JP2017205296A - 水加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内圧の上昇を迅速かつ確実に解消し、加えて湯水の流出を抑制することができる水加熱装置を提供する。
【解決手段】水加熱部と、貯留容器21と、複数の蒸気通路と、複数の止水弁Hとを有する茶飲料生成装置100(水加熱装置)であって、水加熱部は、水を加熱して湯を生成し、貯留容器は、水加熱部で生成された湯を貯留し、蒸気通路は、貯留容器21の内部と茶飲料生成装置100の外部とを連通し、止水弁Hは、複数の蒸気通路の各々に設けられ、開状態にて貯留容器の内部から茶飲料生成装置100の外部へ蒸気を排出する一方、閉状態にて貯留容器の内部から茶飲料生成装置100の外部への蒸気の排出および湯水の流出を抑制し、茶飲料生成装置100が転倒した状態である転倒状態において、止水弁Hのうち少なくとも一つが蒸気を排出する開状態となっている。
【選択図】図7

Description

本発明は、水を加熱して湯を生成する水加熱装置に関する。
水を加熱して湯を生成する水加熱装置は、電気ケトルや電気ポットの他、コーヒーメーカ等にも用いられている。水加熱装置には、水の加熱に伴って生じる水蒸気を装置の外部へ排出するための蒸気通路が設けられている。そして装置の転倒時に蒸気通路から湯水が流出することを防ぐために、蒸気通路を塞ぐ転倒止水弁が併せて設けられている。
特許文献1に記載の電気ケトルは、2つの蒸気通路と、各々の蒸気通路に設けられた転倒止水弁とを有している。転倒止水弁は、三角錐台形状の錐体と、錐体収納空間とを有する。そして電気ケトルが転倒していない正常状態では、錐体が錐体収納空間の下部に位置して、蒸気の通流を許容する。電気ケトルが転倒した状態では、重力の作用により錐体が錐体収納空間の上部に移動して、蒸気通路を塞ぎ、もって蒸気通路を通じた湯水の流出を防止する。
転倒して蒸気通路が閉じられると、電気ケトルの内部は密閉状態となり、内圧が上昇する。すると、電気ケトルが正常な姿勢(正常状態)に戻された際にも暫くの間、上昇した内圧によって錐体が錐体収納空間の上部に押し付けられたままとなる。ここで2つの蒸気通路は内径が異なっており、先ず内径の小さい蒸気通路の錐体が自重によって落下し、蒸気通路が開放される。これにより電気ケトルの内圧上昇が解消し、内径の大きい方の蒸気通路の錐体も落下して、錐体収納空間の下部に戻る。すなわち特許文献1の電気ケトルの転倒止水弁は、錐体の移動により湯水の流出を防止するとともに、内圧上昇によって蒸気通路が閉弁し続けるという問題を、弁体の自重による落下により解消するものである。
特開2010−69016号公報
上述の電気ケトルでは、内径の小さい蒸気通路において錐体が落下するまで、電気ケトルの内圧の解消ができない。つまり、電気ケトルの内圧の解消にある程度の時間を要する。この点について改善の余地がある。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであって、内圧の上昇を迅速かつ確実に解消し、加えて湯水の流出を抑制することができる水加熱装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための水加熱装置の特徴構成は、水加熱部と、貯留容器と、複数の蒸気通路と、複数の止水弁とを有する水加熱装置であって、前記水加熱部は、水を加熱して湯を生成し、前記貯留容器は、前記水加熱部で生成された湯を貯留し、前記蒸気通路は、前記貯留容器の内部と前記水加熱装置の外部とを連通し、前記止水弁は、複数の前記蒸気通路の各々に設けられ、開状態にて前記貯留容器の内部から前記水加熱装置の外部へ蒸気を排出する一方、閉状態にて前記貯留容器の内部から前記水加熱装置の外部への蒸気の排出および湯水の流出を抑制し、前記水加熱装置が転倒した状態である転倒状態において、前記止水弁のうち少なくとも一つが蒸気を排出する開状態となっている点にある。
上記の特徴構成によれば、複数の止水弁が、複数の蒸気通路の各々に設けられ、開状態にて貯留容器の内部から水加熱装置の外部へ蒸気を排出する一方、閉状態にて貯留容器の内部から水加熱装置の外部への蒸気の排出および湯水の流出を抑制し、水加熱装置が転倒した状態である転倒状態において、止水弁のうち少なくとも一つが蒸気を排出する開状態となるから、転倒状態において貯留容器から蒸気を排出でき、内圧が上昇するおそれがないため、内圧の上昇を確実に解消することができる。また水加熱装置の構造によっては転倒時あるいは転倒直後に貯留容器の内圧が上昇するようなことがあったとしても、止水弁から蒸気を排出できるため、内圧の上昇を迅速に解消することができる。
本発明に係る水加熱装置の別の特徴構成は、前記転倒状態において、前記止水弁のうち最も高い位置にある止水弁が開状態となる点にある。
水加熱装置が転倒すると、貯留容器の湯水は重力により低い位置に集まる。このため、上記の特徴構成によれば、止水弁のうち最も高い位置にある止水弁が開状態となるから、開状態となる止水弁から蒸気を確実に排出させることができる。
