JP2020048967A - 貯水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で単純な構造で、転倒時に水が漏れるのを防ぐことができる貯水装置を提供する。【解決手段】ケース本体2と、このケース本体2に設けられる貯水部6と、この貯水部6の上部開口7を着脱可能に覆う蓋体8とを有する。蓋体8が、内壁10と、外壁11と、これらを接続する周壁12と、それら内壁10,外壁11及び周壁12の間の空洞9とを有し、内壁10に第一貫通孔13が設けられ、外壁11に第二貫通孔14が設けられると共に、第一貫通孔13と第二貫通孔14とが、水平方向に位置をずらして設けられるものであるから、貯水部6に水が溜まった状態で転倒したとしても、蓋体8の外壁11と内壁10との間に水を貯めることで、止水弁を設けることなく、蓋体8の外に水がこぼれるのを抑制することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、コーヒーメーカー等、内部に水を溜めておく貯水部を有する貯水装置に関するものである。
従来、この種の貯水装置としては、水タンクと、この水タンクの上方を覆う蓋体とを有する貯水装置としての飲料抽出装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、貯水部としての内容器と、この内容器の上部開口を覆う蓋体とを有し、この蓋体内に、球状体が移動して蒸気筒部の端縁に当接することで止水される止水弁が設けられた、貯水装置としての液体供給容器も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−279192号公報 特開2007−215880号公報
しかしながら、特許文献1のような貯水装置は、蓋体に止水構造がないので、誤って倒してしまった場合、水タンク内の水がこぼれてしまうという問題があった。一方、特許文献2のような貯水装置は、部品数が多く構造が複雑になり、コストが高いという問題があった。特に、貯水容量が小さい貯水装置の場合、通常、蓋体の大きさも小さいが、このような小さな蓋体内に前述のような止水弁を設けるためのスペースがとれないという問題もあった。また、蓋体の開閉に伴って、球状体が移動することに伴う音がするという問題もあった。
本発明は以上の問題点を解決し、安価で単純な構造で、転倒時に水が漏れるのを防ぐことができる貯水装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の貯水装置は、本体と、この本体に設けられる貯水部と、この貯水部の上部開口を着脱可能に覆う蓋体とを有する貯水装置において、前記蓋体が、内壁と、外壁と、これらを接続する周壁と、それら内壁,外壁及び周壁の間の空洞とを有し、前記内壁に第一貫通孔が設けられ、前記外壁に第二貫通孔が設けられると共に、前記第一貫通孔と第二貫通孔とが、水平方向に位置をずらして設けられるものである。
また、本発明の請求項2に記載の貯水装置は、請求項1において、前記本体は転倒方向が制限された形状を有し、前記第一貫通孔と第二貫通孔とが、前記制限された転倒方向に位置をずらして設けられるものである。
また、本発明の請求項3に記載の貯水装置は、請求項2において、前記本体の底面が実質的に長方形であり、前記制限された転倒方向の一つが前記底面の長辺と交差する方向となるものである。
また、本発明の請求項4に記載の貯水装置は、請求項3において、前記第一貫通孔が、前記蓋体の中央よりも、前記底面の一方の長辺寄りに設けられると共に、前記第二貫通孔が、前記蓋体の中央よりも、前記底面の他方の長辺寄りに設けられるものである。
また、本発明の請求項5に記載の貯水装置は、請求項2において、前記本体の底面が実質的に正方形であり、前記転倒方向が前記底面の対向する辺と交差する方向となるものである。
また、本発明の請求項6に記載の貯水装置は、請求項5において、前記第一貫通孔が、前記蓋体の中央よりも、前記底面の直交する二本の辺寄りに設けられると共に、前記第二貫通孔が、前記蓋体の中央よりも、前記底面の直交する他の二本の辺寄りに設けられるものである。
更に、本発明の請求項7に記載の貯水装置は、請求項2において、転倒状態で下側になる前記周壁の内面と前記第二貫通孔との間に間隔が設けられるものである。
本発明の請求項1に記載の貯水装置は、以上のように構成することにより、前記貯水部に水が溜まった状態で前記貯水装置が転倒したとしても、止水弁を設けることなく、前記蓋体の外に水がこぼれるのを抑制することができる。
なお、前記本体は転倒方向が制限された形状を有し、前記第一貫通孔と第二貫通孔とが、前記転倒方向に位置をずらして設けられることで、前記貯水部に水が貯められた状態で前記貯水装置が転倒したとしても、前記蓋体の外壁と内壁との間に水を貯めたり、転倒状態で第一貫通孔が上側に位置する場合に前記第一貫通孔から水が溢れないようにしたりすることで、止水弁を設けることなく、前記蓋体の外に水がこぼれるのを抑制することができる。
