JP2008025147A - 親柱取り付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 階段の親柱の、特に下端部と床との取り付けにおいて、親柱を精度よく、仕上がり外観よく取り付けることが可能で、強度、耐久性にも優れ、しかも、極めて簡単に安価に取り付け施工ができる親柱取り付け構造を提供することにある。
【解決手段】 階段の親柱本体と親柱固定具と、手すり、手すり子、踏板、桁とからなる階段の、親柱取り付け構造であって、前記、親柱固定具は、親柱下端部を取り付け支持する基部と、該基部の箇所で親柱下端部を覆う嵌着部材とから構成され、前記親柱は内部に空隙を有する筒状体からなり、該筒状体の下端部が前記親柱固定具に嵌挿することで親柱が取り付け固定されるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 階段の親柱本体と親柱固定具と、手すり、手すり子、踏板、桁とからなる階段の、親柱取り付け構造であって、前記、親柱固定具は、親柱下端部を取り付け支持する基部と、該基部の箇所で親柱下端部を覆う嵌着部材とから構成され、前記親柱は内部に空隙を有する筒状体からなり、該筒状体の下端部が前記親柱固定具に嵌挿することで親柱が取り付け固定されるようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は階段の親柱の取り付け構造に関する。
従来、オープン型階段においては、階段の配置として、居室側に階段側面が露出するように配置され、該階段側面に手すりを取り付け、手すり下部に手すり子を取り付け、手すりの上下端部は1階の床面に取り付けられている親柱及び2階の床面に取り付けられている親柱に取り付け固定されていた。
このようなオープン型階段において、木製の親柱、手すり、手すり子を取り付けるには、以下の方法が一般的であった。先ず、親柱と手すりを取り付けるには、親柱の上部に手すり先端部を差し込むためのホゾ穴を加工し、一方、手すりの先端部にホゾを加工し、前記ホゾをホゾ穴に差し込んで取り付けるホゾ組み構造か、又は、親柱の上部と手すりの先端部にダボ穴加工を施し、ダボを利用して取り付けるダボ組み構造が一般的であった。
また、一方、親柱下端部と床面との取り付け固定の場合も同様で、親柱下端部に形成されたホゾを床下の床下地構造材に形成されたホゾ穴に差し込み前記ホゾ組み構造で取り付け固定するか、又は、親柱下端部と床下地構造材に形成されたダボ穴にダボを差し込んで前記ダボ組み構造で取り付け固定されていた。また、手すり子についても前記ホゾ組み構造又はダボ組み構造を用いて取り付けされていた。
他方、オープン型階段において、踏板、側桁、手すりを木製とし、親柱と手すり子のみをアルミ、ステンレス等の金属製としたものも近年よく用いられてきているが、この場合、金属製からなる親柱、手すり子を木製の手すり、床面(及び床下地)と取り付け固定する場合、専用の取り付け金具を特別に用意して取り付け固定していた。例えば、親柱の取り付け時に該親柱を一時仮置きできるようにして、その取り付け施工性、組立性の向上をはかる目的で、親柱施工時に親柱下端部を支持する受けプレートを親柱取り付け金具の親柱取り付け面に直交して水平に形成した構成を有する親柱取り付け金物の記載がある。(例えば、特許文献1参照)。
上記の従来からある親柱の取り付け構造において、木製の親柱の場合、親柱の上部、下端部において、上記ホゾ差し構造又はダボ組み構造等の木工事が必ず必要で、施工手間がかかり作業性がよくなく、そのため熟練工が必要とされ、施工費用も高価につくといった欠点があった。
一方、金属製の親柱の場合、親柱の上部と手すりの先端部との取り付けは、専用金具を用意すれば施工性、強度に支障なく確実に取り付けすることができる。しかしながら、親柱下端部と床下地構造材との取り付けは、特別に工夫された専用の金具を用いないと施工手間がかかり作業性が低下するのみならず、必要とされる取り付け強度を満足することができず、しかも、施工精度、施工仕上がり性に劣るものとなっていた。
一方、親柱の取り付け施工性、組立性の向上をはかる目的で、工夫された上記特開平5−340055号公報に記載の親柱取付金物においては、前記受けプレートで親柱下端部が一時仮置きができ、親柱取付金物の取り付け面に対する親柱下端部の位置決めを容易に行え、親柱の取り付け施工性、組立性を大幅に向上させる効果があるが、前記親柱取り付け金物のボルトやボルトの頭が露出し、外観上の見栄えが悪くなるといった欠点があった。
また、前記受けプレートで親柱の下端部の位置決めが容易であるので、ボルト穴とボルトの上下方向の位置関係の設定は容易になるが、横方向(又は前後方向)の位置決めが難しく、施工性、施工作業性、組立性にとって、今一歩であった。
本発明の目的は、階段の親柱の、特に下端部と床との取り付けにおいて、親柱を精度よく、仕上がり外観よく取り付けることが可能で、強度、耐久性にも優れ、しかも、極めて簡単に安価に取り付け施工ができる親柱取り付け構造を提供することにある。
