JP2020055540A - テープ部材梱包体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】解梱の容易性および外観性を向上させたテープ部材梱包体を提供すること。【解決手段】複数のロール状テープ部材を熱収縮性フィルム110からなる筒状体で被覆するフィルム被覆工程と、フィルム被覆工程後に筒状体を熱収縮させる熱収縮工程とにおいて、フィルム被覆工程は、ロール状テープ部材210のロール外周に沿うように、第1の熱収縮性フィルム111と第2の熱収縮性フィルム112とを配するフィルム配置工程と、第1の熱収縮性フィルムの端部111a、111bと第2の熱収縮性フィルムの端部112a、112bとを接合させて筒状体を形成するフィルム接合工程とを含み、筒状体において、第2の熱収縮性フィルムの筒状体の周方向における長さL2を第1の熱収縮性フィルムの筒状体の周方向における長さL1よりも短くし、第2の熱収縮性フィルムの筒状体の周方向における引張伸度を150%以下とする。【選択図】図2

Description

本発明は、テープ部材梱包体の製造方法に関する。
セロハンテープやガムテープ等のロール状のテープ部材は、通常、複数の部材が梱包されたテープ部材梱包体として販売されている。
簡易に複数の部材を梱包可能な方法としては、熱収縮フィルムを使用した方法が適用されている。例えば、特許文献1は、熱収縮性フィルムによって糸パッケージをシュリンク包装する際に、解梱操作を容易にするために、熱収縮性フィルムが糸パッケージの軸方向に延びる解梱帯を有し、かつ、その解梱帯のフィルム厚みを他の部分のフィルム厚みより少なくとも10μm厚くする構成を開示している。
特開平07−315434号公報
しかしながら、粘着テープ部材梱包体においては、特許文献1のような解梱帯を設けたとしても、解梱の容易性が十分ではなく、また、外観に優れた梱包体とすることが困難な場合があった。
そこで本発明は、解梱の容易性および外観性を向上させたテープ部材梱包体を提供することを課題とする。
本発明(1)は、
段積みされた複数のロール状テープ部材がフィルム梱包されてなるテープ部材梱包体の製造方法であって、
前記製造方法は、
前記複数のロール状テープ部材を熱収縮性フィルムからなる筒状体で被覆するフィルム被覆工程と、
前記フィルム被覆工程後に前記筒状体を熱収縮させる熱収縮工程と
を含み、
前記フィルム被覆工程は、
前記ロール状テープ部材のロール外周に沿うように、第1の熱収縮性フィルムと第2の熱収縮性フィルムとを配するフィルム配置工程と、
前記第1の熱収縮性フィルムの端部と前記第2の熱収縮性フィルムの端部とを接合させて前記筒状体を形成するフィルム接合工程と
を含み、
前記筒状体において、前記第2の熱収縮性フィルムの前記筒状体の周方向における長さは、前記第1の熱収縮性フィルムの前記筒状体の周方向における長さよりも短く、
前記第2の熱収縮性フィルムは、前記筒状体の周方向における引張伸度TEMD2が150%以下である
ことを特徴とする、テープ部材梱包体の製造方法である。
本発明(2)は、
前記引張伸度TEMD2と、前記第2の熱収縮性フィルムの前記筒状体の筒軸方向における引張伸度TECD2との比(TEMD2/TECD2)が0.20以下である、前記発明(1)のテープ部材梱包体の製造方法である。
本発明(3)は、
前記第1の熱収縮性フィルム及び前記第2の熱収縮性フィルムが、同一の樹脂材料からなる、前記発明(1)又は(2)のテープ部材梱包体の製造方法である。
本発明(4)は、
前記樹脂材料がポリオレフィンである、前記発明(3)のテープ部材梱包体の製造方法である。
本発明(5)は、
前記ポリオレフィンがポリエチレンである、前記発明(4)のテープ部材梱包体の製造方法である。
本発明(6)は、
前記発明(1)〜(5)のいずれかのテープ部材梱包体の製造方法によって得られた、テープ部材梱包体である。
本発明によれば、解梱の容易性および外観性を向上させたテープ部材梱包体を提供することが可能である。
図1(1)は、ロール状テープ部材210の一例に関する概念上面図であり、図1(2)は、テープ段積体200の一例に関する概念斜視図である。 図2(1)〜図2(3)は、フィルム配置工程の一例に関する概念図である。 図3(1)および図3(2)は、本実施形態に係るフィルム接合工程の一例に関する概念図である。 図4(1)〜図4(3)は、第1フィルム111と第2フィルム112との接合に際して形成される接合領域114aの概念図である。 図5(1)および図5(2)は、第2フィルム112の形状を変更した場合のフィルム配置工程およびフィルム接合工程の一例に関する概念図である。 図6は、テープ部材梱包体Aの概念斜視図である。
