JP2020051369A - インレット構造 - Google Patents

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英二 村上
泰壽 増赤
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】吸入箱内へのエンジンルーム内の高温空気の吸入を抑制できるとともに、吸入箱内に浸入した大量の水を効果的に排水できるインレット構造を提供する。【解決手段】本インレット構造1は、エンジンルーム2の前端側に配置される吸入箱5を備え、吸入箱には、第1吸入口11及び第2吸入口12と送出口14とが設けられている。そして、第1吸入口は、車両前方に向かって開口しており、第2吸入口は、第1吸入口よりも下方に配置されているとともに、車両前方に向かって開口しており、第1吸入口から吸入箱内に浸入した水Wを第2吸入口から排水させる。【選択図】図2

Description

本発明は、インレット構造に関し、さらに詳しくは、車両の前部のエンジンルーム内でエンジンの吸気系の最上流側を構成するインレット構造に関する。
従来のインレット構造として、エンジンルームの前端側に配置される吸入箱を備えるものが一般に知られている(例えば、特許文献1及び2等参照)。この特許文献1には、雪害・水害防止の為、チャンバ(吸入箱)に、第1の管をチャンバに設けるとともに、第1の管よりも高い位置に第2の管を設け、第2の管をチャンバにエアクリーナの空気吸入側に接続し、チャンバの底壁に水抜孔を設けてなるインレット構造が記載されている。また、特許文献2には、水吸込防止の為、水切り箱(吸入箱)内に仕切り板を有し、水切り箱の底壁に水抜孔を設けてなるインレット構造が記載されている。
特開平05−280437号公報 実開昭63−2860号公報
ここで、深い水たまりの車両走行時や洪水・豪雨時等に、車両のフロント部が大量の水をかぶることがある。特に、近年の小型エンジンで車高の低い車両の場合に車両のフロント部が大量の水をかぶり易い。この場合、吸入箱も大量の水をかぶって吸入口から大量の水が浸入してしまう。しかしながら、上記特許文献1及び2に記載されたインレット構造では、比較的小径の水抜孔を採用しているので、吸入箱内に浸入した大量の水を効果的に排水し難い。
そこで、上記問題を解決する技術として、例えば、図9及び図10に示すように、吸入箱105に、車両前方に向かって開口する吸入口111を設けるとともに、車両後方に向かって開口する排水口112を設け、吸入口111から吸入箱105内に浸入した水Wを排水口112から排水させるインレット構造101が提案されている。なお、図中の符号Pは、車両の前後方向を示し、符号Qは、車両の幅方向を示す。
しかし、上記インレット構造101では、排水口112が車両後方(すなわち、エンジン103側)を向いているため、排水口112からエンジンルーム102内の高温空気HAを吸入箱105内に吸入してしまう(図10参照)。その結果、高温空気HAがエンジン103に送られて、エンジン103の出力が低下してしまう。なお、上記特許文献1及び2に記載されたインレット構造において、吸入箱の底壁に比較的大きな水抜孔を形成する場合であっても、水抜孔から高温空気が吸入され易い。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、吸入箱内へのエンジンルーム内の高温空気の吸入を抑制できるとともに、吸入箱内に浸入した大量の水を効果的に排水できるインレット構造を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両の前部のエンジンルーム内でエンジンの吸気系の最上流側を構成するインレット構造であって、前記エンジンルームの前端側に配置される吸入箱を備え、前記吸入箱には、空気を吸入するための第1吸入口及び第2吸入口と、前記第1吸入口及び前記第2吸入口から吸入した空気を前記エンジン側に送出する送出口と、が設けられており、前記第1吸入口は、車両前方に向かって開口しており、前記第2吸入口は、前記第1吸入口よりも下方に配置されているとともに、車両前方又は前記エンジンルームの側端側で車両幅方向に開口しており、前記第1吸入口から前記吸入箱内に浸入した水を前記第2吸入口から排水させることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1吸入口及び前記第2吸入口は、車両前方に向かって開口していることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記吸入箱内には、その内部空間を前記第1吸入口に連なる上部空間と前記第2吸入口に連なる下部空間とに仕切る仕切板が設けられていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記吸入箱は、前記第1吸入口及び前記第2吸入口が設けられた前壁部と、前記前壁部に対向する後壁部と、を備え、前記仕切板は、前記前壁部から車両後方に向かって延びており、前記仕切板の車両後方の先端と前記後壁部との間には、前記上部空間と前記下部空間とを連絡する連絡路が形成されており、前記後壁部は、縦断面円弧状に形成されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発明において、前記送出口は、前記第1吸入口よりも上方に配置されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の発明において、前記吸入箱には、前記第2吸入口の開口を部分的に塞ぐように邪魔板が設けられていることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の発明において、前記吸入箱の底壁は、前記第2吸入口に向かって下り勾配となる傾斜部を有することを要旨とする。
本発明のインレット構造によると、エンジンルームの前端側に配置される吸入箱を備え、吸入箱には、空気を吸入するための第1吸入口及び第2吸入口と、第1吸入口及び第2吸入口から吸入した空気をエンジン側に送出する送出口と、が設けられている。そして、第1吸入口は、車両前方に向かって開口しており、第2吸入口は、第1吸入口よりも下方に配置されているとともに、車両前方又はエンジンルームの側端側で車両幅方向に開口しており、第1吸入口から吸入箱内に浸入した水を第2吸入口から排水させる。これにより、第1及び第2吸入口がエンジンルームの外側に向かって開口しているため、第1及び第2吸入口からの吸入箱内へのエンジンルーム内の高温空気の吸入が抑制されつつ、第1及び第2吸入口から吸入した低温空気が送出口を介してエンジン側へ送られる。さらに、車両のフロント部が大量の水をかぶった際には、第1吸入口から流入する空気と水が吸入箱内で分離されて、空気が送出口を介してエンジン側へ送られるとともに、水が第2吸入口から排水される。よって、吸入箱内に浸入した大量の水を効果的に排水できる。
また、前記第1吸入口及び前記第2吸入口が、車両前方に向かって開口している場合は、第1及び第2吸入口からの吸入箱内への高温空気の吸入が更に抑制される。
また、前記吸入箱内に、その内部空間を前記第1吸入口に連なる上部空間と前記第2吸入口に連なる下部空間とに仕切る仕切板が設けられている場合は、第1吸入口から浸入した水が仕切板により吸入箱内でUターン状に進路を変えて第2吸入口から円滑に排水される。
また、前記吸入箱が、前壁部と後壁部とを備え、前記仕切板が、前記前壁部から車両後方に向かって延びており、前記仕切板の車両後方の先端と前記後壁部との間に、前記上部空間と前記下部空間とを連絡する連絡路が形成されており、前記後壁部が、縦断面円弧状に形成されている場合は、仕切板により連絡路で水が円滑にUターン状に進路を変える。
また、前記送出口が、前記第1吸入口よりも上方に配置されている場合は、吸入箱内に浸入した水が送出口からエンジン側へ送出されることが防止される。
また、前記吸入箱に、前記第2吸入口の開口を部分的に塞ぐように邪魔板が設けられている場合は、第2吸入口からの吸入箱内への水の侵入が抑制される。
