JP2020192087A - 電気湯沸かし器 - Google Patents

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尚輝 藤川
Hisateru Fujikawa
尚輝 藤川
緑 赤穂
Midori Akaho
緑 赤穂
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【課題】本発明は、意匠性を高めると共に、転倒時に水や湯が零れ難い構造を有する電気湯沸かし器を提供する。【解決手段】本発明に係る電気湯沸かし器10は、注ぎ口21を有する容器本体20と、容器本体20における注ぎ口21と対向する周縁に装着された取っ手22と、を備える電気湯沸かし器であって、容器本体20は、下方が膨らんだ膨出部31、中央より上部が膨出部31より凹んだ括れ部32、上縁側が括れ部32より拡径した上縁拡径部33を有しており、取っ手22は、括れ部32に付け根24が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、電気ケトルなどの水を加熱し沸騰させる電気湯沸かし器に関するものであり、より具体的には、意匠性を高めると共に、転倒時に水や湯が零れ難い構造を有する電気湯沸かし器に関するものである。
電気ケトルでは、加熱手段を具えた容器本体を電源台に載置し、電源台から容器本体に給電を行ない、加熱手段に通電している(たとえば特許文献1参照)。
電気ケトルは、水が注入される容器本体の上縁に蓋体及び注ぎ口を有し、注ぎ口と対向する周縁に取っ手が配置されている。
特許第6265225号公報
電気ケトルでは、転倒時に水や湯が零れてしまう所謂流水対策として、注ぎ口が満水位の高さよりも高くなるように設計されている。このため、電気ケトル自体をコンパクトに設計しようとしても、転倒時の注ぎ口の位置と満水位の関係から意匠寸法を大きく変更することが難しく、意匠の自由度が少なかった。
また、意匠性を高めるために、電気ケトルに括れ部を有する構成が望まれるが、括れ部を形成すると水を入れられる容積が小さくなってしまい、容量確保のために全高を大きくせざるを得ない。
本発明の目的は、意匠性を高めると共に、転倒時に水や湯が零れ難い構造を有する電気湯沸かし器を提供することである。
本発明の電気湯沸かし器は、
注ぎ口を有する容器本体と、前記容器本体における前記注ぎ口と対向する周縁に装着された取っ手と、を備える電気湯沸かし器であって、
前記容器本体は、下方が膨らんだ膨出部、中央より上部が前記膨出部より凹んだ括れ部、上縁側が前記括れ部より拡径した上縁拡径部を有しており、
前記取っ手は、前記括れ部に付け根が形成されている。
前記取っ手の前記付け根は、前記膨出部の最大径部分及び前記上縁拡径部の最大径部分よりも内側に位置していることが望ましい。
前記取っ手は、掴んだときに指が掛かるグリップ部が前記膨出部の最大径部分よりも内側に位置していることが望ましい。
前記容器本体は、外装カバーと、前記外装カバーの内側に嵌められ、水を入れる内容器と、を備え、
前記膨出部、前記括れ部、及び、前記上縁拡径部は、前記外装カバーに設けられ、
前記外装カバーは、前記括れ部の内周側に突起が形成されており、
前記内容器は、前記外装カバーの前記括れ部に相当する位置に突起が形成されており、
前記外装カバーの前記突起は、前記内容器の前記突起に載っていることが望ましい。
本発明の電気湯沸かし器によれば、前記容器本体は、下方の膨出部、上縁側の上縁拡径部の間に括れ部を有しており、当該括れ部に取っ手の付け根を形成している。すなわち、取っ手の付け根は、電気湯沸かし器の重心近くに形成されるから、持ち運びの際に電気湯沸かし器を安定させることができる。また、括れ部を形成する一方で、下方に膨出部を形成しているから、括れ部による容量低下を膨出部で補充することができ、電気湯沸かし器の全高を高くすることなく、所望の容量を確保することができる。
また、本発明の電気湯沸かし器によれば、上縁を拡径させていることで、転倒時に注ぎ口の位置を高くすることができ、満水位が注ぎ口よりも下がるため、転倒流水性能を可及的に改善できる。
