JP2020040359A - 二次元バーコードの描画方法および二次元バーコード - Google Patents

二次元バーコードの描画方法および二次元バーコード Download PDF

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Abstract

【課題】読み取りやすい二次元バーコード形成する二次元バーコードの描画方法と、この描画方法によって形成された二次元バーコードを提供することを目的とする。【解決手段】複数のレーザーをセル4の第一辺5が伸びる方向に沿って移動させて基材に照射することにより、直線形状を有し、かつ、互いに平行する複数の描画線を形成する第一工程と、少なくとも1本のレーザーをセル4の第一辺5に直交する第二辺6が伸びる方向に沿って移動させることにより、前記複数の描画線の端部同士を連結する連結線部を形成する第二工程と、を有する二次元バーコードの描画方法。【選択図】図3

Description

本発明は、二次元バーコードの描画方法およびこの描画方法で形成された二次元バーコードに関する。
従来、様々な材質の対象に対して、例えばレーザーを用いて金属やプラスチックなどの材質の表面を削ることによって、太さの異なる線からなる縞模様のコードを形成し、個体識別情報を付加する方法、およびラベルおよび包材への印字する方法が知られている。このようなコードは、例えば、一方向にしか情報を持たない一次元バーコードと、横方向および縦方向との2方向に情報を持つ二次元バーコードとがある。
二次元バーコードとしては、例えば、特許文献1に記載された、小さな四角い領域であるセルを上下左右に配列させて形成されたマトリックス式の二次元バーコードが開示されている。特許文献1に記載された二次元バーコードは、一筆書き方式の光学系を有するレーザー印字装置、すなわち、レーザー照射位置を連続的に変えられる印字装置によって形成される。
特開2001−113758号公報
一般的に、二次元バーコードは、レーザーをON/OFF制御しながら、レーザーを移動させることにより形成されている。より具体的に、例えば、二次元バーコードにおけるセルの左下の端部から左上の端部まで、レーザーをON状態に制御し、縦方向に沿ってレーザーヘッドを移動させることにより、セルを形成する方法が知られている。なお、二次元バーコードのセルを形成することは、主にレーザーが材質の表面に照射することにより発生した熱によるものである。
特許文献1に記載された二次元バーコードの描画方法によれば、レーザー光のスポット径がバーコードパターン内のセルの辺の長さよりも小さいため、一つのセルは複数本のレーザー光を同時に走査させることによって形成されている。しかしながら、レーザー光を用いて二次元バーコードのパターンを描画するとき、描画線の基端部において、熱の拡散を制御することは難しい。このため、図7の(a)および(b)に示すように、セルの端部における不規則の凹凸形状が形成されている。このように、二次元バーコードのセルは、端部における凹凸形状によって、所望の四角い形状に形成されない場合がある。その結果、形成した二次元バーコードの読み取りが難しい、あるいは読み取りできない問題がある。
上記の事情を踏まえ、本発明は、二次元バーコードのセルを所望の形状に形成し、読み取りやすい二次元バーコードの描画方法を提供することを目的とする。
本発明のその他の目的は、この二次元バーコードの描画方法により形成された読み取りやすい二次元バーコードを提供することである。
本発明の第一の態様によれば、二次元バーコードの描画方法は、複数の四角い形状のセルがマトリックス形状をなして基材上に配置されることにより形成された二次元バーコードの描画方法であって、複数のレーザーを前記セルの第一辺が伸びる方向に沿って移動させて前記基材に照射することにより、直線形状を有し、かつ、互いに平行する複数の描画線を形成する第一工程と、少なくとも1本のレーザーを前記セルの前記第一辺に直交する第二辺が伸びる方向に沿って移動させることにより、前記複数の描画線の端部同士を連結する連結線部を形成する第二工程と、を有する。