本発明に係る水加熱装置の別の特徴構成は、平坦な側面である平坦側面を有し、前記転倒状態において前記水加熱装置が、前記平坦側面が鉛直方向下側になる姿勢をとった際に、前記止水弁のうち前記平坦側面から最も遠い止水弁が開状態となる点にある。
転倒状態において水加熱装置が、平坦側面が鉛直方向下側になる姿勢をとった際には、貯留容器の湯水は重力により低い位置、すなわち平坦側面の側に集まる。上記の特徴構成によれば、止水弁のうち平坦側面から最も遠い止水弁が開状態となるから、開状態となる止水弁から蒸気を確実に排出させることができる。
本発明に係る水加熱装置の別の特徴構成は、互いに向かい合う第1側面と第2側面とを有し、前記止水弁のうち少なくとも一つが前記第2側面よりも前記第1側面に近い位置に配置され、他の前記止水弁のうち少なくとも一つが前記第1側面よりも前記第2側面に近い位置に配置されている点にある。
上記の特徴構成によれば、止水弁のうち少なくとも一つが前記第2側面よりも前記第1側面に近い位置に配置され、他の止水弁のうち少なくとも一つが前記第1側面よりも前記第2側面に近い位置に配置されているから、第1側面または第2側面を鉛直方向下側とする転倒状態であれば、下側となった面に対向する面に近い位置の止水弁を開状態として内圧の上昇を迅速かつ確実に解消し、下側となった面に近い位置の止水弁を閉状態として湯水の流出を抑制することが可能となる。
本発明に係る水加熱装置の別の特徴構成は、前記転倒状態において開状態である前記止水弁は、鉛直方向に関して前記貯留容器の中央位置よりも上側に位置する点にある。
上記の特徴構成によれば、転倒状態において開状態である止水弁は、鉛直方向に関して貯留容器の中央位置よりも上側に位置するから、閉状態の止水弁からの湯水の流出を抑制しつつ、蒸気の排出をより確実に行うことができる。
本発明に係る水加熱装置の別の特徴構成は、前記止水弁は弁体と弁座とを有し、前記弁体は作用する重力の方向に応じて移動自在に配置されており、開状態において前記弁体と前記弁座とが離間して前記貯留容器の内部から前記水加熱装置の外部への蒸気の排出を許容し、閉状態において前記弁体が前記弁座と嵌合して前記貯留容器の内部から前記水加熱装置の外部への蒸気および湯水の流出を抑制し、
前記転倒状態において開状態となる前記止水弁では、鉛直方向に関して前記弁体の上側に前記弁座が位置し、前記転倒状態において閉状態となる前記止水弁では、鉛直方向に関して前記弁体の下側に前記弁座が位置する点にある。
上記の特徴構成によれば、止水弁は弁体と弁座とを有し、弁体は作用する重力の方向に応じて移動自在に配置されているから、弁体は転倒状態の水加熱装置の姿勢に応じて様々な方向に移動する。そして転倒状態において開状態となる止水弁では、鉛直方向に関して弁体の上側に弁座が位置するから、重力の作用により弁体と弁座とが離間して、蒸気の排出を許容する。転倒状態において閉状態となる止水弁では、鉛直方向に関して弁体の下側に弁座が位置するから、重力の作用により弁体が弁座と嵌合して、湯水の流出を抑制する。したがって、内圧の上昇をさらに迅速かつ確実に解消し、加えて湯水の流出を確実に抑制することができる。
本発明に係る水加熱装置の別の特徴構成は、前記水加熱装置は略直方体形状であり、前記水加熱装置を上面視した四角形状における一の頂点である第1頂点と、前記第1頂点の対角に位置する第2頂点に関して、前記止水弁のうち少なくとも一つが前記第1頂点の近傍に配置され、他の前記止水弁のうち少なくとも一つが前記第2頂点の近傍に配置されている点にある。
上記の特徴構成によれば、水加熱装置は略直方体形状であるから、転倒状態では略直方体形状の4つの側面のいずれかが鉛直方向下側となる可能性が高い。そして止水弁のうち少なくとも一つが第1頂点の近傍に配置され、他の止水弁のうち少なくとも一つが第2頂点の近傍に配置されている。ここで転倒状態においては、第1頂点と第2頂点のうち、いずれか一方は水加熱装置の鉛直方向上側の端に位置し、他方は水加熱装置の鉛直方向下側の端に位置することになる。したがって、止水弁のうち少なくとも一つは水加熱装置の鉛直方向上側の端に位置し、止水弁のうち少なくとも一つは水加熱装置の鉛直方向下側の端に位置することになる。よって上側の止水弁を開状態とし、下側の止水弁を閉状態とすることで、閉状態の止水弁からの湯水の流出を抑制しつつ、蒸気の排出をより確実に行うことができる。
茶飲料生成装置の概要を示す断面図 茶飲料の生成の動作を示すフロー図 茶飲料生成装置の構造を示す断面図 抽出部およびサーバの構成を示す分解斜視図 止水弁の配置と構造を示す分解図斜視図 弁ベースの構造を示す斜視図 転倒状態における水加熱装置の姿勢と止水弁の状態を示す概略図 転倒状態における水加熱装置の姿勢と止水弁の状態を示す概略図 転倒状態における水加熱装置の姿勢と止水弁の状態を示す概略図 転倒状態における水加熱装置の姿勢と止水弁の状態を示す概略図 転倒状態における水加熱装置の姿勢と止水弁の状態を示す概略図 転倒状態における水加熱装置の姿勢と止水弁の状態を示す概略図
