JP2020049177A - 人工肺装置に用いる圧力推定システム - Google Patents

人工肺装置に用いる圧力推定システム Download PDF

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Abstract

【課題】遠心ポンプの入口圧を、高い精度で推定できる人工肺装置に用いる圧力推定システムを提供する。【解決手段】遠心ポンプ6で血液を脱血し、人工肺7で酸素化を行った後に送血を行う人工肺装置1に用いる圧力推定システム25であって、遠心ポンプ6の回転数と遠心ポンプ6の揚程との関係式を記憶した記憶部と、遠心ポンプ6の回転数と関係式とに基づいて遠心ポンプ6の揚程を推定し、推定した揚程と遠心ポンプ6の出口側の圧力とに基づいて、遠心ポンプ6の入口側圧力を推定する演算部とを備え、関係式は、事前に遠心ポンプ6単体を駆動して算出したものである。【選択図】図1

Description

本発明は、遠心ポンプで血液を脱血し、人工肺で酸素化を行った後に送血を行う人工肺装置に用いる圧力推定システムに関する。
心肺停止患者や重症心肺不全例に対して用いられる治療用装置として、人工肺装置が知られている。例えば体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)は、大腿静脈から遠心ポンプで血液を血液回路内に脱血し、人工肺で酸素化を行った後に、大腿動脈に逆行性に送血を行う治療に用いる装置であり、酸素化した血液を全身に十分送血できる送血量の確保が重要になる。
この送血量に関し、従来は体重に関わらず3.0L/min程度の送血量でよいとされていたが、近年は体重に応じて安定した高血流(60mL/kg/min)を確保することが重要になってきた。一方、目標血流量が確保できなくなる症例が多く、この場合は送血量確保のために速やかな対処が必要となる。
速やかな対処を取るには、血流量低下の原因が脱血側にあるのか、送血側にあるのかを見極める必要がある。そのためには遠心ポンプの入口圧(脱血側)と出口圧(送血側)をモニタリングしておく必要があるが、脱血圧は陰圧になるため、長時間連続モニタリングを行う場合には血液回路内に空気が吸引・混入の危険があり、遠心ポンプの入口圧のモニタリングは普及していない。
また、遠心ポンプの入口圧が過度に陰圧化すると、赤血球に対する傷害が発生し溶血が生じる。溶血が生じると酸素運搬能の低下だけでなく、溶血による遊離ヘモグロビンの血液中への放出により、急性腎不全等の臓器障害が生じる危険性がある。
この点に鑑み、特許文献1に記載されている体外循環システムに血液を送り出すための装置は、遠心ポンプの排出側(送血側)における流量及び圧力と、遠心ポンプの回転速度を考慮して遠心ポンプの脱血側の圧力を決定するようにしており、遠心ポンプの脱血側に圧力センサを使用することなく、遠心ポンプの脱血側の圧力を得ることができる。
特許第5687696号公報
しかしながら、特許文献1には、ポンプの脱血側の圧力に対応する値の決定に際し、「遠心ポンプを介した圧力の増加(出口圧力−入口圧力の勾配)が回転速度および流量の関数であり、例えば特性のセットを用いて記述され得るという事実が利用される。」(特許文献1の段落[0019])と記載されているが、当該関数の具体的な記載はなく、当該関数の検証についても何ら記載がなく、同文献に記載された遠心ポンプの脱血側の圧力の決定は、実用水準で実施可能であるのか不明であった。
