JP2020040616A - 自動二輪車の車体前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロントカウルの負荷を軽減しつつ、ヘッドランプを強固に支持することができる自動二輪車の車体前部構造を提供する。【解決手段】自動二輪車は、車体の前部を覆うフロントカウル26と、フロントカウル26に装着されたヘッドランプ28と、フロントカウル26の空気取入口30に接続されてエンジンEに吸気Aを導入する吸気ダクト40とを備えている。ヘッドランプ28が、フロントカウル26と吸気ダクト40とに支持されている。吸気ダクト40に、車幅方向両側に突出する左右一対のランプステー46,46が設けられている。各ランプステー46,46にヘッドランプ28が支持されている。【選択図】図6

Description

本発明は、フロントカウルに装着されるヘッドランプを備えた自動二輪車の車体前部構造に関するものである。
自動二輪車において、車体の前部を覆うフロントカウルが設けられ、フロントカウルに空気取入口が設けられるとともに、フロントカウルにヘッドランプが取り付けられたものがある(例えば、特許文献1)。
特開2016−078497号公報
フロントカウルは、一般に、樹脂で形成されているので、ヘッドランプの負荷がフロントカウルに過度にかかるのは好ましくない。
本発明は、フロントカウルの負荷を軽減しつつ、ヘッドランプを強固に支持することができる自動二輪車の車体前部構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の自動二輪車の車体前部構造は、車体の前部を覆うフロントカウルと、前記フロントカウルに装着されたヘッドランプと、前記フロントカウルの空気取入口に接続されてエンジンに吸気を導入する吸気ダクトとを備え、前記ヘッドランプが前記フロントカウルと前記吸気ダクトとに支持され、前記吸気ダクトに、車幅方向両側に突出する左右一対のランプステーが設けられ、各ランプステーに前記ヘッドランプが支持されている。
この構成によれば、フロントカウルと吸気ダクトとで、ヘッドランプを強固に支持できる。また、ヘッドランプの一部を吸気ダクトで支持することで、フロントカウルの負担を軽減できる。さらに、左右一対のランプステーにより、ヘッドランプをバランスよく支持できる。
本発明において、前記吸気ダクトは二分割された型成形品であり、前記ランプステーは、前記吸気ダクトの内方空間に連通するステー内部空間が形成されたボックス形状部を有してもよい。吸気ダクトは、例えば、車幅方向に二分割された型成形品である。この構成によれば、分割された左右のダクト半体のそれぞれに、強固なランプステーを容易に形成できる。
本発明において、前記吸気ダクトに、計器類が取り付けられるメータブラケットが支持され、前記吸気ダクトにおける前記メータブラケットを支持するブラケット支持部と反対側に、前記ランプステーのランプ取付部が配置されていてもよい。メータブラケットは、例えば、吸気ダクトの上部に支持され、その場合、ランプ取付部は、メータブラケットの下方に配置されている。この構成によれば、ランプ取付部に後方から手が届くので、ヘッドランプを取り付ける際の作業性が良い。
本発明において、前記吸気ダクトに、計器類が取り付けられるメータブラケットが支持され、前記メータブラケットの両側部に、前記フロントカウルを挟んでサイドミラーが取り付けられるミラー取付部が設けられていてもよい。この構成によれば、メータブラケットの幅寸法が大きくなって、ランプステーにおけるヘッドランプを取り付ける部分が、ライダーから見えにくくなり、見栄えがよくなる。
本発明において、前記吸気ダクトの下方で、前記フロントカウルに前記ヘッドランプが支持されていてもよい。この構成によれば、ヘッドランプの上部を吸気ダクトで支持し、下部を吸気ダクトから下方に離れたフロントカウルで支持できるので、ヘッドランプを安定して支持できる。
