JP5721641B2 - マーキング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、対象物に予め定められた記号をマーキングするマーキング装置に関する。
例えば、鉄鋼生成プロセスを経て生成された鉄鋼のそれぞれの表面にはその鉄鋼に特有の記号が印字(マーキング)され、以後、この記号に基づいて各鉄鋼に対する製品管理が行われる。
従来は、鉄鋼へのマーキングは、作業者が一つ一つの鉄鋼に対して塗料で手書きすることにより、行われてきたが、作業者の手書きの作業量を低減し、さらに、マーキング作業に要する時間を短縮化するため、種々のマーキング装置が提案されている。
例えば、特開平6−246476号公報(特許文献1)は、鋼板部材を載置する定盤の上方において前後左右方向及び上下方向に移動自在な印字ロボットと、印字ロボットに取り付けられたマーキング用レーザーヘッドと、レーザーヘッドからのレーザー光により熱転写されて鋼板部材の表面にマーキングされ、鋼板部材の表面に同質化される熱転写材のシートフィーダーと、からなるマーキング装置を提案している。
特開平6−246476号公報
図6は、ドット式マーキング方法によってマーキングされた数字の「1」の一例を示す平面図である。
図6に示すように、数字の「1」は一定ピッチ(間隔)に配列された複数のドット500から構成されている。
数字の「1」がマーキングされる場合には、最初に適当な位置にドット501が形成される。次いで、右斜め上方に複数のドット500が連続的に形成され、最後にドット502が形成される。ドット501からドット502までのドット500によって、右斜め方向(水平方向に対して反時計方向に鋭角をなす方向)に延びる第一の線分510が形成される。
次いで、ドット502を始点として鉛直方向下方に複数のドット500が連続的に形成され、最後にドット503が形成される。ドット502からドット503までのドット500によって、鉛直方向に延びる第二の線分520が形成される。
次いで、ドット503を始点として左方向に複数のドット500が連続的に形成され、最後にドット504が形成される。その後、ドット504を始点として、右方向に複数のドット500が連続的に形成され(途中でドット503を通過する)、最後にドット505が形成される。ドット504からドット505までのドット500によって、水平方向に延びる第三の線分530が形成される。
以上のようにして形成される第一の線分510、第二の線分520及び第三の線分530によって数字の「1」が形成される。
図7は第一の線分510と第二の線分520との境界領域に生じる問題を示す平面図である。
第一の線分510の長さは予め決められているものとする。この場合、第一の線分510を形成する際に、第一の線分510の長さがドットのサイズ(直径)の整数倍であれば、図6に示したように、ドット502は第一の線分510の端部(右端)を中心として形成される。
これに対して、第一の線分510の長さがドットのサイズ(直径)の整数倍ではない場合には、図7に示すように、第一の線分510の端部(右端)511にはドットが形成されず、端部511の手前に第一の線分510における最後のドット506が形成されることになる。
次いで、第一の線分510における最後のドット506に続いて、第二の線分520における最初のドット507が形成される。
すなわち、第一の線分510における最後のドット506の中心と第一の線分510の端部(右端)511との間の距離をS1とすると、距離S1がドット間のピッチPよりも小さい場合(S1<P)には、第一の線分510の端部(右端)511にはドットが形成されずに、第一の線分510の端部(右端)511から距離S2(S2<P)の位置に第二の線分520における最初のドット507が形成される。
距離S1、距離S2及びピッチPの間の関係は以下の通りである。
S1+S2=P
マーキングされる文字は見やすいことが要求されるため、記号を構成する各線分の端部には必ずドットが形成されることが必要である。例えば、図7に示したように、第一の線分510の端部511にドット500が形成されないと、外観的な見やすさが大幅に低減する。
図8は第二の線分520と第三の線分530との境界領域に生じる問題を示す平面図である。
第二の線分520の長さは予め決められているものとする。この場合、第二の線分520を形成する際に、第二の線分520の長さがドットのサイズ(直径)の整数倍であれば、図6に示したように、ドット503は第二の線分520の端部(下端)521を中心として形成される。
これに対して、第二の線分520の長さがドットのサイズ(直径)の整数倍ではない場合には、図8に示すように、第二の線分520の端部(下端)521にはドットが形成されず、端部521の手前に第二の線分520における最後のドット508が形成されることになる。