本発明は、前記のような従来の問題を解決するものであり、遠心ポンプの入口圧を、高い精度で推定できる人工肺装置に用いる圧力推定システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の人工肺装置に用いる圧力推定システムは、遠心ポンプで血液を脱血し、人工肺で酸素化を行った後に送血を行う人工肺装置に用いる圧力推定システムであって、前記遠心ポンプの回転数と前記遠心ポンプの揚程との関係式を記憶した記憶部と、前記遠心ポンプの回転数と前記関係式とに基づいて前記遠心ポンプの揚程を推定し、前記推定した揚程と前記遠心ポンプの出口側の圧力とに基づいて、前記遠心ポンプの入口側圧力を推定する演算部とを備え、前記関係式は、事前に前記遠心ポンプ単体を駆動して算出したものであることを特徴とする。
前記本発明の人工肺装置に用いる圧力推定システムによれば、前記構成により、遠心ポンプ入口圧を実測することなく、時系列的に遠心ポンプ入口圧の推定値が高精度に得られ、このことは本願発明者らにより検証されている。しかも、推定に用いる関係式のパラメータは遠心ポンプ回転数だけで足り、人工肺装置の作動中、高精度に遠心ポンプ入口圧を迅速かつ安定的に監視できる。このため、本実施形態では、遠心ポンプ入口圧を経時的に監視することにより、脱血不良時における原因検索が容易に行えることになる。すなわち、遠心ポンプ入口圧を高精度に迅速かつ安定的に監視でき、遠心ポンプ出口圧については実測により高精度に迅速かつ安定的に監視できるので、脱血不良時において、原因が脱血側にあるのか、送血側にあるのかを迅速に見極めることができる。
例えば、遠心ポンプ入口圧を監視しながら、遠心ポンプの回転数を適宜調整することにより、遠心ポンプ入口圧が過度の陰圧になることによる溶血を防止することができる。したがって、人工肺装置による治療中における溶血は、治療予後を左右する因子であることが報告されているところであるが、本実施形態によればその危険性を回避できることになる。
前記本発明の人工肺装置に用いる圧力推定システムによれば、以下の各構成とすることが好ましい。前記演算部手段は、前記遠心ポンプの出口側の圧力の実測値を平均処理し、前記遠心ポンプの入口側圧力の推定に、前記平均処理した後の圧力を用いることが好ましい。この構成によれば、計測した遠心ポンプ出口圧について平均処理を行うことにより、脈動の影響を除去することができ、より高精度に遠心ポンプ入口圧を推定できることになる。
前記遠心ポンプの回転数調整機構をさらに備えており、前記推定された遠心ポンプの入口側圧力が、予め設定した値を超えた陰圧になったときに、前記演算部の指令により、前記遠心ポンプの回転数が前記回転数調整機構により自動調整されることが好ましい。この構成によれば、自動調整により治療の労力が軽減されることになる。
前記遠心ポンプの回転数調整機構をさらに備えており、前記演算部により、前記推定された遠心ポンプの入口側圧力が、予め設定した値を超えた陰圧にならないように前記演算部により監視され、かつ送血流量の目標値が得られるように、演算部の指令により前記遠心ポンプの回転数が前記回転数調整機構により自動調整されることが好ましい。この構成によっても、自動調整により治療の労力が軽減されることになる。
本発明の効果は前記のとおりであり、要約すれば、遠心ポンプ入口圧を実測することなく、時系列的に遠心ポンプ入口圧の推定値が高精度に得られ、しかも、推定に用いる関係式のパラメータは遠心ポンプ回転数だけで足り、人工肺装置の作動中、高精度に遠心ポンプ入口圧を迅速かつ安定的に監視できる。このため、本実施形態では、脱血不良時における原因検索が容易に行えることになり、遠心ポンプ入口圧を監視しながら、遠心ポンプの回転数を適宜調整することにより、遠心ポンプ入口圧が過度の陰圧になることによる溶血を防止することができる。したがって、人工肺装置による治療中における溶血は、治療予後を左右する因子であることが報告されているところであり、本実施形態によればその危険性を回避できることになる。
