JP2020043311A - 切削装置及びパッケージ基板の加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂封止層の加工中における切削ブレードの金属基板への切り込みを抑制することができること。【解決手段】切削装置1は、導電性を有するチャックテーブル10と、チャックテーブル10で保持されたパッケージ基板を切削する導電性を有する切削ブレード21を含む切削ユニット20と、チャックテーブル10を切削送りする切削送りユニット30と、切削ユニット20を割り出し送りする割り出し送りユニット40と、切削ユニット20を切り込み送りする切り込み送りユニット50と、チャックテーブル10および切削ユニット20との間に電圧を印加する電圧付与手段と、制御ユニット60とを備える。制御ユニット60は、電圧の変化量に基づいて、金属基板に切削ブレード21が接触したことを検知する切り込み検出部62と、警告ユニット61に警告を発生させる警告指令部63とを含む。【選択図】図3

Description

本発明は、切削装置及びパッケージ基板の加工方法に関する。
LED(Light Emitting Diode)チップを搭載したパッケージデバイスは、配線基板上に装着されて、携帯電話やデジタルカメラ、道路照明や大型ディスプレイなど様々な用途で用いられている。LEDチップが、発光素子であり熱を放出するので、LEDチップを搭載したパッケージデバイスは、基本的に冷却のための放熱板を備えている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のLEDチップを搭載したパッケージデバイスは、LEDチップと、該LEDチップを搭載する銅合金などの金属により構成された基板と、チップの電極と基板上に設けられる配線層とを電気的に接続するワイヤと、基板の素子搭載部を封止する樹脂と備えている。
特許文献1に示されたLEDチップを搭載したパッケージデバイスを個片化するためには、一般にダイシング装置と呼ばれる切削装置が使用される(例えば、特許文献2参照)。この種の切削装置は、環状の砥粒層を有する切削ブレードを備え、この切削ブレードを回転させつつ基板のストリートに沿って相対移動することにより、基板をストリートに沿って切削し、個々のパッケージデバイスに分割する。
ところが、特許文献2に示された切削装置は、切削ブレードによって樹脂封止層および金属により構成された基板を同時に切断すると、接続端子にバリが生じ、隣接する接続端子同士が短絡して品質および信頼性を低下させるという問題がある。このことから、樹脂封止部のみを先に切削加工し、樹脂封止部の加工後に金属により構成された基板を切断するプロセス等が提案されている。(例えば、特許文献3参照)
特開2006−245032号公報 特開2015−005543号公報 特開2016−115867号公報
特許文献3に示された方法を実施するにあたって、樹脂封止部を切削加工する際に金属により構成された金属基板へ切削ブレードが切り込まないことが重要なポイントとなる。
しかし、特許文献3に示された方法は、被加工物を保持するチャックテーブル上にコンタミなどが付着すると、コンタミが付着した位置の被加工物の高さが高くなり、切削ブレードが深く切り込んでしまって樹脂封止部を切削加工する際に基板に切り込んでしまう等の問題が起こる可能性がある。また、切削装置は、切削ブレードを、チャックテーブルに接触させて基準位置を設定する接触セットアップを行うと、チャックテーブルの保持面は、僅かながら切削され溝が形成される。長期間生産に用いられたチャックテーブルは、多くの傷が形成され、切削装置が接触セットアップ時に誤って傷に対して切削ブレードを接触させると、正しいチャックテーブルの高さを検出出来ず、誤った高さを認識してしまう場合もある。このために、切削装置は、樹脂封止部を切削加工する際に金属基板へ切削ブレードを切り込まないことが困難な傾向であった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、樹脂封止層の加工中における切削ブレードの金属基板への切り込みを抑制することができる切削装置及びパッケージ基板の加工方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の切削装置は、交差する複数の分割予定ラインが形成された金属基板上のチップ領域に配設された複数のデバイスチップと、該デバイスチップを被覆する樹脂封止層と、を有するパッケージ基板の該金属基板への切り込みを監視しながら該パッケージ基板を切削する切削装置であって、パッケージ基板を保持する導電性を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルで保持されたパッケージ基板を切削する導電性を有する切削ブレードを含む切削手段と、該チャックテーブルと該切削手段とを相対的にX軸方向に切削送りする切削送り手段と、該切削手段を、該X軸方向と直交するY軸方向に割り出し送りする割り出し送り手段と、該切削手段を、該X軸方向及び該Y軸方向と直交するZ軸方向に切り込み送りする切り込み送り手段と、該チャックテーブルおよび該切削手段との間に電圧を印加する電圧付与手段と、制御部と、を備え、該制御部は、該電圧付与手段が該チャックテーブルと該切削手段との間に付与する電圧の変化量に基づいて、切削加工中に該パッケージ基板の金属基板に該切削ブレードが接触したことを検知する切り込み検出部と、該切り込み検出部が接触を検知した際、表示部に警告を発生させる警告指令部と、を含むことを特徴とする。