また、前記本体の底面が実質的に長方形であり、前記第一貫通孔と第二貫通孔とが、長辺と交差する方向に位置をずらして設けられることで、倒れやすい方向である長辺と直交する転倒方向に貯水装置が倒れたとしても、前記蓋体の外壁と内壁との間に水を貯めたり、転倒状態で第一貫通孔が上側に位置する場合に前記第一貫通孔から水が溢れないようにしたりすることで、前記蓋体の外に水がこぼれるのを抑制することができる。
また、前記第一貫通孔が、前記蓋体の中央よりも、前記底面の一方の長辺寄りに設けられると共に、前記第二貫通孔が、前記蓋体の中央よりも、前記底面の他方の長辺寄りに設けられることで、前記蓋体の外に水がこぼれるのをより確実に抑制することができる。
また、前記本体の底面が実質的に正方形であり、前記第一貫通孔と第二貫通孔とが、前記底面の対向する辺と交差する方向である前記転倒方向に位置をずらして設けられることで、どの辺を下にして前記貯水装置が転倒したとしても、前記蓋体の外壁と内壁との間に水を貯めたり、転倒状態で第一貫通孔が上側に位置する場合に前記第一貫通孔から水が溢れないようにしたりすることで、前記蓋体の外に水がこぼれるのを抑制することができる。
また、前記第一貫通孔が、前記蓋体の中央よりも、前記底面の直交する二本の辺寄りに設けられると共に、前記第二貫通孔が、前記蓋体の中央よりも、前記底面の直交する他の二本の辺寄りに設けられることで、どの辺を下にして前記貯水装置が転倒したとしても、前記蓋体の外に水がこぼれるのをより確実に抑制することができる。
更に、転倒状態で下側になる前記周壁の内面と前記第二貫通孔との間に間隔が設けられることで、前記第二貫通孔側が下になるように前記貯水装置が転倒したとしても、前記蓋体の外壁と内壁との間において、前記周壁から前記第二貫通孔までの間隔分、水を貯めることができるので、前記蓋体の外に水がこぼれるのを確実に抑制することができる。
本発明の実施例1を示す蓋体を外した状態の全体斜視図である。 同、全体斜視図である。 同、全体平面図である。 同、右側に倒れた転倒状態の断面図である。 同、左側に倒れた転倒状態の断面図である。 同、蓋体の平面図である。 同、蓋体の底面図である。 同、蓋体と貯水部の上部の短手方向の断面図である。 同、蓋体の長手方向の断面図である。 同、蓋体の側面図である。 同、蓋体の要部の拡大断面図である。 同、全体底面図である。 本発明の実施例2を示す全体平面図である。 本発明の実施例3を示す全体平面図である。
以下、本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
以下、本発明の実施例について、図1乃至図12に基づいて説明する。1は、電動ミル付きの貯水装置たるコーヒーメーカーであって、このコーヒーメーカー1は飲料抽出装置である。前記コーヒーメーカー1の本体たるケース本体2は、後側の立設部3と、この立設部3の下部と一体的に設けられた基部4と、前記立設部3の上部と一体的に設けられた前側の庇部5とを備える。そして、これら立設部3と基部4と庇部5は、それぞれ合成樹脂からなる。また、前記基部4の前部は、載置部4Aとなる。
前記ケース本体2の立設部3には、合成樹脂製の貯水部6が内蔵される。この貯水部6は、前記ケース本体2の左右一側である右側に設けられ、有底箱型をなし、前記貯水部6の上部開口7を蓋体8が着脱可能に覆う。
図6,図7及び図8などに示すように、前記蓋体8は、合成樹脂製であって、平面視で、前記ケース本体2の前後方向に長い長方形状をなす。そして、前記蓋体8は、内部に空洞9を有し、合成樹脂製からなる下蓋たる内壁10と、上蓋たる外壁11と、これら内壁10及び外壁11を接続する周壁12とを備える。なお、前記内壁10と周壁12とは一体に形成される。また、前記内壁10と外壁11は、上下に間隔を置いて配置される。
また、前記内壁10の前後方向中央で左右方向一側に、第一貫通孔13が穿設される。一方、前記外壁11の前後方向中央で左右方向他側に、第二貫通孔14が穿設される。これらの貫通孔13,14は、前記貯水部6で発生した蒸気を外部に逃がすための蒸気孔であり、水平方向にずらして設けられる。また、図11などに示すように、前記第一貫通孔13は、前記蓋体8の内部から外部に向かって直径が拡大するように形成され、該第一貫通孔13の内面は中央側に凸状に湾曲してラッパ状をなす。
前記貯水部6の底部には、図4及び図5に示すように、前記貯水部6内の水を加熱する加熱手段15が設けられる。この加熱手段15が、前記貯水部6の後述する底面部31となる。また、前記ケース本体2には、前記加熱手段15により加熱して得られた湯を、抽出具としてのドリッパー16に送る送湯手段17が設けられる。なお、前記加熱手段15としては、電気ヒーター等が例示され、前記送湯手段17としては、ポンプ等が例示される。