上記目的を達成するためになされた、本発明の請求項1に記載の親柱取り付け構造は、階段の親柱本体と親柱固定具と、手すり、手すり子、踏板、桁とからなる階段の、親柱取り付け構造であって、前記、親柱固定具は、親柱下端部を取り付け支持する基部と、該基部の箇所で親柱下端部を覆う嵌着部材とから構成され、前記親柱は内部に空隙を有する筒状体からなり、該筒状体の下端部が前記親柱固定具に嵌挿することで親柱が取り付け固定されていることを特徴としている。
このような構成を有する本発明によれば、親柱内部の空隙を有する筒状体の下端部が前記親柱固定具に嵌挿する構成であるので、床板及び床下地構造材に親柱の下端部を取り付けるためのホゾ加工やダボ加工等を必要とせず、熟練工でなくても、精度、仕上がり良く、しかも、極めて簡単に安価に取り付け施工ができる。さらに、取り付けの強度耐久性にも優れたものとなる。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の親柱の取り付け構造において、前記親柱固定具の基部が、床面に取り付けられ表面の所定箇所にベース板固定穴が設けられたベース板と該ベース板の略中央部から上方へ突出して設けられている突起部とからなり、親柱下端部の筒状体の先端部が前記突起部に嵌挿され、前記突起部の側面及び親柱下端部に取付孔が設けられ、前記取付孔に親柱固定ネジを用いて親柱下端部が前記突起部に固定され、前記ベース板固定穴を利用して取付ネジでベース板が床面に固定されていることを特徴としている。
このような構成を有する本発明によれば、親柱下端部の筒状体の先端部が前記突起部に被せるようにして嵌挿され、固定ネジで突起部に固定される仕組みとされているので、親柱の下端部が前記突起部に嵌挿状態で、上下方向、左右方向、及び前後方向に正確且つ極めて簡単に位置決め可能で、固定ネジで取り付ける際、精度、作業性に極めて優れる。また、ベース板固定穴を利用して取付ネジでベース板が床面に固定される仕組みとされているので、取り付け作業性に優れるのみならず、親柱下端部の取り付け固定の強度耐久性にも優れたものとなる。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の親柱取り付け構造において、前記ベース板と突起部の境界に凹条溝が形成されており、親柱下端部の筒状体の先端部が前記凹条溝に嵌挿されて取り付けられることを特徴としている。
このような構成を有する本発明によれば、親柱下端部の筒状体の先端部が前記凹条溝に嵌挿された状態で取り付け固定されるので、親柱下端部の取り付けの位置決めの精度向上、位置決めの作業性、親柱下端部の取り付け作業性、取り付け固定の強度耐久性にとって、よりいっそう好適なものとなる。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の親柱取り付け構造において、前記ベース板の固定穴周縁に取付ネジのネジ頭を埋没させる凹部が設けられており、取付ネジでベース板固定後キャップで前記ネジ頭が隠蔽され、一方、親柱下部に親柱下部を覆う嵌着部材が設けられており、親柱下端部の筒状体先端部が前記ベース板の凹条溝に嵌挿された後、前記嵌着部材で親柱下端部が覆われていることを特徴としている。
このような構成を有する本発明によれば、親柱下部に親柱下部を覆う嵌着部材が設けられており、親柱下端部の筒状体先端部を前記ベース板の凹条溝に嵌挿させた後、前記嵌着部材で親柱下端部が覆われる構成を有するので、親柱下端部を前記突起部に固定するための固定ネジやネジ頭が前記嵌着部材で覆われ完全に隠蔽されるので、仕上がり、外観にとって優れる。また、ベース板の固定穴周縁に取付ネジのネジ頭を埋没させる凹部が設けられているので、取付ネジのネジ頭が前記凹部に埋没し突出せず、外観に優れ、しかも、取付ネジでベース板固定後キャップで前記ネジ頭が隠蔽される仕組みとされているので、施工後の仕上がり、外観にとっていっそう優れたものとなる。
請求項1に記載の発明によれば、階段の親柱本体と親柱固定具と、手すり、手すり子、踏板、桁とからなる階段の、親柱取り付け構造であって、前記、親柱固定具は、親柱下端部を取り付け支持する基部と、該基部の箇所で親柱下端部を覆う嵌着部材とから構成され、前記親柱は内部に空隙を有する筒状体からなり、該筒状体の下端部が前記親柱固定具に嵌挿することで親柱が取り付け固定される構成とされているので、親柱内部の空隙を有する筒状体の下端部が前記親柱固定具に嵌挿する構成であるので、床板及び床下地構造材に親柱の下端部を取り付けるためのホゾ加工やダボ加工等を必要とせず、熟練工でなくても、精度、仕上がり良く、しかも、極めて簡単に安価に取り付け施工ができる。さらに、取り付けの強度耐久性にも優れたものとなる。
請求項2に記載の発明によれば、親柱下端部の筒状体の先端部が前記突起部に被せるようにして前記突起部に嵌挿され、固定ネジで突起部に固定される仕組みとされているので、親柱の下端部が前記突起部に嵌挿状態で上下方向、左右方向、及び前後方向に正確且つ極めて簡単に位置決め可能で、固定ネジ取り付ける際、精度、作業性に極めて優れる。また、ベース板固定穴を利用して取付ネジでベース板が床面に固定される仕組みとされているので、取り付け作業性に優れるのみならず、親柱下端部の取り付け固定の強度耐久性にも優れたものとなる。
請求項3に記載の発明によれば、親柱下端部の筒状体の先端部が前記凹条溝に嵌挿された状態で取り付け固定されるので、親柱下端部の取り付けの位置決めの精度向上、位置決めの作業性、親柱下端部の取り付け作業性、取り付け固定の強度耐久性にとって、よりいっそう好適なものとなる。
