JP2020052439A - 情報処理システム、方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】メッセージ交換サービスを利用した情報交換の場において、先の参加者が、途中からの参加者に対して場の状況を説明しなかったり、場の状況を主体的に説明したりする場合と比べて、メッセージ交換をより円滑に遂行可能な情報処理システム、方法及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理システム10のボットサーバ14は、グループのメンバの参加状態を監視する参加状態監視部66と、参加状態監視部66が、グループ内のメッセージ交換に参加していなかったユーザD(第1ユーザ)の参加を確認し又は参加の予兆を検知した場合、ボット(仮想キャラクタ)とユーザD又はユーザA(第2ユーザ)の間の対話を通じて、グループ内で既に行われたメッセージ交換に関する交換情報IexをユーザDに提供するようにボットの対話制御を行う対話制御部48を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理システム、方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、メッセージ交換サービスを提供するサーバに関して、一のグループに属するメンバ間で共有するメッセージを複製又は移動することで、当該メッセージを他のグループに属するメンバ間に共有させる技術が開示されている。
特開2015−197813号公報
このサービスを利用した情報交換の場、例えばチャット会議に関して、それまで出席していなかったユーザ又は実質的に参加していなかったユーザがこの会議に途中から参加することがある。この場合、会議の円滑な進行を図るため、途中からの参加者に対して何らかの情報を提供し、なるべく早い段階で会議の状況(例えば、経緯や現状)を共有できることが望ましい。
本発明の目的は、メッセージ交換サービスを利用した情報交換の場において、先の参加者が、途中からの参加者に対して場の状況を説明しなかったり、場の状況を主体的に説明したりする場合と比べて、メッセージ交換をより円滑に遂行可能な情報処理システム、方法及びプログラムを提供することである。
請求項1に記載の発明は、メッセージ交換サービスにおいてメッセージを共有するグループのメンバの状態を監視する監視手段と、前記監視手段が、前記グループ内のメッセージ交換に参加していなかった第1ユーザの参加を確認し又は参加の予兆を検知した場合、仮想キャラクタと前記第1ユーザ又は前記グループのメンバである第2ユーザの間の対話を通じて、前記グループ内で既に行われたメッセージ交換に関する交換情報を前記第1ユーザに提供するように前記仮想キャラクタの対話制御を行う対話制御手段と、を備える情報処理システムである。
請求項2に記載の発明は、前記対話制御手段は、前記グループ内で既に投稿されたメッセージ記録、既に投稿された電子資料、前記メッセージ記録の所在、及び前記電子資料の所在のうち少なくとも1つを前記第1ユーザに提供するように対話制御を行う、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項3に記載の発明は、前記対話制御手段は、メッセージ交換に参加している前記第2ユーザに前記交換情報を提供せず、前記第1ユーザのみに前記交換情報を提供するように対話制御を行う、請求項1又は2に記載の情報処理システムである。
請求項4に記載の発明は、印刷機器に対して前記交換情報の印刷を指示する印刷指示手段をさらに備え、前記仮想キャラクタは、前記第1ユーザに対応付けられた前記印刷機器のアバターであり、前記対話制御部は、前記アバターと前記第1ユーザの間の対話を通じて前記第1ユーザからの前記交換情報の印刷の要求を受け付け、前記第1ユーザ又は前記印刷機器の識別情報を前記印刷指示手段に供給する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
請求項5に記載の発明は、前記グループ内で既に投稿された前記電子資料が複数存在する場合、前記メッセージ交換サービスのサービス画面を介した前記第1ユーザの操作に応じて、少なくとも1つ以上の前記電子資料の取得又は印刷を指示可能に構成されるUI手段をさらに備える、請求項2〜4のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
請求項6に記載の発明は、前記交換情報の開示範囲を設定する設定手段をさらに備え、前記監視手段は、前記グループのメンバの追加の有無を監視し、前記対話制御手段は、追加されたメンバである前記第1ユーザに、前記設定手段により設定された前記開示範囲内にて前記交換情報を提供するように対話制御を行う、請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
請求項7に記載の発明は、前記設定手段は、前記第1ユーザの属性と前記第2ユーザの属性の間の関係に応じて、前記第1ユーザに対する前記開示範囲を設定する、請求項6に記載の情報処理システムである。
請求項8に記載の発明は、前記設定手段は、前記第1ユーザを前記グループのメンバに追加する前に前記第2ユーザが投稿したメッセージの内容に基づいて、前記第1ユーザに対する前記開示範囲を設定する、請求項6に記載の情報処理システムである。
請求項9に記載の発明は、前記監視手段は、前記グループのメンバの在状態又は不在状態を監視し、前記対話制御手段は、不在状態から在状態になったメンバに前記交換情報の提供の要否を問い合わせるように対話制御を行う、請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
請求項10に記載の発明は、前記対話制御手段は、不在状態である前記グループのメンバに前記交換情報の提供の要否を問い合わせないように対話制御を行う、請求項9に記載の情報処理システムである。
請求項11に記載の発明は、前記対話制御手段は、前記交換情報の提供の要否を問い合わせた後にメッセージの投稿がなかった在状態のメンバに対して、前記交換情報の提供の要否を再度問い合わせるように対話制御を行う、請求項9又は10に記載の情報処理システムである。
請求項12に記載の発明は、前記監視手段は、在状態のメンバが予め定めた時間間隔を超えてメッセージ交換に関与しなかった場合に当該メンバが在状態から不在状態になったと判定し、不在状態のメンバがメッセージ交換の関与を開始した場合に当該メンバが不在状態から在状態になったと判定する、請求項9〜11のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
請求項13に記載の発明は、メッセージ交換サービスにおいてメッセージを共有するグループのメンバの状態を監視する監視ステップと、前記監視ステップにおいて前記グループ内のメッセージ交換に参加していなかった第1ユーザの参加を確認し又は参加の予兆を検知した場合、仮想キャラクタと前記第1ユーザ又は前記グループのメンバである第2ユーザの間の対話を通じて、前記グループ内で既に行われたメッセージ交換に関する交換情報を前記第1ユーザに提供するように前記仮想キャラクタの対話制御を行う対話制御ステップと、を1つ又は複数のコンピュータが実行する情報処理方法である。
請求項14に記載の発明は、メッセージ交換サービスにおいてメッセージを共有するグループのメンバの状態を監視する監視ステップと、前記監視ステップにおいて前記グループ内のメッセージ交換に参加していなかった第1ユーザの参加を確認し又は参加の予兆を検知した場合、仮想キャラクタと前記第1ユーザ又は前記グループのメンバである第2ユーザの間の対話を通じて、前記グループ内で既に行われたメッセージ交換に関する交換情報を前記第1ユーザに提供するように前記仮想キャラクタの対話制御を行う対話制御ステップと、を1つ又は複数のコンピュータに実行させる情報処理プログラムである。
請求項1,13,14に記載の発明によれば、メッセージ交換サービスを利用した情報交換の場において、先の参加者が、途中からの参加者に対して場の状況を説明しなかったり、場の状況を主体的に説明したりする場合と比べて、メッセージ交換がより円滑に遂行される。
