JP2020040527A - アンダランプロテクタの支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】他の車両との非衝突時のアンダランプロテクタの変形や損傷を抑制しつつ、車体下方への他の車両のもぐり込みを確実に防止する。【解決手段】アンダランプロテクタ3は、車幅方向に延びる回転軸23を中心として傾動可能にプロテクタブラケット5に連結される。ブラケット後面部20は、初期位置から退避方向へのアンダランプロテクタ3の傾動を許容するとともに、初期位置から反退避方向へのアンダランプロテクタ3の傾動を規制し、板ばね24は、アンダランプロテクタ3を反退避方向へ付勢する。正規位置のアンダランプロテクタ3は、退避方向へ傾動させる外力が入力し、板ばね24の付勢力に抗して退避方向へ傾動することによって、後斜め上方へ移動する。退避方向へ移動したアンダランプロテクタ3は、上記外力の入力が解除されることにより、板ばね24の付勢力によって戻り保持される。【選択図】図3
Description
本開示は、アンダランプロテクタを車体側に支持する構造に関する。
特許文献1には、バンパ下方の位置のフレーム前にブラケットを固定し、ブラケットに回動軸を介して回動自在に支持板を設け、支持板の前面に補助バンパを設け、補助バンパの下部を下奥側に向かって傾斜する傾斜面としたトラックのフロントアンダプロテクタ装置が記載されている。トラックと、乗用車とが衝突した場合には、補助バンパが乗用車のラジエータグリル付近に当たって、トラックの下方への乗用車のもぐり込みが防止される。
また、従来はトラックが乗り越えていたような大きさの障害物に補助バンパが当たった際には、補助バンパの下側に下奥側に向かって傾斜する傾斜面が形成されているので、障害物に当たった際の障害物から受ける力は斜め上向きの力となり、支持板が回動軸に対して回動することによって、補助バンパは押し上げられて障害物に対して退避した位置となり、トラックは障害物を乗り越えることが可能となる。
特許文献1の装置では、補助バンパ(アンダランプロテクタ)が障害物に対して退避した位置へ移動可能であるので、他の車両との非衝突時のアンダランプロテクタの変形や損傷を抑制することができる。
しかし、退避方向(斜め上方)へのアンダランプロテクタ(補助バンパ)の移動は特に規制されておらず、走行中の車両の加減速や上下振動等によってもアンダランプロテクタが退避方向へ移動する可能性がある。このため、アンダランプロテクタが斜め上方へ退避したタイミングで乗用車との衝突が発生した場合、車体下方への乗用車のもぐり込みを阻止できないおそれがある。
そこで本開示は、他の車両との非衝突時のアンダランプロテクタの変形や損傷を抑制しつつ、車体下方への他の車両のもぐり込みを確実に防止することが可能なアンダランプロテクタの支持構造の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の第1の態様は、車両の前方又は後方の一方の端部下方で車幅方向に延びるアンダランプロテクタのプロテクタ側被支持部を車体側の車体側支持部に連結することによりアンダランプロテクタを車体側に支持するアンダランプロテクタの支持構造であって、車体側要素と、プロテクタ側要素と、傾動規制手段と、付勢手段とを備える。
車体側要素は、車体側支持部を含む。プロテクタ側要素は、プロテクタ側被支持部を含み、車幅方向に延びる回転軸を中心として傾動可能に車体側要素に連結される。傾動規制手段は、所定の初期位置から退避方向へのプロテクタ側要素の傾動を許容するとともに、初期位置から反退避方向(退避方向の反対方向)へのプロテクタ側要素の傾動を規制する。付勢手段は、プロテクタ側要素を反退避方向へ付勢する。
アンダランプロテクタは、初期位置のプロテクタ側要素によって所定の正規位置に配置される。正規位置から車両の前方又は後方の他方へのアンダランプロテクタの移動は、反退避方向へのプロテクタ側要素の傾動を傾動規制手段が規制することによって阻止される。正規位置のアンダランプロテクタは、退避方向へ傾動させる外力がプロテクタ側要素に入力し、プロテクタ側要素が付勢手段の付勢力に抗して初期位置から退避方向へ傾動することによって、一方側の斜め上方へ移動する。正規位置から退避方向へ移動したアンダランプロテクタは、上記外力の入力が解除されることにより、付勢手段の付勢力によって正規位置へ戻り、付勢手段の付勢力と傾動規制手段とによって初期位置に保持される。
