JPH10287322A - 平判シートの梱包用カートン - Google Patents

平判シートの梱包用カートン

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JPH10287322A
JPH10287322A JP10542797A JP10542797A JPH10287322A JP H10287322 A JPH10287322 A JP H10287322A JP 10542797 A JP10542797 A JP 10542797A JP 10542797 A JP10542797 A JP 10542797A JP H10287322 A JPH10287322 A JP H10287322A
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JP
Japan
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carton
side wall
packing
ruled line
flap
Prior art date
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Pending
Application number
JP10542797A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Ishida
満男 石田
Haruhisa Muramatsu
晴央 村松
Masayoshi Sugawara
雅芳 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Fuji Xerox Office Supply Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Fuji Xerox Office Supply Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 梱包用カートン内に収納された複数の冊をカ
ートンから取り出し易くするため、カートンを構成する
角筒状側壁の開口側上辺に、該側壁と冊との間に手指等
を挿入し易くするための隙間を形成させること。 【解決手段】 カートンを構成する四周の側壁のうち、
一または二以上の側壁を選び、当該側壁を外側に向かっ
て屈曲し易くするための罫線を設け、該罫線と開口面の
一辺とで囲まれる側壁部分がカートンの外側に向ってふ
くらみ易くするようにした平判シートの梱包用カート
ン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPPC用紙、LBP
用紙、または印刷用紙などの平判シートの冊(所定の枚
数を包装紙でパッケージしたもの)を複数個まとめて梱
包するカートンに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真用転写用紙(PPC用紙)、レ
ーザビームプリンター用紙(LBP用紙)、印刷用紙な
ど、主にオフィスで使用される紙の平判シート(カット
シートともいう)は、100枚、250枚、500枚ま
たは1000枚を単位として一旦クラフト紙やポリエチ
レンラミネート加工紙等で包装された後に、このものを
2〜10冊(通常は5冊)を1単位として、主に段ボー
ルシート製または板紙製のカートンで梱包して出荷され
る。
【0003】現に汎用されている梱包用カートンの構造
ならびにその使用例について述べると、図6に示すとお
りで、一般にA式箱と呼ばれている形式のカートン、す
なわち、無端状に連接された四周の側壁1の上下両面
に、それぞれ上フラップ2aと下フラップ2bが延設さ
れ、底側のフラップを閉じた状態で符号3で示す粘着テ
ープで固定する。その上で同図に符号4で示す平判シー
トの包装体(以下「冊」という)4を所定数(通常は5
冊)上に積み重ねながら収納した後、側壁の上辺に取り
付けられた下フラップ2bと上フラップ2aとを折り重
ねて粘着テープ5で封緘、固定する構成であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来型カートンの
側壁は、図示のように単に角筒状に形成されているだけ
で、しかもその角筒内に前記した複数の冊が密嵌した状
態でタイトに収納されているから、ユーザが前記の冊を
取り出すべく、カートンを開いて内部の冊に手を掛けよ
うとしても、冊と側壁内面とがぴったりと密着しており
隙間がないので、無理矢理、冊と側壁との間に指をこじ
入れて冊を掴み上げるという作業を繰り返していた。こ
の作業は最上部に位置する冊は勿論のこと、冊が消費さ