本発明の一実施形態に係る人工肺装置の構成図。 図1に示した人工肺装置のコントローラの詳細を示したブロック図。 実験用の人工肺装置の構成図。 図3に示した実験用の人工肺装置における遠心ポンプの揚程の一例を示す図。 粘度の異なる3種類のグリセリン溶液及び純水について、遠心ポンプ回転数と揚程との関係を示した図。 遠心ポンプ回転数と揚程との関係について、遠心ポンプ単体で算出した推定式と人工肺装置全体で算出した推定式から得られた推定値を比較した図。 推定揚程と実測揚程との関係の検証結果を示した図。 推定入口圧と実測入口圧との関係の検証結果を示した図。 推定揚程と実測揚程との関係において、平均処理を行う前後の検証結果を示した図。 推定入口圧と実測入口圧との関係において、平均処理を行う前後の検証結果を示した図。 本発明の一実施形態に係る人工肺装置の情報処理を示すフローチャート。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る人工肺装置1の構成図を示している。人工肺装置1は、体外循環部2とコントローラ3とで構成されている。体外循環部2は、遠心ポンプ6及び人工肺7がチューブ8〜10で接続されて血液が循環する回路を構成したものである。
遠心ポンプ6は、ロータの回転による遠心力で圧力差を発生させ、血液の流れを作るものである。人工肺7は血液に酸素化を行うものであり、本実施形態では人工肺7は膜型人工肺である。膜型人工肺は、ガス透過性のある膜を介して血液と酸素ガスを接触させるものである。
詳細は後に図2を参照しながら説明するが、コントローラ3は、遠心ポンプ6の回転数等を計測する計測部20、計測部20での計測値等を表示する表示部21、遠心ポンプ6の入口圧を推定する圧力推定システム25及び遠心ポンプ6の回転数を調整する制御部24を備えている。本実施形態では、圧力推定システム25は、人工肺装置1の一部として説明するが、人工肺装置1に後付け可能な独立したユニットとして構成してもよい。また、便宜上、圧力推定システム25と制御部24とを区別しているが、圧力推定システム25に制御部24を含ませるようにしてもよい。
図1において、脱血カニューラ4及び送血カニューラ5は、それぞれ管であり、脱血カニューラ4は患者13の大腿静脈に挿入し、送血カニューラ5は患者の大腿動脈に挿入されている。遠心ポンプ6の駆動により、大腿静脈から脱血した血液は、チューブ8及び遠心ポンプ6を経て、人工肺7に送られる。人工肺7では酸素化が行われ、酸素化された血液はチューブ10及び送血カニューラ5を経て大腿動脈に送血が行われる。
図2は、図1に示したコントローラ3の詳細を示したブロック図である。計測部20は、遠心ポンプ6の出口圧を検出する圧力計11、人工肺7からの出口流量(送血流量)を検出する流量計12及び遠心ポンプ6の回転数を検出する回転計14からの信号が入力される部分であり、計測部20において、遠心ポンプ6の出口圧、送血流量及び遠心ポンプ6の回転数の計測値が得られる。これらの計測値は表示部21に表示される。
圧力推定システム25は、演算部22及び記憶部23を備えている。演算部22は、遠心ポンプ6の回転数から遠心ポンプ6の入口圧を推定するものであり、記憶部23に格納されている遠心ポンプ6の特性(関係式)に基づいて算出が行われる。算出の詳細は後に説明する。制御部24は、回転数調整機構を有しており、例えば遠心ポンプ6の入口圧が過度な陰圧になった際には、操作者の操作により又は自動的に、遠心ポンプ6の回転数を自動的に調整することができる。
すでに説明したとおり、人工肺装置1においては、安定した高血流の確保が重要になっており、目標血流量が確保できない場合には、送血量確保のために速やかな対処が必要となる。このためには、送血流量低下の原因が脱血側にあるのか、送血側にあるのかを見極める必要がある。この見極めには、遠心ポンプ6の入口圧(脱血側)と出口圧(送血側)をモニタリングしておく必要があるが、原理的に入口圧は陰圧になるため、長時間連続モニタリングを行う場合には血液回路内に空気混入の危険性があった。