請求項4に記載の発明によれば、親柱下部に親柱下部を覆う嵌着部材が設けられており、親柱下端部の筒状体先端部を前記ベース板の凹条溝に嵌挿させた後、前記嵌着部材で親柱下端部が覆われる構成を有するので、親柱下端部を前記突起部に固定するための固定ネジやネジ頭が前記嵌着部材で覆われ完全に隠蔽されるので、仕上がり、外観にとって優れる。また、ベース板の固定穴周縁に取付ネジのネジ頭を埋没させる凹部が設けられているので、取付ネジのネジ頭が前記凹部に埋没し突出せず、外観に優れ、しかも、取付ネジでベース板固定後キャップで前記ネジ頭が隠蔽される仕組みとされているので、施工後の仕上がり、外観にとっていっそう優れたものとなる。
本発明の詳細を図面に従って説明する。図1は本発明の親柱取付構造の実施形態の一例を示す斜視図である。図2は本発明の親柱固定具の実施形態の一例を示す斜視図で、(イ)は親柱固定具の基部を示し、(ロ)は親柱固定具の嵌着部材を示す。図3は本発明の親柱固定具を用いた親柱の取り付け前の状態を示す。また、図4は本発明の親柱固定具を用いた親柱の取り付け後の状態を示す。図5は本発明の親柱固定具の嵌着部材の詳細を示す。(イ)は上面図を示し、(ロ)はそのA−A線断面図を示し、(ハ)はそのB−B線断面図を示し、(ニ)は底面図を示し、(ホ)は親柱本体に嵌着部材を装着した状態を示す横断面図で(ロ)のC−C線に相当する位置で切断した横断面図である。
図1において、階段における親柱取り付け構造1を示す。階段の桁9を住宅等建築物の2階の梁(図示せず)や1階の床下の大引(図示せず)に取り付け固定し、該桁9に踏板8が取り付けられ、階段が構成されている。さらに、前記階段に手すり6と手すり子7が取り付けられており、手すり6の先端部には1本目の親柱本体2が取り付けられている。本例では、手すり6の先端部に近い箇所に1本目の親柱本体2が取り付けられ、親柱下端部2aは親柱固定具3によって床板10に取り付けられ、踏板8の段鼻箇所と接する部分は、取付金具で固定されている。また、1段目の踏板8においては、該踏板8の表面の幅方向(階段を正面から見て奥行き方向)の手前側に手すり子7が取り付けられている。そして、奥側には2本目の親柱本体2が1本目と同様にして取り付け固定されている。また、2段目以降の踏板8の場合も同様にして、踏板8の表面の幅方向(階段を正面から見て奥行き方向)の手前側に手すり子7が、奥側に親柱本体2が同様にして取り付け固定されている。
このとき、本例では、床板に固定する親柱本体2も、また、1段目以降の踏板8に取り付け固定する親柱本体2も下端部の取り付けに親柱固定具3を用い、ベース板Bを床板10の表面又は踏板8の表面に取り付けネジN1にて取り付け固定されている。このような取り付け例では各踏板8の全てにベース板Bが露出することになる。このように、各踏板8の全てにベース板Bが露出すると、見た目にわずらわしい場合は、ベース板Bを床板10の箇所のみにして、各踏板の親柱本体2の下端部はベース板Bをできるだけ小さくし目立たなくしたものを別途作製し、これをベース板の代替(図示せず)とする例もある。
本実施例は一例であって、この例に限定されるものではない。他の例では、手すり6の下部において、1階の床板10に親柱固定具3を用いて一本目の親柱本体2が同様にして取り付けられ、1段目の踏板8の幅方向(階段を正面から見て奥行き方向)の手前側及び奥側に手すり子7が取り付けられ、2段目以降の踏板8も同様で手前側及び奥側に手すり子7が取り付けられ、手すり6の他端(上部)が階段を上りきった2階の廊下やホールの手すり(図示せず)に連接され、階段手すり6と2階の廊下の手すり(図示せず)との接続箇所に2本目の親柱を取り付け固定し、その下端部は親柱固定具3を用いて同様にして2階の床板に取り付け固定される例もある。このようにして、親柱本体2と手すり子7、手すり6、踏板8の取り付け例は、さまざまな例が可能である。
また、前記2階の廊下やホール又は1階の廊下やホールなどの水平な場所においても、本発明の親柱取り付け構造は応用できる。手すり6は、勿論水平に設置され、該手すり6の両端部においては、本発明の親柱本体2が取り付け施工される。このとき、親柱本体2の下端部は本発明の親柱固定具3を用い、親柱本体2の上端部は手すり6の長手下面にホゾ差し構造又はダボ組み構造又は取り付け金具(図示せず)を用いて取り付け固定される。このようにして、手すり6の左右両端部の親柱本体2が取り付けられ、前記親柱本体2の間には手すり子7が約100mm〜200mm程度の間隔(階段部分の親柱本体2、手すり子7等の取り付け間隔に合わすと見た目の意匠上好適である)で取り付けられる。このとき、手すり6と手すり子7の取り付けは、手すり子7の上端部は手すり6の長手下面に、そして、手すり子7の下端部は床板10の表面にホゾ差し構造又はダボ組み構造又は取り付け金具(図示せず)を用いて取り付け固定されている。階段の踏板箇所で例示するように、手すり子7の下端部においても、前記親柱固定具3の嵌着部材5とデザインを合わせた取り付け金具11で取り付け固定すると見た目の意匠上好適である。また、前記親柱本体2の間は、全て手すり子7を取り付けるのでなく、親柱本体2と手すり子7を交互に取り付けてもよい。