次いで、第二の線分520における最後のドット508に続いて、第三の線分530における最初のドット509が形成される。
すなわち、第二の線分520における最後のドット508の中心と第二の線分520の端部(下端)521との間の距離をS3とすると、距離S3がドット間のピッチPよりも小さい場合(S3<P)には、第二の線分520の端部(下端)521にはドットが形成されずに、第二の線分520の端部(下端)521から距離S4(S4<P)の位置に第三の線分530における最初のドット509が形成される。
距離S3、距離S4及びピッチPの間の関係は以下の通りである。
S3+S4=P
上述のように、記号を構成する各線分の端部には必ずドットが形成されることが必要である。このため、図7に示した例と同様に、第二の線分520の端部521にドット500が形成されないと、外観的な見やすさが大幅に低減する。
図9は第二の線分520と第三の線分530との境界領域に生じる第二の問題を示す平面図である。
図8に示した例における問題を解決するためには、第二の線分520の下端521に第二の線分520における最後のドット508を強制的に形成するようにすることも可能である。
しかしながら、第二の線分520の下端521にドット508を形成したとしても、第二の線分520の長さがドットのサイズ(直径)の整数倍ではない場合には、図9に示すように、第二の線分520における最後のドット508とその一つ手前のドット511との間にスペース512が生じることとなる。すなわち、図8に示した問題は解決されるにしても、第二の線分520と第三の線分530との間にスペース512が生じるという新たな問題が生じる。
図10は、ドット式マーキング方法によりマーキングを行った場合に生じるさらに他の問題を示す平面図である。
例えば、0から9までの数字の中には、数字を構成する複数の線分のうちの二つの線分が相互に重なり合うことがある。
図10に示すように、例えば、数字の「8」においては、上方の円の部分541と下方の円の部分542とが中央の領域543において重なり合う。この中央領域543においては、上方の円の部分541を構成するドットと下方の円の部分542を構成するドットとが二重に重なり合って形成されるため、中央領域543における線は他の領域における線よりも太くなることが避けられず、外観的な問題を生じる。
本発明はこのような従来のマーキング装置における問題点に鑑みてなされたものであり、ドット式マーキング方法によりマーキングを行った場合に生じる種々の問題点を解決することを可能にするマーキング装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明は、象物に対して塗料を噴霧するノズルと、前記ノズルをXY平面内の任意の座標点に移動させるノズル移動機構と、前記ノズル移動機構の制御及び前記ノズルから前記塗料の噴霧のオン・オフの制御を行う制御装置とを備え、予め定められた記号を、前記ノズルから噴霧する塗料で書き込まれるドットにより、前記対象物に対してマーキングするマーキング装置において、前記制御装置は、前記記号を構成する線分における一方の端から他方の端までの長さに応じて、前記一方の端と前記他方の端の間に連続形成すべき複数のドットのサイズと複数のドット間のピッチを設定し、該設定に基づいて前記一方の端と前記他方の端の間に連続形成すべき複数のドットのXY座標を計算し、該計算で得られた前記XY座標により示される前記ドット位置において前記ノズルをオンにし、前記設定したサイズとピッチの複数のドットにより前記線分を形成することを特徴とするマーキング装置を提供する。
前記制御装置は、前記記号を構成する複数の線分のうちの第一の線分と第二の線分のドットが重なり合う場合に、該重なり合うドットの一方の書き込みを停止することが好ましい。
前記制御装置は、前記記号を構成する複数の線分のうちの少なくとも一つの線分における前記ドット間のピッチを他の線分における前記ドット間のピッチよりも大きくすることが好ましい。
前記制御装置は、前記線分の一部における前記ドット間のピッチを当該線分の他の部分における前記ドット間のピッチよりも大きくすることが好ましい。

前記ノズルを前記XY平面に直交する方向において移動させる第二のノズル移動機構をさらに備えることが好ましい。
本発明に係るマーキング装置においては、制御装置は、記号を構成する線分を予め定められた間隔で配列されたドットで表した場合における各ドットのXY座標を計算し、これらのXY座標により示される各ドットの位置においてノズルを作動させる。従って、任意の所望の位置にドットを形成することが可能になる。
このため、記号を構成する各線分の端部には必ずドットを形成することが可能になり、図7に示したような従来のマーキング装置における問題点は解決することが可能である。