また、遠心ポンプ6の入口圧が過度に陰圧化すると、赤血球に対する傷害が発生し溶血が生じ、溶血が生じると酸素運搬能の低下だけでなく、溶血による遊離ヘモグロビンの血液中への放出により、急性腎不全等の臓器障害が生じる危険性もあった。
本願発明者らは、研究を重ねた結果、遠心ポンプ6の揚程と遠心ポンプ6の回転数との関係が所定の関係式で表わされることに着目し、送血流量、血液の粘度といった他の要素を考慮しなくても、遠心ポンプ6の回転数から高精度で遠心ポンプの入口圧を推定できる手法を導出し、これを装置化するに至った。本発明に係る人工肺装置1の具体的な動作について説明する前に、遠心ポンプ6の入口圧の推定手法の導出過程について説明する。
図3は、実験用の人工肺装置100の構成図を示している。図1に示した人工肺装置1と同一構成のものは、同一番号を付して説明は省略する。人工肺装置100は図1の人工肺装置1と比べると、患者13に代えて貯留タンク101を用い、脱血カニューラ4の先端圧を計測する圧力計102、遠心ポンプ6の入口圧を計測する圧力計103、人工肺7の出口圧を計測する圧力計104及び送血カニューラ5の先端圧を計測する圧力計105を追加している点が異なるが、基本的な動作は人工肺装置1と同様である。
人工肺装置100は、市販品のキャピオックス(登録商標)カスタムパックEBS(登録商標)心肺回路LX回路(テルモ社製)を用いた。また、流量計12については、市販品の実験用血流計である超音波トランジットタイム方式血流計HT−310(トランソニック社製)を用いた。
本願発明者らは、人工肺装置100で実験を繰り返しながら、遠心ポンプ6の特性に着目し、遠心ポンプ6の揚程を推定することができれば、遠心ポンプ6の出口圧から遠心ポンプ6の入口圧を推定できる点に着目した。図4は、図3に示した人工肺装置100における遠心ポンプ6の揚程の一例を示す図である。本図においてLで示した部分が揚程であり、揚程Lは次の式(1)で表される。
式(1) 揚程L=遠心ポンプ出口圧−遠心ポンプ入口圧
図4の例は、遠心ポンプ6の回転数は2000rpmであり、遠心ポンプ出口圧が223mmHg、遠心ポンプ入口圧が−126mmHgであった。この場合の揚程Lは式(1)により、349mmHgとなる。
次に、遠心ポンプ6単体での遠心ポンプ揚程推定式の導出を試みた。この導出の前提として、遠心ポンプ回転数、循環溶液としてのグリセリン溶液の濃度、比重、粘度を設定対象とし、設定値を適宜変更しながら遠心ポンプ入口圧、遠心ポンプ出口圧、人工肺出口流量(送血流量に相当)を測定した。これらの設定値及び計測値を説明変数とし、従属変数を実測揚程として重回帰分析を行った。
その結果、yを揚程(mmHg)、xを遠心ポンプ回転数(rpm)とすると、次の式(2)で表わされる遠心ポンプ揚程推定式を導出した。
式(2)y=(8.01×10-5)x+0.021x-3.94
検討段階では、前記のとおり、グリセリン溶液の濃度、比重、粘度及び人工肺出口流量も説明変数として考慮したが、式(2)のとおり、説明変数は遠心ポンプ回転数だけで足りることが判明した。
例えば、溶液の粘度は揚程に与える影響が小さいことを検証した結果を図5に示している。図5は、粘度の異なる3種類のグリセリン溶液及び純水(水系実験)について、遠心ポンプ回転数と揚程との関係を示した図である。図5から分かるとおり、各遠心ポンプ回転数における揚程は、3種類のグリセリン溶液及び純水のいずれにおいても、ほとんど差異が認められず、溶液の粘度が揚程に与える影響は小さく、溶液の粘度は遠心ポンプ揚程推定式にパラメータとして含める必要がないことが理解できる。