請求項2に記載の発明によれば、場の状況を示すエビデンスとしてのメッセージ記録又は電子資料が提供されない場合と比べて、状況の把握がより容易になる。
請求項3に記載の発明によれば、交換情報をすべてのユーザに向けて一斉に提供する場合と比べて、メッセージ交換がより円滑に遂行される。
請求項4に記載の発明によれば、交換情報の印刷物を得る際に、交換情報を入手し、印刷を指示する第1ユーザの手間が省かれる。
請求項5に記載の発明によれば、第1ユーザは、自身の操作を通じて、所望の資料を所望の出力態様で入手することができる。
請求項6に記載の発明によれば、開示範囲を設定しない場合と比べて、グループのメンバが開示を望まない情報を第1ユーザに誤って提供してしまう可能性が抑制される。
請求項7に記載の発明によれば、グループ毎・ユーザ毎にマニュアルで設定する場合と比べて、設定の工数が削減されるとともに、画一的かつ客観的な基準に従って開示範囲が設定される。
請求項8に記載の発明によれば、設定権限をグループのメンバ以外の者に与える場合と比べて、開示範囲の設定がより容易になる。
請求項9に記載の発明によれば、一時的に不在になったメンバに対して交換情報を提供する機会が与えられない場合と比べて、場の状況の把握がより容易になる。
請求項10に記載の発明によれば、メンバの在・不在にかかわらず交換情報を提供する場合と比べて、メッセージ交換がより円滑に遂行される。
請求項11に記載の発明によれば、一時的に不在であった可能性があるメンバに対して交換情報を提供する機会が与えられる。
請求項12に記載の発明によれば、メッセージ交換への関与の時間間隔を考慮することで、2種類の状態の切り替わりの判定精度が高まる。
本発明の一実施形態における情報処理システムの全体構成図である。 メッセージ交換サービスのサービス画面の一例を示す図である。 図1に示すボットサーバの電気的なブロック図である。 図3に示すサーバ側制御部の機能ブロック図である。 図5(a)はユーザ情報、図5(b)はグループ情報、図5(c)は開示範囲情報、図5(d)はプリンタ情報におけるデータ構造の一例を示す図である。 図1に示すユーザ端末の電気的なブロック図である。 ユーザ端末及びボットサーバの動作を示すシーケンス図である。 メッセージ交換の第1のバリエーションを示す図である。 メッセージ交換の第2のバリエーションを示す図である。 メッセージ交換の第3のバリエーションを示す図である。 メッセージ交換の第4のバリエーションを示す図である。 メッセージ交換の第5のバリエーションを示す図である。 メッセージ交換の第6のバリエーションを示す図である。 図4に示す状態監視部の動作に関するフローチャートである。 メッセージ交換の第7バリエーションを示す図である。
本発明における情報処理システムについて、情報処理方法及び情報処理プログラムとの関係において好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。あるいは、技術的に矛盾が生じない範囲で各々の構成を任意に組み合わせてもよい。
[情報処理システム10の構成]
<全体構成>
図1は、本発明の一実施形態における情報処理システム10の全体構成図である。この情報処理システム10は、グループに属する複数のメンバとの間でメッセージをやり取りするメッセージ交換サービス(例えば、ビジネスチャット)と、人工知能ロボット(ここでは、チャットボット)を活用した会議支援サービスを複合的に提供可能に構成される。
この情報処理システム10は、チャットサーバ12と、ボットサーバ14(情報処理装置)と、複数(本図の例では4つ)のユーザ端末16,18と、1つ又は複数(本図の例では2つ)の印刷機器20と、から構成される。なお、この情報処理システム10は、本図に例示する装置構成又はネットワーク構成に限られない。
チャットサーバ12は、クラウド22上に配置されたクラウドサーバであり、1つ又は複数のサーバコンピュータから構成される。チャットサーバ12は、グループに属する複数のメンバ(本図の例では、ユーザA,ユーザB,ユーザC及びユーザDの4者)が参加するチャット会議を開催するためのチャットルームを提供する装置である。
ボットサーバ14は、クラウド22上に配置されたクラウドサーバであり、1つ又は複数のサーバコンピュータから構成される。ボットサーバ14は、印刷機器20を擬人化したアバター(仮想キャラクタ)である「ボット」をチャットルーム(あるいは、トークルーム)に入室させ、このボットを通じて会議支援サービスを提供する装置である。
各々のユーザ端末16,18は、ユーザがタスクの遂行時に使用する多機能・多目的装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン、又はウェアラブルコンピュータである。ユーザは、各自が所有するユーザ端末16,18のサービス画面30(図2)上で、グループのメンバ同士でメッセージのやり取りを行う。説明の便宜上、ユーザA,B,Cが所有する端末をユーザ端末16、ユーザDが所有する端末をユーザ端末18と区別して表記している。
各々の印刷機器20は、電子ファイル(例えば、交換情報Iex)を含むデータを外部装置から受信して用紙にプリント処理を行い、所望の印刷物を出力するネットワークプリンタである。この印刷機器20は、例えば、複合機(MFP:Multifunction Printer)、レーザプリンタ、インクジェットプリンタである。
<サービス画面30の一例>
ユーザ端末16,18及びボットサーバ14はそれぞれ、メッセージ交換サービスを利用するためのAPI(Application Programming Interface)を介して、ユーザ同士の対話、又はユーザとボットの間での対話を行う対話処理を実行する。これらの対話は、ユーザの手動応答及びボットの自動応答を通じて行われる。
図2は、メッセージ交換サービスにおけるサービス画面30の一例を示す図である。本図は、ユーザAが所有するユーザ端末16のディスプレイ上で、ユーザAとユーザDの間で対話が行われるシーンを示している。
サービス画面30の中央部には、投稿者のメッセージの内容を示す吹き出し欄32が上下方向にわたって時系列的に表示されている。サービス画面30の右端にはユーザAを示すユーザアイコン34aが、左端にはユーザA以外の投稿者を示すアイコン(本図では、ユーザアイコン34d)がそれぞれ表示される。なお、「投稿者」には、グループのメンバ(人間)のみならず、ボットも含まれる点に留意する。
例えば、ユーザA,B,Cの3者によるチャット会議の進行中に、グループのメンバであるユーザA(第2ユーザ)の招待を受けて、ユーザD(第1ユーザ)が当該チャット会議に新たに参加したとする。この場合、途中から参加したユーザDは、今までのチャット会議の経緯や現状を知らないため、会議の状況を把握するのに時間が掛かってしまう。先の参加者であるユーザA,B,CがユーザDに会議の状況を説明してもよいが、会議の流れが中断するので望ましくない。そこで、図1に示すボットサーバ14は、ユーザDに対して、議事のキャッチアップを支援する動作(以下、キャッチアップ支援動作ともいう)を行う。
<ボットサーバ14のブロック図>
図3は、図1に示すボットサーバ14の電気的なブロック図である。図4は、図3に示すサーバ側制御部42の機能ブロック図である。このボットサーバ14は、サーバ側通信部40と、サーバ側制御部42と、サーバ側記憶部44と、を含んで構成される。
図3に示すように、サーバ側通信部40は、外部装置に対して電気信号を送受信するための通信インターフェースである。これにより、ボットサーバ14は、チャットサーバ12を経由して、ユーザ端末16との間で様々なデータ(例えば、メッセージ、文書ファイル、画像ファイル、ユーザの操作情報など)のやり取りが可能である。
サーバ側制御部42は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)を含む処理演算装置によって構成される。サーバ側制御部42は、サーバ側記憶部44に格納されたプログラムを読み出し、メッセージ交換用アプリケーションを実行することで、交換処理部46、対話制御部48(対話制御手段)、イベント管理部50、及び印刷指示部52(印刷指示手段)として機能する。