例えばプロテクタブラケットを介してプロテクタ側被支持部を車体側支持部に連結する場合、プロテクタブラケットを車体側要素に含め、プロテクタブラケットを車体側支持部に固定し、プロテクタ側被支持部(アンダランプロテクタ)をプロテクタブラケットに傾動可能に連結してもよく、反対にプロテクタブラケットをプロテクタ側要素に含め、プロテクタ側被支持部(アンダランプロテクタ)をプロテクタブラケットに固定し、プロテクタブラケットを車体側支持部に傾動可能に連結してもよい。また、プロテクタブラケットを車体側ブラケットとプロテクタ側ブラケットとに分割し、車体側ブラケットを車体側要素に含め、プロテクタ側ブラケットをプロテクタ側要素に含め、車体側ブラケットを車体側支持部に固定し、プロテクタ側被支持部(アンダランプロテクタ)をプロテクタ側ブラケットに固定し、プロテクタ側ブラケットを車体側ブラケットに傾動可能に連結してもよい。
上記構成では、車両の前方又は後方の一方から当該車両よりも車高の低い他の車両が衝突した場合、車体下方への他の車両のもぐり込みは正規位置のアンダランプロテクタによって阻止される。アンダランプロテクタは、傾動規制手段と付勢手段の付勢力とによって正規位置に保持されるので、走行中の車両の加減速や上下振動等によってアンダランプロテクタが意図せずに斜め上方へ退避することを防止することができる。従って、車体下方への他の車両のもぐり込みをアンダランプロテクタによって確実に阻止することができる。
また、路面上の障害物等との接触によってアンダランプロテクタに下方から或いは前方又は後方の他方(フロントアンダランプロテクタの場合には後方、リヤアンダランプロテクタの場合には前方)から意図しない外力が入力した場合、正規位置のアンダランプロテクタは、付勢手段の付勢力に抗して一方側(フロントアンダランプロテクタの場合には前方側、リヤアンダランプロテクタの場合には後方側)の斜め上方へ移動(退避)するので、アンダランプロテクタ及びプロテクタ側要素の変形や損傷を抑制することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様の支持構造であって、車体側要素は、車体側支持部に固定されるプロテクタブラケットを含む。プロテクタ側被支持部は、プロテクタブラケットに傾動可能に連結される。
上記構成では、アンダランプロテクタのプロテクタ側被支持部をプロテクタブラケットに傾動可能に連結しているので、回転軸からアンダランプロテクタの最外端までの距離(アンダランプロテクタが正規位置から斜め上方へ退避する際のアンダランプロテクタの最外端の移動軌跡の半径)を短縮することができ、アンダランプロテクタが車体側と干渉し難い構造とすることができる。
本開示によれば、他の車両との非衝突時のアンダランプロテクタの変形や損傷を抑制しつつ、車体下方への他の車両のもぐり込みを確実に防止することができる。
以下、本発明の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、図中FRは車両前方を、図中UPは車両上方を、図中INは車幅方向内側をそれぞれ示している。また、以下の説明における前後方向は、車両の前後方向を意味し、左右方向は、車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係る車両1は、キャブ2が概ねエンジン(図示省略)より前方に位置するキャブオーバー型の車両であり、車両1の後部には、リヤアンダランプロテクタ(アンダランプロテクタ)3と、リヤアンダランプロテクタ3を車体フレーム4に支持するための左右のプロテクタブラケット5とを備えている。左右のプロテクタブラケット5は、車両1の左右に対称的に設けられ、1本のリヤアンダランプロテクタ3を左右で支持している。なお、リヤアンダランプロテクタ3の左右の支持構造は同様に構成されているため、以下では左側について説明し、右側の説明を省略する。
