JP2020039561A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定制御処理を第1の状態及び第2の状態の両方において共通に使用することができ、全体としての処理容量や記憶容量の負担を低減可能な遊技機を提供する。【解決手段】停止制御手段は、第1の状態及び第1の状態とは異なる第2の状態において共通に利用可能である特定制御処理を備え、第1の状態と第2の状態とで共通の制御が可能となるように、停止参照ポインタの補正をするための特殊フラグを設定し、第1の状態における第1の役抽選結果が得られた場合と、第2の状態における第1の役抽選結果とは異なる第2の役抽選結果が得られた場合とに、特定制御処理が利用可能となるように形成され、取得した停止参照ポインタに対して、特殊フラグによる停止参照ポインタの補正を実行可能とすることを特徴とする。【選択図】図27

Description

本発明は、遊技機に関し、さらに詳しくは、リールの停止制御においてデータ容量の削減と、停止制御処理の効率化を図ることができて、更なる遊技性の向上を図ることが可能な遊技機に関する。
従来、スロットマシン等の遊技機では、複数の図柄を変動表示可能な複数のリールと、遊技者の操作によりリールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、複数のリールそれぞれに対応して設けられ、複数のリールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作によりリールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、遊技の進行及び演出を制御する制御装置と、種々の演出を外部に向かって報知する報知手段とを備え、制御装置は、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役の抽選(以下、「役抽選」とする。)を行う役抽選手段を有し、役抽選の結果及びストップスイッチの停止操作タイミングに基づいてリールの回転を停止させ、当選した役に係る図柄の組合せが有効なライン上に揃ったか否かの判定を行い、その判定の結果に応じて所定の利益を付与するようにしている。
ここで、リールの回転を停止させる停止制御では、例えば予め役抽選手段による抽選の結果や、操作されたストップスイッチに対応するリールに応じた停止テーブルが複数個、設けられており、停止制御の際には、この複数の停止テーブルから所定の停止テーブルが選択され、選択された停止テーブル及びストップスイッチが操作されたときの図柄位置に基づき、リールの停止位置が決定され、リールは決定された停止位置まで回転した後、回転を停止する。
ここで、上述のように役抽選の結果に応じて当選した役に係る図柄の組み合わせを揃えたり、揃わないように制御する停止制御の方法としては、主に、停止テーブル方式と、コントロール方式とがある。停止テーブル方式は、いわゆる役に係る図柄の組み合わせを停止させるための停止位置を記憶した停止テーブルを予め用意し、当該停止テーブルを用いて所望の図柄を所定の停止位置へ停止させる停止テーブル方式としてのBTR制御と称されるものである。
また、コントロール方式は、所定の停止位置へ回転してくる図柄毎に停止させて良いか否かを判断して(コントロールして)停止させる判断停止制御である。
このコントロール方式では、停止操作がなされた際に、役抽選結果に対応する図柄が有効ラインへの引き込み範囲内に位置するか否かを予め組み込まれた判断処理プログラムにより判定し、引き込み範囲内に位置すれば当該図柄を有効ライン上に引き込んで停止させる引き込み制御を行う一方、抽選結果に対応していない図柄が有効ライン上に停止して抽選結果に対応しない入賞等が発生するような場合には、引き込み範囲内に位置する他の図柄を引き込んで抽選結果に対応しない図柄が有効ライン上に停止しないように蹴飛ばす、いわゆる蹴飛ばし制御を行う。