サーバ側記憶部44は、非一過性であり、かつ、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体で構成されている。ここで、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)を含む記憶装置、あるいは、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM、フラッシュメモリ等の可搬媒体である。本図の例では、サーバ側記憶部44には、共有データ56(交換情報Iexを含む)、ユーザ情報58、グループ情報60、開示範囲情報62、及びプリンタ情報64が格納されている。
図4に示すように、交換処理部46は、グループ内で共有する共有データ56をチャットサーバ12から受信し、対話制御部48に供給する受信制御を行う。また、交換処理部46は、対話制御部48が生成した投稿メッセージを含むデータをチャットサーバ12に向けて送信する送信制御を行う。
対話制御部48は、印刷機器20のアバターとしてのボットが、グループに属するメンバとの間で対話を行う対話制御を行う。対話制御部48は、共有データ56を受け取った後、相手からのメッセージの内容を解析する処理、その解析結果に基づいて相手のアクションを認識する処理、相手のアクションに対するボットのリアクションを決定する処理、ボットのリアクションに応じたメッセージを生成する処理など、グループ内のコミュニケーションに必要な各種処理を実行する。なお、これらの処理は、深層学習を含む様々な人工知能技術を用いて実現することができる。
対話制御部48は、ユーザ情報58、グループ情報60及び開示範囲情報62を読み出すことで、ボットがチャット会議の状況を把握しながら円滑に対話できるように対話制御を行う。対話制御部48は、議事のキャッチアップを求めるユーザからの要求に応じて、グループ内で既に行われたメッセージ交換に関する情報(以下、交換情報Iexという)を生成する。また、対話制御部48は、当該ユーザから印刷の要求を受け付けた場合、ユーザの識別情報(以下、ユーザID)及び交換情報Iexを印刷指示部52に供給する。
イベント管理部50は、対話制御部48からの対話情報に基づいて、グループ情報60の一部(後述する参加メンバ、在状態、開示制限)を動的に更新する。このイベント管理部50は、メンバの参加状態を監視する参加状態監視部66(監視手段)と、交換情報Iexの開示範囲を設定する開示範囲設定部68(設定手段)と、を含んで構成される。
印刷指示部52は、上記したユーザID、交換情報Iexの他に、印刷設定に関する情報(以下、印刷設定情報という)を取得する。ここで、印刷設定情報は、印刷設定に関する複数の印刷設定項目の組み合わせからなる情報である。この印刷設定項目には、例えば、印刷部数、カラー/白黒印刷の指定、両面/片面印刷の指定、用紙サイズ、Nup、拡縮倍率などの項目が挙げられる。
印刷指示部52は、さらにプリンタ情報64を用いて、交換情報Iexの送信先である印刷機器20を選定するとともに、交換情報Iexの印刷を指示する。そして、印刷指示部52は、交換情報Iexの印刷が終了した後、対話制御部48にその旨を通知する。
図5(a)は、ユーザ情報58におけるデータ構造の一例を示す図である。このユーザ情報58は、ユーザの識別情報である「ユーザID」と、サービス画面30上での名称である「表示名」と、ユーザに付与された権限を示す「ユーザ権限」の間の対応関係を示している。この情報により、利用権限を有するユーザのみに対してメッセージ交換サービスを提供することができる。
図5(b)は、グループ情報60におけるデータ構造の一例を示す図である。このグループ情報60は、グループの識別情報である「グループID」と、このグループに属するメンバを示す「メンバ構成」と、チャット会議の参加者を示す「参加メンバ」と、参加者毎の「在状態」と、参加者毎に付与された情報の「開示制限」の間の対応関係を示している。この情報により、登録されたグループ毎のメンバ構成と、メンバ毎の参加状態がそれぞれ特定される。
図5(c)は、開示範囲情報62におけるデータ構造の一例を示す図である。この開示範囲情報62は、グループ又はメンバが所属する自組織を示す「組織ID」と、この自組織の人員を示す「人員構成」と、自組織の保有情報に関する他組織への開示ルールを示す「開示規則」の間の対応関係を示している。この情報により、組織の立場を考慮したユーザ間の情報開示ルールが対応付けられる。
図5(d)は、プリンタ情報64におけるデータ構造の一例を示す図である。このプリンタ情報64は、ユーザの識別情報である「ユーザID」と、印刷機器20の識別情報である「プリンタID」の間の対応関係を示している。この情報により、登録されたユーザ毎に、1つ又は複数の印刷機器20が対応付けられる。
<ユーザ端末16,18の構成>
図6は、図1に示すユーザ端末16,18の電気的なブロック図である。このユーザ端末16,18は、入力部70と、出力部72と、端末側通信部74と、端末側制御部76と、端末側記憶部78と、を含んで構成される。
入力部70は、マウス、キーボード、タッチセンサ又はマイクロフォンを含む入力デバイスから構成される。出力部72は、ディスプレイ、スピーカを含む出力デバイスから構成される。入力部70による入力機能及び出力部72による出力機能を組み合わせることで、ユーザインターフェース手段(以下、UI部80)が構築される。
端末側通信部74は、外部装置に対して電気信号を送受信するための通信インターフェースである。これにより、ユーザ端末16は、チャットサーバ12を経由して、ボットサーバ14との間で様々なデータ(例えば、メッセージ、電子ファイル、画像ファイル)のやり取りが可能である。
端末側制御部76は、CPU、MPUを含む処理演算装置によって構成される。端末側制御部76は、端末側記憶部78に格納されたプログラムを読み出し、メッセージ交換用アプリケーションを実行することで、交換処理部82及び表示用データ作成部84として機能する。
端末側記憶部78は、非一過性であり、かつ、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体で構成されている。本図の例では、端末側記憶部78には、上記した共有データ56や、ボットサーバ14が提供した交換情報Iexが格納されている。
[第1のキャッチアップ支援動作]
この実施形態における情報処理システム10は、以上のように構成される。続いて、情報処理システム10による第1のキャッチアップ支援動作について、図7〜図13を参照しながら説明する。
この「第1のキャッチアップ支援動作」の実行中、ボットサーバ14の参加状態監視部66は、グループのメンバの参加状態を逐次監視しながら、メッセージ交換に参加していなかったユーザの参加を確認し、又は参加の予兆を検知する。例えば、参加状態監視部66は、チャット会議の参加メンバの追加登録があったか否かに応じて「登録による参加」の有無を確認する。また、参加状態監視部66は、参加メンバの追加登録前に、メンバの招待を示唆する投稿メッセージがあった場合に当該メンバの「参加の予兆」があったと検知してもよい。
<基本的な動作の流れ>
図7は、2つのユーザ端末16,18及びボットサーバ14の動作を示すシーケンス図である。ここで、ユーザ端末16及びボットサーバ14は、基本的には、チャットサーバ12を経由してデータのやり取りを行う。同様に、ユーザ端末18及びボットサーバ14は、基本的には、チャットサーバ12を経由してデータのやり取りを行う。
ユーザ端末16,18の表示用データ作成部84は、メッセージ交換用アプリケーションの実行中に、端末側記憶部78から読み出した共有データ56を用いて表示用データを作成し、当該表示用データをUI部80に向けて出力する。これにより、ユーザ端末16,18のUI部80には、メッセージ交換のバリエーションに応じたサービス画面30(図8〜図13)が表示される。
[S01] ユーザの招待:(Msg01)の追加
ユーザ端末16の交換処理部82は、UI部80を介してユーザAによる招待操作を受け付けた場合、投稿対象であるメッセージを含むデータを送信する送信制御を行う。ボットサーバ14の交換処理部46は、端末側通信部74、チャットサーバ12及びサーバ側通信部40を介して、メッセージを含む共有データ56を取得する。これにより、ユーザ端末16のサービス画面30上には、ユーザAが、グループのユーザA,B,Cに、ユーザDを新たに招待したことを通知するメッセージ(Msg01)が追加される。