ここで、人工肺装置装置は、図1に示したとおり、患者13や人工肺7が介在している。一方、式(2)は遠心ポンプ6単体での遠心ポンプ揚程推定式であり、人工肺装置に組み込んだ状態でも、式(1)が成立するか確認するため、患者13に相当する貯留タンク101や人工肺7が介在している実験用の人工肺装置100(図3参照)を用いて、遠心ポンプ回転数とそのときの揚程を測定し、式(2)による算出結果とを比較した。
図6は、遠心ポンプ回転数と揚程との関係について、遠心ポンプ単体で算出した推定式と人工肺装置全体で算出した推定式から得られた推定値を比較した図である。図6において、線30は式(2)の遠心ポンプ揚程推定式(遠心ポンプ6単体での推定式)で算出した遠心ポンプ回転数と揚程との関係であり、線31は図3に示した人工肺装置100(装置全体)で算出した遠心ポンプ回転数と揚程との関係である。図6に示したとおり、線30と線31はほぼ重なり合っている。
この実験結果によれば、予め遠心ポンプ6単体で、遠心ポンプ揚程推定式を算出しておけば、この遠心ポンプ6を図1の人工肺装置1に組み込んだ状態においても、遠心ポンプ6単体における遠心ポンプ揚程推定式がそのまま活用できることになる。すなわち、図1の人工肺装置1において、遠心ポンプ6の回転数を検出すれば、遠心ポンプ6単体における遠心ポンプ揚程推定式を用いて、患者13に接続した人工肺装置の遠心ポンプ6の揚程を高精度で推定できることになる。
この点について、検証した結果を図7に示している。図7は、図3に示した人工肺装置100において、推定揚程と実測揚程との関係の検証結果を示したものである。この人工肺装置100における遠心ポンプ6は、式(2)の遠心ポンプ揚程推定で表わされるものであり、遠心ポンプ6の回転数を式(2)に代入すれば、この回転数のときの揚程が得られる。これが横軸の推定揚程である。そして、当該回転数のときの遠心ポンプ6の揚程の実測値が縦軸の実測揚程である。
図7において、推定揚程と実測揚程との相関性は次の式(3)で表わされる。式(3)において、yは実測揚程(mmHg)、xは推定揚程(mmHg)である。
式(3)y=1.0087x−9.8175
式(3)は傾きがほぼ1に等しいことに加え、図7にプロットしたデータの決定係数を算出したところ、R=0.9971となり、極めて高い推定精度を有していることが確認できた。
ここまでの検討によれば、遠心ポンプ6を全体装置である人工肺装置に組み込んだ状態において、遠心ポンプ6の回転数を検出すれば、遠心ポンプ6単体における遠心ポンプ揚程推定式を用いて、人工肺装置に組み込まれた状態における遠心ポンプ6の揚程を高精度で推定できることになる。遠心ポンプ6の揚程は、前記式(1)のとおりであるので、遠心ポンプ6の揚程を高精度で推定できれば、同時に遠心ポンプ入口圧も高精度で推定できることになる。すなわち、遠心ポンプ入口圧は、式(1)を変形すれば次の式(4)で表わされる。
式(4) 遠心ポンプ入口圧=遠心ポンプ出口圧−揚程L
この点について、検証した結果を図8に示している。図8は、図7の検証を行った人工肺装置100において、推定入口圧(遠心ポンプ入口圧の推定値)と実測入口圧(遠心ポンプ入口圧の実測値)との関係の検証結果を示したものである。人工肺装置100における遠心ポンプ6は、前記式(2)の遠心ポンプ揚程推定で表わされるので、遠心ポンプ6の回転数を計測し、これを式(2)に代入すれば、この回転数のときの推定揚程が得られる。この推定揚程と実測した遠心ポンプ出口圧を式(4)に代入すれば、遠心ポンプ入口圧の推定値が得られる。これが横軸の遠心ポンプ入口圧の推定入口圧である。そして、当該回転数のときの遠心ポンプ6の遠心ポンプ入口圧を実測した値が縦軸の実測入口圧である。
図8において、推定入口圧と実測入口圧との相関性は次の式(5)で表わされる。式(5)において、yは実測入口圧(mmHg)、xは推定入口(mmHg)である。
式(5)y=1.0199x+9.8253
式(5)は傾きがほぼ1に等しいことに加え、図8にプロットしたデータの決定係数を算出したところ、R=0.9951となり、極めて高い推定精度を有していることが確認できた。
