JP2020053876A - 弾性波装置、分波器および通信装置 - Google Patents

弾性波装置、分波器および通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 信号の伝送特性に優れた弾性波装置を提供する。【解決手段】2つの端子と、これら端子の間に位置し、弾性波を発生させる励振電極を含み、それぞれが直列に接続された直列共振子およびこの直列共振子に対して並列に接続された並列共振子を有し、前記直列共振子の少なくとも一つは、第1分割共振子と、これに直列接続された、前記第1分割共振子に比べ共振周波数が低い第2分割共振子とに分割された分割直列共振子であり、前記第2分割共振子に並列に接続された容量を備える弾性波装置である。【選択図】 図1

Description

本発明は、弾性波装置、分波器および通信装置に関するものである。
従来より、携帯電話等に使用されるフィルタ素子や発振子として機能させることができる弾性波装置が知られている。弾性波は、例えば、弾性表面波(SAW:surface acoustic wave)である。
このような弾性波装置として、複数の弾性波共振子をラダー型に接続したラダー型フィルタが知られている(特許文献1)。特許文献1では、弾性波共振子に対して容量部を並列に接続している。特許文献1では、このような容量部を設けることによって、共振周波数を変化させずに、反共振周波数を共振周波数に近づけ、共振周波数と反共振周波数との差Δfを小さくできることについて言及している。Δfを小さくすることで減衰域の急峻化に寄与することができる。
特開2001−345675号公報
減衰域の急峻化に有利な弾性波装置、分波器および通信装置が提供されることが望まれる。
本発明はかかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、減衰域の急峻化に有利な弾性波装置、分波器および通信装置を提供することにある。
本開示の一実施形態に係る弾性波装置は、2つの端子と、直列共振子と、並列共振子と、容量と、を備える。前記直列共振子と前記並列共振子とは、2つの端子の間に位置し、弾性波を発生させる励振電極を含む。直列共振子は、それぞれが直列に接続されている。並列共振子は。直列共振子に対して並列に接続されている。前記直列共振子の少なくとも一つは、第1分割共振子と、これに直列接続された、前記第1分割共振子に比べ共振周波数が低い第2分割共振子とに分割された分割直列共振子である。そして、容量は、前記第2分割共振子に並列に接続されている。
本開示の一実施形態に係る分波器は、アンテナ端子と、送信信号をフィルタリングして前記アンテナ端子に出力する送信フィルタと、前記アンテナ端子からの受信信号をフィルタリングする受信フィルタとを備えた分波器であって、前記送信フィルタまたは前記受信フィルタは、上述の弾性波素子を有する。
本開示の一実施形態に係る通信装置は、アンテナと、該アンテナに電気的に接続された、上述の分波器と、該分波器に電気的に接続されたRF−ICとを備える。
本開示の弾性波装置、分波器および通信装置によれば、減衰域を急峻化させることができる。
本開示の実施形態に係るSAW装置の回路図である。 モデル1―モデル3の共振子の周波数特性を示す線図である。 図3(a)はモデル4−7の共振子の周波数特性を示す線図であり、図3(b)は、図3(a)の要部拡大図である。 図4(a)は図1に示すSAW装置および比較例に係るSAW装置の周波数特性を示す線図であり、図4(b)は図4(a)の要部拡大図であり、図4(c)は図4(b)の要部拡大図である。 本開示の実施形態に係るSAW装置の上面図である。 図5のIV−IV線における断面図である。 本開示の一実施形態に係る通信装置を説明する概略図である。 本開示の一実施形態に係る分波器を説明する回路図である。
以下、本開示の一実施形態に係る弾性波装置、分波器および通信装置について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いる図は模式的なものであり、図面上の寸法比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。