以下、本実施形態に係る茶飲料生成装置100(水加熱装置を備える装置の一例)について図面に基づいて説明する。本装置100の概要は以下である。すなわち、図1に示される通り、茶飲料生成装置100は全体として概ね直方体の形状であり、その一つの面に抽出部30およびサーバ40が、各々が半分程度埋め込まれる形態で取り付けられる。以下の説明では、本体50に対し、抽出部30およびサーバ40が配置される側を前側といい、水タンク11が配置される側を後側という。操作パネル51が配置される側を上側といい、サーバ40が配置される側を下側という。本体50の前側の面に向かって右を右側といい、左を左側という。また茶飲料生成装置100の中心から前側、後側、上側、下側、右側および左側に向かう向きをそれぞれ、前方向、後方向、上方向、下方向、右方向および左方向という場合がある。茶飲料生成装置100は、上方向・下方向が重力の向き(鉛直方向)と一致する姿勢にて食卓等に配置されて使用される。
図2に示すように茶飲料生成装置100は、給水部10、ボイラ部20、抽出部30およびサーバ40を有する。給水部10およびボイラ部20は本体50の内部に配置されている。抽出部30およびサーバ40は本体50に対して着脱可能である。給水部10は、水を貯留し、貯留した水をボイラ部20へ供給する。ボイラ部20は、供給された水を加熱して所定温度の湯を生成し、抽出部30へ供給する。抽出部30は、茶葉を内部に収容した茶漉容器32を供給された湯に浸漬して、茶飲料を生成し、サーバ40へと供給する。サーバ40は、抽出部30から供給された茶飲料を貯留する。茶飲料生成装置100は、図1に示すように操作パネル51を有する。操作パネル51は、本体50の上側に設けられ、使用者からの操作を受け付けて制御部(図示なし)へ伝達する。制御部は使用者からの操作に基づいて、モータやヒータ等の動作を制御して、茶飲料生成装置100の運転を制御する。
そして茶飲料生成装置100は、図2に示すように駆動機構Aを有する。駆動機構Aは、支持回転板33、駆動回転板55およびモータ56を有し、鉛直方向に平行な回転軸の回りに茶漉容器32を回転させる。
以下、図2〜図4を参照して、茶飲料生成装置100について更に詳しく説明する。
給水部10は、水タンク11、浄水フィルター12、給水パイプ13、ポンプ14および給水パイプ15を有する。水タンク11は本体50の後側に配置されている。水タンク11の下側に浄水フィルター12が配置されている。浄水フィルター12を通って浄化され流出した水が、給水パイプ13を通ってポンプ14に送られ、該ポンプ14により給水パイプ15を通ってボイラ部20のボイラタンク21へ送られる。
ボイラ部20は、ボイラタンク21、湯水パイプ22、ヒータ23(水加熱部)、湯水パイプ24、温度センサ25、給湯弁26、給湯弁レバー27およびボイラカバー28を有する。ボイラタンク21は、本体50の上側に配置されている。ボイラタンク21の上側は、ボイラカバー28で覆われており、ボイラタンク21およびボイラカバー28により貯留容器が形成されている。給水部10の給水パイプ15はボイラカバー28に接続されており、給水パイプ15からの水はボイラタンク21の上側から注がれる。
ボイラタンク21の下側にヒータ23が配置されている。湯水パイプ22は、ボイラタンク21の下側とヒータ23の上流側とを接続する。湯水パイプ24は、ヒータ23の下流側とボイラタンク21の上側とを接続する。制御部の制御によりヒータ23に通電されると、ヒータ23の内部の水が加熱されて、圧力が上昇し、湯水パイプ22を通ってボイラタンク21に送られる。そしてヒータ23には、湯水パイプ22を通ってボイラタンク21の水が送られる。このようにして、水がボイラタンク21とヒータ23とを循環して加熱される。なお、この循環を一方向に定める逆止弁を適宜設けてもよい。
ボイラタンク21の内部には温度センサ25が配置されている。温度センサ25は、ボイラタンク21の内部の水の温度を検知して制御部へ通知する。制御部は温度センサ25の出力を監視して、ボイラタンク21の内部の水が設定温度(例えば、90℃)に達した際に、ヒータ23への通電を停止する。このようにして、ボイラタンク21の内部の水が設定温度に加熱される。
ボイラタンク21の下部に、給湯弁26が配置されている。給湯弁26は、スプリングにより下方に付勢され、ボイラタンク21の下部の穴を塞いでいる。給湯弁26は、給湯弁レバー27の弁接続部位27aに接続されており、給湯弁レバー27が揺動して上側に押し上げられると開弁する。そうすると、ボイラタンク21の内部の湯が注入口Dを通って抽出部30へ供給される。注入口Dは、ボイラ部20から抽出部30へ湯を注ぐ口であり、本実施形態では茶漉容器32の回転軸の真上に配置されている。
給湯弁レバー27はレバー状の部材であって、支点27bを中心に揺動可能な状態で、本体50に取り付けられている。給湯弁レバー27の前側の端部である弁接続部位27aは、給湯弁26に接続されている。給湯弁レバー27の後側の端部である操作端部27cは、連結部材54に接続されている。後述するモータ53の回転により、給湯弁レバー27が揺動し、給湯弁26が開弁される。
抽出部30は、抽出容器31、茶漉容器32、支持回転板33、蓋34、給茶弁35および給茶制御レバー36を有する。
