JP2020051037A - 棟換気装置及び棟換気装置の施工方法 - Google Patents

棟換気装置及び棟換気装置の施工方法 Download PDF

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浩史 中谷
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Abstract

【課題】最も棟部に近い位置に敷設する屋根材の屋根材頂部から勾配屋根頂部までの距離が異なっても働き長さが調整できる棟換気装置及び屋根用板金役物の施工方法を提供すること。【解決手段】本発明の棟換気装置は、下地材12の上面にスライド調整固定材30を配置し、スライド調整固定材30の上面30Uに棟換気本体20を配置し、スライド調整固定材30の流れ長さ30Lを、下地材12の流れ長さ12Lよりも長くし、棟換気本体20をスライド調整固定材30に固定具60で棟換気本体20の上面から留め付け、固定具60によるスライド調整固定材30への留め付け位置を、スライド調整固定材30の流れ長さ30L方向に変更することで働き長さが調整できることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、勾配屋根頂部の棟部に棟換気本体を配置する棟換気装置、及びこの棟換気装置の施工方法に関する。
特許文献1に開示されているような立平葺き屋根では、上端の棟から下端の軒までを、継ぎ目のない1枚の鋼板で覆うため、屋根材となる鋼板は屋根頂部に合わせて加工する。 しかし、近年では、短い屋根材を縦方向に繋ぐことができる立平横葺きが開発され脚光を浴びている。
特開2011−252300号公報
従来一般的な立平葺き屋根では、鋼板は屋根頂部に合わせて加工されるため、屋根頂部に取り付ける棟換気装置の取り付け位置を調整する必要がなかった。
しかし、短い屋根材を縦方向に繋ぐことができる立平横葺きでは、屋根材を屋根頂部位置に合わせて加工しないため、最も棟部に近い位置に敷設する屋根材の屋根材頂部から勾配屋根頂部までの距離が異なってしまう。
従って、屋根材頂部から勾配屋根頂部までの距離に応じた棟換気装置を揃える必要が生じるが、複数種のラインナップを揃えることは、製造面、施工面、更には在庫面での負担が大きい。
そこで本発明は、最も棟部に近い位置に敷設する屋根材の屋根材頂部から勾配屋根頂部までの距離が異なっても働き長さが調整できる棟換気装置及び棟換気装置の施工方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の棟換気装置は、野地板11の上面に下地材12が配置され、最も棟部Xに近い位置に敷設する屋根材13の屋根材頂部13aを前記下地材12に当接し、勾配屋根頂部の前記棟部Xに棟換気本体20を配置する棟換気装置であって、前記下地材12の上面にスライド調整固定材30を配置し、前記スライド調整固定材30の上面30Uに前記棟換気本体20を配置し、前記スライド調整固定材30の流れ長さ30Lを、前記下地材12の流れ長さ12Lよりも長くし、前記棟換気本体20を前記スライド調整固定材30に固定具60で前記棟換気本体20の上面から留め付け、前記固定具60による前記スライド調整固定材30への留め付け位置を、前記スライド調整固定材30の流れ長さ30L方向に変更することで働き長さが調整できることを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の棟換気装置において、前記下地材12に対して、前記スライド調整固定材30を、前記スライド調整固定材30の前記流れ長さ30L方向に変更して配置することで前記働き長さが調整できることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載の棟換気装置において、前記下地材12と前記スライド調整固定材30とを一体に形成したことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の棟換気装置において、前記固定具60を、パッキン付き釘又はパッキン付きビスとしたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の棟換気装置において、前記スライド調整固定材30と前記棟換気本体20との間にスライド調整水切40を配置し、前記スライド調整水切40によって、前記スライド調整固定材30の前記上面30U及び前面