JP7052269B2 - 情報処理システム及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理システム及びプログラムに関する。
情報処理システムの一つに電子会議システムがある。電子会議システムにおいて、いわゆる子機として機能する複数台の端末(以下「従端末」という)では、各従端末に表示される画像が、いわゆる親機として機能する1台の端末(以下「主端末」という)の画像に同期制御される。
一方で、従端末を操作するユーザの利便性の観点から、1台の従端末の1つの表示画面を複数の領域に分割し、主端末の画像に同期制御された画像と主端末の画像とは非同期の画像(拡張画像)とを並列表示する技術も考えられている。
特開2016-31542号公報
従端末に用意された1つの表示画面を複数の領域に分割して複数の画像を並列に表示する手法では、個々の画像を単独で表示する場合よりも画像サイズが小さいためユーザの操作性が低下する。これら2つの画像を独立した2台の従端末で個別に表示することができれば画像の確認は容易になるが、2つの従端末の動作は本来独立である。このため、各従端末を個別に操作する必要があるが、それではユーザの操作性がかえって損なわれる。
本発明は、独立に動作する複数台の従端末を個別に操作する場合に比して、複数台の従端末を使用するユーザの操作性を向上させることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、コンピュータに、自端末が、主端末から指示を受けて動作する従端末であり、かつ、特定の部分集合に属する従端末であるかを判定する第1の機能と、自端末が、前記部分集合内の他の従端末に指示を出すと共に、自端末の画面に表示される画像が前記主端末に表示される画像にサーバ経由で連動される第1の従端末か、当該第1の従端末の指示を受けて動作すると共に、表示される画像が当該第1の従端末の画面に表示される画像にサーバ経由で連動される第2の従端末かを判定する第2の機能と、自端末が前記第1の従端末として動作する場合、前記主端末の画面に表示される画像の一部分に対応する画像をサーバ経由で前記第2の従端末に表示する第3の機能と、自端末が前記第1の従端末として動作する場合、自端末の画面上に自端末に表示される画像に対する操作用の第1の操作子と前記第2の従端末の画面に表示される画像に対する操作用の第2の操作子とを表示する第4の機能と、前記第2の従端末の画面に表示されている画像に対する制御を前記第2の操作子に対する操作を通じて受け付けた場合、サーバ経由で当該第2の従端末を宛先として送信する第5の機能と、を実現させるためのプログラムである。
請求項2に記載の発明は、前記第2の操作子に対する操作を通じて前記第2の従端末に表示される画像の倍率の指示を受け付けた場合、前記第5の機能は、前記主端末の画像の一部分を当該主端末とは異なる倍率で表示させる指示を送信する、請求項1に記載のプログラムである。
請求項3に記載の発明は、前記第2の操作子に対する操作を通じて前記第2の従端末に表示される画像の拡大の指示を受け付けた場合、前記第5の機能は、前記主端末の画像の一部分を拡大して表示させる指示を送信する、請求項2に記載のプログラムである。
請求項4に記載の発明は、前記主端末の画像の前記一部分は、写真又は図又は表である、請求項1に記載のプログラムである。
請求項5に記載の発明は、自端末が前記第1の従端末として動作する場合、前記主端末の画像の前記一部分に対応し、かつ、前記第2の従端末とは異なる画像を自端末の画面上に表示する第6の機能を、前記コンピュータに実行させる請求項1に記載のプログラムである。
請求項6に記載の発明は、自端末が前記第1の従端末として動作する場合、前記第2の従端末の画面上に、自端末とは異なる倍率で前記主端末の画像を表示する、請求項5に記載のプログラムである。
請求項7に記載の発明は、複数の情報端末によって構成され、複数の前記情報端末のうちの1台は、自端末が、主端末から指示を受けて動作する従端末であり、かつ、特定の部分集合に属する従端末であるかを判定する第1の機能と、自端末が、前記部分集合内の他の従端末に指示を出すと共に、自端末の画面に表示される画像が前記主端末に表示される画像にサーバ経由で連動される第1の従端末か、当該第1の従端末の指示を受けて動作すると共に、表示される画像が当該第1の従端末の画面に表示される画像にサーバ経由で連動される第2の従端末かを判定する第2の機能と、自端末が前記第1の従端末として動作する場合、前記主端末の画面に表示される画像の一部分に対応する画像をサーバ経由で前記第2の従端末に表示する第3の機能と、自端末が前記第1の従端末として動作する場合、自端末の画面上に自端末に表示される画像に対する操作用の第1の操作子と前記第2の従端末の画面に表示される画像に対する操作用の第2の操作子とを表示する第4の機能と、前記第2の従端末の画面に表示されている画像に対する制御を前記第2の操作子に対する操作を通じて受け付けた場合、サーバ経由で当該第2の従端末を宛先として送信する第5の機能と、を実行する情報処理システムである。
請求項1記載の発明によれば、独立に動作する複数台の従端末を個別に操作する場合に比して、複数台の従端末を使用するユーザの操作性を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、複数台の従端末を使用するユーザの操作性を向上させることができる。
請求項3記載の発明によれば、複数台の従端末を使用するユーザの操作性を向上させることができる。
請求項4記載の発明によれば、複数台の従端末を使用するユーザの操作性を向上させることができる。
請求項5記載の発明によれば、複数台の従端末を使用するユーザの操作性を向上させることができる。
請求項記載の発明によれば、複数台の従端末を使用するユーザの操作性を向上させることができる。
請求項記載の発明によれば、独立に動作する複数台の従端末を個別に操作する場合に比して、複数台の従端末を使用するユーザの操作性を向上させることができる。
ネットワークシステムを構成する情報端末の一例を説明する図である。 ネットワークシステム上に構築された電子会議システムの例を説明する図である。 本実施の形態で用いる電子会議システムの構成例を説明する図である。 主端末と第1の従端末と第2の従端末の表示部に表示される画面の関係を説明する図である。 部分集合が3台の従端末で構成される例を説明する図である。 本実施の形態におけるサーバ装置のハードウェア構成例を示した図である。 本実施の形態における電子会議システムを構成する情報端末の機能構成例を示すブロック図である。 電子会議システムに参加する端末を部分集合として登録する動作の一例を示す図である。 登録動作の過程で従端末として登録された端末に表示される操作画面の一例を示す図である。 電子会議システムに参加する端末を部分集合として登録する動作の他の例を示す図である。 電子会議システムに参加する端末を部分集合として登録する動作の他の例を示す図である。 登録動作の過程で従端末として登録された端末に表示される操作画面の一例を示す図である。 電子会議システムに参加する端末を部分集合として登録する動作の他の例を示す図である。 電子会議システムに参加する端末を部分集合として登録する動作の他の例を示す図である。 部分集合として登録された従端末に表示される確認画面の一例を示す図である。 電子会議システムに参加している端末の間における指示の伝達の一例を説明する図である。 部分集合を構成する2台の従端末の使用例を説明する図である。 部分集合を構成する2台の従端末の他の使用例を説明する図である。 部分集合を構成する2台の従端末の他の使用例を説明する図である。 第2の従端末に対して、主端末や第1の従端末から指示があった場合の第2の従端末の動作を説明する図である。 主端末からの第2の従端末への指示と第1の従端末からの第2の従端末への指示とが競合する場合の指示の伝達の例を説明する図である。 主端末からの第2の従端末への指示と第1の従端末からの第2の従端末への指示とが競合する場合の具体例を説明する図である。 主端末からの第2の従端末への指示と第1の従端末からの第2の従端末への指示とが競合する場合の他の具体例を説明する図である。 主端末からの第2の従端末への指示と第1の従端末からの第2の従端末への指示とが競合する場合の指示の他の伝達の例を説明する図である。 部分集合内の従端末の登録を解除する動作について説明する図である。 第2の従端末が自端末の所属する部分集合から離脱する場合の動作について説明する図である。 マルチホップ方式による電子会議システムの通信を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