次に、図1〜図6を参照しつつ、本発明について具体的に説明するが、本発明は以下には何ら限定されない。
<<<テープ部材梱包体Aの製造方法>>>
テープ部材梱包体Aの製造方法は、段積みされた複数のロール状テープ部材210を、熱収縮性を有するフィルム110からなるフィルム筒状体100で被覆するフィルム被覆工程と、フィルム被覆工程後にフィルム筒状体100を熱収縮させる熱収縮工程と、を少なくとも含む。
ロール状テープ部材210の代表的な形態としては、図1(1)に示されるように、巻芯212に長尺の粘着テープ211がロール状に巻き取られて形成されたテープ部材が挙げられる。ただしこれは一例であり、ロール状テープ部材210は、巻芯212を有さずともよい。
また、本発明における「段積み」とは、図1(2)に示されるように、複数のロール状テープ部材210を、ロール軸方向が略一致するように積み重ねることを示す。また、本発明においては、複数のロール状テープ部材210が段積みされたものを、テープ段積体200とする。
本発明におけるロール状テープ部材210の種類は特に限定されず、入手可能なあらゆるロール状粘着テープ部材を含む。
ロール状テープ部材210は、例えば、粘着テープ211を構成する基材および粘着剤の種類ならびに用途等に応じて、基材レステープ、セロハンテープ、紙テープ、布テープ、金属テープ、自己融着テープ、保護テープ、養生テープ等に分類可能であるが、このいずれであってもよい。
ロール状テープ部材210の高さ(テープ幅)やロール外径は特に限定されず、用途に応じて適宜設定可能である。
テープ段積体200を構成する複数のロール状テープ部材210は、各々、高さおよびロール外径が異なっていてもよい。ただし、複数のロール状テープ部材210のロール外径が大きく異なる場合には、これらを同時に梱包することが難しくなる場合があるため、ロール外径がある程度統一されていることが好ましい。
テープ段積体200に含まれるロール状テープ部材210の数は特に限定されず、適宜設計可能である。
ロール状テープ部材210は、外形を円形以外の形状(例えば、多角形状等)としてもよい。
また、テープ段積体200において、複数のロール状テープ部材210の部材間や、テープ段積体200の上面および下面等にフィルムや厚紙等を設けて、ロール状テープ部材210の粘着テープ211が、他部材に干渉することを防止してもよい。
本発明において、熱収縮性フィルムとは、通常、熱による収縮性を有するフィルムであれば特に限定されず、熱処理を行うことで、例えば、60〜70%収縮可能なフィルムを示す。
<<フィルム被覆工程>>
フィルム被覆工程は、テープ段積体200の少なくとも側面(ロール外周方向の面)を熱収縮性のフィルムで覆う工程であり、フィルム配置工程と、フィルム接合工程と、を少なくとも含む。
フィルム配置工程では、テープ段積体200(段積みされた複数のロール状テープ部材210)のロール外周に沿うように、熱収縮性を有する第1フィルム111および熱収縮性を有する第2フィルム112を配する。
具体的には、図2(1)に示されるように、先ず、四角形状の第1フィルム111の一方の端部である第1フィルム端部111aと、帯状(平行する2辺を有する長尺形状)の第2フィルム112の一方の端部である第2フィルム端部112aと、を接合させてなるフィルム110を準備する。なお、第1フィルム111の他方の端部を第1フィルム端部111bとし、第2フィルム112の他方の端部を第2フィルム端部112bとする。
次に、図2(1)および図2(2)に示されるように、第1フィルム111および第2フィルム112が並ぶ方向と、テープ段積体200(ロール状テープ部材210)のロール軸方向と、が垂直となるように、フィルム110上にテープ段積体200を配置する。
次に、図2(3)に示されるように、テープ段積体200でフィルム110(第1フィルム111および第2フィルム112)を巻き取る。