30Fを覆うことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項5に記載の棟換気装置において、前記スライド調整水切40の棟側を、下方に曲げたことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項5に記載の棟換気装置において、前記棟換気本体20が配置されない前記棟部Xに配置する棟役物90を有し、前記スライド調整固定材30の前記上面30Uに前記棟役物90を配置し、前記スライド調整水切41の棟側を、上方に曲げて前記棟役物90の内面に当接させることを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の棟換気装置において、前記下地材12と前記スライド調整固定材30との間にエプロン材50を配置し、前記エプロン材50によって、前記スライド調整固定材30の下面30Dを覆うことを特徴とする。
請求項9記載の本発明の棟換気装置の施工方法は、野地板11の上面に下地材12が配置され、最も棟部Xに近い位置に敷設する屋根材13の屋根材頂部13aを前記下地材12に当接し、勾配屋根頂部の前記棟部Xに棟換気本体20を配置する棟換気装置の施工方法であって、前記下地材12の上面にスライド調整固定材30を配置するスライド調整固定材配置工程と、前記スライド調整固定材30の上面30Uに前記棟換気本体20を配置する棟換気本体配置工程と、前記棟換気本体20を前記スライド調整固定材30に固定具60で前記棟換気本体20の上面から留め付ける棟換気本体固定工程とを有し、前記固定具60による前記スライド調整固定材30への留め付け位置を、前記棟部Xから前記屋根材頂部13aまでの長さによって、前記スライド調整固定材30の流れ長さ30L方向に異ならせることで働き長さを調整することを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項9に記載の棟換気装置の施工方法において、前記スライド調整固定材配置工程では、前記下地材12に対して、前記スライド調整固定材30を、前記スライド調整固定材30の前記流れ長さ30L方向に変更して配置することで前記働き長さを調整することを特徴とする。
請求項11記載の本発明は、請求項9又は請求項10に記載の棟換気装置の施工方法において、前記スライド調整固定材配置工程の前に、前記下地材12の前記上面にエプロン材50を配置するエプロン材配置工程を有し、前記スライド調整固定材配置工程では、前記スライド調整固定材30を前記エプロン材50の上面に配置することを特徴とする。
請求項12記載の本発明は、請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の棟換気装置の施工方法において、前記スライド調整固定材配置工程の後に、前記スライド調整固定材30の前記上面30Uにスライド調整水切40を配置するスライド調整水切配置工程を有し、前記棟換気本体配置工程では、前記スライド調整水切40の上面に前記棟換気本体20を配置することを特徴とする。
本発明の棟換気装置によれば、固定具によるスライド調整固定材への留め付け位置によって働き長さが調整できるため、同一寸法の棟換気本体を用いることができる。
本発明の一実施例による棟換気装置を示す図 同実施例による棟換気装置の施工手順を示す図 本実施例による棟換気装置の異なる施工状態を示す図 本発明の実施例による棟換気装置に用いる棟役物を示す図 本発明の他の実施例による棟換気装置を示す図
本発明の第1の実施の形態による棟換気装置は、下地材の上面にスライド調整固定材を配置し、スライド調整固定材の上面に棟換気本体を配置し、スライド調整固定材の流れ長さを、下地材の流れ長さよりも長くし、棟換気本体をスライド調整固定材に固定具で棟換気本体の上面から留め付け、固定具によるスライド調整固定材への留め付け位置を、スライド調整固定材の流れ長さ方向に変更することで働き長さが調整できるものである。
本実施の形態によれば、最も棟部に近い位置に敷設する屋根材の屋根材頂部から勾配屋根頂部までの距離が異なっても、固定具によるスライド調整固定材への留め付け位置によって働き長さが調整できるため、同一寸法の棟換気本体を用いることができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による棟換気装置において、下地材に対して、スライド調整固定材を、スライド調整固定材の流れ長さ方向に変更して配置することで働き長さが調整できるものである。