本発明において、前記ヘッドランプは、後方から操作される工具によって締結・弛緩される締結部材により、前記フロントカウルと前記吸気ダクトに着脱自在に支持されていてもよい。この構成によれば、車体の後方から締結作業を行うことができるので、ヘッドランプを着脱する際の作業性が良い。
本発明の自動二輪車の車体前部構造によれば、ヘッドランプの一部を吸気ダクトで支持することで、ヘッドランプを強固に支持できるとともに、フロントカウルにかかる負荷を軽減できる。
本発明の第1実施形態に係る車体前部構造を備えた自動二輪車を示す側面図である。 同自動二輪車を示す平面図である。 同自動二輪車の車体フレームを示す平面図である。 同自動二輪車のフロントカウルの空気取入口付近を示す縦断面図である。 同自動二輪車の吸気ダクトを示す斜視図である。 同車体前部構造を後方斜め上方から見た斜視図である。 図6のVII−VII線に沿った断面図である。 同吸気ダクトとヘッドランプの連結構造を示す断面図である。 同フロントカウルと同ヘッドランプの連結構造を示す断面図である。 同自動二輪車のメータブラケットを前方上方から見た斜視図である。 同車体前部構造を斜め上方から見た斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本明細書において、「右」、「左」は、車両に乗車した運転者から見た「右」、「左」をいう。また、車両の前進方向を「前方」、後退方向を「後方」とする。さらに、「上流」、「下流」は吸気の流れ方向の「上流」、「下流」をいう。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車体前部構造を備えた自動二輪車の側面図である。本実施形態の自動二輪車の車体フレームFRは、前半部を構成するメインフレーム1と、後半部を構成するリヤフレーム2とを有している。リヤフレーム2は、メインフレーム1の後部に連結されている。
メインフレーム1の前端のヘッドブロック4に、ヘッドパイプ6が一体形成されている。ヘッドパイプ6に、図示しないステアリングシャフトを介してフロントフォーク8が回動自在に支持されている。フロントフォーク8の下端に前輪10が取り付けられている。フロンクフォーク8の上端部に、ハンドル12が取り付けられている。
メインフレーム1の後端部に、スイングアームブラケット14が設けられている。スイングアームブラケット14に、スイングアーム16の前端が上下揺動自在に支持されている。スイングアーム16の後端に、後輪18が取り付けられている。メインフレーム1の下方でスイングアームブラケット14の前方に、駆動源であるエンジンEが取り付けられている。エンジンEにより、チェーンのような動力伝達部材(図示せず)を介して後輪18が駆動される。
メインフレーム1の上部に燃料タンク20が配置され、リヤフレーム2に操縦者のシート22および同乗車用シート24が装着されている。車体前部に、樹脂製のフロントカウル26が装着されている。フロントカウル26は、フロントフォーク8の上端部の前方から車体前部の側方にかけての部分を覆っている。カウリング26に、ヘッドランプ28が装着されている。
カウリング26の前面に、エンジンEへの吸気を取り入れる空気取入口30が形成されている。空気取入口30は、ヘッドランプ28の上方に形成されている。図2に示すように、空気取入口30は、車幅方向中央部に形成されている。フロントカウル26における空気取入口30の上方に、ウィンドシールド32が取り付けられている。フロントカウル26におけるウィンドシールド32の両側に、左右のサイドミラー34が取り付けられている。図1に示すハンドル12の前方でウィンドシールド32の下方に、メータユニット36が配置されている。メータユニット36は、速度計、エンジン回転計等の計器類を含む。
図3に示すように、ヘッドブロック4は、前端が開口した吸入ダクト部38と前記ヘッドパイプ6とが鋳物で一体に形成されている。吸入ダクト部38の前端部に、吸気ダクト40が接続されている。吸気ダクト40は、その前端開口をカウリング26の空気取入口30に臨ませた配置で、ヘッドブロック4に連結されている。吸気ダクト40は、フロントカウル26の空気取入口30からエンジンEに吸気Aを導入する。吸気ダクト40の詳細は後述する。
