JP2020051033A - 横桟固定部材及びこれを備えた手摺支持装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、下記特許文献1には、手摺を支持する支柱に横桟材を固定する固定具として、横桟材が上方から嵌め入れられる受溝状の凹所を設けた本体部と、この本体部に被せられるキャップ体と、を備えた固定具が開示されている。この固定具の本体部は、横桟材の長手方向に沿って長尺状とされ、その中央部に、支柱に設けられた溝部に嵌め入れられる突起部を設けた構成とされている。また、この本体部は、突起部の両側に、支柱の前後(手摺長手方向)両側から横桟材にねじ込まれるねじの導入孔を設けた構成とされている。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、本実施形態に係る横桟固定部材を備えた手摺支持装置を設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1〜図5は、本実施形態に係る横桟固定部材及びこれを備えた手摺支持装置の一例を模式的に示す図である。
本実施形態では、手摺支持装置1は、オープン型の階段3の開放側に設置される手摺6を支持する構成とされている。つまり、手摺支持装置1は、階段3の勾配に応じて傾斜状に配される手摺6を支持する構成とされている。なお、以下では、下階側において階段3に対面した状態を基準として手前側(下階側)を前方として説明する。
この手摺6は、その長手方向途中部位に長手方向に間隔を空けて設置される支柱20が固定されて支持される。図例では、この手摺6の下階側の端部7を支持する端支柱20Aを、下階の床2上に設置した例を示している。また、端支柱20Aの上階側(上段側)の他の支柱20を階段3の踏板4上に設置した例を示している。また、これら支柱20,20Aを、1段間隔を空けて設置した例を示している。端支柱20Aを含む複数本の支柱20,20Aは、互いに同様の構成とされているので、以下では、1つの支柱20を例にとって説明し、また、端支柱20Aの区別を要さない場合には、単に支柱20として説明する場合がある。
また、この支柱20の階段3幅方向外側(オープン側)に向く側面21には、この側面21において開口する凹部22が設けられている。この凹部22は、支柱20の前後方向(手摺6長手方向)略中心に位置するように設けられている。また、本実施形態では、この凹部22を、支柱20の長手方向に沿って延びる溝状とした構成としている。この凹部22は、支柱20の概ね全長に亘って設けられたものでもよい。また、図例では、支柱20の階段3幅方向中心側に向く側面にも同様の溝状の凹部を設けた例を示している。このような構成とすれば、支柱20のいずれ側の側面21にも後記する横桟固定部材10を介して横桟25を固定することができる。
また、支柱20の下端部は、支柱20の設置対象(床2または踏板4)に対して、ベース部材24を介して固定される。このベース部材24は、止具によって設置対象に固定されるものでもよい。また、このベース部材24には、支柱20の下端部が差し込まれる凹所が上方側に向けて開口するように設けられている。支柱20は、ベース部材24の凹所に差し込まれた下端部に、ベース部材24の側周壁を貫通する止具が止着されてベース部材24に固定されるものでもよい。
この横桟25は、略四角柱状とされている。本実施形態では、この横桟25を、図1及び図4(b)に示すように、中空筒状としている。また、この横桟25は、支柱20よりも細く形成されている。
この横桟固定部材10は、横桟25の長手方向に長尺状とされている。また、横桟固定部材10は、図3(c)に示すように、長手方向に見て、突出部16を除いた部位の外郭形状が略方形状とされている。この横桟固定部材10の突出部16を除いた部位の第1側面15と第2側面18とは、互いに平行状で略平坦面状とされている(図3(b)も参照)。また、この横桟固定部材10の上下両側面は、互いに平行状で略平坦面状とされている(図3(a)も参照)。
また、この差込凹所12の四周を区画する部位の厚さ寸法は、横桟25との段差を小さくする観点や強度上の観点等から適宜の寸法としてもよく、例えば、1mm〜5mm程度としてもよい。
また、この突出部16は、突出方向及び当該横桟固定部材10の長手方向に直交する幅方向の中央部に位置するように設けられている。
また、第1端部11の端面11aも同様、突出部16の突出方向に沿う方向に見て、当該横桟固定部材10の幅方向の中央部を最も突出させた突湾曲面形状としている。なお、このような態様に代えて、第1端部11の端面11aを、多面形状としたり、平坦面状としたりしてもよい。