図1は、電気ケトルの斜視図である。 図2は、電気ケトルの右側面図である。 図3は、電気ケトルの正面図である。 図4は、図2の線A−Aに沿う断面図である。 図5は、図2の線B−Bに沿う断面図である。 図6は、図2の線C−Cに沿う容器本体の断面図である。 図7は、電気ケトルの内部構成を示す斜視断面図である。 図8は、図3の線D−Dに沿う断面図である。 図9は、図2の線E−Eに沿う断面図である。 図10は、図2の線F−Fに沿う断面図である。 図11は、図2の線G−Gに沿う断面図である 図12は、蓋体の斜視図である。 図13は、蓋体の背面図である。 図14は、図12の線H−Hに沿う断面図である。 図15は、図12の線I−Iに沿う断面図である。 図16は、図13の線J−Jに沿う断面図である。 図17は、図14の丸囲み部Lの拡大図である。 図18は、容器本体を転倒させた状態を示す斜視図である。 図19は、容器本体を転倒させた状態を示す斜視図であって、取っ手側から見た斜視図である。
図面を参照しながら本発明の電気湯沸かし器について説明を行なう。なお、以下では、電気湯沸かし器としてヤカン型の電気ケトル10を例示して説明を行なうが、電気湯沸かし器は、電気ケトル10に限らず、ポットやコーヒーメーカーなどの家電製品などであってもよい。また、説明する電気ケトル10は、容器本体20を電源台110に載置可能な構成としているが、電源台110は電気湯沸かし器と一体に構成されているものであってもよいことは勿論である。
概略構成として、電気ケトル10は、図1乃至図3に示すように、ヤカン型の容器本体20と容器本体20に装着される蓋体50、容器本体20が載置される電源台110を具える。
容器本体20は、注ぎ口21を有する。容器本体20は、図4乃至図8に示すように、外装カバー30と、外装カバー30の内側に水を入れる内容器40を嵌めた二重構造を採用できる。なお、容器本体20は、二重構造ではなく、一重構造を採用してもよい。外装カバー30及び内容器40には、図8に示すように、上縁前方に内容器40内から連続する注ぎ口21が外向きに膨らんで形成されている。また、容器本体20における外装カバー30には、注ぎ口21と対向する背面側に取っ手22が設けられている。取っ手22には、後述するスイッチ23や蒸気検知機構70の一部が配置されている。
外装カバー30の外観形状は、図4乃至図8、さらには、図9乃至図11に示すように、下方が丸みを帯びて膨らんだ膨出部31、中央よりやや上部が丸みを帯びて凹んだ括れ部32、上縁側が再度拡径した上縁拡径部33を有する形状とすることができる。図示の実施形態では、膨出部31が最も直径が大きく、続いて上縁拡径部33の直径が大きくなっている。
取っ手22は、括れ部32から延出して形成している。すなわち、図2に示すように、取っ手22は、膨出部31の最大径部分と上縁拡径部33の最大径となる上縁部分とを結んだ線Pよりも内側に取っ手22の延出する付け根24が位置するように形成している。また、取っ手22は、膨出部31の最大径部分の垂線Q及び上縁拡径部33の最大径部分の垂線Rよりも内側に付け根24が位置するように形成している。より望ましくは、取っ手22をユーザーが掴んだときに指120が掛かるグリップ部22aを膨出部31の最大径部分の垂線Q及び上縁拡径部33の最大径部分の垂線Rよりも内側に設ける。これにより、取っ手22、すなわち、グリップ部22aを掴んだときに、ユーザーの指120は膨出部31の最大径部分よりも内側に位置することになり、容器本体20の重心近くに位置し、持ち運びの際に容器本体20を安定させることができる。なお、スイッチ23は取っ手22の肩部に形成している。
内容器40は、断面図4乃至図8に示すように、括れ部32よりも下側において、容器本体20の外郭に沿う内面形状を有している。すなわち、膨出部31に相当する部分で膨出部31に沿って膨出した形状であるから、括れ部32に相当する部分で径が細くなっていても、電気ケトル10の全高を高くすることなく、所望の容量を確保することができる。内容器40の底面にはステンレス製の底板41が配置されている。底板41の下方にはヒーターなどの加熱手段42が配置されている。容器本体20の底面の中央には、受電端子44を有する受電部43が凹設されている。