抽出容器31は、上側が開口したコップ状の容器であり、内部に茶漉容器32を収容する。抽出容器31は、収容空間31a、内壁部位31b、支持部位31dおよび被支持部位31eを有する。収容空間31aは、抽出容器31の内部に形成された円筒状の空間であり、ボイラ部20から供給された湯および茶漉容器32を内部に収容する。内壁部位31bは、壁状の部位であって、これにより収容空間31aが形成されている。
支持部位31dは、内壁部位31bから外側に突出して形成された円環状の部位であり、フランジ状の部位である。支持部位31dは、内壁部位31bの上端31cの少し下側に形成されている。支持部位31dの上側の面は水平面と平行な面として形成されている。支持部位31dは、抽出容器31の周囲全体に渡って形成されている。
被支持部位31eは、抽出容器31の下部において外側に突出して形成されたリブ状ないし板状の部位である(図4参照)。被支持部位31eは、抽出部30を本体50に装着した際、本体50の支持レール57の上側に載置される状態となる。つまり、被支持部位31eが支持レール57の上側に載置されることで、抽出部30が本体50に支持される。
茶漉容器32は、上側が開口した有底円筒状の容器であり、茶葉を内部に収容する。茶漉容器32の底面32aには、傾斜部位32bが形成されている。本実施形態では、底面32aは頂点を下方に向けた円錐状に形成されており、その円錐の側面が傾斜部位32bにあたる。茶漉容器32の底面32aおよび側面32cには、複数の開口部位が形成され、その開口部位にはメッシュ状のシート(図示なし)が装着されている。茶漉容器32の側面32cには、複数の係合部位32dが形成されている。係合部位32dは、側面32cから外側へ向けて突出した板状の部位である。係合部位32dは、後述する支持回転板33の被係合部位33bと係合して、茶漉容器32を支持回転板33へ固定する。
支持回転板33は、中空の円盤状の部材であり、茶漉容器32を支持して回転する。支持回転板33は、ギヤ歯33a、被係合部位33b、被支持部位33c、環状凹部位33dを有する。ギヤ歯33aは、支持回転板33の外周部に形成されたギヤであり、後述する駆動回転板55のギヤ歯55aと噛み合う。被係合部位33bは、支持回転板33の無い州側に形成された切り込みであり、茶漉容器32の係合部位32dと係合して茶漉容器32を支持する。
被支持部位33cは、支持回転板33の外周部において下方に突出する円環状の部位であって、ギヤ歯33aの下側かつ内側に形成されている。環状凹部位33dは、支持回転板33の下面に形成された円環状の溝状の部位であって、被支持部位33cのすぐ内側に形成されている。蓋34は、円盤状の部材であって、中央に開口34aが形成されている。
上述した抽出容器31、茶漉容器32、支持回転板33および蓋34は、図4に示すように、この順で重ねられて、抽出部30を形成している。すなわち、茶漉容器32が支持回転板33に取り付けられ、支持回転板33が抽出容器31の上側に載置され、蓋34が支持回転板33の上に載置される。
抽出容器31の下部に、給茶弁35が配置されている。給茶弁35は、スプリングにより下方に付勢され、抽出容器31の下部の穴を塞いでいる。給茶弁35は、後述するサーバ40の弁操作部材によって押し上げられると開弁する。そうすると、抽出容器31の内部の茶飲料が流出し、サーバ40へと供給される。
給茶制御レバー36はレバー状の部材であって、支点36bを中心に揺動可能な状態で、抽出容器31の下部に取り付けられている。給茶制御レバー36の前側の端部である円環部位36aは、上下が開口した円環状の部位である。給茶弁35は、円環部位36aと接触しない状態で、円環部位36aの内側に位置している。円環部位36aは、サーバ40の弁操作部材41の上側に位置している。給茶制御レバー36の後側の端部である操作端部36cは、操作部材52と接触している。給茶制御レバー36は、操作部材52のモータ53による回動に伴って揺動し、円環部位36aが上下に移動する。
サーバ40は、弁操作部材41、サーバ蓋42およびサーバ容器43を有する。弁操作部材41は、傘状の部材であって、上下方向に移動可能な状態でサーバ蓋42の中心に配置され、スプリングによって上方向に付勢されている。サーバ容器43はカップ状の部材である。サーバ蓋42は、サーバ容器43の蓋としてサーバ容器43の上に載置されている。サーバ蓋42には、弁操作部材41の周囲に開口部42bが形成されている。抽出部30の給茶弁35から流出した茶飲料は、弁操作部材41を伝ってサーバ蓋42の上側へと流れて、開口部42bを通ってサーバ容器43へ流入する。
抽出部30およびサーバ40を本体50に装着すると、抽出部30の給茶弁35とサーバ40の弁操作部材41とは、中心軸を一致させる状態で上下に配置される。給茶制御レバー36が下側に位置する状態では、サーバ40の弁操作部材41は給茶制御レバー36によって下側に押し下げられ、抽出部30の給茶弁35と接触しない。したがって給茶弁35は開弁せず、閉じた状態に保たれる。よって抽出部30から茶飲料は流出しない。