また、前記ドリッパー16は、前記庇部5の下方に配置される。そして、前記ドリッパー16内には、抽出具としてのペーパーフィルター(図示せず)が、交換可能に配置される。
前記載置部4Aは、上方が開口すると共に、この開口を塞ぐように、略平面状の加熱板(図示せず)が設けられる。そして、この加熱板の下面には、ヒーター(図示せず)が熱的に接して設けられる。
前記立設部3の前方には、前記載置部4Aの加熱板の上方に、上からミル19と、湯供給部(図示せず)と、抽出部たる前記ドリッパー16と、飲料サーバー18とが配置される。また、前記ミル19は、前記ケース本体2の上面20の前側、即ち前記庇部5の上面20に着脱可能に取り付けられる。
図12に示すように、前記ケース本体2の底面21は実質的に長方形である。即ち、前記底面21は、左右に前後方向の長辺22,22を有すると共に、前後に左右方向の短辺23,23を有し、これらの長辺22と短辺23が直交する四方の角部24を湾曲状に形成することにより、実質的に長方形である。なお、前記長辺22,22同士は平行であり、前記短辺23,23同士は平行である。
前記ケース本体2の左,右側部たる左,右側面部25L,25Rは、左右の前記長辺22,22からそれぞれ略垂直に立ち上がる。一方、前記ケース本体2の後部たる後面部26は、後の前記短辺23から略垂直に立ち上がる。また、前記ケース本体2の前部27には、載置部前面部27Sと、庇部前面部27Hとが設けられる。なお、前記載置部前面部27Sは、前記庇部前面部27Hより前側に位置する。
また、前記載置部前面部27Sの上部には、斜め前面部28が設けられる。この斜め前面部28には、前記コーヒーメーカー1を使用する際に操作されるスイッチ29が複数配置される。このスイッチ29の先端は、図12に示すように、前記載置部前面部27Sより前側に位置する。
また、前記ミル19の操作部である回転式のダイヤル19Aが、前記庇部前面部27Hより前側に突設される。また、前記載置部4Aの右側面部25Rには、電源のオン・オフを操作する電源スイッチ30が配置され、家庭用電源によりコーヒーメーカー1が駆動する。
図3に示すように、前記貯水部6は、平面視において前記ケース本体2の前後方向に長い略長孔形状を有し、有底筒型をなす。また、前記貯水部6の底面部31は、前記加熱手段15である。更に、前記底面部31の中央には、送液路の一部を構成する金属製のパイプ32が下向きに突設される。このパイプ32は、前記貯水部6の内部と連通する。また、前記パイプ32と前記送湯手段17とが管路(図示せず)により接続される。このように、前記貯水部6の下部を前記送湯手段17と前記管路により気密に接続することにより、通常の使用時に前記送湯手段17側から前記貯水部6内に水や空気が侵入することがない。
また、前記貯水部6の底面部31の周囲と前記上部開口7との間には、側面部33が設けられる。そして、前記貯水部6の上部開口7は、平面視で前後方向に長い長方形状をなす。前記側面部33の上端側には、上側上向き段部34が設けられる。そして、この上側上向き段部34の下方には、前記側面部33の一部を構成する側面上部33Aが設けられる。また、この側面上部33Aの下方には、下側上向き段部35が形成される。前記側面部33、側面上部33A及び下側上向き段部35は、平面視で前後方向に長い長円筒状をなし、僅かに上方に向かって拡大する。
前記コーヒーメーカー1が起立した状態(使用状態)において、前記貯水部6の基準満水位は、前記底面部31を基準として、前記下側上向き段部35までの高さの約3/4である。この高さは、前記コーヒーメーカー1が1回で抽出可能なコーヒー液の量に対応する。例えば、このコーヒーメーカー1では、1杯が150ccのコーヒー液を3杯分だけ1回に抽出可能であるから、450ccの水を入れると、水面は、前記下側上向き段部35までの高さの約3/4の位置となる。
前記上部開口7には、前記蓋体8が着脱可能に設けられる。この蓋体8は、本例では、前述したように、前記内壁10と前記周壁12とが一体である。即ち、前記内壁10の周囲に前記周壁12が上方に向かって突設される。この周壁12は、周方向に連続して形成される。なお、前記蓋体8には、前記内壁10と外壁11と周壁12とで囲まれて、前記空洞9が設けられる。また、前記内壁10及び周壁12は、平面視で略長円形状をなす。そして、前記周壁12の上部が開口し、この周壁12の上端外側に、外鍔部12Aが周設される。この外鍔部12Aは、略長方形状に形成される。なお、図6において、符号8Cは前記蓋体8の中心である。
前記外壁11は、略長方形状をなす板状の外壁本体41の周囲に、下向きに嵌合縁部42を突設して形成される。図8に示すように、固定状態で、前記嵌合縁部42が前記外鍔部12Aの周囲に外嵌すると共に、前記外壁本体41の下面が前記周壁12の上縁に当接する。この状態で、前記嵌合縁部42と外鍔部12Aの間において水密性が得られ、前記外壁11と周壁12の組立箇所から外部に水が漏れることがないように構成される。
