JP2021028812A - 制御装置、及び制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】グループチャットに投稿されるファイルに対して異なる出力処理を提供する。【解決手段】チャットボットサーバ30は、複数のユーザと、ユーザの投稿に応じて指定の出力装置40から出力処理を実行するチャットボットが会話するグループチャットに、グループチャットに登録される登録ユーザがファイルを投稿した場合、投稿ファイルの性質に応じて、出力装置40での投稿ファイルの出力処理を変化させる制御を行う。【選択図】図8

Description

本発明は、制御装置、及び制御プログラムに関する。
特許文献1には、メンバが書き込んだメッセージを時系列に沿って表示するコミュニケーションサービスにおけるメッセージから、外部機器を操作するための動作指示を検出すると共に、該メッセージを書き込んだメンバを該動作指示の指示者として特定する動作指示検出手段と、上記動作指示検出手段が検出した上記動作指示に従って上記外部機器を制御する外部機器制御手段と、上記外部機器制御手段の制御によって上記外部機器が動作した結果を取得する動作結果取得手段と、上記動作結果取得手段が取得した動作の結果を報告する報告メッセージを生成する報告メッセージ生成手段と、上記報告メッセージ生成手段が生成した報告メッセージを、上記コミュニケーションサービスを提供するサーバに出力して、上記動作指示検出手段が特定した指示者を宛て先として明記した状態で、該メッセージを上記コミュニケーションサービスに表示させる報告メッセージ表示手段と、を備えることを特徴とするメッセージ通知装置が開示されている。
特許文献2には、メッセージングアプリケーションによるメッセージングサービス提供方法において、ユーザによって入力されたメッセージに対して応答するソフトウェアロボットのうち、前記メッセージングアプリケーションにおいて友だちリストに追加可能なソフトウェアロボットを友だち推薦リストに表示させるインタフェースをユーザ端末に対して提供し、前記メッセージングアプリケーションで提供されるトークセッションであって、前記友だち推薦リストに表示されたソフトウェアロボットから選択されて友だちリストに追加されたソフトウェアロボットが参加するトークセッションを介して、ユーザが入力したメッセージを前記ユーザ端末から受信し、前記ユーザ端末から受信したメッセージに対して、前記トークセッションに参加する前記ソフトウェアロボットによる応答メッセージを、当該トークセッションを介して当該ユーザ端末に提供することを特徴とするメッセージングサービス提供方法が開示されている。
特開2014−164522号公報 特開2015−179519号公報
グループチャット上でユーザから投稿された情報に基づいて特定の処理を実行するソフトウェアロボット(以下、「チャットボット」という)が知られており、特に、投稿されたファイルを出力装置に出力するチャットボットが利用され始めている。
従来のチャットボットは、ユーザの指示に従ってユーザが投稿したファイルを出力装置から出力するため、ユーザは出力装置で所望する形態の出力処理が実行されるための指示をチャットボットに行う必要がある。すなわち、ユーザが指示した通りの形態でファイルが出力装置から出力される。
しかしながら、出力装置で所望する形態の出力処理が実行されるようにチャットボットに指示を行うことは、ユーザにとって煩わしい作業である。したがって、例えばファイルがグループチャットに投稿された場合に、ユーザが事細かく指示を行わなくても、投稿されたファイルの性質に応じてチャットボットがファイルに適した形態の出力処理を実行することが好ましい。
本発明は、グループチャットに投稿されるファイルに対して異なる出力処理を提供することができる制御装置、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
第1態様に係る制御装置は、複数のユーザとユーザの投稿に応じて指定の出力装置から出力処理を実行するチャットボットが会話するグループチャットに、前記グループチャットに登録されるユーザが出力対象のファイルを投稿した場合、投稿された出力対象のファイルの性質に応じて、前記出力対象のファイルの前記指定した出力装置での出力処理を変化させる制御を行う制御部を備える。
第2態様に係る制御装置は、第1態様に係る制御装置において、前記出力対象のファイルが、前記複数のユーザで共有される共有ファイルとしての性質を備える場合、前記制御部は、前記複数のユーザが前記出力対象のファイルの出力先として予め指定した前記指定した出力装置を各々操作することで、前記指定した出力装置から前記出力対象のファイルが出力されるように制御する。
第3態様に係る制御装置は、第2態様に係る制御装置において、前記制御部は、前記出力対象のファイルの共有に関する設定内容に従って、前記出力対象のファイルが共有ファイルとしての性質を備えるか否かを特定する制御を行う。
第4態様に係る制御装置は、第2態様に係る制御装置において、前記制御部は、前記出力対象のファイルが、予め指定された記憶領域に既に記憶されているファイルと同じファイルである場合に、前記出力対象のファイルが共有ファイルとしての性質を備えていると特定する制御を行う。
第5態様に係る制御装置は、第2態様〜第4態様の何れかの態様に係る制御装置において、前記制御部は、共有ファイルであると特定したファイルに対して、共有先のユーザを指定した指定情報が設定されている場合、前記グループチャットにファイルを投稿したユーザ、及び前記指定情報で指定されたユーザが指定した出力装置を各々操作することで、前記指定した出力装置から前記出力対象のファイルが出力されるように制御する。
第6態様に係る制御装置は、第2態様〜第5態様の何れかの態様に係る制御装置において、前記制御部は、前記グループチャットに、共有ファイルであると特定したファイルを投稿したユーザから当該ファイルを削除するメッセージが投稿された場合、前記複数の何れのユーザが前記指定した出力装置を操作しても、前記指定した出力装置から前記出力対象のファイルが出力されないように制御する。
第7態様に係る制御装置は、第2態様〜第6態様の何れかの態様に係る制御装置において、前記複数のユーザが、共有ファイルと特定された前記出力対象のファイルを前記指定した出力装置から出力するのに認証情報が必要となる場合、前記制御部は前記複数のユーザ毎に認証情報を生成し、生成した認証情報を前記複数の各々のユーザに通知する制御を行う。
第8態様に係る制御装置は、第7態様に係る制御装置において、前記制御部は、前記複数のユーザの各々と前記チャットボットとがそれぞれ1対1で会話する個別チャットに、前記個別チャットに参加するユーザの認証情報を投稿することで、生成した認証情報を前記複数の各々のユーザに通知する制御を行う。
第9態様に係る制御装置は、第2態様〜第8態様の何れかの態様に係る制御装置において、前記制御部は、前記出力対象のファイルを共有するユーザが、前記指定した出力装置から予め定めた範囲以内に近づいた場合に、前記指定した出力装置から前記出力対象のファイルが出力されるように制御する。
第10態様に係る制御装置は、第2態様〜第9態様の何れかの態様に係る制御装置において、前記複数のユーザのうち少なくとも2人のユーザが、前記投稿されたファイルの出力先として同じ出力装置を指定している場合、前記制御部は、通信回線を通じた前記同じ出力装置への前記出力対象のファイルの送信が複数回行われないように制御する。
第11態様に係る制御装置は、第1態様〜第10態様の何れかの態様に係る制御装置において、前記指定した出力装置におけるファイルの出力状況を取得する取得部を備え、前記制御部は、前記取得部で取得した前記出力対象のファイルの出力状況を前記複数の各々のユーザに通知する制御を行う。
第12態様に係る制御装置は、第11態様に係る制御装置において、前記制御部は、前記取得部で取得した前記出力対象のファイルの出力状況から、前記出力対象のファイルの出力を完了していないユーザが存在することを特定した場合、前記出力対象のファイルの出力を完了していないユーザに対して、前記出力対象のファイルの出力を促す警告を通知する制御を行う。
第13態様に係る制御プログラムは、コンピュータを、第1態様〜第12態様の何れかの態様に係る制御装置の各部として機能させるためのプログラムである。
第1態様、及び第13態様によれば、グループチャットに投稿されるファイルに対して異なる出力処理を提供することができる、という効果を有する。
第2態様によれば、グループチャットの登録ユーザがグループチャットに投稿されたファイルを再投稿することなく、投稿されたファイルを各々の登録ユーザが予め指定した出力装置から出力させることができる、という効果を有する。
第3態様によれば、ユーザが予め設定したチャットボットの設定内容から、投稿されたファイルが共有ファイルであるか否かを特定することができる、という効果を有する。
第4態様によれば、記憶領域でのファイルの記憶状況から、投稿されたファイルが共有ファイルであるか否かを特定することができる、という効果を有する。
第5態様によれば、チャットボットに投稿したファイルを指定したユーザとの間で共有することができる、という効果を有する。
第6態様によれば、複数のユーザとファイルを共有する準備が終了した後であっても、各々のユーザが指定した出力装置からファイルを出力しないようにすることができる、という効果を有する。
第7態様によれば、ユーザがファイルの出力先として認証情報の入力が必要な出力装置を指定している場合であっても、ファイルが出力装置から出力されるようにすることができる、という効果を有する。
第8態様によれば、ファイルを投稿したユーザがファイルに設定した認証情報を、ファイルを共有する各ユーザに通知することなく、ファイルを共有する各ユーザが指定した出力装置からファイルが出力されるようにすることができる、という効果を有する。
第9態様によれば、ユーザがファイルの出力先として、ユーザの操作がなくても受け付けたファイルを出力する出力装置を指定している場合であっても、出力装置から出力されたファイルの内容が第三者の目に触れないようにすることができる、という効果を有する。
第10態様によれば、同じ出力装置に、当該出力装置をファイルの出力先として指定しているユーザの人数分ほどファイルを送信する場合と比較して、出力装置で管理するファイルのデータ量を抑制することができる、という効果を有する。
第11態様によれば、グループチャットに投稿されたファイルの出力状況を各々のユーザに通知することができる、という効果を有する。
第12態様によれば、出力装置でのファイルの出力を失念しているユーザに対して、ファイルの出力を促すことができる、という効果を有する。