メインフレーム1は、ヘッドブロック4から後方に向かって延びる左右一対のフレーム部材1a,1aを有している。左右のフレーム部材1a,1aの間に、エアクリーナ42が配置されている。エアクリーナ42は、ヘッドブロック4の後端部に接続されている。つまり、エアクリーナ42は、吸気ダクト40およびヘッドブロック4を介して空気取入口30に連通している。エアクリーナ42は、エンジンEに供給される空気(吸気)Aを濾過する。
図1に示すように、エアクリーナ42は、燃料タンク20の下方でエンジンEの上方に配置されている。自動二輪車が走行すると、走行風(吸気)Aは、空気取入口30から吸気ダクト40および吸入ダクト部38を通過して、エアクリーナ42に導入される。吸気Aは、エアクリーナ42で濾過された後、エンジンEへ導入される。
本実施形態では、ウィンドシールド32は、その下縁部がフロントカウル26の内面に取り付けられている。ウィンドシールド32がフロントカウル26の内側に配置されることで、ウィンドシールド32を小さく見せることができる。また、ウィンドシールド32の下端(先端)32aが、吸気ダクト40の上縁を形成している。つまり、吸気ダクト40の先端部が、ウィンドシールド32の先端部の後方に位置している。これにより、側面視で、ウィンドシールド32と空気取入口30との間の段差をなくすことができる。
図4に示すように、ウィンドシールド32の下端32aと吸気ダクト40の上端との間に、前後方向の隙間Gが形成されている。これにより、走行風Aの一部が隙間Gを通って上方に流れるので、ウィンドシールド32の後方でメータユニット36の上部に空気を流入させることによって、ウィンドシールド32の前後の圧力差を減らし、圧力差により運転者の頭部が振られるのを防止できる。
つぎに、吸気ダクト40の構成を説明する。本実施形態の吸気ダクト40は、樹脂製の型成形品である。吸気ダクト40は、例えば、繊維強化樹脂で形成される。ただし、吸気ダクト40の材質は、これに限定されない。図5に示すように、本実施形態の吸気ダクト40は、左右(車幅方向)に二分割された型成形品であり、左右のダクト半体40L,40Rが複数のボルト42により連結されている。ただし、吸気ダクト40の分割方向は、上下方向でもよい。吸気ダクト40は、車幅方向(左右方向)から複数のボルト44によりヘッドブロック4に連結されている。
吸気ダクト40は、内部に吸気通路IPが形成されるダクト本体45と、ダクト本体45の前部から車幅方向両側に突出する左右一対のランプステー46,46とを有している。ダクト本体45と左右のランプステー46,46は、型成形により一体に形成されている。左右のランプステー46,46は、左右のダクト半体40L,40Rにそれぞれ形成されている。左右のランプステー46,46に、ヘッドランプ28の後面の上部が支持されている。ヘッドランプ28の支持構造は後述する。
本実施形態のダクト本体45は、略直方体形状のダクトからなる。詳細には、横断面がU字形状の左右のダクト半体40L,40Rが連結されることで、内部に矩形の吸気通路IPを有するダクト本体45が構成されている。ダクト半体40L,40Rの合い面48は、ダクト本体45の上面と下面に形成されている。詳細には、合い面48は、ダクト本体45の上面および下面における車幅方向中間部を前後方向に延びている。
ダクト本体45の上面に、ブラケット支持部50が形成されている。ブラケット支持部50は、後述のメータブラケット80を支持する。ブラケット支持部50は、ダクト本体45の上面から上方斜め前方に突出し、前方斜め上方を向く取付面50aを有している。取付面50aに、前方斜め上方を向くねじ孔50bが形成されている。ブラケット支持部50は、型成形によりダクト本体45と一体に形成されている。本実施形態では、ブラケット支持部50は、前部の左右に1つずつ、前後方向中間部の中央寄りに1つの合計3つ設けられている。ブラケット支持部50の数、配置は、これに限定されない。