テーブル停止制御(停止テーブル方式)としてのBTR制御では、停止操作のタイミング毎に有効ラインに停止させる図柄を定めた停止テーブルを予め複数個、記憶しておき、停止操作が行われた際に当該遊技の抽選結果に対応する停止テーブルを参照し、停止操作が行われたタイミングに対して当該停止テーブルに定められた図柄を有効ライン上に停止させる制御を行うことによって、上述した引き込み制御や蹴飛ばし制御を実現するものである。
この停止テーブル方式としてのBTR制御と、コントロール方式としてのコントロール制御(判断停止制御)とでは、全ての停止操作位置における停止位置を予め記憶した停止テーブルを予め記憶させる必要がある停止テーブル方式としてのBTR制御の方が予め停止テーブルに多数の数値データを記憶させる必要があるためにコントロール方式の停止制御より大きな記憶容量を必要とする。
しかし、通常、記憶容量の負担を軽減するためにコントロール制御だけで停止制御を実行しようとしてもコントロール制御だけでは全ての役の図柄組み合わせを停止させることが難しい場合があるため、コントロール制御だけで全ての停止制御を実行できない場合が発生し、停止テーブルを用いたBTR制御を用いて、両方の停止制御方式を併用する場合が多い。
ここで、停止テーブル方式としてのBTR制御と、判断停止制御としてのコントロール方式との両方の停止制御において、停止制御に必要な情報を取得するために役抽選の結果及び停止操作タイミングに基づいて、選択可能な停止参照ポインタ(BTRポインタ)が用いられている。この停止参照ポインタ(BTRポインタ)を演算処理することで、図柄情報等の停止制御に必要な情報を取得している。
さらに、この停止参照ポインタ(BTRポインタ)を複数個、取得し、所定の優先順序の下、取得した停止参照ポインタ(BTRポインタ)が適切なものであるか否かを判断し、適切でない場合には、次の優先順序の停止参照ポインタ(BTRポインタ)を取得するコントロール移行制御も採用されている。
従来、所定の優先順序に従って、停止参照ポインタ(BTRポインタ)若しくはそれに対応するパラメータ(具体的には例えば「停止図柄」)を取得する停止制御処理は、優先順序を規定した複数の停止参照ポインタ(BTRポインタや停止図柄)を特定すると共に、所定の補正処理を実行した後、停止参照ポインタ(BTRポインタや停止図柄)の取得→停止参照ポインタ(BTRポインタや停止図柄)の判定→停止参照ポインタ(BTRポインタや停止図柄)の再取得を繰り返し実行するものである(例えば、特許文献1)。
特許6197091号
しかし、上述した従来技術(特許文献1)では、停止参照ポインタ(BTRポインタや停止図柄)の取得、停止参照ポインタ(BTRポインタや停止図柄)の判定、停止参照ポインタ(BTRポインタや停止図柄)の再取得は、「一連の処理」で実行されている。
このため、停止参照ポインタ(BTRポインタや停止図柄)の取得、又は、停止参照ポインタ(BTRポインタや停止図柄)の再取得と、停止参照ポインタ(BTRポインタや停止図柄)の判定とを別々の独立した処理(モジュール)で実行し、さらに、停止参照ポインタ(BTRポインタや停止図柄)の判定を、他の特別な停止制御処理としての特定制御処理(例えば後述するGDA処理)においても実行しようとすると「一連の処理」で実行する従来技術では、適切に停止参照ポインタ(BTRポインタや停止図柄)が補正されない状態が発生する場合があるという問題点があった(具体的には、図25に示すような後述する詳細な説明における「比較例」参照。)。
上記の問題点に鑑み、本願発明は、特殊フラグによる停止参照ポインタ(後述するBTRポインタ)の補正を実行することで、特定制御処理を第1の状態及び第2の状態の両方において共通に使用することができ、全体としての処理容量や記憶容量の負担を低減させることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、次の点を特徴とする。すなわち、複数の図柄61を周囲に配置した複数のリール62と、前記リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40と、各リール62の回転を停止させるための複数のストップスイッチ50と、前記スタートスイッチ40の操作に基づき役が当選するか否かの抽選(以下、「役抽選」とする。)