以上の検討によれば、遠心ポンプ6を全体装置である人工肺装置に組み込んだ状態において、遠心ポンプ6の回転数を検出すれば、遠心ポンプ6単体における遠心ポンプ揚程推定式を用いて、遠心ポンプ6の入口圧を実測することなく、人工肺装置に組み込まれた状態における遠心ポンプ6の入口圧を高精度で推定できることになる。
本願発明者らは、さらに研究を重ねた結果、患者の自己心拍や補助循環装置であるIABP(intra-aortic balloon pumping)の拍動成分が人工肺装置の回路内部に伝搬する点に着目し、この拍動性を考慮して遠心ポンプ入口圧を推定することを試みた。実際に人工肺装置とIABPを併用治療している臨床データを用いて、人工肺装置の遠心ポンプ出口圧と回転数をもとに推定揚程と実測揚程の関係を確認した。
前記のとおり、図7は実験条件下にて人工肺装置100における推定揚程と実測揚程との関係を示している。図9(a)は、臨床データを用いて式(2)により算出した推定揚程と実測揚程との関係を示している。図9(a)において、推定揚程と実測揚程との相関性は次の式(6)で表わされる。式(6)において、yは実測揚程(mmHg)、xは推定揚程(mmHg)である。
式(6)y=0.9808x+3.7199
式(6)においても、傾きが1に近くなっており、図9(a)の結果においても、推定揚程と実測揚程との間には高い相関関係が認められるが、決定係数は図7の結果では前記のとおり、R=0.9971であったところ、図9(a)の結果では、R=0.9361となり、若干低下する結果となった。この違いが生じた理由として、臨床データではIABPにより発生した脈動成分が遠心ポンプ出口圧に影響を与えた結果であることは明らかであり、脈動の影響を除去できれば、より高い相関関係を確保できることになる。
この点、検討を重ねた結果、測定した遠心ポンプ6の入口圧及び出口圧をそのまま使うのではなく、平均処理を行なうことで脈動の影響を除去できることを見出すことができた。図9(b)は、脈動の影響を除去したときの推定揚程と実測揚程との関係を示している。本図の実験条件は、実測揚程を算出するための遠心ポンプ6の入口圧及び出口圧について、実測値をそのまま使うのではなく、平均処理を行っている点が、図9(a)の実験条件と異なっている。
平均処理は具体的には、遠心ポンプ6の入口圧及び出口圧について、10秒間の測定を行い、この10秒間の測定値について、平均処理を行った。このため、図9(b)の縦軸は平均処理後の遠心ポンプ6の入口圧及び出口圧で算出した実測揚程である。図9(b)において、推定揚程と実測揚程との相関性は次の式(7)で表わされる。式(7)において、yは実測揚程(mmHg)、xは推定揚程(mmHg)である。
式(7)y=0.9818x+3.587
図9(b)の結果においては、決定係数はR=0.9974となり、図9(a)の結果におけるR=0.9361に比べ、相関性が高まっており、かつ図7の結果におけるR=0.9971とほぼ一致している。すなわち、遠心ポンプ6の入口圧及び出口圧について、平均処理を行うことにより、脈動の影響を除去することができ、脈動があっても遠心ポンプ揚程推定式を用いて遠心ポンプ揚程を高精度で推定できることが検証できた。
図10は脈動を付加した図9の検証と同じ条件で、推定入口圧(遠心ポンプ入口圧の推定値)と実測入口圧(遠心ポンプ入口圧の実測値)との関係を示したものである。図10(a)は図9(a)の実験条件と同様に、脈動を人工肺装置100に付加したときの推定入口圧と実測入口圧との関係を示しており、縦軸の実測入口圧は実測値そのものであり、平均処理は行っていない。図10(a)において、推定入口圧と実測入口圧との相関性は次の式(8)で表わされる。式(8)において、yは実測入口圧(mmHg)、xは推定入口圧(mmHg)である。