本実施の形態によれば、固定具によるスライド調整固定材への留め付け位置の変更とともに、下地材に対するスライド調整固定材の位置の変更ができることで、調整できる働き長さを更に長くできる。
本発明の第3の実施の形態は、第1の実施の形態による棟換気装置において、下地材とスライド調整固定材とを一体に形成したものである。
本実施の形態によれば、下地材の固定によってスライド調整固定材も野地板に固定できるため、施工性に優れている。
本発明の第4の実施の形態は、第1から第3のいずれかの実施の形態による棟換気装置において、固定具を、パッキン付き釘又はパッキン付きビスとしたものである。
本実施の形態によれば、止水性を向上させることができる。
本発明の第5の実施の形態は、第1から第4のいずれかの実施の形態による棟換気装置において、スライド調整固定材と棟換気本体との間にスライド調整水切を配置し、スライド調整水切によって、スライド調整固定材の上面及び前面を覆うものである。
本実施の形態によれば、スライド調整固定材の雨水による濡れを防止でき、耐久性を高めることができる。
本発明の第6の実施の形態は、第5の実施の形態による棟換気装置において、スライド調整水切の棟側を、下方に曲げたものである。
本実施の形態によれば、スライド調整水切の下方への曲げによって桁方向でリブ構造となり、棟換気装置の水平レベルを保つことができる。
本発明の第7の実施の形態は、第5の実施の形態による棟換気装置において、棟換気本体が配置されない棟部に配置する棟役物を有し、スライド調整固定材の上面に棟役物を配置し、スライド調整水切の棟側を、上方に曲げて棟役物の内面に当接させるものである。
本実施の形態によれば、スライド調整水切の棟側を棟役物の補強として利用でき、棟役物の水平レベルを保つことができる。
本発明の第8の実施の形態は、第1から第7のいずれかの実施の形態による棟換気装置において、下地材とスライド調整固定材との間にエプロン材を配置し、エプロン材によって、スライド調整固定材の下面を覆うものである。
本実施の形態によれば、スライド調整固定材の雨水による濡れを防止でき、耐久性を高めることができる。
本発明の第9の実施の形態による棟換気装置の施工方法は、下地材の上面にスライド調整固定材を配置するスライド調整固定材配置工程と、スライド調整固定材の上面に棟換気本体を配置する棟換気本体配置工程と、棟換気本体をスライド調整固定材に固定具で棟換気本体の上面から留め付ける棟換気本体固定工程とを有し、固定具によるスライド調整固定材への留め付け位置を、棟部から屋根材頂部までの長さによって、スライド調整固定材の流れ長さ方向に異ならせることで働き長さを調整するものである。
本実施の形態によれば、最も棟部に近い位置に敷設する屋根材の屋根材頂部から勾配屋根頂部までの距離が異なっても、固定具によるスライド調整固定材への留め付け位置によって働き長さが調整できるため、同一寸法の棟換気本体を用いて施工ができる。
本発明の第10の実施の形態は、第9の実施の形態による棟換気装置の施工方法であって、スライド調整固定材配置工程では、下地材に対して、スライド調整固定材を、スライド調整固定材の流れ長さ方向に変更して配置することで働き長さを調整するものである。
本実施の形態によれば、固定具によるスライド調整固定材への留め付け位置の変更とともに、下地材に対するスライド調整固定材の位置の変更ができることで、調整できる働き長さを更に長くできる。
本発明の第11の実施の形態は、第9又は第10の実施の形態による棟換気装置の施工方法であって、スライド調整固定材配置工程の前に、下地材の上面にエプロン材を配置するエプロン材配置工程を有し、スライド調整固定材配置工程では、スライド調整固定材をエプロン材の上面に配置するものである。
本実施の形態によれば、スライド調整固定材の雨水による濡れを防止でき、耐久性を高めることができる。
本発明の第12の実施の形態は、第9から第11のいずれかの実施の形態による棟換気装置の施工方法であって、スライド調整固定材配置工程の後に、スライド調整固定材の上面にスライド調整水切を配置するスライド調整水切配置工程を有し、棟換気本体配置工程では、スライド調整水切の上面に棟換気本体を配置するものである。
本実施の形態によれば、スライド調整固定材の雨水による濡れを防止でき、耐久性を高めることができる。
以下本発明の一実施例による棟換気装置について説明する。