さらに、前記吸入箱の底壁が、前記第2吸入口に向かって下り勾配となる傾斜部を有する場合は、底壁の傾斜部により吸入箱内に浸入した水が第2吸入口に向かって円滑に流れる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係るインレット構造の平面図である。 実施例に係る吸入箱の斜視図である。 上記吸入箱の正面図である。 図3のIV−IV線断面拡大図である。 図4の要部拡大図である。 他の形態に係る吸入箱の正面図である。 他の形態に係るインレット構造の平面図である。 図7の要部拡大図である。 提案技術に係るインレット構造の平面図である。 図9の要部拡大図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態に係るインレット構造は、車両(V)の前部のエンジンルーム(2)内でエンジン(3)の吸気系の最上流側を構成するインレット構造(1、1’)であって、エンジンルーム(2)の前端側に配置される吸入箱(5)を備え、吸入箱(5)には、空気を吸入するための第1吸入口(11)及び第2吸入口(12)と、第1吸入口(11)及び第2吸入口(12)から吸入した空気(A)をエンジン(3)側に送出する送出口(14)と、が設けられている(例えば、図1及び図7等参照)。そして、第1吸入口(11)は、車両前方に向かって開口しており、第2吸入口(12)は、第1吸入口(11)よりも下方に配置されているとともに、車両前方又はエンジンルーム(2)の側端側で車両幅方向(Q)に開口しており、第1吸入口(11)から吸入箱(5)内に浸入した水(W)を第2吸入口(12)から排水させる(例えば、図2及び図8等参照)。なお、上記吸入箱(5)の材質、形状、大きさ等は特に問わない。また、第1吸入口(11)、第2吸入口(12)及び送出口(14)の形状、大きさ、構成等は特に問わない。
本実施形態に係るインレット構造としては、例えば、上記第1吸入口(11)及び第2吸入口(12)は、車両前方に向かって開口している形態(例えば、図2等参照)が挙げられる。
上述の形態の場合、例えば、上記吸入箱(5)内には、その内部空間を第1吸入口(11)に連なる上部空間(S1)と第2吸入口(12)に連なる下部空間(S2)とに仕切る仕切板(21)が設けられていることができる(例えば、図4等参照)。
この場合、例えば、上記吸入箱(5)は、第1吸入口(11)及び第2吸入口(12)が設けられた前壁部(31)と、前壁部(31)に対向する後壁部(32)と、を備え、仕切板(21)は、前壁部(31)から車両後方に向かって延びており、仕切板(21)の車両後方の先端と後壁部(32)との間には、上部空間(S1)と下部空間(S2)とを連絡する連絡路(S3)が形成されており、後壁部(32)は、縦断面円弧状に形成されていることができる。
本実施形態に係るインレット構造としては、例えば、上記送出口(14)は、第1吸入口(11)よりも上方に配置されている形態(例えば、図4等参照)が挙げられる。
本実施形態に係るインレット構造としては、例えば、上記吸入箱(5)には、第2吸入口(12)の開口を部分的に塞ぐように邪魔板(17)が設けられている形態(例えば、図5等参照)が挙げられる。
上述の形態の場合、例えば、邪魔板(17)には、孔状又は切欠き状の通気部(18)が形成されていることができる。さらに、例えば、邪魔板(17)は、その下縁が上縁よりも車両前方寄りとなるように傾斜して配置されていることができる。これらにより、第2吸入口12の吸気性、非浸水性及び排水性を適当にバランスさせることができる。
本実施形態に係るインレット構造としては、例えば、上記吸入箱(5)の底壁(5b)は、第2吸入口(12)に向かって下り勾配となる傾斜部(23)を有する形態(例えば、図4等参照)が挙げられる。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例では、本発明に係る「インレット構造」として、車両Vの前部のエンジンルーム2内でエンジン3の吸気系の最上流側を構成するインレット構造1を例示する(図1参照)。さらに、図中の符号Pは、車両の前後方向を示し、符号Qは、車両の幅方向を示し、符号Rは、車両の上下方向を示す。
(1)インレット構造の構成