また、前記内壁10と外壁11を固定するために、図8に示すように、前記内壁10の上面に受けボス部43が複数突設されると共に、この受けボス部43に対応して、前記外壁11の下面に挿入ボス部44が突設される。この挿入ボス部44の先端を前記受けボス部43内に挿入した状態で、前記内壁10の下面側から固定手段たるビス45(図7)を挿入ボス部44に挿入し、そのビス45を前記受けボス部43に螺合させることにより、前記内壁10と外壁11とが一体化される。
図11に示すように、前記内壁10の下面には、前記周壁12と相似形でこの周壁12より小さい取付筒部46が下方に突設される。この取付筒部46の外周の高さ方向中央には、取付鍔部47が周設される。そして、前記取付筒部46と取付鍔部47により、取付受部48が構成される。
前記取付受部48には、止水部材たる止水パッキン51が着脱自在に取り付けられる。この止水パッキン51は、リング状のシール部材であり、例えばシリコーンゴム等の耐熱性を有するゴムやエラストマーなどの弾性部材からなる。
前記止水パッキン51は、前記取付鍔部47に外嵌する断面略コ字形の取付部52と、この取付部52の下部に設けられた筒部53と、この筒部53の下端に周設した鍔部54と、この鍔部54の外端から下方に垂設した垂設部55と、この垂設部55の下端から中央下向きに斜めに形成された舌片部56とを一体に備える。また、図11に示すように、前記取付部52の下面と鍔部54の上面との間には隙間57が設けられ、この隙間57により、前記鍔部54の変形が容易となる。
そして、前記取付部52の上部52Aは、前記内壁10の下面と前記取付鍔部47の上面との間に嵌入し、前記筒部53は、前記取付筒部46の外周に圧接する。また、前記舌片部56の下端は自由端になっている。なお、前記取付部52と垂設部55の外径は略同一である。
前記蓋体8は、この蓋体8を前記上部開口7に固定及び固定解除可能な固定手段61を備える。この固定手段61は、一対の凹部62,62と、一対の操作用スライド部材63,63と、付勢手段たるコイルスプリング64を有する。前記凹部62,62は、前記外壁11の前後に形成される。また、前記操作用スライド部材63,63は、前記蓋体8内において前後方向にスライド可能に設けられる。更に、前記コイルスプリング64は、前記スライド部材63,63の間に、これらを離れる方向に付勢するように設けられる。なお、前記スライド部材63,63同士は、前記蓋体8に設けられたストッパ(図示せず)により、所定の間隔で保持される。また、前記操作用スライド部材63は、前記凹部62内に露出する指当て部63Aを一体に有する。
また、前記蓋体8の周壁12の長手方向両側には、横方向の長孔36が穿設される。そして、この長孔36に、板状の係止部材66の先端67が出没自在に設けられる。なお、前記係止部材66は、前記スライド部材63と一体に形成される。そして、前記スライド部材63,63同士を近付けるように前記蓋体8の中央側に移動させることにより、対をなす前記係止部材66,66が移動して、それらの先端67,67が前記蓋体8内に没するように構成される。また、前記係止部材66の先端67は、図7に示すように、平面視で円弧状に形成される。そして、前記係止部材66の先端67の下部には、下側から上側に向かって外向き傾斜した傾斜案内面68が形成される。
図1に示すように、前記側面上部33Aには、前記蓋体8の前記係止部材66,66が係脱可能な係止凹部37,37が横設される。そして、この係止凹部37の上部で、前記上側上向き段部34の角部に、斜めに形成された傾斜案内受け面38,38が前記傾斜案内面68,68に対応して設けられる。なお、前記傾斜案内受け面38は、前記貯水部6の外側から中央側に向かって低くなるように斜めに形成される。
従って、上方から前記貯水部6の上部開口7に前記蓋体8を嵌め入れると、前記傾斜案内受け面38,38に前記傾斜案内面68,68が当接する。ここから前記蓋体8を押し下げると、前記コイルスプリング64の付勢力に抗して、前記係止部材66が前記蓋体8の中央側に移動する。この後、前記係止部材66の先端67が前記係止凹部37の位置に来ると、前記コイルスプリング64の付勢により、前記係止部材66の先端67が前記係止凹部37に係入し、この状態で前記蓋体8が前記上部開口7に固定される。この状態において、前記ケース本体2の上面20と前記蓋体8の上面が面一となる。なお、前記蓋体8は、左右を反転しても、前記上部開口7に固定することができる。
前記蓋体8を上部開口7に固定すると、前記外壁11の嵌合縁部42が前記上部開口7に嵌ると共に、前記上側上向き段部34に載置される。この状態で、前記舌片部56が上方に弾性変形して前記下側上向き段部35に圧接する。これによって、前記上部開口7が水密状態で塞がれる。