制御システムの概略構成例を示す図である。 トークルームサーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。 チャットボットサーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。 トークルームサーバの機能構成例を示すブロック図である。 チャットボットサーバの機能構成例を示すブロック図である。 ユーザ関連情報の一例を示す図である。 プリント管理テーブルの一例を示す図である。 出力処理の流れの一例を示すフローチャートである。 設定テーブルの一例を示す図である。 共有ファイルに対するグループチャットの表示画面例を示す図である。 個別ファイルに対するグループチャットの表示画面例を示す図である。 投稿ファイルがキャンセルされた場合におけるグループチャットの表示画面例を示す図である。 キャンセル処理の流れの一例を示すフローチャートである。 投稿ファイルを配布するユーザが指定された場合におけるグループチャットの表示画面例を示す図である。 投稿ファイルを出力する出力装置が指定された場合におけるグループチャットの表示画面例を示す図である。 出力装置の指定に対応した出力処理の流れの一例を示すフローチャートである。 プリント状況の問い合わせが行われた場合におけるグループチャットの表示画面例を示す図である。 出力確認処理の流れの一例を示すフローチャートである。 セキュリティプリントに対応した出力処理の流れの一例を示すフローチャートである。 プリント予約に対応した出力処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、それぞれ等価または同じ構成要素、及び処理には全図面を通して同じ参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されている箇所があり、実際の比率とは異なる場合がある。
<第1実施形態>
図1は、本実施の形態に係る制御システムの概略構成を示す図である。
制御システムは、ユーザ端末10、トークルームサーバ20、チャットボットサーバ30、及び情報処理装置40を含む。ユーザ端末10、トークルームサーバ20、及びチャットボットサーバ30は、通信回線50により相互に接続されている。チャットボットサーバ30は、本実施の形態に係る制御装置の一例である。
ユーザ端末10は、ユーザが使用する端末であって、デスクトップ型コンピュータ、ノートパソコン、タブレット、又はスマートフォン等の如何なる端末であってもよい。図1においては、ユーザAがユーザ端末10Aを、ユーザBがユーザ端末10Bを、ユーザCがユーザ端末10Cを、ユーザDがユーザ端末10Dを使用しているものとする。ユーザ端末10A〜10Dを総称して、「ユーザ端末10」と呼ぶ。
トークルームサーバ20は、トークルームを提供する。トークルームは、少なくとも1人のユーザと後述するチャットボットが共に参加して、チャットにより投稿したファイルによって表される情報を共有できる仮想空間である。
ここで「ファイル」とは、何らかの情報を表すデータの単位であり、「チャット」とは、コンピュータネットワーク上でリアルタイムに複数の構成員が情報を入力してやりとりを交わすこと、又はそれをするための環境を指す。「構成員」とは、実在する人物と関連付けられたユーザと、特定の規則に従って動作するソフトウェアロボットの両方を含む。また、「チャットボット」とは、トークルーム上でユーザから投稿された情報に基づいて特定の処理(以降、「特定処理」という)の実行がなされるよう制御するソフトウェアロボットである。
ユーザは、ユーザ端末10を通じて、トークルーム内において、ファイルを投稿することが可能である。ここで「ファイルを投稿する」とは、チャットにおいて情報を入力する行為をいう。
ファイルによって表される情報には、例えば画像や文字が含まれる。したがって、換言すれば「ファイルを投稿する」とは、チャットにおいて画像、及び文字によって表される各種指示や情報を入力する行為ということができる。
トークルーム内では、ユーザ同士でファイルによって表される情報を共有し、更に、チャットボットがユーザの情報に応答して、返答したりすることが可能である。また、ユーザがトークルーム内において、チャットボットに対して、情報処理装置40に特定処理を実行させるための指示を与えることも可能である。チャットボットは、例えば、自然言語処理により、投稿されたファイルによって表される情報に含まれる指示を抽出し、情報処理装置40に特定処理を実行させるように制御する。なお、トークルームには、ユーザとチャットボットが1対1で参加したり、複数のユーザとチャットボットとが参加したりすることが可能である。
以降では、1人のユーザとチャットボットだけがトークルームに参加して1対1で会話を行うチャットを「個別チャット」と呼び、複数のユーザとチャットボットがトークルームに参加して行うチャットを「グループチャット」と呼ぶことにする。トークルームは開設された数だけ複数存在しうる。
チャットボットサーバ30は、チャットボットを管理するサーバである。チャットボットは、上述の通り、トークルームに参加して、ユーザが投稿したファイルによって表される情報に応答したり、情報に含まれる指示に従い情報処理装置40に特定処理を実行させたりする。
チャットボットは、参加しているトークルームにおいて、情報処理装置40に特定処理を実行させるための指示に関する情報が投稿されると、トークルームに参加しているユーザが指定する情報処理装置40に特定処理を実行させるように制御する。なお、情報処理装置40は、いかなる情報処理を行なう装置であってもよい。
ここで「情報処理」とは、例えば、文字データ又は画像データ等から印刷を実行する処理、情報処理装置40が備える設備を用いてデータを生成又は加工等する処理、及び情報処理装置40と他の機器との間でデータを授受する処理等を含む。
情報処理装置40の具体例としては、上記の処理の少なくとも1つを実行する装置であればどのようなものであってもよいが、以下では、情報処理装置40が出力装置であり、特定処理を実行させるための指示がファイルの内容を出力させるための実行指示である場合を例に説明する。
なお、出力装置は情報処理装置40の一例であることから、出力装置に対しても参照符号40を付して説明を行う。出力装置40は、ファイルの内容をユーザが把握できる形態で出力する装置であり、用紙等の記録媒体に画像を形成するプリンタや、樹脂を積層して三次元形状を形成する三次元プリンタは出力装置40の一例である。また、出力装置40としての機能を含む装置、例えばプリンタ、ファクシミリ、スキャナ、及びコピーといった複数の機能を含む装置であっても、プリンタのようにファイルの内容をユーザが把握できる形態で出力する装置が含まれる場合には、当該装置も出力装置40の一例となる。
また、出力装置40でファイルの内容をユーザが把握できる形態で出力することを「プリント」ということがある。
図1の制御システムの例においては、出力装置40A、出力装置40B、及び出力装置40Cが、チャットボットサーバ30により管理されている。出力装置40A、出力装置40B、及び出力装置40Cを総称して、「出力装置40」と呼ぶ。図1の例では、チャットボットサーバ30に出力装置40が接続されているが、出力装置40は、通信回線50を経由してチャットボットサーバ30と接続されてもよい。
また、制御システムに含まれるユーザ端末10、トークルームサーバ20、チャットボットサーバ30、及び出力装置40の台数に制約はなく、トークルームサーバ20とチャットボットサーバ30を一体化して運用するようにしてもよい。トークルームサーバ20及びチャットボットサーバ30は、オンプレミスによる運用だけではなく、クラウドコンピューティングサービスを用いて運用してもよい。
次に、トークルームサーバ20及びチャットボットサーバ30のハードウェア構成について説明する。
図2は、トークルームサーバ20のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、トークルームサーバ20は、プロセッサの一例であるCPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、ストレージ24、入力部25、表示部26、及び通信I/F(Interface)27の各構成を有する。各構成は、バス29を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU21は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行する実行装置として機能する。すなわち、CPU21は、ROM22又はストレージ24からプログラムを読み出し、RAM23を作業領域としてプログラムを実行する。CPU21は、ROM22又はストレージ24に記録されているプログラムに従って、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。本実施形態では、ROM22又はストレージ24には、トークルームを提供するトークルーム提供プログラムが格納されている。
ROM22は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM23は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ24は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。
入力部25は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
表示部26は、例えば液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示部26は、タッチパネル方式を採用して、入力部25として機能してもよい。通信I/F27は、通信回線50を介して、他の機器と通信するためのインタフェースであり、通信回線50は有線を用いるものであっても無線を用いるものであってもよく、例えばイーサネット(登録商標)、FDDI、Wi−Fi(登録商標)等の規格が用いられる。また、通信回線50は専用線であっても公衆回線であってもよい。
図3は、チャットボットサーバ30のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示すように、チャットボットサーバ30は、CPU31、ROM32、RAM33、ストレージ34、入力部35、表示部36、及び通信I/F37の各構成を有する。各構成は、バス39を介して相互に通信可能に接続されている。チャットボットサーバ30の各構成は、図2のトークルームサーバ20の各構成と同様の機能を有する。
次に、トークルームサーバ20及びチャットボットサーバ30の機能構成について説明する。
図4は、トークルームサーバ20の機能構成の例を示すブロック図である。