図2及び図3に示すように、車体フレーム4は、車幅方向の両側で前後方向に延びる左右のサイドメンバ6と、車両1の前端部で車幅方向に延びて左右のサイドメンバ6の前端部を連結するフロントクロスメンバ(図示省略)と、車両1の後端部で車幅方向に延びて左右のサイドメンバ6の後端部を連結するリヤクロスメンバ7とを備える。サイドメンバ6は、車幅方向内側に開口するU状断面であり、略垂直に起立して前後方向に延びるサイドメンバ側板部8と、サイドメンバ側板部8の上端縁及び下端縁からそれぞれ車幅方向内側へ延びて相対向するサイドメンバ上板部9及びサイドメンバ下板部10とを一体的に有する。サイドメンバ6の一部は、車体側支持部11を構成し、車体側支持部11は、サイドメンバ6の後端から所定距離前方に配置される。プロテクタブラケット5は、車体側支持部11のサイドメンバ側板部8に車幅方向外側から重ねられ、複数(本実施形態では4本)のボルト12によってサイドメンバ側板部8に締結固定される。
リヤアンダランプロテクタ3は、車幅方向に直線状に延びる矩形中空状であり、前後に離間して対向するプロテクタ前面部13及びプロテクタ後面部14と、上下に離間して対向するプロテクタ上面部15及びプロテクタ下面部16とを一体的に有する。プロテクタ前面部13は、プロテクタ上面部15の前端縁とプロテクタ下面部16の前端縁とを連結し、プロテクタ後面部14は、プロテクタ上面部15の後端縁とプロテクタ下面部16の後端縁とを連結する。リヤアンダランプロテクタ3は、リヤクロスメンバ7の前下方で車幅方向に延び、プロテクタ前面部13及びプロテクタ後面部14は、後述する初期位置(図3に実線で示す位置)で前後方向と略直交する。リヤアンダランプロテクタ3の一部は、プロテクタ側被支持部17を構成し、プロテクタ側被支持部17は、リヤアンダランプロテクタ3の車幅方向外端よりも車幅方向内側に配置される。リヤアンダランプロテクタ3の両端には、開口を覆うプロテクタカバー(図示省略)が取付けられる。
プロテクタブラケット5は、L状に曲折する矩形中空状であり、サイドメンバ側板部8に締結固定されて下方へ延びるブラケット上部18と、ブラケット上部18の下端から湾曲状に曲折して後方へ延びるブラケット下部19とを一体的に有する。ブラケット下部19の後端には、前後方向と略直交する平板状のブラケット後面部20が固定される。
リヤアンダランプロテクタ3のプロテクタ側被支持部17のプロテクタ上面部15は、プロテクタブラケット5のブラケット下部19の上面部(ブラケット上面部)21に、ヒンジ22を介して連結される。ヒンジ22の回転軸23は車幅方向に延び、リヤアンダランプロテクタ3は、プロテクタ前面部13がブラケット後面部20に後方から当接(面接触)する初期位置(正規位置)から、回転軸23を中心として後斜め上方(退避方向)へ傾動可能であり、リヤアンダランプロテクタ3の後斜め上方への傾動によって、プロテクタ前面部13がブラケット後面部20から離間する。
このように、車体側には、車体側支持部11及びプロテクタブラケット5を含む車体側要素が車体フレーム4に固定的に設けられ、リヤアンダランプロテクタ3には、プロテクタ側被支持部17を含むプロテクタ側要素が固定的に設けられる。リヤアンダランプロテクタ3(プロテクタ側被支持部17)は、回転軸23を中心として初期位置から退避方向へ傾動可能にプロテクタブラケット5に連結される。ブラケット後面部20は、初期位置から退避方向へのリヤアンダランプロテクタ3の傾動を許容するとともに、初期位置から反退避方向(前斜め上方)へのリヤアンダランプロテクタ3の傾動を規制する傾動規制手段として機能する。
リヤアンダランプロテクタ3とプロテクタブラケット5との間には、リヤアンダランプロテクタ3を反退避方向へ付勢する板ばね(付勢手段)24が設けられている。板ばね24は、ブラケット上面部21の上面とプロテクタ上面部15の上面とを跨るように配置され、板ばね24の一端部(前端部)は、ブラケット上面部21の上面に固定的に支持され、他端部(後端部)は、プロテクタ上面部15の上面に近接又は接触する。なお、板ばね24の後端部をプロテクタ上面部15の上面に固定的に支持し、前端部をブラケット上面部21の上面に近接又は接触させてもよい。また、板ばね24に代えて、コイルばねなどの他の付勢部材を設けてもよい。