本発明の親柱取り付け構造1は、前記親柱本体2と、該親柱本体2を床板10及びその下方の大引等の床下地構造材(図示せず)に取り付け固定するための親柱固定具3と、手すり6と、手すり子7と、踏板8と、桁9とで構成されている。
前記桁9の上端部(図示せず)は2階の梁(図示せず)に、桁9の下端部は1階の床板及びその下方の床下地構造材に、ホゾ差し構造又は取り付け金具(図示せず)を利用して
取り付け固定される。桁9への踏板8の取り付けは、桁9と踏板8の少なくともいずれかに嵌合溝(図示せず)を設け、相欠き構造で取り付けるか、又は取り付け金具(図示せず)を用いて取り付けられている。また、手すり6と手すり子7の取り付けは、手すり子7の上端部は手すり6の長手下面に、そして手すり子7の下端部は踏板8表面にホゾ差し構造又はダボ組み構造又は取り付け金具(図示せず)を用いて取り付け固定されている。本例では、手すり子7の下端部においても、前記親柱固定具3の嵌着部材5とデザインを合わせた取り付け金具11で取り付け固定されている。
取り付け固定される。桁9への踏板8の取り付けは、桁9と踏板8の少なくともいずれかに嵌合溝(図示せず)を設け、相欠き構造で取り付けるか、又は取り付け金具(図示せず)を用いて取り付けられている。また、手すり6と手すり子7の取り付けは、手すり子7の上端部は手すり6の長手下面に、そして手すり子7の下端部は踏板8表面にホゾ差し構造又はダボ組み構造又は取り付け金具(図示せず)を用いて取り付け固定されている。本例では、手すり子7の下端部においても、前記親柱固定具3の嵌着部材5とデザインを合わせた取り付け金具11で取り付け固定されている。
前記親柱本体2は内部に空隙を有する筒状体で構成されている。例えば、アルミ、ステンレス、鋼板等の金属製からなる筒状体が好適なものとして例示できる。金属製以外に木質材料からなる筒状体であっても良いものとする。例えば、チーク、タモ、ナラ、ケヤキ材等の銘木の堅木を筒状体に加工したものであってもよい。断面形状は四角形、円形、楕円形、その他の形状が適宜選定できる。しかし、親柱本体2の下端部が前記親柱固定具3に嵌挿される仕組みとなっているので、嵌挿する方とされる方の形状寸法を適切に適合させるようにしておくことが重要である。本例では、親柱本体2の断面形状は長方形を例示している。
親柱本体2の上端部は、本例では手すり6の長手下面にホゾ差し構造又はダボ組み構造又は取り付け金具(図示せず)を用いて取り付け固定されている。一方親柱本体2の下端部は、上記のとおり、親柱固定具3を用いて取り付け固定されている。外観上は親柱固定具3の嵌着部材5が見える構成となっており、親柱取り付けビス等が隠蔽され外観上好適である。
図2において、本発明の親柱固定具3の実施形態の一例を示す。(イ)は親柱固定具3の基部4を示す斜視図で、(ロ)は親柱固定具3の嵌着部材5を示す斜視図である。本発明の親柱固定具3は基部4と、親柱本体2を介して前記基部4に嵌着される嵌着部材5とで構成されている。また、前記基部4はベース板Bと該ベース板Bの平面視略中央部から上方へ突出して設けられている突起部Tとで構成されている。前記突起部Tとベース板Bとの境界部分に凹条溝Jが形成されている。該凹条溝Jは突起部Tとベース板Bとの接点において突起部Tの周囲を巡るように形成されている。
前記突起部Tとベース板Bとの境界部分に設けられている前記凹条溝Jは、必ず設けなくてはならないものではない。前記突起部Tとベース板Bとの境界部分に、前記凹条溝Jが設けられていると、親柱下端部の筒状体の先端部が前記凹条溝Jに嵌挿された状態で取り付け固定されるので、親柱下端部の取り付けの位置決めの精度向上、位置決めの作業性、親柱下端部の取り付け作業性、取り付け固定の強度耐久性にとって、よりいっそう好適なものとなる。
また、前記凹条溝Jの溝幅と溝深さと溝の形状、大きさは親柱本体2の下端部の筒状体先端部の下端部が嵌挿された際、その寸法形状に見合う溝幅と溝深さと溝の形状、大きさに形成されている。凹条溝Jの溝内に親柱本体2の下端部の筒状体先端部が嵌挿される構成とされている。前記突起部Tの形状は断面形状、寸法が親柱本体2の筒状体の内周面形状と合わせてあり、親柱本体2の下端部の筒状体形成部分に前記突起部Tが挿入され、前記親柱本体2の下端部の筒状体形成部分の先端が前記突起部Tの周囲に形成されている凹条溝Jに嵌挿される構成とされている。
このように、親柱本体2の下端部が前記凹条溝J内に差し込まれているので、親柱本体2の下端部の隙間が凹条溝Jの働きで有効に隠蔽可能となる。
また、前記親柱本体2の下端部の断面形状、寸法が嵌着部材5の内部有効部分の断面形状、寸法に見合うように構成されており、親柱本体2の下端部に嵌着部材5が嵌挿され、該嵌着部材5の先端(下端部)は親柱固定具3のベース板Bに当接する構成とされている。
このように、前記突起部Tの周囲に形成されている凹条溝Jに嵌挿されるのを親柱本体2の下端部の筒状体形成部分の先端のみとし、前記嵌着部材5の先端部は凹条溝Jに嵌挿せず、ベース板Bの表面に当接させる構成とする例であっても良いものとする。