図4に示すように、トークルームサーバ20は、機能構成として、提供部201を有する。機能構成は、CPU21がROM22又はストレージ24に記憶されたトークルーム提供プログラムを読み出して、RAM23に展開して実行することにより実現される。
提供部201は、ユーザが参加し、ファイルを投稿可能なトークルームを提供する。トークルームサーバ20は、提供部201の機能を用いて、個別チャットが行われるトークルーム、及び、グループチャットが行われるトークルームを提供する。
トークルームは、ユーザからの開設要求に従い、複数開設されることがある。また、例えばあるユーザがトークルームサーバ20にアクセスしてトークルームに開設要求を行い、特定のトークルームを開設した場合、開設者であるユーザは、開設したトークルームに他のユーザを招待してトークルームに参加させることができる。或いは、トークルームに参加中のユーザであれば、トークルームに参加していない他のユーザをトークルームに招待して、新たに参加させることができる。
図5は、チャットボットサーバ30の機能構成の例を示すブロック図である。図5に示すように、チャットボットサーバ30は、機能構成として、登録部301、取得部302、及び制御部303を有する。各機能構成は、CPU31がROM32又はストレージ34に記憶された制御プログラムを読み出して、RAM33に展開して実行することにより実現される。
登録部301は、トークルームに投稿されたファイルを出力装置40から出力する場合に参照する各種情報を登録する。登録部301は、例えばユーザ関連情報2を登録する。
図6は、ユーザ関連情報2の一例を示す図である。ユーザ関連情報2は、ユーザ毎にそれぞれユーザID(Identification)、出力装置名、及びIPアドレスが対応付けられた情報である。
ユーザIDには、ユーザを識別するための識別情報が設定される。出力装置名には、対応するユーザがファイルの出力先として予め指定している出力装置40の名称が設定される。一例として、出力装置40Aには「Dev-A」、出力装置40Bには「Dev-B」、出力装置40Cには「Dev-C」の名称が設定されているものとする。
IPアドレスは、出力装置名に設定されている出力装置40に割り当てられたIPアドレスが設定される。
すなわち、チャットボットサーバ30は、トークルームにファイルが投稿された場合にファイルの共有先となるユーザを特定し、ユーザ関連情報2を参照することで、特定したユーザの各々がファイルの出力先として予め指定した出力装置40のIPアドレスを取得する。その上で、チャットボットサーバ30は、通信回線50を通じて各IPアドレスが割り当てられた出力装置40にファイルを送信することで、出力装置40にファイルの出力処理を実行させる。なお、ファイルの共有先となるユーザの特定方法については後ほど説明する。
トークルームに投稿されたファイルは出力装置40で出力されることから、「出力対象のファイル」の一例である。また、出力対象のファイル以外のファイルと混同する恐れがない場合には、出力対象のファイルのことを単に「ファイル」と記載することがある。
ユーザ関連情報2の設定方法に制約はなく、例えばユーザがトークルームに投稿した出力装置40を指定する指示に従って、チャットボットサーバ30がユーザ関連情報2を設定してもよい。また、チャットボットサーバ30は、チャットボットサーバ30の管理者が入力部35から入力した指示に従ってユーザ関連情報2を設定してもよい。
取得部302は、チャットボットサーバ30が出力装置40にファイルを送信した場合に、出力装置40におけるファイルのプリント状況を取得する。ファイルのプリント状況とは、ファイルの共有先として特定されたユーザが、指定した出力装置40でトークルームに投稿されたファイルを出力したか否かをユーザ毎に表す情報であり、出力対象のファイル毎に生成される。取得部302はファイルを出力装置40に送信した後、例えば予め定めた間隔で出力対象のファイルを送信した各々の出力装置40に問い合わせを行い、ユーザが出力装置40から出力対象のファイルを出力したか否かの情報を取得する。
図7は、特定の出力対象のファイルにおけるプリント状況を管理するプリント管理テーブル4の一例を示す図である。プリント管理テーブル4では、ユーザID、プリント状況、及びプリント期限が出力対象のファイルの共有先となるユーザ毎に対応付けられている。なお、プリント管理テーブル4は出力対象のファイル毎に生成され、登録部301によってストレージ34に登録される。
ユーザIDには、図6に示したユーザ関連情報2のユーザIDと同じく、ファイルの共有先として特定されたユーザを識別するための識別情報が設定される。
プリント状況には、ユーザIDに対応するユーザが、自身が指定した出力装置40でトークルームに投稿されたファイルを出力したか否かを示す情報が設定される。図7の例では、ユーザが出力装置40でファイルを出力する操作を実行し、ファイルを出力した場合には「済」が設定され、まだ出力装置40からファイルを出力していない場合には「未」が設定されている。
プリント期限には、出力装置40で出力対象のファイルが保管される期限が設定される。チャットボットサーバ30が出力装置40に出力対象のファイルを送信した場合、出力装置40はいつユーザがファイルを出力するかわからないため、ユーザがファイルを出力するまで出力装置40にファイルを保管し続ける必要がある。ユーザがファイルの出力を失念してしまった場合に、出力されなかったファイルで出力装置40の記憶容量が圧迫されることを抑制するため、各々のファイルには出力装置40で出力が可能な期限を示すプリント期限が設定される。プリント期限までにユーザがファイルを出力しない場合には、プリント期限を経過したファイルが出力装置40の記憶装置から削除される。
プリント期限は、出力装置40で設定しても、チャットボットサーバ30で設定してもどちらでもよい。出力装置40によってプリント期限が設定される場合、チャットボットサーバ30は、出力装置40に対するプリント状況の問い合わせと共にプリント期限を取得する。
プリント管理テーブル4は、プリント管理テーブル4に含まれる全てのユーザIDと対応付けられたプリント状況が「済」に設定された場合、または、プリント期限が経過した場合に、後述する制御部303によって削除される。
なお、図6に示したユーザ関連情報2、及び図7に示したプリント管理テーブル4に含まれる各項目は、それぞれ図6及び図7の項目に限定されない。必要に応じて図6及び図7に示した項目と異なる項目を含めるようにしてもよい。
制御部303は、チャットボットとしてトークルームに参加する制御を行う。また、制御部303は、トークルームにファイルが投稿された場合、投稿されたファイルの性質に応じて、ファイルの出力装置40での出力処理を変化させる制御を行う。
ここで「ファイルの性質」とは、出力装置40での出力処理に影響を与える内容全般のことをいう。具体的には、例えばファイルの属性、ファイルの出力処理を制御する項目、及びファイルの記憶形態がファイルの性質に含まれる。
ファイルの属性とは、例えばファイル名、ファイルのデータサイズ、ファイルの種類、ファイルの作成者、及びファイルの作成日時のように、ファイル自体に着目することで得られるファイルの特徴のことである。ファイルの種類は、ファイル名に含まれる拡張子によって表される。
ファイルの出力処理を制御する項目とは、例えばトークルームに投稿されたファイルの出力処理に関する指示、及びチャットボットサーバ30がファイルの出力処理を行う場合に参照する設定項目のように、ファイルの出力処理を規定する項目のことである。
ファイルの記憶形態とは、トークルームに投稿されたファイルと同じファイルが、トークルームに参加するユーザであれば誰でも参照できる記憶領域(以降、「共有記憶領域」という)に記憶されているファイルと同じものであるかというように、どこにどのようなファイルが記憶されているかといった情報を示す。
なお、共有記憶領域は、通信回線50に接続された何れの装置の記憶装置に配置されてもよいが、以降では一例として、チャットボットサーバ30のストレージ34に配置されているものとする。
特に説明がない場合、トークルームではグループチャットが行われているものとし、グループチャットに参加するユーザとして登録されている各々のユーザを「登録ユーザ」、グループチャットにファイルを投稿したユーザを「投稿ユーザ」という。以下に説明するグループチャットには、一例としてユーザA、ユーザB、ユーザC、及びユーザDの4名が登録ユーザとして登録されている。
また、本実施の形態に係る各々の出力装置40は蓄積プリントに対応している。蓄積プリントとは、チャットボットサーバ30から受け付けたファイルを出力装置40で一旦保管し、ユーザが、例えばユーザIDが記憶されたIDカードを出力装置40の読み取り装置にかざすといったファイルを出力する操作を行った場合に、操作を行ったユーザ宛のファイルを出力する機能である。
次に、本実施の形態に係るチャットボットサーバ30の作用について説明する。
図8は、グループチャットに投稿ユーザがファイルを投稿した場合に、CPU31によって実行される出力処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8に示す出力処理を規定する制御プログラムは、例えばチャットボットサーバ30のROM32に予め記憶されている。チャットボットサーバ30のCPU31は、ROM32に記憶される制御プログラムを読み込み、出力処理を実行する。
ステップS10において、CPU31は、ストレージ34に予め記憶される設定テーブル6を参照して、グループチャットに投稿されたファイル(以下、「投稿ファイル」という)が共有ファイルとしての性質を備えるか否かを判定する。
共有ファイルとは、出力対象のファイルが投稿されたグループチャットに参加する登録ユーザのうち、少なくとも2名で共有するファイルのことである。
図9は、ファイルの共有に関する設定内容を含む設定テーブル6の一例を示す図である。設定テーブル6には、投稿ファイルが共有ファイルであるか否かを予め設定した「投稿ファイル」という項目が含まれ、投稿ファイルの項目には「共有ファイルとしない」という選択肢と「共有ファイルとする」という選択肢が設定される。
したがって、CPU31は、投稿ファイルの項目に「共有ファイルとする」の選択肢が設定されている場合には、投稿ファイルは共有ファイルとしての性質を備えると判定する。一方、投稿ファイルの項目に「共有ファイルとしない」の選択肢が設定されている場合には、投稿ファイルは共有ファイルとしての性質を備えていないと判定する。このように、設定テーブル6は、ファイルの出力処理を制御する項目の一例である。
なお、設定テーブル6に含まれる各設定内容の設定方法に制約はなく、例えばユーザがグループチャットに投稿した設定指示に従って、CPU31が設定テーブル6を設定してもよい。また、CPU31は、チャットボットサーバ30の管理者が入力部35から入力した指示に従って設定テーブル6を設定してもよい。