図1は本実施例による棟換気装置を示す図であり、図1(a)は屋根材頂部が建造物の勾配屋根頂部に最も近い状態で施工された棟換気装置の断面図、図1(b)は屋根材頂部が建造物の勾配屋根頂部から最も遠い状態で施工された棟換気装置の断面図、図1(c)は棟換気装置の主要部材を示す断面図、図1(d)は図1(a)に示す施工状態での棟換気装置の写真、図1(e)は図1(b)に示す施工状態での棟換気装置の写真である。
本実施例は、野地板11の上面に下地材12が配置され、最も棟部X(図3参照)に近い位置に敷設する屋根材13の屋根材頂部13aを下地材12に当接し、勾配屋根頂部の棟部Xに棟換気本体20を配置する棟換気装置である。野地板11の棟側端部の一部には換気用開口14を形成している。なお、本実施例は、建造物が片流れ屋根の場合を示しているが、片流れ屋根に限られるものではなく、切妻屋根や寄棟屋根の陸棟部や下屋の壁際部においても実施できる。
棟換気本体20は、建造物の屋根面に配置される換気天面板材21と、建造物の壁面に配置される換気垂下板材22と、換気天面板材21の下面に取り付ける止水箱23とで構成される。換気天面板材21の軒先側には、本体取付面21aを有している。本体取付面21aは、止水箱23の底面と同じ高さに形成されている。
スライド調整固定材30は、下地材12の上面に、下地材12よりも軒先側に突出させて配置される。棟換気本体20は、スライド調整固定材30の上面30Uに配置される。スライド調整固定材30には、木材、樹脂、又は鉄板などの金属素材を用いることができる。スライド調整固定材30の流れ長さ30Lは、下地材12の流れ長さ12Lよりも長くしている。
スライド調整水切40は、スライド調整固定材30と棟換気本体20との間に配置される。スライド調整水切40は、スライド調整固定材30の上面30Uを覆う水切上面40Uとスライド調整固定材30の前面30Fを覆う水切前面40Fと、スライド調整水切40の棟側を下方に曲げて形成した水切後面40Bとで構成されている。水切上面40Uの流れ長さ40Lは、スライド調整固定材30の流れ長さ30Lよりも長くしている。
スライド調整固定材30の上面30U及び前面30Fをスライド調整水切40によって覆うことで、スライド調整固定材30の雨水による濡れを防止でき、耐久性を高めることができる。また、水切後面40Bによって桁方向でリブ構造となり、棟換気装置の水平レベルを保つことができる。
エプロン材50は、下地材12とスライド調整固定材30との間に配置される。エプロン材50は、スライド調整固定材30の下面30Dを覆うエプロン上面50Uと、エプロン上面50Uの軒先側を下方に曲げて形成したエプロン前面50Fとで構成されている。
スライド調整固定材30の下面30Dをエプロン材50によって覆うことで、スライド調整固定材30の雨水による濡れを防止でき、耐久性を高めることができる。
棟換気本体20は、スライド調整固定材30に固定具60で棟換気本体20の上面から本体取付面21aにおいて留め付けられる。固定具60は、パッキン付き釘又はパッキン付きビスとすることで、止水性を向上させることができる。換気垂下板材22は、建造物の壁面又は受け材に固定具61によって固定される。
止水材70は、突出させたスライド調整固定材30と、最も棟部Xに近い位置に敷設する屋根材13との間に配置し、下地材12の軒先側を覆う。止水材70は、弾性力を有する平型止水であり、例えば発泡弾性部材を用いることができる。
野地板11の開口端部には捨水切80を取り付けている。
固定具60によるスライド調整固定材30への留め付け位置を、スライド調整固定材30の流れ長さ30L方向に変更することで働き長さが調整できる。図1(a)及び図1(d)では、固定具60による留め付け位置を、スライド調整固定材30の軒先側とし、図1(b)及び図1(e)では、固定具60による留め付け位置を、スライド調整固定材30の棟側としている。
また、下地材12に対して、スライド調整固定材30を、スライド調整固定材30の流れ長さ30L方向に変更して配置することでも働き長さが調整できる。図1(a)及び図1(d)では、下地材12に対して、スライド調整固定材30を軒先側に配置し、図1(b)及び図1(e)では、下地材12に対して、スライド調整固定材30を棟側に配置している。
図2は同実施例による棟換気装置の施工手順を示す図であり、図2(a)はエプロン材配置工程、図2(b)はスライド調整固定材配置工程、図2(c)はスライド調整水切配置工程、図2(d)は棟換気本体配置工程である。