リヤアンダランプロテクタ3は、初期位置のプロテクタ側要素(プロテクタ側被支持部17)によって所定の正規位置(図3中実線で示す位置)に配置される。正規位置から前方へのリヤアンダランプロテクタ3の移動は、反退避方向へのプロテクタ側要素(プロテクタ側被支持部17)の傾動をブラケット後面部20が規制することによって阻止される。正規位置のリヤアンダランプロテクタ3は、退避方向へ傾動させる外力がプロテクタ側要素(リヤアンダランプロテクタ3)に入力し、プロテクタ側要素(リヤアンダランプロテクタ3)が板ばね24の付勢力に抗して初期位置から退避方向へ傾動することによって、図3中二点鎖線で示すように後斜め上方へ移動する。正規位置から退避方向へ移動したリヤアンダランプロテクタ3は、上記外力の入力が解除されることにより、板ばね24の付勢力によって正規位置へ戻り、板ばね24の付勢力とブラケット後面部20とによって初期位置に保持される。
本実施形態によれば、車両1の後方から当該車両1よりも車高の低い他の車両が衝突した場合、車体下方への他の車両のもぐり込みは正規位置のリヤアンダランプロテクタ3によって阻止される。リヤアンダランプロテクタ3は、ブラケット後面部20と板ばね24の付勢力とによって正規位置に保持されるので、走行中の車両1の加減速や上下振動等によってリヤアンダランプロテクタ3が意図せずに後斜め上方へ退避することを防止することができる。従って、車体下方への他の車両のもぐり込みをリヤアンダランプロテクタ3によって確実に阻止することができる。
また、路面上の障害物等との接触によってリヤアンダランプロテクタ3に下方又は前方から意図しない外力が入力した場合(例えば、図4に示すように、車両1が水平路面25から傾斜路面26へ進行して登坂を開始する際にリヤアンダランプロテクタ3が水平路面25に当接する場合など)、正規位置のリヤアンダランプロテクタ3は、板ばね24の付勢力に抗して後斜め上方へ移動(退避)するので、リヤアンダランプロテクタ3及びプロテクタブラケット5の変形や損傷を抑制することができる。
また、リヤアンダランプロテクタ3のプロテクタ側被支持部17をプロテクタブラケット5に傾動可能に連結しているので、回転軸23からリヤアンダランプロテクタ3の最外端までの距離(リヤアンダランプロテクタ3が正規位置から後斜め上方へ退避する際のリヤアンダランプロテクタ3の最外端の移動軌跡の半径)を短縮することができ、リヤアンダランプロテクタ3が車体側(例えば車体フレーム4)と干渉し難い構造とすることができる。
次に、本発明第2実施形態について、図5を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、プロテクタブラケット5のブラケット下部19を、前側の車体側ブラケット27と後側のプロテクタ側ブラケット28とに分割している。車体側には、車体側支持部11及び車体側ブラケット27を含む車体側要素が車体フレーム4に固定的に設けられ、リヤアンダランプロテクタ3には、プロテクタ側被支持部17及びプロテクタ側ブラケット28を含むプロテクタ側要素が固定的に設けられる。すなわち、車体側ブラケット27を車体側要素に含め、プロテクタ側ブラケット28をプロテクタ側要素に含めている。車体側ブラケット27はブラケット上部18から連続し、車体側ブラケット28の後端のブラケット後面部20には、プロテクタ側被支持部17のプロテクタ前面部13(リヤアンダランプロテクタ3)が固定される。
車体側ブラケット27の後端には、前後方向と略直交する平板状の車体側ブラケット後面部29が固定され、プロテクタ側ブラケット28の前端には、初期位置(図5に実線で示す位置)で前後方向と略直交する平板状のプロテクタ側ブラケット前面部30が固定される。