設定テーブル6の投稿ファイルの設定内容により、投稿ファイルは共有ファイルであると判定された場合には、ステップS20に移行する。
ステップS20において、CPU31はユーザ関連情報2を参照し、投稿ファイルを、当該ファイルの出力が許可されたユーザID、すなわち、投稿ファイルの共有先となるユーザを表す情報と共に、投稿ユーザを含む各登録ユーザが予め指定した出力装置40にそれぞれ送信して、各出力装置40に投稿ファイルを蓄積させる。
CPU31が図6に示したユーザ関連情報2に従って共有ファイルと特定された投稿ファイルを出力装置40に送信する場合、ユーザA宛及びユーザB宛の投稿ファイルはそれぞれDev-Aに送信され、ユーザC宛の投稿ファイルはDev-Bに送信され、ユーザD宛の投稿ファイルはDev-Cに送信される。
したがって、ユーザA〜ユーザDは、それぞれ自身が指定した出力装置40に移動し、例えば出力装置40の読み取り装置にIDカードをかざすことで、投稿ファイルが出力装置40から出力されることになる。
図6に示したユーザ関連情報2では、ユーザA及びユーザBが共に同じ出力装置40(Dev-A)を投稿ファイルの出力先として指定しているため、CPU31は、ユーザA用の投稿ファイルとユーザB用の投稿ファイルを別々に送信した。
しかしながら、このように登録ユーザのうち少なくとも2人のユーザが、投稿ファイルの出力先として同じ出力装置40を指定している場合には、CPU31は、同じ出力装置40への投稿ファイルの送信を、当該出力装置40を投稿ファイルの出力先として指定している登録ユーザの数だけ行わずに1回だけ送信するようにし、投稿ファイルの送信先の出力装置40で複数の登録ユーザに共通した投稿ファイルとしてまとめて管理させるように制御してもよい。
このように、同じ出力装置40に対する投稿ファイルの送信を1度にまとめることで、同じ投稿ファイルを同じ出力装置40に複数回送信する場合より、通信回線50のトラヒック量が低減することになる。
一方、ステップS10の判定処理で、投稿ファイルは共有ファイルでないと判定された場合には、ステップS30に移行する。
ステップS30において、CPU31は、ステップS10における判定処理とは異なる観点から、投稿ファイルが共有ファイルとしての性質を備えるか否かを再度判定する。具体的には、CPU31は、投稿ファイルと同じファイルが既にストレージ34に記憶されているか否かによって、投稿ファイルが共有ファイルであるか否かを判定する。
上述したように、共有記憶領域がストレージ34に配置されており、投稿ファイルが当該記憶領域に記憶されているということは、投稿ファイルはグループチャットの登録ユーザの間で共有を前提としたファイルということになる。
すなわち、CPU31は、投稿ファイルと同じファイルが既にストレージ34に記憶されている場合には、投稿ファイルは共有ファイルであると判定する。したがって、ステップS20に移行して、既に説明したように、投稿ユーザを含む各登録ユーザが予め指定した出力装置40に投稿ファイルをそれぞれ送信する。
一方、投稿ファイルと同じファイルが共有記憶領域に記憶されていない場合には、CPU31は、投稿ファイルは共有ファイルでないと判定する。すなわち、投稿ファイルは、投稿ユーザが個人的に出力装置40に出力したいファイル(以降、「個別ファイル」という)ということになる。
上記では、投稿ファイルと同じファイルが既に共有記憶領域に記憶されていれば、投稿ファイルは共有ファイルであると判定する例について説明したが、設定テーブル6の設定内容に従って判定してもよい。
例えば図9に示す設定テーブル6に、投稿ファイルと同じファイルが既に共有記憶領域に記憶されている場合のファイルの性質を規定した「ストレージ内のファイル」という項目が含まれる場合、「ストレージ内のファイル」に設定された設定内容に従って投稿ファイルを共有ファイルとして取り扱うか判定すればよい。
図9に示す設定テーブル6の場合、「ストレージ内のファイル」に「共有ファイルとする」という選択肢が設定されているため、CPU31は、投稿ファイルと同じファイルが既に共有記憶領域に記憶されている場合、投稿ファイルを共有ファイルと判定する。一方、「ストレージ内のファイル」に例えば「共有ファイルとしない」という選択肢が設定されている場合、CPU31は、共有記憶領域に投稿ファイルと同じファイルが記憶されていたとしても、投稿ファイルを個別ファイルと判定する。
ステップS30の判定処理で投稿ファイルが個別ファイルと判定された場合には、ステップS40に移行する。
ステップS40において、CPU31はユーザ関連情報2を参照し、投稿ファイルを投稿ユーザのユーザIDと共に、投稿ユーザが予め指定した出力装置40に送信して、当該出力装置40に投稿ファイルを蓄積させる。
すなわち、投稿ユーザがユーザAで、CPU31が図6に示したユーザ関連情報2に従って共有ファイルと特定された投稿ファイルを出力装置40に送信する場合、投稿ファイルはDev-Aだけに送信される。
ステップS50において、CPU31は、投稿ファイルが出力装置40に送信され、出力装置40で蓄積プリントの準備が完了したことを通知する情報を、投稿ファイルが投稿されたグループチャットに投稿してグループチャットの登録ユーザに通知する。以上により図8に示す出力処理を終了する。
図10は、図9に示した出力処理において、投稿ファイルが共有ファイルであると判定された場合に、登録ユーザのユーザ端末10に表示されるグループチャットの表示画面例を示す図である。
図10に示すように、投稿ユーザが蓄積プリントを指示する情報M1を投稿し、引き続いて、出力対象となる投稿ファイルを情報M2として投稿したとする。これにより、チャットボットサーバ30のCPU31は、例えば形態素解析等の公知のテキスト解析手法を用いて、文字で投稿された情報M1の内容を把握し、情報M2で表される投稿ファイルを蓄積プリントで出力装置40から出力するように出力処理を変化させる。その上で、投稿ファイルが共有ファイルであると判定されたことから、チャットボットサーバ30は、全登録ユーザに対して蓄積プリントの準備が完了したことを通知する情報M3をグループチャットに投稿する。
なお、蓄積プリントを指示する方法は、グループチャットへの投稿による方法ではなく、例えば予め設定テーブル6に設定する方法でも、例えば「会議資料_蓄積プリント」というように、投稿ファイルのファイル名に蓄積プリントでの出力を指示する文字列を含める方法であってもよい。
登録ユーザは情報M3の通知によって、投稿ファイルが各々の登録ユーザが指定した出力装置40に蓄積されていることを把握し、出力装置40で投稿ファイルの出力操作を行うことになる。
なお、投稿ファイルが共有ファイルであることを強調するため、チャットボットサーバ30は、例えば情報M3の投稿内容を「全登録ユーザの共有ファイルとして蓄積しました」というように修正してもよい。
本来、蓄積プリントはファイルを投稿した投稿ユーザしか出力装置40からファイルを出力することができない。しかしながら、本実施の形態に係るチャットボットサーバ30の制御によれば、チャットボットサーバ30が投稿ファイルを共有ファイルと判定すれば、チャットボットサーバ30が投稿ユーザ以外の各登録ユーザ(以降、「受領ユーザ」という)の代わりに、投稿ファイルを各受領ユーザが指定した出力装置40に送信するため、各受領ユーザがそれぞれ投稿ファイルをグループチャットに投稿し直さなくても、投稿ユーザ及び受領ユーザがそれぞれ指定した出力装置40で投稿ファイルの出力操作を行うことで、出力装置40から投稿ファイルが出力されることになる。
一方、図11は、図8に示した出力処理において、投稿ファイルが個別ファイルであると判定された場合に、登録ユーザのユーザ端末10に表示されるグループチャットの表示画面例を示す図である。
この場合、投稿ファイルが個別ファイルであると判定されたことから、チャットボットサーバ30は、投稿ユーザに対して蓄積プリントの準備が完了したことを通知する情報M4をグループチャットに投稿する。なお、投稿ファイルが個別ファイルであることを強調するため、チャットボットサーバ30は、例えば情報M4の投稿内容を「個別ファイルとして蓄積しました」というように修正してもよい。
上記ではファイルの出力処理を制御する項目、及びファイルの記憶形態を用いて投稿ファイルが共有ファイルであるか否かを判定する例について説明したが、共有ファイルであるか否かの判定方法はこれに限定されない。
例えば投稿ファイルのファイル名に「回覧」というような共有ファイルであることを連想させる予め定めた文字列が入っていれば、CPU31は投稿ファイルを共有ファイルと判定してもよい。この場合、チャットボットサーバ30の管理者は、投稿ファイルが共有ファイルであることを連想させる文字列を予め設定した文字列テーブルを作成し、例えば予めストレージ34に記憶しておく。
その上でチャットボットサーバ30のCPU31は、例えば図8に示した出力処理のステップS30とステップS40の間で文字列テーブルを参照し、文字列テーブルに設定された文字列が投稿ファイルのファイル名に含まれる場合、投稿ファイルは共有ファイルであると判定してステップS20に移行すればよい。一方、文字列テーブルに設定された文字列が投稿ファイルのファイル名に含まれない場合には、投稿ファイルは個別ファイルであると判定してステップS40に移行すればよい。
このように、チャットボットサーバ30では、投稿ファイルの属性によっても、出力装置40での出力処理を変化させる制御を行うことがある。
また、チャットボットサーバ30は、グループチャットに投稿された投稿ファイルのキャンセルにも対応している。
図12は、投稿ユーザが投稿ファイルをキャンセルした場合に、登録ユーザのユーザ端末10に表示されるグループチャットの表示画面例を示す図である。
投稿ユーザが、ユーザ端末10の画面上で自身がグループチャットに投稿した投稿ファイル(図12の例では情報M2)を長押しすることで、投稿ファイルのキャンセルが行われ、投稿ファイルのキャンセルが行われたことを示す情報M5がグループチャットに投稿される。投稿ファイルのキャンセル方法はこれに限らず、例えば投稿ユーザが「ファイルをキャンセルして」というように、投稿ファイルの削除を指示する情報をグループチャットに投稿してもよい。
図12に示すように、共有ファイルであると特定された投稿ファイルに対して投稿ユーザからキャンセルが指示された場合、チャットボットサーバ30は、登録ユーザの各々が指定した出力装置40に対して、投稿ファイルを削除させるキャンセル指示を通知する。
キャンセル指示に対して、登録ユーザの各々が指定した出力装置40から投稿ファイルの削除が完了したことを通知する応答を受信した場合、チャットボットサーバ30は、出力装置40に蓄積された投稿ファイルを削除したことを通知する情報M6をグループチャットに投稿する。これにより、何れの登録ユーザが出力装置40で出力装置40に蓄積された投稿ファイルを出力する出力操作を行ったとしても、投稿ファイルが出力されないようになる。