また、内容器40は、括れ部32に相当する高さに内向きにフランジ45が突設されており、蓋体50のシールパッキン53が当接可能となっている。フランジ45は、前後方向に対称な形状ではなく、図8に示すように、後方側は前方側に比べて突出量を大きくしている。これは、容器本体20が転倒したときに湯が零れ難い構造とするためであり、その詳細は後述する。
内容器40は、図6に示すように、括れ部32の外周側に突起46が突設されている。また、外装カバー30にも括れ部32の内周側に突起34が突設されている。そして、内容器40の突起46の上に外装カバー30の突起34が載ることで、括れ形状の外装カバー30を安定して内容器40と一体化している。また、外装カバー30は、括れ部32に突起34を形成する構成としたことで、括れ部32の裏面に金型のパーティングラインをもってくることができ、金型構造の簡略化を図ることができる。
内容器40は、図7乃至図9に示すように、上記したフランジ45よりも高い位置であって、取っ手22の付け根24が重なる位置に、蒸気検知機構70が配置されている。蒸気検知機構70は、内容器40に開設された蒸気入口71及び蒸気入口71の上側に開設された蒸気出口72を有し、内容器40の外側で蒸気入口71と蒸気出口72を蒸気通路73で繋いで構成される。蒸気通路73には、バイメタルスイッチなどの蒸気検知手段74を具え、内容器40内の水が沸騰すると、蒸気入口71から蒸気通路73に蒸気が侵入し、バイメタルスイッチと連動してスイッチ23をオフに切り替えるようにしている。
図示の蒸気入口71及び蒸気出口72は、外周を囲うように蒸気孔シール75が装着されており、後述する蓋体50の蓋体本体51に設けられた蓋体側蒸気入口82と蓋体側蒸気入口82に蒸気孔シール75が密着することで連通可能としている。
本実施形態では、括れ部32のフランジ45は、上記したとおり、後方側の突出量を大きくしている。そして、図8に示すように、後方側のフランジ45の上部空間に内向きに突出して蒸気検知機構70を配置するようにしている。これにより、断面積の小さい括れ部32であっても括れ部32や取っ手22の付け根24を太くすることなく、蒸気検知機構70を配置でき、図1等に示すように、外装カバー30や取っ手22のデザインを損なうこともない。
上記構成の容器本体20は、上縁拡径部33に蓋体50が装着される。蓋体50は、図示の実施形態では、容器本体20に着脱可能であるが、ヒンジ等により開閉可能な構成とすることもできる。
蓋体50は、上方が拡径した周壁52を有する蓋体本体51と、蓋体カバー54を具え、内容器40の上縁拡径部33に着脱可能に嵌まる。蓋体本体51は、周壁52の下縁に環状にシールパッキン53が装着されており、蓋体50を内容器40の上縁拡径部33に挿入した状態で、シールパッキン53は、内容器40の内面とフランジ45に当接し、内容器40を液密に維持する。
蓋体カバー54は、蓋体本体51の上面を覆っており、図4、図5、図12乃至図15に示すように、内容器40の係合受部47に係合可能な係合爪55を先端に具えるレバー56,56が左右方向に対向して配置されている。レバー56,56は、バネ57,57により外向きに付勢されており、係合爪55は周壁52を貫通して突出し、係合受部47に係合した状態から、レバー56,56をバネ57,57の付勢力に抗して中央側に接近させることで、係合爪55,55が後退して係合受部47から外れ、蓋体50を取り外し可能となっている。
また、レバー56,56間には、図12、図15及び図16に示すように、蓋ボタン60が配置されている。蓋ボタン60は、弁板62を具える中子61に連繋されている。蓋ボタン60は、バネ63により上向きに付勢されており、押下されることで下方に移動して停止し、再度押下されることで上方に移動する構成を具備している。
