JP3168423U - 電気ケトル - Google Patents

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Abstract

【課題】転倒時において、内容液を貯留する機能をより十分に発揮させて漏れにくくし、大気との連通も確実に確保可能な電気ケトルを提供する。【解決手段】本体部に対して開閉可能な蓋体部2と、該蓋体部2の底面に設けられた底面カバー体と、これに形成された底面孔250と、該底面孔250を介して、容器内と大気とを連通させる排気通路Eとを備え、底面孔250と通じており、弁体40が収容される弁体収容空間Bと、該弁体収容空間Bと排気通路Eとの境界に設けられる開口孔233と、その位置に形成される補助通路と、弁体収容空間Bの横に配置される水収容空間Cと、両空間B,Cを連通させる連通路41b,238とを備え、転倒時に、弁体40により開口孔233を閉鎖し、補助通路を介して、容器内と大気との連通を保持し、かつ、底面孔250を介して侵入してきた水を連通路41b,238を介して水収容空間Cに導く。【選択図】図5

Description

本考案は、水を収容する容器と、容器内の水を加熱する加熱機構を備えた本体部と、加熱された水を注ぎ出すための注出口と、本体部に対して開閉可能に取り付けられる蓋体部と、この蓋体部の底面に設けられた底面カバー体と、この底面カバー体に形成された底面孔と、この底面孔を介して、容器内と大気とを連通させるための排気通路と、を備えた電気ケトルに関する。
かかる電気ケトルは、本体部に設けられた容器に水を入れて、これを加熱機構により加熱して注湯口から湯をカップ等に注ぐようにしている(例えば、下記特許文献1)。水を沸騰させると、水蒸気が発生し、容器内の圧力が高くなるので、容器内と大気とを連通して蒸気を排出させるための排気通路が必要である。また、注湯をするためにも容器内と大気とが連通している必要がある。
特開2009−172172号公報
一方、電気ケトルを誤って転倒させた場合に、上記排気通路から加熱された水(湯)が直ちに漏れて来ると、周囲を汚したり、やけどをする危険性がある。そこで、転倒したとしても、簡単に湯が漏れてこないような仕組みが必要である。
上記特許文献1では、排気通路を構成するに当たり、転倒時止水弁を設けて、転倒したときに流入してくる内容液を貯留あるいは迂回させる転倒時流出防止部(空間部)を設けている。この転倒時流出防止部は、転倒時止水弁と蒸気放出口の間、すなわち、転倒時止水弁が配置される空間の上方に配置されている。この転倒時流出防止部は、直接蒸気放出口と連通する構成を採用している。
しかしながら、転倒時流出防止部を転倒時止水弁よりも上方に配置するのは、蒸気放出口に近接した位置に配置することになり、湯が容易に漏れてこないようにする、という目的を達成するには十分ではない。また、転倒時であっても、排気通路を部分的に開放させて内圧が高まらないようにする必要があるが、排気通路の途中において転倒時流出防止部を設ける構成では、その機能を十分に果たせない可能性もある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、転倒時において、内容液を貯留する機能をより十分に発揮させて漏れにくくすると共に、大気との連通も確実に確保可能な電気ケトルを提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係る電気ケトルは、
水を収容する容器と、容器内の水を加熱する加熱機構を備えた本体部と、加熱された水を注ぎ出すための注出口と、前記本体部に対して開閉可能に取り付けられる蓋体部と、この蓋体部の底面に設けられた底面カバー体と、この底面カバー体に形成された底面孔と、この底面孔を介して、容器内と大気とを連通させるための排気通路と、を備えた電気ケトルであって、
前記底面孔と通じており、弁体が収容される弁体収容空間と、
この弁体収容空間と前記排気通路との境界に設けられる開口孔と、
この開口孔の位置に形成される補助通路と、
前記弁体収容空間の横に隣接配置される水収容空間と、
この水収容空間と前記弁体収容空間とを連通させるための連通路と、を備え、
前記本体部が倒れたとき、前記弁体により前記開口孔を閉鎖すると共に、前記補助通路を介して、容器内と大気との連通を保持し、かつ、前記底面孔を介して蓋体部内に侵入してきた水を前記連通路を介して前記水収容空間に導くように構成したことを特徴とするものである。