[S02] 参加メンバの更新
ボットサーバ14の対話制御部48は、ユーザAからの投稿がトリガとなって、キャッチアップ支援動作を開始する。イベント管理部50(より詳しくは、参加状態監視部66)は、チャットサーバ12からの通知によりユーザDの参加を確認し、グループ情報60の「メンバ構成」及び「参加メンバ」にユーザDを追加する更新を行う。
[S03] 入室の通知:(Msg02)の追加
ユーザ端末18の交換処理部82は、UI部80を介してユーザDによる投稿操作を受け付けた場合、投稿対象であるメッセージを含むデータを送信する送信制御を行う。ボットサーバ14の交換処理部46は、端末側通信部74、チャットサーバ12及びサーバ側通信部40を介して、メッセージを含む共有データ56を取得する。これにより、ユーザ端末16,18のサービス画面30上には、ユーザDが、グループ内のユーザA,B,Cに、チャットルームに入室したことを通知するメッセージ(Msg02)が追加される。
[S04] 提供要否の問合せ:(Msg03)の追加
ボットサーバ14の対話制御部48は、更新されたグループ情報60を読み出した後、ユーザDに対して交換情報Iexの提供の要否を問い合わせるメッセージを生成する。そして、交換処理部46は、対話制御部48から当該メッセージが供給された場合、投稿対象であるメッセージを含むデータを送信する送信制御を行う。ユーザ端末18の交換処理部82は、ボットからの投稿メッセージを含む共有データ56を取得する。これにより、ユーザ端末16,18のサービス画面30上には、ボットが、ユーザDに、交換情報Iexの要否を問い合わせるメッセージ(Msg03)が追加される。
[S05] 問合せの回答:(Msg04)の追加
ユーザ端末18の交換処理部82は、UI部80を介してユーザによる回答操作を受け付けた場合、投稿対象であるメッセージを含むデータを送信する送信制御を行う。ボットサーバ14の交換処理部46は、ユーザからの投稿メッセージを含む共有データ56を取得する。これにより、ユーザ端末16,18のサービス画面30上には、ユーザが、ボットに、交換情報Iexの提供を要求する又は要求しないメッセージ(Msg04)が追加される。
[S06] 交換情報の生成
ボットサーバ14の対話制御部48は、チャット会議中に取得した共有データ56を用いて、ユーザDに提供するための交換情報Iexを生成する。この交換情報Iexは、例えば、既に投稿されたメッセージ記録、電子資料、又はこれらの所在である。ここで「所在」とは、電子ファイルの保存場所を特定可能な情報を意味し、例えばURL(Uniform Resource Locator)からなる。
[S07] 交換情報の提供:(Msg05)の追加
ボットサーバ14の交換処理部46は、対話制御部48から供給された交換情報Iexを含むメッセージを含むデータを送信する送信制御を行う。すると、ユーザ端末18の表示用データ作成部84は、交換情報Iexの提供態様に応じた表示用データを作成し、当該表示用データをUI部80に向けて出力する。これにより、ユーザ端末16,18のサービス画面30上には、ボットが、ユーザDに、交換情報Iexを提供するメッセージ(Msg05)が追加される。
以上のようにして、ボットサーバ14の対話制御部48は、第1のキャッチアップ支援動作を終了する。つまり、図7の[S01]→[S02]→・・・→[S07]の動作を順次行うことで、ボットを活用した会議支援サービスが提供される。続いて、この支援の様々なバリエーションについて、図7のシーケンスの他に、図8〜図13を併せて参照しながら説明する。
なお、図8〜図13において、上図のサービス画面30は、ユーザDの招待前におけるユーザ端末16(ユーザAの所有端末)に表示される画面を示している。一方、下図のサービス画面30は、ユーザDの招待後におけるユーザ端末18(ユーザDの所有端末)に表示される画面を示している。
<1.電子データの提供>
第1のバリエーションとして、ボットサーバ14は、ユーザDに対して、グループ内で既に交換されたメッセージの全部又は一部を記録したメッセージ記録を、電子データの形式で提供してもよい。この場合、情報処理システム10は、図7の[S01]→[S02]→・・・→[S07]の動作を順次行う。その結果、ユーザA,ユーザD及びボットの間で、図8に示すメッセージ交換がなされる。
図8は、メッセージ交換の第1のバリエーションを示す図である。
Msg01:ユーザAは、チャット会議の参加者(ユーザA,B,C)に向けて、グループ内で開催中のチャット会議にユーザDを招待する旨のメッセージを発する。
Msg02:ユーザDは、参加者全員に向けて、チャット会議の参加を表明するメッセージを発する。
Msg03:ボットは、ユーザDに向けて、今までのメッセージ記録の要否に関する問い合わせるメッセージを発する。
Msg04:ユーザDは、ボットに向けて、メッセージ記録を必要とする意思を示すメッセージを発する。
Msg05:ボットは、ユーザDに向けて、メッセージ記録を提供するメッセージを発する。ここで、Msg05の操作欄91には、交換情報Iexとしてのメッセージ記録が保存されたURLに誘導するハイパーリンクが設定されている。ユーザ端末18は、操作欄91のタップ操作を受け付けることで、指定されたURLにアクセスし、このメッセージ記録が格納された電子ファイルをダウンロード可能である。
このようにして、ユーザDとボットの間の対話を通じて、交換情報Iexとしてのメッセージ記録がユーザDに提供される。ユーザDは、メッセージ記録を閲覧しながらチャット会議に参加することで、場の状況を速やかに把握することができる。
なお、上記した例では、ボットサーバ14はメッセージ記録をユーザDに提供しているが、提供する交換情報Iexはこれに限られない。例えば、対話制御部48は、グループ内で既に投稿されたメッセージ記録、既に投稿された電子資料、メッセージ記録の所在、及び電子資料の所在のうち少なくとも1つをユーザDに提供するように、ボットの対話制御を行ってもよい。これにより、ユーザDは、場の状況を示すエビデンスであるメッセージ記録又は電子資料を入手可能となり、これらの情報が提供されない場合と比べて、状況の把握がより容易になる。
また、上記した例では、ボットサーバ14はメッセージ記録をユーザA,B,C,Dに対して一斉に提供しているが、これに代わって、交換情報Iexの提供先をユーザDのみに制限してもよい。つまり、対話制御部48は、メッセージ交換に既に参加しているユーザA,B,Cに交換情報Iexを提供せず、ユーザDのみに交換情報を提供してもよい。これにより、場の状況を既に把握しているユーザA,B,Cは、不要な情報を受け取らなくても済むので、交換情報Iexをすべてのユーザに向けて一斉に提供する場合と比べて、メッセージ交換がより円滑に遂行される。
上記した提供先の制限は、例えば、[1]ユーザ端末18とボットサーバ14の間でピアツーピア通信を行う、[2]ボットサーバ14は、ユーザ端末18からの操作のみを受け付け、他のユーザ端末16からの操作を無効化する、[3]ユーザ端末18のサービス画面30上のみで操作欄91のハイパーリンクを設定可能にする、などの手法を用いて実現される。
<2.印刷物の提供>
第2のバリエーションとして、ボットサーバ14は、ユーザDに対して、グループ内で既に投稿された電子資料の全部又は一部を、印刷物(ハードコピー)の形式で提供してもよい。この場合、図7の[S07]の後に、以下に示す[S08]〜[S11]の動作を追加すればよい。
[S08] 印刷の要求:(Msg06)の追加
ユーザ端末18の交換処理部82は、UI部80を介してユーザDによる投稿操作を受け付けた場合、投稿対象であるメッセージを含むデータを送信する送信制御を行う。ボットサーバ14の交換処理部46は、ユーザDからの投稿メッセージを含む共有データ56を取得する。これにより、サービス画面30上には、ユーザDが、ボットに、交換情報Iexの印刷を要求するメッセージ(Msg06)が追加される。