なお、投稿ユーザは投稿ファイルをキャンセルする場合、特定のユーザだけ投稿ファイルを出力させないようにユーザを指定してもよい。この場合、例えば「@Cさんにはファイルを出力させないで」というようなキャンセル指示をグループチャットに投稿する。
グループチャットに投稿される情報で用いられる“@”の記号は、以降に指示の対象となるユーザを指定していることをチャットボットサーバ30に通知するために使用される特殊記号である。上記の例の場合、「@Cさん」と指定することで、ファイルを出力しないようにする対象がユーザCであることがチャットボットサーバ30に通知される。ここでは一例としてユーザを指定する特殊記号に“@”を用いたが、例えば“※”のように他の記号を用いてもよいことは言うまでもない。
また、例えば「@Cさん、@Dさんにはファイルを出力させないで」というように、複数人を指定したキャンセル指示をグループチャットに投稿すれば、指定された複数のユーザがそれぞれ指定した出力装置40から蓄積された投稿ファイルが削除される。
図13は、既に出力装置40に蓄積されている投稿ファイルのキャンセル指示がグループチャットに投稿された場合に、チャットボットサーバ30のCPU31によって実行されるキャンセル処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図13に示すキャンセル処理を規定する制御プログラムは、例えばチャットボットサーバ30のROM32に予め記憶されている。チャットボットサーバ30のCPU31は、ROM32に記憶される制御プログラムを読み込み、キャンセル処理を実行する。
ステップS100において、CPU31は、グループチャットに投稿されたキャンセル指示にユーザを指定する特殊記号が含まれているか確認することで、特定のユーザが投稿ファイルのキャンセル対象として指定されているか否かを判定する。特定のユーザが指定されている場合には、ステップS110に移行する。
ステップS110において、CPU31はユーザ関連情報2を参照し、投稿ファイルのキャンセル対象として指定されているユーザが指定した出力装置40に対して、投稿ファイルを削除させるキャンセル指示を通知する。これにより、キャンセル指示で指定されたユーザだけ投稿ファイルが出力されないようになる一方、キャンセル指示で指定されていない他の登録ユーザについては、投稿ファイルが出力されることになる。
また、ステップS100の判定処理で、キャンセル指示に何れのユーザも指定されていないと判定された場合には、ステップS120に移行する。この場合、全登録ユーザをキャンセル対象としたキャンセル指示ということになる。
したがって、ステップS120において、CPU31は、登録ユーザの各々が指定したそれぞれの出力装置40に対して、投稿ファイルを削除させるキャンセル指示を通知する。
ステップS130において、CPU31は、キャンセル処理が完了したことを投稿ファイルが投稿されたグループチャットに投稿して、グループチャットの登録ユーザに通知する。具体的には、キャンセル指示に特定のユーザが指定されている場合には、CPU31は、特定のユーザが指定した出力装置40から投稿ファイルが削除されたことを通知する。また、キャンセル指示に特定のユーザが指定されていない場合には、CPU31は、登録ユーザの各々が指定したそれぞれの出力装置40から投稿ファイルが削除されたことを通知する。以上により図13に示すキャンセル処理を終了する。
チャットボットサーバ30は、特定のユーザを指定した投稿ファイルのキャンセル処理に対応しているだけでなく、特定のユーザを指定した投稿ファイルの出力処理にも対応している。
図14は、投稿ユーザが投稿ファイルを共有するユーザを指定した場合にチャットボットサーバ30で実行される出力処理によって、登録ユーザのユーザ端末10に表示されるグループチャットの表示画面例を示す図である。
なお、図14で実行される出力処理では、チャットボットサーバ30は、情報M2で投稿された投稿ファイルを個別ファイルと判定しているものとする。したがって、図14に示す表示画面例では蓄積プリントの準備が完了したことを通知する情報M4が投稿されているが、これは個別ファイルとして投稿ユーザが指定した出力装置40に蓄積したことを意味している。
これに対して、投稿ユーザはユーザBにも投稿ファイルを配布したいと思った場合、ユーザBに投稿ファイルを出力してもらうため、例えば「Bさん、申し訳ないけどプリントしてくれない?」というように、ユーザBと投稿ファイルを共有することを通知する情報M7をグループチャットに投稿する。
引き続き、投稿ユーザは、情報M2で投稿した投稿ファイルと同じファイルをグループチャットに投稿し、ユーザBだけに投稿ファイルが配布されるように、例えば「@Bさん:蓄積プリント」といった情報M8をグループチャットに投稿して、ユーザBが指定した出力装置40に投稿ファイルが蓄積されるように指示する。
チャットボットサーバ30は、情報M8の指示に従い、ユーザBが指定した出力装置40に投稿ファイルを送信して、例えば「Bさんの指定出力装置に蓄積しました」というように、ユーザBが指定した出力装置40で蓄積プリントの準備が完了したことを通知する情報M9をグループチャットに投稿する。
図14に示すグループチャットの表示画面を見たユーザBは、自分宛に投稿ファイルが配布されたことがわかるので、自身が指定した出力装置40で投稿ファイルを出力すればよい。
図14に示したグループチャットの表示画面の情報M8では、投稿ファイルを配布するユーザを1人指定する例を示したが、例えば「@Bさん、@Cさん:蓄積プリント」というように投稿ファイルを配布するユーザを複数人指定してもよい。
上記では、チャットボットサーバ30のCPU31がユーザ関連情報2を参照し、ユーザ毎に予め指定された出力装置40で投稿ファイルが出力されるように制御する例について説明した。しかしながら、例えばユーザが外出先でファイルの出力を行う場合には、外出先に設置されている出力装置40にファイルを出力された方が都合がよい。
このように、ユーザ関連情報2に登録されている出力装置40と異なる出力装置40でファイルを出力したい状況にもチャットボットサーバ30の出力処理は対応する。
図15は、投稿ユーザが投稿ファイルを出力する出力装置40を指定した場合にチャットボットサーバ30で実行される出力処理によって、登録ユーザのユーザ端末10に表示されるグループチャットの表示画面例を示す図である。なお、図15で実行される出力処理では、チャットボットサーバ30が情報M2で投稿された投稿ファイルを個別ファイルと判定しているものとする。また、投稿ユーザはユーザAとする。
図15に示すように、投稿ユーザは投稿ファイルの出力先となる出力装置40を指定する場合、出力先の出力装置40を指定する。図15の例の場合、投稿ユーザが「Dev-C:蓄積プリント」という情報M10をグループチャットに投稿することで、出力装置40Cで蓄積プリントを行いたいという指示がチャットボットサーバ30に通知される。
これに対して、チャットボットサーバ30は、例えば「Dev-Cに蓄積しました」という情報M11をグループチャットに投稿し、図6に示したユーザ関連情報2に登録されている投稿ユーザが指定した出力装置40A(Dev-A)と異なる出力装置40C(Dev-C)で蓄積プリントの準備が完了したことを投稿ユーザに通知する。
なお、チャットボットサーバ30は、投稿ユーザがグループチャットに投稿した情報で指定した出力装置40と、ユーザ関連情報2に登録されている出力装置40が異なる場合、ユーザ関連情報2に登録されている出力装置40を、投稿ユーザがグループチャットに投稿した情報で指定した出力装置40に変更するか否かを問い合わせるようにしてもよい。
図16は、チャットボットサーバ30のCPU31によって実行される、投稿ファイルの出力先となる出力装置40の指定に対応した出力処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図16に示す出力処理を規定する制御プログラムは、例えばチャットボットサーバ30のROM32に予め記憶されている。チャットボットサーバ30のCPU31は、ROM32に記憶される制御プログラムを読み込み、出力処理を実行する。
図16に示す出力処理が図8に示した出力処理と異なる点は、ステップS20及びステップS40がそれぞれステップS20A及びステップS40Aに置き換えられ、ステップS60〜ステップS90が追加された点である。
図15の情報M2としてグループチャットに投稿された投稿ファイルが共有ファイルであると特定された場合、ステップS20Aにおいて、CPU31は、投稿ファイルの出力先となる出力装置40を指定する指示がグループチャットに投稿されているか判定する。投稿ファイルの出力先となる出力装置40を指定する指示が投稿されている場合(図15の例の場合、情報M10)には、CPU31は、投稿ファイルの出力先となる出力装置40を指定する指示を投稿した投稿ユーザに対しては、当該指示で指定された出力装置40に投稿ファイルを送信する。また、CPU31はユーザ関連情報2を参照し、受領ユーザに対しては、ユーザ関連情報2に登録されている各受領ユーザが指定した出力装置40に投稿ファイルを送信する。
この場合において、投稿ファイルの出力先となる出力装置40を指定する指示がグループチャットに投稿されていない場合には、CPU31は、図8に示したステップS20を実行すればよい。
一方、図15の情報M2としてグループチャットに投稿された投稿ファイルが個別ファイルであると特定された場合、ステップS40Aにおいて、CPU31は、投稿ファイルの出力先となる出力装置40を指定する指示がグループチャットに投稿されているか判定する。投稿ファイルの出力先となる出力装置40を指定する指示が投稿されている場合(図15の例の場合、情報M10)、CPU31は当該指示で指定された出力装置40に投稿ファイルを送信する。
この場合において、投稿ファイルの出力先となる出力装置40を指定する指示がグループチャットに投稿されていない場合には、CPU31は、図8に示したステップS40を実行すればよい。
そして、ステップS50で、CPU31は投稿ファイルが出力装置40に送信され、出力装置40で蓄積プリントの準備が完了したことを投稿ファイルが投稿されたグループチャットに投稿して、グループチャットの登録ユーザに通知した後(図15の情報M11)、ステップS60を実行する。
ステップS60において、CPU31は、投稿ファイルの出力先となる出力装置40を指定する指示がグループチャットに投稿されているか否かを判定する。出力装置40を指定する指示が投稿されていない場合には図16に示す出力処理を終了する。すなわち、投稿ファイルの出力先となる出力装置40を指定する指示がグループチャットに投稿されていなければ、図8に示した出力処理と同じ処理を実行する。
