JP2020041433A - オイル残量検出装置 - Google Patents

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豊和 中嶋
Toyokazu Nakajima
豊和 中嶋
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Abstract

【課題】オイルの残量を検出することが可能なオイル残量検出装置を提供することを課題とする。【解決手段】オイルを貯留する貯留部からオイルを吸引し、油圧で駆動する駆動部品に供給するストレーナと、前記駆動部品の振動を取得する振動取得部と、前記振動が所定値以上になったとき、前記貯留部内のオイルの液面が所定の高さであることを検出する液面検出部と、を具備し、前記ストレーナの端部は前記貯留部側に配置され、前記ストレーナは前記端部よりも上側に孔を有するオイル残量検出装置【選択図】図1

Description

本発明はオイル残量検出装置に関する。
内燃機関のオイルパンにはオイルが貯留されている。例えば可変バルブタイミング機構(VVT:Variable valve timing)など油圧で駆動する部品には、ポンプを用いて、オイルパンからオイルが供給される(例えば特許文献1)。
特開2013−174209号公報
オイルパン内のオイルが減少すると、オイルに空気が混入する。気泡を含むオイルがVVTなどの部品に供給されると打音および破損などが発生する恐れがある。そこで、オイルの残量を検出することが可能なオイル残量検出装置を提供することを目的とする。
上記目的は、オイルを貯留する貯留部からオイルを吸引し、油圧で駆動する駆動部品に供給するストレーナと、前記駆動部品の振動を取得する振動取得部と、前記振動が所定値以上になったとき、前記貯留部内のオイルの液面が所定の高さであることを検出する液面検出部と、を具備し、前記ストレーナの端部は前記貯留部側に配置され、前記ストレーナは前記端部よりも上側に孔を有するオイル残量検出装置によって達成できる。
オイルの残量を検出することが可能なオイル残量検出装置を提供できる。
図1(a)はオイル残量検出装置を例示する模式図である。図1(b)はVVTを拡大した断面図である。図1(c)はオイルパンおよびストレーナを拡大した図である。 図2(a)はVVTの振動を示す図である。図2(b)はオイル残量検出の処理を例示するフローチャートである。
(実施形態)
以下、図面を参照して本実施形態のオイル残量検出装置について説明する。図1(a)はオイル残量検出装置100を例示する模式図である。オイル残量検出装置100はECU10、オイルパン14およびストレーナ20を備え、内燃機関(エンジン12)に適用される。
エンジン12は例えば4サイクルのガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンなどであり、車両に搭載される。エンジン12は例えば4つの気筒を有し、各気筒に吸気バルブおよび排気バルブが設けられている。図中のZ軸方向は重力の作用する方向である。エンジン12の+Z側(上側)には可変バルブタイミング機構(VVT)30が配置されている。
図1(b)はVVT30を拡大した断面図である。図1(b)に示すように、VVT30はハウジング32およびロータ33を有する。ロータ33は径方向に突出する3つのベーン34を有する。VVT30には不図示のカムシャフトが連結され、かつチェーンを介してエンジン12のクランクシャフトから回転力が伝達される。
ハウジング32の内部にロータ33が配置される。ハウジング32の内部にハウジング32、ロータ33およびベーン34により進角側油圧室35および遅角側油圧室36が区画される。進角側油圧室35および遅角側油圧室36はそれぞれオイル通路19に接続され、オイル通路19からオイルが供給される。ベーン34が進角側油圧室35および遅角側油圧室36内の油圧を受け、ロータ33がハウジング32に対して相対回転する。この結果、バルブタイミングが変化する。ベーン34の位置は不図示のセンサで検出される。
図1(a)に示すように、エンジン12の−Z側(下側)にオイルパン14が取り付けられている。オイルパン14はオイル16を貯留する。ストレーナ20はオイル16に浸漬され、ポンプ18およびオイル通路19に接続されている。
ポンプ18は例えばトロコイドポンプまたはギヤポンプなどであり、エンジン12のクランクシャフトなどに連結されている。ポンプ18は、クランクシャフトから伝達される力により駆動する。
ポンプ18が駆動することで、ストレーナ20はオイルパン14のオイル16を吸引する。吸い上げられたオイルはストレーナ20によって濾過され、オイル通路19を通じてVVT30の進角側油圧室35および遅角側油圧室36へとオイルが供給される。なお、VVT30以外にもラッシュアジャスタおよびテンショナなど油圧駆動部品17に、オイルパン14からオイル16が供給される。
図1(c)はオイルパン14およびストレーナ20を拡大した図である。図1(c)に示すように、ストレーナ20は筒状であり、内部は空洞である。ストレーナ20の−Z側の端部22は、オイルパン14の底面に対向し、オイル16内に浸漬する。ストレーナ20のうち端部22より上側に孔24が設けられている。孔24はストレーナ20の壁を貫通し、孔24を通じてストレーナ20の内部と外部とが連通する。
オイル16の使用に伴い、オイルパン14中のオイル16の残量は減少し、液面の高さが変わる。例えばオイル16の減少に伴い、液面16a、液面16b、液面16cへと液面が低下する。