以下では、ネットワークシステム上での複数台の情報端末どうしの通信を通じて実現される情報処理システムの一例として電子会議システムを例に説明する。
ここでの電子会議システムは、ネットワークシステムに接続された情報端末を使用して資料の配布や意見の交換を実現する場合を想定する。電子会議システムには、いわゆるテレビ会議システムやいわゆるウェブ会議システムも含まれる。
また、情報処理システムの他の一例には、ネットワークシステムを使用した説明会、発表会、報告会、議会、授業なども含まれる。
<システム構成>
図1は、ネットワークシステムを構成する情報端末の一例を説明する図である。
図1には、1台のサーバ装置11と、10台の端末12とが描かれている。
サーバ装置11は、プログラムの実行を通じて情報やサービスの提供を一元的に管理するコンピュータであり、端末12は、ユーザが操作するコンピュータである。ここでの端末12は、サーバ装置11に対するクライアント端末として機能する。
図1の例では、端末12がタブレット型のコンピュータである場合を表しているが、スマートフォン、ノート型のコンピュータなどであってもよい。また、端末12の全てが同種のコンピュータである必要はなく、タブレット型のコンピュータとスマートフォンとノート型のコンピュータが混在していてもよい。
これらのコンピュータは、不図示のネットワークを通じて接続されている。ネットワークとの接続は有線方式でも無線方式でも構わない。
ただし、図1の段階では、いずれの端末12もサーバ装置11が提供する電子会議サービスにログインしていない。
図2は、ネットワークシステム上に構築された電子会議システム10の例を説明する図である。
図2の例では、10台の端末12のうちの7台が電子会議システム10を構成している。7台の端末12のうち1台が主端末Mとして使用され、残りの6台が従端末S1~S6として使用される。
本実施の形態では、発表者であるユーザが操作する端末12を主端末Mといい、参加者であるユーザが操作する端末12を従端末S1~S6という。以下では、従端末S1~S6を総称して「従端末S」ともいう。なお、発表者は、主端末Mを操作するユーザの一例であり、司会者、議長、管理者などであっても構わない。
主端末Mが受け付けた操作の内容は、サーバ装置11を通じて、従端末S1~S6に遅滞なく通知される。この仕組みにより、従端末S1~S6には、主端末Mに同期した画像が表示される。なお、主端末Mが受け付ける操作には、例えば資料の特定、資料の編集、表示する頁の変更、画面上でのポインタの移動等が含まれる。
なお、電子会議システム10において、主端末Mとして動作する端末12は各時点で1台である。
ただし、主端末Mとして使用される端末12は固定である必要はない。すなわち、従端末Sとして動作していた端末12を別の時点では主端末Mとして動作させ、主端末Mとして動作していた端末12を別の時点では従端末Sとして動作させることも可能である。
サーバ装置11は、電子会議で使用される資料や電子会議システム10に参加している個々の端末12から各種の情報(例えば指示、コメント、端末の状態等)を収集して記憶し、端末12に対して各種のサービスを提供する。
図3は、本実施の形態で用いる電子会議システム10の構成例を説明する図である。
図3に示す電子会議システム10では、電子会議システム10を構成している6台の従端末S1~S6を、2台ずつ3つの部分集合SUBG_1~SUBG_3に分類している。以下では、部分集合SUBG_1~SUBG_3を総称して部分集合SUBGという。
図3の例では、従端末S1、S2で部分集合SUBG_1を構成し、従端末S3、S4で部分集合SUBG_2を構成し、従端末S5、S6で部分集合SUBG_3を構成している。
なお、図3では部分集合SUBG_1~SUBG_3のそれぞれを2台の従端末Sで構成しているが、部分集合SUBGを構成する従端末Sの台数は2台に限らず、1台でも3台以上でも構わない。また、部分集合SUBG_1を構成する従端末Sの台数と部分集合SUBG_2を構成する従端末Sの台数が異なっていてもよい。
本実施の形態の場合、1人のユーザが、1つの部分集合SUBGを構成する複数台の従端末Sを操作の対象とする。操作には、情報の閲覧だけでなく情報の入力も含まれる。
部分集合SUBG内における従端末Sの役割も主端末と従端末に分けられる。
本実施の形態では、部分集合SUBG内で主端末として機能する従端末Sを第1の従端末GMとよび、部分集合SUBG内で従端末として機能する従端末Sを第2の従端末GSとよぶ。
例えば部分集合SUBG_1では、従端末S1が第1の従端末GMとして機能し、従端末S2が第2の従端末GSとして機能する。また、部分集合SUBG_2では、従端末S3が第1の従端末GMとして機能し、従端末S4が第2の従端末GSとして機能する。部分集合SUBG_3では、従端末S5が第1の従端末GMとして機能し、従端末S6が第2の従端末GSとして機能する。
ここで、第1の従端末GMも第2の従端末GSも電子会議システム10を構成する従端末Sである点では違いがない。このため、主端末Mからの指示は、サーバ装置11を通じて第1の従端末GMにも第2の従端末GSにも通知され得る。
ただし、部分集合SUBGとして登録された状態では、原則として、第1の従端末GMは主端末Mからの指示を受け付けて動作し、第2の従端末GSは第1の従端末GMからの指示を受け付けて動作するように通知される指示や動作が制御される。
図4は、主端末Mと、第1の従端末GMと、第2の従端末GSの表示部に表示される画面の関係を説明する図である。図4の場合、部分集合SUBG_1は、第1の従端末GMと第2の従端末GSとで構成されている。
図4に示すように、第1の従端末GMは、主端末Mからの指示を優先的に受け付けて動作する。第1の従端末GMの画面は、主端末Mの画面に追従する関係にある。換言すると、第1の従端末GMの画面は主端末Mの画面に連動する。
連動すればよいので、第1の従端末GMの画面が主端末Mの画面と常に同じとは限らない。
例えば主端末Mの画面として資料の1頁目が表示されている場合に、第1の従端末GMの画面として資料の2頁目が表示されていてもよい。
また例えば主端末Mの画面として資料の1頁目が表示されている場合に、第1の従端末GMの画面として資料の1頁目に関連するコメント、付属する文書(例えばメモ)、リンクされている情報、アノテーション等が表示されていてもよい。
図4の例では、第1の従端末GMと主端末Mとで同じ画面が表示されている。
すなわち、第1の従端末GMの画面が主端末Mの画面に同期している。
図4の場合、第1の従端末GMの画面上には、第1の従端末GMの画面に対する操作用の操作子21と、第2の従端末GSの画面に対する操作用の操作子22とが表示されている。すなわち、1つの画面上に2つの操作子21及び22が表示されている。
この操作子21及び22の操作を通じ、第1の従端末GMのユーザは、第1の従端末GMだけでなく第2の従端末GSも操作できる。このため、独立に動作する複数台の従端末Sを個別に操作する場合に比して、ユーザの操作性が向上される。
図4の例では、画面1に重ねて操作子21及び22が表示されているが、操作子21及び22は、画面1の表示領域とは異なる部分領域に表示されてもよい。また、操作子21及び22は、ユーザによる特定の操作が検知された場合に画面上に表示されてもよい。
ここで、操作子21及び22は、表示する画像の選択、頁の切り替え、ポインタの位置の指定、テキストの入力等に使用される。
一方、第2の従端末GSは、第1の従端末GMからの指示を優先的に受け付けて動作する。このため、第2の従端末GSの画面は、原則として第1の従端末GMの画面に追従する関係にある。換言すると、第2の従端末GSの画面は第1の従端末GMの画面に連動する。
連動すればよいので、第2の従端末GSの画面が第1の従端末GMの画面と同じである必要はない。
例えば第1の従端末GMの画面として資料の1頁目が表示されている場合に、第2の従端末GSの画面として資料の2頁目が表示されていてもよい。
また例えば第2の従端末GSには、主端末Mの画面又は第1の従端末GMの画面の一部が各画面とは異なる倍率で表示されていてもよい。
図4の例では、第1の従端末GMでは画面1が表示される一方、第2の従端末GSでは画面2が表示されている。すなわち、第1の従端末GMと第2の従端末GSとで異なる画面が表示されている。ここで、異なるとは、表示の対象である資料が異なる場合だけなく、資料の一部分が拡大又は縮小されている場合を含む。