同様に、線分の下端にも不要なスペース512を形成することなく必ずドットを形成することが可能になり、図8及び図9に示したような従来のマーキング装置における問題点は解決することが可能である。
さらに、記号を構成する複数の線分のうちの二つ以上の線分が重なり合う場合には、何れか一つの線分のみに対するドットを形成することが可能であるため、図10に示したような従来のマーキング装置における問題点は解決することが可能である。
結果的に、マーキングされた記号の読み取りやすさを向上させることができ、マーキングされた記号を目視で読み取る場合にも、あるいは、読み取り装置を用いて読み取る場合にも、認識率を大幅に向上させることが可能になる。
本発明の第一の実施形態に係るマーキング装置の概略図である。 本発明の第一の実施形態に係るマーキング装置における制御装置の構造の一例を示すブロック図である。 本発明の第一の実施形態に係るマーキング装置の動作を示すフローチャートである。 図4(A)は各ドット間のピッチをPに設定した場合の線分を示す平面図であり、図4(B)は各ドット間のピッチをP/2に設定した場合の線分を示す平面図である。 本発明の第二の実施形態に係るマーキング装置の概略図である。 ドット式マーキング方法によってマーキングされた数字の「1」の一例を示す平面図である。 従来のドット式マーキング方法によって数字の「1」をマーキングしたときに生じる第一の問題点を示す平面図である。 従来のドット式マーキング方法によって数字の「1」をマーキングしたときに生じる第二の問題点を示す平面図である。 従来のドット式マーキング方法によって数字の「1」をマーキングしたときに生じる第三の問題点を示す平面図である。 従来のドット式マーキング方法によって数字の「1」をマーキングしたときに生じる第四の問題点を示す平面図である。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態に係るマーキング装置100の概略図である。
図1に示すように、搬送装置600上には鉄鋼610が一定間隔で載置されており、搬送装置600は一定速度で一方向601に移動している。搬送装置600は一定距離を進む毎に所定の時間だけ停止する。
本実施形態に係るマーキング装置100は、搬送装置600が停止している間において、各鉄鋼610の表面611に所定の記号(数字やアルファベットなど)をマーキングする。
本実施形態に係るマーキング装置100は、鉄鋼610の表面611に対して塗料を噴霧するノズル110と、ノズル110をXY平面内の任意の座標点に移動させるノズル移動機構120と、ノズル110及びノズル移動機構120の各々の動作を制御する制御装置130と、を備えている。
ノズル移動機構120は、ノズル110を水平方向(X方向)141において移動させる第一ノズル駆動装置121と、ノズル110を鉛直方向(Y方向)142において移動させる第二ノズル駆動装置122と、からなる。
ノズル110は、第一ノズル駆動装置121により水平方向141に、さらに、第二ノズル駆動装置122により鉛直方向142にそれぞれ移動するように構成されているため、鉄鋼610の表面611の任意の点に移動することが可能である。
ノズル110は制御装置130から送信されるオン・オフ制御信号に従って作動する。すなわち、制御装置130から送信されるオン・オフ制御信号に従って塗料噴霧のオン・オフを繰り返すことによって、予め定められた記号を鉄鋼610の表面611にマーキングする。
制御装置130は、第一ノズル駆動装置121及び第二ノズル駆動装置122の各々に制御信号を送信し、第一ノズル駆動装置121及び第二ノズル駆動装置122の動作を制御する。すなわち、ノズル110が鉄鋼610の表面611内の任意の位置に到達するように、第一ノズル駆動装置121及び第二ノズル駆動装置122の移動方向及び移動距離を制御する。
制御装置130は、さらに、ノズル110に対して、ノズル110の開閉を制御するオン・オフ制御信号を送信し、塗料噴霧のオン・オフを制御する。制御装置130は、このように、第一ノズル駆動装置121、第二ノズル駆動装置122及びノズル110の動作を制御することにより、鉄鋼610の表面611に所望の記号をマーキングする。
図2は制御装置130の構造の一例を示すブロック図である。
制御装置130は、中央処理装置(CPU)131と、第一のメモリ132と、第二のメモリ133と、各種命令及びデータを中央処理装置131に入力するための入力インターフェイス134と、中央処理装置131により実行された処理の結果を出力する出力インターフェイス135と、中央処理装置131と第一のメモリ132、第二のメモリ133、入力インターフェイス134及び出力インターフェイス135とを接続するバス136と、から構成されている。