かかる構成による電気ケトルの作用・効果を説明する。この電気ケトルは、本体部に対して開閉可能な蓋体部を設けており、内部と大気とは、蓋体部の底面カバー体に設けた底面孔と排気通路を介して連通している。これにより、容器内の水が沸騰したときに出る水蒸気を排出させて内圧が高まるのを抑制する。また、注出口から湯を出すときも、自然な形で出すことができる。一方、電気ケトルを不用意に転倒させたときは、次のように作用する。
まず、弁体収容空間に収容された弁体が、排気通路へ通じる開口孔を閉鎖する。これにより、底面孔を介して侵入してきた水(湯)が排気通路へダイレクトに浸入することを抑制する。底面孔を介して侵入してきた水は、弁体収容空間の横に隣接配置される水収容空間へと導かれる。これにより、水収容空間に水が貯留されていくので、外部に水が排出されるのを防止、あるいは、遅らせることができる。この水収容空間は、弁体収容空間の上方に配置されるのではなく、横に配置される。すなわち、排気通路の途中に配置する構成ではなく、排気通路の出口からは離れた位置にあるので、外部への水の漏れにくさを高めることができる。
一方、弁体により閉鎖される開口孔の位置には補助通路が設けられ、この補助通路は転倒時も開放されている。従って、転倒時においても水蒸気を補助通路を介して排出できるので、内圧が高まるのを抑制することができる。従って、転倒時において、内容液を貯留する機能をより十分に発揮させて漏れにくくすると共に、大気との連通も確実に確保可能な電気ケトルを提供することができる。
本考案におい、前記開口孔の外周に設けた当接面に前記弁体が当接することで、前記開口孔を閉鎖するように構成し、前記当接面に溝を形成し、この溝を前記補助通路として機能させることが好ましい。
この構成によると、当接面に弁体が当接することで開口孔が閉鎖されるが、溝(補助通路)は開放されたままである。従って、容器内と大気とは連通しており、内圧が高まることを抑制することができる。
本考案において、前記弁体は、円錐面が形成される下部本体と、前記当接面に当接する上部本体とにより構成され、前記弁体の円錐面に対応したテーパ受け部を有し、このテーパ受け部に沿って前記円錐面が移動可能な弁体収納部材を設けたことが好ましい。
弁体を弁体収納部材に収納させ、通常時は、自重により下方に下がった位置にあるが、本体部が転倒したとき、弁体がテーパ受け部に沿って上方に移動し、開口孔を閉鎖する。本体部を直立姿勢に戻すと、弁体はテーパ受け部に沿って自重で下方に移動して、元の位置に復帰する。これにより、転倒時において、開口孔を通じて水が外部に漏れることを防止することができる。
本考案において、前記弁体収納部材に前記連通路として機能する溝を形成したことが好ましい。これにより、底面孔を介して浸入してきた水を連通路を介して水収容空間へと貯留させることができ、水が直接的に開口孔へ向かうことを回避することができる。
本考案において、前記開口孔の中心を基準として、前記注出口に近い側に前記連通路として機能する溝を形成し、前記注出口から遠い側に前記補助通路を形成したことが好ましい。
かかる構成によれば、注出口を下にして本体部を転倒させたとき、底面孔から侵入してきた水は重力により連通路のほうに向かう。これにより、転倒時において、水収容空間へと水を容易に導くことができる。
本考案に係る前記連通路は、前記補助通路よりも低い位置に配置していることが好ましい。かかる構成により、本体部が転倒したとき、底面孔を介して浸入してきた水を連通路の方向に確実に導くことができる。
本考案において、前記容器内の水を前記注出口へと供給するための供給通路を形成するための供給空間と、前記弁体収容空間との間に、前記水収容空間を配置したことが好ましい。
かかる配置構成にすることで、注出口を下方にして本体部を転倒させたときに、底面孔から侵入してきた水を重力により確実に水収容空間へと導くことができる。また、上記のような配置にすることで、限られたスペースを有効に活用することができる。
本実施形態に係る電気ケトルの外観構成を示す斜視図 電気ケトルの内部構造を示す断面図 蓋体部2の主要な構成を示す分解斜視図 底面カバー体の構成を示す断面図及び底面図 排気通路を含む蓋体部の内部構成を示す拡大断面図 弁体収納部材及び弁体を示す図 蓋体部の内部構造を上方から見た図 抽出する時の動作を説明する図 ほぼ垂直に電気ケトルAを転倒させた状態を示す 図弁体の動作を示す拡大図
本考案に係る電気ケトルの好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る電気ケトルの外観構成を示す斜視図である。この電気ケトルは、水を加熱して沸騰させる機能と、保温する機能を備えている。以下の説明において、「水」という場合には「湯」も含まれるものとする。