給茶制御レバー36が上側に位置する状態では、サーバ40の弁操作部材41は抽出部30の給茶弁35と接触して、給茶弁35を押し上げる。そうすると給茶弁35が開弁して、抽出部30から茶飲料が流出し、サーバ40へと流入する。
給茶制御レバー36が上側に位置する状態であっても、本体50からサーバ40が取り外された状態では、抽出部30の給茶弁35が押し上げられないので、給茶弁35は開弁せず閉じた状態に保たれる。よってこのとき、抽出部30から茶飲料は流出しない。給茶制御レバー36が下側に位置する場合であっても同様である。
本体50には、駆動回転板55およびモータ56が配置されている(図2参照)。駆動回転板55は、外周部にギヤ歯を有するギヤであり、回転軸の回りにモータ56によって回転駆動される。抽出部30が本体50に取り付けられた状態において、駆動回転板55のギヤ歯と支持回転板33のギヤ歯33aとが噛み合った状態となり、駆動回転板55の回転が支持回転板33に伝達されて、支持回転板33が回転する。
次に図2のフロー図に沿って、茶飲料生成装置100での茶飲料の生成の動作について説明する。まず水タンク11に水が供給され、茶漉容器32の内部に茶葉が収容され、抽出部30およびサーバ40が本体50に装着される。このとき給茶制御レバー36の円環部位36aは下側に位置しており、サーバ40の弁操作部材41は給茶制御レバー36によって下方向へ押し下げられている。
操作パネル51から茶葉の種類や希望の濃さ、味についての入力がなされ、茶飲料生成のコースが選択され、茶飲料生成が指示される。するとまずポンプ14が駆動され、水タンク11の水が浄水フィルター12、給水パイプ13、ポンプ14および給水パイプ15を通ってボイラタンク21に送られる。制御部がポンプ14の駆動電流を監視し、電流量が所定値以下になると水タンク11の水が無くなったものとしてポンプ14を停止する。
次に制御部がヒータ23への通電を開始する。そうするとボイラタンク21とヒータ23との間で水が循環して加熱される。制御部が温度センサ25の出力を監視し、ボイラタンク21の湯の温度が選択されたコースに応じた所定の設定温度に達した際に、ヒータ23への通電を終了する。
次に制御部がモータ53を動作させて、操作部材52、連結部材54および給湯弁レバー27を動かし、給湯弁26を所定時間の間、開弁させる。そうするとボイラタンク21に貯留された湯が、注入口Dおよび蓋34の開口34aを通って、抽出部30の茶漉容器32および抽出容器31に注がれる。
こうして抽出容器31の収容空間31aに湯が貯留され、茶葉が湯に浸漬され、茶飲料が生成される。このとき、制御部がモータ56を動作させる。そうすると駆動回転板55および支持回転板33が回転し、茶漉容器32が回転する。
選択されたコースに応じた所定の時間が経過した後、制御部はモータ56を停止し、モータ53を動作させて操作部材52および給茶制御レバー36を動かし、円環部位36aを上側へ移動させる。そうするとサーバ40の弁操作部材41が抽出部30の給茶弁35を押し上げて開弁させ、抽出部30から茶飲料が流出し、サーバ40へ貯留される。
次に図1、図3、図5および図6を参照して、止水弁Hおよび蒸気通路Jについて説明する。本体50の上側には、前側蒸気口71および後側蒸気口81が設けられている。そしてボイラカバー28の前側蒸気口71に対応する位置に、前側止水弁72が設けられ、ボイラカバー28の後側蒸気口81に対応する位置に、後側止水弁82が設けられている。
前側止水弁72は、弁ベース73、弁カバー74および弁体球75(弁体K)を有する。弁ベース73は、略円盤状の底板に囲み壁73aが立設された形状となっている(図6)。囲み壁73aの内側の底板に、一対のレール73bおよび下面穴73cが形成されている。囲み壁73aの側面に、側面穴73dが形成されている。弁ベース73は、ボイラカバー28に形成されている蒸気口28aの上に、蒸気口28aと下面穴73cとが上下方向に重なる状態で配置される。
弁体球75は、囲み壁73aの側面32cよりも直径の大きい球である。弁体球75は、囲み壁73aの内側で、一対のレール73bの上に載置される。弁体球75は、レール73bに沿って自由に移動可能である。
弁カバー74は、上面が閉じられた円筒状の部材であり、上面に上面穴74aが形成されている。弁カバー74は弁ベース73の上側に配置される。このとき弁カバー74が囲み壁73aの上側を塞ぎ、かつ囲み壁73aの周囲を覆う状態となっている。上面穴74aは、囲み壁73aの外側に位置している。そうすると、ボイラタンク21に貯留された湯の蒸気は、ボイラカバー28の蒸気口28a、弁ベース73の下面穴73c、囲み壁73aの側面穴73dおよび弁カバー74の上面穴74aをこの順に通過して、前側蒸気口71から本体50の外部に放出される。すなわち蒸気口28a、下面穴73c、側面穴73d、上面穴74aおよび前側蒸気口71を通って前側蒸気通路76が形成されている。前側蒸気通路76はボイラタンク21の内部と茶飲料生成装置100の外部とを連通する。
弁体球75が移動して、囲み壁73aの側面穴73dを塞ぐと、ボイラタンク21からの蒸気および湯水は側面穴73dを通ることができない。つまりこのとき、前側止水弁72は閉状態となる。つまり側面穴73dの縁部が、前側止水弁72の弁座73eとして機能する。