本実施例に係るインレット構造1は、図1に示すように、エンジンルーム2の前端側に配置される吸入箱5を備えている。この吸入箱5は、ブラケット等を介して車両ボディ(図示省略)に取り付けられている。さらに、吸入箱5は、エンジン3よりも車両前方に配置されている。なお、図1中の符号8は、タイヤを示す。
上記吸入箱5は、図2〜図4に示すように、天井壁5a、底壁5b、及び天井壁5aと底壁5bの各外周縁を繋ぐ横壁5cを備えている。この吸入箱5には、空気を吸入するための第1吸入口11及び第2吸入口12と、各吸入口11、12から吸入した空気をエンジン3側(具体的に、エアクリーナ7)に送出する送出口14と、が設けられている。
上記第1及び第2吸入口11、12は、車両前方に向かって開口している。これら各吸入口11、12は、吸入箱5の車両前方を向く前壁部31(横壁5cの一部)に設けられている。また、第2吸入口12は、第1吸入口11よりも下方(具体的に、直下)であって前壁部31の下端側に配置されている。さらに、各吸入口11、12は、上下方向に隣接して並んで配置されている。
上記第1及び第2吸入口11、12は、横方向に長尺状(具体的に、横長矩形状)に形成されている。この第2吸入口12の長尺長さは、第1吸入口11の長尺長さより長く設定されている。また、第2吸入口12は、第1吸入口11よりも車両後方の奥側で開口している(図4参照)。さらに、吸入箱5の底壁5bは、第2吸入口12の下縁に向かって下り勾配となる傾斜部23を有している。
なお、本実施例では、第1吸入口11が主吸入口として機能し、後述の邪魔板17を備える第2吸入口12は、第1吸入口11よりも吸気性の低い副吸入口として機能する。
上記送出口14は、車両幅方向Qに向かって開口している。この送出口14は、吸入箱5の車両幅方向Qを向く側壁部(横壁5cの一部)に設けられている。また、送出口14は、第1吸入口11よりも上方に配置されている。また、吸入箱5には、送出口14から車両幅方向Qに延びるダクト部15が一体に設けられている。このダクト部15の先端は、蛇腹状等のダクト6を介してエアクリーナ7の吸気口に接続されている。
上記吸入箱5には、第2吸入口12の開口を部分的に塞ぐように複数(図4中で5枚)の邪魔板(水流入抑制板)17が設けられている。これら各邪魔板17は、第2吸入口12の横幅方向にわたるように横方向に長尺状に形成されている。また、各邪魔板17は、その下縁が上縁よりも車両前方寄りとなるように傾斜して配置されている(図5参照)。また、各邪魔板17には、その長手方向に沿って複数の孔状の通気部18が形成されている。これら通気部18は、上下方向に隣り合う邪魔板17において横方向の位置がずれるように配置されている。
上記吸入箱5内には、その内部空間を第1吸入口11に連なる上部空間S1と第2吸入口12に連なる下部空間S2とに仕切る仕切板21が設けられている(図4参照)。この仕切板21は、各吸入口11、12が設けられた前壁部31から車両後方に向かって延びている。また、吸入箱5の前壁部31に対向する後壁部32(横壁5cの一部)と仕切板21の車両後方の先端との間には、上部空間S1と下部空間S2とを連絡する連絡路S3が形成されている。この連絡路S3を形成する後壁部32は、車両後方に向かって凸となる縦断面円弧状に形成されている。
(2)インレット構造の作用
次に、上記構成のインレット構造1の作用について説明する。このインレット構造1では、図2及び図4に示すように、第1及び第2吸入口11、12から吸入箱5内に吸入される低温空気A(図中に一点鎖線の矢印で示す。)は、送出口14を通過してダクト部15及びダクト6を流れてエアクリーナ7に供給される。
ここで、深い水たまりの車両走行時や洪水・豪雨時等に、車両のフロント部(すなわち、吸入箱5)が大量の水をかぶる際には、第1吸入口11から空気Aとともに大量の水W(図中に破線の矢印で示す。)が吸入箱5内に浸入する。この浸入した水Wは、吸入箱5内で仕切板21によりUターン状に進路を変えて第2吸入口12から排水される。具体的に、浸入した水Wは、上部空間S1で仕切板21上を車両後方に向かって流れて連絡路S3で落下し、下部空間S2で底壁5b上を車両前方に向かって流れて第2吸入口12から排水される。なお、第2吸入口12では、邪魔板17により水Wの侵入が抑制される。