上述の二次元バーコードの描画方法の前記第二工程において、前記レーザーを前記第二辺が伸びる方向に沿って、複数回移動させることにより、複数の前記連結線部を形成してもよい。
上述の二次元バーコードの描画方法において、前記セルの前記第一辺の長さと前記第二辺の長さとの比が2:1以下であってもよい。
上述の二次元バーコードの描画方法において、前記レーザーのスポット径が100μmから200μmの範囲内であり、前記第一辺および前記第二辺の長さは、前記レーザー光の前記スポット径以上であってもよい。
本発明の第二の態様によれば、二次元バーコードは、レーザーを基材に走査させて印字することにより形成された二次元バーコードであって、前記二次元バーコードは、マトリックス形状をなして前記基材上に配置された四角い形状を有する複数のセルから形成され、前記複数のセルのそれぞれは、直線形状を有し、かつ、互いに平行する複数の描画線と、複数の前記描画線の端部同士を連結する連結線部とから形成され、複数の前記描画線は、前記レーザーを用いて、前記セルの第一辺が伸びる方向に沿って複数回走査させて前記基材に印字することにより形成され、前記連結線は、前記レーザーを用いて、前記第一辺に直交する前記セルの第二辺が伸びる方向に沿って走査させて前記基材に印字することにより、複数の前記描画線のそれぞれの端部同士を連結するように形成される。
上述の二次元バーコードにおいて、前記セルの前記第一辺の長さと前記第二辺の長さとの比が2:1以下であってもよい。
上述の二次元バーコードにおいて、前記レーザー光のスポット径が100μmから200μmの範囲内であり、前記第一辺および前記第二辺の長さは、前記レーザー光の前記スポット径以上であってもよい。
本発明の二次元バーコードの描画方法によれば、二次元バーコードのセルを所望の形状に形成することにより、読み取りやすい二次元バーコードを形成できる。また、本発明の二次元バーコードによれば、読み取りの過程における誤認識や読み取り不能などを防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係る二次元バーコードを示す図である。 (a)および(b)は、従来技術の二次元バーコードの描画方法を示す図である。 (a)、(b)、および(c)は、本実施形態に係る二次元バーコードの描画方法を示す図である。 (a)および(b)は、本実施形態に係る二次元バーコードの描画方法によって形成された二次元バーコードを示す図である。 (a)、(b)、および(c)は、比較例の二次元バーコードを示す図である。 本実施形態に係る二次元バーコードの描画方法の工程を示すフローチャートである。 (a)および(b)は、従来技術の描画方法で形成された二次元バーコードの例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る二次元バーコードの描画方法、およびこの描画方法によって形成された二次元バーコードについて、図1から図6を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る二次元バーコード1を示す図である。図1に示すように、二次元バーコード1は、3個の位置決め用シンボル2と、データ領域3と、タイミングセル(非図示)と、頂点検出用セル(非図示)とを有して構成されている。図1に示すように、二次元バーコード1は、複数の四角い形状(正方形)のセル4がマトリックス形状をなして配置されることにより形成されている。
一般的に、二次元バーコードは、例えば、バージョン1の21x21セルから、バージョン40の177x177セルまで、4セル刻みで決められた様々な構成(バージョン)を有する。二次元バーコードを構成する最小単位であるセル4は、用途に合わせて、異なる形成方法によって、サイズが異なる。例えば、プリンタを用いて二次元バーコードを印字する場合、セル4のサイズは、プリンタヘッドのドット数で決められる。
具体的に、レーザープリンタの場合、360dpi(dots per inch)のドット密度で4ドット構成のセル4を形成するとき、セル4のサイズは0.28mm以上である。また、レーザープリンタヘッドのドット数が800dpiの場合、4ドット構成のセル4のサイズは0.17mm以上である。