以上の工程を経ることで、テープ段積体200のロール側面に沿うようにフィルム110(第1フィルム111および第2フィルム112)が配され、テープ段積体200のロール側面が第1フィルム111および第2フィルム112によって覆われた状態となる。
次に、フィルム接合工程では、図3(1)および図3(2)に示されるように、第1フィルム端部111bおよび第2フィルム端部112bを接合し、テープ段積体200のロール側面を覆うフィルム筒状体100を形成させる。
なお、フィルム筒状体100とテープ段積体200との間には、隙間が存在していてもよいし、隙間が存在しなくてもよい。
ここで、第2フィルム112の、フィルム筒状体100における筒周方向(ロール状テープ部材210のロール周方向)と対応する方向の引張伸度を引張伸度TEMD2とした場合、引張伸度TEMD2が、150%以下となる。第2フィルム112をこのような構成とすることにより、得られるテープ部材梱包体Aの解梱容易性を高めることが可能である。なお、引張伸度TEMD2は、130%以下、100%以下であることが好ましい。引張伸度TEMD2の下限値は特に限定されないが、40%、60%、80%等とすればよい。
また、第2フィルム112の、フィルム筒状体100における筒軸方向(ロール状テープ部材210のロール軸方向)と対応する方向の引張伸度を引張伸度TECD2とした場合、引張伸度TEMD2と引張伸度TECD2との比(TEMD2/TECD2)が、0.20以下であることが好ましく、0.15以下であることがより好ましい。この比の下限値は特に限定されないが、0.05、0.075、0.10等とすればよい。
同様に、第1フィルム111の、フィルム筒状体100における筒周方向と対応する方向の引張伸度を引張伸度TEMD1とした場合、引張伸度TEMD1が、300%以下であることが好ましく、250%以下であることがより好ましい。引張伸度TEMD1の下限値は特に限定されないが、100%、125%、150%等とすればよい。
また、第1フィルム111の、フィルム筒状体100における筒軸方向と対応する方向の引張伸度を引張伸度TECD1とした場合、引張伸度TEMD1と引張伸度TECD1との比(TEMD1/TECD1)が、0.40以下であることが好ましく、0.30以下であることがより好ましい。この比の下限値は特に限定されないが、0.15、0.20等とすればよい。
更に、第1フィルム111の引張伸度TEMD1と、第2フィルム112の引張伸度TEMD2との比(TEMD1/TEMD2)は、1.0〜3.0であることが好ましく、1.5〜2.5であることがより好ましい。
また、第1フィルム111の引張伸度TECD1と、第2フィルム112の引張伸度TECD2との比(TECD1/TECD2)は、0.2〜1.0であることが好ましく、0.4〜0.8であることがより好ましい。
このような引張伸度を達成するために、フィルム筒状体100における筒周方向と、第2フィルム112のMD方向(第1フィルム111のMD方向)と、を一致させるように、フィルム110を配することが好ましい。
なお、第1フィルム111および第2フィルム112の引張伸度は、フィルムの材料および厚みならびに延伸の有無および延伸の度合い等を変更することで、適宜調整可能である。
第1フィルム111および第2フィルム112は、通常、樹脂材料からなるフィルムである。樹脂材料としては特に限定されず、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂等、熱収縮性フィルムとして通常使用される樹脂材料とすればよい。樹脂材料としては、ポリオレフィンであることが好ましく、ポリエチレンであることがより好ましい。ポリエチレンとしては、通常、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンおよび直鎖低密度ポリエチレン等が挙げられるが、本発明におけるポリエチレンは、そのいずれであってもよい。
接合容易性を向上させるという観点から、第1フィルム111および第2フィルム112が、同一の樹脂材料であることが好ましい。同一の樹脂材料とは、構成モノマーが同一であることを示す。
第1フィルム111および/または第2フィルム112は、単層のフィルムであっても多層のフィルムであってもよく、適宜選択可能である。
ここで、第1フィルム111および第2フィルム112に関して、ロール状テープ部材210のロール周方向と一致する方向の長さをLおよびLとし、ロール状テープ部材210のロール軸方向と一致する方向の長さをWおよびWとし、厚みをTおよびTとする(図2参照)。