そして、対話制御部48は、メッセージ(Msg06)の中から印刷要求の意図を示す文字(例えば、「はい」「お願い」の文字列)を抽出した場合、ユーザDに関するユーザID及び交換情報Iexを印刷指示部52に供給する。
[S09] 印刷設定の決定
印刷指示部52は、図5(d)のプリンタ情報64を読み出して参照することで、交換情報Iexの提供先であるユーザDに対応付けられる印刷機器20を選定する。また、印刷指示部52は、交換情報Iexの印刷に適した印刷設定情報を取得する。
[S10] 印刷の指示
印刷指示部52は、交換情報Iex及び印刷設定情報を含むデータを、選定された印刷機器20に向けて出力することで、印刷設定情報を用いた交換情報Iexの印刷を指示する。印刷機器20は、所望の印刷設定に従って交換情報Iexのプリント処理を行った後、当該印刷が終了した旨をボットサーバ14に通知する。
[S11] 印刷終了の通知:(Msg07)の追加
ボットサーバ14の対話制御部48は、印刷指示部52を経由して印刷機器20からの通知を受け付け、印刷が終了したことを通知するメッセージを生成する。そして、交換処理部46は、対話制御部48から当該メッセージが供給された場合、投稿対象であるメッセージを含むデータを送信する送信制御を行う。これにより、ユーザ端末16,18のサービス画面30上には、ボットが、ユーザDに、交換情報Iexの印刷が終了したことを通知するメッセージ(Msg07)が追加される。
このように、情報処理システム10は、図7の[S01]→[S02]→・・・→[S11]の動作を順次行う。その結果、ユーザA,ユーザD及びボットの間で、図9に示すメッセージ交換がなされる。
図9は、メッセージ交換の第2のバリエーションを示す図である。
Msg01:ユーザAは、チャット会議の参加者(ユーザA,B,C)に向けて、グループ内で開催中のチャット会議にユーザDを招待する旨のメッセージを発する。
Msg02:ユーザDは、参加者全員に向けて、チャット会議の参加を表明するメッセージを発する。
Msg03:ボットは、ユーザDに向けて、今までに投稿された電子資料の要否に関する問い合わせるメッセージを発する。
Msg04:ユーザDは、ボットに向けて、電子資料を必要とする意思を示すメッセージを発する。
Msg05:ボットは、ユーザDに向けて、電子資料を提供するとともに、資料の印刷の要否を問い合わせるメッセージを発する。ここで、Msg05の操作欄92には、交換情報Iexとしての電子資料が保存されたURLに誘導するハイパーリンクが設定されている。
ユーザ端末18は、操作欄92のタップ操作を受け付けることで、指定されたURLにアクセスし、この電子資料が格納された電子ファイルの内容を表示可能である。これにより、ユーザDは、電子資料の内容を閲覧することで、資料の印刷物が必要であるか否かを速やかに判断することができる。
Msg06:ユーザDは、ボットに向けて、資料の印刷を必要とする意思を示すメッセージを発する。
Msg07:ボットは、ユーザDに向けて、資料の印刷が終了したことを通知するメッセージを発する。
このようにして、ユーザDとボットの間の対話を通じて、交換情報Iexとしての印刷済み資料がユーザDに提供される。ユーザDは、印刷機器20から出力された印刷物を回収した後にチャット会議に参加することで、必要な紙資料を速やかに準備することができる。
以上のように、情報処理システム10のボットサーバ14は、印刷機器20に対して交換情報Iexの印刷を指示する印刷指示部52を備え、対話制御部48は、ボット(印刷機器20のアバター)とユーザDの間の対話を通じてユーザDからの交換情報Iexの印刷の要求を受け付け、ユーザD又は印刷機器20の識別情報を印刷指示部52に供給してもよい。これにより、交換情報Iexの印刷物を得る際に、交換情報Iexを入手し、印刷を指示するユーザDの手間が省かれる。
<3.電子資料の選択的印刷>
第3のバリエーションとして、ユーザ端末18は、ボットサーバ14が提供した複数の電子資料の中から印刷対象を選択可能に構成されてもよい。この場合、第2のバリエーションと同様に、図7の[S07]の後に、[S08]〜[S11]の動作を追加すればよい。以下、第2のバリエーションとは異なる[S08]の動作について説明する。
[S08] 印刷の要求
ユーザ端末18の交換処理部82は、UI部80を介してユーザによる投稿操作を受け付けた場合、印刷対象である電子資料の識別情報(以下、資料IDという)を含むデータを送信する送信制御を行う。ボットサーバ14の交換処理部46は、資料IDを含む共有データ56を取得する。そして、対話制御部48は、共有データ56に含まれる資料IDを抽出した場合、ユーザID及び資料IDを印刷指示部52に供給する。
以下、情報処理システム10は、図7の[S09]→[S10]→[S11]の動作を順次行う。その結果、ユーザA,ユーザD及びボットの間で、図10に示すメッセージ交換がなされる。
図10は、メッセージ交換の第3のバリエーションを示す図である。
Msg01:ユーザAは、チャット会議の参加者(ユーザA,B,C)に向けて、グループ内で開催中のチャット会議にユーザDを招待する旨のメッセージを発する。
Msg02:ユーザDは、参加者全員に向けて、チャット会議の参加を表明するメッセージを発する。
Msg03:ボットは、ユーザDに向けて、今までに投稿された電子資料の要否に関する問い合わせるメッセージを発する。
Msg04:ユーザDは、ボットに向けて、電子資料を必要とする意思を示すメッセージを発する。
Msg05:ボットは、ユーザDに向けて、電子資料を提供するメッセージを発する。ここで、Msg05の操作欄93,94,95には、交換情報Iexとしての電子資料のファイル名がそれぞれ表記されている。ユーザ端末18は、ユーザDによる操作欄93〜95のタップ操作に応じて、複数の電子資料の印刷を独立かつ選択的に要求可能である。
具体的には、ユーザ端末18は、操作欄93のタップ操作を受け付けた場合、ファイル名が「資料1」である電子資料の資料IDを生成し、当該資料IDを含むデータをチャットサーバ12に向けて送信する。また、ユーザ端末18は、操作欄94のタップ操作を受け付けた場合、ファイル名が「資料2」である電子資料の資料IDを生成し、当該資料IDを含むデータをチャットサーバ12に向けて送信する。また、ユーザ端末18は、操作欄95のタップ操作を受け付けた場合、ファイル名が「資料3」である電子資料の資料IDを生成し、当該資料IDを含むデータをチャットサーバ12に向けて送信する。
Msg07:ボットは、ユーザDに向けて、選択された資料(ここでは「資料2」)の印刷が終了したことを通知するメッセージを発する。
このようにして、ユーザDとボットの間の対話を通じて、交換情報Iexとしての印刷済み資料がユーザDに提供される。ユーザDは、自ら選択した紙資料のみを準備可能となり、無駄な印刷が抑制される。
以上のように、情報処理システム10のユーザ端末18は、グループ内で既に投稿された電子資料が複数存在する場合、サービス画面30を介したユーザDの操作に応じて、少なくとも1つ以上の電子資料の取得又は印刷を指示可能に構成されるUI部80(UI手段)を備えてもよい。これにより、ユーザDは、自身の操作を通じて、所望の資料を所望の出力態様で入手することができる。
<4.規則による開示範囲の設定>
第4のバリエーションとして、ボットサーバ14は、予め定められた規則に従って、ユーザDに対して交換情報Iexの開示範囲を設定してもよい。この場合、図7の[S03]と[S04]の間に、以下に示す[S12][S13]の動作を追加すればよい。
[S12] 開示範囲の設定
開示範囲設定部68は、情報の開示制限に関する規則を示す開示範囲情報62を読み出して参照することで、ユーザDに対する開示範囲を設定する。この開示範囲は、例えば、メッセージ単位、投稿時間単位、資料単位、投稿者単位でそれぞれ設定可能であってもよい。ここで、開示範囲設定部68は、ユーザA,B,Cの属性と、ユーザDの属性の関係から開示範囲を決定し、グループ情報60の「開示制限」に上記した開示範囲を示す情報を書き込むことで、ユーザDに適用される開示範囲を設定する。この属性は、組織(例えば、部門・プロジェクト・チーム)の他、役職、年齢層、性別、勤務地であってもよい。