本発明のパッケージ基板の加工方法は、パッケージ基板を保持する導電性を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルで保持されたパッケージ基板を切削する導電性を有する切削ブレードを含む切削手段と、該チャックテーブルと該切削手段とを相対的にX軸方向に切削送りする切削送り手段と、該切削手段を該X軸方向と直交するY軸方向に割り出し送りする割り出し送り手段と、該切削手段を該X軸方向及び該Y軸方向と直交するZ軸方向に切り込み送りする切り込み送り手段と、該チャックテーブルおよび該切削手段との間に電圧を印加する電圧付与手段と、を備える切削装置を用いて、交差する複数の分割予定ラインが形成された金属基板上のチップ領域に配設された複数のデバイスチップと、該デバイスチップを被覆する樹脂封止層と、を有するパッケージ基板を加工する加工方法であって、該パッケージ基板を該チャックテーブルに載置する載置ステップと、該切り込み送り手段によって該切削手段を該パッケージ基板の所定の深さに位置づける位置付けステップと、該チャックテーブルおよび該切削手段に電圧を付与しながら該チャックテーブルと該切削手段とを相対的に移動させ、該パッケージ基板を切削する切削ステップと、を含み、該切削ステップにおいて、該切削ブレードの刃先が該金属基板と接触した際、該チャックテーブルと該切削手段との電気的な導通によって該接触を検知することを特徴とする。
前記パッケージ基板の加工方法において、該切削ステップにおいて、切削液を供給しなくても良い。
本願発明は、樹脂封止層の加工中における切削ブレードの金属により構成された基板への切り込みを抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る切削装置及びパッケージ基板の加工方法の加工対象のパッケージ基板を示す平面図である。 図2は、図1中のII−II線に沿う断面図である。 図3は、実施形態1に係る切削装置の構成例を示す斜視図である。 図4は、図3に示された切削装置の電圧付与手段等の構成を示す図である。 図5は、実施形態1に係るパッケージ基板の加工方法の流れを示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る切削装置及びパッケージ基板の加工方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る切削装置及びパッケージ基板の加工方法の加工対象のパッケージ基板を示す平面図である。図2は、図1中のII−II線に沿う断面図である。図3は、実施形態1に係る切削装置の構成例を示す斜視図である。図4は、図3に示された切削装置の電圧付与手段等の構成を示す図である。図5は、実施形態1に係るパッケージ基板の加工方法の流れを示すフローチャートである。
実施形態1に係る切削装置及びパッケージ基板の加工方法は、図1に示すパッケージ基板100を切削加工する装置及び加工方法である。実施形態1に係る切削装置及びパッケージ基板の加工方法の加工対象であるパッケージ基板100は、図1に示すように、交差(実施形態1では、直交)する複数の分割予定ライン101が形成された金属基板102を備える。金属基板102は、平面形状が矩形状に形成され、かつ銅を含む金属により構成されている。金属基板102上には、チップ領域103が形成されている。
また、パッケージ基板100は、図2に示すように、金属基板102上のチップ領域103に配設された複数のデバイスチップ104と、デバイスチップ104を被覆する樹脂封止層105とを有する。デバイスチップ104は、パッケージ基板100の表面のチップ領域103上に等間隔に配置され、互いに隣り合うデバイスチップ104間に分割予定ライン101を形成している。実施形態1において、デバイスチップ104は、電圧が印加されると発光するLED(Light Emitting Diode)チップであるが、本発明では、LEDチップに限定されない。
また、パッケージ基板100は、金属基板102とデバイスチップ104との間に図示しない絶縁層を介して設けられた図示しない配線層と、配線層とデバイスチップ104とを電気的に接続するワイヤとを備える。
樹脂封止層105は、絶縁性を有する合成樹脂により構成され、金属基板102上のデバイスチップ104に加え、配線層及びワイヤを被覆している。金属基板102は、デバイスチップ104が生じた熱を外部に放熱するものである。