およびL、ならびに、WおよびWは、テープ段積体200の周長および高さにあわせて適宜設計可能である。
第2フィルム112は、後述するように、テープ部材梱包体Aの解梱帯113を形成する。従って、本形態においては、LはLよりも短くなるように設定されている。より具体的には、L:Lが、3:1〜40:1であることが好ましく、5:1〜30:1であることがより好ましく、7:1〜20:1であることが特に好ましい。このように、Lを調整することで、解梱帯113の帯幅を調整できる。
がWよりも大きくてもよい。このような構成とすることにより、図3(2)に示されるように、解梱帯113の一部をフィルム筒状体100から突出させ、把持部115を形成することができる。このような把持部115を形成することで、解梱容易性を向上させることができる。
が、テープ段積体200の高さよりも大きいことが好ましい。このような構成とすることにより、図3(2)に示されるように、フィルム筒状体100の側面から見た際にテープ段積体200と重複しない領域として、上側余地部116aおよび/または下側余地部116bを形成することが可能である。上側余地部116aを形成することで、熱収縮工程において、テープ段積体200の上面の一部が上側余地部116aで覆われることとなる。同様に、下側余地部116bを形成することで、熱収縮工程において、テープ段積体200の下面の一部が下側余地部116bで覆われることとなる。その結果、熱収縮工程後、テープ段積体200の上面および/または下面がフィルム110によって拘束され、複数のロール状テープ部材210の結束性を高めることができる。
およびTは、テープ部材梱包体Aの外装としての強度や透明性を高めるために、10〜150μmであることが好ましく、20〜100μmであることがより好ましい。
また、解梱容易性を向上させるという観点からは、TがTよりも大きいことが好ましい。例えば、T−Tが、5μm以上、10μm以上または15μm以上であることが好ましい。この場合、T−Tの上限値は、例えば、50μm、40μmまたは30μmである。
第1フィルム端部111aと第2フィルム端部112aとの接合を行うと、通常、図2および図3に示されるように、フィルム同士が重なることで厚みを増した領域として、接合領域114aが形成される。また、第1フィルム端部111bと第2フィルム端部112bとの接合を行う場合にも、同様に、接合領域114bが形成される。
このような接合領域114aおよび接合領域114bは、異種部材の接合界面を含むことで破断が生じ易い領域となっており、テープ部材梱包体Aにおける破断線として機能する。接合領域(接合領域114aおよび接合領域114b)の大きさや形状は用途等に応じて適宜設計可能である。
通常、接合領域114aおよび接合領域114bは、図2および図3に示されるように、フィルム筒状体100の上端部から下端部にかけて連続的に形成されるが、これには限定されない。例えば、接合領域114aおよび接合領域114bは、不連続的に形成されていてもよい。
また、第1フィルム端部111aと第2フィルム端部112aとの接合において、第1フィルム111と第2フィルム112との重ね方については適宜変更可能である。
例えば、図4(1)に示すように、接合領域114aがフィルム表面から突出するように、第1フィルム端部111aの内側面と第2フィルム端部112aの内側面とを重ねて接合してもよい。
また、図4(2)に示すように、第1フィルム端部111aの内側面と第2フィルム端部112aの外側面とを重ねて接合してもよい。
同様に、第1フィルム端部111aの外側面と第2フィルム端部112aの内側面とを重ねて接合してもよいし、第1フィルム端部111aの外側面と第2フィルム端部112aの外側面とを重ねて接合してもよい。更には、接合領域114aがより複雑となる接合を行ってもよい。
また、図4(3)に示すように、第1フィルム端部111aおよび/または第2フィルム端部112aの最端部分が接合されないように、第1フィルム端部111aと第2フィルム端部112bとを接合させてもよい。換言すれば、第1フィルム端部111aと第2フィルム端部112aとの接合において、接合領域114aからはみ出した領域である余剰領域(第1フィルム余剰領域111cおよび/または第2フィルム余剰領域112c)が形成されてもよい。