一方、スキャナを用いて二次元バーコードを読み取る場合、スキャナの分解能を考慮して、二次元バーコードのセル4のサイズを設定する必要がある。例えば、高分解能を有するスキャナを用いる場合において、正方形の形状に形成されたセル4の一辺の長さは、少なくとも0.1mm以上である必要がある。
一般的に、レーザーを用いて二次元バーコード1を形成するとき、レーザー光のスポット径がセル4のサイズよりも小さい場合、例えば、図2の(a)に示すように、1本のレーザーをON状態とOFF状態を交互に制御しながら、金属や樹脂材料などの基材の表面に沿って走査させることにより、基材にレーザー光の照射によって形成したレーザー描画線でセル4を形成することができる。
具体的に、図2(a)に示すように、1本のレーザーをON状態に制御し、セル4の端部となる位置から、軸線Y方向に沿ってセル4の一辺の長さLを移動することにより、セル4の第一辺5(縦方向における辺)を形成することができる。図2(a)において、レーザーが軸線Y方向に沿って移動した描画線(レーザー痕)が実線で示されている。
レーザーが軸線Y方向に沿ってセル4の第一辺5を形成したら、レーザーをOFF状態に制御すると同時に、レーザーを図2(a)に示した破断線で示した軌跡に沿って移動することにより、レーザーが軸線X方向における位置をスポット径Dのみずらす。この後、レーザーを再度ON状態に制御し、軸線Y方向に沿ってセル4の第一辺5の長さLを移動させる。このように、上述の操作を繰り返すことにより、図2(a)に示すように、1本のレーザーを用いて、四角い形状のセル4を形成することができる。
図2(a)に示すように、レーザーを繰り返して移動させる回数は、所望のセル4のサイズとレーザーのスポット径とによって決められる。
本実施形態においては、説明上の便宜のため、セル4の第一辺5と直交し、横方向に延びる第二辺6の長さW(セルの横幅)がレーザーのスポット径Dの3倍である例を説明する。このため、図2(b)に示すように、3本のレーザーの束を同時に軸線Y方向に沿って移動することにより、セル4を形成することもできる。この方法の場合、複数本のレーザーを用意する必要があるが、同様サイズのセル4を形成する場合、操作時間を短縮することができる。
本実施形態において、二次元バーコード1を形成するために、図2(b)に示すように、スポット径Dが100μmから200μm程度のレーザー3本を用いた方法を説明する。すなわち、本実施形態において、二次元バーコード1のセル4の一辺の長さLは、300μmから600μm程度である。
ただし、本実施形態において、セル4を形成する方法はこれに限定されない。例えば、レーザーのスポット径をより小さく設定することにより、セル4を3本以上のレーザーを同時に移動させることにより二次元バーコード1を形成してもよい。
図2(a)および図2(b)に示された方法は、レーザーが基材に照射して発生した熱の影響によって二次元バーコード1を形成する点において、共通である。具体的に、図7(a)に示すように、レーザーが基材に照射することで発生する熱によって基材の一部が変色(変質)する方式と、図7(b)に示すように、レーザーが基材上に被覆しているマスクを除去することにより、基材を露出させる方式との両方がある。
ただし、図2(a)および図2(b)に示された方法いずれの方式においても、図7(a)および図7(b)に示すように、セル4の端部の位置において、レーザーのON/OFF制御のタイミングにより、レーザーの軌跡によるセルの端部の描画が不安定となり、セル4が所望の形状に形成されない場合がある。
具体的に、例えば、レーザーが軸線Y方向に沿って距離Lを移動してからレーザーのOFF制御のタイミングが遅くなる、またはレーザーが軸線Y方向に沿って移動する前において、レーザーのON制御のタイミングが早くなると、レーザーがセル4の一端を所定時間以上に照射し続けることがある。この場合、レーザーの所定時間以上の照射により、基材または基材に被覆するマスクが過剰に加熱させることで、所望の除去範囲以上に基材またはマスクが除去されることがある。