弾性波装置は、いずれの方向が上方または下方とされてもよいものであるが、以下では、便宜的に、直交座標系xyzを定義するとともに、z方向の正側を上方として、上面、下面等の用語を用いるものとする。なお、直交座標系xyzは、SAW装置1の形状に基づいて定義されているものであり、圧電基板の結晶軸を指すものではない。
<弾性波装置の構成の概要>
図1は、本発明の第1実施形態に係る弾性波装置1の回路図である。なお、図1において、弾性波の一例としてSAWを用いたものとし、以下、弾性波装置1をSAW装置1ということがある。
SAW装置1は、2つの端子T1,T2と、この端子T1,T2の間に直列に接続された直列共振子S(S1〜S4)と、直列共振子Sの前段または後段と基準電位Gndとの間に接続された並列共振子P(P1〜P3)と、直列共振子Sの一部に並列接続された容量C1と、を備える。
端子T1,T2は、高周波信号が入力または出力されるものである。SAW装置1を送信フィルタとして用いる場合には、端子T1を送信信号の入力端子として用い、端子T2を送信信号をアンテナに出力するアンテナ端子として用いてもよい。
直列共振子Sは、端子T1と端子T2との間に複数個あり、互いに直列に接続されている。この例では4つの直列共振子S(S1〜S4)が直列に接続されている。このうち、3つの直列共振子S1〜S3は、2以上に直列分割されている。具体的には直列共振子S1は分割共振子S11,S12で構成されている。直列共振子S2は分割共振子S21,S22で構成されている。直列共振子S3は、分割共振子S31,S32で構成されている。この例では、直列共振子Sの分割数は2としたが、3以上であってもよい。また各直列共振子Sを分割するかどうかは、端子T1,T2との相対位置によらずフィルタとして所望の特性を得るために適宜設定すればよい。
ここで、直列に接続された2つの共振子は、一方の共振子と他方の共振子との間に分岐配線がなく、かつ、互いの共振周波数の差が一方の共振子の共振周波数と反共振周波数との差より小さいときに、「分割」されているとみなすものとする。言い換えると、隣接す
る分割共振子の間には、他の分岐回路が接続されない。分岐回路とは、隣接する分割共振子をつなぐ配線から分岐して、その先に所定の機能を果たす素子(インダクタ,抵抗およびグランド等)を有する回路をいう。そして、分割共振子は共同して1つの共振子として機能するように設計されたものであり、回路中で全く異なる機能・用途に用いられる別設計の共振子を2以上直列接続したものとは異なる。
このように、直列共振子Sを分割する場合には、周波数を同一とし、容量も同じとなるようにしてもよいし、周波数を互いに異ならせてもよい。
並列共振子Pは、直列共振子Sとラダー型に接続されている。具体的には、2つの直列共振子Sの間と基準電位Gndとの間に接続されている。言い換えると、端子T1,T2を電気的に接続する配線と並列接続されている。もしくは、並列共振子Pは直列共振子Pに対して並列に接続されている。
また、この例では、並列共振子P1〜P3は2つの直列共振子Sの間と基準電位Gndとの間に接続されているが、端子T1と直列共振子S1との間や、端子T2と直列共振子S4との間に並列接続されてもよい。
なお、直列共振子Sや並列共振子Pの具体的な構成については後述する。
ここで、直列共振子S3について説明する。ここで説明を容易にするために、分割共振子S31と分割共振子S32とを第1分割共振子S31,第2分割共振子S32というものとする。
第1分割共振子S31と第2分割共振子S32とは周波数を異ならせており、第2分割共振子S32の周波数は第1分割共振子S31の周波数よりも低い。共振子の周波数は後述の共振子を構成する電極指のピッチ等を調整してもよい。そして、第2分割共振子S32のみに、容量C1が並列接続されている。容量C1の具体的な構成については後述する。また、このような直列共振子S3を他の直列共振子Sと区別して直列分割共振子ということとする。