例えば、開発部が主催するチャット会議に、開発部員であるユーザA,B,Cが既に参加しており、営業部員であるユーザDが招待されたとする。この場合、図5(c)に示す開示範囲情報62に基づいて、「メッセージ記録は開示可能」かつ「資料は開示不可」とする開示範囲が一意に定められる。
[S13] 開示制限の通知
対話制御部48は、更新されたグループ情報60を読み出し、ユーザDに開示制限が課せられる場合、設定された開示範囲を含むメッセージを生成する。そして、交換処理部46は、対話制御部48から当該メッセージが供給された場合、投稿対象であるメッセージを含むデータを送信する送信制御を行う。これにより、ユーザ端末16,18のサービス画面30上には、ボットが、ユーザDに、当該ユーザDに設定された開示範囲を通知するメッセージ(Msg08)が追加される。
以下、情報処理システム10は、[S04]→・・・→[S07]の動作を順次行う。なお、[S06]において、対話制御部48は、ユーザDに設定された開示範囲内にて交換情報Iexを生成する点に留意する。その結果、ユーザA,ユーザD及びボットの間で、図11に示すメッセージ交換がなされる。
図11は、メッセージ交換の第4のバリエーションを示す図である。
Msg01:ユーザAは、チャット会議の参加者(ユーザA,B,C)に向けて、グループ内で開催中のチャット会議にユーザDを招待する旨のメッセージを発する。
Msg02:ユーザDは、参加者全員に向けて、チャット会議の参加を表明するメッセージを発する。
Msg08:ボットは、ユーザDに向けて、当該ユーザDに設定された開示範囲を通知するメッセージを発する。
Msg03:ボットは、ユーザDに向けて、今までのメッセージ記録の要否に関する問い合わせるメッセージを発する。
Msg04:ユーザDは、ボットに向けて、メッセージ記録を必要とする意思を示すメッセージを発する。
Msg05:ボットは、ユーザDに向けて、メッセージ記録を提供するメッセージを発する。
このようにして、ユーザDとボットの間の対話を通じて、交換情報Iexとしてのメッセージ記録がユーザDに提供される。ユーザDは、設定された開示範囲内にて交換情報Iexを入手することができる。
以上のように、開示範囲設定部68は、ユーザDの属性とユーザA,B,Cの属性の間の関係に応じて、ユーザDに対する開示範囲を設定してもよい。これにより、グループ毎・ユーザ毎にマニュアルで設定する場合と比べて、設定の工数が削減されるとともに、画一的かつ客観的な基準に従って開示範囲が設定される。
<5.宣言による開示範囲の設定>
第5のバリエーションとして、ボットサーバ14は、グループのメンバによる宣言に従って、ユーザDに対する交換情報Iexの開示範囲を設定してもよい。この場合、上記した[S12][S13]に加えて、図7の[S01]の前に、以下に示す[S14][S15]の動作を追加すればよい。
[S14] 開示範囲の宣言
ユーザ端末16の交換処理部82は、UI部80を介してユーザAによる投稿操作を受け付けた場合、投稿対象であるメッセージを含むデータを送信する送信制御を行う。ボットサーバ14の交換処理部46は、ユーザAからの投稿メッセージを含む共有データ56を取得する。これにより、サービス画面30上には、ユーザAが、ボットに、ユーザDに対する開示範囲を宣言するメッセージ(Msg09)が追加される。
なお、開示範囲の宣言方法は、上記したメッセージの投稿に限られない。例えば、開示範囲を示すタグ情報を電子文書に予め付与しておき、その電子文書の投稿により開示範囲を宣言してもよい。
[S15] 開示範囲の通知
ボットサーバ14の対話制御部48は、メッセージ(Msg09)の中から情報の開示範囲に関する文字(例えば、「許可」「制限」「禁止」の文字列)を抽出した場合、ユーザAが宣言した開示範囲を通知するメッセージを生成する。そして、交換処理部46は、対話制御部48から当該メッセージが供給された場合、投稿対象であるメッセージを含むデータを送信する送信制御を行う。これにより、ユーザ端末16のサービス画面30上には、ボットが、ユーザAに、宣言した開示範囲の内容を通知するメッセージ(Msg10)が追加される。
[S12] 開示範囲の設定
開示範囲設定部68は、ユーザDの追加前にユーザAが投稿したメッセージ(Msg09)の内容に基づいて、ユーザDに対する開示範囲を設定する。なお、開示範囲の宣言がなかった場合、この開示範囲は、「すべて開示可能」に設定されてもよいし、上記した開示範囲情報62に基づいて設定されてもよい。また、宣言した開示範囲が開示範囲情報62から求めた開示範囲と整合しない場合、前者又は後者のいずれかを優先してもよい。
以下、情報処理システム10は、[S04]→・・・→[S07]の動作を順次行う。その結果、ユーザA,ユーザD及びボットの間で、図12に示すメッセージ交換がなされる。
図12は、メッセージ交換の第5のバリエーションを示す図である。なお、Msg03以降のメッセージは、図8の場合と同じであるためその説明を省略する。
Msg09:ユーザAは、ボットに向けて、招待しようとするユーザDに対する開示範囲を宣言するメッセージを発する。
Msg10:ボットは、ユーザAに向けて、宣言した開示範囲の内容を通知するメッセージを発する。
Msg01:ユーザAは、チャット会議の参加者(ユーザA,B,C)に向けて、グループ内で開催中のチャット会議にユーザDを招待する旨のメッセージを発する。
Msg02:ユーザDは、参加者全員に向けて、チャット会議の参加を表明するメッセージを発する。
Msg08:ボットは、ユーザDに向けて、当該ユーザDに設定された開示範囲を通知するメッセージを発する。ユーザDに提供可能な交換情報Iexがないので、ボットは、このメッセージ(Msg08)の後、交換情報IexをユーザDに提供するメッセージを発しない。
このように、開示範囲設定部68は、ユーザDの追加前にユーザA,B,Cが投稿したメッセージの内容に基づいてユーザDに対する開示範囲を設定してもよい。これにより、グループのメンバであるユーザA,B,Cがメッセージの投稿を通じて設定可能となり、設定権限をグループのメンバ以外の者に与える場合と比べて、開示範囲の設定がより容易になる。
<6.折衝による開示範囲の設定>
第6のバリエーションとして、ボットサーバ14は、ボットとグループのメンバ(ユーザA,B,Cの少なくとも1人)との折衝を通じて、ユーザDに対する交換情報Iexの開示範囲を設定してもよい。この場合、上記した[S12][S13]に加えて、図7の[S01]の前に、[S16]の「開示範囲の折衝」を追加すればよい。
図13は、メッセージ交換の第6のバリエーションを示す図である。
Msg11:ユーザAは、ボットに向けて、招待しようとするユーザDに対する開示範囲の推奨設定を問い合わせるメッセージを発する。
Msg12:ボットは、ユーザAに向けて、開示範囲情報62に基づいて設定され得る開示範囲の内容を通知するメッセージを発する。
Msg13:ユーザAは、ボットに向けて、ボットが提案した推奨設定の一部を変更することを指示するメッセージを発する。
Msg14:ボットは、ユーザAに向けて、変更後の開示範囲の内容を通知するメッセージを発する。
Msg01:ユーザAは、チャット会議の参加者(ユーザA,B,C)に向けて、グループ内で開催中のチャット会議にユーザDを招待する旨のメッセージを発する。
Msg08:ボットは、ユーザDに向けて、当該ユーザDに設定された開示範囲を通知するメッセージを発する。
Msg05:ボットは、ユーザDに向けて、メッセージ記録を提供するメッセージを発する。
このようにして、ユーザAとボットの間の対話を通じて、交換情報Iexとしてのメッセージ記録がユーザDに提供される。ユーザDは、設定された開示範囲内にて交換情報Iexを入手することができる。
<第1のキャッチアップ支援動作による効果>
以上のように、情報処理システム10のボットサーバ14は、メッセージ交換サービスにおいてメッセージを共有するグループのメンバの参加状態を監視する参加状態監視部66(監視手段)と、参加状態監視部66が、グループ内のメッセージ交換に参加していなかったユーザD(第1ユーザ)の参加を確認し又は参加の予兆を検知した場合、ボット(仮想キャラクタ)とユーザD又はユーザA,B,C(第2ユーザ)の間の対話を通じて、グループ内で既に行われたメッセージ交換に関する交換情報IexをユーザDに提供するようにボットの対話制御を行う対話制御部48を備える。