本実施形態では、左右のランプステー46,46は同一形状である。図6に示すように、ランプステー46は、ダクト本体45から車幅方向に延びる平板状のステー本体52を有している。ステー本体52は、前後方向を向いた平面を有する取付部54を有している。取付部54の先端部(車幅方向の外側部)に、前後方向を向く第1挿通孔54aが形成されている。第1挿通孔54aが、ランプステー46におけるヘッドランプ28が取り付けられるランプ取付部を構成する。なお、図6では、右側ランプステー46の第1挿通孔54aに締結部材74(後述)が挿入された状態が示され、左側ランプステー46の第1挿通孔54aに締結部材74が未挿入の状態が示されている。また、図5、図6では、後述のメータブラケット80は省略されている。
本実施形態のランプステー46には、複数の補強部が形成されている。詳細には、ステー本体52の下端から後方斜め下方に延びる板状の第1補強部56が形成されている。本実施形態では、第1補強部56は、ステー本体52の車幅方向の全域に渡って形成されている。
ランプステー46の基端部(車幅方向の内側部)に、第2補強部58が形成されている。本実施形態の第2補強部58は、図7に示すように、内部にステー内部空間S1が形成されたボックス形状部で構成されている。第2補強部58のステー内部空間S1は、ダクト本体45の吸気通路(内方空間)IPに連通している。
第2補強部58のステー内部空間S1は、2つの縦壁62,64(図6)、天井壁66および底壁68により形成された空間で、車幅方向の内側でダクト本体45の内方空間IPに連通し、車幅方向の外側は側壁60により閉塞されている。詳細には、ステー本体52の一部(下部)および第1補強部56が底壁68を構成している。底壁におけるステー本体52部分から縦壁62がほぼ直交して延び、滑らかに湾曲して底壁68に沿ってほぼ平行に天井壁66が延び、さらに、ほぼ直角に折り返されて縦壁64が底壁68(第1補強部56の後縁)まで延びている。
図5に示す第2補強部58の車幅方向外側で第1挿通孔54a(ランプ取付部)の車幅方向内側に、第3補強部69が形成されている。第3補強部69は、第2補強部58の側壁60と平行に配置された立壁70と、これら側壁60および立壁70を連結するリブ72とを有している。本実施形態では、リブ72は、上下方向に並んで2つ設けられている。ただし、立壁70およびリブ72の形状、リブ72の数はこれに限定されない。
本実施形態では、側壁60と立壁70は同じ形状である。リブ72は、側壁60および立壁70に直交する平板形状である。リブ72により、側壁60および立壁70とステー本体52とが強固に連結されている。側壁60および立壁70は、図6の円形の第1挿通孔54aの軸心方向(前後方向)に延在している。
これら第1〜3補強部56,58,69によりステー本体52が頑丈に補強されている。また、第1〜3補強部56,58,69は、型成形によりダクト本体45およびステー本体52と一体に形成されている。図7に示す第2補強部58のステー内部空間S1は、型割方向(車幅方向)に開口59を有するので、型成形によりダクト本体45と同時に容易に形成できる。また、図5のリブ72は、第1挿通孔54aの軸心方向に延在しているので、スライド型によりステー本体52と同時に容易に形成できる。ランプステー46は、特に、ステー内部空間S1を有する第2補強部58およびリブ72を有する第3補強部69により、高強度化、軽量化を達成している。
図6に示すヘッドランプ28が、フロントカウル26および吸気ダクト40に支持されている。詳細には、ヘッドランプ28は、上部の左右2箇所で吸気ダクト40に支持され、下部の左右2箇所でフロントカウル26に支持されている。つまり、ヘッドランプ28は、吸気ダクト40の下方で、フロントカウル26に支持されている。ヘッドランプ28は、後方から操作される工具によって締結・弛緩される締結部材74によって、フロントカウル26と吸気ダクト40に着脱自在に支持されている。締結部材74は、例えば、六角ボルトである。
本実施形態では、ヘッドランプ28の吸気ダクト40への支持は、弾性部材を介さないリジッドマウントで実現されている。一方、ヘッドランプ28のフロントカウル26への支持は、弾性部材を介したラバーマウントで実現されている。