<電気ケトルの外観構成>
この電気ケトルAは、本体部1と蓋体部2により構成される。本体部1には、内部に水を収容する容器が収容されている。蓋体部2は、ヒンジ部20により開閉可能に取り付けられている。本体部1の上部側面であって、蓋体部2との境界位置に注出口10が設けられており、ここから水(湯)が排出される。
本体部1の注出口10が設けられている側とは反対側に取っ手11が設けられている。取っ手11の上部に注出ボタン12が配置されており、これを押すことで注出口10への水の供給通路を開放させる。蓋体部2の上部には、略半円形の凹部21が2つ形成されており、この凹部21に蓋開放つまみ22が設けられる。一対の蓋開放つまみ22を内側に押すことで、蓋体部2のロック機構を解除し、蓋体部2をヒンジ部20に対して回動させ、本体部1の内部を露出させることができる。これにより、本体部1の中の容器に水を入れたり、不要な水を外部に排出させたりすることができる。
<内部構造>
図2は、電気ケトルAの内部構造を示す断面図である。図3は、蓋体部2の主要な構成を示す分解斜視図である。
<本体部の構成>
本体部1は、ケース本体13の内部に水を収容する容器14が取り付けられている。ケース本体13に一体形成された支持部13aに容器14が取り付け支持される。容器14の下部には加熱機構15が設けられており、容器内の水を加熱して沸騰させる。本体部1の下部は、台座3に対して着脱自在であり、台座3に設けられた不図示の電源コードをコンセントに接続し、電源供給を受ける。加熱機構15は、不図示のヒーター、サーモスタット16、加熱回路等を備えており、蒸気通路17を通ってきた蒸気の温度を検出し、加熱機構15のオン/オフを制御するようにしている。この温度制御に関しては、公知の機構を採用することができる。
<蓋体部の構成>
蓋体部2は、種々の部品を取り付けるための樹脂製のフレーム本体23を備えている(図2〜図4参照)。特に図3に示すように、フレーム本体23の上部に蓋体カバー24が外観部材として取り付けられる。フレーム本体23の下部には、金属製の底面カバー体25が取り付けられ、さらに底面カバー体25と容器14の間に挟まれるように円筒リング状のパッキン部材26が設けられる。
蓋体カバー24には蒸気孔240が形成され、水を加熱するときに発生する水蒸気をこの蒸気孔240から逃がすようにしている。蒸気孔240は、注出口10とは反対側の位置、ヒンジ部20に近い位置に配置している。ヒンジ部20の回転中心20aは、図3に示すように、フレーム本体23に設けられている。
図4は、フレーム本体23のみを示す図であり、(a)は断面図、(b)は底面図、(c)は底面図の部分拡大図である。図5は、排気通路Eを含む蓋体部2の内部構成を示す拡大断面図である。
本考案における排気通路Eの構成を説明する。排気通路Eは、容器内と外気とを連通させるための通路である。容器14の水を加熱すると水蒸気が発生し、内圧が高くなる。従って、発生した水蒸気を排気通路Eを介して外部に排出させて、内圧が高まることを抑制する。また、水を注出口10から排出するときも、内部を大気圧にする必要があるので、上記の排気通路Eを介して内部に空気を取り入れることができるようにしている。
フレーム本体23の蒸気孔240の真下に位置する場所に、第1円筒部230と第2円筒部231が一体形成され、第2円筒部231のほうが第1円筒部230よりも少し小径に形成される。一方、蓋体カバー24の蒸気孔240の裏面側にも円筒部241が一体形成されており、この円筒部241が第2円筒部231に嵌合するように構成されている。これにより、図5に示すように、垂直な排気通路Eが構成される。
図4にも示すように、第1円筒部230の下部には天井部232が形成される。この天井部232には開口孔233が形成され、第1円筒部230および第2円筒部231の中心位置に相当する。また、この開口孔233の直下に円筒壁234が形成されており、これが弁体40を収容する弁体収容空間Bを構成する。
図3に示すように、弁体収容空間Bには、弁体40と弁体収納部材41が配置される。弁体収納部材41は、図6に、平面図(a)および断面図(b)が示される。弁体収納部材41は、円筒壁234内に嵌合するように収容される。弁体収納部材41には、放射状に8つのリブが形成され、弁体40を載置するためのテーパ受け部41aとして機能する。