式(8)y=0.7982x−0.3586
式(8)においては、図10(a)の結果に示すように、推定入口圧と実測入口圧との間には相関関係が認められるが、決定係数はR=0.6846と、実験条件にて評価した図8の結果におけるR=0.9951に比べ低下する結果となった。
図10(b)は、実測入口圧について平均処理を行ったときの推定入口圧と実測入口圧との関係を示している。平均処理は図9(b)の場合と同様であり、遠心ポンプ6の入口圧について、10秒間の測定を行い、この10秒間の測定値について、平均処理を行った。図10(b)において、推定入口圧と実測入口圧との相関性は次の式(9)で表わされる。式(9)において、yは実測入口圧(mmHg)、xは推定入口圧(mmHg)である。
式(9)y=0.9535x−1.0955
図10(b)の結果においては、決定係数はR=0.9849となり、図10(a)の結果におけるR=0.6846に比べ、非常に相関性が高まっており、かつ図8の結果におけるR=0.9951とほぼ一致している。すなわち、遠心ポンプ6の入口圧について、平均処理を行うことにより、脈動の影響を除去することができ、脈動があっても遠心ポンプ揚程推定式を用いて遠心ポンプ揚程を高精度で推定できることが検証できた。
以上の検討によれば、遠心ポンプ6を人工肺装置1(図1参照)に組み込んだ状態において、遠心ポンプ6の回転数を用いれば、予め求めた遠心ポンプ6単体における遠心ポンプ揚程推定式を用いて、遠心ポンプ6の揚程を高精度で推定でき、計測した遠心ポンプ出口圧を用いて、遠心ポンプ入口圧を高精度で推定できることになる。すなわち、本実施形態に係る遠心ポンプ入口圧の推定手法を用いれば、遠心ポンプ入口圧を実測することなく、遠心ポンプ入口圧を高精度で推定できることになる。そして、計測した遠心ポンプ出口圧について平均処理を行うことにより、脈動の影響を除去することができ、より高精度に遠心ポンプ入口圧を推定できることになる。
図1及び図2に示した圧力推定システム25は、本実施形態に係る遠心ポンプ入口圧の推定手法を装置化したものであり、以下図1の構成図、図2のブロック図及び図11のフローチャートを参照しながら、圧力推定システムによる情報処理について説明する。
図11は図1に示した人工肺装置1の情報処理を示すフローチャートである。人工肺装置1を起動させると、図2において、回転計14からの信号に基づいて、計測部20で遠心ポンプ6の回転数Rが計測される(図11のステップ200)。また、図2において、圧力計11からの信号に基づいて、計測部20で遠心ポンプ6の出口圧Pが計測される(図11のステップ201)。ステップ200とステップ201の順序は逆でもよく、同時でもよい。
遠心ポンプ6の出口圧Pは、図2に示した圧力推定システム25の演算部において、平均処理されて新たな出口圧P’が算出される(図11のステップ202)。平均処理は、前記の例では、10秒間の測定値について平均処理する処理であるが、10秒間の時間は適宜変更してもよく、平均処理の演算式についても、同様の効果が得られる範囲内で適宜変更してもよい。
図2において、圧力推定システム25の演算部22は、遠心ポンプ6の回転数Rに基づいて、遠心ポンプ6の推定揚程Lを算出する(図11のステップ203)。この算出は前記式(2)の遠心ポンプ揚程推定式の例では、xに回転数Rを代入すればよく、得られたyが推定揚程Lである。式(2)の遠心ポンプ揚程推定式は一例であり、遠心ポンプ6が異なれば、異なる式となる。このため、人工肺装置1を稼働させる前に、予め遠心ポンプ6単体の遠心ポンプ揚程推定式を準備しておく。
推定揚程Lを算出すると、圧力推定システム25の演算部は、遠心ポンプ6の入口圧を推定する(図11のステップ204)。この算出は前記式(4)を用いればよく、改めて示せば次の式(10)のとおりである。