一方、レーザーが軸線Y方向に沿って距離Lを移動してからレーザーのOFF制御のタイミングが早くなる、またはレーザーが軸線Y方向に沿って移動する前において、レーザーのON制御のタイミングが遅くなると、レーザーがセル4の一端を照射する時間が不足になる。この場合、基材または基材に被覆するマスクが充分に除去されないことがある。
上述のように、レーザーのON/OFF制御のタイミングのズレにより、セル4の辺を形成するレーザーの描画線がセル4の端部における位置において、四角い形状を形成できないことがある。具体的に、図7(a)および図7(b)に示すように、セル4の端部が不規則な形状に形成される。この場合、二次元バーコード1を読み取る際、スキャナがセル4の形状を正確に認識できず、エラーが発生する場合がある。
さらに、本実施形態において、二次元バーコード1のセル4の第一辺5と第二辺6との長さの比が2:1以下である場合、セル4の端部におけるレーザー描画線の描画が不安定となる現象は、より顕著になる。すなわち、二次元バーコード1のセル4の第一辺5と第二辺6との長さの比が2:1以下である場合、レーザーが照射することにより形成された二次元バーコード1の誤認識率は、より高くなる。
このような現象を解消するために、本実施形態において、図3(a)から図3(c)に示された描画方法で、二次元バーコード1のセル4を形成する。図3(a)には、本実施形態に係る二次元バーコード1のセル4を形成する方法の第一工程が示され、図3(b)および図3(c)には、セル4を形成する方法の第二工程が示される。
具体的に、互いに平行となるように配置され、ON状態に制御された3本のレーザーを、同時にセル4の端部から軸線Y方向に沿って移動させることにより、実線で示された描画線で二次元バーコード1のセル4の形状を描画する。図3(a)に示すように、形成されたセル4の4つの端部は、レーザーのスポットの形状に従って円弧形状に形成される。
次に、図3(b)に示すように、1本のレーザーのみをON状態に制御し、形成されたセル4の1つの端部(左下の端部)から、軸線X方向に沿ってレーザーを移動させることにより、セル4の2つの端部(左下の端部および右下の端部)を連結するように直線形状を描画する。そして、セル4の右下の端部に到達するタイミングで、1本のレーザーをOFF状態に制御する。この結果、図3(c)に示すように、セル4の左下の端部と右下の端部とを連結する直線形状のレーザー描画線を形成することができる。この操作により、セル4の4つの端部において、レーザースポットによって形成された円弧形状を除去することができる。言い換えれば、セル4の直線形状の第二辺6を描画することができる。その後、図3(c)に示すように、1本のレーザーをセル4の左上の端部に移動させる。
最後に、図3(c)に示すように、図3(b)に示された方法同様に、1本のレーザーをON状態に制御し、セル4の左上の端部から、軸線X方向に沿ってレーザーを移動させることにより、セル4の左上の端部と右上の端部とを連結するように直線形状を描画する。これにより、図3(a)に示された、3本のレーザーを軸線Y方向に沿って移動させるときに形成されたセル4における各端部の円弧形状を除去することができる。言い換えれば、1本のレーザーをON状態に制御し、軸線X方向に沿って移動させてセル4の端部同士を連結することにより、2つの連結線部4Aを形成し、セル4の第二辺6を直線形状に形成することができる。なお、この場合、セル4の第一辺5および第二辺6が直交するように形成されている。
上述のように、1本のレーザーを用いて、セル4の左下の端部から右下の端部を連結する直線形状の描画線を形成してから、セル4の左上の端部から右上の端部を連結する直線形状の描画線を形成する方法を説明した。ただし、本発明は、セル4の第一辺5に直交する方向における端部を連結する直線形状の描画線を形成すればよく、上述の方法に限定されない。例えば、セル4の右下の端部から左下の端部を連結する直線形状の描画線を形成し、右上の端部から左上の端部を連結する直線形状の描画線を形成してもよい。また、例えば、先にセル4の左上の端部から右上の端部を連結する直線形状の描画線を形成してもよい。