を行うための役抽選手段120と、前記役抽選手段120の前記役抽選の結果及び前記ストップスイッチ50の停止操作タイミングに基づいて、前記リール62の停止制御を行う停止制御手段140とを備え、前記役抽選の結果及び前記ストップスイッチ50の前記停止操作タイミングに基づいて前記リール62の回転を停止させ、当選した役に係る図柄61の組み合わせが所定のラインに揃ったか否かに応じて所定の利益を付与可能な遊技を行う遊技機10であって、前記停止制御手段140は、前記役抽選の結果及び前記停止操作タイミングに基づいて、複数種類の停止制御で利用可能な停止参照ポインタ(具体的にはBTRポインタ)を取得すると共に、第1の状態(具体的には通常状態)及び前記第1の状態とは異なる第2の状態(具体的にはRBB状態)において共通に利用可能である特定制御処理(具体的にはGDA処理)を備え、前記第1の状態と前記第2の状態とで共通の制御が可能となるように、前記停止参照ポインタの補正をするための特殊フラグ(具体的には疑似GDAフラグ)を設定し、前記第1の状態における前記役抽選の結果として、第1の役抽選結果(具体的にはGDA当選)が得られた場合と、前記第2の状態における前記役抽選の結果として、前記第1の役抽選結果(具体的にはGDA当選)とは異なる第2の役抽選結果(具体的にはBZK1当選)が得られた場合とに、前記特定制御処理が利用可能となるように形成され、取得した前記停止参照ポインタに対して、前記特殊フラグ(具体的には疑似GDAフラグ)による前記停止参照ポインタの補正を実行可能とすることを特徴とする。
本発明に係る停止制御手段140によれば、特殊フラグによる停止参照ポインタ(具体的にはBTRポインタ)の補正を実行することで、特定制御処理(具体的にはGDA処理)を第1の状態及び第2の状態の両方において共通に使用することが可能となる。
これにより、第1の状態及び第2の状態(具体的にはRBB状態)でそれぞれ各状態に整合する特定制御処理(具体的にはGDA処理)をそれぞれ設けるような場合、各状態の特定制御処理(具体的にはGDA処理)の処理容量や記憶容量等が大きくなると、処理容量や記憶容量の負担が大きくなるのに対して、特定制御処理の記憶容量が大きくても、本発明のように各状態において、共通に使用することで、全体としての記憶容量の負担を低減させることができる。
なお、ここで停止テーブル方式(BTR制御)における「停止テーブル」とは、具体的には、例えば、ストップスイッチ50が停止操作されたときのリール62の図柄61位置(図柄61番号、停止操作位置)に応じたリール62の停止位置に関する情報(例えば、滑りコマ数)が定めてあるようなものが含まれる。したがって、停止制御に用いる特定の停止テーブル440が取得されると、ストップスイッチ50が停止操作されたときのリール62の図柄61位置(図柄61番号0〜19等)により、当該リール62の停止位置が確定する。
本発明の「役抽選手段120」は、具体的には、“複数の役のいずれかに当選”又は“ハズレ(複数の役のいずれにも当選しない)”の抽選を行うものである。このときの抽選の結果は、「内部当選情報」「フラグポインタ(FP)」とも呼称し、「一つの役の当選」(単独当選)であったり、「複数の役の当選」(同時当選)であったりし、予め定められているものが得られる。
役抽選の結果は、例えば、ボーナス役(役物)の当選又は非当選を示す1バイトの情報を上位とし、ボーナス役以外の役(小役や再遊技役)の当選又は非当選を示す1バイトの情報を下位とした、2バイトの情報として得られる。
例えば、RBB1役(ボーナス役)とDA11役(小役)とに同時当選した場合、RBB1役の当選を示す上位1バイトの情報($01)と、DA11役の当選を示す下位1バイトの情報($05)とから成る2バイトの情報が、役抽選の結果(フラグポインタ)として得られる。また、DA11役(小役)に単独当選した場合、ボーナス役の非当選を示す上位1バイトの情報(例えば$00)と、DA11役の当選を示す下位1バイトの情報(例えば$05)とからなる2バイトの情報が、役抽選の結果(フラグポインタ)として得られる。