図5は、部分集合SUBG_1が3台の従端末Sで構成される例を説明する図である。この場合、第2の従端末GSが2台となる。図5では、2台の従端末GSのうちの一方を第2の従端末GS1、他方を第2の従端末GS2と区別する。
図5は、第1の従端末GMと2台の第2の従端末GS1、GS2のそれぞれで異なる画面(画面1、2、3)を表示する例を表している。
また、図5における第1の従端末GMの画面には、第1の従端末GMの画面に対する操作用の操作子21と、第2の従端末GS1の操作用の操作子22Aと、第2の従端末GS2の操作用の操作子22Bと、第2の従端末GS1及びGS2に共通の操作子23とが表示されている。すなわち、1つの画面上に4つの操作子21、22A、22B、23が表示されている。
この操作子21、22A、22B、23の操作を通じ、第1の従端末GMのユーザは、部分集合SUBG_1を構成する3台の従端末Sを操作できる。
<情報端末のハードウェア構成>
図6は、本実施の形態におけるサーバ装置11のハードウェア構成例を示した図である。図6に示すように、サーバ装置11は、演算手段であるCPU31と、基本ソフトウェア(Operating System)などを記憶するROM(Read Only Memory)32と、プログラムの実行領域として用いられるRAM(Random Access Memory)33と、資料等を記憶するハードディスク装置(HDD)34と、ネットワークシステムとの通信に使用される通信インターフェース(IF)35と、ユーザによる操作を受け付ける入力デバイス36と、ユーザインタフェース等を表示する表示デバイス37と、を有している。
なお、図6に示したハードウェア構成は、端末12のハードウェア構成としても捉えられる。もっとも、端末12の場合には、ハードディスク装置34に代えて、記憶容量が大きい半導体記憶装置が用いられることがある。
<電子会議システムの機能構成>
図7は、本実施の形態における電子会議システム10を構成する情報端末の機能構成例を示すブロック図である。
図7では、電子会議システム10の機能構成のうち、サーバ装置11と、主端末Mと、部分集合SUBG_1を構成する第1の従端末GMと、部分集合SUBG_1を構成する第2の従端末GSの部分について表している。部分集合SUBG_2及び3の機能構成は、部分集合SUBG_1と共通である。
まず、サーバ装置11の機能構成例について説明する。サーバ装置11の機能構成は、CPU31(図6参照)によるプログラムの実行を通じて実現される。図7では、サーバ装置11の代表的な機能として、送信部41と、受信部42と、資料記憶部43と、送信管理部44と、端末登録部45を示している。
送信部41は、個々の端末(例えば主端末M、第1の従端末GM、第2の従端末GS)に対する資料や情報の送信に使用される。
例えば主端末Mから資料の要求があった場合、送信部41は、要求された資料を主端末Mに宛てて送信する。資料の送信はファイル単位でもよいし、指定された部分(例えば特定の頁)単位でもよい。第1の従端末GMから要求があった場合や第2の従端末GSから特定の資料が要求された場合や特定の情報が要求された場合も同様である。
ここでの資料とは、発表に使用される個々の資料だけでなく、各資料に含まれる写真、図、表、テキスト文などの情報、各資料に関連付けられている付属の資料、電子会議システム10に参加している端末12から収集される各種の情報も含まれる。
また、主端末Mの画面で特定の資料が表示される場合、送信部41は、主端末Mの画面に表示されている特定の資料を従端末Sに宛てて送信する。
また、主端末Mの画面に変化を与える指示などが検知された場合、送信部41は、検知された指示などを従端末Sに宛てて送信する。
また、主端末Mや従端末Sから収集された端末の状態を示す情報に変化があった場合、送信部41は、該当する情報を主端末Mや従端末Sに宛てて送信する。端末の状態を示す情報には、個々の端末を識別する端末情報、個々の端末の状態を示す状態情報、個々の端末における操作を示す操作情報などが含まれる。操作情報には、画面上のポインタの座標、表示位置の変更、倍率の指定、コメントの入力などが含まれる。
受信部42は、個々の端末(例えば主端末M、第1の従端末GM、第2の従端末GS)からの指示や情報の受信に使用される。ここでの指示や情報には、例えば主端末Mで表示される資料を特定する情報、個々の端末の操作情報、個々の端末の端末情報、個々の端末の状態情報などが含まれる。
資料記憶部43は、ハードディスク装置(HDD)34との間で資料を読み書きする機能を提供する。
送信管理部44は、個々の端末に対する資料の送信や情報の送信などを管理する機能を提供する。ここでの送信には、指示や情報の転送も含まれる。送信管理部44の機能の詳細については後述する。
端末登録部45は、電子会議システム10に参加する個々の端末の登録を管理する機能を提供する。端末登録部45の機能の詳細については後述する。
次に、主端末Mの機能構成例について説明する。主端末Mの機能構成も、CPU31(図6参照)によるプログラムの実行を通じて実現される。図7では、主端末Mの代表的な機能として、送信部51と、受信部52と、操作受付部53と、表示制御部54を示している。
送信部51は、会議で使用する資料を特定する情報(識別情報)の送信に用いられる他、操作の内容を特定する情報、端末を識別する情報、状態を表す情報などの送信にも使用される。また、送信部51は、従端末Sに対する指示の送信にも使用される。
受信部52は、サーバ装置11から資料や情報を受信する。
操作受付部53は、画面に対するユーザの操作の受け付けに使用される。
表示制御部54は、表示デバイス37(図6参照)に表示される画面の内容を制御する。
なお、前述した主端末Mの機能構成は、従端末Sの機能構成とも共通する。
<電子会議システムの動作>
以下では、電子会議システム10で実行される動作を時系列に説明する。
サーバ装置11、主端末M、第1の従端末GM及び第2の従端末GSは、プログラムの実行を通じて後述する通信や画面の表示等を実現する。
ここで、主端末M、第1の従端末GM及び第2の従端末GSが実行するプログラムは、各端末12に予めインストールされていてもよいし、各端末12が電子会議システム10の管理画面にログインした段階などにジャバスクリプト等の形態で提供されてもよい。
いずれの場合も、各端末12は、各処理の実行に必要な情報を知っており、必要な処理を実行する。ここで、各処理の実行に必要な情報とは、例えば自端末が主端末Mか従端末Sか、いずれかの部分集合SUBGに属しているか、どの部分集合SUBGに属しているか、部分集合SUBG内での役割は何か等である。
なお、後述する説明で、特定の端末12が実行している処理を別の端末12が実行してもよい。例えば第2の従端末GSに表示される画面の決定に関する処理を第1の従端末GMで実行されるプログラムが決定してもよい。
また、後述する各機能を実現するプログラムは、各端末12で個別に実行されてもよいが、サーバ装置11上で実行され、処理結果がウェブ画面を通じて各端末12に提供される方式を採用してもよい。
<登録動作>
まず、部分集合SUBGの登録動作について説明する。
<登録動作の例1>
図8は、電子会議システム10に参加する端末12を部分集合SUBGとして登録する動作の一例を示す図である。ただし、図8に示す端末12には、登録が完了した後の役割を括弧付きで示している。
まず、ある端末12がサーバ装置11にログインする(ステップ101)。より正確には、端末12は、電子会議システム10の管理画面(Uniform Resource Locator:URL)にログインする。本実施の形態の場合、サーバ装置11は、電子会議システム10に最初にログインした端末12を主端末Mとして登録する(ステップ102)。この登録動作は、端末登録部45(図7参照)により実行される。
次に、別の端末12がサーバ装置11にログインする(ステップ103、105)。本実施の形態の場合、サーバ装置11は、電子会議システム10に2番目以降にログインした端末12をいずれも従端末Sとして登録する(ステップ104、106)。この登録動作も、端末登録部45(図7参照)により実行される。
この段階での状態が図2である。
続いて、従端末Sとして登録された一台の端末12からサーバ装置11に対し、自端末を部分集合SUBGに登録する端末として通知する(ステップ107)。
通知を受けたサーバ装置11は、部分集合SUBGを生成し、その構成要素として端末12を登録する(ステップ108)。図8の例では、最初の登録であるので部分集合1(SUBG_1)との名前を付している。2番目以降の部分集合には部分集合2(SUBG_2)、部分集合3(SUBG_3)…が付される。勿論、部分集合に付する名前の付け方は一例に過ぎない。