一方、固定された前記蓋体8を外す場合は、対をなす前記スライド部材63,63の間隔を狭めるように、対をなす前記指当て部63A,63Aを摘まんで持つ。これにより、前記係止部材66,66の先端67,67が前記係止凹部37,37から外れ、そのまま持って取り外すことができる。このように、対をなす前記指当て部63A,63Aは、把持部として使用できる。
また、前記底面21の前後左右には、合成樹脂製の脚部71が設けられる。
以下、本発明の特徴構成である前記貫通孔13,14などの詳細について、説明する。前記貫通孔13,14は、転倒状態で高さ位置が異なるように水平方向にずらして配置され、特に、前記ケース本体2の転倒方向に位置をずらして前記蓋体8に設けられる。具体的に、この例では、前記ケース本体2は、前記底面21が略長方形の形状をなすため、短手方向Sである左右方向が転倒し易い転倒方向である。なお、前記ケース本体2が前後方向に転倒する可能性もあるが、左右方向に比べれば倒れにくい。また、角部24を下にして前記ケース本体2が転倒する可能性もあるが、この場合、前記ケース本体2は、二次的に左側面部25L又は右側面部25Rが下になるように転倒する。即ち、この例では、事実上、転倒方向が左右方向(短手方向S)又は前後方向(長手方向L)に制限されており、その中で最も倒れやすい方向が左右方向である。従って、以下の説明で、左右方向を制限された転倒方向の一つとする。そして、前記蓋体8の内壁10の転倒方向一側に、1個の前記第一貫通孔13が設けられる。なお、この第一貫通孔13は、円形の小孔である。
また、前記蓋体8の外壁11の転倒方向他側に、前記第二貫通孔14が設けられる。この第二貫通孔14は、前記蓋体8の長手方向に長い長孔であり、3つの第二貫通孔14,14,14が前記ケース本体2の短手方向Sに等間隔に並んで穿設される。なお、この例では、前記蓋体8の長手方向は、前記ケース本体2の長手方向Lと同一である。同様に、前記蓋体8の短手方向は、前記ケース本体2の短手方向Sと同一である。また、第一貫通孔13の断面積は、1個の第二貫通孔14に比べて小さい。
そして、この例では、前記ケース本体2の短手方向Sが前記長辺22と交差する方向であり、前記ケース本体2の長手方向Lが前記短辺23と交差する方向である。言い換えると、前記ケース本体2の短手方向Sが前記短辺23の長さ方向であり、前記ケース本体2の長手方向Lが前記長辺22の長さ方向である。
図4は、前記ケース本体2が転倒方向である短手方向Sの一側(右側)に倒れた転倒状態を示し、図5は、前記ケース本体2が転倒方向である短手方向Sの他側(左側)に倒れた転倒状態を示す。何れの場合も、前記貯水部6に基準満水位まで水を入れている。なお、転倒状態とは、図4及び図5に示すように、前記ケース本体2が横向きに倒れた状態を言う。また、図中Wは水面を示す。なお、短手方向Sにおいて前記底面21が前記上面20より僅かに大きいので、実際の転倒状態で前記ケース本体2は僅かに斜めになるが、図4及び図5では説明のため、前記底面21及び上面20を垂直にして図示する。
前記第一貫通孔13は、前記蓋体8の中央8Cに対して、一方の長辺である右側の長辺22寄りに設けられ、且つ、右側の周壁12の内面12Nとの間に間隔Kを置いて設けられる。また、前記第二貫通孔14は、前記蓋体8の中央8Cに対して、他方の長辺である左側の長辺22寄りに設けられ、且つ、左側の周壁12の内面12Nとの間に間隔K´を置いて設けられる。更に、前記貯水部6が基準満水状態で、前記ケース本体2が短手方向Sの一側(ケース本体2の右側)に倒れた転倒状態(図4)で、水面Wの位置より第二貫通孔14が高い位置に設けられる。
また、前記第一貫通孔13は、前記貯水部6が基準満水状態で、前記ケース本体2が短手方向Sの他側(ケース本体2の左側)に倒れた転倒状態(図5)で、水面Wの位置より高い位置に設けられる。
更に、前記第一貫通孔13の直径は、転倒状態で静置した状態で、前記蓋体8により密閉された前記貯水部6内の水が、その第一貫通孔13における表面張力により前記第一貫通孔13から漏れず、且つ空気が流入しない程度の大きさに形成される。なお、前記第一貫通孔13の直径は、該第一貫通孔13の前記空洞9側における直径である。この場合、前記パイプ32側から前記貯水部6内に気体や液体が侵入することがなく、また、前記第一貫通孔13からも空気が流入しないから、貯水部6の水漏れを防止できる。なお、転倒時に内部の水が波打つなどして前記第一貫通孔13から水が漏れても、漏れた水を前記蓋体8内の前記空洞9内に溜めておくことができるので、水が前記蓋体8の外部に漏れることを防止できる。
そして、水が零れないようにするには、大気圧を表面張力により支えて、前記貯水部6内に外気を流入させない大きさに第一貫通孔13を形成すればよい。具体的には、前記内壁10の下面にビニールテープなどを貼って前記第一貫通孔13を塞ぎ、また、前記上部開口7を前記蓋体8で塞いだ状態で、図4のようにケース本体2を横に倒し、転倒状態で静置した状態で、前記ビニールテープを外して第一貫通孔13を開いた状態で、該第一貫通孔13から水が漏れない大きさに第一貫通孔13が形成される。