式(10) 遠心ポンプ入口圧=遠心ポンプ出口圧P’−揚程L
図11のステップ200〜ステップ204を繰り返すことにより、遠心ポンプ入口圧を実測することなく、時系列的に遠心ポンプ入口圧の推定値が高精度に得られることになる。しかも、本実施形態では、遠心ポンプ揚程推定式のパラメータは遠心ポンプ回転数だけで足り、人工肺装置の作動中、高精度に遠心ポンプ入口圧を迅速かつ安定的に監視できる。
このため、本実施形態では、遠心ポンプ入口圧を経時的に監視することにより、脱血不良時における原因検索が容易に行えることになる。すなわち、遠心ポンプ入口圧を高精度に迅速かつ安定的に監視でき、遠心ポンプ出口圧については実測により高精度に迅速かつ安定的に監視できるので、脱血不良時において、原因が脱血側にあるのか、送血側にあるのかを迅速に見極めることができる。例えば、遠心ポンプ入口圧を監視しながら、遠心ポンプ6の回転数を制御部24(図2参照)で適宜調整することにより、遠心ポンプ入口圧が過度の陰圧になることによる溶血を防止することができる。したがって、人工肺装置による治療中における溶血は、治療予後を左右する因子であることが報告されているところ、本実施形態によればその危険性を回避できることになる。
制御部24による遠心ポンプ6の回転数の調整は、操作者の操作による手動でもよいが、自動調整であってもよく、自動調整により治療の労力が軽減される。具体的には、推定された遠心ポンプ6の入口圧が、予め設定した値を超えた陰圧になったときに、演算部22の指令により遠心ポンプ6の回転数が制御部24が備える回転数調整機構により自動調整されるようにしてもよい。
また、演算部22により、推定された遠心ポンプ6の入口側圧力が、予め設定した値を超えた陰圧にならないように監視され、かつ送血流量の目標値が得られるように演算部22の指令により遠心ポンプ6の回転数が制御部24が備える回転数調整機構によりにより自動調整されるようにしてもよい。
1 人工肺装置
3 コントローラ
6 遠心ポンプ
7 人工肺
20 計測部
21 表示部
22 演算部
23 記憶部
24 制御部
25 圧力推定システム

Claims (4)

  1. 遠心ポンプで血液を脱血し、人工肺で酸素化を行った後に送血を行う人工肺装置に用いる圧力推定システムであって、
    前記遠心ポンプの回転数と前記遠心ポンプの揚程との関係式を記憶した記憶部と、
    前記遠心ポンプの回転数と前記関係式とに基づいて前記遠心ポンプの揚程を推定し、前記推定した揚程と前記遠心ポンプの出口側の圧力とに基づいて、前記遠心ポンプの入口側圧力を推定する演算部とを備え、
    前記関係式は、事前に前記遠心ポンプ単体を駆動して算出したものであることを特徴とする人工肺装置に用いる圧力推定システム。
  2. 前記演算部は、前記遠心ポンプの出口側の圧力の実測値を平均処理し、前記遠心ポンプの入口側圧力の推定に、前記平均処理した後の圧力を用いる請求項1に記載の人工肺装置に用いる圧力推定システム。
  3. 前記遠心ポンプの回転数調整機構をさらに備えており、前記推定された遠心ポンプの入口側圧力が、予め設定した値を超えた陰圧になったときに、前記演算部の指令により、前記遠心ポンプの回転数が前記回転数調整機構により自動調整される請求項1又は2に記載の人工肺装置に用いる圧力推定システム。
  4. 前記遠心ポンプの回転数調整機構をさらに備えており、前記演算部により、前記推定された遠心ポンプの入口側圧力が、予め設定した値を超えた陰圧にならないように前記演算部により監視され、かつ送血流量の目標値が得られるように、演算部の指令により前記遠心ポンプの回転数が前記回転数調整機構により自動調整される請求項1又は2に記載の人工肺装置に用いる圧力推定システム。


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