図3(a)から図3(c)に示す描画方法により、図4(a)および図4(b)に示すように、本実施形態に係る二次元バーコード1のセル4を形成することができる。図4(a)および図4(b)には、セル4の形状の2つの例が示されている。具体的に、図4(a)には、第一辺5の長さL1と第二辺6の長さWとの比が1:1のセル4が示され、図4(b)には、第一辺5の長さL2と第二辺6の長さWとの比が2:1のセル4が示されている。
図4(a)に示すように、セル4は、略正方形に形成されている。すなわち、セル4の第一辺5と第二辺6とは、互いに直交するように形成されている。また、セル4の第二辺6は、軸線X方向に沿って形成され、セル4の第二辺6の2つの端部を連結する連結線部4Aを有している。図4(a)に示すように、セル4の第二辺6において、レーザーにより形成された不規則な形状を有する部分が除去されている。
同様に、図4(b)に示すように、セル4は、長方形に形成されている。図4(b)に示されたセル4は、図4(a)に示されたセル4に比べ、第一辺5の長さL2と第二辺6の長さWとの比において異なる。ただし、図4(b)に示すように、セル4の第二辺6は、軸線X方向に沿って形成され、セル4の第二辺6の2つの端部を連結する連結線部4Aを有している。このため、上述のセル4同様に、第二辺6において、レーザーにより形成された不規則な形状を有する部分が除去されている。
図4(a)および図4(b)に示すように、セル4は、連結線部4Aを有することにより、所望の四角い形状に形成されている。このため、スキャナでセル4をスムーズに読み取ることができる。さらに、このような形状を有するセル4の集合体として形成された本実施形態に係る二次元バーコード1を読み取る際、各セル4の認識率の向上により、二次元バーコード1を正確に読み取る確率が大幅に向上できる。
本実施形態において、第一辺5の長さLと第二辺6の長さWとの比が2:1以下であるセル4を形成する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。第一辺5の長さLと第二辺6の長さWとの比が2:1よりも大きいセル4を形成する場合においても、同様に図3(a)から図3(c)に示された方法を適用できる。すなわち、本実施形態に係る二次元バーコード1の各セル4を形成するとき、第二辺6がセル4の端部を連結する直線形状の連結線部4Aとして形成されればよい。
この場合、上述同様に、各セル4の認識率を向上させることにより、二次元バーコード1を読み取る際、二次元バーコード1を正確に読み取る確率が向上する。言い換えれば、二次元バーコード1が読み取りやすくなるため、各二次元バーコード1を読み取る際の操作時間を短縮することもできる。
一方、図5(a)、図5(b)、および図5(c)には、本実施形態に係るセル4の比較例として、従来方法によって形成された二次元バーコード10のセル40が示されている。具体的に、図5(a)に示されているセル40は、第一辺50の長さL1と第二辺60の長さWとの比が1:1である。図5(b)に示されているセル40は、第一辺50の長さL2と第二辺60の長さWとの比が2:1である。図5(c)に示されているセル40は、第一辺50の長さL3と第二辺60の長さWとの比が3:1である。
図5(a)、図5(b)、および図5(c)に示すように、これらのセル40は、上述の本実施形態に係るセル4に比べると、連結線部4Aを有していない。すなわち、各セル40の第二辺60において、レーザーの照射により形成された不規則な形状の部分を有している。
比較例のセル40は、第二辺60において連結線部を有していないため、これらのセル40を読み取るとき、セル40の端部における形状を正確に読み取れない可能性がある。図5(a)、図5(b)、および図5(c)に示されたセル40を読み取る実験を行った結果、図5(a)および図5(b)に示されたセル40を正確に読み取ることができなかった。図5(c)に示されたセル40は、正確に読み取ることができた。