このように、1つの直列共振子S(この例ではS3)を互いに周波数を異ならせた共振子に分割し、かつ、分割した共振子のうち周波数の高い方の共振子(第1分割共振子S31)には容量を接続せずに、周波数の低い方の共振子(第2分割共振子S32)に並列に容量Cを接続することで、減衰域の急峻化を実現できる。以下、その効果について検証する。
まず、1つの直列共振子Sを互いに周波数を異ならせた共振子に分割することによる効果を検証する。図2に、モデル1〜モデル3の共振子の周波数特性をシミュレーションした結果を示す。モデル1は、第1分割共振子S31単独であり、モデル2は、第2分割共振子S32単独であり、モデル3は、直列共振子S3の構成、すなわち、第1分割共振子S31と第2分割共振子S32とを直列接続させた共振子である。
図2において、横軸は周波数(単位:MHz),縦軸はインピーダンス(単位:Ohm)である。図2からも明らかなように、モデル3の共振子の共振周波数は、モデル2の共振子の共振周波数よりも高周波側にシフトしている。そして、モデル3の共振子の反共振周波数は、2つ存在し、モデル1およびモデル2の共振子の反共振周波数と同等の周波数位置にそれぞれ位置する。すなわち、モデル3のΔfは、モデル1,モデル2単独の場合に比べて小さくすることができることが確認できる。
次に、容量C1を第2分割共振子S32のみに並列接続することによる効果を検証する。図3に、モデル3〜モデル7の共振子の周波数特性をシミュレーションした結果を示す。モデル4〜モデル7はいずれも直列共振子S3の構成の共振子に対して容量C1を接続するものであり、モデル4は、第1分割共振子S31のみに容量C1を並列接続した場合であり、モデル5は、第2分割共振子S32のみに容量C1を並列接続した場合であり、モデル6は、第1分割共振子S31,第2分割共振子S32のそれぞれに容量Cを並列接続した場合であり、モデル7は、直列共振子S3に容量Cを並列接続した場合を示す。すなわち、モデル5が本実施形態のSAW装置1である。
図3(a)において、横軸は周波数(単位:MHz),縦軸はインピーダンス(単位:Ohm)である。図3(b)は図3(a)の要部拡大図である。
図3からも明らかなように、いずれのモデルにおいても共振周波数は一致するのに対して、反共振周波数は、第2分割共振子S32に並列に容量C1を接続した場合(モデル5,6,7)にのみ低周波数側に移動する。このことから、第2分割共振子S32に並列に容量C1を接続することでΔfをさらに小さくできることが分かった。さらに、第2分割共振子S32に加え、第1分割共振子S31にも容量を接続した場合(モデル6)には、940MHz付近に確認されるインピーダンスの極小値が鈍ることが確認された。また、第1分割共振子S31と第2分割共振子S32とに共通の容量C1を接続した場合(モデル7)には、940MHz付近に確認されるインピーダンスの極小値が鈍るとともに、モデル1の反共振周波数に相当する周波数位置(945MHz付近)におけるインピーダンスの極大値が鈍ることが確認された。
なお、本例では、アンテナ端子として機能する端子T2から離れた直列共振子S3を直列分割共振子としている。この場合には、ダイプレックスロスを低減することができる。
また端子T1,T2に直接接続された共振子以外の共振子を直列分割共振子(S32)としている。言い換えると、直列共振子S3と端子T1または端子T2との間には、他の直列共振子Sが位置している。これにより、各端子Tと他の外部回路との間のインピーダンス整合を取りやすくすることができる。
なお、上述の例では容量C1は0.5pFとした。これは直列共振子S3で形成される容
量値に比べ小さくなっている。具体的には1/5以下もしくは1/10以下としてもよい。
また、本例においては、端子T1に近い側の直列共振子S1,S2も直列分割しているが、これは、パワーの大きい送信信号が入力される直列共振子S1,S2において電圧を分圧するためのものであり、分割共振子S11,S12は容量略同一,周波数略同一である。分割共振子S21,S22も同様である。