一方、出力装置40を指定する指示が投稿されている場合には、ステップS65に移行する。
ステップS65において、CPU31は投稿ユーザに対して、ユーザ関連情報2に登録されている出力装置40を、出力装置40を指定する指示で指定した出力装置40に変更するか確認する確認情報(図15の情報M12に相当)をグループチャットに投稿する。
この後、投稿ユーザが確認情報に対する応答を投稿する(図15の情報M13に相当)ことから、ステップS70において、CPU31は投稿ユーザから応答を受け付けたか否かを判定する。応答を受け付けていない場合、CPU31はステップS70の判定処理を繰り返し実行して、グループチャットへの応答の投稿を監視する。一方、応答を受け付けた場合にはステップS80に移行する。
ステップS80において、CPU31は、ステップS70で受け付けた応答の内容が、ユーザ関連情報2に登録されている出力装置40の変更を許可する趣旨であるか否かを判定する。出力装置40の変更を許可する応答であればステップS90に移行する。
投稿ユーザによって出力装置40の変更が許可されたことから、ステップS90において、CPU31は、ユーザ関連情報2に登録されている投稿ユーザの出力装置40を、投稿ユーザがグループチャットに投稿した出力装置40を指定する指示で指定した出力装置40に変更する。その上で、CPU31は、ユーザ関連情報2における投稿ユーザの出力装置40を変更したことを通知する情報(図15の情報M14に相当)をグループチャットに投稿して、図16に示す出力処理を終了する。
一方、ステップS80の判定処理で、受け付けた応答が出力装置40の変更を許可しない内容を表していると判定された場合、ステップS90の処理を実行することなく、図16に示す出力処理を終了する。
なお、図16に示した、出力装置40の指定に対応した出力処理の説明では、投稿ファイルが個別ファイルであり、投稿ユーザがユーザ関連情報2に登録されている自身の出力装置40を変更する例について説明したが、投稿ファイルが共有ファイルの場合であっても、出力装置40の変更は可能である。
例えばユーザ関連情報2に従って、登録ユーザが指定した各々の出力装置40に投稿ファイルが蓄積された後、登録ユーザの何れかがユーザ関連情報2に登録されている自身の出力装置40と異なる出力装置40に投稿ファイルの出力先を変更するような情報(例えば「ファイルの出力先をDev-Bに変更して」といった情報)をグループチャットに投稿してもよい。
CPU31は、投稿ファイルの出力先を変更する情報(以降、「変更情報」という)を投稿した登録ユーザを、投稿ファイルをキャンセルするユーザとみなして図13に示したキャンセル処理を実行し、変更前の出力装置40に蓄積された投稿ファイルを削除する。引き続きCPU31は、変更情報で指定された出力装置40に投稿ファイルを送信し直し、変更情報で指定された出力装置40に投稿ファイルを蓄積することで、投稿ファイルの出力先が変更されることになる。この場合においても図16の出力処理で説明したように、CPU31は、ユーザ関連情報2に登録されている、変更情報を投稿した登録ユーザの出力装置40を、当該登録ユーザがグループチャットに投稿した変更情報で指定された出力装置40に変更してもよい。
一方、投稿ファイルを受領ユーザに配布した投稿ユーザは、受領ユーザが投稿ファイルを出力装置40で出力したか否かが気になることがある。既に説明したように、CPU31は、共有ファイルと特定された投稿ファイルを、投稿ファイルを共有する受領ユーザが指定した出力装置40に送信した後、送信先の各々の出力装置40における投稿ファイルのプリント状況を取得する。したがって、CPU31は、投稿ユーザからプリント状況の問い合わせを受け付けた場合、投稿ファイルのプリント状況をグループチャットに投稿してもよい。
図17は、投稿ユーザからプリント状況の問い合わせを受け付けた場合に登録ユーザのユーザ端末10に表示されるグループチャットの表示画面例を示す図である。
投稿ファイルを識別する情報、例えば投稿ファイルのファイル名(図17の例では「会議資料」)と共に、投稿ファイルのプリント状況を問い合わせる情報M15がグループチャットに投稿された場合、CPU31は、指定された投稿ファイルのプリント状況を通知する情報M16をグループチャットに投稿する。これにより、図17の例の場合、投稿ユーザはユーザB、ユーザC、及びユーザDがまだ投稿ファイルを出力していないことを知ることができるため、例えばユーザB、ユーザC、及びユーザDに対して投稿ファイルを出力するように促す情報をグループチャットに投稿してもよい。
なお、CPU31は、投稿ユーザからのプリント状況の問い合わせだけでなく、受領ユーザからのプリント状況の問い合わせを受け付けてもよい。
このように、配布された投稿ファイルの出力を失念するユーザも存在する場合があるため、チャットボットサーバ30のCPU31は、ファイルが投稿されたグループチャットの何れの登録ユーザからもプリント状況の問い合わせがなくともプリント状況を参照して、出力装置40に蓄積された投稿ファイルを出力していないユーザが存在することを特定した場合には、投稿ファイルを出力するように促す警告を通知してもよい。
図18は、グループチャットに投稿された投稿ファイルを出力装置40に送信した後、予め定めた間隔でCPU31によって実行される出力確認処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図18に示す出力確認処理を規定する制御プログラムは、例えばチャットボットサーバ30のROM32に予め記憶されている。チャットボットサーバ30のCPU31は、ROM32に記憶される制御プログラムを読み込み、出力確認処理を実行する。
なお、CPU31は出力確認処理を実行する前に、監視対象とする投稿ファイルのプリント状況を出力装置40から取得し、取得したプリント状況を当該投稿ファイルのプリント管理テーブル4のプリント状況欄に反映しておく。
まず、ステップS200において、CPU31は、監視対象とする投稿ファイル(以降、単に「投稿ファイル」という)のプリント管理テーブル4を参照し、プリント管理テーブル4のユーザID欄に記載されている登録ユーザの中から何れか1人の登録ユーザを選択する。説明の便宜上、ステップS200で選択した登録ユーザを「選択ユーザ」ということにする。
ステップS210において、CPU31はプリント管理テーブル4を参照し、選択ユーザに対応付けられているプリント状況を取得して、取得したプリント状況に「済」が設定されているか否かを判定する。
取得したプリント状況に「済」が設定されていなければ、選択ユーザはまだ投稿ファイルを出力装置40で出力していないことになるため、ステップS220に移行する。
ステップS220において、CPU31はプリント管理テーブル4を参照し、選択ユーザに対応付けられているプリント期限を取得して、現時点の日時がプリント期限間近であるか否かを判定する。「プリント期限間近」とは、例えばプリント期限の24時間前というように、プリント期限に差し迫っていると認められる予め定めた期間の範囲に現時点の日時が含まれることをいう。また、「現時点の日時」とは、CPU31がプリント期限間近であるか否かを判定する時点での日時をいう。なお、プリント期限間近であるか否かの判定に用いられる予め定めた期間は、例えばチャットボットサーバ30の管理者や登録ユーザによって変更される。登録ユーザが変更後の期間を指定した情報をグループチャットに投稿することで、予め定めた期間が変更される。
その上で、現時点の日時がプリント期限間近である場合にはステップS230に移行する。
現時点の日時がプリント期限間近であることから、ステップS230において、CPU31は、投稿ファイルを早く出力装置40で出力するように促す警告を選択ユーザに通知する。警告を選択ユーザに通知する方法は、通信回線50を経由して行う方法であればどのような方法を用いてもよい。CPU31は、例えば選択ユーザが使用するユーザ端末10にメールを送信することで警告を通知してもよく、また、選択ユーザ、及びチャットボットサーバ30が管理するチャットボットだけが参加する個別チャットを用いて、選択ユーザに警告を通知してもよい。更に、投稿ファイルが投稿されたグループチャットを用いて、選択ユーザに警告を通知してもよい。
一方、ステップS210の判定処理で、取得したプリント状況に「済」が設定されていると判定された場合、及び、ステップS220の判定処理で、現時点の日時はプリント期限間近でないと判定された場合には、ステップS230の処理を実行することなくステップS240に移行する。
ステップS240において、CPU31はプリント管理テーブル4を参照し、プリント管理テーブル4のユーザID欄にまだステップS200で選択していない未選択ユーザが存在するか否かを判定する。未選択ユーザが存在する場合にはステップS200に移行し、未選択ユーザの中から何れか1人のユーザを選択して新たな選択ユーザとする。
ステップS240の判定処理で未選択ユーザが存在しないと判定されるまで、ステップS200〜ステップS240の処理を繰り返し実行することで、予め指定した出力装置40から投稿ファイルを出力していない各々のユーザに対して警告が通知されることになる。
一方、ステップS240の判定処理で、プリント管理テーブル4のユーザID欄に記載されているユーザの中に未選択ユーザが存在しないと判定された場合には、図18に示す出力確認処理を終了する。
なお、図18に示した出力確認処理では、プリント期限間近になっても投稿ファイルを出力していないユーザに対して警告を通知したが、例えば投稿ユーザにも一緒に警告を通知するようにしてもよい。
このように本実施の形態に係る制御システムによれば、グループチャットに投稿されたファイルの性質に応じてファイルの出力処理が変化し、それに伴い、出力装置40でのファイルの出力処理も変化する。
<第2実施形態>
第1実施形態では、出力装置40が蓄積プリントに対応しているという前提の下、グループチャットで蓄積プリントが指示された場合の出力処理を実行するチャットボットサーバ30について説明した。しかしながら、出力装置40は蓄積プリントだけでなく、例えばセキュリティプリントといった他の出力形態にも対応していることがある。
セキュリティプリントとは、ユーザが出力対象のファイルに予めパスワードを設定しておき、ユーザが出力装置40でファイルを出力する場合には、出力するファイルに設定したパスワードを出力装置40に入力してからファイルを出力する機能のことである。出力対象のファイルに設定されたパスワードと出力装置40に入力されたパスワードが一致しない場合、出力装置40はファイルを出力しないようにすることで、ファイルの出力を依頼したユーザと異なるユーザにファイル内容が漏えいすることを抑制する。