蓋体本体51には、図16に示すように、下面側のやや前寄りに短円筒状の注湯空間91が円環状の通路壁92により区画されている。注湯空間91は、斜め上方に注湯路93が形成されており、注湯路93は、注ぎ口21にて開口している。注湯空間91と注湯路93により注湯通路90が構成される。
注湯空間91の上面は、図14乃至図16に示すように、水平壁94が形成されており、水平壁94の上部には、蒸気室カバー80で塞がれた蒸気室81が形成されている。蒸気室81は、内容器40からの蒸気が流入し、結露する。蒸気室81は、注湯空間91と連通する排水孔84が形成されており、結露により生じた水は、排水孔84を通じて排出可能となっている。具体的には、排水孔84は、注湯空間91の通路壁92の内側に形成されており、排水孔84は、下向きに凸の立壁86を具える孔壁85により区画されている。
蒸気室81は、注湯路93とは逆側の後方側の周壁52に蒸気室入口83が形成されている。蒸気室入口83は、内容器40の蒸気出口72と連通する大きさ、形状である。また、蒸気室入口83の直下には、内容器40の蒸気入口71と連通する大きさ、形状の蓋体側蒸気入口82が形成されている。
然して、内容器40内で発生した蒸気は、蓋体側蒸気入口82から蒸気入口71を通って蒸気通路73に侵入し、蒸気検知手段74を作動させて、蒸気出口72から蓋体50の蒸気室入口83を通過し、蒸気室81に侵入する。蒸気室81に侵入した蒸気は、蒸気室81内で結露し、排水孔84側に流れる。
注湯空間91及び排水孔84は、図14乃至図16に示すように、中子61に装着されたシール部100により塞がれる。中子61は、注湯空間91の内径と略同じ外径を有する円盤状の弁板62と、弁板62から上向きに突設された弁棒64を具える。弁棒64の上端は、水平壁94及び蒸気室カバー80を貫通して上向きに延びており、上端が蓋ボタン60にネジ止め66されている。
なお、本実施形態では、注湯空間91を蓋体本体51のやや前方寄りに設けているから、弁板62の中心から弁棒64を突設すると、弁棒64が前方寄りに位置してしまう。その結果、蓋ボタン60も蓋体カバー54の前方寄りの位置に設ける必要があり、レバー56,56の配置との関係でデザイン上好ましくない。このため、弁棒64は、弁板62のやや後方寄り、すなわち、蓋体カバー54の中心に突設している。弁棒64を弁板62の中心からズレた位置に配置しているから、弁棒64を上下動させたときに、弁板62が傾き、平行にスライドできない虞がある。そこで、本実施形態では、弁棒64の前方に弁棒64と平行にガイド棒65を立設している。また、ガイド棒65は、水平壁94に上向きに凹設されたガイド孔67にスライド可能に嵌まっている。
シール部100は、図14乃至図16に示すように、弁板62の外周に嵌まる円環状のパッキンである。シール部100は、環状のシール本体101とシール本体101の外周側に形成された栓シール103及びシール本体101の内周に突設された排水孔シール104を具える。シール本体101は、内周側に溝102が形成されており、溝102を弁板62の外周に嵌めることで弁板62に装着される。また、シール本体101は、外周側が通路壁92の内周側に当接可能となっている。シール部100は、内容器40と注湯通路90を液密に遮断し、また、内容器40と蒸気室81とを液密に遮断する重要な部材である。
排水孔シール104は、排水孔84の位置に合わせて、シール本体101の内側に出っ張って形成されている。排水孔84には、図14の丸囲み部Lの拡大図17に示すように、孔壁85に下向きに凸の立壁86が形成されており、排水孔シール104は、密着状態において立壁86が排水孔シール104に埋没するよう変形する。これにより排水孔シール104のシール性を可及的に高めることができ、蓋ボタン60を押下操作しない限り、蒸気室81の排水孔84は注湯空間91や内容器40とは連通しない構成としている。これにより、容器本体20を転倒させたときに、内容器40から排水孔84を通って水又は湯が逆流し、外部に零れないようにすることができる。