図1及び図2に示されたパッケージ基板100は、図3に示された切削装置1により金属基板102に粘着テープが貼着されることなく、分割予定ライン101上の樹脂封止層105のみが切削加工された後、金属基板102等に粘着テープが貼着されて、分割予定ライン101上の金属基板102が切削加工されて、個々のデバイスチップ104に分割される。
実施形態1に係る切削装置1は、切削ブレード21の金属基板2への切り込みを監視しながら分割予定ライン101上の樹脂封止層105のみを切削加工する装置である。切削装置1は、図3に示すように、チャックテーブル10と、切削手段である切削ユニット20と、切削送り手段である切削送りユニット30と、割り出し送り手段である割り出し送りユニット40と、切り込み送り手段である切り込み送りユニット50と、制御部である制御ユニット60とを少なくとも備える。
チャックテーブル10は、パッケージ基板100を保持面11で吸引保持するものであり、導電性を有する金属により構成されている。チャックテーブル10は、保持面11がパッケージ基板100の平面形状よりも大きな矩形状に形成されている。また、保持面11は、水平方向と平行なX軸方向と、水平方向と平行でかつX軸方向と直交するY軸方向との双方に沿って平坦に形成されている。
チャックテーブル10は、切削送りユニット30によりX軸方向に移動自在で回転駆動源12によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられている。なお、Z軸方向は、X軸方向と及びY軸方向と直交する。チャックテーブル10は、保持面11に図示しない真空吸引源と接続された吸引孔13が複数設けられている。チャックテーブル10は、保持面11にパッケージ基板100の金属基板102が載置され、保持面11に設けられた吸引孔13が真空吸引源により吸引されることで、パッケージ基板100を吸引保持する。
切削ユニット20は、チャックテーブル10で保持されたパッケージ基板100を切削する切削ブレード21を含むものである。切削ユニット20は、切削ブレード21が装着されるスピンドル22と、スピンドルハウジング23とを備える。切削ユニット20は、チャックテーブル10に保持されたパッケージ基板100に対して、割り出し送りユニット40によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、切り込み送りユニット50によりZ軸方向に移動自在に設けられている。
切削ユニット20は、割り出し送りユニット40及び切り込み送りユニット50により、チャックテーブル10の保持面11の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。切削ブレード21は、略リング形状を有する極薄の切削砥石であり、導電性を有するものである。スピンドル22は、導電性を有する金属により構成され、切削ブレード21を回転させることでパッケージ基板100を切削する。スピンドルハウジング23は、スピンドル22を軸心回りに回転自在に収容している。切削ユニット20は、スピンドル22に切削ブレード21を装着することにより、切削ブレード21を回転可能に保持するとともに、切削ブレード21とスピンドル22とを電気的に接続する。切削ユニット20のスピンドル22及び切削ブレード21の軸心は、Y軸方向と平行に設定されている。
切削ユニット20は、割り出し送りユニット40によりY軸方向に割り出し送りされるとともに切り込み送りユニット50に切り込み送りされ、切削送りユニット30によりチャックテーブル10がX軸方向に切削送りされることにより、パッケージ基板100を切削する。なお、実施形態1において、切削ユニット20は、切削液を供給せずに、切削ブレード21をパッケージ基板100に切り込ませることのみによって、樹脂封止層105を切削加工する。
切削送りユニット30は、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的にX軸方向に切削送りするものであり、実施形態1では、チャックテーブル10をX軸方向に移動させる。割り出し送りユニット40は、切削ユニット20をY軸方向に割り出し送り(移動)するものである。切り込み送りユニット50は、切削ユニット20をZ軸方向に切り込み送り(移動)する。切削送りユニット30、割り出し送りユニット40及び切り込み送りユニット50は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ31,41,51、ボールねじ31,41,51を軸心回りに回転させる周知のパルスモータ32,42,52及びチャックテーブル10又は切削ユニット20をX軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレール33,43,53を備える。
また、切削装置1は、図4に示すように、電圧付与手段70を更に備える。電圧付与手段70は、樹脂封止層105の切削加工中にチャックテーブル10及び切削ユニット20の切削ブレード21との間に電圧を印加するものである。電圧付与手段70は、チャックテーブル10と、切削ユニット20のスピンドル22を介して切削ブレード21とに電圧を印加する直流電源71と、開閉可能なスイッチ72と、チャックテーブル10と切削ユニット20の切削ブレード21との間に付与される電圧値を検出する電圧計73とを備える。