また、この情報処理方法及び情報処理プログラムにおいて、1つ又は複数のコンピュータが、メッセージ交換サービスにおいてメッセージを共有するグループのメンバの状態を監視する監視ステップと、グループ内のメッセージ交換に参加していなかったユーザDの参加を確認し又は参加の予兆を検知した場合、ボットとユーザD又はユーザA,B,Cの間の対話を通じて、グループ内で既に行われたメッセージ交換に関する交換情報IexをユーザDに提供するようにボットの対話制御を行う対話制御ステップと、を実行する。
このように、ボットとユーザD又はユーザA,B,Cの間の対話を通じて交換情報IexをユーザDに提供するので、ユーザDは、グループ内のメッセージ交換により形成された場の状況を、ボットとの双方向コミュニケーションを通じて円滑に把握することができる。また、ボットが主体となって交換情報Iexを提供することで、ユーザA,B,Cは、ユーザDに意識が逸れることなくメッセージ交換の場に専念することができる。これにより、メッセージ交換サービスを利用した情報交換の場において、先の参加者が、途中からの参加者に対して場の状況を説明しなかったり、場の状況を主体的に説明したりする場合と比べて、より円滑にメッセージ交換がなされる。
特に、第1のキャッチアップ支援動作において、参加状態監視部66は、グループのメンバの追加の有無を監視する。この場合、対話制御部48は、追加されたメンバであるユーザDに、開示範囲設定部68により設定された開示範囲内にて交換情報Iexを提供するように対話制御を行ってもよい。これにより、開示範囲を設定しない場合と比べて、グループのメンバが開示を望まない情報を、追加されたメンバであるユーザDに誤って提供してしまう可能性が抑制される。
[第2のキャッチアップ支援動作]
続いて、情報処理システム10における第2のキャッチアップ支援動作について、図14のフローチャート及び図15を参照しながら説明する。この「第2のキャッチアップ支援動作」の実行中、ボットサーバ14の参加状態監視部66は、グループのメンバの参加状態を逐次監視しながら、メッセージ交換に参加していなかったユーザの参加を確認する。例えば、参加状態監視部66は、チャット会議の参加メンバの在状態、不在状態又は状態遷移に応じて「復帰による参加」の有無を確認する。
図14のステップS21において、参加状態監視部66は、対話制御部48を通じて、投稿された電子資料に対する印刷要求があったことを受け付ける。
ステップS22において、参加状態監視部66は、図5(b)のグループ情報60(参加メンバ)を参照し、グループのメンバの増減を確認する。
ステップS23において、参加状態監視部66は、メンバの追加があったか否かを確認する。メンバの追加がなかった場合(ステップS23:NO)、ステップS24の実行を省略し、ステップS25に進む。一方、メンバの追加があった場合(ステップS23:YES)、ステップS24に進む。
ステップS24において、参加状態監視部66は、新たなメンバに対応する対話フラグを追加する。この「対話フラグ」は、ボットとメンバとの間で、資料の印刷の要否に関する対話が成立したか否かを示すフラグである。値が0である対話フラグは対話の未了状態を示すとともに、値が1である対話フラグは対話の完了状態を示す。ボットは、新たに追加されたメンバとは対話を行っていないので、対話フラグの初期値は常に「0」で与えられる点に留意する。
ステップS25において、参加状態監視部66は、メンバ全員の対話フラグがすべて「1」であるか否かを確認する。メンバ全員の対話フラグがすべて「1」である場合(ステップS25:YES)、ステップS26に進む。
ステップS26において、参加状態監視部66は、開催中のチャット会議が終了したか否かを確認する。まだ終了していない場合(ステップS26:NO)、ステップSS22に戻って、グループのメンバの確認を繰り返す(ステップS22)。一方、1人以上のメンバの対話フラグが「0」である場合、メンバ全員の対話フラグがすべて「1」ではないとして(ステップS25:NO)、ステップS27に進む。
ステップS27において、参加状態監視部66は、各々のメンバの在状態又は不在状態を判定する。ここで、「在状態」はメッセージ交換に関与し得る状態を意味し、「不在状態」はメッセージ交換に関与し得ない状態を意味する。参加状態監視部66は、一方の状態(例えば、在状態)に関する判定条件を定めておき、当該判定条件を満たさなかった場合に他方の状態(例えば、不在状態)であると判定してもよい。
例えば、参加状態監視部66は、[1]最後の投稿時刻からの無応答時間が閾値を超えていないこと、[2]ユーザのログイン状態が検出されたこと、又は[3]相手のメッセージに対して「既読」チェックを行わない無反応時間が閾値を超えていないこと、などの判定条件を満たす場合に「在状態」と判定してもよい。
ステップS28において、参加状態監視部66は、対話フラグが「0」であって、かつ「不在状態」から「在状態」になったメンバ(以下、「特定メンバ」という)に対して、資料の印刷の要否を問い合わせる処理を行う。具体的には、参加状態監視部66は、特定メンバに対してこの問合せを要求する旨を対話制御部48に通知する。
ステップS29において、参加状態監視部66は、対話制御部48を通じて、予め定められた猶予時間内に特定メンバからの回答を受け付けたか否かを確認する。特定メンバからの回答がなかった場合(ステップS29:NO)、ステップS22に戻る。一方、回答があった場合(ステップS29:YES)、参加状態監視部66は、印刷が必要であるか否かにかかわらず、対話フラグの値を「0」から「1」に更新し(ステップS30)、ステップS22に戻る。
以下、参加状態監視部66は、チャット会議が終了するまでの間、ステップS21〜S30の動作を上記した流れに沿って繰り返し実行する。一方、チャット会議が終了した場合(ステップS26:YES)、ボットサーバ14の対話制御部48は、第2のキャッチアップ支援動作を終了する。情報処理システム10は、この動作と並行して、図7の[S01]→[S02]→・・・→[S11]の動作を順次行う。その結果、ユーザA,B,C,D及びボットの間で、図15に示すメッセージ交換がなされる。
図15は、メッセージ交換の第7のバリエーションを示す図である。本図のサービス画面30は、ユーザ端末16(ユーザAの所有端末)に表示される画面を示している。
Msg21:ユーザAは、チャット会議の参加者全員(ユーザA,B,C,D)に向けて、チャット会議に用いる電子資料を投稿した旨のメッセージを発する。
Msg22:ボットは、参加者全員に向けて、ユーザAが投稿した電子資料に関する印刷の要否を問い合わせるメッセージを発する。この時点において、ユーザDは、所用により一時的に離席しており、サービス画面30にアクセスできない状態(不在状態)であったとする。
Msg23:ユーザAは、ボットに向けて、資料の印刷を必要としない意思を示すメッセージを発する。
Msg24:ユーザBは、ボットに向けて、資料の印刷を必要とする意思を示すメッセージを発する。
Msg25:ユーザCは、ボットに向けて、資料の印刷を必要とする意思を示すメッセージを発する。
Msg26:ボットは、ユーザDに向けて、資料の印刷の要否を再度問い合わせるメッセージを発する。ここで、ボットの投稿時刻(Msg22)から猶予時間が経過した時点で、ユーザDからの回答がなかったとする。
Msg27:ボットは、参加者全員に向けて、ユーザB,Cの2人が印刷を要求し、ユーザDが不在である旨を通知するメッセージを発する。その後、ボットサーバ14は、ユーザB,Cにそれぞれ対応付けられた印刷機器20に対して資料の印刷を指示する。資料の印刷が終了した後、所用を終えたユーザDが戻ってきた(在状態になった)とする。
Msg28:ユーザDは、メンバ全員に向けて、これからチャット会議に参加する意思を示すメッセージを発する。
Msg29:ボットは、ユーザDに向けて、資料の印刷の要否を再度問い合わせるメッセージを発する。
ユーザDが、ボットに、印刷の要否に関する回答を行うことで、ユーザA,B,C,Dの対話フラグ(図14)がすべて1になる。そうすると、参加メンバがさらに増加しない限り、この電子資料に関する第2のキャッチアップ支援動作は終了する。
<第2のキャッチアップ支援動作による効果>