れるに伴って下方の冊に至ると一層指をこじ入れ難くな
り、この点の改善策はないものかと期待されていた。
【0005】また、従来型のカートンにあっては、上下
両面を粘着剤が塗工された接着テープ3または5で封緘
しているので、開梱時に該テープを剥す手間が掛かる上
に、接着テープの剥し残りが生じたりしてカートンを再
利用する場合などに不便を来たしていた。そこで本発明
にあっては、前記接着テープを使わずに上下両フラップ
を閉塞するか、あるいは接着テープを使用した場合にあ
っても、このものを剥し易くするにはどうするかと云っ
た課題を解決しようと意図したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、上
記の各問題点を解消し、カートン内に収納された冊の取
り出しを容易にするため、四周の側壁のうち、一または
二以上の側壁を選び、選択された側壁面に、当該側壁を
外側に向かって屈曲し易くするための罫線を設けるよう
になし、該罫線と開口面の一辺とで囲まれる側壁部分が
カートンの外側に向かってふくらみ易くするようにな
し、それによって、前記問題点を解決せんとしたしたも
のである。このような手段を講ずることによって開梱作
業の安全性と作業性に優れた平判シートの梱包用カート
ンを提供し得るようにしたものである。
【0007】さらに詳言すると、本発明は、段ボールシ
ートまたは板紙製の直方体から成る梱包カートンにおい
て、四周の側壁のうちの少なくとも一側壁に、該カート
ンの開口面から指または治具を挿入し易くするための隙
間形成用の罫線を刻設したことを特徴とする平判シート
の梱包用カートンで、前記罫線は、四周の側壁のうち特
に互いに向き合う側壁、すなわち相対向する側壁に対し
てV字状に刻設するのが好ましい。
【0008】なお、本発明においては、上記の罫線形成
に加えて、前記従来型に付帯していた接着テープの除去
を容易にするための手段、すなわち、カートンの妻面側
に位置する側壁に透孔を穿設すると共に、その透孔部分
に前記テープの末端が位置するように貼り付けて開梱時
に該テープの端部分を摘み易くしたものである。
【0009】さらにまた、開口面に取り付けられた相対
向する2枚の上フラップの一方、または双方に少なくと
も1個もしくは複数個の透孔を穿設し、場合によっては
前記各フラップの合せ目にまたがるようにして、1個の
円形透孔または複数個の波形透孔を穿設すると共に、前
記各フラップの両端部には該フラップを切り開き易くす
るためのミシン目またはジッパーを設けるようにしても
よい。ちなみに、上フラップに前記の円形透孔または波
形透孔を穿設しておくと、開梱に際して手指をフラップ
に引っかけ易く、従って上フラップの開封が簡単に行え
るという効果を奏する。
【0010】
【発明の実施の形態】前述のように本発明のカートンに
使用する材料は、主として段ボールシートか板紙で、場
合によってはポリエチレン等の熱可塑性樹脂板を使用す
ることもできる。また、カートンの側壁に刻設または形
成する罫線は、該罫線を介して前記した側壁を屈曲し易
くするために設けるものであるから、押し罫でもよく、
また両面段ボールにあっては片面のみを裁断する、いわ
ゆる半切れ線でも差し支えない。また、側壁が樹脂板の
場合には成形手段により前記罫線を凹線として形成させ
ても構わない。このように、本発明に云う罫線とは前記
押し罫、半切れ線、凹線の全てを含む概念である。
【0011】さらにまた、罫線を形成させる場合の罫線
形状は、これも任意で後記実施例に示すようなV字状に
限定されず、円弧状でも差し支えない。要するに、カー
トンの側壁と冊との間の指などが挿入し易くするための
隙間を形成するという目的を達成し得る形状であれば、
何でもよい。
【0012】
【実施例1】図1および図3に示す第一実施例について
説明する。同図に示す梱包用カートンは、前記したB5
判またはA4判もしくはB4、A3判のカットシート
(平判シート)を所定枚数重ねて包装して成る冊を、一
例として5冊まとめて梱包するための段ボール製のカー
トンである。まず、図1に基づいて、その展開図形を説
明すると符号11aおよび11bは横方向に連接された
四周の側壁、12は側壁11aの端縁から延設した接着
代、13aは側壁11aの上辺に突設した上フラップ、
14は側壁11bの上下両辺に突設させた下フラップ、
13bは側壁11aの下辺に延長させた下フラップであ
る。
【0013】前記した4枚の側壁のうち、図示の実施例
では2枚の広幅側壁を選び、これら両側壁にV字型の罫
線15を刻設するが、同時にV型罫線の中央部にも、垂
直の罫線15aを上フラップ13aの領域に至るまで延
長する状態で刻設しておいてもよい。
【0014】なお、上フラップ13aの両端部には斜め
に手開き用のジッパー16(ミシン目でもよい)を形成