プロテクタ側ブラケット28の上面部(ブラケット上面部21B)は、車体側ブラケット27の上面部(ブラケット上面部21A)に、ヒンジ22を介して連結される。ヒンジ22の回転軸23は車幅方向に延び、リヤアンダランプロテクタ3及びプロテクタ側ブラケット28は、プロテクタ側ブラケット前面部30が車体側ブラケット後面部29に後方から当接(面接触)する初期位置から、回転軸23を中心として後斜め上方(退避方向)へ傾動可能であり、リヤアンダランプロテクタ3及びプロテクタ側ブラケット28の後斜め上方への傾動によって、プロテクタ側ブラケット前面部30が車体側ブラケット後面部29から離間する。
このように、リヤアンダランプロテクタ3(プロテクタ側被支持部17)及びプロテクタ側ブラケット28は、回転軸23を中心として初期位置から退避方向へ傾動可能に車体側ブラケット27に連結される。車体側ブラケット後面部29は、初期位置から退避方向へのリヤアンダランプロテクタ3及びプロテクタ側ブラケット28の傾動を許容するとともに、初期位置から反退避方向(前斜め上方)へのリヤアンダランプロテクタ3及びプロテクタ側ブラケット28の傾動を規制する傾動規制手段として機能する。
プロテクタ側ブラケット28と車体側ブラケット27との間には、リヤアンダランプロテクタ3及びプロテクタ側ブラケット28を反退避方向へ付勢する板ばね(付勢手段)24が設けられている。板ばね24は、車体側ブラケット27のブラケット上面部21Aの上面とプロテクタ側ブラケット28のブラケット上面部21Bの上面とを跨るように配置され、板ばね24の一端部(前端部)は、車体側ブラケット27のブラケット上面部21Aの上面に固定的に支持され、他端部(後端部)は、プロテクタ側ブラケット28のブラケット上面部21Bの上面に近接又は接触する。なお、板ばね24の後端部をプロテクタ側ブラケット28のブラケット上面部21Bの上面に固定的に支持し、前端部を車体側ブラケット27のブラケット上面部21Aの上面に近接又は接触させてもよい。また、板ばね24に代えて、コイルばねなどの他の付勢部材を設けてもよい。
リヤアンダランプロテクタ3は、初期位置のプロテクタ側要素(プロテクタ側被支持部17及びプロテクタ側ブラケット28)によって所定の正規位置(図5中実線で示す位置)に配置される。正規位置から前方へのリヤアンダランプロテクタ3の移動は、反退避方向へのプロテクタ側要素(プロテクタ側ブラケット28)の傾動を車体側ブラケット後面部29が規制することによって阻止される。正規位置のリヤアンダランプロテクタ3は、退避方向へ傾動させる外力がプロテクタ側要素(リヤアンダランプロテクタ3又はプロテクタ側ブラケット28)に入力し、プロテクタ側要素が板ばね24の付勢力に抗して初期位置から退避方向へ傾動することによって、図5中二点鎖線で示すように後斜め上方へ移動する。正規位置から退避方向へ移動したリヤアンダランプロテクタ3は、上記外力の入力が解除されることにより、板ばね24の付勢力によって正規位置へ戻り、板ばね24の付勢力と車体側ブラケット後面部29とによって初期位置に保持される。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、車体下方への他の車両のもぐり込みをリヤアンダランプロテクタ3によって確実に阻止するとともに、リヤアンダランプロテクタ3及びプロテクタブラケット5の変形や損傷を抑制することができる。
次に、本発明第3実施形態について、図6を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、車体側には、車体側支持部11を含む車体側要素が車体フレーム4に固定的に設けられ、リヤアンダランプロテクタ3には、プロテクタ側被支持部17及びプロテクタブラケット5を含むプロテクタ側要素が固定的に設けられる。すなわち、プロテクタブラケット5を、車体側要素ではなくプロテクタ側要素に含めている。
ブラケット上部18は、車体側支持部11のサイドメンバ側板部8に回転軸31を中心として回転自在に支持される。回転軸31は車幅方向に延び、回転軸31の前下方には、サイドメンバ側板部8から車幅方向外側へ突出するストッパ32が設けられる。プロテクタブラケット5の後端のブラケット後面部20には、プロテクタ側被支持部17のプロテクタ前面部13(リヤアンダランプロテクタ3)が固定される。