この後、サーバ装置11は、部分集合1に登録された端末12に役割を問い合わせる(ステップ109)。
ここでは、部分集合1内の主端末として動作する旨がサーバ装置11に対して通知される(ステップ110)。
この通知を受信したサーバ装置11は、該当する端末12を、部分集合1(SUBG_1)内での主端末を意味する第1の従端末GMに登録する(ステップ111)。
続いて、部分集合SUBGへの1台目の端末12を登録したユーザが、2台目の従端末Sを操作して、登録済みの部分集合SUBGへの参加をサーバ装置11に通知する(ステップ112)。この通知は、自端末を第2の従端末GSとして登録を要求することを意味する。部分集合SUBGへの登録と部分集合内の役割が登録されるまでは、個々の端末12を操作する必要がある。
なお、2台目の従端末Sが新規の部分集合SUBGの登録を指示することも可能である。
ここでは、登録済みの部分集合SUBG_1への参加であるので、サーバ装置11は、該当する端末12を部分集合SUBG1の構成要素として登録すると共に(ステップ113)、新たに参加した端末12に部分集合SUBG_1内での役割を問い合わせる(ステップ114)。
本実施の形態では、部分集合SUBG_1内の従端末として動作する旨がサーバ装置11に対して通知される(ステップ115)。
この通知を受信したサーバ装置11は、該当する端末12を、部分集合1(SUBG_1)内での従端末を意味する第2の従端末GSに登録する(ステップ116)。
この登録が完了すると、同じ部分集合SUBG_1に登録された1台又は複数台の第2の従端末GSは、第1の従端末GMの側から操作可能になる。
なお、前述した登録も、端末登録部45(図7参照)により実行される。
本実施の形態では、部分集合SUBG2、SUBG3についても順番に登録される。この段階での状態が図3である。
図9は、登録動作の過程で従端末Sとして登録された端末12(図8参照)に表示される操作画面の一例を示す図である。
まず、ステップ107(図8参照)やステップ112(図8参照)において、従端末Sとして登録された端末12の表示デバイス37(図6参照)には操作画面61が表示される。
操作画面61には、例えば「部分集合に登録しますか?」との問い合わせと共に、応答用の肯定ボタン(YES)62と否定ボタン(NO)63とが表示される。
肯定ボタン62が操作されると、端末12の表示デバイス37には操作画面64が表示される。
操作画面64には、例えば「参加する部分集合名を指定してください」との問い合わせと共に、新規ボタン65と登録済みの部分集合の選択欄66とが表示される。
新規ボタン65は、新たな部分集合SUBGを生成する場合に使用されるボタンである。選択欄66には、チェックボックスと登録済みの部分集合SUBGの名前が併記されている。例えば新規ボタン65やチェックボックスにチェックを入れた後に不図示の確定ボタン(OK)がクリックされると、部分集合SUBGの作成の指示や選択した部分集合SUBGの名前がサーバ装置11(図8参照)に通知される。
参加する部分集合SUBGが指定されると、端末12の表示デバイス37には操作画面67が表示される。
操作画面67には、例えば「部分集合内の役割を指定してください」との問い合わせと共に、主端末ボタン68と従端末ボタン69とが表示される。
この操作画面67において、いずれかの役割を選択した後に不図示の確定ボタン(OK)がクリックされると、選択した役割がサーバ装置11(図8参照)に通知される。
<登録動作の例2>
ここでは、前述した登録動作の例1よりもユーザの操作を簡略化した動作例について説明する。
図10は、電子会議システム10に参加する端末12を部分集合SUBGとして登録する動作の他の例を示す図である。
図10には、図8との対応部分に対応する符号を付して示している。
まず、ある端末12がサーバ装置11にログインすると(ステップ101)、サーバ装置11は、電子会議システム10に最初にログインした端末12を主端末Mとして登録する(ステップ102)。
次に、別の端末12がサーバ装置11にログインすると(ステップ103、105)、サーバ装置11は、電子会議システム10に2番目以降にログインした端末12をいずれも従端末Sとして登録する(ステップ104、106)。
続いて、従端末Sとして登録された一台の端末12からサーバ装置11に対し、自端末を部分集合SUBGに登録する端末として通知する(ステップ107)。
本実施の形態の場合、通知を受けたサーバ装置11は、新たな部分集合SUBG_1を生成し、その構成要素として端末12を登録する(ステップ108)。次に、サーバ装置11は、部分集合SUBG_1に最初に登録された端末12を、主端末を意味する第1の従端末GMとして登録する(ステップ111)。
続いて、部分集合SUBGへの1台目の端末12を登録したユーザが、2台目の従端末Sを操作して、登録済みの部分集合SUBGへの参加をサーバ装置11に通知する(ステップ112)。
ここでは、登録済みの部分集合SUBG_1に参加する場合を考える。この場合、サーバ装置11は、該当する端末12を部分集合SUBG_1の構成要素として登録すると共に(ステップ113)、新たに参加した端末12を、従端末を意味する第2の従端末GSに登録する(ステップ116)。
以上説明したように、この動作例2では、部分集合SUBGへの登録の順番に部分集合内の役割をサーバ装置11が決定する。このため、ユーザによる役割の指定が省略される。
なお、例2では、部分集合SUBGへの登録の順番に基づいて部分集合内の役割を決定しているが、電子会議システム10(図2参照)へのログインが先か後かに基づいて部分集合内の役割を決定してもよい。この場合は、部分集合SUBGへ参加した端末12のログインの時点の方が、同じ部分集合SUBGに登録されている他の端末12のログインの時点よりも早い場合、部分集合内の役割が入れ替わることになる。
<登録動作の例3>
ここでも、前述した登録動作の例1よりもユーザの操作を簡略化した動作例について説明する。
図11は、電子会議システム10に参加する端末12を部分集合SUBGとして登録する動作の他の例を示す図である。
図11には、図8との対応部分に対応する符号を付して示している。
まず、ある端末12がサーバ装置11にログインすると(ステップ101)、サーバ装置11は、電子会議システム10に最初にログインした端末12を主端末Mとして登録する(ステップ102)。
次に、別の端末12がサーバ装置11にログインすると(ステップ103、105)、サーバ装置11は、電子会議システム10に2番目以降にログインした端末12をいずれも従端末Sとして登録する(ステップ104、106)。
本実施の形態では、この段階で、サーバ装置11からではなく、従端末Sとして登録された端末12から部分集合としての登録や役割の登録が開始される。これらの動作は、端末12を構成するCPU31(図6参照)が実行する電子会議用のプログラムに従って実行される。
本実施の形態では、電子会議システム10にログインした個々の端末12において、自端末が従端末Sであるか否かを判定する(ステップ121)。図11では、3台の端末12がそれぞれ判定処理を実行している。
ここで、自端末が従端末Sであるか否かの判定は、個々の端末12からサーバ装置11への問い合わせに基づいて実行してもよいし、ログインの際にサーバ装置11から通知されている情報に基づいてサーバ装置11への通信無しに実行してもよい。
自端末が従端末Sであった場合(図11の例では2台)、端末12は、部分集合SUBGへの端末の登録画面を表示するので、ユーザは、いずれかの端末12を操作して部分集合として登録する複数の端末12をサーバ装置11に通知する(ステップ122)。このステップ122における通知は、第1の機能の一例である。
図11の例では、電子会議システム10へのログインが先であった端末12が操作に用いられている。
この後、サーバ装置11は、部分集合SUBG_1を生成し、又は、既存の部分集合SUBG_1に通知のあった複数の端末12を登録する(ステップ123)。このステップ123も第1の機能の一例である。
部分集合SUBG_1への端末12の登録を受け付けると、サーバ装置11は、部分集合内の役割を部分集合SUBG_1への登録に使用した端末12に問い合わせる(ステップ124)。
問い合わせを受信した端末12は、部分集合内で主端末として動作させる端末12と従端末として動作させる端末12をサーバ装置11に通知する(ステップ125)。このステップ125は第2の機能の一例である。