させると共に、該ジッパーで区画された隅部、すなわち
例えば図3に符号17で示す位置、またはその近傍にホ
ットメルト系接着剤を塗布しておく。
【0015】上記の展開図形を有する第一実施例のカー
トンは、次のようにして組立てた上で、平判シートを予
めパッケージして成る冊(図5に、符号4で示す冊)の
複数個を下から重ねるようにして収納する。まず、カー
トンの組立状況について説明すると、図1の展開状態に
あるカートンを、側壁11aの端縁に付した接着代12
を介して無端状に連接して角筒状に立ち上げ、次いで側
壁の下辺に取り付けた下フラップ14を直角に折り込ん
でから上フラップ13bを下フラップの表面に重ねて、
前記両フラップを予め塗布しておいたホットメルト系の
接着剤(符号17の箇所に、予め接着剤を塗布してお
く)により接合、固定するのである。
【0016】カートンの底側を上記のように閉塞した後
に、このカートン内に図3(b)および図5に示すよう
にして、複数個の冊4を下から順次重ねるようにして収
納してゆく。収納し終わった後にカートンの上側に位置
する上下両フラップ13aと14を順次折り込みながら
前記と同様にしてホットメルト系の接着剤を介して符号
17の部分で前記両フラップを接合固定して封緘するの
である。
【0017】次ぎに、これを開梱する場合について説明
する。図3(a)が封緘状態で、同(b)が開梱状態で
ある。同図に示すようにカートンの開口面側に取り付け
られている上フラップ13aをジッパー16を介して剥
ぎとる。この場合、上フラップ13aの端縁には波形透
孔18が存在するからこの透孔に指先を引っかけて上フ
ラップの剥ぎとりを行う。次いで、図3(b)のように
下フラップ14を上方に跳ね上げると、カートンの上面
側が開口する。このようにしてカートンを開口させた後
に、今度は相対向する側壁11a、11aと冊4との間
に指をこじ入れる。このようにすると、前記側壁11
a、11aには前述の罫線15、15aが形成されてい
るので、当該側壁は罫線15を介し外側に向かって極め
て容易に屈曲して膨らむ(図3の符号イ参照)。従っ
て、指または治具の挿入が容易となりそのため円滑に内
部の冊4を取り出すことができる。
【0018】続いて図2と図4に示す第二実施例につい
て説明する。この事例は前記第一実施例よりも単純な構
成であって、側壁の上辺に付設した上フラップ13aに
は特別な加工をせずに単なる平板状に維持させた事例で
ある。また側壁のうち、幅狭の側壁11bには中央部上
方寄りと下方寄りにそれぞれ手掛け孔19を形成させ
て、この孔部分に封緘用の接着テープ20の末端が位置
するようになし、それによって開梱に際して該テープを
剥がすときにテープの先を摘み易くしたものである。
【0019】カートン開口面の上辺である側壁11aを
該カートンの外側に膨らませるための罫線は、図1なら
びに図2に示す形態に限られない。例えば、図5に示す
ように、側壁11aの面に斜め直線状の罫線15bを形
成させてもよいし、或いは同図に符号15cで示すよう
な円弧状の罫線としてもよい。要は前記側壁部分がカー
トンの外側に向かって拡がり易くすれば足りるから、罫
線の形状ないし形態はその目的を達成し得る範囲で自由
に設定できる。
【0020】また、前記実施例1にあっては、使用済み
のカートンを空箱として再利用する場合に、該空箱内に
収納した紙シートが、再封緘に際して使用される接着テ
ープの接着面に触れることがない。すなわち再封緘用の
接着テープを透孔18の部分に被せて再封したとき、透
孔が波状となっているので、上まで一杯に紙を詰めたと
きも再封緘用の接着テープの粘着剤面が内容物に付着す
ることがない。
【0021】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用し、カート
ンの側壁に該側壁が外側に向かって屈曲し易い罫線を形
成させたので、カートン内においてタイトに収納されて
いる冊を取り出す際に、手指または必要に応じ治具先端
を挿入し易く、したがって従来のようになかなか手指が
入らずに開梱作業に手間どっていたのが、容易かつ安全
に梱包を解くことができる点で実用上の効果を発揮す
る。
【0022】また第一実施例にあっては、天面部を閉塞
するに当たって、ジッパーつきの上フラップを用い、か
つ該ジッパーの外側端部を下フラップに対してホットメ
ルト系接着剤等により軽度の接着を行って封緘するよう
にしたから道具等を使用せず直接手で開けられるので作
業性が一層改善される。その上、従来のように接着テー
プを使用する必要がないのでデザインがやり易く、印刷
効果も向上するという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明たる梱包用カートンの第一実施例を示