こうしたセキュリティプリントはグループチャットを用いても実現される。具体的には、例えば図10に示したグループチャットの表示画面の例において、投稿ユーザが情報M1として蓄積プリントを指示する情報を投稿する代わりに、セキュリティプリントを指示する情報を投稿すれば、セキュリティプリントが実行される。
この場合、チャットボットサーバ30で投稿ファイルが共有ファイルであると特定されれば、ユーザ関連情報2に登録された、投稿ファイルの共有先として特定された登録ユーザが指定した出力装置40に対して、セキュリティプリントで投稿ファイルを出力するようにチャットボットサーバ30から指示が通知される。
共有ファイルである投稿ファイルを受領ユーザが出力装置40で出力するには、セキュリティプリントにおいてはパスワードが必要になることから、投稿ユーザは投稿ファイルに設定したパスワードを、例えばグループチャットに投稿して受領ユーザに通知する等の方法がとられることがある。しかしながら、パスワードをグループチャットに投稿した場合、グループチャットに投稿ファイルを共有しない登録ユーザが含まれていれば、当該登録ユーザにもパスワードが公開されてしまい、セキュリティ上の観点からみて好ましくない状況が発生する。
そのため、本実施の形態では、セキュリティプリントで共有ファイルの出力を行う場合に、投稿ユーザがグループチャットに共有ファイルのパスワードを投稿することなく、共有先の登録ユーザに対してパスワードを通知する制御システムについて説明する。セキュリティプリントにおけるパスワードは認証情報の一例である。
なお、本実施の形態における制御システムの概略構成例、トークルームサーバ20のハードウェア構成例、チャットボットサーバ30のハードウェア構成例、トークルームサーバ20の機能構成例、及びチャットボットサーバ30の機能構成は、それぞれ図1〜図5に示した各構成例と同じ構成を備える。
図19は、グループチャットにセキュリティプリントを指示する情報とファイルが投稿された場合に、チャットボットサーバ30のCPU31によって実行される出力処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図19に示す出力処理を規定する制御プログラムは、例えばチャットボットサーバ30のROM32に予め記憶されている。チャットボットサーバ30のCPU31は、ROM32に記憶される制御プログラムを読み込み、出力処理を実行する。
なお、セキュリティプリントの指示はグループチャットへの投稿による方法でなく、例えば予め設定テーブル6に設定する方法であっても、例えば「会議資料_セキュリティプリント」というように、投稿ファイルのファイル名にセキュリティプリントでの出力を指示する文字列を含める方法であってもよい。
ステップS300において、CPU31は、図8に示したステップS10の処理と同様に、ストレージ34に予め記憶される設定テーブル6の投稿ファイルの項目を参照して、投稿ファイルが共有ファイルであるか否かを判定する。投稿ファイルが共有ファイルであると判定された場合、ステップS310に移行する。
説明の便宜上、グループチャットの全ての登録ユーザで投稿ファイルを共有する例について説明するが、共有先となる登録ユーザが指定されている場合には、投稿ユーザを含む指定された登録ユーザに対して以降の処理を実行すればよい。
ステップS310において、CPU31は、投稿ファイルを共有する各々の登録ユーザに対して、それぞれ異なるパスワードを生成する。生成したパスワードは、投稿ファイルを共有する各々の登録ユーザのユーザIDと対応付けてプリント管理テーブル4に記憶すればよい。
ステップS320において、CPU31は、プリント管理テーブル4でパスワードを対応付けた各登録ユーザに、それぞれ対応付けたパスワードを通知する。パスワードを登録ユーザに通知する方法は、通信回線50を経由して個別に通知する方法であればどのような方法を用いてもよい。CPU31は、例えば各々の登録ユーザが使用するユーザ端末10にメールを送信してパスワードを通知してもよく、また、個別チャットによって各々の登録ユーザにパスワードを通知してもよい。ここでは一例として、CPU31は、個別チャットによって各々の登録ユーザにパスワードを通知する。
ステップS330において、CPU31はユーザ関連情報2を参照し、投稿ユーザを含む各登録ユーザが予め指定した出力装置40に、各登録ユーザに対応付けたパスワードと共に投稿ファイルをそれぞれ送信し、投稿ファイルをセキュリティプリントで出力するように各々の出力装置40を制御する。
一方、ステップS300の判定処理で投稿ファイルが共有ファイルでないと判定された場合、ステップS340に移行する。
ステップS340において、CPU31は、図8に示したステップS30の処理と同様に、投稿ファイルと同じファイルが既に共有記憶領域に記憶されているか否かによって、投稿ファイルが共有ファイルであるか否かを判定する。投稿ファイルが共有ファイルであると判定された場合、ステップS310に移行して、既に説明したステップS310〜ステップS330の処理を実行する。
一方、投稿ファイルが共有ファイルでないと判定された場合、ステップS350に移行する。
この場合、投稿ファイルは個別ファイルであることから、ステップS350において、CPU31は、投稿ユーザに対してパスワードを生成し、生成したパスワードを投稿ユーザのユーザIDと対応付けてプリント管理テーブル4に記憶する。
ステップS360において、CPU31は、投稿ユーザにステップS350で対応付けたパスワードを通知する。パスワードの通知方法は、ステップS320で説明したような様々な通知方法が用いられるが、例えばCPU31は、個別チャットによって投稿ユーザにパスワードを通知する。
ステップS370において、CPU31はユーザ関連情報2を参照し、投稿ユーザが予め指定した出力装置40に、投稿ユーザに対応付けたパスワードと共に投稿ファイルを送信し、投稿ファイルをセキュリティプリントで出力するように出力装置40を制御する。
ステップS380において、CPU31は、図8に示したステップS50の処理と同様に、投稿ファイルが出力装置40に送信され、出力装置40でセキュリティプリントの準備が完了したことを投稿ファイルが投稿されたグループチャットに投稿して、グループチャットの登録ユーザに通知する。以上により図19に示す出力処理を終了する。
このように本実施の形態に係る制御システムによれば、チャットボットサーバ30が投稿ファイルを共有する登録ユーザの数だけパスワードを生成し、個別チャットを用いて投稿ファイルを共有する各々の登録ユーザにパスワードを通知する。
なお、登録ユーザが指定した出力装置40が必ずしも蓄積プリントやセキュリティプリントに対応しているとは限らない。セキュリティプリントに対応していない出力装置40では、投稿ユーザがいくらセキュリティプリントでの出力を指示したとしても、セキュリティプリントの指示が無視される。すなわち、セキュリティプリントに対応していない出力装置40は、登録ユーザが出力装置40にパスワードを入力しなくても投稿ファイルを出力するため、出力された投稿ファイルを登録ユーザが引き取りに来るまで、投稿ファイルが出力装置40に放置されることになる。
したがって、本実施の形態に係るチャットボットサーバ30では、セキュリティプリントに対応していない出力装置40に対してセキュリティプリントの実行が指示された場合、当該出力装置40に送信する投稿ファイルをチャットボットサーバ30のストレージ34に一旦保管し、登録ユーザが出力装置40の周囲まで来たことを確認した上で、投稿ファイルを出力装置40に送信して出力装置40に出力させる制御を行う。こうした投稿ファイルの出力形態は「プリント予約」とも呼ばれる。
なお、出力装置40の周囲とは、例えば予め定めた時間内にファイルの出力を行う登録ユーザが出力装置40の設置場所まで行ける範囲のことをいう。当該時間を短く設定するほど、登録ユーザが出力装置40に近づかなければ出力装置40から投稿ファイルが出力されないことになる。
登録ユーザが出力装置40の周囲まで来たか否かは、登録ユーザの位置情報を取得することで判定される。例えば登録ユーザがスマートフォンのように位置情報を発信する電子機器を携帯している場合、登録ユーザが携帯する電子機器から発信される位置情報によって、登録ユーザが出力装置40の周囲まで来ているかを判定すればよい。
また、出力装置40に実装されるブルートゥース(登録商標)やNFC(Near Field Communication)といった無線通信を用いて登録ユーザの位置情報を取得してもよい。具体的には、登録ユーザがスマートフォンのようにブルートゥース(登録商標)を実装した電子機器やNFCに対応したIDカードを携帯して電波の到達範囲内まで近づけば、出力装置40は無線通信によって電子機器やIDカードと通信を行うことになる。したがって、出力装置40は、当該通信が行われることで、登録ユーザが出力装置40の周囲まで来ていると判定すればよい。
ここでは一例として、NFCに対応した出力装置40の読み取り装置に登録ユーザがIDカードをかざした場合に、登録ユーザが出力装置40の周囲まで来ていると判定するものとする。
登録ユーザが出力装置40の読み取り装置にIDカードをかざすと、IDカードに記憶されているユーザIDが出力装置40に読み取られ、IDカードから読み取ったユーザIDと共に出力要求がチャットボットサーバ30に送信される。
図20は、セキュリティプリントが指示された状況において、セキュリティプリントに対応していない出力装置40から出力要求を受け付けた場合に、チャットボットサーバ30のCPU31によって実行される出力処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図20に示す出力処理を規定する制御プログラムは、例えばチャットボットサーバ30のROM32に予め記憶されている。チャットボットサーバ30のCPU31は、ROM32に記憶される制御プログラムを読み込み、出力処理を実行する。
ステップS400において、CPU31は、出力要求と共に受信したユーザIDを取得する。
ステップS410において、CPU31はプリント管理テーブル4を参照して、ステップS400で取得したユーザIDと対応付けられているプリント状況が「済」に設定されているか否かを判定する。プリント状況が「済」に設定されていない場合、すなわち「未」が設定されている場合には、ステップS420に移行する。
この場合、ストレージ34に、出力装置40の読み取り装置にIDカードをかざした登録ユーザがまだ出力装置40で出力していない投稿ファイルが保管されていることになる。したがって、CPU31は、出力要求を送信してきた出力装置40に、ストレージ34に保管されている当該登録ユーザ宛の投稿ファイルを出力して、出力装置40に投稿ファイルを出力させる。これに伴い、CPU31は、送信した投稿ファイルに対応するプリント管理テーブル4に含まれる、ステップS400で取得したユーザIDに対応付けられたプリント状況を「済」に設定する。