茶飲料生成装置100が傾いた場合や、転倒した場合には、弁体球75は重力の作用によりレール73bに沿って移動する。弁体球75が側面穴73dに近づく方向へ移動するか、離れる方向へ移動するかは、茶飲料生成装置100に対するレール73bの向きと、茶飲料生成装置100の傾く方向・転倒する方向とにより変化する。鉛直方向に関して、弁体球75の上側に弁座73eが位置すると、弁体球75と弁座73eとは離間し、前側止水弁72は開状態となる。このときボイラタンク21からの蒸気は前側蒸気通路76を通過することができる。鉛直方向に関して、弁体球75の下側に弁座73eが位置すると、弁体球75と弁座73eとが接触して嵌合し、弁体球75が側面穴73dを塞ぎ、前側止水弁72は閉状態となる。このときボイラタンク21からの湯水は前側蒸気通路76を通過することができない。
前側止水弁72と後側止水弁82とは、向きが異なる他は同様の構造である。すなわち後側止水弁82は、弁ベース83、弁カバー84および弁体球85(弁体K)を有する。ボイラタンク21に貯留された湯の蒸気は、ボイラカバー28の蒸気口、弁ベース83の下面穴、囲み壁の側面穴および弁カバー84の上面穴84aをこの順に通過して、後側蒸気口81から本体50の外部に放出される。すなわち蒸気口、下面穴、側面穴、上面穴84aおよび後側蒸気口81を通って後側蒸気通路が形成されている。後側蒸気通路はボイラタンク21の内部と茶飲料生成装置100の外部とを連通する。
前側止水弁72は、茶飲料生成装置100の前側かつ左側に配置されている。前側止水弁72のレール73bは、前後方向から45°偏向した方向に沿って配置されている。側面穴73d(弁座73e)は、レール73bから見て外側に配置されている。
後側止水弁82は、茶飲料生成装置100の後側かつ右側に配置されている。後側止水弁82のレールは、前後方向から45°偏向した方向に沿って配置されている。後側止水弁82の側面穴(弁座83e)は、レールから見て外側に配置されている。
図7〜図10を用いて、前側止水弁72および後側止水弁82の配置、および転倒状態での止水弁Hの状態について説明する。図7〜図10は、茶飲料生成装置100が転倒した際の、茶飲料生成装置100の上側から見た状態を概略的に示している。ここで本実施形態の茶飲料生成装置100は、全体として概ね直方体の形状として構成されている。そうすると、想定される転倒状態としては主として、右側の面(第1側面S1:平坦側面)を鉛直方向下側にした姿勢(図7、右側転倒状態)、後側の面を鉛直方向下側にした姿勢(図8、後側転倒状態)、左側の面(第2側面S2:平坦側面)を鉛直方向下側にした姿勢(図9、左側転倒状態)、前側の面を鉛直方向下側にした姿勢(図10、前側転倒状態)の4つがある。
図7に示す通り前側止水弁72は、茶飲料生成装置100を上面視した四角形状における一の頂点である第1頂点T1の近傍に配置されている。後側止水弁82は、第1頂点T1の対角に位置する第2頂点T2の近傍に配置されている。ここで第1側面S1(右側の面)と第2側面S2(左側の面)とから等距離に位置する平面を中央面Pとすると、後側止水弁82は第1側面S1と中央面Pとの間に配置されている。つまり後側止水弁82は、第2側面S2よりも第1側面S1に近い位置に配置されている。前側止水弁72は第2側面S2と中央面Pとの間に配置されている。つまり前側止水弁72は、第1側面S1よりも第2側面S2に近い位置に配置されている。なお茶飲料生成装置100は直方体の形状であるから、第1側面S1、第2側面S2および中央面Pは互いに平行である。また本実施形態では、第1側面S1および第2側面S2は何れも平坦に形成されている(平坦側面)。
図7に示す右側転倒状態では、前側止水弁72の弁体球75は鉛直方向下向きに移動して弁座73eと離間しており、前側止水弁72は開状態となっている。後側止水弁82の弁体球85は鉛直方向下向きに移動して弁座83eと嵌合しており、後側止水弁82は閉状態となっている。開状態である前側止水弁72は、閉状態である後側止水弁82に対して、鉛直方向に関して上側に位置しており、止水弁Hのうち最も高い位置にある止水弁である。また開状態である前側止水弁72は、鉛直方向に関してボイラタンク21(貯留容器)の中央位置Mよりも上側に位置している。またこの右側転倒状態では、平坦側面である第1側面S1が鉛直方向下側になる姿勢であり、第1側面S1から最も遠い止水弁である前側止水弁72が開状態となっている。以上述べた状態となる右側転倒状態では、開状態である前側止水弁72を通じて蒸気を排出することでボイラタンク21の内圧上昇を解消し、閉状態である後側止水弁82からの湯水の流出は抑制されている。