(3)実施例の効果
本実施例のインレット構造1によると、エンジンルーム2の前端側に配置される吸入箱5を備え、吸入箱5には、空気を吸入するための第1吸入口11及び第2吸入口12と、第1吸入口11及び第2吸入口12から吸入した空気Aをエンジン3側に送出する送出口14と、が設けられている。そして、第1吸入口11は、車両前方に向かって開口しており、第2吸入口12は、第1吸入口11よりも下方に配置されているとともに、車両前方に向かって開口しており、第1吸入口11から吸入箱5内に浸入した水Wを第2吸入口12から排水させる。これにより、第1及び第2吸入口11、12がエンジンルーム2の外側に向かって開口しているため、第1及び第2吸入口11、12からの吸入箱5内へのエンジンルーム2内の高温空気の吸入が抑制されつつ、第1及び第2吸入口から吸入した低温空気が送出口14を介してエンジン3側へ送られる。また、車両Vのフロント部が大量の水をかぶった際には、第1吸入口11から流入する空気Aと水Wが吸入箱5内で分離されて、空気Aが送出口14を介してエンジン3側へ送られるとともに、水Wが第2吸入口12から排水される。よって、吸入箱5内に浸入した大量の水Wを効果的に排水できる。
また、本実施例では、吸入箱5内には、その内部空間を第1吸入口11に連なる上部空間S1と第2吸入口12に連なる下部空間S2とに仕切る仕切板21が設けられている。これにより、第1吸入口11から浸入した水Wが仕切板21により吸入箱5内でUターン状に進路を変えて第2吸入口12から円滑に排水される。
また、本実施例では、吸入箱5は、前壁部31と後壁部32とを備え、仕切板21は、前壁部31から車両後方に向かって延びており、仕切板21の車両後方の先端と後壁部32との間に、上部空間S1と下部空間S2とを連絡する連絡路S3が形成されており、後壁部32が、縦断面円弧状に形成されている。これにより、仕切板21により連絡路S3で水が円滑にUターン状に進路を変える。
また、本実施例では、送出口14は、第1吸入口11よりも上方に配置されている。これにより、吸入箱5内に浸入した水Wが送出口14からエンジン3側へ送出されることが防止される。
また、本実施例では、吸入箱5には、第2吸入口12の開口を部分的に塞ぐように邪魔板17が設けられている。これにより、第2吸入口12からの吸入箱5内への水の侵入が抑制される。
また、本実施例では、邪魔板17には、孔状の通気部18が形成されている。これにより、第2吸入口12の吸気性、非浸水性及び排水性を適当にバランスさせることができる。
また、本実施例では、邪魔板17は、その下縁が上縁よりも車両前方寄りとなるように傾斜して配置されている。これにより、第2吸入口12の吸気性、非浸水性及び排水性を適当にバランスさせることができる。
また、本実施例では、吸入箱5の底壁5bは、第2吸入口12に向かって下り勾配となる傾斜部23を有する。これにより、底壁5bの傾斜部23により吸入箱5内に浸入した水Wが第2吸入口12に向かって案内されて第2吸入口12から円滑に排水される。
また、本実施例では、第1吸入口11及び第2吸入口12は、上下方向に隣接して並んで配置されている。これにより、吸入箱5を上下方向及び横方向に小型化できる。
さらに、本実施例では、第2吸入口12は、第1吸入口11よりも車両後方の奥側で開口している。これにより、第2吸入口12からの吸入箱5内への水の侵入が抑制される。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、上下方向に並んで配置される第1及び第2吸入口11、12を例示したが、これに限定されず、例えば、図6に示すように、車両幅方向Qに位置をずらして配置される第1及び第2吸入口11、12としてもよい。