図4に、図1に示すSAW装置1全体のフィルタ特性を測定した結果を示す。図4(a)は通過帯域周辺を含む広範囲の周波数特性を示すものであり、図4(b)は図4(a)の通過帯域部分を拡大した図であり、図4(c)は図4(b)のうち通過帯域高周波数側の肩部分を拡大した図である。なお、比較例として、直列共振子に容量Cを並列接続してΔfを小さくした(すなわち、共振子を周波数を異ならせて分割する構成を備えない)構成の周波数特性も示している。
図4からも明らかなように、本実施形態に係るSAW装置1によれば、通過帯域内のロスを低減するとともに、通過帯域高周波数側の肩特性を向上させることができる。具体的には、比較例にかかるSAW装置の場合には遷移領域が10MHzであるのに対して、本
開示のSAW装置1によれば遷移領域が4.0MHzとなっており、急峻性が向上していることが確認できた。さらに、本開示のSAW装置1によれば、通過帯域の高周波数側の外側においてフロアレベルを低く抑えることができていることを確認した。
以上より、第2分割共振子S32のみに容量C1を並列接続することで、Δfを小さくし、かつ、帯域外の周波数特性に優れたSAW装置1を提供することができる。
<<具体的構成>>
次に、上述のSAW装置1の具体的な構成について詳述する。図5はSAW装置1の上面図を示す。図6は、図5のIV−IV線における断面図を示す。
SAW装置1は、例えば、比較的小型の概略直方体状の電子部品である。その寸法は適宜に設定されてよいが、例えば、厚さは0.1mm〜0.4mm、平面視における長辺および短辺の長さは0.5mm〜3mmである。SAW装置1は、複数のパッド7が露出している。SAW装置1は、不図示の実装基板の主面に対して上面を対向させて配置され、実装基板の主面に設けられた不図示の複数のパッドと、複数のパッド7とが半田等からなるバンプによって接合されることによって、実装基板に実装される。実装後、樹脂封止されてもよい。また、SAW装置1は、例えば、いわゆるウェハレベルパッケージ(WLP)形のSAW装置によって構成されていてもよい。
SAW装置1は、素子基板3上に、前述の2つの端子T1,T2と、直列共振子Sと、並列共振子Pと、基準電位Gndに接続される端子と、容量C1とが導体パターンで形成されている。具体的には、例えば、素子基板3の第1面3a上に設けられたIDT(Interdigital Transducer)電極5により、直列共振子S,並列共振子Pおよび容量C1を構成し、第1主面3a上に設けられ、IDT電極5に接続された既述の複数のパッド7により、前述の2つの端子T1,T2および基準電位Gndに接続される端子を構成している。
素子基板3は、例えば、いわゆる貼り合せ基板によって構成されている。すなわち、素子基板3は、圧電基板13と、圧電基板13の下面(第2面)に貼り合わされた支持基板15とを有している。なお、この例では素子基板3として貼り合せ基板を用いた場合を示したが、素子基板3を圧電基板13のみで構成してもよい。
圧電基板13は、例えば、ニオブ酸タンタル(LiTaO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)単結晶等の圧電性を有する単結晶の基板によって構成されている。より好適には、圧電基板13は、42°±10°Y−XカットのLiTaO、128°±10°Y−XカットのLiNbO基板もしくは0°±10°Y−XカットのLiNbO基板などによって構成されている。その他、水晶(SiO)単結晶なども使用できる。なお、42°±10°Y−Xカットとはカット角が32°〜52°であることを示すものである。
圧電基板13の厚さは、例えば、一定であり、その大きさは、SAW装置1が適用される技術分野やSAW装置1に要求される仕様等に応じて適宜に設定されてよい。一例として、圧電基板13の厚さは、後述のIDT電極5の電極指29bで定義される波長λに対して0.1λ〜20λである。圧電基板13の平面形状および各種寸法も適宜に設定されてよい。