次に、前記コーヒーメーカー1の使用方法の一例について説明する。まず、使用者は、前記貯水部6内に、抽出するコーヒー液の杯数に応じた量の水を入れる。また、前記ミル19内に、抽出するコーヒー液の杯数に応じた量のコーヒー豆を入れる。そして、前記電源スイッチ30をオンにし、前記スイッチ29を操作すると、前記ミル19によりコーヒー豆が挽かれてコーヒー粉が得られる。このコーヒー粉は、前記ドリッパー16のペーパーフィルター内に落下供給される。また、前記ミル19の作動と同時に、前記加熱手段15への通電を開始する。これによって、前記貯水部6内の水が加熱されて湯となる。
前記ミル19がコーヒー豆を全て挽き終わったことを検知すると、このミル19が停止する。前記貯水部6内の水が所定温度の湯になったことを検知すると、前記加熱手段15へ供給する電力を制御して保温状態とし、前記送湯手段17が作動して前記ドリッパー16へ給湯が行われる。これにより、前記ドリッパー16内のコーヒー粉からコーヒー液が抽出され、前記飲料サーバー18に貯められる。なお、飲料サーバー18は、前記載置部4Aのヒーターにより保温される。
抽出したコーヒー液を飲む際は、使用者は、前記載置部4Aから前記ドリッパー16と共に前記飲料サーバー18を取り外し、この飲料サーバー18からコーヒー液をカップに移し代えて飲むことができる。
そして、万が一、前記貯水部6に水又はお湯が有る状態で前記ケース本体2が、図4に示す転倒方向である短手方向Sの一側(右側)に転倒したとしても、前記第一貫通孔13における水の表面張力により、水漏れが抑制される。また、仮に前記第一貫通孔13から水が漏れたとしても、少量であるから、第二貫通孔14より下の内壁10と外壁11との間の空洞9内に溜まり、外部に漏れることがない。そして、この場合、前記蓋体8の第二貫通孔14が上方に位置するから、前記空洞9内の水が前記第二貫通孔14から外部に漏れることを効果的に防止することができる。
一方、前記ケース本体2が、図5に示す転倒方向である短手方向Sの他側(左側)に転倒したとしても、基準満水状態で、水面Wより高い位置に前記第一貫通孔13が位置するから、水漏れを防止できる。仮に、転倒時に水面Wが波打ち、前記第一貫通孔13から少量の水が漏れても、前記第二貫通孔14と前記周壁12の内面12Nとが間隔K´だけ離れているから、この分だけ前記空洞9に水を溜めて、外部への水漏れを防止できる。
以上のように本実施例は、本体たるケース本体2と、このケース本体2に設けられる貯水部6と、この貯水部6の上部開口7を着脱可能に覆う蓋体8とを有する貯水装置たるコーヒーメーカー1において、前記蓋体8が、内壁10と、外壁11と、これらを接続する周壁12と、それら内壁10,外壁11及び周壁12の間の空洞9とを有し、前記内壁10に第一貫通孔13が設けられ、前記外壁11に第二貫通孔14が設けられると共に、前記第一貫通孔13と第二貫通孔14とが、水平方向に位置をずらして設けられるものであるから、前記貯水部6に水が溜められた状態で前記コーヒーメーカー1が転倒したとしても、前記蓋体8の外壁11と内壁10との間の空洞9に水を貯めることで、止水弁を設けることなく、前記蓋体8の外に水がこぼれるのを抑制することができる。
また、本実施例は、前記本体たるケース本体2が、転倒方向が制限された形状を有し、前記第一貫通孔13と第二貫通孔14とが、前記転倒方向に位置をずらして設けられるものであるから、前記貯水部6に水が溜められた状態で前記コーヒーメーカー1が転倒したとしても、前記蓋体8の外壁11と内壁10との間の空洞9に水を貯めたり、転倒状態で第一貫通孔13が上側に位置する場合に前記第一貫通孔13から水が溢れないようにしたりすることで、止水弁を設けることなく、前記蓋体8の外に水がこぼれるのを抑制することができる。
また、本実施例は、前記本体たるケース本体2の底面21が実質的に長方形であり、前記転倒方向の一つが前記底面21の長辺22と交差する方向である短手方向Sであり、前記第一貫通孔13と第二貫通孔14とが、前記短手方向Sに位置をずらして設けられることで、倒れやすい方向である短手方向Sにコーヒーメーカー1が倒れたとしても、前記蓋体8の外壁11と内壁10との間の空洞9に水を貯めたり、転倒状態で第一貫通孔13が上側に位置する場合に前記第一貫通孔13から水が溢れないようにしたりことで、止水弁を設けることなく、前記蓋体8の外に水がこぼれるのを抑制することができる。
また、本実施例は、前記第一貫通孔13が、前記蓋体8の中央8Cよりも、前記底面21の一方の長辺22寄りに設けられると共に、前記第二貫通孔14が、前記蓋体8の中央8Cよりも、前記底面21の他方の長辺22寄りに設けられるものであるから、前記蓋体8の外に水がこぼれるのをより確実に抑制することができる。