図8に示す後側転倒状態では、前側止水弁72の弁体球75は鉛直方向下向きに移動して弁座73eと離間しており、前側止水弁72は開状態となっている。後側止水弁82の弁体球85は鉛直方向下向きに移動して弁座83eと嵌合しており、後側止水弁82は閉状態となっている。開状態である前側止水弁72は、閉状態である後側止水弁82に対して、鉛直方向に関して上側に位置しており、止水弁Hのうち最も高い位置にある止水弁である。また開状態である前側止水弁72は、鉛直方向に関してボイラタンク21(貯留容器)の中央位置Mよりも上側に位置している。以上述べた状態となる後側転倒状態では、開状態である前側止水弁72を通じて蒸気を排出することでボイラタンク21の内圧上昇を解消し、閉状態である後側止水弁82からの湯水の流出は抑制されている。
図9に示す左側転倒状態では、前側止水弁72の弁体球75は鉛直方向下向きに移動して弁座73eと嵌合しており、前側止水弁72は閉状態となっている。後側止水弁82の弁体球85は鉛直方向下向きに移動して弁座83eと離間しており、後側止水弁82は開状態となっている。開状態である後側止水弁82は、閉状態である前側止水弁72に対して、鉛直方向に関して上側に位置しており、止水弁Hのうち最も高い位置にある止水弁である。また開状態である後側止水弁82は、鉛直方向に関してボイラタンク21(貯留容器)の中央位置Mよりも上側に位置している。またこの左側転倒状態では、平坦側面である第2側面S2が鉛直方向下側になる姿勢であり、第2側面S2から最も遠い止水弁である後側止水弁82が開状態となっている。以上述べた状態となる左側転倒状態では、開状態である後側止水弁82を通じて蒸気を排出することでボイラタンク21の内圧上昇を解消し、閉状態である前側止水弁72からの湯水の流出は抑制されている。
図10に示す前側転倒状態では、前側止水弁72の弁体球75は鉛直方向下向きに移動して弁座73eと嵌合しており、前側止水弁72は閉状態となっている。後側止水弁82の弁体球85は鉛直方向下向きに移動して弁座83eと離間しており、後側止水弁82は開状態となっている。開状態である後側止水弁82は、閉状態である前側止水弁72に対して、鉛直方向に関して上側に位置しており、止水弁Hのうち最も高い位置にある止水弁である。また開状態である後側止水弁82は、鉛直方向に関してボイラタンク21(貯留容器)の中央位置Mよりも上側に位置している。以上述べた状態となる前側転倒状態では、開状態である後側止水弁82を通じて蒸気を排出することでボイラタンク21の内圧上昇を解消し、閉状態である前側止水弁72からの湯水の流出は抑制されている。
なお上述の茶飲料生成装置100では、転倒時の姿勢に応じて止水弁Hの開状態と閉状態とが切り換わる。そして、湯水が流出する可能性が高い位置の止水弁Hが閉状態となる。例えば、転倒時に相対的に低い位置にある止水弁Hが閉状態となる。また、湯水が流出する可能性が低い位置の止水弁Hが閉状態となっている。例えば、転倒時に相対的に高い位置にある止水弁Hが閉状態となる。茶飲料生成装置100をこのように構成することによって、開状態となる止水弁Hによりボイラタンク21の内圧の上昇を迅速かつ確実に解消し、閉状態となる止水弁Hにより湯水の流出を抑制することが可能となっている。
<他の実施形態>
(1)上述の実施形態では、茶飲料生成装置100は概ね直方体の形状として構成され、2つの止水弁Hを有していた。茶飲料生成装置100として図11および図12に示すような、六角柱の形状も可能である。この実施形態に係る茶飲料生成装置100は、第1止水弁102、第2止水弁202および第3止水弁302を有する。これら3つの止水弁Hは、茶飲料生成装置100を上面視した六角形の頂点に対し、1つおきの頂点の近傍に配置されている。この場合、茶飲料生成装置100の想定される転倒状態としては、一つの側面(第1側面S1)を鉛直方向下側にした姿勢(図11、第1転倒状態)と、第1姿勢から上面視で時計回りに60°回転した状態である姿勢(図12、第2転倒状態)の2つがある。なお図11に示す通り、上述の第1側面S1(平坦側面)と、第1側面S1に平行な第2側面S2(平坦側面)とから、等距離に位置する平面を中央面Pとすると、第1止水弁102が第1側面S1と中央面Pとの間に配置され、第2止水弁202が第2側面S2と中央面Pとの間に配置されている。つまり第1止水弁102は、第2側面S2よりも第1側面S1に近い位置に配置されており、第2止水弁202は、第1側面S1よりも第2側面S2に近い位置に配置されている。
図11に示す第1転倒状態では、第1止水弁102の弁体球105は鉛直方向下向きに移動して弁座103eと嵌合しており、第1止水弁102は閉状態となっている。第2止水弁202の弁体球205は鉛直方向下向きに移動して弁座203eと離間しており、第2止水弁202は開状態となっている。第3止水弁302の弁体球305は鉛直方向下向きに移動して弁座303eと嵌合しており、第3止水弁302は閉状態となっている。開状態である第2止水弁202は、閉状態である第1止水弁102および第3止水弁302に対して、鉛直方向に関して上側に位置している。3つの止水弁Hのうち最も高い位置にある第2止水弁202が開状態となっている。また開状態である第2止水弁202は、鉛直方向に関してボイラタンク21(貯留容器)の中央位置Mよりも上側に位置している。またこの第1転倒状態では、平坦側面である第1側面S1が鉛直方向下側になる姿勢であり、第1側面S1から最も遠い止水弁である第1止水弁102が開状態となっている。以上述べた状態となる第1転倒状態では、開状態である第2止水弁202を通じて蒸気を排出することでボイラタンク21の内圧上昇を解消し、閉状態である第1止水弁102および第3止水弁302からの湯水の流出は抑制されている。