この例では、1台の端末12を用い、ユーザが第1の従端末GMとして動作させる端末12と第2の従端末GSとして動作させる端末12とを登録する。
この通知を受けたサーバ装置11は、通知に従って部分集合内における役割を登録する(ステップ126)。このステップ126も第2の機能の一例である。
図12は、登録動作の過程で従端末Sとして登録された端末12(図11参照)に表示される操作画面の一例を示す図である。図12には、図9との対応部分に対応する符号を付して示している。
まず、従端末Sとして登録されている端末12の表示デバイス37(図6参照)には、操作画面61が表示される。
操作画面61には、例えば「部分集合に登録しますか?」との問い合わせと共に、応答用の肯定ボタン(YES)62と否定ボタン(NO)63とが表示される。
肯定ボタン62が操作されると、端末12の表示デバイス37には操作画面64が表示される。
操作画面64には、例えば「参加する部分集合名を指定してください」との問い合わせと共に、新規ボタン65と登録済みの部分集合の選択欄66とが表示される。新規ボタン65は、新たな部分集合SUBGを生成する場合に使用されるボタンである。
参加する部分集合SUBGが特定されると、端末12の表示デバイス37には操作画面70が表示される。
操作画面70には、例えば「部分集合に登録する端末を指定してください」との問い合わせと共に、候補としての端末名71とが表示される。図12の場合、個々の端末名71にはチェックボックスが用意されており、不図示の確定ボタン(OK)が操作されると、チェックが入れられた端末12が部分集合SUBGに登録される。
操作画面72は、サーバ装置11から役割の指定が要求された場合に表示される。操作画面72には、例えば「部分集合内の役割を指定してください」との問い合わせと共に、主端末GMの指定欄73と、従端末GSの指定欄74とが表示される。部分集合内で主端末M(第1の従端末GM)として登録可能な端末12は1台だけである。一方、部分集合内で従端末S(第2の従端末GS)として登録可能な端末12は複数台である。
この操作画面72において、役割を選択した後に不図示の確定ボタン(OK)がクリックされると、選択した役割がサーバ装置11(図11参照)に通知される。
以上説明したように、この登録動作の例3の場合には、部分集合SUBGを構成する複数の従端末Sのうちの1台を用いて、部分集合SUBGを構成する端末12の登録と役割の登録を実現できる。
このため、登録動作の例1よりもユーザの操作の数を減らすことができる。
<登録動作の例4>
前述の登録動作の例3では、電子会議システム10に登録されており、かつ、所属する部分集合SUBGが未定の従端末Sが部分集合SUBGの構成要素の候補としてユーザに提示されているが、あるユーザが他のユーザが操作する端末12を使用する可能性は少ない。
そこで、本実施の形態では、部分集合SUBGとして登録する候補を絞り込む機能を搭載する場合について説明する。
図13は、電子会議システム10に参加する端末12を部分集合SUBGとして登録する動作の他の例を示す図である。
図13には、図11との対応部分に対応する符号を付して示している。
まず、ある端末12がサーバ装置11にログインすると(ステップ101)、サーバ装置11は、電子会議システム10に最初にログインした端末12を主端末Mとして登録する(ステップ102)。
次に、別の端末12がサーバ装置11にログインすると(ステップ103、105)、サーバ装置11は、電子会議システム10に2番目以降にログインした端末12をいずれも従端末Sとして登録する(ステップ104、106)。
本実施の形態では、この段階で、候補として表示される従端末Sの数を、自端末とユーザ名が同じ端末12に絞り込むための動作が実行される。これらの動作は、端末12を構成するCPU31(図6参照)が実行する電子会議用のプログラムに従って実行される。
本実施の形態でも、登録動作の例3と同様、電子会議システム10にログインした個々の端末12において、自端末が従端末Sであるか否かを判定する(ステップ121)。図13では、3台の端末12がそれぞれ判定処理を実行している。
自端末が従端末Sであった場合(図13の例では2台)、該当する端末12は、自端末と同じユーザ名でログインされた従端末Sをサーバ装置11に問い合わせる(ステップ131)。図13の例では、2台の従端末Sのうちの1台で問い合わせが実行されているが、実際には2台の従端末Sからそれぞれ問い合わせが発せられる。
サーバ装置11は、問い合わせ元の端末12と同じユーザ名でログインされている他の従端末Sを検索し、該当する従端末Sについての情報を通知する(ステップ132)。
通知を受けた従端末Sは、部分集合SUBGへの端末の登録画面を表示する。
図13の例では、電子会議システム10へのログインが遅かった方の端末12が操作に用いられている。
前述したように、この例4の場合には、候補として表示される端末12の数がログインの際のユーザ名が同じであった従端末Sに絞り込まれている。このため、ユーザは誤った端末12を指定せずに済む。
この後、端末12からサーバ装置11には、部分集合SUBGとして管理する複数の端末12が通知され(ステップ122)、サーバ装置11は、部分集合SUBG_1に通知のあった複数の端末12を登録する(ステップ123)。
部分集合SUBG_1への登録後、サーバ装置11は、部分集合内の役割を端末12に問い合わせる(ステップ124)。
問い合わせを受信した端末12は、部分集合内で主端末として動作させる端末12と従端末として動作させる端末12をサーバ装置11に通知する(ステップ125)。第1の従端末GMとして動作させる端末12と第2の従端末GSとして動作させる端末12の登録はユーザが行う。
この通知を受けたサーバ装置11は、通知に従って部分集合内における役割を登録する(ステップ126)。
<登録動作の例5>
前述の登録動作の例では、部分集合SUBGとして登録する従端末Sや役割をユーザが指定しているが、本動作例では、これらの登録をサーバ装置11が実行する場合について説明する。
図14は、電子会議システム10に参加する端末12を部分集合SUBGとして登録する動作の他の例を示す図である。
図14には、図11との対応部分に対応する符号を付して示している。
まず、ある端末12がサーバ装置11にログインすると(ステップ101)、サーバ装置11は、電子会議システム10に最初にログインした端末12を主端末Mとして登録する(ステップ102)。
次に、別の端末12がサーバ装置11にログインすると(ステップ103、105)、サーバ装置11は、電子会議システム10に2番目以降にログインした端末12をいずれも従端末Sとして登録する(ステップ104、106)。
本実施の形態では、この段階で、サーバ装置11が部分集合SUBGの登録を実行する(ステップ141)。具体的には、サーバ装置11は、電子会議システム10にログインした際のユーザ名が同じ従端末Sを部分集合SUBGの登録要素として登録する。
次に、サーバ装置11は、部分集合SUBGを構成する従端末のうちログインが先(1番初め)の従端末Sを主端末(第1の従端末GM)に登録し、ログインが後(2番目以降)の従端末Sを従端末(第2の従端末GS)に登録する(ステップ142)。
この動作例の場合、部分集合SUBGや役割の登録に、ユーザの操作は必要としない。
ただし、この動作例の場合、ユーザは現在の登録の状況を知ることができない。
そこで、サーバ装置11は、部分集合SUBGを構成する従端末Sに対して登録内容を通知し、部分集合SUBG_1として登録された端末12と各端末の部分集合内での役割の確認を求める(ステップ143)。
図15は、部分集合SUBGとして登録された従端末Sに表示される確認画面の一例を示す図である。
第1の従端末GMの確認画面81には、例えば「部分集合内の主端末として登録されました。登録を変更しますか?」との問い合わせと共に、応答用の肯定ボタン(YES)82と否定ボタン(NO)83とが表示される。
一方、第2の従端末GSの確認画面84には、例えば「部分集合内の従端末として登録されました。登録を変更しますか?」との問い合わせと共に、応答用の肯定ボタン(YES)82と否定ボタン(NO)83とが表示される。
これらの確認画面81及び84を見たユーザは、自分の手元にある2台の端末12がそれぞれ部分集合SUBGとして動作すること、いずれの端末12が第1の従端末GMとして動作し、いずれの端末12が第2の従端末GSとして動作するかを知ることができる。
登録内容の変更が必要な場合、ユーザは肯定ボタン82を選択した後に確定ボタン(OK)をクリックする。なお、登録内容の変更が不要である場合、ユーザは否定ボタン83を選択した後に確定ボタン(OK)をクリックする。