第一及び第二のメモリ132、133の各々は、リード・オンリー・メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)またはICメモリーカードなどの半導体記憶装置、フレキシブルディスクなどの記憶媒体、ハードディスク、あるいは、光学磁気ディスクなどからなる。本実施形態においては、第一のメモリ132はROMからなり、第二のメモリ133はRAMからなる。
第一のメモリ132は中央処理装置131が実行するための各種の制御用プログラムその他の固定的なデータを格納している。
第二のメモリ133は様々なデータ及びパラメータを記憶しているとともに、中央処理装置131に対する作動領域を提供する、すなわち、中央処理装置131がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納している。
中央処理装置131は第一のメモリ132からプログラムを読み出し、そのプログラムを実行する。すなわち、中央処理装置131は第一のメモリ132に格納されているプログラムに従って作動する。
図3は本実施形態に係るマーキング装置100の動作を示すフローチャートである。
制御装置130は、マーキングする記号を構成する線分を一定間隔で配列されたドットで表した場合における各ドットのXY平面(すなわち、鉄鋼610の表面611)内におけるXY座標を計算する(ステップS100)。
例えば、数字の「1」をマーキングする場合には、以下のように、ドットのXY座標を計算する。
まず、制御装置130は、第一の線分510におけるドット501からドット502までの各ドットのXY座標を計算する。この場合、ドット501が第一の線分510の左端に、ドット502が第一の線分510の右端に位置するように、ドット501及びドット502のXY座標を決定する。
例えば、第一の線分510の長さが既に決まっている場合には、各ドット500間のピッチもしくは各ドットのサイズ(直径)またはその双方を変更することにより、第一の線分510の両端のドット501及びドット502のXY座標を決定する。
次いで、制御装置130は、第二の線分520におけるドット502からドット503までの各ドットのXY座標を計算する。この場合、ドット502は既に第二の線分520の上端(すなわち、第一の線分510の右端)に位置することが決まっているので、ドット503が第二の線分520の下端に位置するように、ドット503のXY座標を決定する。
例えば、第二の線分520の長さが既に決まっている場合には、各ドット500間のピッチもしくは各ドットのサイズ(直径)またはその双方を変更することにより、第二の線分520の下端のドット503のXY座標を決定する。
次いで、制御装置130は、第三の線分530におけるドット504からドット505までの各ドットのXY座標を計算する。この場合、ドット503のXY座標は既に決定されているので、ドット503が第三の線分530の中点に位置し、かつ、ドット504が第三の線分530の左端に、ドット505が第三の線分530の右端に位置するように、ドット504及びドット505のXY座標を決定する。
例えば、第三の線分530の長さが既に決まっている場合には、各ドット500間のピッチもしくは各ドットのサイズ(直径)またはその双方を変更することにより、ドット503が第三の線分530の中点に位置するように、第三の線分530の両端のドット504及びドット505のXY座標を決定する。
以上のように、制御装置130は、第一の線分510、第二の線分520及び第三の線分530の各ドット500の全てのXY座標を決定すると、決定されたXY座標の選択順序を決定する(ステップS110)。XY座標の選択順序とは各ドットを形成(印字)する順序である。
具体的には、第一の線分510のドット501に付与されたXY座標を1番目に選択すべき座標として指定する。以下、ドット502までの各ドット500に対して選択順序を示す番号(2番からN番まで:Nは第一の線分501を構成するドット500の数)を付与する。
第一の線分510のドット502まで選択順序が付与された後は、同様にして、第二の線分520の各ドットに対して、ドット502からドット503まで順番に選択順序を付与する。
第二の線分520のドット503まで選択順序が付与された後は、同様にして、第三の線分530のドット503からドット504までの各ドット500に対して順番に選択順序を付与する。
第三の線分530のドット503からドット504までの各ドット500に対して選択順序が付与された後は、同様にして、第三の線分530のドット503からドット505までの各ドット500に対して順番に選択順序を付与する。