リヤアンダランプロテクタ3及びプロテクタブラケット5は、プロテクタ上部18がストッパ32に後方から当接する初期位置から、回転軸31を中心として後斜め上方(退避方向)へ傾動可能であり、プロテクタ上部18の前上の端縁18aは、退避方向へ傾動する際にストッパ32と干渉しないように湾曲状に形成されている。
このように、リヤアンダランプロテクタ3(プロテクタ側被支持部17)及びプロテクタブラケット5は、回転軸31を中心として初期位置から退避方向へ傾動可能に車体側支持部11に連結される。ストッパ32は、初期位置から退避方向へのリヤアンダランプロテクタ3及びプロテクタブラケット5の傾動を許容するとともに、初期位置から反退避方向(前斜め上方)へのリヤアンダランプロテクタ3及びプロテクタブラケット5の傾動を規制する傾動規制手段として機能する。
サイドメンバ側板部8とブラケット上部18との間には、リヤアンダランプロテクタ3及びプロテクタブラケット5を反退避方向へ付勢するコイルばね(付勢手段)33が設けられている。回転軸31は、コイルばね33の内径部を挿通し、コイルばね33の一端はサイドメンバ4側に、他端はプロテクタブラケット5側にそれぞれ係止される。なお、コイルばね33に代えて、板ばねなどの他の付勢部材を設けてもよい。
リヤアンダランプロテクタ3は、初期位置のプロテクタ側要素(プロテクタ側被支持部17及びプロテクタブラケット5)によって所定の正規位置(図6中実線で示す位置)に配置される。正規位置から前方へのリヤアンダランプロテクタ3の移動は、反退避方向へのプロテクタ側要素(プロテクタブラケット5)の傾動をストッパ32が規制することによって阻止される。正規位置のリヤアンダランプロテクタ3は、退避方向へ傾動させる外力がプロテクタ側要素(リヤアンダランプロテクタ3又はプロテクタブラケット5)に入力し、プロテクタ側要素がコイルばね33の付勢力に抗して初期位置から退避方向へ傾動することによって、図6中二点鎖線で示すように後斜め上方へ移動する。正規位置から退避方向へ移動したリヤアンダランプロテクタ3は、上記外力の入力が解除されることにより、コイルばね33の付勢力によって正規位置へ戻り、コイルばね33の付勢力とストッパ32とによって初期位置に保持される。
本実施形態によれば、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、車体下方への他の車両のもぐり込みをリヤアンダランプロテクタ3によって確実に阻止するとともに、リヤアンダランプロテクタ3及びプロテクタブラケット5の変形や損傷を抑制することができる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態ではリヤアンダランプロテクタ3の支持構造について説明したが、車両1の前端部の下方で車幅方向に延びるフロントアンダランプロテクタ(アンダランプロテクタ)34を、リヤアンダランプロテクタ3と同様に支持してもよい。この場合、リヤアンダランプロテクタ3は、初期位置(正規位置)から前斜め上方(退避方向)へ傾動可能に支持され、正規位置から後方へのフロントアンダランプロテクタ34の移動は、反退避方向へのプロテクタ側要素の傾動を傾動規制手段が規制することによって阻止される。
本発明は、アンダランプロテクタを装備する様々な車両に適用可能である。
1:車両
3:リヤアンダランプロテクタ(アンダランプロテクタ)
4:車体フレーム
5:プロテクタブラケット
6:サイドメンバ
7:リヤクロスメンバ
8:サイドメンバ側板部
9:サイドメンバ上板部
10:サイドメンバ下板部
11:車体側支持部
12:ボルト
13:プロテクタ前面部
14:プロテクタ後面部
15:プロテクタ上面部
16:プロテクタ下面部
17:プロテクタ側被支持部
18:ブラケット上部
19:ブラケット下部
20:ブラケット後面部
21,21A,21B:ブラケット上面部
22:ヒンジ
23,31:回転軸
24:板ばね(付勢手段)
25:水平路面
26:傾斜路面
27:車体側ブラケット