また、前記凹条溝Jの溝幅を若干広くすると、前記親柱本体2の下端部の筒状体形成部分の先端及び前記嵌着部材5の下端部が凹条溝J内に嵌挿される。このようにすると、親柱本体2の下端部とベース板B表面との隙間及び嵌着部材5の下端部とベース板B表面との隙間が多少しょうじても、前記凹条溝Jの働きで隙間が有効に隠蔽可能となる。それゆえ、親柱本体2や嵌着部材5の施工仕上がりや納まり感が向上し、施工性、仕上がり性にとって、よりいっそう好適である。
また、前記親柱本体2の下端部2aの筒状体の側面に、親柱取付孔H2が設けられている。親柱本体2の下端部2aの水平断面形状は本例では、長方形で、正面視(階段を正面から見た方向)で長辺を有し、側面視(階段を側面から見た方向)で短辺を有している。本例では、親柱下端部2aの短辺側側面の両面に、それぞれ2個づつ計4個の親柱取付孔H2が設けられている。また、親柱下端部2aの長辺側側面の両面に、それぞれ1個づつ計2個の親柱取付孔H2が設けられている。前記長辺側側面に設けられている1個づつの親柱取付孔H2は上下方向の高さ位置が前面と奥面とで若干異なる位置に設けられている。このように親柱取付孔H2の位置を少しずらすことで両側からの親柱取付ネジの先端どうしがぶつかることが防止できる。
また、前記突起部Tの水平断面形状は、前記親柱本体2の下端部2aの筒状体の水平断面の内周面に見合う形状とされている。突起部Tが親柱本体2の下端部2aの筒状体の内周面に嵌挿されるような構成とされている。突起部Tの側面TSにも取付孔H2が設けられている。突起部Tの側面TSに設けられている取付孔H2は、前記親柱本体2の下端部2aに設けられている取付孔H2に対応する位置に設けられている。親柱本体2の下端部の筒状体の先端が凹条溝Jに嵌挿された時(凹条溝Jが設けられていない場合は親柱本体2の下端部の筒状体の先端が基部4のベース板Bに当接した時)、前記突起部Tの側面TSに設けられた取付孔H2と、親柱下端部2aに設けられた取付孔H2とは、位置が適度に一致するように設けてある。
また、親柱下端部2aの長辺側側面の両面に設けられている親柱取付孔H2は、上下方向の高さ位置が前面と奥面とで若干異なる位置に、それぞれ1個づつ計2個設けられているが、前記突起部Tの長辺側側面の両面に設けられている親柱取付孔H2は、親柱下端部の前面と奥面の取付孔に見合う位置に前面に2個、奥面に2個の計4個設けられている。このようにすることで、親柱本体2を正面視、左右正逆のいずれで取り付けて突起部Tに嵌挿させても、突起部Tの長辺側側面TSに上下2個づつの取付孔H2があるので、親柱下端部の取付孔の上下高さ位置が異なるいずれかを階段を正面側から見て手前側にし、他方を奥側に用いても支障がない。
また、前記ベース板Bの所定箇所、本例では平面視長方形形状のベース板Bの四隅にベース板固定穴H1が本例では四箇所(勿論、四箇所に限定されるものではない)設けられている。前記ベース板固定穴H1を利用してベース板Bを床板10に、ベース板固定ネジN1(図3参照)で取り付け固定する構成とされている。前記ベース板固定穴H1は、ベース板固定ネジN1のネジ頭がすっぽりと納まり、ベース板Bの表面から突出しない構成とされている。従って、ネジ頭の突出がないので、外観上好適である。
また、図2の(ロ)において、本発明の嵌着部材5の実施形態の一例を斜視図で示す。本発明の嵌着部材5は筒状体からなり、嵌着部材5は正面視略台形形状と長方形形状を連接させた形状を有している。すなわち、正面視略台形形状を有する嵌着部材上部5aと該嵌着部材上部5aの下方に連接して形成されている正面視略長方形形状の嵌着部材下部5bとで構成されている。前記嵌着部材上部5aは上面視略長方形形状を有し、その内周面形状及び内周面寸法は親柱本体2に合わせて形成されており、親柱本体2を嵌着部材5に嵌挿する際、ガタツキなく又逆にきつくなりすぎないように、適度な挿入が可能なように構成されている。また、嵌着部材下部5bは親柱本体2の断面寸法に比べて大きく、ゆとりが持たせてあり、この箇所で親柱本体2の床板等への固定が可能なように構成されている。親柱本体2の下端部に親柱固定具3の突起部Tを嵌挿させ、取付ネジN2で取り付けた後、本発明の嵌着部材5を被せると取付ネジ等が隠蔽されるので外観上好適である。
また、本発明の親柱固定具3の基部4及び嵌着部材5の材質は、例えば、アルミ、ステンレス、鋼板等の金属製の他、硬質塩ビ樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、硬質アクリル樹脂、硬質ウレタン樹脂等の合成樹脂成型体を好適なものとして例示できる。しかし、上記材質に限定されるものではない。
図3において、本発明の親柱固定具3を用いた親柱の取り付け前の状態を示す。また、図4において、本発明の親柱固定具3を用いた親柱の取り付け後の状態を示す。図3、図4に基づいて、本発明の親柱固定具3を用いて親柱本体2を取り付ける手順を以下に述べる。
1.親柱本体の取り付け位置を墨出しして床板10に取り付け位置を正確に墨付けする。
2.基部4のベース板Bの四隅にあるベース板固定穴H1を利用しベース板固定ネジN1で床板10に基部4を取り付け固定する。
3.親柱本体2の下端部から嵌着部材5を嵌挿する。嵌着部材上部5aを上側にする。このとき、嵌着部材5は親柱本体2の中央部又は上方部に仮止めしておく。
4.嵌着部材5を嵌挿した状態で、親柱本体2の筒状体の下端部を基部4の突起部Tに嵌挿する。