なお、第三の線分530のドット503からドット504までの各ドット500に対しては一通りの選択順序が付与される。すなわち、ドット504からドット503に戻る際には、ドット504からドット503までの各ドット500に対して二重に選択順序が付与されることはない。
以上のように、各ドット500に対して選択順序が付与された後、制御装置130は、ノズル110が、決定されたXY座標の選択順序に従って移動するように、第一ノズル駆動装置121及び第二ノズル駆動装置122を制御する。
具体的には、制御装置130は、最初に、ノズル110をドット501の位置に移動させた後、ノズル120を作動させる。これにより、ドット501が形成される。
次いで、制御装置130は、ノズル110をドット501以降のドット502までの各ドットの位置に順次移動させ、各ドット500の位置においてノズル120を作動させる。このようにして、第一の線分510が形成される(ステップS120)。
次いで、制御装置130は、ノズル110をドット502以降のドット503までの各ドット500の位置に順次移動させ、各ドット500の位置においてノズル120を作動させる。このようにして、第二の線分520が形成される(ステップS130)。
次いで、制御装置130は、ノズル110をドット503以降のドット504までの各ドット500の位置に順次移動させ、各ドット500の位置においてノズル120を作動させる。このようにして、第三の線分530の左半分が形成される(ステップS140)。
次いで、制御装置130は、ノズル110をドット504からドット503の位置まで戻す(ステップS150)。ノズル110がドット504からドット503の位置まで戻る際には、ドット503からドット504までの各ドット500に対してはそれらの選択順序に従って既にノズル110が作動しており、かつ、ドット503からドット504までの各ドット500に対しては二重に選択順序が付与されていないので、制御装置130はノズル110を作動させない。
次いで、制御装置130は、ノズル110をドット503以降のドット505までの各ドット500の位置に順次移動させ、各ドット500の位置においてノズル110を作動させる。このようにして、第三の線分530の右半分が形成される(ステップS160)。
以上のようにして、第一の線分510、第二の線分520及び第三の線分530が形成され、数字の「1」がマーキングされる。
本実施形態に係るマーキング装置100によれば、制御装置130は、記号を構成する線分を一定間隔で配列されたドットで表した場合における各ドットのXY座標を計算し、これらのXY座標により示される各ドットの位置においてノズル110を作動させる。従って、任意の所望の位置にドットを形成することが可能になる。
このため、第一の線分510の右端511には必ずドットを形成することが可能になり、図7に示したような従来のマーキング装置における問題点は解決することが可能である。
同様に、第二の線分520の下端521にも不要なスペース512を形成することなく必ずドットを形成することが可能になり、図8及び図9に示したような従来のマーキング装置における問題点は解決することが可能である。
さらに、記号を構成する複数の線分のうちの二つ以上の線分が重なり合う場合には、何れか一つの線分のみに対するドットを形成することが可能であるため、図10に示したような従来のマーキング装置における問題点は解決することが可能である。
なお、本実施形態に係るマーキング装置100は上記の構成に限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
例えば、本実施形態に係るマーキング装置100においては、各ドットを形成する順序として、第一の線分510を1番目、第二の線分520を2番目、第三の線分530を3番目とする順序を採用したが、この順序は任意である。例えば、必要に応じて、第三の線分530を1番目、第二の線分520を2番目、第一の線分510を3番目とする順序を採用することも可能である。
また、本実施形態に係るマーキング装置100においては、マーキングする記号としてアラビア数字を例としたが、アラビア数字の他に、文字(日本語及び外国語)、他のフォントの数字(例えば、ギリシャ数字など)、その他全ての識別用マークをマーキングすることが可能である。
また、制御装置130は、記号を構成する複数の線分のうちの少なくとも一つの線分におけるドット間の間隔を他の線分におけるドット間の間隔よりも大きく(または、小さく)することにより、当該一つの線分と他の線分との間のコントラストを変化させ、記号の読み取り性能を向上させることも可能である。
図4(A)は各ドット間のピッチをPに設定した場合の線分を示す平面図であり、図4(B)は各ドット間のピッチをP/2に設定した場合の線分を示す平面図である。