詳細には、図8に示すように、ヘッドランプ28の上部の被支持片28aに、溶接ナット部75が接合された挟みナット76が装着されている。ヘッドランプ28の被支持片28aには、第2挿通孔28bが形成されている。締結部材74が、後方から吸気ダクト40の第1挿通孔54aおよびヘッドランプ28の第2挿通孔28bの順に挿通され、挟みナット76の溶接ナット部75に締め付けられている。これにより、ヘッドランプ28の上部が、吸気ダクト40のランプステー46にリジッドマウントにより支持される。
図9に示すように、フロントカウル26のランプ取付部26aに、溶接ナット部75が接合された挟みナット76が装着されている。フロントカウル26のランプ取付部26aには、第3挿通孔26bが形成されている。一方、ヘッドランプ28の下部の被支持片28cに第4挿通孔28dが形成されており、第4挿通孔28dに筒状のゴムダンパ78が装着されている。ゴムダンパ78の中空孔78aに、鍔付カラー79が挿入されている。鍔付カラー79の先端79aは、挟みナット76の端面76aに当接している。
締結部材74が、後方から鍔付カラー79の中空孔79bおよびフロントカウル26の第3挿通孔26bの順に挿通され、挟みナット76の溶接ナット部75に締め付けられている。これにより、ヘッドランプ28の下部が、フロントカウル26にラバーマウントにより支持される。
なお、必要に応じて、フロントカウル26のランプ取付部26a以外にも、追加のランプ取付部(図示せず)をフロントカウル26に設け、この追加のランプ取付部にヘッドランプ28を支持してもよい。この場合、ヘッドランプ28の追加のランプ取付部への取り付けは、リジッドマウントであっても、ラバーマウントであってもよい。
つぎに、図10に示すメータブラケット80について説明する。メータブラケット80は、吸気ダクト40に取り付けられ、メータブラケット80にメータユニット36が取り付けられている。つまり、メータユニット36が、メータブラケット80を介して吸気ダクト40に支持されている。メータブラケット80は、吸気ダクト40の上面のブラケット支持部50(図5)に、3本のボルト82により着脱自在に取り付けられている。
本実施形態のメータブラケット80は、樹脂製、詳細には、繊維強化プラスチック製である。ただし、メータブラケット80の材質は、これに限定されない。メータブラケット80は、吸気ダクト40に支持される被支持部84と、メータユニット36が取り付けられるメータ取付部86とを有している。
被支持部84は、メータブラケット80の中央部に形成され、各ボルト82が挿通される第5挿通孔84aが形成されている。図11に示すように、メータ取付部86は、被支持部84の上方でやや後方に配置されている。メータ取付部86は、後方斜め上方を向くメータ取付面86aを有している。メータ取付面86aに、3つのメータ取付孔86bが形成されている。メータ取付孔86bの数はこれに限定されない。このメータ取付孔86bにゴムダンパ92が装着され、図10に示す締結部材94によりメータユニット36が着脱自在に取り付けられている。
メータブラケット80は、さらに、左右のサイドミラー34が取り付けられる左右一対のミラー取付部88を有している。ミラー取付部88は、メータブラケット80の左右両側部に設けられている。つまり、ミラー取付部88は、被支持部84の左右両側方に設けられている。ミラー取付部88は、前方斜め上方を向くミラー取付面88aを有している。各ミラー取付面88aに、2つのミラー取付孔88bが形成されている。ミラー取付孔88bの数はこれに限定されない。このミラー取付孔88bを用いて、図11に示すサイドミラー34(右側のみ示す)が、フロントカウル26を挟んでボルト95により、メータブラケット80のミラー取付部88に着脱自在に取り付けられている。
メータブラケット80は、吸気ダクト40の上面に支持され、ランプステー46のランプ取付部50が、メータブラケット80の下方に配置されている。詳細には、ランプ取付部50は、メータブラケット80のミラー取付部88の下方に位置している。