野地板11の棟側端部の一部には換気用開口14が形成され、野地板11の上面には下地材12が固定具12xで固定されている。捨水切80は、下地材12の固定によって、野地板11の開口端部に取り付けている。下地材12には、最も棟部Xに近い位置に敷設する屋根材13の屋根材頂部13aが当接している。
図2(a)に示すように、下地材12の上面にエプロン材50を固定する。
図2(a)に示すエプロン材配置工程では、止水材70を屋根材13の棟側上面に配置した後に、エプロン上面50Uを下地材12の上面に載せ、エプロン上面50Uの棟側端部と下地材12の棟側端部とを揃え、エプロン上面50Uで固定具50xによりエプロン材50を下地材12に固定する。
図2(b)に示すように、下地材12の上面にスライド調整固定材30を固定する。
図2(b)に示すスライド調整固定材配置工程では、スライド調整固定材30をエプロン上面50Uに載せ、スライド調整固定材30の棟側端部とエプロン上面50Uの棟側端部とを揃え、スライド調整固定材30の上面30Uで固定具30xによりスライド調整固定材30を下地材12に固定する。
図2(c)に示すように、スライド調整固定材30の上面30Uにスライド調整水切40を固定する。
図2(c)に示すスライド調整水切配置工程では、スライド調整水切40をスライド調整固定材30に載せ、スライド調整水切40の水切前面40Fをスライド調整固定材30の前面30Fに当接させ、水切前面40Fで固定具40xによりスライド調整水切40をスライド調整固定材30に固定する。
図2(d)に示すように、スライド調整固定材30の上面30Uに棟換気本体20を配置する。
図2(d)に示す棟換気本体配置工程では、止水箱23をスライド調整水切40に載せ、換気垂下板材22を建造物の壁面又は受け材に当接させ、スライド調整水切40の上面に棟換気本体20を配置する。本体取付面21aは、スライド調整固定材30及びスライド調整水切40の上面に配置される。
棟換気本体配置工程の後に、棟換気本体固定工程が行われる。
棟換気本体固定工程では、棟換気本体20をスライド調整固定材30に固定具60で棟換気本体20の上面から留め付ける。棟換気本体固定工程の後の状態が図1(a)に示す状態である。
図3は、本実施例による棟換気装置の異なる施工状態を示す図であり、図3(a)は図1(a)に示す屋根材頂部が建造物の勾配屋根頂部に最も近い状態で施工された棟換気装置の断面図、図3(b)は図3(a)よりも屋根材頂部が建造物の勾配屋根頂部から離れた状態で施工された棟換気装置の断面図、図3(c)は図1(b)に示す屋根材頂部が建造物の勾配屋根頂部から最も遠い状態で施工された棟換気装置の断面図である。
図3(a)では、下地材12に対して、スライド調整固定材30を軒先側に配置し、図3(b)では、下地材12に対して、スライド調整固定材30を棟側に配置している。
このように、下地材12に対して、スライド調整固定材30を、棟部Xから屋根材頂部13aまでの長さによって、スライド調整固定材30の流れ長さ30L方向に変更して配置することで、働き長さを調整することができる。
図3(b)では、固定具60による留め付け位置を、スライド調整固定材30の軒先側とし、図3(c)では、固定具60による留め付け位置を、スライド調整固定材30の棟側としている。
このように、固定具60によるスライド調整固定材30への留め付け位置を、棟部Xから屋根材頂部13aまでの長さによって、スライド調整固定材30の流れ長さ30L方向に異ならせることで働き長さを調整することができる。
従って、最も棟部Xに近い位置に敷設する屋根材13の屋根材頂部13aから勾配屋根頂部までの距離が異なっても、下地材12に対するスライド調整固定材30の位置の変更ができるとともに固定具60によるスライド調整固定材30への留め付け位置の変更ができるため、同一寸法の棟換気本体20を用いて施工ができる。
図4は本発明の実施例による棟換気装置に用いる棟役物を示す図であり、図4(a)は主要部材を示す断面図、図4(b)から図4(d)は施工手順を示す断面図である。
棟役物90は、棟換気本体20が配置されない棟部Xにおいて、スライド調整固定材30の上面30Uに配置する。
棟役物90は、建造物の屋根面に配置される棟役物天面板材91と、建造物の壁面に配置される棟役物垂下板材92とで構成される。棟役物天面板材91の軒先側には、棟役物取付面91aを有している。
棟役物90の施工に用いるスライド調整水切41は、スライド調整固定材30の上面30Uを覆う水切上面41Uとスライド調整固定材30の前面30Fを覆う水切前面41Fと、スライド調整水切41の棟側を上方に曲げて形成した水切後面41Bとで構成されている。