肯定ボタン82が選択された場合、変更画面85が表示される。
登録内容の変更が部分集合の登録自体である場合、ユーザは、解除用のチェックボックス86にチェックを入れる。一方、登録内容の変更が部分集合内の役割である場合、ユーザは、役割の変更用のチェックボックス87にチェックを入れる。
これらのチェックは、部分集合として登録されたいずれかの端末12で行えばよい。
この例5の場合、ユーザによる部分集合や役割の登録を省くことができる。また、確認画面81及び84が部分集合として登録された従端末Sの表示デバイス37(図6参照)に表示されるため、ユーザの意図しない部分集合の登録を回避し、また、ユーザの意図しない役割の登録を修正するこができる。
<会議中の動作>
続いて、部分集合SUBGの登録後に開始される会議中の動作の例を説明する。
<会議中の動作の例1>
図16は、電子会議システム10に参加している端末12の間における指示の伝達の一例を説明する図である。
電子会議システム10の主端末Mとして機能する端末12が受け付けた操作は、指示としてサーバ装置11に送信される(ステップ201)。
サーバ装置11は、主端末Mから受信した指示の内容を解釈し、指示に応じた処理、通知又は転送などを実行する(ステップ202)。
このサーバ装置11の動作は、送信管理部44(図7参照)が制御する。なお、送信管理部44は、端末登録部45(図7参照)と連携して、受信したデータの送信元やデータの送信先である端末12の電子会議システム10内の役割や部分集合内の役割を認識する。
例えば指示の内容が資料の配布の場合、送信管理部44は、資料記憶部43(図7参照)から指定された資料を読み出して第1の従端末GM及び第2の従端末GSに送信する。図16において破線の矢印L1と実線の矢印L2で示す。
また例えば指示の内容が資料の頁めくりの場合、送信管理部44は、受信部42(図7参照)を通じて受信した指示を第1の従端末GM及び第2の従端末GSに送信する。
第1の従端末GMも第2の従端末GSもネットワーク上の端末12であるので情報の直接の通知が可能である。
この通知により、部分集合SUBGを構成する第1の従端末GMと第2の従端末GSの画面を、主端末Mの画面に連動させたり、主端末Mの操作に連携させたりできる。
もっとも図16に示すように、サーバ装置11は、データの送信先を部分集合内の第1の従端末GMに限定してもよい。この場合、第1の従端末GMは、サーバ装置11を経由して受信した指示を第2の従端末GSに転送する仕組みを採用してもよい(ステップ203、204)。
なお、部分集合SUBGを構成する第2の従端末GSは、主端末Mからの指示のうち優先度の高い一部の指示以外は、同じ部分集合SUBGを構成する第1の従端末GMの指示の内容を優先的に実行する。
従って、破線で示す矢印L1のように、主端末Mからの指示を受信した場合でも、指示の内容によっては指示された動作を実行しない場合もある。
また、第1の従端末GMは、自端末の電子会議システム10への参加、参加の解除、役割の変更、表示する情報の要求などをサーバ装置11に指示することもできる(ステップ205)。この場合、サーバ装置11は、指示に応じた処理を実行し、処理結果を第1の従端末GMに通知する(ステップ206)。例えば第1の従端末GMでは、主端末Mで表示されている画像に関連するコメントや付属資料などを要求することができる。
また、本実施の形態の場合、第1の従端末GMで発生された第2の従端末GSへの指示はサーバ装置11を経由して第2の従端末GSへと転送される(ステップ211、212)。
このように、本実施の形態では、同じ部分集合SUBGを構成する第2の従端末GSを第1の従端末GMによって操作することができる。因みに、第2の従端末GSの操作には、第1の従端末GMの画面に表示された操作子22(図4参照)や操作子22A(図5参照)が用いられる。
また、第2の従端末GSは、自端末の電子会議システム10への参加、参加の解除、役割の変更などをサーバ装置11に指示することもできる(ステップ221、222)。
ここでは、図17~図19を使用して、部分集合SUBGを構成する複数の従端末S(すなわち、第1の従端末GM及び第2の従端末GS)の使用例について説明する。
なお、第1の従端末GM及び第2の従端末GSは、プログラムの実行を通じて図17~図19に示す表示の形態を実現する。なお、第2の従端末GSに表示される画面は、第1の従端末GMで実行されるプログラムが決定する場合に限らず、第2の従端末GSで実行されるプログラムが決定してもよい。また、第1の従端末GMからの設定に基づいてサーバ装置11で実行されるプログラムが決定してもよい。
図17は、部分集合SUBG_1を構成する2台の従端末Sの使用例を説明する図である。
図17の場合、第1の従端末GMには、主端末Mの画面91と同じ画面92が表示されるこの表示により、第1の従端末GMを操作するユーザは、発表者が操作する主端末Mの画面を手元で確認することができる。
図17の場合、画面91及び92には、「写真1」と「図1」を含む文書の画像が表示されている。
第1の従端末GMを操作するユーザは、操作子21の操作により、画面92上の画像にマーカを追記したり、付箋やメモを追加したりできる。
また、第1の従端末GMを操作するユーザは、操作子21や操作子22の操作により、他の参加者(発表者を含む)と共有される質問やコメントを入力することができる。
また、第1の従端末GMを操作するユーザは、操作子22の操作により、第2の従端末GSに表示される画面93を制御することができる。
図17の例では、第2の従端末GSの画面93として、主端末Mの画像の一部分に対応する「写真1」が拡大された状態で表示されている。ここでの画面93に主端末Mの画像の一部分に対応する画像を表示させる機能は第3の機能の一例である。
この場合、ユーザは、2台の従端末Sのうちの一方の従端末(第1の従端末GM)では主端末Mの画面91に同期した画面92を表示し、他方の従端末(第2の従端末GS)では画面91の一部分をユーザの指定した倍率で確認することができる。
この際、ユーザは、第2の従端末GSに表示させる画像の範囲や拡大率を、第1の従端末GM側で指示することができる。すなわち、ユーザは部分集合SUBGの登録後は、2台の従端末Sを個別に操作する必要が無く、第1の従端末GMの操作を通じて第2の従端末GSに表示する内容を制御することができる。
ところで、図17の例では、第2の従端末GSの画面93に主端末Mの画像の一部分を拡大して表示しているが縮小して表示してもよい。換言すると、第2の従端末GSには主端末Mの画像の一部分を主端末Mとは異なる倍率で表示することができる。
また、図17では、画像の一部分である写真1を拡大しているが、図や表を拡大して表示してもよい。図や表では、本文よりも文字フォントのサイズが小さい場合が多いため、拡大により内容の確認が容易になる。この場合でも、発表の内容は、第1の従端末GMの画面92で確認できている。
なお、拡大して表示するのは、写真、図、表に限らず、発表資料のテキスト文であっても構わない。
図18は、部分集合SUBG_1を構成する2台の従端末Sの他の使用例を説明する図である。
図18の場合、部分集合SUBG_1を構成する2つの従端末S(すなわち、第1の従端末GMと第2の従端末GS)の両方で、主端末Mの画像の一部分が表示されている。具体的には、第1の従端末GMの画面94には「図1」が表示され、第2の従端末GSの画面93には「写真1」が表示されている。
換言すると、第1の従端末GMと第2の従端末GSには、主端末Mの画面91のうちの異なる部分が主端末Mの画面91とは異なる倍率で表示されている。このように第1の従端末GMと第2の従端末GSとで主端末Mの画面91の異なる部分を表示させる機能も第3の機能の一例である。
図19は、部分集合SUBG_1を構成する2台の従端末Sの他の使用例を説明する図である。
図19の場合、部分集合SUBG_1を構成する2つの従端末S(すなわち、第1の従端末GMと第2の従端末GS)の両方で、主端末Mの画像の一部分を異なる倍率で表示されている。具体的には、第1の従端末GMの画面94には「図1」が主端末Mの画面91に対して5倍の倍率で表示され、第2の従端末GSの画面95には「図1」が主端末Mの画面91に対して10倍の倍率で表示されている。この機能は第5の機能の一例である。
ここで、第1の従端末GMの画面94と第2の従端末GSの画面95はいずれも「図1」を前提としているが、本実施の形態では、このように倍率が異なる画像も互いに異なる画像として扱う。