5.この時、親柱本体2の筒状体の下端部の先端を突起部Tとベース板Bの接点に形成されている凹条溝J内にしっかりと差し込む。
6.突起部Tの親柱取付孔H2と親柱本体2の下端部の親柱取付孔H2とを位置合わせされているか確認し、位置ズレがあれば、手で微調整する。
7.親柱取付ネジN2で親柱本体2の下端部を基部4の突起部Tにしっかりと、取り付け固定する。
8.親柱本体2の中央部又は上方部に仮固定しておいた嵌着部材5を下方へ移動させ、嵌着部材5の下端部が前記ベース板Bの表面に当接するようにしっかりと被せる。
9.前記ベース板Bの四隅のベース板固定穴H1にベース板固定ネジN1の頭が露出するのを防止するため、キャップCを被せ隠蔽する。
10.親柱本体2の上端部を手すり6の長手下面にホゾ差し又はダボ組み又は取り付け金具等でしっかりと取り付け固定する。
以上で本発明の親柱固定具3を用いた親柱の取り付け作業が完了する。
1.親柱本体の取り付け位置を墨出しして床板10に取り付け位置を正確に墨付けする。
2.基部4のベース板Bの四隅にあるベース板固定穴H1を利用しベース板固定ネジN1で床板10に基部4を取り付け固定する。
3.親柱本体2の下端部から嵌着部材5を嵌挿する。嵌着部材上部5aを上側にする。このとき、嵌着部材5は親柱本体2の中央部又は上方部に仮止めしておく。
4.嵌着部材5を嵌挿した状態で、親柱本体2の筒状体の下端部を基部4の突起部Tに嵌挿する。
5.この時、親柱本体2の筒状体の下端部の先端を突起部Tとベース板Bの接点に形成されている凹条溝J内にしっかりと差し込む。
6.突起部Tの親柱取付孔H2と親柱本体2の下端部の親柱取付孔H2とを位置合わせされているか確認し、位置ズレがあれば、手で微調整する。
7.親柱取付ネジN2で親柱本体2の下端部を基部4の突起部Tにしっかりと、取り付け固定する。
8.親柱本体2の中央部又は上方部に仮固定しておいた嵌着部材5を下方へ移動させ、嵌着部材5の下端部が前記ベース板Bの表面に当接するようにしっかりと被せる。
9.前記ベース板Bの四隅のベース板固定穴H1にベース板固定ネジN1の頭が露出するのを防止するため、キャップCを被せ隠蔽する。
10.親柱本体2の上端部を手すり6の長手下面にホゾ差し又はダボ組み又は取り付け金具等でしっかりと取り付け固定する。
以上で本発明の親柱固定具3を用いた親柱の取り付け作業が完了する。
図5において、本発明の親柱固定具3の嵌着部材5の詳細を示す。嵌着部材5は、筒状体から構成されており、親柱本体2の下端部を覆うことによって下端部の親柱取り付けネジN2を隠蔽する機能を有している。親柱本体2の下端部が嵌着部材5に嵌挿される仕組みとなっている。嵌着部材5の水平方向の断面における内周の断面形状及び内周寸法が、親柱本体2の水平方向の断面における外周の断面形状及び外周寸法よりも大き目に構成されている。
親柱本体2を覆う筒状体からなる嵌着部材5によって、親柱本体2の下端部が嵌着されており、上記の如く嵌着部材5の内周形状及び寸法は、親柱本体2の外周形状及び寸法よりも大き目に構成されているので、親柱本体2の下端部の親柱取り付けネジN2のネジ頭が親柱本体2の下端部側面に外観上露出せず、仕上がり外観的にも優れたものとなる。しかも、嵌着部材5の下端部は、基部4のベース板Bにしっかりと当接しているので、親柱本体2の取り付け時に、ベース板Bの表面と嵌着部材5の下端部との間に隙間が発生することがない。前記隙間が隠蔽される。従って、仕上がり外観的にいっそう優れたものとなる。
また、筒状体からなる前記嵌着部材5の上端部において、該嵌着部材5の筒状体の内周断面形状が親柱本体2の外周断面形状と略等しく、嵌着部材5の筒状体の内周寸法が親柱本体2の断面における外周寸法と略等しく、筒状体からなる前記嵌着部材5の下部において、嵌着部材5の筒状体の内周寸法が親柱本体2の断面における外周寸法よりも大きく、嵌着部材5の下部において、嵌着部材5の筒状体の内周面と、親柱本体2の外周面との間に間隙Sが設けられている。
このような構成を有するので、嵌着部材5を親柱本体2の下端部に被せた際に、親柱本体2と嵌着部材5の上端部に隙間等が発生せず、従って、仕上がり外観的にいっそう優れたものとなる。さらに、筒状体からなる嵌着部材5の下部においては、嵌着部材5の筒状体の内周寸法が親柱本体2の断面における外周寸法よりも大きく、嵌着部材5の下部において、嵌着部材5の筒状体の内周面と、親柱本体2の外周面との間に間隙Sが設けられているので、親柱本体2の下端部において、親柱取り付けネジN2の頭等が露出したり、また、突出したりしても、嵌着部材5を被せることで、前記間隙Sに親柱取り付けネジN2の頭や突出部等が収納されるので、親柱本体2の下端部における仕上がり外観がよりいっそう向上する。
本発明の嵌着部材5は一例として図2〜図5に示す形状を例示できるが、これ以外の形状のものであってもよいものとする。本例についてさらに詳述すると、嵌着部材5は四角錐台形状の外観を呈する嵌着部材上部5aと該嵌着部材上部5aの下部に連設する四角柱形状を呈する嵌着部材下部5bとで構成されている。前記嵌着部材上部5a及び嵌着部材下部5bのいずれも内部が中空構造であり、いわゆる筒状体で構成されている。嵌着部材上部5aの最上端部である、嵌着部材上端部5cは、筒状体の内周が親柱本体2の外周と略同形同大であり、親柱本体2の下端部が嵌着部材5内に嵌挿された際、親柱本体2の外周と嵌着部材上端部5cの内周との間に隙間がほとんど発生しない構成とされている。さらに嵌着部材下部5bは上記したように、親柱本体2の外周と嵌着部材下部5bの内周との間に前記間隙Sが確保されているので、親柱取り付けネジN2のネジ頭やネジの突出部が前記間隙S内に収納されて外部からは見えることがなく、外観意匠的にも優れたものとなる。