更に、本実施例は、転倒状態で下側になる前記周壁12の内面12Nと前記第二貫通孔14との間に間隔K´が設けられるから、前記第二貫通孔14側が下になるように前記コーヒーメーカー1が転倒したとしても、前記蓋体8の外壁11と内壁10との間において、前記周壁12から前記第二貫通孔14までの間隔K´の分、水を貯めることができるので、前記蓋体8の外に水がこぼれるのを確実に抑制することができる。
以下、実施例上の効果について説明する。前記貯水部6の高さの1/2まで水を入れた状態で、好ましくは前記貯水部6が基準満水状態で、前記ケース本体2が短手方向Sの一側(ケース本体2の右側)に倒れたとしても、水面Wの位置より第二貫通孔14が高い位置に設けられるから、水漏れを防止できる。また、前記第一貫通孔13は、前記貯水部6の高さの1/2まで水を入れた状態で、好ましくは前記貯水部6が基準満水状態で、前記ケース本体2が短手方向他側(ケース本体2の左側)に倒れたとしても(図5)、水面Wの位置より高い位置に設けられるから、水漏れを防止できる。
また、前記内壁10に、1個の第一貫通孔13を設け、この第一貫通孔13を、この第一貫通孔13における表面張力により水が漏れない程度の大きさに形成したから、前記貯水部6の水漏れを防止できる。なお、前記第一貫通孔13をこの程度の大きさに形成しても、前記貯水部6内で発生した水蒸気は、前記第一貫通孔13を通過可能である。更に、前記蓋体8は前記長手方向Lに長いから、前記短手方向Sに長い場合に比べて、図5の状態で、前記蓋体8の前記第二貫通孔14の下方に溜まる水量が多くなる。
また、前記蓋体8の下部に前記止水パッキン51を設け、この止水パッキン51に設けた前記舌片部56が、前記貯水部6の下側上向き段部35に圧接するから、前記蓋体8により前記上部開口7を確実に塞ぐことができる。更に、前記止水パッキン51の前記取付部52が、前記蓋体8の前記取付鍔部47に外嵌することにより、前記蓋体8に前記止水パッキン51を確実に取り付けることができる。
また、前記蓋体8を前記上部開口7に固定及び固定解除可能な前記固定手段61を備えたから、前記蓋体8の前記上部開口7への着脱を簡便に行うことができる。
図13は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その説明を省略して詳述する。
この例では、実施例1に比べて、第一貫通孔13を後面部26寄りに配置すると共に、実施例1に比べて、2つの第二貫通孔14,14を前部27寄りに配置する。これにより、前記第一貫通孔13は、右側の長辺22と後側の短辺23とが交差する角部24寄りに配置される。また、2つの前記第二貫通孔14,14は、前記第一貫通孔13の位置に比べて、左側の長辺22と前側の短辺23とが交差する角部24寄りに配置される。
そして、前記第一貫通孔13は、前記蓋体8の中央8Cよりも、前記底面21の直交する二本の辺である右側の長辺22及び後側の短辺23寄りに設けられると共に、前記第二貫通孔14は、前記蓋体8の中央8Cよりも、前記底面21の直交する他の二本の辺である左側の長辺22及び前側の短辺23寄りに設けられる。
以上のように本実施例は、前記内壁10に第一貫通孔13が設けられ、前記外壁11に第二貫通孔14が設けられると共に、前記第一貫通孔13と第二貫通孔14とが、水平方向に位置をずらして設けられるものであるから、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
図14は本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その説明を省略して詳述する。
この例のコーヒーメーカー1では、本体たるケース本体2Aの底面21が略正方形に形成され、長さの等しい4つの辺72F,72B,72R,72Lを備えると共に、これら隣り合う辺72F,72B,72R,72Lが交差する四方の角部24A,24B,2C,24Dを、湾曲状に形成する。また、この例では、前記ケース本体2Aにミルは設けられない。
前後で対向する前後の辺72F,72Bの長さと、左右で対向する左右の辺72R,72Lの長さが等しく、前記角部24A,24B,2C,24Dが湾曲状をなす前記底面21は、実質的に正方形である。そして、前記ケース本体2Aは、前記角部24A,24B,2C,24Dを除いた四方に倒れやすい形状を有する。そして、前記対向する前後の辺72F,72Bと交差する方向Eと、対向する左右の辺72R,72Lと交差する方向Fとが転倒方向である。
また、前記第一貫通孔13は、右側の辺72Rと後側の辺72Bとが交差する角部24B寄りに配置され、また、前記第一貫通孔13の位置に比べて、2つの第二貫通孔14,14は、左側の辺72Lと前側の辺72Fとが交差する角部24D寄りに配置される。
そして、前記ケース本体2Aが右側に倒れると、前記第二貫通孔14が前記第一貫通孔13より高い位置になり、前記ケース本体2Aが左側に倒れると、前記第一貫通孔13が前記第二貫通孔14より高い位置になる。また、前記ケース本体2Aが後側に倒れると、前記第二貫通孔14が前記第一貫通孔13より高い位置になり、前記ケース本体2Aが前側に倒れると、前記第一貫通孔13が前記第一貫通孔13より高い位置になる。即ち、前記ケース本体2Aが何れの方向に倒れても、水漏れし難い構造となる。