このように、役抽選の結果(フラグポインタ)が2バイトの情報(上位1バイトと下位1バイト)として得られることから、この2バイトの情報のうちの上位1バイトを指して「フラグポインタ(FP)の上位」と呼称し、2バイトの情報のうちの下位1バイトを指して「フラグポインタ(FP)の下位」と呼称する場合がある。例えば、役抽選の結果が、「RBB1役とDA11役との同時当選」であったとすると、フラグポインタの上位=「$01」(RBB1役の当選)となり、フラグポインタの下位=「$05」(DA11役の当選)となる。
本発明の停止制御手段140において、「役抽選の結果及び前記停止操作タイミングに基づいて、複数種類の停止制御で利用可能な停止参照ポインタを取得」とは、具体的には、後述する図9に示す第1段階等が対応する。
本発明は、「複数種類の停止制御」を有するものである。具体的には、「複数種類の停止制御」として、第1の停止制御(例えばコントロール制御、コントロール制御処理S517,S527,S543)と第2の停止制御(例えばBTR制御、BTR制御処理S519,S529)と、第3の停止制御(例えばコントロール移行制御、コントロール移行制御処理S518,S528,S532)とが含まれる。
本発明の停止制御手段140は、例えば、コントロール情報グループとライン情報とに基づいて、役抽選手段120の役抽選の結果に基づいて図柄61を所定のラインに停止させるにあたって、取得した停止参照ポインタが、第1の停止制御に対応するポインタか、第2の停止制御に対応するポインタか、第3の停止制御に対応するポインタかを判断しておき、この判断結果に対応する停止制御によって、前記所定の図柄61を所定のラインに停止させることができる。
本発明は、「複数種類の停止制御で利用可能な停止参照ポインタ」を備えている。
このとき「複数種類の停止制御で利用可能」とは、ある停止制御で利用する停止参照ポインタを別の停止制御でも共通して利用可能であると言うことではなく、ある停止制御で利用する停止参照ポインタと、別の停止制御で利用する停止参照ポインタとが別々にあって、それらが複数の停止参照ポインタを構成する、と言う意味のものが含まれる。
本発明では、複数種類の停止制御(例えばコントロール制御とBTR制御)のそれぞれに割り当てられる複数の停止参照ポインタが設けられている。これらの停止参照ポインタ(例えばBTRポインタ)のうち、コントロール制御用に割り当てられるBTRポインタは、ライン情報(有効ライン86)と図柄61情報(有効ライン86へ優先的に引き込む図柄61)を一意の情報として得られるよう、役抽選の結果や停止操作タイミング等に応じて、予め定められている。よって、本発明では、役抽選の結果および停止操作タイミング等に基づいて、先ず、停止参照ポインタを取得することで、当該停止操作により停止させるリール62において、いずれの有効ライン86へ、いずれの図柄61を優先的に引き込むかが特定可能となる。
本発明は、「第1の状態及び前記第1の状態とは異なる第2の状態」を備えるものである。ここで、一般的な遊技機において、通常状態における役抽選において参照される抽選情報(例えば通常状態用の役抽選テーブル)と、RBB状態における役抽選において参照される抽選情報(例えばRBB状態用の役抽選テーブル)とは、例えば小役の当選確率や当選する役の種類(当選するフラグポインタの種類)など、抽選情報が異なっている。このように、抽選情報が互いに異なる状態を、第1の状態と第2の状態とにすると良い。このため、前記第1の状態は、例えば通常状態制御手段160により制御される通常状態が好適であって、これ以外にも遊技者にとって比較的有利となる通常状態のチャンスモードであっても良い。また、前記第2の状態は、例えばボーナス制御手段180により制御されるRBB状態(ボーナス遊技状態)であって、これ以外にも、RB遊技状態やCBB遊技状態などのボーナス遊技状態が好適である。