テーパ受け部41aは、45゜のテーパ面が形成され、その上に弁体40が載置される。弁体40は、金属製であり上部本体40aと下部本体40bが一体化されて構成される。上部本体40aは円柱形であり、下部本体40bは逆円錐台形である。下部本体40bの円錐面の角度は45゜であり、テーパ受け部41aの上にそのまま載置される。弁体収納部材41の中心は、開口孔233の中心と一致するように配置される。
弁体収納部材41の下部に溝が形成されており、これが連通路41bとして機能する。蓋体部2の内部に侵入してきた水は、この連通路41bを介して後述の水収容空間Cへと導かれる。
図4(c)に示すように、開口孔233の周囲は若干下方に突出しており、リング状の当接面235が形成される。弁体40の上部本体40aがこの当接面235に当接することができるが、通常の場合は、弁体40と当接面235との間には隙間が形成されており、大気との連通状態が十分に確保される。
また、当接面235の一部には溝が形成されており、これが補助通路236として機能する。従って、弁体40が当接面235に完全に当接して開口孔233を閉鎖したとしても、この補助通路236は閉鎖されないので、大気との連通は確保される。補助通路236の深さや幅の大きさは、適宜決めることができる。
図4(b)に示すように、円筒壁234に隣接して第2円筒壁237が形成される。第2円筒壁237は、第1円筒壁234よりも大きな内径を有し、水収容空間Cとして機能する。第2円筒壁237の内部には、補強リブ237aが形成される。第1円筒壁234には溝が形成されており、これが連通路238として機能する。弁体収納部材41の連通路41bと、連通路238とは同じ場所でつながっており、内部に侵入してきた水を水収容空間Cのほうへと導く。
連通路41b,238は、注出口10に最も近い位置に形成され、一方、補助通路236は、注出口から最も遠い位置に形成される。図4(b)からも分かるように、開口孔233を挟んで、連通路41b,238と補助通路236は、180゜点対称的な位置に配置される。従って、仮に、電気ケトルAが注出口10を下に転倒すると、連通路41b,238のほうが、補助通路236よりも下に来るので、蓋体部2の内部に侵入してきた水は、連通路41b,238を経由して水収容空間Cへと導かれる。
また、連通路41b,238は、フレーム本体23の一番下部に設けられ、補助通路236よりも下方に位置しているので、水収容空間Cは蒸気孔240からかなり離間した位置にある。従って、転倒時において、容易に外部に水が漏れていかない構造となっている。
図3に示すように、弁体収納部材41には、上部に位置決め用突起41cが一体形成されている。これをフレーム本体23の位置決め孔(不図示)に挿入することで、弁体収納部材41を位置決めしながら取り付けることができる。これにより、連通路41bが所望の位置になるように組み立てることができる。
図3に示すように、底面カバー体25は、皿状に形成されており、フレーム本体23の底面側に密着するように結合される。底面カバー体25には底面孔250が形成されており、弁体収容空間Bに位置している。この底面孔250が開口孔233及び排気通路Eを介して蒸気孔240に通じている。
図3に示すように、底面カバー体25には、注出口10に近い側に多数の給水孔251が形成されている。この給水孔251から注出口10まで水を供給するための供給通路Fが形成される。この供給通路Fを配置するための供給空間Dが設けられる(図2参照)。供給空間Dには、供給弁50が設けられ、バネ51により、通常は供給通路Dを閉鎖する方向に付勢されている。供給弁50の下部はフランジ部50bが形成されており、リング状のパッキン部材52がはめ込まれている。供給弁50のフランジ部50bの下部は、フレーム本体23の天井部232の裏面側に位置し、供給弁50の上部は軸状の円柱部50aに形成され、天井部232の上面側に位置する。
供給弁50の上部先端近くにバネ受けリング53がはめ込まれており、これとバネ受け面240の間にバネ51が収容される。これにより、供給弁50は上方に付勢される。供給弁50の下部には、フレーム本体23の天井部232から下方に第3円筒壁239が一体形成され、さらに、その第3円筒壁239の下端面にパッキン部材54が取り付けられる。
この第3円筒壁239とパッキン部材54により、完全に閉じた供給通路Fを形成することができる。また、隣接する水収容空間Cともパッキン部材54により確実に遮断され、水収容空間Cに収容された水が供給通路Fのほうへ漏れることはない。パッキン部材54は、図3に示す多数の給水孔251を完全に囲むように取り付けられる。