す展開図。
【図2】 同じく第二実施例の展開図。
【図3】 (a)は第一実施例のカートンを組み立てた
状態を示す斜視図。(b)は前記カートンの天面側フラ
ップを開いた状態を示す斜視図。
【図4】 (a)は第二実施例であるカートンの組立状
態を示す斜視図。(b)は図4(a)の(b)−(b)
線における一部の断面図。
【図5】 罫線刻設例としての他の実施態様を示す斜視
図。
【図6】 従来型のカートンを示す斜視図で、一部を切
り欠いて描いた。
【符号の説明】
1 側壁 2a 上フラップ 2b 下フラップ 3 接着(粘着)テープ 4 平判シートの包装体(冊) 5 粘着または接着テープ 11a、11b 側壁 12 接着代 13a 上フラップ 14 下フラップ 15 V字型罫線 15a 垂直の罫線 15b 直線状罫線 15c 円弧状罫線 16 ジッパー(ミシン目) 17 ホットメルト系接着剤 18 波形状の切欠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 晴央 東京都千代田区神田小川町2−12 富士ゼ ロックスオフィスサプライ株式会社内 (72)発明者 菅原 雅芳 東京都渋谷区東一丁目26番20号 王子製紙 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボールシート、板紙または合成樹脂板
    製の直方体から成る梱包用カートンにおいて、四周の側
    壁のうち少なくとも一側壁に罫線を刻設し、該罫線と開
    口面の一辺とで囲まれる部分がカートンの外側にふくら
    みをもつように罫線を介して折れ曲がりやすくしたこと
    を特徴とする平判シートの梱包用カートン。
  2. 【請求項2】 段ボールシート、板紙または合成樹脂板
    製の直方体から成る梱包用カートンにおいて、四周の側
    壁のうち、少なくとも相対向する側壁に罫線を刻設し、
    該罫線と開口面の一辺とで囲まれる部分がカートンの外
    側にふくらみをもつように罫線部分を介してれ曲がりや
    すくしたことを特徴とする平判シートの梱包用カート
    ン。
  3. 【請求項3】 開口面を形成するフラップの少なくとも
    一方または双方に、もしくは前記フラップの合わせ目に
    またがるようにして少なくとも1個または複数個の透孔
    を設けて成る請求項1または2記載の平判シートの梱包
    用カートン。
  4. 【請求項4】 直方体から成る梱包用カートンにおい
    て、開口面を形成する上フラップの一部に該フラップを
    剥ぎとり易くするためのミシン目またはジッパーを設け
    ると共に、前記上フラップの合わせ目の一部または全部
    に波形状の連続した切欠きを形成したことを特徴とする
    請求項1または2記載の平判シートの梱包用カートン。
  5. 【請求項5】 直方体から成る梱包用カートンにおい
    て、罫線を設けない側の側壁に接着テープを剥がし易く
    するための手掛け孔を穿設し、この手掛け孔の部分に接
    着テープの末端が位置するようにした請求項1または2
    記載の平判シートの梱包用カートン。
JP10542797A 1997-04-09 1997-04-09 平判シートの梱包用カートン Pending JPH10287322A (ja)

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JP (1) JPH10287322A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005104548A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Fuji Xerox Office Supply Co Ltd 紙製収納箱
JP2005104549A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Fuji Xerox Office Supply Co Ltd 紙製収納箱
JP2020055596A (ja) * 2018-10-02 2020-04-09 レンゴー株式会社 包装箱

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005104548A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Fuji Xerox Office Supply Co Ltd 紙製収納箱
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