支持基板15は、例えば、圧電基板13の材料よりも熱膨張係数が小さい材料によって形成されている。従って、温度変化が生じると圧電基板13に熱応力が生じ、この際、弾性定数の温度依存性と応力依存性とが打ち消し合い、ひいては、SAW装置1の電気特性
の温度変化が補償される。このような材料としては、例えば、サファイア等の単結晶、シリコン等の半導体および酸化アルミニウム質焼結体等のセラミックを挙げることができる。なお、支持基板15は、互いに異なる材料からなる複数の層が積層されて構成されていてもよい。
支持基板15の厚さは、例えば、一定であり、その厚さは、圧電基板13の厚さと同様に適宜に設定されてよい。ただし、支持基板15の厚さは、温度補償が好適に行われるように、圧電基板13の厚さを考慮して設定される。一例として、圧電基板13の厚さ5〜30μmに対して、支持基板15の厚さは75〜300μmである。支持基板15の平面形状および各種寸法は、例えば、圧電基板13と同等である。
圧電基板13および支持基板15は、例えば、不図示の接着層を介して互いに貼り合わされている。接着層の材料は、有機材料であってもよいし、無機材料であってもよい。有機材料としては、例えば、熱硬化性樹脂等の樹脂が挙げられる。無機材料としては、例えば、SiOが挙げられる。また、両基板は、接着面をプラズマやイオンガン,中性子ガンなどで活性化処理した後に接着層無しに貼り合わせる、いわゆる直接接合によって貼り合わされていても良い。
IDT電極5、複数のパッド7およびこれらを接続する配線17、ならびに、後述する反射器27は、例えば、圧電基板13の主面(第1主面3a)上に形成された導電層により構成されている。導電層の厚さは、例えば、100〜500nmである。導電層は、一の導電材料から構成されていてもよいし、複数の導電材料が積層されて構成されていてもよい。
また、IDT電極5、複数のパッド7および配線17、ならびに、反射器27は、例えば、互いに同一の導電材料によって構成されている。ただし、これらは、互いに異なる材料によって構成されてもよい。また、例えば、パッド7は、IDT電極5と同一の材料および厚さの層に加えて、半田等との接続性を高める等の目的で他の導電層が重ねられてもよい。導電材料は、例えばAl−Cu合金等のAl合金である。
パッド7の数および配置位置、ならびに、配線17の数および配置は、IDT電極5によって構成されるフィルタの構成等に応じて適宜に設定される。図5では、6つのパッド7が第1主面3aの外周に沿って配列されている場合を例示している。パッド7の平面形状は適宜に設定されてよく、例えば、円形である。配線17は、例えば、パッド7とIDT電極5とを電気的に接続しており、その一部において厚みの厚い部分を設けてもよい。その場合には、配線17における電気抵抗を低減することができる。
IDT電極5は、例えば、その両側に配置された2つの反射器27と共に1ポート型のSAW共振子を構成している。
IDT電極5は、一対の励振電極29を有している。各励振電極29は、櫛歯電極からなり、互いに対向するバスバー29aと、バスバー29aからその対向方向に延びる複数の電極指29bとを有している。1対の励振電極29は、複数の電極指29bが互いに噛み合うように(交差するように)配置されている。
そして、この例では、2つの分割共振子(第1分割共振子25A,第2分割共振子25B)は、バスバー29a同士が接続されている。この例では、バスバー29aの長手方向全体に亘って互いに接続されているが、別途配線を用いて2つのバスバー29aを接続してもよい。
なお、直列共振子S,並列共振子Pとして機能するIDT電極5は、複数の電極指29bの配列方向がSAWの伝搬方向となるように配置されている。容量C1として機能するIDT電極5はSAWの伝搬方向と複数の電極指29bの配列方向とを非平行としてもよい。この例では90°の角度をなすように配置している。
バスバー29aは、例えば、概ね一定の幅でに直線状に延びる長尺状に形成されている。1対の励振電極29のバスバー29aは、バスバー29aの延びる方向と交差する方向において対向している。