図5(a)および図5(b)に示されたセル40において、第一辺50の長さLと第二辺60の長さWとの比が2:1以下である。このため、セル40の端部におけるレーザーにより形成された不規則な形状を有する部分は、セル40の第一辺50の長さLまたは第二辺60の長さWに対して、無視できない程度の寸法を有している。具体的に、例えば、図5(a)に示されたセル40において、第一辺50の長さL1と第二辺60の長さWとは略同等であり、レーザーのスポット径の3倍である。一方、セル40の端部における形成された不規則な形状を有する部分の寸法をレーザースポット径の半分程度と想定する場合、セル40の第一辺50において、2つの端部を合わせて約1/3の範囲が不規則な形状を有している。図5(b)に示されたセル40においても、上述同様の想定では、第一辺50において、2つの端部を合わせて約1/6の範囲が不規則な形状を有している。これにより、セル40の端部における第一辺50と第二辺60とが直交する形状、または第一辺50と第二辺60との境界を認識できない。この結果、セル40および複数のセル40により形成された二次元バーコード10を正確に読み取ることができない。
また、図5(c)に示されたセル40において、上述同様の想定では、セル40の第一辺50において、2つの端部を合わせて約1/9の範囲が不規則な形状を有している。二次元バーコード10を読み取るスキャナの性能にもよるが、この程度の不規則な形状を有しても、許容できる範囲であるため、読み取ることができる。
これに比較すると、本実施形態に係るセル4および二次元バーコード1では、第一辺5の長さLと第二辺6の長さWとの比が2:1以下である場合と、第一辺5の長さLと第二辺6の長さWの比が2:1よりも大きい場合との両方においても、スキャナによってセル4および二次元バーコード1を正確に読み取ることを確認できた。
言い換えれば、本実施形態に係る二次元バーコード1の形成方法によれば、セル4の第一辺5の長さLと第二辺6の長さWとの比が2:1以下の場合においても、スキャナに正確に認識されるセルを形成することができる。一方、セル4の第一辺5の長さLと第二辺6の長さWとの比が2:1よりも大きい場合、少なくとも従来のセルの形成方法同等の効果を有する。
以下、図6を用いて、本実施形態に係る二次元バーコードを形成する工程を説明する。
図6に示すように、本実施形態に係る二次元バーコードを形成する工程は、二次元バーコードの設定値を入力する工程(ステップS100)と、二次元バーコードの設定値をレーザー用データに変換する工程(ステップS110)と、レーザーマーキング用のデータを生成する工程(ステップS120)と、レーザーを用いて基材に照射(マーキング)する工程(S130)とを有している。
ステップS100において、レーザーの制御装置に対して、マーキングすべき情報(文字および数字)を入力する。また、ステップS100において、基材の材質と、マーキング速度と、マーキングの開始位置との情報を入力することもできる。ステップS100における情報が入力されると、レーザーを制御する装置において、マーキングすべき情報がバーコードの形式にエンコードされる(ステップS110)。
その後、ステップS120に進む。
次に、ステップS120において、エンコードされたバーコードデータに基づいて、レーザーの制御装置は、エンコードされたバーコードデータから、レーザーを移動させるための制御データを生成する。ステップS120において、制御装置が生成する制御データは、レーザーが照射すべき位置と、レーザーが照射しない位置とを示すいわゆる線分データと、この線分データに基づいて、レーザーを操作するための操作指令との両方を含むことができる。
その後、ステップS130に進む。
ステップS130において、レーザーの制御装置は、ステップS120で生成されたデータに基づいて、基材にレーザーを照射する動作を制御し、二次元バーコード1を形成する。具体的に、ステップS120で生成したデータに含まれたレーザーの照射位置に関する情報に基づいて、上述の図3(a)から図3(c)に示されたセル4の形成方法に従って、セル4を繰り返し形成することにより、二次元バーコード1を形成する。
上述のように、ステップS130において、セル4を繰り返し形成する操作を説明したが、本発明は、これに制限されない。例えば、二次元バーコード1において、複数のセル4が連続して形成される場合、それぞれのセル4を個別に形成することなく、複数のセル4によって構成されたセル4の集合体を同時に形成することも可能である。ただし、この場合においても、それぞれのセル4における連結線部4Aを適宜形成する必要がある。