また、本発明の「第1の状態及び前記第2の状態において共通に利用可能である特定制御処理」は、例えば図26及び図27に示すように、第1の状態であるときには当該第1の状態中に実行される処理(通常処理S511)から特定制御処理(GDA処理S530)へ移行すると共に、第2の状態であるときには当該第2の状態中に実行される処理(RBB処理S520)から特定制御処理(GDA処理S530)へ移行し、いずれの状態の処理からも同じ特定制御処理(GDA処理S530)へ移行可能である、ことが含まれる。
本発明は、「前記第1の状態と前記第2の状態とで共通の制御が可能となるように、前記停止参照ポインタの補正をするための特殊フラグを設定」するものである。詳しくは、第1の状態において実行される場合の特定制御処理と第2の状態において実行される場合の特定制御処理とで共通の制御が可能となるように、停止参照ポインタの補正をする特殊フラグを設定するものである。例えば図26に示すように、通常状態における通常処理S511から移行した場合のGDA処理S530と、RBB1状態におけるRBB処理S520から移行した場合のGDA処理S530とが共通の制御となるように、BTRポインタ(停止参照ポインタ)の補正をするための疑似GDAフラグ(特殊フラグ)を設定する、ものが含まれる。
本発明の「特殊フラグを設定」とは、例えば特殊フラグに特定の数値(0・1・2・3…)を設定することである。この場合、特定の数値には「0($00)」も含まれ、「$00」を特定の数値として特殊フラグに設定する場合も含まれる。また、「停止参照ポインタの補正をするための特殊フラグを設定」には、特殊フラグを設定し、設定した特殊フラグを用いて停止参照ポインタを補正した結果、補正前から停止参照ポインタが変わらない場合、言い換えると、補正しても停止参照ポインタが変化しないように特殊フラグを設定する場合、も含まれる。なお、本発明において特殊フラグを設定する場合には、後述するように、滞在している遊技状態(第1の状態または第2の状態)に応じて設定すると良い。
本発明は、「第1の状態における役抽選結果として得られる第1の役抽選結果」と「第2の状態における役抽選結果として得られる第2の役抽選結果」とを設けるものである。ここで、第1の役抽選結果は、例えば、第1の状態における役抽選で得られる抽選結果であって、第2の状態(RBB状態)における役抽選では得られない抽選結果(例えば図12のGDA・FP=$08)を採用することができる。同様に、第2の役抽選結果も、例えば、第2の状態における役抽選で得られる抽選結果であって、第1の状態(通常状態)における役抽選では得られない抽選結果(例えば図13のBZK1・FP=$0C)を採用することができる。
本発明は、「第1の状態において第1の役抽選結果が得られた場合と第2の状態において第2の役抽選結果が得られた場合とに特定制御処理が利用可能となる」ものである。これは、例えば図26及び図27に示すように、第1の状態(通常状態)において第1の役抽選結果(GDA)が得られた場合には、第1の状態に対応する停止制御処理(通常処理S511)から特定制御処理(GDA処理S530)へ移行し、また、第2の状態(RBB1状態)において第2の役抽選結果(BZK1)が得られた場合にも、第2の状態に対応する停止制御処理(RBB処理S520)から特定制御処理(GDA処理S530)へ移行可能である、ことに対応している。そして、これらの場合、通常処理S511から移行したGDA処理S530と、RBB処理S520から移行したGDA処理S530と、が共通の停止制御となっている。
本発明は、「取得した前記停止参照ポインタに対して、前記特殊フラグによる前記停止参照ポインタの補正を実行可能とする」ものである。これは、言い換えると、取得した停止参照ポインタの値に対して特殊フラグを補正する処理を設けるものである。例えば、図27に示すように、コントロール制御処理(S543)に、BTRポインタの値に擬似GDAフラグの値を加算する処理(S544)を設けるものである。