28:プロテクタ側ブラケット
29:車体側ブラケット後面部
30:プロテクタ側ブラケット前面部
32:ストッパ
33:コイルばね(付勢手段)
34:フロントアンダランプロテクタ(アンダランプロテクタ)
3:リヤアンダランプロテクタ(アンダランプロテクタ)
4:車体フレーム
5:プロテクタブラケット
6:サイドメンバ
7:リヤクロスメンバ
8:サイドメンバ側板部
9:サイドメンバ上板部
10:サイドメンバ下板部
11:車体側支持部
12:ボルト
13:プロテクタ前面部
14:プロテクタ後面部
15:プロテクタ上面部
16:プロテクタ下面部
17:プロテクタ側被支持部
18:ブラケット上部
19:ブラケット下部
20:ブラケット後面部
21,21A,21B:ブラケット上面部
22:ヒンジ
23,31:回転軸
24:板ばね(付勢手段)
25:水平路面
26:傾斜路面
27:車体側ブラケット
28:プロテクタ側ブラケット
29:車体側ブラケット後面部
30:プロテクタ側ブラケット前面部
32:ストッパ
33:コイルばね(付勢手段)
34:フロントアンダランプロテクタ(アンダランプロテクタ)
Claims (2)
- 車両の前方又は後方の一方の端部下方で車幅方向に延びるアンダランプロテクタのプロテクタ側被支持部を車体側の車体側支持部に連結することにより前記アンダランプロテクタを前記車体側に支持する支持構造であって、
前記車体側支持部を含む車体側要素と、
前記プロテクタ側被支持部を含み、車幅方向に延びる回転軸を中心として傾動可能に前記車体側要素に連結されるプロテクタ側要素と、
所定の初期位置から退避方向への前記プロテクタ側要素の傾動を許容するとともに、前記初期位置から反退避方向への前記プロテクタ側要素の傾動を規制する傾動規制手段と、
前記プロテクタ側要素を前記反退避方向へ付勢する付勢手段と、を備え、
前記アンダランプロテクタは、前記初期位置の前記プロテクタ側要素によって所定の正規位置に配置され、
前記正規位置から前記車両の前方又は後方の他方への前記アンダランプロテクタの移動は、前記反退避方向への前記プロテクタ側要素の傾動を前記傾動規制手段が規制することによって阻止され、
前記正規位置の前記アンダランプロテクタは、前記退避方向へ傾動させる外力が前記プロテクタ側要素に入力し、前記プロテクタ側要素が前記付勢手段の付勢力に抗して前記初期位置から前記退避方向へ傾動することによって、前記一方側の斜め上方へ移動し、
前記正規位置から前記退避方向へ移動した前記アンダランプロテクタは、前記外力の入力が解除されることにより、前記付勢手段の付勢力によって前記正規位置へ戻り、前記付勢手段の付勢力と前記傾動規制手段とによって前記初期位置に保持される
ことを特徴とするアンダランプロテクタの支持構造。 - 請求項1に記載の支持構造であって、
前記車体側要素は、前記車体側支持部に固定されるプロテクタブラケットを含み、
前記プロテクタ側被支持部は、前記プロテクタブラケットに傾動可能に連結される
ことを特徴とするアンダランプロテクタの支持構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018169496A JP2020040527A (ja) | 2018-09-11 | 2018-09-11 | アンダランプロテクタの支持構造 |
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KR102318636B1 (ko) * | 2021-03-31 | 2021-10-28 | 정재순 | 전진 주행 간섭을 방지하는 화물자동차의 후방범퍼장치 |
KR20220136289A (ko) * | 2021-03-30 | 2022-10-07 | 두산에너빌리티 주식회사 | 복합 발전 시스템 및 복합 발전 시스템의 구동 방법 |
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2018
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