JP2020050359A - パウチ - Google Patents

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矢島 俊輔
Shunsuke Yajima
俊輔 矢島
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Abstract

【課題】ウォーターサーバーに装着可能な液体用パウチにおいて、ウォーターサーバーの取水口から液体を取り出す際に、パウチ内に残留する液体を少なくすることができるパウチを提供することを課題とする。【解決手段】ウォーターサーバーに吊り下げて装着することが可能なパウチであって、パウチは、プラスチックフィルム、またはプラスチック層を含む、軟素材で構成されており、パウチは、液体を収納可能に製袋され、密封可能であって、パウチ上部において、液体の収納部の外方に連続する軟素材には、この部分を挟んで吊るし、保持することが可能なはさみ部が1箇所以上設けてあり、パウチ下部において、液体の収納部は注水口を有して、ウォーターサーバーの取水口に接続可能であることを特徴とするパウチである。【選択図】図1

Description

本発明はパウチに関するものである。特にプラスチックフィルム、あるいはプラスチック層からなる、液体を収納可能なパウチであって、吊り下げた状態でウォーターサーバーに装着可能で、その取水口に接続して、内容物の液体を必要量取り出すことが可能なパウチである。
近年水への関心が高まっており、例えば天然水やRO水を飲料用にする目的や、乳児用のミルクのための安全な水などを、家庭や店舗、施設で手軽に使うことを目的として、ウォーターサーバーの需要が徐々に増えているといわれる。
多くは天然水やRO水が充填されたボトルをウォーターサーバーに装着して、取水口を介して必要量をくみ出すことができるというものである。その一方では、特許文献1に提案されているように、ボトルを用いるのではなく、軟素材を用いたパウチによる飲料水容器およびウォーターサーバーが提案されている。
しかしながら、特許文献1で提案されている方法は、容器の上部に、フレキシブルな取水管路の先端に設けられた、配管器具の中空針を突き刺して飲料水を取り出す方法であるために、容器の隅や飲料水の流出に伴って軟素材に発生したシワの隙間に飲料水が残留してしまうという問題がある。
特許第5380584号公報
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであり、ウォーターサーバーに装着可能な液体用パウチにおいて、ウォーターサーバーの取水口から液体を取り出す際に、パウチ内に残留する液体を少なくすることができるパウチを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、
ウォーターサーバーに吊り下げて装着することが可能なパウチであって、
パウチは、プラスチックフィルム、またはプラスチック層を含む、軟素材で構成されており、
パウチは、液体を収納可能に製袋され、密封可能であって、
パウチ上部において、液体の収納部の外方に連続する軟素材には、この部分を挟んで吊るし、保持することが可能なはさみ部が1箇所以上設けてあり、
パウチ下部において、液体の収納部は注水口を有して、ウォーターサーバーの取水口に接続可能であることを特徴とするパウチ
である。
また、請求項2に記載の発明は、
前記注水口は、熱溶着によってパウチ下部に取り付けられたものであることを特徴とする請求項1に記載のパウチ
である。
また、請求項3に記載の発明は、
前記はさみ部は、表裏の軟素材がシールされて構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパウチ
である。
また、請求項4に記載の発明は、
前記パウチの収納部は、容量が1リットル〜20リットルの範囲であることを特徴とする請求項1〜請求項3にいずれかに記載のパウチ
である。
本発明によれば、ウォーターサーバーに装着可能な液体用パウチにおいて、ウォーターサーバーの取水口から液体を取り出す際に、パウチ内に残留する内容物の液体を少なくすることができるパウチを提供することが可能である。また、内容物の液体は、水のほか酒など他の飲料や液体にも用いることが可能である。
また、特に請求項2に記載の発明によれば、注水口(4)は、熱溶着によってパウチ(10)下部に取り付けられたものであることによって、パウチ(10)としての密封性に優れることに加えて、ウォーターサーバーへの接続がより容易になること、またパウチ(10)のリユースが可能であることなどの利点を有する。
また、特に請求項3に記載の発明によれば、はさみ部(3)は、表裏の軟素材がシールされて構成されていることによって、はさみ部(3)は機械的強度が増し、吊り下げの重量に対する耐性が増す利点がある。