図12に示す第2転倒状態では、第1止水弁102の弁体球105は鉛直方向下向きに移動して弁座103eと離間しており、第1止水弁102は開状態となっている。第2止水弁202の弁体球205は鉛直方向下向きに移動して弁座203eと離間しており、第2止水弁202は開状態となっている。第3止水弁302の弁体球305は鉛直方向下向きに移動して弁座303eと嵌合しており、第3止水弁302は閉状態となっている。開状態である第1止水弁102および第2止水弁202は、閉状態である第3止水弁302に対して、鉛直方向に関して上側に位置している。3つの止水弁Hのうち最も高い位置にある第2止水弁202が開状態となっている。また開状態である第2止水弁202は、鉛直方向に関してボイラタンク21(貯留容器)の中央位置Mよりも上側に位置している。以上述べた状態となる第2転倒状態では、開状態である第1止水弁102および第2止水弁202を通じて蒸気を排出することでボイラタンク21の内圧上昇を解消し、閉状態である第3止水弁302からの湯水の流出は抑制されている。
(2)茶飲料生成装置100の形状としては、上述の直方体、六角柱の形状の他、他の形状も可能である。例えば三角柱や五角柱、八角柱なども可能であるし、非対称な形状も可能である。また、角が丸い形状も可能である。また、茶飲料生成装置100の互いに向かい合う側面が平行でない形状、すなわち上述の第1側面S1と第2側面S2とを、平行ではなく単に互いに向かい合う側面とする形状も可能である。止水弁Hの数としては、4つ以上も可能である。
上述の実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
21:ボイラタンク(貯留容器)、23:ヒータ(水加熱部)、28:ボイラカバー(貯留容器)、100:茶飲料生成装置(水加熱装置)、H:止水弁、J:蒸気通路、K:弁体、L:弁座、M:中央位置、S1:第1側面(平坦側面)、S2:第2側面(平坦側面)、T1:第1頂点、T2:第2頂点

Claims (7)

  1. 水加熱部と、貯留容器と、複数の蒸気通路と、複数の止水弁とを有する水加熱装置であって、
    前記水加熱部は、水を加熱して湯を生成し、
    前記貯留容器は、前記水加熱部で生成された湯を貯留し、
    前記蒸気通路は、前記貯留容器の内部と前記水加熱装置の外部とを連通し、
    前記止水弁は、複数の前記蒸気通路の各々に設けられ、開状態にて前記貯留容器の内部から前記水加熱装置の外部へ蒸気を排出する一方、閉状態にて前記貯留容器の内部から前記水加熱装置の外部への蒸気の排出および湯水の流出を抑制し、
    前記水加熱装置が転倒した状態である転倒状態において、前記止水弁のうち少なくとも一つが蒸気を排出する開状態となっている水加熱装置。
  2. 前記転倒状態において、前記止水弁のうち最も高い位置にある止水弁が開状態となる請求項1に記載の水加熱装置。
  3. 平坦な側面である平坦側面を有し、前記転倒状態において前記水加熱装置が、前記平坦側面が鉛直方向下側になる姿勢をとった際に、前記止水弁のうち前記平坦側面から最も遠い止水弁が開状態となる請求項1または2に記載の水加熱装置。
  4. 互いに向かい合う第1側面と第2側面とを有し、前記止水弁のうち少なくとも一つが前記第2側面よりも前記第1側面に近い位置に配置され、他の前記止水弁のうち少なくとも一つが前記第1側面よりも前記第2側面に近い位置に配置されている請求項1から3のいずれか1項に記載の水加熱装置。
  5. 前記転倒状態において開状態である前記止水弁は、鉛直方向に関して前記貯留容器の中央位置よりも上側に位置する請求項1から4のいずれか1項に記載の水加熱装置。
  6. 前記止水弁は弁体と弁座とを有し、前記弁体は作用する重力の方向に応じて移動自在に配置されており、開状態において前記弁体と前記弁座とが離間して前記貯留容器の内部から前記水加熱装置の外部への蒸気の排出を許容し、閉状態において前記弁体が前記弁座と嵌合して前記貯留容器の内部から前記水加熱装置の外部への蒸気および湯水の流出を抑制し、
    前記転倒状態において開状態となる前記止水弁では、鉛直方向に関して前記弁体の上側に前記弁座が位置し、前記転倒状態において閉状態となる前記止水弁では、鉛直方向に関して前記弁体の下側に前記弁座が位置する請求項1から5のいずれか1項に記載の水加熱装置。
  7. 前記水加熱装置は略直方体形状であり、前記水加熱装置を上面視した四角形状における一の頂点である第1頂点と、前記第1頂点の対角に位置する第2頂点に関して、前記止水弁のうち少なくとも一つが前記第1頂点の近傍に配置され、他の前記止水弁のうち少なくとも一つが前記第2頂点の近傍に配置されている請求項1から6のいずれか1項に記載の水加熱装置。
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