図2にも示すように、底面カバー体25のすぐ上面(蓋体部2の内面側)に弁体収容空間B,水収容空間C,供給空間Dが横並びで配置される。また、底面カバー体25により、これらの各空間と容器14側の内部空間とは明確に仕切られる。
供給通路Fを開閉するための操作部材60が、蓋体部2の内部に設けられる。操作部材60の構成は、図2及び図3に示される。操作部材60は、操作カム60aが形成されており、この操作カム60aは、供給弁50の頂部と常時当接している。操作部材60を図2の右方向に付勢するためのバネ61が設けられている。操作部材60は、図2の左右方向(水平方向)に移動可能である。
操作部材60は、弁体収容空間Bと水収容空間Cが設けられる空間のすぐ上の空間、すなわち、天井部232の上部空間に左右方向にスライド自在に取り付けられている。操作部材60の後端部60bが注出ボタン12の先端部12aと当接可能に配置されている(図2、図3参照)。注出ボタン12もバネ62により、図2の右側(ボタン突出方向)に付勢されている。注出ボタン12を左側に向けて押すと、操作部材60も左側に移動し、これにより、操作カム60aで供給弁50を下方に押し下げる。これにより、供給通路Fが開くように構成されている。注出ボタン12から指を離すと、バネ12,61により、操作部材60も注出ボタン12も元の位置に復帰する。
蓋体部2に設けられる蓋開放つまみ22(図1参照)は、つまみ保持部材70により保持される(図3参照)。図7は、蓋体部2の内部構造を上方から見た図である。図3には、2つのつまみ保持部材70のうち、一方のみが示される。つまみ保持部材70は、バネ71により蓋開放つまみ22が突出する方向へ付勢する。
<注出動作>
次に、本実施形態に係る電気ケトルAにより湯を注出する時の動作を説明する。まず、蓋開放つまみ22を操作して蓋体部2のロックを解除する。これにより、蓋体部2をヒンジ部20の周りに回動させて、開放する。本体部1の容器14に水を入れる。次に、容器内の水を加熱機構15により加熱する。加熱した水を注出するときは、注出ボタン12を押して、供給通路Fを開放させる。この状態を図8に示す。
注出ボタン12を押すと、操作部材60が押されて、操作カム60aのテーパ面が供給弁50の円柱部50aをバネ51の付勢力に抗して下方に押し下げる。これにより、フランジ部50bが天井部232から離間し、弁が開く。これにより、容器内部の水が供給通路Fを介して注出口10から注出される。水の流れは、図8に矢印で示している。
<転倒時に動作>
次に、電気ケトルAを誤って転倒させた場合の動作を説明する。図9は、ほぼ垂直に電気ケトルAを転倒させた状態を示す。また、図10は、弁体40の動作を示す拡大図である。この場合、供給弁50は閉鎖されており、注出口10から水は漏れない。
一方、弁体40は、自重により、弁体収納部材41のテーパ受け部41aに沿って移動する。これにより、図10にわかりやすく示すように、弁体40の上部本体40aが開口孔233の周囲の当接面235に当接し開口孔233を閉鎖する。電気ケトルA(本体部1)を転倒させた時、容器内の水が底面カバー体25に形成された底面孔250を介して、蓋体部2の内部に侵入する。すなわち、弁体収容空間Bに水が浸入する。この水は、さらに、連通路41b及び連通路238を経由して、水収容空間C内に侵入する。
上記のように開口孔233を閉鎖することで排気通路Eへただちに水が漏れてしまうことを防止する。また、連通路41b及び連通路238は、開口孔233よりも、注出口10日解放に配置されているので、弁体収容空間Bに侵入してきた水は、重力の作用により、開口孔233の方へ向かうのではなく、連通路41b及び連通路238、すなわち、水収容空間Cの方へ向かう。
このように、転倒した時、水収容空間Cは弁体収容空間Bの下方に位置しており、ちょうど、弁体収容空間Bと供給空間D(供給通路Fあるいは注出口10)との間に位置している。これにより、水収容空間Cの配置を合理的に行うことができ、蓋体部2内に侵入した水が容易に蒸気孔240から漏れない構成とすることができる。
また、図10に示すように、開口孔233は閉鎖されているが補助通路236は閉鎖されない。従って、容器内と外気とは排気通路Eを介して連通している。従って、内部の圧力が高まることを防止することができる。また、図10に示すように転倒した時、補助通路236は、開口孔233よりも上方に位置している。従って、この補助通路236を介して水が漏れるには、相当量の水が蓋体部2内に侵入してくる必要があるので、排気通路Eを介して水が漏れてしまうまでの時間を稼ぐことができる。これにより、安全性の高い電気ケトルAとすることができる。