また、ステップS130において、セル4の第一辺5の長さLと第二辺6の長さWとの比が2:1よりも大きい場合、連結線部4Aの形成を省略することも可能である。
ステップS130において、ステップS120に規定されたすべてのセル4が形成されると、レーザーの制御装置がレーザーを停止し、待機状態に制御する。このとき、継続して形成する二次元バーコード1がある場合、レーザーの制御装置に次の二次元バーコードの情報を入力することができる。続いて形成する二次元バーコード1がない場合、レーザーの制御装置がレーザーを停止する。
これで、本実施形態に係る二次元バーコード1を形成する各工程が終了する。
以上、本発明の一実施形態および実施例について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したり、実施形態と従来技術との構成を組み合わせたりすることが可能である。
上述の実施形態において、二次元バーコード1のセル4において、2つの連結線部4Aが形成される例を説明した。ただし、本発明は、これに限定されない。例えば、場合によって、二次元バーコード1のセル4において、1つの連結線部4Aのみを形成することで、同様の効果を奏することができる。
1,10 二次元バーコード
2 位置決め用シンボル
3 データ領域
4,40 セル
4A 連結線部
5,50 第一辺
6,60 第二辺
L,L1,L2,L3,W 長さ
D スポット径

Claims (7)

  1. 複数の四角い形状のセルがマトリックス形状をなして基材の上に配置されることにより形成された二次元バーコードの描画方法であって、
    複数のレーザーを前記セルの第一辺が伸びる方向に沿って移動させて前記基材に照射することにより、直線形状を有し、かつ、互いに平行する複数の描画線を形成する第一工程と、
    少なくとも1本のレーザーを前記セルの前記第一辺に直交する第二辺が伸びる方向に沿って移動させることにより、前記複数の描画線の端部同士を連結する連結線部を形成する第二工程と、
    を有する、
    二次元バーコードの描画方法。
  2. 前記第二工程において、前記レーザーを前記第二辺が伸びる方向に沿って、複数回移動させることにより、複数の前記連結線部を形成する請求項1に記載の二次元バーコードの描画方法。
  3. 前記セルの前記第一辺の長さと前記第二辺の長さとの比が2:1以下である請求項1あるいは請求項2に記載の二次元バーコードの描画方法。
  4. 前記レーザーのスポット径が100μmから200μmの範囲内であり、前記第一辺および前記第二辺の長さは、前記レーザーの前記スポット径以上である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の二次元バーコードの描画方法。
  5. レーザーを基材に走査させて印字することにより形成された二次元バーコードであって、
    前記二次元バーコードは、マトリックス形状をなして前記基材の上に配置された四角い形状を有する複数のセルから形成され、
    前記複数のセルのそれぞれは、直線形状を有し、かつ、互いに平行する複数の描画線と、複数の前記描画線の端部同士を連結する連結線部とから形成され、
    複数の前記描画線は、前記レーザーを用いて、前記セルの第一辺が伸びる方向に沿って複数回走査させて前記基材に印字することにより形成され、
    前記連結線部は、前記レーザーを用いて、前記第一辺に直交する前記セルの第二辺が伸びる方向に沿って走査させて前記基材に印字することにより、複数の前記描画線のそれぞれの端部同士を連結するように形成される
    二次元バーコード。
  6. 前記セルの前記第一辺の長さと前記第二辺の長さとの比が2:1以下である請求項5に記載の二次元バーコード。
  7. 前記レーザーのスポット径が100μmから200μmの範囲内であり、前記第一辺および前記第二辺の長さは、前記レーザーのスポット径以上である請求項5あるいは請求項6に記載の二次元バーコード。
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