図10に示すメータブラケット80は、さらに、ETCアンテナ96が取り付けられるアンテナ取付部90を有している。アンテナ取付部90は、被支持部84の前方に設けられている。アンテナ取付部90に、2つのアンテナ取付孔90aが形成されている。アンテナ取付孔90aの数はこれに限定されない。このアンテナ取付孔90aを用いて、ETCアンテナ96がアンテナ取付孔90aに着脱自在に取り付けられている。アンテナ取付部90は、なくてもよい。
つぎに、本実施形態の車体前部構造の組立手順について説明する。まず、図11に示す吸気ダクト40が、ボルト44によりヘッドブロック4に連結される。図10に示すメータユニット36およびETCアンテナ96がメータブラケット80に取り付けられ、サブユニットが構成されている。この状態で、メータブラケット80が吸気ダクト40に、ボルト82により取り付けられる。これにより、メータユニット36およびETCアンテナ96が、メータブラケット80および吸気ダクト40を介してメインフレーム1、つまり車体に支持される。
また、図6のヘッドランプ28の下部が、締結部材74によりフロントカウル26に取り付けられ、サブアッシが構成されている。つづいて、ヘッドランプ28の上部が、吸気ダクト40に締結部材74により取り付けられる。これにより、ヘッドランプ28とフロントカウル26とからなるサブアッシが、吸気ダクト40を介して車体に支持される。
さらに、図11の左右のサイドミラー34が、フロントカウル26を挟んでボルト95により、メータブラケット80のミラー取付部88に取り付けられる。これにより、サイドミラー34が、メータブラケット80および吸気ダクト40を介して車体に支持される。以上により、本実施形態の車体前部構造が構成されている。
上記構成によれば、図6のヘッドランプ28の上部が吸気ダクト40に支持され、ヘッドランプ28の下部がフロントカウル26に支持されている。したがって、フロントカウル26と吸気ダクト40とで、ヘッドランプ28を強固に支持できる。また、ヘッドランプ28の一部を吸気ダクト40で支持することで、フロントカウル26の負担を軽減できる。さらに、吸気ダクト40の左右一対のランプステー46により、ヘッドランプ28の上部の左右両側が支持されているので、ヘッドランプ28をバランスよく支持できる。
図10のメータブラケット80にランプ取付部を設けると、メータブラケット80からヘッドランプ28に(上下方向に)延びる部材を設ける必要がある。上記実施形態では、吸気ダクト40にランプ取付部54aが設けられており、メータブラケット80にランプ取付部を設ける必要がないので、メータブラケット80を上下方向に小形化できる。これにより、メータブラケット80の構造も簡単となり、メータブラケット80の製造が容易になる。さらに、ランプ取付部を省略することにより空いた空間で、別の部材(例えば、インナカバー)を支持する支持部を設けることもできる。
本実施形態では、ヘッドランプ28の配光中心の基準は、ヘッドブロック4(車体フレームFR)に取り付けられた吸気ダクト40である。ヘッドランプ28が、メータブラケット80を介さずに吸気ダクト40に取り付けられているので、吸気ダクト40に対するヘッドランプ28の誤差が小さい。したがって、ヘッドランプ28の配光要件の設定が容易である。また、取付誤差を吸収するための弾性部材も不要となるので、図8に示したとおり、ヘッドランプ28を吸気ダクト40に、弾性部材を介さずにリジッドに固定できる。その結果、ヘッドランプ28を強固に支持し易い。
図11に示すように、吸気ダクト40の下方で、フロントカウル26にヘッドランプ28が支持されている。これにより、ヘッドランプ28の上部が吸気ダクト40により支持され、下部が吸気ダクト40から下方に離れた位置でフロントカウル26により支持されるので、ヘッドランプ28を安定して支持できる。