コストの低減という観点からは、可能な限り余剰領域を形成させない接合方法であることが好ましい。なお、本発明においては、このような余剰領域も接合領域に包含されるものとして取り扱う場合がある。
第1フィルム端部111aと第2フィルム端部112aとの接合は、接着剤による接着や、縫合や立体的な噛みあわせ等の物理的な接合であってもよいが、梱包体として必要な強度を得られ易いという点で、熱融着による接合であることが好ましい。なお、具体的な熱融着による接合方法としては特に限定されないが、ヒートシール法、インパルスシール法および超音波シール法等を例示できる。
第1フィルム端部111aと第2フィルム端部112aとを熱融着によって接合する場合、第1フィルム端部111aおよび/または第2フィルム端部112aを、軟化点以上となるように加熱した状態で接触ないしは圧着させる方法であれば、特に限定されない。
第1フィルム端部111bと第2フィルム端部112bとの接合についても、上記同様に実施することができる。
フィルム同士の熱融着の際に、同時に、熱による余剰領域の切除を行ってもよい。
なお、第1フィルム111と第2フィルム112との接合に際しては、接合領域や余剰領域が形成されることで、最終的に得られるフィルム筒状体100の周長と、第1フィルム111の長さLおよび第2フィルム112の長さLの合計と、は単純には一致しない。従って、フィルム筒状体100を構成した際の第1フィルム111の長さL(第2フィルム112の長さL)は、原料としての第1フィルム111の長さL(第2フィルム112の長さL)から、接合領域および余剰領域の幅を減じた数値とすればよい。ただし、接合領域および余剰領域の幅が第1フィルム111の長さL(第2フィルム112の長さL)に対して十分に狭い場合には、原料における第1フィルム111の長さL(第2フィルム112の長さL)と、フィルム筒状体100における第1フィルム111の長さL(第2フィルム112の長さL)と、を同等として取り扱っても差し支えない。
ここで、上記のように、第1フィルム111を四角形状のフィルムとし、第2フィルム112を帯状(平行する2辺を有する長尺形状)のフィルムすることにより、強度の高いフィルム筒状体100を容易に形成することが可能となる。しかしながら、第1フィルム111および第2フィルム112の端部同士を接合させることでフィルム筒状体100を形成可能であれば、第1フィルム111の形状および第2フィルム112の形状は特に限定されない。より具体的には、第1フィルム111および/または第2フィルム112は、その外縁部が、直線のみからなる形状、曲線のみからなる形状、直線および曲線を含む形状のいずれであってもよい。
一例として、図5に基づき、第2フィルム112が楕円状である形態について説明する。
先ず、第1フィルム端部111aと第2フィルム端部112aとを重ねた状態で接合させ、接合領域114aを有するフィルム110を形成する(図5(1))。次に、フィルム110をテープ段積体200で巻き取とった後に、第1フィルム端部111bと第2フィルム端部112bとを重ねた状態で接合させ、接合領域114bを形成する。このようにして、第1フィルム111および第2フィルム112からなり、テープ段積体200の側面を被覆し、解梱帯113を有するフィルム筒状体100が形成される(図5(2))。
強度に問題がない範囲で、第1フィルム111および第2フィルム112を、一部がくり抜かれた形状としてもよい。
第1フィルム111および第2フィルム112は、透明のフィルムであっても有色のフィルムであってもよい。
ここで、上記においては、フィルム被覆工程において、フィルム配置工程を実施した後に、フィルム接合工程を実施する場合について説明したが、フィルム被覆工程はこれには限定されない。
例えば、フィルム接合工程において、以下のようにしてフィルム筒状体100を形成してもよい。
先ず、テープ段積体200に第1フィルム111を巻き付けた状態で、第2フィルム端部112aと第1フィルム端部111aとを接合してフィルム110を形成する。次に、第1フィルム端部111bと第2フィルム端部112bとを接合し、フィルム筒状体100を形成させる。
また、以下のように、フィルム接合工程を実施した後に、フィルム配置工程を実施してもよい。