直流電源71は、実施形態1では、正極が切削ブレード21のスピンドル22に接続され、負極がチャックテーブル10に接続されている。スイッチ72は、実施形態1では、直流電源71の正極とスピンドル22との間に設けられている。電圧計73は、実施形態1では、スイッチ72とスピンドル22との間に設けられている。電圧付与手段70は、スイッチ72が閉じて、直流電源71がチャックテーブル10とスピンドル22との間に電圧を印加する。電圧付与手段70は、チャックテーブル10に吸引保持したパッケージ基板100の金属基板102に切削ブレード21が接触すると、切削ブレード21とチャックテーブル10との間に電流が流れて、電圧計73が切削ブレード21とチャックテーブル10との間に電流が流れたことを示す電圧値を検出する。
また、切削装置1は、パッケージ基板100を撮影する撮像ユニット80が切削ユニット20と一体的に移動するように切削ユニット20に固定されている。撮像ユニット80は、チャックテーブル10に保持された切削前のパッケージ基板100の分割すべき領域を撮影する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。撮像ユニット80は、チャックテーブル10に保持されたパッケージ基板100を撮影して、パッケージ基板100と切削ブレード21との位置合わせを行なうアライメントを遂行するため等の画像を取得し、取得した画像を制御ユニット60に出力する。
制御ユニット60は、切削装置1の上述した構成要素をそれぞれ制御して、パッケージ基板100に対する切削加工動作を切削装置1に実施させるコンピュータである。制御ユニット60は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有する。制御ユニット60の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、切削装置1を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して切削装置1の上述した構成要素に出力する。
また、制御ユニット60は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される図示しない表示ユニット及びオペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる図示しない入力ユニットと表示部である警告ユニット61と接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。警告ユニット61は、音と光とのうち少なくとも一方を発して、オペレータに警告するものである。
また、制御ユニット60は、図1及び図4に示すように、切り込み検出部62と、警告指令部63とを含む。切り込み検出部62は、電圧付与手段70がチャックテーブル10と切削ユニット20の切削ブレード21との間に付与する電圧値の変化量に基づいて、樹脂封止層105の切削加工中にパッケージ基板100の金属基板102に切削ブレード21が接触したことを検知するものである。切り込み検出部62は、切削加工中に電圧計73の検出結果に基づいて、パッケージ基板100の金属基板102に切削ブレード21が接触したか否かを検知する。具体的には、切り込み検出部62は、切削加工中に電圧計73が検出した電圧値が所定値以上となると、切削ブレード21と金属基板102とが接触したと判定し、所定値未満であると、切削ブレード21と金属基板102とが接触していないと判定する。なお、所定値は、直流電源71がチャックテーブル10とスピンドル22とに印加する電圧値に応じて定められる値であって、切削ブレード21と金属基板102とが接触したことを示す値である。
警告指令部63は、樹脂封止層105の切削加工中に切り込み検出部62が金属基板102に切削ブレード21が接触したことを検知した際、警告ユニット61に警告を発生させるものである。警告指令部63は、切り込み検出部62が金属基板102に切削ブレード21が接触したことを検知すると、切削装置1の切削加工を停止するとともに、警告ユニット61に金属基板102に切削ブレード21が接触したことを示す情報を出力し、警告ユニット61を動作させてオペレータに報知させる。
なお、切り込み検出部62及び警告指令部63の機能は、制御ユニット60の演算処理装置が記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
次に、本明細書は、実施形態1に係るパッケージ基板の切削方法を説明する。実施形態1に係るパッケージ基板の加工方法(以下、単に加工方法と記す)は、図3に示す切削装置1を用いて、パッケージ基板100の分割予定ライン101に沿って樹脂封止層105を切削加工する方法である。