なお、ストレージ34に、出力装置40の読み取り装置にIDカードをかざした登録ユーザがまだ出力装置40で出力していない投稿ファイルが複数存在する場合、CPU31は、出力要求を送信してきた出力装置40に当該複数の投稿ファイルを出力する。
ステップS430において、CPU31は、例えば「プリント予約のファイルが出力されました」というように、出力装置40で投稿ファイルの出力が完了したことを示す情報を投稿ファイルが投稿されたグループチャットに投稿して、図20に示す出力処理を終了する。
一方、ステップS410の判定処理で、ステップS400で取得したユーザIDと対応付けられているプリント状況が全て「済」に設定されていると判定された場合には、出力対象の投稿ファイルが存在しないにもかかわらず、登録ユーザが例えば勘違いにより投稿ファイルを出力しようとしたと考えられるため、図20に示す出力処理を終了する。この場合、CPU31は、例えば「既に出力済みです」というような情報をグループチャットに投稿し、投稿ファイルを出力しようとした登録ユーザに出力すべき投稿ファイルが存在しないことを通知してもよい。
ここでは一例として、チャットボットサーバ30が出力装置40から出力要求を受け付けた場合に、図20に示す出力処理を実行する例について説明したが、投稿ファイルを出力したい登録ユーザから出力要求に相当する情報がグループチャットに投稿された場合に、図20に示す出力処理を実行してもよい。
なお、セキュリティプリント及びプリント予約に対応した本実施の形態に係る制御システムにおいても、第1実施形態での図12及び図13を用いて説明した投稿ファイルのキャンセル、図14を用いて説明した投稿ファイルを共有するユーザの指定、図15及び図16を用いて説明した投稿ファイルを出力する出力装置40の変更、図17を用いて説明したプリント状況の問い合わせ、並びに、図18を用いて説明したプリント期限間近に警告を通知する出力確認処理が行われる。
更に、登録ユーザのうち少なくとも2人のユーザが投稿ファイルの出力先として指定している同じ出力装置40に投稿ファイルを送信する場合、本実施の形態に係るチャットボットサーバ30は、同じ出力装置40への投稿ファイルの送信を、当該出力装置40を投稿ファイルの出力先として指定している登録ユーザの数だけ行わずに1回だけ送信するようにし、投稿ファイルの送信先の出力装置40で複数の登録ユーザに共通した投稿ファイルとしてまとめて管理させるように制御してもよい。
このように本実施の形態に係る制御システムによれば、グループチャットに投稿されたファイルの性質に応じて、投稿ファイルの出力形態が蓄積プリントだけでなくセキュリティプリントやプリント予約にも対応するように変化する。
以上、各実施の形態を用いて本発明について説明したが、本発明は各実施の形態に記載の範囲には限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で各実施の形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、本発明の要旨を逸脱しない範囲で処理の順序を変更してもよい。
各実施の形態では、一例として各処理をソフトウェアで実現する形態について説明したが、図8、図13、図16、図18、図19、及び図20に示した各フローチャートと同等の処理を、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはPLD(Programmable Logic Device)に実装し、ハードウェアで処理させるようにしてもよい。この場合、各処理をそれぞれソフトウェアで実現した場合と比較して、処理の高速化が図られる。
このように、汎用的なプロセッサの一例であるCPU31を、例えばASIC、FPGA、PLD、GPU(Graphics Processing Unit)、及びFPU(Floating Point Unit)といった特定の処理に特化した専用のプロセッサに置き換えてもよい。
また、各実施の形態におけるプロセッサの動作は、1つのCPU31によって実現されるのではなく、複数のプロセッサによって実現されるものであってもよい。更に、各実施形態におけるプロセッサの動作は、物理的に離れた位置に存在する複数のコンピュータに含まれるプロセッサが協働して実現するものであってもよい。
上述した各実施の形態では、制御プログラムがROM32にインストールされている形態を説明したが、これに限定されるものではない。本発明に係る制御プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録された形態で提供することも可能である。例えば、本発明に係る制御プログラムを、CD(Compact Disc)−ROM、またはDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等の光ディスクに記録した形態で提供してもよい。また、本発明に係る制御プログラムを、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリやメモリカードといった可搬型の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。
更に、チャットボットサーバ30は通信回線50を通じて、本実施の形態に係る制御プログラムを取得するようにしてもよい。
2 ユーザ関連情報、4 プリント管理テーブル、6 設定テーブル、10(10A、10B、10C、10D) ユーザ端末、20 トークルームサーバ、21(31) CPU、22(32) ROM、23(33) RAM、24(34) ストレージ、25(35) 入力部、26(36) 表示部、27(37) 通信I/F、29(39) バス、30 チャットボットサーバ、40(40A、40B、40C) 情報処理装置(出力装置)、50 通信回線、201 提供部、301 登録部、302 取得部、303 制御部、M1〜M16 情報

Claims (13)

  1. 複数のユーザとユーザの投稿に応じて指定の出力装置から出力処理を実行するチャットボットが会話するグループチャットに、前記グループチャットに登録されるユーザが出力対象のファイルを投稿した場合、投稿された出力対象のファイルの性質に応じて、前記出力対象のファイルの前記指定した出力装置での出力処理を変化させる制御を行う制御部
    を備えた制御装置。
  2. 前記出力対象のファイルが、前記複数のユーザで共有される共有ファイルとしての性質を備える場合、
    前記制御部は、前記複数のユーザが前記出力対象のファイルの出力先として予め指定した前記指定した出力装置を各々操作することで、前記指定した出力装置から前記出力対象のファイルが出力されるように制御する
    請求項1記載の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記出力対象のファイルの共有に関する設定内容に従って、前記出力対象のファイルが共有ファイルとしての性質を備えるか否かを特定する制御を行う
    請求項2記載の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記出力対象のファイルが、予め指定された記憶領域に既に記憶されているファイルと同じファイルである場合に、前記出力対象のファイルが共有ファイルとしての性質を備えていると特定する制御を行う
    請求項2記載の制御装置。
  5. 前記制御部は、共有ファイルであると特定したファイルに対して、共有先のユーザを指定した指定情報が設定されている場合、前記グループチャットにファイルを投稿したユーザ、及び前記指定情報で指定されたユーザが指定した出力装置を各々操作することで、前記指定した出力装置から前記出力対象のファイルが出力されるように制御する
    請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の制御装置。
  6. 前記制御部は、前記グループチャットに、共有ファイルであると特定したファイルを投稿したユーザから当該ファイルを削除するメッセージが投稿された場合、前記複数の何れのユーザが前記指定した出力装置を操作しても、前記指定した出力装置から前記出力対象のファイルが出力されないように制御する
    請求項2〜請求項5の何れか1項に記載の制御装置。
  7. 前記複数のユーザが、共有ファイルと特定された前記出力対象のファイルを前記指定した出力装置から出力するのに認証情報が必要となる場合、
    前記制御部は前記複数のユーザ毎に認証情報を生成し、生成した認証情報を前記複数の各々のユーザに通知する制御を行う
    請求項2〜請求項6の何れか1項に記載の制御装置。
  8. 前記制御部は、前記複数のユーザの各々と前記チャットボットとがそれぞれ1対1で会話する個別チャットに、前記個別チャットに参加するユーザの認証情報を投稿することで、生成した認証情報を前記複数の各々のユーザに通知する制御を行う
    請求項7記載の制御装置。
  9. 前記制御部は、前記出力対象のファイルを共有するユーザが、前記指定した出力装置から予め定めた範囲以内に近づいた場合に、前記指定した出力装置から前記出力対象のファイルが出力されるように制御する
    請求項2〜請求項8の何れか1項に記載の制御装置。
  10. 前記複数のユーザのうち少なくとも2人のユーザが、前記投稿されたファイルの出力先として同じ出力装置を指定している場合、
    前記制御部は、通信回線を通じた前記同じ出力装置への前記出力対象のファイルの送信が複数回行われないように制御する
    請求項2〜請求項9の何れか1項に記載の制御装置。
  11. 前記指定した出力装置におけるファイルの出力状況を取得する取得部を備え、
    前記制御部は、前記取得部で取得した前記出力対象のファイルの出力状況を前記複数の各々のユーザに通知する制御を行う
    請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の制御装置。
  12. 前記制御部は、前記取得部で取得した前記出力対象のファイルの出力状況から、前記出力対象のファイルの出力を完了していないユーザが存在することを特定した場合、前記出力対象のファイルの出力を完了していないユーザに対して、前記出力対象のファイルの出力を促す警告を通知する制御を行う
    請求項11記載の制御装置。
  13. コンピュータを、請求項1〜請求項12の何れか1項に記載の制御装置の各部として機能させるための制御プログラム。
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