エプロン材50は、スライド調整固定材30の下面30Dを覆うエプロン上面50Uと、エプロン上面50Uの軒先側を下方に曲げて形成したエプロン前面50Fとで構成されている。
棟役物90の施工においても、図2(a)に示すエプロン材配置工程、及び図2(b)に示すスライド調整固定材配置工程が行われる。
図2(b)に示すスライド調整固定材配置工程の後に、図4(a)に示すように、スライド調整固定材30の上面30Uにスライド調整水切41を固定する。
図4(a)に示すスライド調整水切配置工程では、スライド調整水切41をスライド調整固定材30に載せ、スライド調整水切41の水切前面41Fをスライド調整固定材30の前面30Fに当接させ、水切前面41Fで固定具41xによりスライド調整水切41をスライド調整固定材30に固定する。
図4(c)に示すように、スライド調整固定材30の上面30Uに棟役物90を配置する。
図4(c)に示す棟役物配置工程では、棟役物取付面91aをスライド調整水切41に載せ、棟役物垂下板材92を建造物の壁面又は受け材に当接させ、スライド調整水切41の上面に棟役物90を配置する。棟役物取付面91aは、スライド調整固定材30及びスライド調整水切41の上面に配置される。
棟役物配置工程の後に、棟役物固定工程が行われる。
棟役物固定工程では、棟役物90をスライド調整固定材30に固定具60で棟役物90の上面から留め付ける。棟役物固定工程の後の状態が図4(d)に示す状態である。
図4(d)に示すように、水切後面41Bが棟役物取付面91aの内面に当接することで、スライド調整水切41の棟側を棟役物90の補強として利用でき、棟役物90の水平レベルを保つことができる。
なお、本実施例では、下地材12とスライド調整固定材30とを別部材として、下地材12に対してスライド調整固定材30を変更して配置できる構成としたが、下地材12とスライド調整固定材30とを一体に形成してもよい。下地材12とスライド調整固定材30とを一体形成することで、下地材12の固定によってスライド調整固定材30も野地板11に固定できるため、施工性に優れる。
図5は本発明の他の実施例による棟換気装置を示す図であり、図5(a)は両棟の陸棟部に用いた棟換気装置の断面図、図5(b)は下屋の壁際部に用いた棟換気装置の断面図である。なお、上記実施例と同一機能部材には同一の符号を付けて説明を省略する。
図5(a)に示す建造物では、垂木15は、棟木16の上部から両側方に斜め下方に傾斜して設けている。垂木15の上部には野地板11を設け、野地板11の上面には屋根材13が敷設される。
図5(a)に示す本実施例では、棟換気本体20は、一対の換気天面板材21と、これら換気天面板材21の下面に取り付ける止水箱33とで構成され、換気垂下板材22を備えていない。
図5(b)に示す建造物では、垂木15の棟側端面には外壁下地材17が配置されている。
図5(b)に示す本実施例では、換気垂下板材22を、上方に折り曲げて外壁下地材17の外表面に配置している。換気垂下板材22の外表面には、屋根下葺材18や外装材19が更に配置される。
図5に示すように、棟換気装置は、切妻屋根や寄棟屋根の陸棟部や下屋の壁際部においても用いることができる。
本発明は、片流れ屋根だけでなく両流れ屋根及び下屋においても適用できる。
11 野地板
12 下地材
12L 流れ長さ
12x 固定具
13 屋根材
13a 屋根材頂部
14 換気用開口
15 垂木
16 棟木
17 外壁下地材
18 屋根下葺材
19 外装材
20 棟換気本体
21 換気天面板材
21a 本体取付面
22 換気垂下板材
23 止水箱
30 スライド調整固定材
30D 下面
30F 前面
30L 流れ長さ
30U 上面
40 スライド調整水切
40B 水切後面
40F 水切前面
40L 流れ長さ
40U 水切上面
40x 固定具
41 スライド調整水切
41B 水切後面
41F 水切前面
41U 水切上面
41x 固定具
50 エプロン材
50F エプロン前面
50U エプロン上面
50x 固定具
60 固定具
61 固定具
70 止水材
80 捨水切
90 棟役物
91 棟役物天面板材
91a 棟役物取付面
92 棟役物垂下板材
X 棟部

Claims (12)

  1. 野地板の上面に下地材が配置され、
    最も棟部に近い位置に敷設する屋根材の屋根材頂部を前記下地材に当接し、