加工方法は、図5に示すように、載置ステップST1と、位置付けステップST2と、切削ステップST3とを含む。載置ステップST1は、パッケージ基板100の金属基板102をチャックテーブル10の保持面11に載置するステップである。実施形態1において、載置ステップST1では、オペレータがパッケージ基板100の金属基板102を保持面11に載置する。加工方法は、オペレータが保持面11に金属基板102を載置すると位置付けステップST2に進む。
位置付けステップST2は、切り込み送りユニット50によって切削ユニット20の切削ブレード21の刃先の下端をパッケージ基板100の所定の深さに位置づけるステップである。なお、所定の深さは、パッケージ基板100の樹脂封止層105の表面よりも下方側であって、切削ブレード21の刃先の下端が金属基板102に接触することなく、樹脂封止層105を切削加工することで分割できる切削ブレード21の刃先の下端のZ軸方向の位置(高さ)である。
位置付けステップST2は、オペレータが加工内容情報を制御ユニット60に登録し、制御ユニット60がオペレータからの加工動作の開始指示を受け付けると、切削装置1により開始される。位置付けステップST2では、切削装置1が保持面11にパッケージ基板100の金属基板102を吸引保持し、切り込み送りユニット50に保持面11上のパッケージ基板100を撮像ユニット80の下方に向けて移動させて、撮像ユニット80がパッケージ基板100を撮像して、パッケージ基板100と切削ユニット20の切削ブレード21との位置合わせを行なうアライメント動作を遂行する。
具体的には、アライメント動作では、切削装置1は、回転駆動源12に複数の分割予定ライン101のうち最初に切削加工する分割予定ライン101をX軸方向と平行にさせ、割り出し送りユニット40等に最初に切削加工する分割予定ライン101と切削ブレード21とをX軸方向に並ぶ位置に位置付けさせて、切り込み送りユニット50に切削ブレード21の刃先の下端を前述した所定の深さに位置付けさせる。加工方法は、切削装置1が切削ブレード21の刃先の下端を所定の深さに位置付けると切削ステップST3に進む。
切削ステップST3は、電圧付与手段70がチャックテーブル10および切削ユニット20のスピンドル22に電圧を付与しながら、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的に移動させ、パッケージ基板100の分割予定ライン101上の樹脂封止層105を切削するステップである。切削ステップST3では、切削装置1の電圧付与手段70がチャックテーブル10と切削ユニット20のスピンドル22との間に電圧を印加しながら切り込み送りユニット50にチャックテーブル10をX軸方向に沿って切削ブレード21に近付く方向に移動させて、分割予定ライン101の全長に亘って分割予定ライン101上の樹脂封止層105を切削加工させる。なお、実施形態1において、切削ステップST3では、切削装置1は、切削加工中に切削液を切削ブレード21及びパッケージ基板100に供給しない。
切削ステップST3では、切削装置1は、加工内容情報に基づいて、切削送りユニット30と割り出し送りユニット40と回転駆動源12により切削ユニット20の回転する切削ブレード21とパッケージ基板100とを分割予定ライン101に沿って相対的に移動させて、切削ブレード21を分割予定ライン101上の樹脂封止層105に切り込ませて、全ての分割予定ライン101上の樹脂封止層105を順に切削加工する。加工方法は、切削ステップST3において、全ての分割予定ライン101上の樹脂封止層105を切削すると、終了する。
切削ステップST3では、切削装置1の制御ユニット60は、電圧計73の検出結果に基づいて切り込み検出部62が金属基板102に切削ブレード21が接触したことを検知している。切削ステップST3では、切削装置1の制御ユニット60は、切り込み検出部62が金属基板102に切削ブレード21が接触したことを検知すると、警告指令部63が切削加工を停止するとともに、警告ユニット61に金属基板102に切削ブレード21が接触したことを示す情報を出力し、警告ユニット61を動作させる。こうして、加工方法は、切削ステップST3において、切削ブレード21の刃先の下端が金属基板102と接触した際、チャックテーブル10と切削ユニット20の切削ブレード21との電気的な導通によって、接触を検知する。
実施形態1に係る切削装置1は、チャックテーブル10が導電性を有し、切削ユニット20の切削ブレード21及びスピンドル22が導電性を有し、電圧付与手段70がチャックテーブル10とスピンドル22との間に電圧を印加する。また、切削装置1の制御ユニット60が、樹脂封止層105の切削加工中に金属基板102と切削ブレード21とが接触したことを検知する切り込み検出部62と、切り込み検出部62が接触したことを検知した際、警告ユニット61に警告を発生させる警告指令部63とを備える。その結果、切削装置1は、樹脂封止層105の切削加工中に、金属基板102と切削ブレード21とが接触したことを速やかに把握することができ、また、金属基板102と切削ブレード21とが接触すると切削加工を停止するので、樹脂封止層105の切削加工中における切削ブレード21の金属基板102への切り込みを抑制することができる。