先ず、フィルム接合工程として、第1フィルム111および第2フィルム112の2つの端部同士(第1フィルム端部111aおよび第2フィルム端部112a、ならびに、第1フィルム端部111bおよび第2フィルム端部112b)を接合させ、フィルム筒状体100を形成する。次に、フィルム配置工程として、フィルム筒状体100の開口部からテープ段積体200を挿入し、テープ段積体200のロール側面が第1フィルム111および第2フィルム112によって覆われた状態にする。
このように、フィルム配置工程およびフィルム接合工程は、その順番を問わずに実施可能なことが理解される。
なお、テープ部材梱包体Aの製造容易性や各工程における加工精度を高めるという観点からは、第1フィルム端部111aおよび第2フィルム端部112aとを接合させたフィルム110を予め用意し、フィルム110をテープ段積体200に巻き付けてフィルム配置工程を実施し、フィルム接合工程によって第1フィルム端部111bおよび第2フィルム端部112bとを接合させ、テープ段積体200を覆うフィルム筒状体100を形成することが好ましい。
フィルム筒状体100を形成するに際して、第1フィルム111と第2フィルム112の2箇所の端部同士を同時に接合してもよい。
ここで、通常は、フィルム筒状体100の形成前後で第1フィルム111および第2フィルム112の物性が著しく変化しないように設計されるが、フィルム筒状体100において、各フィルムが所望の物性を有していればよい。従って、フィルム筒状体100がテープ段積体200を隙間なく覆う形態等も考慮すると、フィルム被覆工程において、第1フィルム111および第2フィルム112を延伸させながらフィルム筒状体100を形成してもよい。
<<熱収縮工程>>
熱収縮工程では、図6に示すように、テープ段積体200の側面がフィルム筒状体100(第1フィルム111および第2フィルム112)によって覆われている状態でフィルム筒状体100を熱収縮させ、テープ部材梱包体Aを製造する。
加熱手段および加熱条件(加熱温度、加熱時間)は、フィルム110全体(第1フィルム111および第2フィルム112)を必要な分だけ熱収縮させることが可能であれば、特に限定されない。
熱収縮工程を経て得られたテープ部材梱包体Aにおいては、第2フィルム112が解梱帯113として機能する。即ち、解梱帯113をテープ段積体200の軸方向に引張ることで、フィルム筒状体100の側面が開放され、ロール状テープ部材210を容易に取り出すことが可能となる。
<<その他の工程>>
テープ部材梱包体Aの製造方法は、その他の工程として、接合領域近傍に存在する余剰領域を切除する工程、テープ部材梱包体A(フィルム筒状体100)の表面に、絵、文字、凹凸等の意匠面を付す工程、フィルム筒状体100とテープ段積体200との間に別の部材(例えば、製品表示用のシールや紙部材等)を挿入する工程等を含んでいてもよい。
また、テープ段積体200の軸を通る部材(複数のロール状テープ部材210の、ロール中心の中空部を貫通する部材)を配しておき、テープ段積体200が略固定された状態となるようにした上で、各工程を実施してもよい。
次に、実施例により、本発明をより具体的に説明する。なお、本実施例においては、図2および図3に開示されている手順に基づき、テープ部材梱包体を製造した。
<<テープ部材梱包体の製造>>
第1フィルムおよび第2フィルムとして、表1に示す物性を有するフィルムを準備した。表中の各種特性(引張強度、引張伸度、引張弾性率)は、以下の方法に従って測定した。
JISK7113に準じ、23℃50%RHの環境下でインストロン型引張試験機により、つかみ間隔100mmとして引張速度300mm/分で測定した。
なお、本実施例では、これらのフィルムを、延伸ポリエチレンフィルムとしている。
Figure 2020055540
なお、各部材の形状等は以下の通りである。
・第1フィルムの長さL(MD方向)
約270mm
・第1フィルムの幅W(CD方向)
170mm
・第2フィルムの長さL(MD方向)
約50mm
・第2フィルムの幅W(CD方向)
170mm
・粘着テープ部材
テープ幅:12mm、外径:約314mm