また、本実施形態では、上述のように、突出部16を、端支柱20Aの凹部22に対して当該突出部16の突出方向に沿う軸回りに回転自在に挿入される構成としているので、横桟25(手摺6)の傾斜角度に合わせて適宜の角度で固定することができる。図4(a)では、35度程度の傾斜角度で横桟固定部材10及び横桟25を固定した例を示している。また、図5(a)では、40度程度の傾斜角度で横桟固定部材10及び横桟25を固定した例を示している。また、図5(b)では、30度程度の傾斜角度で横桟固定部材10及び横桟25を固定した例を示している。
また、横桟固定部材10、上記した支柱20及び横桟25は、合成樹脂系材料や金属系材料から形成されたものでもよい。また、支柱20及び横桟25は、木質系材料から形成されたものでもよい。また、本実施形態に係る手摺支持装置1は、上記した手摺6を備えた手摺装置として把握するようにしてもよい。
つまり、横桟固定部材10の第1端部11に横桟25の端部26が差し込まれる差込凹所12を設け、底側の第2端部14に、端支柱20Aの側面21に対面される第1側面15から突出し、端支柱20Aの凹部22に挿入される突出部16を設けた構成としている。また、この突出部16を含んで当該第2端部14を突出部16の突出方向に沿って貫通し、第2側面18において開口する止具挿通孔17を第2端部14に設けた構成としている。従って、第2端部14の突出部16を端支柱20Aの凹部22に挿入させた状態で止具挿通孔17に挿通させた止具8を端支柱20Aに止着することで、横桟固定部材10を端支柱20Aに対して固定することができる。
また、突出部16を、端支柱20Aの凹部22に対して回転自在に挿入される構成とした態様に代えて、端支柱20Aの凹部22に対して回転不能に挿入される構成としてもよい。この場合は、例えば、突出部16を、略多角柱状とした態様等としてもよい。
また、上記した例では、横桟25を、略四角柱状とした例を示しているが、四角以外の略多角柱状とされたものや略円柱状とされたものとしてもよい。この場合は、横桟固定部材10の差込凹所12を横桟25の形状に対応させて、適宜、変形するようにしてもよい。
また、上記した例では、支柱20の側面21に溝状の凹部22を設けた例を示しているが、突出部16に応じた形状の穴状の凹部22を設けた態様としてもよい。この場合は、支柱20の側面21に、長手方向に間隔を空けて複数箇所に凹部22を設けた構成等としてもよい。本実施形態に係る横桟固定部材10及びこれを備えた手摺支持装置1の上記した各部材及び各部の構成は、一例に過ぎず、その他、種々の変形が可能である。
10 横桟固定部材
11 第1端部
11a 端面
12 差込凹所
14 第2端部
14a 端面
15 第1側面
16 突出部
17 止具挿通孔
18 第2側面
19 キャップ部材
20 支柱
20A 端支柱(手摺の長手方向一方側の端部を支持する支柱)
21 側面
22 凹部
25 横桟
26 端部
6 手摺
7 端部
Claims (5)
- 手摺長手方向に間隔を空けて設置される複数本の支柱の高さ方向途中部位に配される横桟の長手方向一方側の端部を、前記手摺の長手方向一方側の端部を支持する支柱に固定する横桟固定部材であって、
前記横桟の端部が差し込まれる差込凹所が長手方向第1端部の端面において開口するように設けられ、長手方向第2端部側を底側とした有底筒状とされており、
前記第2端部には、前記支柱の側面に対面される第1側面から突出し、前記支柱の側面において開口する凹部に挿入される突出部と、該突出部を含んで当該第2端部を該突出部の突出方向に沿って貫通し、第2側面において開口する止具挿通孔と、が設けられていることを特徴とする横桟固定部材。 - 請求項1において、
前記突出部は、前記支柱の凹部に対して当該突出部の突出方向に沿う軸回りに回転自在に挿入される構成とされていることを特徴とする横桟固定部材。 - 請求項2において、
前記突出部は、突出方向及び当該横桟固定部材の長手方向に直交する幅方向の中央部に位置するように設けられており、
前記第2端部の端面は、前記突出方向に見て前記幅方向の中央部を最も突出させた突湾曲面形状とされていることを特徴とする横桟固定部材。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記止具挿通孔の前記第2側面側の開口を覆うキャップ部材を備えていることを特徴とする横桟固定部材。 - 手摺長手方向に間隔を空けて設置される複数本の支柱と、これら支柱の高さ方向途中部位に配される横桟と、この横桟の長手方向一方側の端部を、前記手摺の長手方向一方側の端部を支持する支柱に固定する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の横桟固定部材と、を備えていることを特徴とする手摺支持装置。
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