また、上記実施例では、車両前方に向かって開口する第2吸入口12を吸入箱5に設けてなるインレット構造1を例示したが、これに限定されず、例えば、図7及び図8に示すように、吸入箱5のエンジンルーム2の側端側まで延長した部分に、車両幅方向Qの外方に向かって開口する第2吸入口12を設けてなるインレット構造1’としてもよい。このインレット構造1’であっても、上記実施例のインレット構造1と略同様の作用・効果を奏する。
また、上記実施例では、2個の吸入口11、12を備える吸入箱5を例示したが、これに限定されず、例えば、3個以上の吸入口を備える吸入箱5としてもよい。
また、上記実施例では、仕切板21を備える吸入箱5を例示したが、これに限定されず、例えば、仕切板21を備えない吸入箱5としてもよい。この場合、通常、第1吸入口11から吸入箱5内に浸入した水Wは、浸入直後に落下して底壁5b上を流れて第2吸入口12から排水される。
また、上記実施例では、邪魔板17を備える第2吸入口12を例示したが、これに限定されず、例えば、邪魔板17を備えない第2吸入口12としてもよい。この場合、例えば、吸入箱5の壁面に形成された複数の孔状又はスリット状の通気部からなる第2吸入口12を採用してもよい。
また、上記実施例では、孔状の通気部18が形成された邪魔板17を例示したが、これに限定されず、例えば、切欠き状の通気部18が形成された邪魔板17としてもよい。
さらに、上記実施例では、吸入箱5の底壁5bに傾斜部23を備えるようにしたが、これに限定されず、例えば、吸入箱5の底壁5bを略水平状にしてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
本発明は、外気を吸入してエンジン側へ送るインレット構造に関する技術として広く利用される。
1,1’;インレット構造、2;エンジンルーム、3;エンジン、5;吸入箱、5b;底壁、5c;横壁、11;第1吸入口、12;第2吸入口、14;送出口、17;邪魔板、21;仕切板、31;前壁部、32;後壁部、A;空気、W;水、P;車両前後方向、Q;車両幅方向、R;車両上下方向、S1;上部空間、S2;下部空間、S3;連絡路。

Claims (7)

  1. 車両の前部のエンジンルーム内でエンジンの吸気系の最上流側を構成するインレット構造であって、
    前記エンジンルームの前端側に配置される吸入箱を備え、
    前記吸入箱には、空気を吸入するための第1吸入口及び第2吸入口と、前記第1吸入口及び前記第2吸入口から吸入した空気を前記エンジン側に送出する送出口と、が設けられており、
    前記第1吸入口は、車両前方に向かって開口しており、
    前記第2吸入口は、前記第1吸入口よりも下方に配置されているとともに、車両前方又は前記エンジンルームの側端側で車両幅方向に開口しており、
    前記第1吸入口から前記吸入箱内に浸入した水を前記第2吸入口から排水させることを特徴とするインレット構造。
  2. 前記第1吸入口及び前記第2吸入口は、車両前方に向かって開口している請求項1記載のインレット構造。
  3. 前記吸入箱内には、その内部空間を前記第1吸入口に連なる上部空間と前記第2吸入口に連なる下部空間とに仕切る仕切板が設けられている請求項2記載のインレット構造。
  4. 前記吸入箱は、前記第1吸入口及び前記第2吸入口が設けられた前壁部と、前記前壁部に対向する後壁部と、を備え、
    前記仕切板は、前記前壁部から車両後方に向かって延びており、
    前記仕切板の車両後方の先端と前記後壁部との間には、前記上部空間と前記下部空間とを連絡する連絡路が形成されており、
    前記後壁部は、縦断面円弧状に形成されている請求項3記載のインレット構造。
  5. 前記送出口は、前記第1吸入口よりも上方に配置されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載のインレット構造。
  6. 前記吸入箱には、前記第2吸入口の開口を部分的に塞ぐように邪魔板が設けられている請求項1乃至5のいずれか一項に記載のインレット構造。
  7. 前記吸入箱の底壁は、前記第2吸入口に向かって下り勾配となる傾斜部を有する請求項1乃至6のいずれか一項に記載のインレット構造。
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