例えば図、写真、表などでは全体や周囲との関係を確認しながら細部を確認したい場合があるが、図19に示すように、主端末Mの画像の一部分を異なる倍率で2台の従端末Sに表示させることができれば、ユーザの操作性の向上に加え、ユーザの理解度も向上できる。
<会議中の動作の例2>
図20は、第2の従端末GSに対して、主端末Mや第1の従端末GMから指示があった場合の第2の従端末GSの動作を説明する図である。
なお、図20には図16との対応部分に対応する符号を付して示している。
図20の例では、例えば第2の従端末GSが他の端末12から受信した操作の内容を自端末の表示に反映するかを決定し(ステップ207、225)、反映するとの決定が得られた場合に限り、自端末における表示に反映する(ステップ208、226)。
例えば主端末Mから指示として受信された操作の内容が表示されている資料の変更や表示されている頁の変更の場合、第2の従端末GSは、受信した操作の内容を自端末の表示に反映する。表示対象としての資料や頁の変更は連動すべき必要性が高いためである。
ここでの反映には、主端末Mに表示されている頁が他の頁に変更されるのに伴って第2の従端末GSの表示を変更する場合を含む。
なお、スクロール操作によって表示位置の変更が指示された場合でも、通知された移動量が閾値に満たないときは、受信した操作の内容を自端末の表示に反映させない決定とすることも可能である。第2の従端末GSの画面を視認している最中に、ユーザの意図とは無関係に画面がスクロールしたのでは、画面の視認性が低下するためである。このような場合には、発表者の意図よりも第2の従端末GSを管理下におくユーザの意図を優先することが望ましい。
また、主端末Mにおける操作の内容が表示されている頁内でのカーソル位置の移動であるのに対し、第2の従端末GSで表示されているのが「写真1」の画像である場合などでは、主端末Mにおける操作の内容が第2の従端末GSにおける表示との間で関連性がない場合がある。このように関連性がない操作は、予め定めた特定の操作に合致しない操作の一例である。このような場合には、主端末Mから受信した操作の内容を第2の従端末GSの表示に反映しないことが望ましい。
なお、図20の例では、第2の従端末GSが主端末Mや第1の従端末GMから指示を受信した場合について説明しているが、この動作は、第1の従端末GMが主端末Mや第2の従端末GSから指示を受信した場合にも適用できる。
<会議中の動作の例3>
図21は、主端末Mからの第2の従端末GSへの指示と第1の従端末GMからの第2の従端末GSへの指示とが競合する場合の指示の伝達の例を説明する図である。
ここでの競合とは、複数の端末12で生成された共通する端末12への複数の指示がサーバ装置11において予め定めた時間内に受信される場合をいう。
図21の例では、サーバ装置11は、主端末Mからの指示1(ステップ231)と第1の従端末GMからの指示2(ステップ232)が競合している。この場合、サーバ装置11は、2つの指示の間の優先順位を判定し(ステップ233)、優先順位が高い方の指示を第2の従端末GSに通知する(ステップ234)。
例えば主端末Mにおける指示1が資料の指示や頁めくりであるのに対し、第1の従端末GMにおける指示2が現在の資料や現在の頁に関連する他のユーザのコメントの表示等である場合、サーバ装置11は、変更後の資料や頁への追従を優先させるべく、主端末Mからの指示を第2の従端末GSに通知する。
一方、主端末Mにおける指示1がページ内におけるカーソルの座標を示す情報であるのに対し、第1の従端末GMにおける指示2が現在の資料や現在の頁に関連する他のユーザのコメントの表示等である場合、サーバ装置11は、第1の従端末GMからの指示を第2の従端末GSに通知する。
なお、優先順位は、予め初期設定として又は電子会議システム10の運用管理者によって登録されているものとする。もっとも、優先順位の内容は電子会議システム10の使用開始後に管理者によって変更できることが好ましい。
また、サーバ装置11は、必要に応じ、受信した指示に応じた処理を実行する(ステップ235)。例えばステップ235は、端末12の登録に関する指示の場合に実行される。
もっとも、指示の内容によっては、ステップ235の処理はステップ234よりも前に実行される場合もある。例えば資料の変更の場合には、第2の従端末GSへの通知の前に指示された資料を読み出す処理が実行される。
図22は、主端末Mからの第2の従端末GSへの指示と第1の従端末GMからの第2の従端末GSへの指示とが競合する場合の具体例を説明する図である。
図22では、主端末Mが電子会議システム10に参加している全ての従端末Sに宛てて会議の終了を指示し(ステップ231)、第1の従端末GMが第2の従端末GSに対する指示2を発生している(ステップ232)。ここでの会議の終了は、通信の終了の一例である。
各端末12の指示は、いずれもサーバ装置11に集約され、優先順位が判定される(ステップ233)。
ここでの会議の終了の指示は、他の指示よりも優先順位が高い指示である。
従って、サーバ装置11は、優先順位の高い指示として会議の終了を第1の従端末GM及び第2の従端末GSに通知する(ステップ234)。
この場合、端末登録部45(図7参照)が、まず主端末Mの登録を解除し(ステップ236)、次に部分集合SUBGの登録を解除する(ステップ237)部分集合SUBGを解除すると、部分集合内の役割についての登録も解除され、各端末12は従端末Sとしての登録に戻る。
更に、端末登録部45は、従端末Sの登録を解除する(ステップ238)。
図23は、主端末Mからの第2の従端末GSへの指示と第1の従端末GMからの第2の従端末GSへの指示とが競合する場合の他の具体例を説明する図である。
図23では、主端末Mが電子会議システム10に参加している全ての従端末Sに宛てて指示1を発行し(ステップ231)、第1の従端末GMがサーバ装置11にログアウトを指示している(ステップ232)。ここで、第1の従端末GMのログアウトは、第2の従端末GSへの直接的な指示ではないが、部分集合内における役割の変更を伴うため、ここでは第2の従端末GSへの指示に準ずるものとして扱う。
各端末12の指示は、いずれもサーバ装置11に集約され、優先順位が判定される(ステップ233)。
第1の従端末GMからのログアウトの指示は、部分集合内の役割の変更を伴うため、第2の従端末GSにとっては他の指示よりも優先順位が高い指示である。
従って、サーバ装置11は、優先順位の高い指示としてログアウトを第1の従端末GM及び第2の従端末GSに通知する(ステップ234)。
この後、端末登録部45(図7参照)は、まず部分集合SUBGの再設定又は解除を実行する(ステップ239)。例えば第1の従端末GMのログアウトが発生した部分集合SUBGに第2の従端末GSが2つ以上存在する場合、サーバ装置11は部分集合SUBGの再設定を実行する。一方、第1の従端末GMのログアウトが発生した部分集合SUBGに存在する第2の従端末GSが1つの場合、サーバ装置11は、例えば部分集合SUBGを解除する。なお、部分集合SUBGの解除の場合は、部分集合内の役割の登録も解除される。
部分集合SUBGの再設定の場合、サーバ装置11は、部分集合内の役割の変更を実行する(ステップ240)。
この後、サーバ装置11は、変更後の登録情報を第2の従端末GSに通知する(ステップ241)。
<会議中の動作の例4>
前述の動作の例2の場合には、サーバ装置11が優先順位を判定しているが、ここでは優先順位の判定を第2の従端末GS側で実行する場合について説明する。
図24は、主端末Mからの第2の従端末GSへの指示と第1の従端末GMからの第2の従端末GSへの指示とが競合する場合の指示の他の伝達の例を説明する図である。
図24の場合、サーバ装置11は、主端末Mからの指示1(ステップ231)を宛先の1つである第2の従端末GSに転送する(ステップ251)。また、サーバ装置11は、第1の従端末GMからの指示2(ステップ232)を宛先である第2の従端末GSに転送する(ステップ252)。
この動作例の場合、第2の従端末GSにおいて指示の競合が生じている。この場合、第2の従端末GSは、受信した2つの指示1及び2の優先順位を判定し(ステップ253)、判定結果に基づいて実行する指示を決定する(ステップ254)。
例えば主端末Mの指示が資料の変更や頁めくりの場合、第2の従端末GSは、第1の従端末GSからの指示よりも主端末Mからの指示を優先する。また例えば主端末Mからの指示1がページ内におけるカーソルの座標を示す情報であるのに対し、第1の従端末GMにおける指示2が現在の資料や現在の頁に関連する他のユーザのコメントの表示等である場合、第2の従端末GSは、第1の従端末GMからの指示を優先する。