また、特に請求項4に記載の発明によれば、パウチ(10)の収納部は、容量が1リットル〜20リットルの範囲であることによって、この範囲であれば、一般のウォーターサーバーとの適合性に優れ、汎用性に優れるパウチ(10)とすることができる。またこの範囲の容量すなわち重量であれば、人手による運搬、ハンドリングが可能であり利便性も優れる。
図1は本発明に係るパウチの一実施態様を説明するための、斜視(一部透視)模式図である。
以下、本発明を図1を参照しながら、更に詳しい説明を加える。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によって限定されるものである。
図1は本発明に係るパウチの一実施態様を説明するための、斜視(一部透視)模式図である。
本発明によるパウチ(10)は、ウォーターサーバーに吊り下げて装着することが可能なパウチであって、内容物の液体(5)を収納可能に製袋されている。製袋の形態は特段の制限を設けるものではなく、たとえばピロー形態などのほか、図1に示す例のように、プラスチックフィルム、またはプラスチック層を含む、矩形の軟素材を2枚用いて、周縁部のシール(1)によって製袋することができる。
またパウチ(10)下部には注出口(4)が設けられており、パウチ(10)は密封されている。注出口(4)はたとえば、別部材を熱溶着によってパウチ(10)に装着することができる。また、この注出口はウォーターサーバーの取水口に接続可能に取り付けられている。
また本発明においては、ウォーターサーバーに吊り下げて装着するために、パウチ上部(2)において、液体の収納部の外方に連続する軟素材に、この部分を挟んで吊るし、保持することが可能なはさみ部(3)を1箇所以上設ける。図1に示す例においては、パウチの上部(2)に、左右2箇所のはさみ部(3)が設けてある。
はさみ部(3)は、液体の収納部の外方に連続する軟素材の部分であって、この部分を挟んでウォーターサーバーに吊り下げて装着する。この部分は、たとえばパウチ(10)を構成する表裏2枚の軟素材をシールして形成するのでも良く、挟んで吊り下げることに支障がない範囲で、シールせずに形成するのでも構わない。
はさみ部(3)をシールする場合には、その部分が2重になってシールされるために、機械的強度が増し、パウチ(10)の吊り下げに対して、特にその容量が大きい場合には重量に対しての耐性が増し、より好ましい。
はさみ部(3)に対しては、ウォーターサーバー側に設けられているはさみ具、たとえばバネを有したはさみ具などを用いて挟み込みが行なわれ、パウチ(10)の保持、吊り下げが行なわれる。
前述のように、図1に示す例において、はさみ部(3)は、パウチ(10)の上部、左右両側に三角形状に設けられたものであって、内容物の液体(5)の収納部が周縁部のシール(1)で、周りを囲むように密封され、その外側に、周縁部のシール(1)を挟んで外側に設けられているものである。
また、三角形状は特に限定するものではなく、形状は任意であって、必要に応じてはさみ部(3)を印刷などによって、表示することもできる。
はさみ部は、パウチ(10)上方からはさみ部(3)を挟んで吊り下げて保持する方法でも良く、あるいはパウチ(10)の側方からはさみ部(3)を挟み込んで吊り下げて保持する方法でも良い。
あるいは、はさみ部(3)は挟み込み、吊り下げ、保持が可能な限りにおいて1箇所でもよく、2箇所以上の複数箇所に設けるのでもよい。
はさみ部(3)によって、パウチ(10)を吊るして保持することにより、またパウチ(10)下部に設けられた注出口(4)が、ウォーターサーバーの取水口に接続可能であることによって、ウォーターサーバーの取水口から内容物の液体(5)を取り出す際に、パウチ(10)内に残留する内容物の液体(5)を少なくすることができる。
一方、パウチ(10)の収納部は、容量が1リットル〜20リットルの範囲であることが好ましく、この範囲であれば、一般のウォーターサーバーとの適合性に優れ、汎用性に優れるパウチとすることができる。
前述のとおり、本発明によるパウチ(10)は、ウォーターサーバーに装着して用いることが可能なパウチ(10)であって、プラスチックフィルムまたはプラスチック層を含む、軟素材で構成されている。すなわち、プラスチックフィルム単体、あるいはプラスチ
ックフィルムを基材とした積層体、またプラスチックフィルムに限らず、プラスチックを押し出し法などの手法により被膜形成した層を含むものであってもよい。
プラスチックフィルムは、高分子樹脂組成物からなるフィルムであって、たとえばポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロンー6、ナイロンー66等)、ポリイミドなどが使用でき、用途に応じて適宜選択される。
特にポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートをプラスチックフィルムとする場合は、フィルム強度と価格においてより好ましい。そのほか延伸ポリアミドフィルムを用いる場合には、積層体に突き刺しに対する強靭性や、衝撃に対する強靭性を付与することができる。
またプラスチックフィルムは、接着剤層を介して他の層と積層して積層体とすることができる。積層体の層構成やその材料構成、厚さなどは、パウチ(10)に対する要求品質に応じて適宜設計することができる。
したがって本発明において、パウチ(10)は、内容物の液体(5)を収納部に収納可能に製袋され、密閉可能である。密閉は、軟素材をヒートシールなどによってシールして製袋することによって行なわれ、そのほか例えば図1に示す例のように、下部には、内容物の液体(5)の注出口(4)を取り付け、キャップ等で密封することも可能である。
内容物の液体(5)の注出はパウチ底部とウォーターサーバーの取水口を接続して行なうが、例えば突き刺し式など、パウチ(10)の底部に穴を開けてウォーターサーバーとの接続を行なう方式に比べて、注出口(4)およびキャップ等で密封する場合には、パウチ(10)内に残留する内容物の液体(5)を少なくすることが可能であり、さらにパウチ(10)は再利用が可能であって、より環境適合的でありコスト面でも有利である。
また、例えばヒートシールによるパウチ(10)の製袋のために、軟素材のパウチ(10)内側になる面にシーラント層を設けることができる。すなわち、2枚の軟素材をシーラント層同士が対向するように重ねて、加熱、加圧してヒートシールすることによって互いを接着させ、パウチ(10)に製袋することを可能にする。このとき軟素材は、パウチ(10)に必要な層を積層した、積層体とすることができる。
シーラント層の材質としては、熱可塑性樹脂のうちポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂や、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂(PP)、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等を使用することができる。
シーラント層の形成には、押出機などを用いて溶融した樹脂を製膜して、軟素材上に層形成することができる。あるいは、あらかじめフィルムの状態に製膜してある材料を、ラミネートによって積層することによって、軟素材の表面にシーラント層を形成することも可能である。
このように本発明によれば、ウォーターサーバーに装着可能な液体用パウチにおいて、
ウォーターサーバーの取水口から液体を取り出す際に、パウチ内に残留する液体を少なくすることができるパウチを提供することが可能である。
1・・・周縁部のシール
2・・・パウチ上部
3・・・はさみ部
4・・・注出口
5・・・内容物の液体
10・・・パウチ

Claims (4)

  1. ウォーターサーバーに吊り下げて装着することが可能なパウチであって、
    パウチは、プラスチックフィルム、またはプラスチック層を含む、軟素材で構成されており、
    パウチは、液体を収納可能に製袋され、密封可能であって、
    パウチ上部において、液体の収納部の外方に連続する軟素材には、この部分を挟んで吊るし、保持することが可能なはさみ部が1箇所以上設けてあり、
    パウチ下部において、液体の収納部は注水口を有して、ウォーターサーバーの取水口に接続可能であることを特徴とするパウチ。
  2. 前記注水口は、熱溶着によってパウチ下部に取り付けられたものであることを特徴とする請求項1に記載のパウチ。
  3. 前記はさみ部は、表裏の軟素材がシールされて構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパウチ。
  4. 前記パウチの収納部は、容量が1リットル〜20リットルの範囲であることを特徴とする請求項1〜請求項3にいずれかに記載のパウチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE112021001734T5 (de) 2020-03-20 2023-01-26 Denso Corporation Ultraschallwandler, ultraschallsensor, objekterfassungsvorrichtung, objekterfassungsverfahren und objekterfassungsprogramm

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