図4(B)に示すように、ドットのサイズが一定である場合には、ドット間のピッチを小さくすることにより、塗料密度が大きくなり、鮮明度が大きくなる。例えば、数字の「1」における第二の線分520を第一の線分510及び第三の線分530に対して強調したい場合には、第一の線分510及び第三の線分530における各ドット間のピッチをPに設定し、第二の線分520における各ドット間のピッチをP/2に設定することができる。
また、制御装置130は、一つの線分の一部分におけるドットの間隔を当該線分の他の部分におけるドット間の間隔よりも大きくする(または、小さく)ことも可能である。
(第二の実施形態)
図5は、本発明の第二の実施形態に係るマーキング装置200の概略図である。
本実施形態に係るマーキング装置200は、第一の実施形態に係るマーキング装置100と比較して、第二ノズル移動機構210を追加的に備えている。この点をのぞいて、本実施形態に係るマーキング装置200は第一の実施形態に係るマーキング装置100と同様の構造を有している。
第二ノズル移動機構210は、水平方向141及び鉛直方向142の双方に直交する方向(Z方向)143において、ノズル110を移動させる。すなわち、第二ノズル移動機構210はノズル110を鉄鋼610から離れる方向及び鉄鋼610に近づく方向143に移動させる。
鉄鋼610は搬送方向601において必ずしも一直線上に配列されているわけではなく、搬送方向601と直交する方向においてずれて配列されていることが多く、このような場合には、ノズル110と鉄鋼610との間の距離が一定せず、ノズル110から噴霧される塗料が鉄鋼610の表面611上に拡散する範囲が一定しない。
このため、第二ノズル移動機構210により、ノズル110が鉄鋼610の表面611と直交する方向143に移動可能であるように構成することにより、ノズル110と各鉄鋼610との間の距離を一定に維持することが可能になり、一定の品質で鉄鋼610の表面611にマーキングを施すことが可能になる。
なお、第二ノズル移動機構210は、ノズル110のみをZ方向143に移動させるものであってもよく、あるいは、マーキング装置200の全体をZ方向143に移動させるものであってもよい。
100 本発明の第一の実施形態に係るマーキング装置
110 ノズル
120 ノズル移動機構
121 第一ノズル駆動装置
122 第二ノズル駆動装置
130 制御装置
131 中央処理装置(CPU)
132 第一のメモリ
133 第二のメモリ
134 入力インターフェイス
135 出力インターフェイス
136 バス
200 本発明の第二の実施形態に係るマーキング装置
210 第二ノズル移動機構
500 ドット
600 搬送装置
610 鉄鋼

Claims (5)

  1. 象物に対して塗料を噴霧するノズルと、前記ノズルをXY平面内の任意の座標点に移動させるノズル移動機構と、前記ノズル移動機構の制御及び前記ノズルから前記塗料の噴霧のオン・オフの制御を行う制御装置とを備え、予め定められた記号を、前記ノズルから噴霧する塗料で書き込まれるドットにより、前記対象物に対してマーキングするマーキング装置において、
    前記制御装置は、前記記号を構成する線分における一方の端から他方の端までの長さに応じて、前記一方の端と前記他方の端の間に連続形成すべき複数のドットのサイズと複数のドット間のピッチを設定し、該設定に基づいて前記一方の端と前記他方の端の間に連続形成すべき複数のドットのXY座標を計算し、該計算で得られた前記XY座標により示される前記ドット位置において前記ノズルをオンにし、前記設定したサイズとピッチの複数のドットにより前記線分を形成することを特徴とするマーキング装置。
  2. 請求項1に記載のマーキング装置において、
    前記制御装置は、前記記号を構成する複数の線分のうちの第一の線分と第二の線分のドットが重なり合う場合に、該重なり合うドットの一方の書き込みを停止することを特徴とするマーキング装置。
  3. 請求項1又は2に記載のマーキング装置において、
    前記制御装置は、前記記号を構成する複数の線分のうちの少なくとも一つの線分における前記ドット間のピッチを他の線分における前記ドット間のピッチよりも大きくすることを特徴とするマーキング装置。
  4. 請求項1、2又は3に記載のマーキング装置において、
    前記制御装置は、前記線分の一部における前記ドット間のピッチを当該線分の他の部分における前記ドット間のピッチよりも大きくすることを特徴とするマーキング装置。
  5. 請求項1、2、3又は4に記載のマーキング装置において、
    前記ノズルを前記XY平面に直交する方向において移動させる第二のノズル移動機構をさらに備えることを特徴とするマーキング装置。
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