上述した粘着テープ部材を10個段積みしてテープ段積体とした。次に、第1フィルムと第2フィルムとを片側熱融着し、一枚のフィルムとした状態で、テープ段積体をフィルム上へセットした。なお、下側余地部が形成されるようにセットした。次に、シールバーによる(押し当て)熱融着によって、フィルム同士の熱融着を行い、フィルム筒状体を形成した。フィルム筒状体によって被覆されたテープ段積体を高温室内(110〜130℃、5〜15秒)に通し、熱収縮を行った。
以上のようにして、実施例1〜3および比較例1に係るテープ部材梱包体を製造した。
次に、以下の評価手順に従って各テープ部材梱包体に関する評価試験を行った。評価結果を表2に示す。
・シュリンク性評価
目視によって、フィルムの収縮状態が良好であるか(シュリンク天地面にフィルムの浮きが無いか)を確認した。
◎:メンコからフィルムの浮きが全くなく、ピッタリとくっついていること
○:一部メンコからフィルムの浮きがあるが、問題のないレベルであること
△:メンコからフィルムが浮いており、見栄えがわるいこと
×:メンコからフィルムが浮いており、天地面が閉じれていないこと
・溶着性評価
目視および触指(フィルムをMD方向へ引っ張る)により、熱収縮後に溶着部の破袋の無いこと、および、フィルム同士の溶着部分が容易に剥がれないこと(フィルムが接合されていること)を確認した。
○:溶着部分を軽い力で引っ張っても、剥がれないこと
△:溶着部分を軽い力で引っ張ると、剥がれること
×:未溶着の部分があること
・外観評価の手順
目視によって、フィルム外観全体が良好であるかを確認した。
○:全体にフィルムの浮きやシワがなく、きれいであること
△:一部にフィルムの浮きやシワが見られること
×:フィルムの浮きやシワが目立ち、見栄えの悪いこと
・開封性評価の手順
溶着部に沿って容易に開封できるかを確認した。
○:溶着部に沿って容易に開封できること
△:部分的に溶着部に沿って開封できること
×:溶着部に沿って全く開封できないこと
Figure 2020055540
A テープ部材梱包体
100 フィルム筒状体
110 フィルム
111 第1フィルム
111a、111b 第1フィルム端部
111c 第1フィルム余剰領域
112 第2フィルム
112a、112b 第2フィルム端部
112c 第2フィルム余剰領域
113 解梱帯
114a、114b 接合領域
115 把持部
116a 上側余地部
116b 下側余地部
200 テープ段積体
210 ロール状テープ部材
211 粘着テープ
212 巻芯

Claims (6)

  1. 段積みされた複数のロール状テープ部材がフィルム梱包されてなるテープ部材梱包体の製造方法であって、
    前記製造方法は、
    前記複数のロール状テープ部材を熱収縮性フィルムからなる筒状体で被覆するフィルム被覆工程と、
    前記フィルム被覆工程後に前記筒状体を熱収縮させる熱収縮工程と
    を含み、
    前記フィルム被覆工程は、
    前記ロール状テープ部材のロール外周に沿うように、第1の熱収縮性フィルムと第2の熱収縮性フィルムとを配するフィルム配置工程と、
    前記第1の熱収縮性フィルムの端部と前記第2の熱収縮性フィルムの端部とを接合させて前記筒状体を形成するフィルム接合工程と
    を含み、
    前記筒状体において、前記第2の熱収縮性フィルムの前記筒状体の周方向における長さは、前記第1の熱収縮性フィルムの前記筒状体の周方向における長さよりも短く、
    前記第2の熱収縮性フィルムは、前記筒状体の周方向における引張伸度TEMD2が150%以下である
    ことを特徴とする、テープ部材梱包体の製造方法。
  2. 前記引張伸度TEMD2と、前記第2の熱収縮性フィルムの前記筒状体の筒軸方向における引張伸度TECD2との比(TEMD2/TECD2)が0.20以下である、請求項1記載のテープ部材梱包体の製造方法。
  3. 前記第1の熱収縮性フィルム及び前記第2の熱収縮性フィルムが、同一の樹脂材料からなる、請求項1又は2に記載のテープ部材梱包体の製造方法。
  4. 前記樹脂材料がポリオレフィンである、請求項3に記載のテープ部材梱包体の製造方法。
  5. 前記ポリオレフィンがポリエチレンである、請求項4に記載のテープ部材梱包体の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項記載のテープ部材梱包体の製造方法によって得られた、テープ部材梱包体。

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