オイル16の残量が少なくなるとVVT30および油圧駆動部品17へのオイル供給量が減少し、油圧が低下する。これによりチェーンなどの打音が生じ、部品の破損などが発生する恐れもある。例えば液面がストレーナ20の端部22よりも低くなると、ストレーナ20は端部22から大量の空気を吸い込む。この場合、油圧が大きく低下し、異音および破損の危険性が高まる。したがって、液面が端部22に達する前にオイル残量の減少を検知することが好ましい。
本実施形態では、端部22よりも上側に孔24を設ける。オイル16の液面が液面16bになると孔24からストレーナ20へと空気が入り込み、VVT30に振動が発生する。この振動を検出することで、液面16b程度までオイル16が減少したことがわかる。
ECU(Electric Control Unit)10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、ROMや記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより各種制御を行う。ECU10は不図示のセンサからベーン34の位置を示す信号を受信し、当該信号に基づいてロータ33の振動を計算する。ECU10は、VVT30の振動を取得する振動取得部、およびオイルパン14内のオイルの残量を検出する残量検出部として機能する。
図2(a)はVVT30の振動を示す図である。横軸は時間を表す。縦軸はベーン34の位置を示す信号であり、3つの実線は3つのベーン34それぞれに対応する。ECU10は信号に基づいてVVT30の振動を計算する。例えば時間t1付近では3つの信号の振幅の差が大きくなっている。このとき、他の時間に比べてVVT30の振動が大きくなっている。
VVT30の振動は、進角側油圧室35および遅角側油圧室36に空気が混入することで発生する。オイルパン14におけるオイル16が図1(c)に示す液面16bまで減少すると、ストレーナ20の孔24からストレーナ20内へと空気が吸引される。このためVVT30には気泡を含むオイルが供給され、振動が発生する。したがって、振動を検出することで、オイル16の残量が液面16bに対応する量であることがわかる。
なお、孔24から空気が混入しても、VVT30の振動は、大きな音を発生させるほど大きなものではない。また、オイル16が液面16b程度まで減少しても、VVT30および油圧駆動部品17が動作できる程度の油圧は確保される。
図2(b)はオイル残量検出の処理を例示するフローチャートである。ECU10はベーン34の位置を表す信号を受信し、信号に基づきVVT30の振動を取得する(ステップS10)。ECU10は振動が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS12)。否定判定(No)の場合、ステップS10およびS12が繰り返される。肯定判定(Yes)の場合、ECU10はオイル16の液面が液面16bの高さにあることを検出する(ステップS14)。以上で処理は終了する。
本実施形態によれば、ストレーナ20は端部22より上側に孔24を有し、オイル16が液面16b程度まで減少するとストレーナ20は孔24から空気を吸い込む。これによりVVT30に振動が発生する。ECU10は振動を検知することにより、オイル16の残量が液面16bに対応する量であることを検出することができる。すなわち、異音の発生前にオイル16の残量を検出する。このとき、ECU10はユーザにオイルの減少を通知してもよい。
液面を検出するオイルレベルセンサが不要となるため、低コスト化が可能である。なお、VVT30のロータ33は3歯としたが、VVT30の構成はこれに限定されない。VVT30のベーン34の数は2つ以下でもよいし、4つ以上でもよい。ECU10は各ベーンに対応する信号に基づいて振動を計算する。また、ECU10はVVT30以外の部品から信号を受信し、図2(b)の制御を行ってもよい。
エンジン12のクランクシャフトの回転数などに応じて、ストレーナ20のオイル吸引量が変化してもよい。例えば高回転ではストレーナ20が吸いにくくなり、低回転ではストレーナ20が吸いやすくなってもよい。孔24の形状などによりオイル吸引量を調整することができる。孔24と端部22との距離、孔24の大きさなどは、オイルパン14およびストレーナ20の大きさ、油圧駆動部品17のオイル使用量などに応じて定めることができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 ECU
12 エンジン
14 オイルパン
16 オイル
16a〜16c 液面
17 油圧駆動部品
19 オイル通路
20 ストレーナ
22 端部
24 孔
30 VVT
32 ハウジング
33 ロータ
34 ベーン
35 進角側油圧室
36 遅角側油圧室
100 オイル残量検出装置

Claims (1)

  1. オイルを貯留する貯留部からオイルを吸引し、油圧で駆動する駆動部品に供給するストレーナと、
    前記駆動部品の振動を取得する振動取得部と、
    前記振動が所定値以上になったとき、前記貯留部内のオイルの液面が所定の高さであることを検出する液面検出部と、を具備し、
    前記ストレーナの端部は前記貯留部側に配置され、
    前記ストレーナは前記端部よりも上側に孔を有するオイル残量検出装置。
JP2018167002A 2018-09-06 2018-09-06 オイル残量検出装置 Pending JP2020041433A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116085089A (zh) * 2023-03-21 2023-05-09 重庆长安汽车股份有限公司 机油量检测方法、装置、电子设备、车辆及存储介质
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