次に、容器本体20と電源台110との電気的な接続について説明する。図4等に示すように、容器本体20には、上記の通り、底面の中央に受電端子44を有する受電部43が凹設されている。一方、電源台110は、皿状の載置面111の略中央に、受電部43の受電端子44と電気的に接続可能な給電端子113を具える給電部112が突設されている。そして、電源台110に容器本体20を載置した際に、受電部43に給電部112が嵌まり、受電端子44と給電端子113が電気的に接続される。給電端子113は、図示しない電源コードを介して商用電源に接続される。
上記構成の電気ケトル10は、蓋体50のレバー56,56を摘まんで接近させ、蓋体50を取り外し、内容器40内に水を注入する。
続いて、蓋体50は、上縁拡径部33に押し下げて装着する。このとき、蓋体50は図14乃至図16に示すように、蓋ボタン60を上昇位置に移動させておき、シール部100は、押し上げられた弁板62により栓シール103とシール本体101が通路壁92に密着し、排水孔シール104が排水孔84を塞いだ状態としておく。排水孔シール104は、排水孔84の立壁86が埋没して良好な密着状態を維持する。
この状態で、電源台110は、電源コードを商用電源に接続し、電源台110に容器本体20を載置する。続いて、取っ手22のスイッチ23を押下する。これにより、給電端子113から受電端子44を介して加熱手段42に電源が供給されて、加熱手段42が水を加熱し沸騰させる。
水が沸騰すると、内容器40内に蒸気が発生する。内容器40は、シールパッキン53及び弁板62のシール部100により気密状態が維持されているから、発生した蒸気は、図8に矢印Vで示すように、蓋体50の周壁52に形成された蓋体側蒸気入口82から蒸気入口71を通って蒸気通路73に侵入する。蒸気通路73には、蒸気検知手段74が配置されているから、蒸気が蒸気検知手段74を作動させてスイッチ23を押し上げてオフにする。これにより、加熱手段42による加熱が止まる。
また、蒸気通路73に流入した蒸気は、蒸気出口72から蓋体50の蒸気室入口83を通過し、蒸気室81に侵入する。そして、蒸気室81に侵入した蒸気は、蒸気室81内で結露し、排水孔84側に流れて溜まる。
そして、ユーザーは、取っ手22を掴んで容器本体20を持ち上げる。取っ手22は、括れ部32から延出しており、取っ手22をユーザーが掴んだときに指120が掛かるグリップ部22aは、図2に示すように、膨出部31の最大径部分の垂線Q及び上縁拡径部33の最大径部分の垂線Rよりも内側に設けているから、取っ手22、すなわち、グリップ部22aを掴んだときに、ユーザーの指120は膨出部31の最大径部分よりも内側に位置することになり、容器本体20の重心近くに位置し、持ち運びの際に容器本体20を安定させることができる。この状態で、蓋体50の蓋ボタン60を押下することで、弁板62及びシール部100が降下し、注湯空間91及び排水孔84が開放する。このとき、蒸気室81、すなわち、排水孔84に溜まっている結露水は、排水孔84から落下して内容器40に戻る。また、この状態で、容器本体20を前方に傾けることで、内容器40の湯は、注湯空間91に連通する注湯路93を通って注ぎ口21から放出される。
注湯が終わると、蓋ボタン60を押下すると、バネ63の付勢力により弁板62及びシール部100が上昇し、注湯空間91及び排水孔84を塞ぐ。そして、容器本体20を電源台110に戻せばよい。
一方、水や湯が内容器40に入っている状態で、誤って容器本体20を転倒させてしまうことがある。本発明の実施形態による容器本体20は、上記のとおり、排水孔84は排水孔シール104によりシールされている。従って、万一容器本体20を転倒させてしまい、蒸気入口82,71から蒸気通路73、蒸気出口72、蒸気室入口83を通って蒸気室81に水や湯が流れ込んでも外部に流れ出ることはなく、また、内容器40の水や湯が排水孔84を通じて外部に零れ出ることもないから、転倒流水性能を可及的に改善できる。さらに、注湯通路90である注湯空間91は、栓シール103及びシール本体101によりシールされているから、シール性は確保され、内容器40から注湯路93に水や湯が流れ出ることはない。