複数の電極指29bは、例えば、概ね一定の幅で直線状に延びる長尺状に形成されており、バスバー29aの延びる方向に概ね一定の間隔で配列されている。1対の励振電極29の複数の電極指29bは、そのピッチp(例えば電極指29bの中心間距離)が、例えば、共振させたい周波数でのSAWの波長λの半波長と同等となるように設けられている。波長λは、例えば、1.3μm以上6μm以下である。
複数の電極指29bの一部においては、そのピッチpが相対的に小さくされたり、逆に、ピッチpが相対的に大きくされたりしてもよい。このような狭ピッチ部または広ピッチ部を設けることによって、SAW装置の周波数特性が向上することが知られている。なお、本実施形態において、単にピッチpという場合、特に断りがない限り、狭ピッチ部および広ピッチ部のピッチpを除く部分(複数の電極指29bの大部分)のピッチpまたはその平均値をいうものとする。
複数の電極指29bの本数、長さおよび幅は、SAW装置1に要求される電気特性等に応じて適宜に設定されてよい。
なお、容量C1を形成するためのIDT電極5は、求める容量と面積とによりピッチpを決定すればよい。その場合には、直列共振子S,並列共振子Pとして機能するIDT電極5に比べピッチpを大きくしてもよい。その場合には、意図せぬショートの発生を抑制し信頼性の高いSAW装置1とすることができる。
反射器27は、例えば、平面視において格子状に形成されている。すなわち、反射器27は、バスバー29bの延びる方向に交差する方向において互いに対向する1対のバスバー27aと、これらバスバー27a間においてバスバー29bの延びる方向に交差する方向に延びる複数のストリップ27bとを有している。
ストリップ27bは、IDT電極5の複数の電極指29bと同等のピッチで配列されている。互いに隣り合う電極指29bとストリップ27bとの間のピッチ(IDT電極5と反射器27との隙間)も、複数の電極指29bのピッチと同等とされている。ストリップ27bの本数、長さおよび幅は、要求される電気特性等に応じて適宜に設定されてよい。例えば、ストリップ27bの本数は、各反射器27において20本程度である。なお、容量C1として機能するIDT電極5には反射器27を設けなくてもよい。
複数の電極指29bによって圧電基板13に電圧が印加されると、圧電基板13の上面(第1主面3a)付近において、第1主面3aに沿って伝搬するSAWが誘起される。このSAWは、複数の電極指29bおよび複数のストリップ27bによって反射される。その結果、複数の電極指29bのピッチpを半波長とするSAWの定在波が形成される。定在波は、第1主面3aに電荷(定在波と同一周波数の電気信号)を生じさせる。その電気信号は、複数の電極指29bによって取り出される。
ここで、第1分割共振子25Aと第2分割共振子25Bとでは、電極指29bの設計を
異ならせている。具体的には、電極指29bの設計を異ならせて、第1共振子25Aと第2共振子25Bとで共振周波数を異ならせている。
素子基板3の第1主面3a上には、保護層35が重ねられている。保護層35は、例えば、導電層の酸化防止等に寄与するものであり、IDT電極5,反射器27および配線17等を覆っている。また、パッド7は、保護層35に開口が形成されることによって保護層35から露出している。
保護層35は、例えば、酸化珪素(SiOなど)、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、窒化珪素、または、シリコンによって形成されている。保護層35の厚さは、例えば、IDT電極5の厚さの1/10程度(10〜30nm)である。このように保護層35が比較的薄くされることによって、SAWの励振および伝搬が容易化される。
<SAW装置の変形例>
上述の例では、第1分割共振子25Aと第2分割共振子25Bとで周波数を異ならせるために、電極指29bのピッチを変更したがこの例に限定されない。たとえば、IDT電極5のデューティーを変化させたり、電極指29bの膜厚を変化させたりしてもよい。