さらに、水収容空間Cと供給弁50の下部空間(供給通路F)の間は、パッキン部材54により互いに密閉された状態で仕切られているので、水収容空間C内の水が、供給通路Fの方へ漏れてしまう恐れはない。
なお、転倒した状態から正立した状態に戻した場合、弁体40は再び自重により下方に移動して、開口孔233を開放させた状態にする。また、水収容空間Cに貯留された水も自重によち、連通路41b,238を逆流して底面孔250から再び容器14の中に戻される。連通路41b,238は、底面カバー体25に最も近い底部に設けられているので、上記のように自重の作用で元の容器内に戻すことができる。
<別実施形態>
本実施形態では、排気通路Eは、開口孔233や弁体40と同心状に配置されているが、排気通路Eを偏心させた位置に配置してもよい。
補助通路238は、開口孔233の位置に溝として形成されているが、補助通路238の具体的な構成は種々の変形例が可能である。例えば、開口孔233を丸い孔ではなく、異形孔とし、弁体41により完全に閉鎖するのではなく、一部が閉鎖されないようにしてもよい。補助通路238は、1つだけでなく、複数形成してもよい。例えば、溝を複数形成してもよい。
A 電気ケトル
B 弁体収容空間
C 水収容空間
D 供給空間
E 排気通路
F 供給通路
1 本体部
2 蓋体部
10 注出口
14 容器
15 加熱機構
23 フレーム本体
24 蓋体カバー
25 底面カバー体
40 弁体
40a 上部本体
40b 下部本体
41 弁体収納部材
50 供給弁
60 操作部材
233 開口孔
235 当接面
236 補助通路
238 連通路
240 蒸気孔
250 底面孔
251 給水孔

Claims (7)

  1. 水を収容する容器と、
    容器内の水を加熱する加熱機構を備えた本体部と、
    加熱された水を注ぎ出すための注出口と、
    前記本体部に対して開閉可能に取り付けられる蓋体部と、
    この蓋体部の底面に設けられた底面カバー体と、
    この底面カバー体に形成された底面孔と、
    この底面孔を介して、容器内と大気とを連通させるための排気通路と、を備えた電気ケトルであって、
    前記底面孔と通じており、弁体が収容される弁体収容空間と、
    この弁体収容空間と前記排気通路との境界に設けられる開口孔と、
    この開口孔の位置に形成される補助通路と、
    前記弁体収容空間の横に隣接配置される水収容空間と、
    この水収容空間と前記弁体収容空間とを連通させるための連通路と、を備え、
    前記本体部が倒れたとき、前記弁体により前記開口孔を閉鎖すると共に、前記補助通路を介して、容器内と大気との連通を保持し、かつ、前記底面孔を介して蓋体部内に侵入してきた水を前記連通路を介して前記水収容空間に導くように構成したことを特徴とする電気ケトル。
  2. 前記開口孔の外周に設けた当接面に前記弁体が当接することで、前記開口孔を閉鎖するように構成し、前記当接面に溝を形成し、この溝を前記補助通路として機能させることを特徴とする請求項1に記載の電気ケトル。
  3. 前記弁体は、円錐面が形成される下部本体と、前記当接面に当接する上部本体とにより構成され、前記弁体の円錐面に対応したテーパ受け部を有し、このテーパ受け部に沿って前記円錐面が移動可能な弁体収納部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気ケトル。
  4. 前記弁体収納部材に前記連通路として機能する溝を形成したことを特徴とする請求項3に記載の電気ケトル。
  5. 前記開口孔の中心を基準として、前記注出口に近い側に前記連通路として機能する溝を形成し、前記注出口から遠い側に前記補助通路を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気ケトル。
  6. 前記連通路は前記補助通路よりも低い位置に配置していることを特徴とする請求項5に記載の電気ケトル。
  7. 前記容器内の水を前記注出口へと供給するための供給通路を形成するための供給空間と、前記弁体収容空間との間に、前記水収容空間を配置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気ケトル。
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