    勾配屋根頂部の前記棟部に棟換気本体を配置する棟換気装置であって、
    前記下地材の上面にスライド調整固定材を配置し、
    前記スライド調整固定材の上面に前記棟換気本体を配置し、
    前記スライド調整固定材の流れ長さを、前記下地材の流れ長さよりも長くし、
    前記棟換気本体を前記スライド調整固定材に固定具で前記棟換気本体の上面から留め付け、
    前記固定具による前記スライド調整固定材への留め付け位置を、前記スライド調整固定材の流れ長さ方向に変更することで働き長さが調整できる
    ことを特徴とする棟換気装置。
  2. 前記下地材に対して、前記スライド調整固定材を、前記スライド調整固定材の前記流れ長さ方向に変更して配置することで前記働き長さが調整できる
    ことを特徴とする請求項1に記載の棟換気装置。
  3. 前記下地材と前記スライド調整固定材とを一体に形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の棟換気装置。
  4. 前記固定具を、パッキン付き釘又はパッキン付きビスとした
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の棟換気装置。
  5. 前記スライド調整固定材と前記棟換気本体との間にスライド調整水切を配置し、
    前記スライド調整水切によって、前記スライド調整固定材の前記上面及び前面を覆う
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の棟換気装置。
  6. 前記スライド調整水切の棟側を、下方に曲げた
    ことを特徴とする請求項5に記載の棟換気装置。
  7. 前記棟換気本体が配置されない前記棟部に配置する棟役物を有し、
    前記スライド調整固定材の前記上面に前記棟役物を配置し、
    前記スライド調整水切の棟側を、上方に曲げて前記棟役物の内面に当接させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の棟換気装置。
  8. 前記下地材と前記スライド調整固定材との間にエプロン材を配置し、
    前記エプロン材によって、前記スライド調整固定材の下面を覆う
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の棟換気装置。
  9. 野地板の上面に下地材が配置され、
    最も棟部に近い位置に敷設する屋根材の屋根材頂部を前記下地材に当接し、
    勾配屋根頂部の前記棟部に棟換気本体を配置する棟換気装置の施工方法であって、
    前記下地材の上面にスライド調整固定材を配置するスライド調整固定材配置工程と、
    前記スライド調整固定材の上面に前記棟換気本体を配置する棟換気本体配置工程と、
    前記棟換気本体を前記スライド調整固定材に固定具で前記棟換気本体の上面から留め付ける棟換気本体固定工程と
    を有し、
    前記固定具による前記スライド調整固定材への留め付け位置を、前記棟部から前記屋根材頂部までの長さによって、前記スライド調整固定材の流れ長さ方向に異ならせることで働き長さを調整する
    ことを特徴とする棟換気装置の施工方法。
  10. 前記スライド調整固定材配置工程では、前記下地材に対して、前記スライド調整固定材を、前記スライド調整固定材の前記流れ長さ方向に変更して配置することで前記働き長さを調整する
    ことを特徴とする請求項9に記載の棟換気装置の施工方法。
  11. 前記スライド調整固定材配置工程の前に、前記下地材の前記上面にエプロン材を配置するエプロン材配置工程を有し、
    前記スライド調整固定材配置工程では、前記スライド調整固定材を前記エプロン材の上面に配置する
    ことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の棟換気装置の施工方法。
  12. 前記スライド調整固定材配置工程の後に、前記スライド調整固定材の前記上面にスライド調整水切を配置するスライド調整水切配置工程を有し、
    前記棟換気本体配置工程では、前記スライド調整水切の上面に前記棟換気本体を配置する
    ことを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の棟換気装置の施工方法。
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