さらに、吸気ダクト40のランプ取付部54aがメータブラケット80の下方に配置されているので、ランプ取付部54aに後方から手が届く。しかも、ヘッドランプ28は、後方から操作される工具によって締結・弛緩される締結部材74によって、フロントカウル26と吸気ダクト40に着脱自在に取り付けられる。したがって、ランプ取付部54aに後方から手が届くと、締結部材74によりヘッドランプ28を着脱する際の作業性が良い。
メータブラケット80の両側部に、ミラー取付部88,88が設けられている。これにより、メータブラケット80の幅寸法(車幅方向寸法)が大きくなり、ランプ取付部54aがメータブラケット80により上方から覆われる。これにより、ランプステー46のランプ取付部54aおよび締結部材74が、ライダーから見えにくくなって、見栄えが良い。
このように、ランプステー46の上方にメータブラケット80が配置され、ランプステー46の下方にヘッドランプ28が位置している。このため、ランプステー46を大形化することは難しい。本実施形態では、ランプステー46に第1〜3補強部56,58,69が設けられているので、ランプステー46を大形化してランプ支持力を増大させることなく、ランプステー46の支持剛性を向上させている。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、吸気ダクト40にメータブラケット80が取り付けられていたが、メータブラケット80はメインフレーム1に支持されていてもよい。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
26 フロントカウル
28 ヘッドランプ
30 空気取入口
34 サイドミラー
36 メータユニット(計器類)
40 吸気ダクト
46 ランプステー
50 ブラケット支持部
54a 第1挿通孔(ランプ取付部)
58 第2補強部(ボックス形状部)
74 締結部材
80 メータブラケット
88 ミラー取付部
A 吸気
E エンジン
S1 ステー内部空間

Claims (6)

  1. 車体の前部を覆うフロントカウルと、
    前記フロントカウルに装着されたヘッドランプと、
    前記フロントカウルの空気取入口に接続されてエンジンに吸気を導入する吸気ダクトと、を備え、
    前記ヘッドランプが、前記フロントカウルと前記吸気ダクトとに支持され、
    前記吸気ダクトに、車幅方向両側に突出する左右一対のランプステーが設けられ、
    各ランプステーに前記ヘッドランプが支持されている自動二輪車の車体前部構造。
  2. 請求項1に記載の車体前部構造において、前記吸気ダクトは、二分割された型成形品であり、
    前記ランプステーは、前記吸気ダクトの内方空間に連通するステー内部空間が形成されたボックス形状部を有する自動二輪車の車体前部構造。
  3. 請求項1または2に記載の車体前部構造において、前記吸気ダクトに、計器類が取り付けられるメータブラケットが支持され、
    前記吸気ダクトにおける前記メータブラケットを支持するブラケット支持部と反対側に、前記ランプステーのランプ取付部が配置されている自動二輪車の車体前部構造。
  4. 請求項1または2に記載の車体前部構造において、前記吸気ダクトに、計器類が取り付けられるメータブラケットが支持され、
    前記メータブラケットの両側部に、前記フロントカウルを挟んでサイドミラーが取り付けられるミラー取付部が設けられている自動二輪車の車体前部構造。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の車体前部構造において、前記吸気ダクトの下方で、前記フロントカウルに前記ヘッドランプが支持されている自動二輪車の車体前部構造。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の車体前部構造において、前記ヘッドランプは、後方から操作される工具によって締結・弛緩される締結部材により、前記フロントカウルと前記吸気ダクトに着脱自在に支持されている自動二輪車の車体前部構造。
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