IDT電極5のデューティーは、電極指29bの幅wを、弾性波の伝搬方向における電極指29bの一方側の端部からこれに隣接する電極指29bの他方側の端部までの距離Dで割った値である。このようにIDT電極5のデューティーを変化させて共振周波数を変化させる場合には、IDT電極5の共振周波数を高くするにはデューティーを小さくすればよく、IDT電極5の共振周波数を低くするにはデューティーを大きくすればよい。
このようにデューティーを変化させた場合でも本実施形態に係るSAW素子が効果を奏することを実測により確認している。
また、上述の例では、2つの分割共振子(第1分割共振子25A,第2分割共振子25B)は、SAWの伝搬方向の大きさおよび位置が互いに同一となっている場合を例に説明したが、大きさSAWの伝搬方向の大きさおよび位置は異なっていてもよい。
さらに、上述の例では1つの共振子を2つの分割共振子(第1分割共振子25A,第2分割共振子25B)に分けた場合について説明したが、3以上に分割していてもよい。その場合には、分割した複数の分割共振子全てで共振周波数を異ならせてもよいし、一部の分割共振子のみ異ならせてもよい。
また、上述の例では、容量C1をIDT電極5で構成しているがこの例に限らない。例えば、2つの長尺状の対向電極で構成するギャップ型のコンデンサとしてもよいし、チップコンデンサを用いてもよい。
<通信装置および分波器の構成の概要>
図7は、本発明の実施形態に係る通信装置101の要部を示すブロック図である。通信装置101は、電波を利用した無線通信を行なうものである。分波器207は、通信装置101において送信周波数の信号と受信周波数の信号とを分波する機能を有している。
通信装置101において、送信すべき情報を含む送信情報信号TISは、RF−IC103によって変調および周波数の引上げ(搬送波周波数の高周波信号への変換)がなされて送信信号TSとされる。送信信号TSは、バンドパスフィルタ105によって送信用の通過帯域以外の不要成分が除去され、増幅器107によって増幅されて分波器7に入力される。分波器7は、入力された送信信号TSから送信用の通過帯域以外の不要成分を除去してアンテナ109に出力する。アンテナ109は、入力された電気信号(送信信号TS)を無線信号に変換して送信する。
通信装置101において、アンテナ109によって受信された無線信号は、アンテナ109によって電気信号(受信信号RS)に変換されて分波器207に入力される。分波器207は、入力された受信信号RSから受信用の通過帯域以外の不要成分を除去して増幅器111に出力する。出力された受信信号RSは、増幅器111によって増幅され、バンドパスフィルタ113によって受信用の通過帯域以外の不要成分が除去される。そして、受信信号RSは、RF−IC103によって周波数の引下げおよび復調がなされて受信情報信号RISとされる。
なお、送信情報信号TISおよび受信情報信号RISは、適宜な情報を含む低周波信号(ベースバンド信号)でよく、例えばアナログの音声信号もしくはデジタル化された音声信号である。無線信号の通過帯域は、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)等の各種の規格に従ったものでよい。変調方式は、位相変調、振幅変調、周波数変調もしくはこれらのいずれか2つ以上の組合せのいずれであってもよい。
図8は、本発明の一実施形態に係る分波器207の構成を示す回路図である。分波器207は、図7において通信装置101に使用されている分波器207である。SAW装置1は、例えば図7に示した分波器207における送信フィルタ211のラダー型フィルタ回路を構成する。
送信フィルタ211は、図8に示すように、素子基板3と、素子基板3上に形成された直列共振子S1〜S3および並列共振子P1〜P3とを有する。
分波器207は、アンテナ端子208と、送信端子209と、受信端子210と、アンテナ端子208と送信端子209との間に配置された送信フィルタ211と、アンテナ端子208と受信端子210との間に配置された受信フィルタ212とから主に構成されている。