以上のように、第2のキャッチアップ支援動作において、参加状態監視部66は、グループのメンバ(ユーザA,B,C,D)の在状態又は不在状態を監視する。この場合、対話制御部48は、不在状態から在状態になったメンバ(図15の例では、ユーザD)に交換情報Iexの提供の要否を問い合わせるように対話制御を行ってもよい。これにより、メンバが情報交換の場に復帰した直後に問い合わせを行うことが可能となり、一時的に不在状態になったメンバに対して交換情報Iexを提供する機会が与えられない場合と比べて、場の状況の把握がより容易になる。
また、対話制御部48は、不在状態であるグループのメンバに交換情報Iexの提供の要否を問い合わせないように対話制御を行ってもよい。これにより、交換情報Iexに即時にアクセスできないメンバに対する不要な問合せを抑制可能となり、メンバの在・不在にかかわらず交換情報Iexを提供する場合と比べて、メッセージ交換がより円滑に遂行される。
また、対話制御部48は、交換情報Iexの提供の要否を問い合わせた後にメッセージの投稿がなかった在状態のメンバに対して、交換情報Iexの提供の要否を再度問い合わせるように対話制御を行ってもよい。これにより、一時的に不在であった可能性があるメンバに対して交換情報Iexを提供する機会が与えられる。
また、参加状態監視部66は、[1]在状態のメンバが予め定めた時間間隔を超えてメッセージ交換に関与しなかった場合に当該メンバが在状態から不在状態になったと判定する一方、[2]不在状態のメンバがメッセージ交換の関与を開始した場合に当該メンバが不在状態から在状態になったと判定してもよい。メッセージ交換への関与の時間間隔を考慮することで、2種類の状態の切り替わりの判定精度が高まる。
10 情報処理システム、12 チャットサーバ、14 ボットサーバ、16,18 ユーザ端末、20 印刷機器、30 サービス画面、48 対話制御部(対話制御手段)、52 印刷指示部(印刷指示手段)、66 参加状態監視部(監視手段)、68 開示範囲設定部(設定手段)、80 UI部(UI手段)、Iex 交換情報。

Claims (14)

  1. メッセージ交換サービスにおいてメッセージを共有するグループのメンバの参加状態を監視する監視手段と、
    前記監視手段が、前記グループ内のメッセージ交換に参加していなかった第1ユーザの参加を確認し又は参加の予兆を検知した場合、仮想キャラクタと前記第1ユーザ又は前記グループのメンバである第2ユーザの間の対話を通じて、前記グループ内で既に行われたメッセージ交換に関する交換情報を前記第1ユーザに提供するように前記仮想キャラクタの対話制御を行う対話制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記対話制御手段は、前記グループ内で既に投稿されたメッセージ記録、既に投稿された電子資料、前記メッセージ記録の所在、及び前記電子資料の所在のうち少なくとも1つを前記第1ユーザに提供するように対話制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記対話制御手段は、メッセージ交換に既に参加している前記第2ユーザに前記交換情報を提供せず、前記第1ユーザのみに前記交換情報を提供するように対話制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  4. 印刷機器に対して前記交換情報の印刷を指示する印刷指示手段をさらに備え、
    前記仮想キャラクタは、前記第1ユーザに対応付けられた前記印刷機器のアバターであり、
    前記対話制御部は、前記アバターと前記第1ユーザの間の対話を通じて前記第1ユーザからの前記交換情報の印刷の要求を受け付け、前記第1ユーザ又は前記印刷機器の識別情報を前記印刷指示手段に供給する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  5. 前記グループ内で既に投稿された前記電子資料が複数存在する場合、前記メッセージ交換サービスのサービス画面を介した前記第1ユーザの操作に応じて、少なくとも1つ以上の前記電子資料の取得又は印刷を指示可能に構成されるUI手段をさらに備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  6. 前記交換情報の開示範囲を設定する設定手段をさらに備え、
    前記監視手段は、前記グループのメンバの追加の有無を監視し、
    前記対話制御手段は、追加されたメンバである前記第1ユーザに、前記設定手段により設定された前記開示範囲内にて前記交換情報を提供するように対話制御を行う
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  7. 前記設定手段は、前記第1ユーザの属性と前記第2ユーザの属性の間の関係に応じて、前記第1ユーザに対する前記開示範囲を設定することを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
  8. 前記設定手段は、前記第1ユーザを前記グループのメンバに追加する前に前記第2ユーザが投稿したメッセージの内容に基づいて、前記第1ユーザに対する前記開示範囲を設定することを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
  9. 前記監視手段は、前記グループのメンバの在状態又は不在状態を監視し、
    前記対話制御手段は、不在状態から在状態になったメンバに前記交換情報の提供の要否を問い合わせるように対話制御を行う
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  10. 前記対話制御手段は、不在状態である前記グループのメンバに前記交換情報の提供の要否を問い合わせないように対話制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の情報処理システム。
  11. 前記対話制御手段は、前記交換情報の提供の要否を問い合わせた後にメッセージの投稿がなかった在状態のメンバに対して、前記交換情報の提供の要否を再度問い合わせるように対話制御を行うことを特徴とする請求項9又は10に記載の情報処理システム。
  12. 前記監視手段は、
    在状態のメンバが予め定めた時間間隔を超えてメッセージ交換に関与しなかった場合に当該メンバが在状態から不在状態になったと判定し、
    不在状態のメンバがメッセージ交換の関与を開始した場合に当該メンバが不在状態から在状態になったと判定する
    ことを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  13. メッセージ交換サービスにおいてメッセージを共有するグループのメンバの状態を監視する監視ステップと、
    前記監視ステップにおいて前記グループ内のメッセージ交換に参加していなかった第1ユーザの参加を確認し又は参加の予兆を検知した場合、仮想キャラクタと前記第1ユーザ又は前記グループのメンバである第2ユーザの間の対話を通じて、前記グループ内で既に行われたメッセージ交換に関する交換情報を前記第1ユーザに提供するように前記仮想キャラクタの対話制御を行う対話制御ステップと、
    を1つ又は複数のコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
  14. メッセージ交換サービスにおいてメッセージを共有するグループのメンバの状態を監視する監視ステップと、
    前記監視ステップにおいて前記グループ内のメッセージ交換に参加していなかった第1ユーザの参加を確認し又は参加の予兆を検知した場合、仮想キャラクタと前記第1ユーザ又は前記グループのメンバである第2ユーザの間の対話を通じて、前記グループ内で既に行われたメッセージ交換に関する交換情報を前記第1ユーザに提供するように前記仮想キャラクタの対話制御を行う対話制御ステップと、
    を1つ又は複数のコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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