さらに、容器本体20は、括れ部32を形成し、括れ部32には、蓋体50のシールパッキン53が当接するフランジ45を形成している。当該フランジ45は、後方側の突出量を大きくしており、フランジ45の後方側に蒸気検知手段74を配置するスペースを確保している。従って、括れ部32に取っ手22の付け根24を配置したときに、取っ手22の突出量を抑えることができる。また、括れ部32の上部は、上縁拡径部33として外側に広がった形態としている。
従って、容器本体20を転倒させてしまったときに、容器本体20は、図18及び図19に示すように、膨出部31、取っ手22及び上縁拡径部33の先端の丸印部S1〜S3の3点が床面に当接する。この転倒状態では、満水位であったとしても、容器本体20の上縁が上縁拡径部33により拡大しているから、容器本体20の上端は高く位置し、満水位の高さは図18及び図19の線Tで示す蓋体50の略中央程度の高さとなる。一方、注ぎ口21は線Tよりも中央よりも高い位置となるから、注ぎ口21から水や湯が零れることはない。さらに、フランジ45は後方側の突出量を大きくしているが、転倒状態では突出量の大きい後方側のフランジ45が下方に位置するから、内容器40の水や湯は、フランジ45を乗り越え難い。従って、フランジ45やシールパッキン53を超えて水や湯が零れることも防止され、転倒流水性能が改善される。
上記のように、本発明の電気ケトル10によれば、容器本体20は、万一転倒させてしまっても、水や湯が零れ出ることを可及的に防止することができ、転倒流水性能の改善にきわめて有用である。
なお、フランジ45の後方にスペースを確保して蒸気検知手段74を配置できたことで、取っ手22の付け根24を括れ部32に形成できたことで、取っ手22のスリム化を図ることができ、取っ手22、さらには電気ケトル10のデザインや設計自由度を可及的に高めることができる。
また、取っ手22の付け根24は、括れ部32に形成することにより、容器本体20の重心に近づけることができるから、持ち運びの際の安定性にもすぐれる。
上記説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或いは範囲を限縮するように解すべきではない。また、本発明の各部構成は、上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
10 電気ケトル
20 容器本体
22 取っ手
24 付け根(取っ手)
30 外装カバー
31 膨出部
32 括れ部
33 上縁拡径部
40 内容器
50 蓋体

Claims (4)

  1. 注ぎ口を有する容器本体と、前記容器本体における前記注ぎ口と対向する周縁に装着された取っ手と、を備える電気湯沸かし器であって、
    前記容器本体は、下方が膨らんだ膨出部、中央より上部が前記膨出部より凹んだ括れ部、上縁側が前記括れ部より拡径した上縁拡径部を有しており、
    前記取っ手は、前記括れ部に付け根が形成されている、
    電気湯沸かし器。
  2. 前記取っ手の前記付け根は、前記膨出部の最大径部分及び前記上縁拡径部の最大径部分よりも内側に位置している、
    請求項1に記載の電気湯沸かし器。
  3. 前記取っ手は、掴んだときに指が掛かるグリップ部が前記膨出部の最大径部分よりも内側に位置している、
    請求項1又は請求項2に記載の電気湯沸かし器。
  4. 前記容器本体は、外装カバーと、前記外装カバーの内側に嵌められ、水を入れる内容器と、を備え、
    前記膨出部、前記括れ部、及び、前記上縁拡径部は、前記外装カバーに設けられ、
    前記外装カバーは、前記括れ部の内周側に突起が形成されており、
    前記内容器は、前記外装カバーの前記括れ部に相当する位置に突起が形成されており、
    前記外装カバーの前記突起は、前記内容器の前記突起に載っている、
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の電気湯沸かし器。
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