以上のように本実施例は、前記内壁10に第一貫通孔13が設けられ、前記外壁11に第二貫通孔14が設けられると共に、前記第一貫通孔13と第二貫通孔14とが、水平方向に位置をずらして設けられるものであるから、前記貯水部6に水が溜められた状態で前記コーヒーメーカー1が転倒したとしても、前記蓋体8の外壁11と内壁10との間の空洞9に水を貯めることで、止水弁を設けることなく、前記蓋体8の外に水がこぼれるのを抑制することができる。
また、前記本体たるケース本体2Aの底面21が実質的に正方形であり、前記転倒方向が前記底面21の対向する辺72F,72Bと交差する方向E、及び対向する辺72R,72Lと交差する方向Fであるから、どの辺72F,72B,72R,72Lを下にしてコーヒーメーカー1が転倒したとしても、前記蓋体8の外壁11と内壁10との間に水を貯めたり、転倒状態で第一貫通孔13が上側に位置する場合に前記第一貫通孔13から水が溢れないようにしたりすることで、止水弁を設けることなく、前記蓋体8の外に水がこぼれるのを抑制することができる。
また、前記第一貫通孔13が、前記蓋体8の中央8Cよりも、前記底面21の直交する二本の辺72R,72B寄りに設けられると共に、前記第二貫通孔14が、前記蓋体8の中央8Cよりも、前記底面21の直交する他の二本の辺72L,72F寄りに設けられるものであるから、どの辺72F,72B,72R,72Lを下にして前記貯水装置たるケース本体2が転倒したとしても、前記蓋体8の外に水がこぼれるのをより確実に抑制することができる。
なお、本発明は以上の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変実施が可能である。例えば、実施例では、貯水部をケース本体に一体に設けたが、貯水部をケース本体に着脱可能に設けてもよい。また、第一貫通孔は円形に限らず、楕円形など種々の形状でもよい、更に、実施例では第二貫通孔を複数設けたが、第二貫通孔は1個でもよい。また、ケース本体の底面の形状は実施例に限定されず、例えば方形以外の実質的な多角形状や長円形状でもよい。更に、実施例では、第一貫通孔は、ラッパ状のものを示したが、直径が長さ方向全長で同一の孔でもよい。また、請求項2において、実施例1のように本体の底面が実質的に長方形であり、制限された転倒方向が前後方向(長手方向)の場合は、前記制限された転倒方向の一つを短辺と交差する方向とすればよい。
1 コーヒーメーカー(貯水装置)
2 ケース本体(本体)
2A ケース本体(本体)
6 貯水部
7 上部開口
8 蓋体
9 空洞
10 内壁
11 外壁
12 周壁
12N 内面
13 第一貫通孔
14 第二貫通孔
20 上面
21 底面
22 長辺
23 短辺
72F,72B,72R,72L 辺
S 短手方向(転倒方向)
E 方向(転倒方向)
F 方向(転倒方向)
K´ 間隔

Claims (7)

  1. 本体と、この本体に設けられる貯水部と、この貯水部の上部開口を着脱可能に覆う蓋体とを有する貯水装置において、
    前記蓋体が、内壁と、外壁と、これらを接続する周壁と、それら内壁,外壁及び周壁の間の空洞とを有し、
    前記内壁に第一貫通孔が設けられ、前記外壁に第二貫通孔が設けられると共に、前記第一貫通孔と第二貫通孔とが、水平方向に位置をずらして設けられることを特徴とする貯水装置。
  2. 前記本体は転倒方向が制限された形状を有し、前記第一貫通孔と第二貫通孔とが、前記制限された転倒方向に位置をずらして設けられることを特徴とする請求項1記載の貯水装置。
  3. 前記本体の底面が実質的に長方形であり、前記制限された転倒方向の一つが前記底面の長辺と交差する方向であることを特徴とする請求項2記載の貯水装置。
  4. 前記第一貫通孔が、前記蓋体の中央よりも、前記底面の一方の長辺寄りに設けられると共に、
    前記第二貫通孔が、前記蓋体の中央よりも、前記底面の他方の長辺寄りに設けられることを特徴とする請求項3記載の貯水装置。
  5. 前記本体の底面が実質的に正方形であり、前記転倒方向が前記底面の対向する辺と交差する方向であることを特徴とする請求項2記載の貯水装置。
  6. 前記第一貫通孔が、前記蓋体の中央よりも、前記底面の直交する二本の辺寄りに設けられると共に、
    前記第二貫通孔が、前記蓋体の中央よりも、前記底面の直交する他の二本の辺寄りに設けられることを特徴とする請求項5記載の貯水装置。
  7. 転倒状態で下側になる前記周壁の内面と前記第二貫通孔との間に間隔が設けられることを特徴とする請求項2記載の貯水装置。
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