送信端子209には増幅器107からの送信信号TSが入力され、送信端子209に入力された送信信号TSは、送信フィルタ211において送信用の通過帯域以外の不要成分が除去されてアンテナ端子208に出力される。また、アンテナ端子208にはアンテナ109から受信信号RSが入力され、受信フィルタ212において受信用の通過帯域以外の不要成分が除去されて受信端子210に出力される。
送信フィルタ211は、例えばラダー型SAWフィルタによって構成されている。具体的に送信フィルタ211は、その入力側と出力側との間において直列に接続された3個の直列共振子S1、S2、S3と、直列共振子同士を接続するための配線である直列腕と基準電位部Gとの間に設けられた3個の並列共振子P1、P2、P3とを有する。すなわち、送信フィルタ211は3段構成のラダー型フィルタである。ただし、送信フィルタ211においてラダー型フィルタの段数は任意である。
並列共振子P1〜P3と基準電位部Gとの間には、インダクタLが設けられている。このインダクタLのインダクタンスを所定の大きさに設定することによって、送信信号の通過帯域外に減衰極を形成して帯域外減衰を大きくしている。複数の直列共振子S1〜S3および複数の並列共振子P1〜P3は、それぞれSAW共振子からなる。
受信フィルタ212は、例えば、多重モード型SAWフィルタ217と、その入力側に直列に接続された補助共振子218とを有している。なお、本実施形態において、多重モ
ードは2重モードを含むものである。多重モード型SAWフィルタ217は平衡−不平衡変換機能を有しており、受信フィルタ212は平衡信号が出力される2つの受信端子210に接続されている。受信フィルタ212は多重モード型SAWフィルタ217によって構成されるものに限られず、ラダー型フィルタによって構成してもよいし、平衡−不平衡変換機能を有していないフィルタであってもよい。
送信フィルタ211、受信フィルタ212およびアンテナ端子208の接続点とグランド電位部Gとの間には、インダクタ等からなるインピーダンスマッチング用の回路を挿入してもよい。
1 弾性波装置(SAW装置)
29 励振電極
101 通信装置
103 RF−IC
109 アンテナ
207 分波器
208 アンテナ端子
209 送信端子
210 受信端子
211 送信フィルタ
212 受信フィルタ
T1、T2 端子
S1、S2、S3、S4 直列共振子
S31 第1分割共振子
S32 第2分割共振子
P1、P2、P3 並列共振子
C1 容量

Claims (7)

  1. 2つの端子と、
    これら端子の間に位置し、弾性波を発生させる励振電極を含み、それぞれが直列に接続された直列共振子およびこの直列共振子に対して並列に接続された並列共振子を有し、
    前記直列共振子の少なくとも一つは、第1分割共振子と、これに直列接続された、前記第1分割共振子に比べ共振周波数が低い第2分割共振子とに分割された分割直列共振子であり、
    前記第2分割共振子に並列に接続された容量を備える、弾性波装置。
  2. 前記容量は、前記第2分割共振子のみに並列接続されている、請求項1に記載の弾性波装置。
  3. 前記2つの端子の一方と、前記分割直列共振子との間に、少なくとも1つの前記分割直列共振子以外の前記直列共振子が位置する、請求項1または2に記載の弾性波装置。
  4. 前記第1分割共振子と前記第2分割共振子とは、前記励振電極のピッチが異なる、請求項1乃至3のいずれかに記載の弾性波装置。
  5. 前記第1分割共振子と前記第2分割共振子とは、前記励振電極の電極指幅が異なる、請求項1乃至3のいずれかに記載の弾性波装置。
  6. アンテナ端子と、送信信号をフィルタリングして前記アンテナ端子に出力する送信フィルタと、前記アンテナ端子からの受信信号をフィルタリングする受信フィルタとを備えた分波器であって、
    前記送信フィルタまたは前記受信フィルタは、請求項1乃至5のいずれかに記載の弾性波装置を有する分波器。
  7. アンテナと、
    該アンテナに電気的に接続された請求項6に記載の分波器と、
    該分波器に電気的に接続されたRF−ICとを備える通信装置。
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