上記の構成によって、本発明の親柱取り付け構造1においては、仕上がり外観に優れたものとなる。これらの効果を有するものであれば、嵌着部材5の形状大きさ等は本例に示す実施形態以外のものであっても勿論よいものとする。
本発明の嵌着部材5の寸法は、本例に示す形状の場合、嵌着部材上端部5cの内周寸法は、幅方向(階段を正面から見て左右方向)の寸法で、およそ45mm〜60mm程度、厚み方向(階段を正面から見て奥行き方向)の寸法で、およそ15mm〜30mm程度である。また、嵌着部材下部5bの内周寸法は、幅方向の寸法で、およそ55mm〜80mm程度、厚み方向の寸法で、およそ25mm〜50mm程度が好適である。さらに、前記間隙Sの寸法はおよそ5mm〜10mm程度が好適である。しかし、上記形状、寸法に限定されるものではない。
また、本発明の筒状体からなる嵌着部材5は、嵌着部材下部5bの内周面で、親柱本体2の幅方向(階段を正面から見て左右方向)と接する方の内周面と該内周面に対向する内周面の所定位置に突起Pが形成されている。さらに、本発明の親柱本体2の外周面下端部において、幅方向(階段を正面から見て左右方向)の二面で、前記突起Pに見合う箇所に、凹部Uが設けられている。前記突起Pと凹部Uとが相互に嵌合し合う構成とされている。前記突起Pの形状は、一例として図5の(ハ)に示すように断面形状で略半円形である。その寸法は、一例として突起の高さ(突出方向の寸法)で約3mm、突起の厚みで約1mm、側面から見た断面形状で、直径約6mmの半円弧形状を有している。これは、あくまでも一例であり、この形状、寸法に限定されるものではない。楕円弧等であってもよいものとする。
一方、前記凹部Uの形状は一例として親柱本体2を正面から見て(階段を正面から見て)直径約6mmの略円形を有する貫通孔である。しかし、この形状と寸法に限定されるものではない。円形の他、楕円形、矩形等であってもよいものとする。
図5の(ホ)において、親柱本体2に嵌着部材5を装着した状態の横断面図を示し、図5の(ロ)におけるC−C線での位置で水平方向に切断した状態の横断面図を示す。嵌着部材5に形成されている突起Pが、親柱本体2に設けられた凹部Uに嵌合している状態を示している。このように、前記突起Pと凹部Uとが相互に嵌合する構成とされていると、嵌着部材5を親柱本体2の下端部に装着し被せる際、突起Pと凹部Uがしっかりと嵌合し、嵌着部材5が親柱本体2にしっかりと固定できる。また、嵌着部材5の下端部が前記ベース板Bの表面にしっかりと当接することが可能となる。
また、図5の(ニ)からわかるように、本発明の嵌着部材5には、親柱本体2を筒状体からなる嵌着部材5の内部において、位置決めが確実に行えるように、嵌着部材5の内周面で親柱本体2の厚み方向(階段を正面から見て奥行き方向)と接する側面にリブRが形成されている。本例では、リブRが左右に2条づつ計4条形成されている。親柱本体2を嵌着部材5内に嵌挿した時、親柱本体2の幅方向(階段を正面から見て左右方向)の外周面に設けられた凹部Uと、嵌着部材5の下部5bの幅方向(階段を正面から見て左右方向)の内周面に設けられた突起Pとが嵌合する。さらに、親柱本体2の厚み方向(階段を正面から見て奥行き方向)の外周面は、前記リブRによって左右両方向から支持されている。このようにして、本発明の親柱本体2は嵌着部材5の内部でしっかりと安定して且つ所定位置に位置決めされて固定されている。この時、前記リブRによって、嵌着部材5の厚み方向(階段を正面から見て奥行き方向)の内周面と親柱本体2の厚み方向(階段を正面から見て奥行き方向)の内周面との間に親柱取り付けネジN2の頭を収納可能とする間隙Sが設けられている。このリブRは本例に示すように厚み方向だけでなく、幅方向のみであってもよいし、また、厚み方向と幅方向の両方であってもよいものとする。従って、前記間隙Sも同様である。
嵌着部材5を除去する際は、手で嵌着部材5を持って上方へ引き抜くだけで、極めて簡単に取り外し可能である。このように、嵌着部材5を極めて簡単に脱着するための、突起Pと凹部Uの形状、寸法は、本例に示す形状、寸法を好適なものの一例として例示できる。また、本発明の親柱本体2の嵌着部材5の内部での安定した固定は一例として、前記リブRの働き、及び、前記突起Pと凹部Uの組み合わせによる働き、又はそれらを複合させた働きが好適なものとして例示できる。しかし、前記凹部Uと突起Pとを設けず、前記リブRのみの構成のものでも勿論よいものとする。また、前記凹部Uと突起Pのみの構成のものでも、勿論よいものとする。また、いずれの位置決め手段も用いず、取り付け時に丁寧に取り付けることでもよいものとする。