また、実施形態1に係る加工方法は、切削ステップST3において、チャックテーブル10と切削ユニット20のスピンドル22に電圧を印加しながらパッケージ基板100の樹脂封止層105を切削する。その結果、加工方法は、樹脂封止層105の切削加工中に、金属基板102と切削ブレード21とが接触したことを速やかに把握することができ、また、加工方法は、金属基板102と切削ブレード21とが接触すると切削加工を停止するので、切削加工中における切削ブレード21の金属基板102への切り込みを抑制することができる。
また、実施形態1に係る加工方法は、切削ステップST3において、切削液を供給しないので、金属基板102に切削ブレード21が接触する前に、切削液によりチャックテーブル10と切削ブレード21とが導通することを抑制できる。
なお、本発明は、上記実施形態等に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、本発明では、切削ステップST3において、切削装置1は、純水からなる切削液を切削ブレード21及びパッケージ基板100に供給しながら切削加工を実施しても良い。
1 切削装置
10 チャックテーブル
20 切削ユニット(切削手段)
21 切削ブレード
30 切削送りユニット(切削送り手段)
40 割り出し送りユニット(割り出し送り手段)
50 切り込み送りユニット(切り込み送り手段)
60 制御ユニット(制御部)
61 警告ユニット(表示部)
62 切り込み検出部
63 警告指令部
70 電圧付与手段
100 パッケージ基板
101 分割予定ライン
102 金属基板
103 チップ領域
104 デバイスチップ
105 樹脂封止層
ST1 載置ステップ
ST2 位置付けステップ
ST3 切削ステップ

Claims (3)

  1. 交差する複数の分割予定ラインが形成された金属基板上のチップ領域に配設された複数のデバイスチップと、該デバイスチップを被覆する樹脂封止層と、を有するパッケージ基板の該金属基板への切り込みを監視しながら該パッケージ基板を切削する切削装置であって、
    パッケージ基板を保持する導電性を有するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルで保持されたパッケージ基板を切削する導電性を有する切削ブレードを含む切削手段と、
    該チャックテーブルと該切削手段とを相対的にX軸方向に切削送りする切削送り手段と、
    該切削手段を、該X軸方向と直交するY軸方向に割り出し送りする割り出し送り手段と、
    該切削手段を、該X軸方向及び該Y軸方向と直交するZ軸方向に切り込み送りする切り込み送り手段と、
    該チャックテーブルおよび該切削手段との間に電圧を印加する電圧付与手段と、
    制御部と、を備え、
    該制御部は、
    該電圧付与手段が該チャックテーブルと該切削手段との間に付与する電圧の変化量に基づいて、切削加工中に該パッケージ基板の金属基板に該切削ブレードが接触したことを検知する切り込み検出部と、
    該切り込み検出部が接触を検知した際、表示部に警告を発生させる警告指令部と、を含むことを特徴とする切削装置。
  2. パッケージ基板を保持する導電性を有するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルで保持されたパッケージ基板を切削する導電性を有する切削ブレードを含む切削手段と、
    該チャックテーブルと該切削手段とを相対的にX軸方向に切削送りする切削送り手段と、
    該切削手段を該X軸方向と直交するY軸方向に割り出し送りする割り出し送り手段と、
    該切削手段を該X軸方向及び該Y軸方向と直交するZ軸方向に切り込み送りする切り込み送り手段と、
    該チャックテーブルおよび該切削手段との間に電圧を印加する電圧付与手段と、を備える切削装置を用いて、
    交差する複数の分割予定ラインが形成された金属基板上のチップ領域に配設された複数のデバイスチップと、該デバイスチップを被覆する樹脂封止層と、を有するパッケージ基板を加工する加工方法であって、
    該パッケージ基板を該チャックテーブルに載置する載置ステップと、
    該切り込み送り手段によって該切削手段を該パッケージ基板の所定の深さに位置づける位置付けステップと、
    該チャックテーブルおよび該切削手段に電圧を付与しながら該チャックテーブルと該切削手段とを相対的に移動させ、該パッケージ基板を切削する切削ステップと、を含み、
    該切削ステップにおいて、
    該切削ブレードの刃先が該金属基板と接触した際、該チャックテーブルと該切削手段との電気的な導通によって該接触を検知することを特徴とする、パッケージ基板の加工方法。
  3. 該切削ステップにおいて、切削液を供給しないことを特徴とする請求項2に記載のパッケージ基板の加工方法。
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