<登録の解除>
ここでは、登録の解除に伴う動作について説明する。前述の会議中の動作の説明では、主端末Mから会議の終了を指示する場合や部分集合内の第1の従端末GMがログアウトする場合の解除について説明しているが、ここでは部分集合内の第2の従端末GSに関する登録の解除について説明する。
<解除の動作の例1>
図25は、部分集合内の従端末の登録を解除する動作について説明する図である。
この動作は、第2の従端末GSとしての使用を中止する場合や第2の従端末GSとして使用する台数を減らす場合に実行される。前述した主端末Mや第1の従端末GMの場合とは異なり、第2の従端末GSの登録を解除する影響は、解除する端末12以外には及ばない。
この場合、第2の従端末GSとして機能する端末12は、サーバ装置11に対し、自端末を部分集合内の従端末(第2の従端末GS)としての登録から解除する指示を送信する(ステップ261)。
サーバ装置11の端末登録部45(図7参照)は、受信した指示に基づいて、通知のあった端末12が属している部分集合SUBG_1内の従端末としての登録を解除する(ステップ262)。
なお、第2の従端末GSとしての登録から解除されても、部分集合SUBG_1への登録状態は継続するし、電子会議システム10への接続も継続する。もっとも、本実施の形態の場合、部分集合内での役割は、第1の従端末GMと第2の従端末GSの2者択一であるため、第1の従端末GMへの役割の切り替えを伴わない場合、第2の従端末GSとしての登録の解除は部分集合からの離脱と同じである。
本実施の形態では、サーバ装置11から第2の従端末GSとしての登録を解除した端末12に対して、電子会議システム10内での従端末Sであることが通知される(ステップ263)。
<解除の動作の例2>
図26は、第2の従端末GSが自端末の所属する部分集合SUBGから離脱する場合の動作について説明する図である。
なお、第2の従端末GSが部分集合SUBGから離脱しても部分集合SUBGの登録は残る。
この場合、第2の従端末GSとして機能する端末12は、サーバ装置11に対し、自端末が属する部分集合SUBGからの自端末の離脱を指示する(ステップ271)。
サーバ装置11の端末登録部45(図7参照)は、受信した指示に基づいて、通知元である第2の従端末GSの登録を部分集合SUBG_1から解除する(ステップ272)。この際、端末登録部45は、部分集合内の役割の登録も解除する。
なお、部分集合SUBGを構成していた端末12の電子会議システム10への接続は継続するため従端末Sとしての登録は継続する。
本実施の形態では、サーバ装置11から変更後の登録情報が通知される(ステップ273)。例えばサーバ装置11は、該当する部分集合SUBG_1の第1の従端末GM対して第2の従端末GSが離脱したことを通知する。またサーバ装置11は、部分集合SUBG_1から離脱した端末12(旧第2の従端末GS)に対して電子会議システム10の従端末Sであることが通知される。
<他の実施の形態>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
例えば前述の実施の形態の説明では、サーバ装置11が全ての通信を中継しているが、サーバ装置11を用いない電子会議システム10を構成してもよい。この場合でも、サーバ装置11として動作する主端末Mで全ての通信を中継してもよい。もっとも、管理機能は主端末Mに集約しつつも、端末間の通信はマルチホップ方式で実行してもよい。
図27は、マルチホップ方式による電子会議システム10の通信を説明する図である。
図27では、主端末Mがサーバ装置11の機能を提供している。
例えば主端末Mから第1の従端末GMへの指示は直接伝送される一方で、第2の従端末GSへの指示は、第1の従端末GMで中継されて第2の従端末GSに伝送される(ステップ281)。
また、第1の従端末GMから第2の従端末GSへの指示は、直接伝送される(ステップ282)。
また、第2の従端末GSから主端末Mへの要求は、第1の従端末GMで中継されて主端末Mに伝送され(ステップ283)、主端末Mにおける応答は、第1の従端末GMで中継されて第2の従端末GSに伝送される(ステップ284)。
なお、第1の従端末GMから主端末Mへの要求は直接伝送され(ステップ285)、その応答も主端末Mから第1の従端末GMに直接伝送される(ステップ286)。
10…電子会議システム、11…サーバ装置、12…端末、21、22、22A、22B、23…操作子、41…送信部、42…受信部、43…資料記憶部、44…送信管理部、45…端末登録部、M…主端末、S、S1~S6…従端末、GM…第1の従端末、GS、GS1、GS2…第2の従端末、SUBG、SUBG_1~SUBG_3…部分集合

Claims (7)

  1. コンピュータに、
    自端末が、主端末から指示を受けて動作する従端末であり、かつ、特定の部分集合に属する従端末であるかを判定する第1の機能と、
    自端末が、前記部分集合内の他の従端末に指示を出すと共に、自端末の画面に表示される画像が前記主端末に表示される画像にサーバ経由で連動される第1の従端末か、当該第1の従端末の指示を受けて動作すると共に、表示される画像が当該第1の従端末の画面に表示される画像にサーバ経由で連動される第2の従端末かを判定する第2の機能と、
    自端末が前記第1の従端末として動作する場合、前記主端末の画面に表示される画像の一部分に対応する画像をサーバ経由で前記第2の従端末に表示する第3の機能と、
    自端末が前記第1の従端末として動作する場合、自端末の画面上に自端末に表示される画像に対する操作用の第1の操作子と前記第2の従端末の画面に表示される画像に対する操作用の第2の操作子とを表示する第4の機能と、
    前記第2の従端末の画面に表示されている画像に対する制御を前記第2の操作子に対する操作を通じて受け付けた場合、サーバ経由で当該第2の従端末を宛先として送信する第5の機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  2. 前記第2の操作子に対する操作を通じて前記第2の従端末に表示される画像の倍率の指示を受け付けた場合、前記第5の機能は、前記主端末の画像の一部分を当該主端末とは異なる倍率で表示させる指示を送信する、請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記第2の操作子に対する操作を通じて前記第2の従端末に表示される画像の拡大の指示を受け付けた場合、前記第5の機能は、前記主端末の画像の一部分を拡大して表示させる指示を送信する、請求項2に記載のプログラム。
  4. 前記主端末の画像の前記一部分は、写真又は図又は表である、請求項1に記載のプログラム。
  5. 自端末が前記第1の従端末として動作する場合、前記主端末の画像の前記一部分に対応し、かつ、前記第2の従端末とは異なる画像を自端末の画面上に表示する第6の機能を、前記コンピュータに実行させる請求項1に記載のプログラム。
  6. 自端末が前記第1の従端末として動作する場合、前記第2の従端末の画面上に、自端末とは異なる倍率で前記主端末の画像を表示する、請求項5に記載のプログラム。
  7. 複数の情報端末によって構成され、
    複数の前記情報端末のうちの1台は、
    自端末が、主端末から指示を受けて動作する従端末であり、かつ、特定の部分集合に属する従端末であるかを判定する第1の機能と、
    自端末が、前記部分集合内の他の従端末に指示を出すと共に、自端末の画面に表示される画像が前記主端末に表示される画像にサーバ経由で連動される第1の従端末か、当該第1の従端末の指示を受けて動作すると共に、表示される画像が当該第1の従端末の画面に表示される画像にサーバ経由で連動される第2の従端末かを判定する第2の機能と、
    自端末が前記第1の従端末として動作する場合、前記主端末の画面に表示される画像の一部分に対応する画像をサーバ経由で前記第2の従端末に表示する第3の機能と、
    自端末が前記第1の従端末として動作する場合、自端末の画面上に自端末に表示される画像に対する操作用の第1の操作子と前記第2の従端末の画面に表示される画像に対する操作用の第2の操作子とを表示する第4の機能と、
    前記第2の従端末の画面に表示されている画像に対する制御を前記第2の操作子に対する操作を通じて受け付けた場合、サーバ経由で当該第2の従端末を宛先として送信する第5の機能と、
    を実行する情報処理システム。
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