また、本発明の嵌着部材5の上部において、嵌挿孔Kの端部に、面取り部Mが形成されており、また、嵌着部材5の下部5bにおいて、嵌挿孔Kの下部で前記リブRの下端部に面取り部Mが形成されている。前記面取り部Mの形状、寸法は一例として1mmのC面が好適なものとして例示できる。しかし、この形状、寸法に限定されるものではない。このように、嵌着部材5の嵌挿孔Kの上下端部の両方に面取り部Mが形成されていると、親柱本体2を嵌着部材5の嵌挿孔Kの上下いずれの方から嵌挿しても、面取り部Mが形成されているので、極めてスム−ズに嵌挿できる。
1 親柱取付構造
2 親柱本体
2a 親柱下端部
U 凹部
3 親柱固定具
4 基部
B ベース板
T 突起部
TS 突起部の側面
J 凹条溝
H1 ベース板固定穴
H2 親柱取付孔
N1 ベース板固定ネジ
N2 親柱取付ネジ
C キャップ
5 嵌着部材
5a 嵌着部材上部
5b 嵌着部材下部
5c 嵌着部材上端部
K 嵌挿孔
M 面取り
R リブ
P 突起
S 間隙
6 手すり
7 手すり子
8 踏板
9 桁
10 床板
11 手すり子取付金具
2 親柱本体
2a 親柱下端部
U 凹部
3 親柱固定具
4 基部
B ベース板
T 突起部
TS 突起部の側面
J 凹条溝
H1 ベース板固定穴
H2 親柱取付孔
N1 ベース板固定ネジ
N2 親柱取付ネジ
C キャップ
5 嵌着部材
5a 嵌着部材上部
5b 嵌着部材下部
5c 嵌着部材上端部
K 嵌挿孔
M 面取り
R リブ
P 突起
S 間隙
6 手すり
7 手すり子
8 踏板
9 桁
10 床板
11 手すり子取付金具
Claims (4)
- 階段の親柱本体と親柱固定具と、手すり、手すり子、踏板、桁とからなる階段の、親柱取り付け構造であって、前記、親柱固定具は、親柱下端部を取り付け支持する基部と、該基部の箇所で親柱下端部を覆う嵌着部材とから構成され、前記親柱は内部に空隙を有する筒状体からなり、該筒状体の下端部が前記親柱固定具に嵌挿することで親柱が取り付け固定されていることを特徴とする親柱取り付け構造。
- 前記親柱固定具の基部が、床面に取り付けられ表面の所定箇所にベース板固定穴が設けられたベース板と該ベース板の略中央部から上方へ突出して設けられている突起部とからなり、親柱下端部の筒状体の先端部が前記突起部に嵌挿され、前記突起部の側面及び親柱下端部に取付孔が設けられ、前記取付孔に親柱固定ネジを用いて親柱下端部が前記突起部に固定され、前記ベース板固定穴を利用して取付ネジでベース板が床面に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の親柱取り付け構造。
- 前記ベース板と突起部の境界に凹条溝が形成されており、親柱下端部の筒状体の先端部が前記凹条溝に嵌挿されて取り付けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の親柱取り付け構造。
- 前記ベース板の固定穴周縁に取付ネジのネジ頭を埋没させる凹部が設けられており、取付ネジでベース板固定後キャップで前記ネジ頭が隠蔽され、一方、親柱下部に親柱下部を覆う嵌着部材が設けられており、親柱下端部の筒状体先端部が前記ベース板の凹条溝に嵌挿された後、前記嵌着部材で親柱下端部が覆われていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の親柱の取り付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006196897A JP2008025147A (ja) | 2006-07-19 | 2006-07-19 | 親柱取り付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006196897A JP2008025147A (ja) | 2006-07-19 | 2006-07-19 | 親柱取り付け構造 |
Publications (1)
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JP2008025147A true JP2008025147A (ja) | 2008-02-07 |
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ID=39116072
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008025147A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010024749A (ja) * | 2008-07-22 | 2010-02-04 | San Rail:Kk | 手摺支柱の取付装置 |
CN107536545A (zh) * | 2017-09-30 | 2018-01-05 | 罗洪坚 | 一种方管毛巾架 |
-
2006
- 2006-07-19 JP JP2006196897A patent/JP2008025147A/ja active Pending
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RD01 | Notification of change of attorney |
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