前記停止制御手段は、前記第1の状態においてリールの停止制御を行う第1の停止制御処理と、前記第2の状態においてリールの停止制御を行う第2の停止制御処理と、を備え、前記特定制御処理は、前記第1の停止制御処理または前記第2の停止制御処理から移行可能であって、前記第1の停止制御処理または前記第2の停止制御処理から移行すると、移行後は当該遊技で元の停止制御処理へ戻ることなく当該特定制御処理を継続することを特徴とする。
本発明では、第1の停止制御処理または第2の停止制御処理から特定制御処理へ移行した場合、その後、当該遊技で元の停止制御処理(第1の停止制御処理・第2の停止制御処理)へ戻ることがない。このため、例えば第1停止操作に係る停止制御において特定制御処理へ移行すると、その後の第2停止操作及び第3停止操作に係る停止制御も特定制御処理にて実行される。従って、特定制御処理から「元の停止制御処理」へ戻すための処理や情報が不要となると共に、特定制御処理により共用される処理の範囲が広がるため、記憶容量をより一層削減することができる。
但し、本発明の特定制御処理は、特定制御処理を正常に実行する場合に元の停止制御処理へ戻らないということであって、例えば本来特定制御処理を実行すべきでないのに特定制御処理へ移行した場合や、例えば特定制御処理中に異常が発生した場合など、例外的な特殊な場合には、処理の途中で、元の停止制御処理(第1の停止制御処理・第2の停止制御処理)や他の停止制御処理(第3の停止制御処理)へ移行可能としてもよい。
ここで、本発明の「第1の停止制御処理」は、例えば図26に示すように、通常状態に対応する通常処理S511であり、また、本発明の「第2の停止制御処理」は、例えば図26に示すように、RBB1状態に対応するRBB処理S520である。
なお、前記「第1の停止制御処理」は「第1の停止制御処理手段」とし、前記「第2の停止制御処理」は「第2の停止制御処理手段」とし、「停止制御手段は、第1の停止制御処理手段と、第2の停止制御処理手段と、を備える」としてもよい。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記特殊フラグは、前記第1の状態では、当該第1の状態における前記役抽選の結果に対応する第1の値が設定され、前記第2の状態では、当該第2の状態における前記役抽選の結果に対応する前記第1の値とは異なる第2の値が設定されることを特徴とする。
特殊フラグは、第1の状態では、第1の状態における役抽選の結果に対応する第1の値が設定され、第2の状態では、第2の状態における役抽選の結果に対応する第1の値とは異なる第2の値が設定されることで、特殊フラグによる停止参照ポインタの補正を実行し、特定制御処理を第1状態及び第2の状態の両方において共通に使用することが可能となる。
ここで、本発明の「第1の状態における役抽選の結果に対応する第1の値」とは、第1の状態における役抽選の結果と、そのときに設定される第1の値と、が対応し、第1の状態であっても、役抽選の結果(フラグポインタ)が異なれば、特殊フラグに設定される第1の値も異なる、と言うことである。同様に、「第2の状態における役抽選の結果に対応する第2の値」も、第2の状態であっても、役抽選の結果(フラグポインタ)が異なれば、特殊フラグに設定される第2の値も異なる、と言うことである。これは、役抽選の結果(フラグポインタ)と停止参照ポインタ(BTRポインタ)との組合せにより特殊制御処理の内容が異なるためである。
具体的には、例えば図26に示すように、第1の状態(通常状態・通常処理)の役抽選において「GDA(FP=$08)」に当選した場合に特殊フラグへ「$00」を設定し、第2の状態(RBB状態・RBB処理)の役抽選において「BZK1(FP=$0C)」に当選した場合に特殊フラグへ「$05」を設定する。つまり、第1の状態(通常状態)では、当該第1の状態(通常状態)における役抽選の結果に対応する値(0)が設定され、第2の状態(RBB状態)では、当該第2の状態(RBB状態)における役抽選の結果に対応する値(5)が設定される。
ここで、本発明の特定制御処理は、役抽選の結果(フラグポインタ(FP))と停止参照ポインタ(BTRポインタ)との組合せに基づいて行われるものである。例えば、BTRポインタが「$09」であった場合、第1の状態(特殊フラグ=$00)では、FP=$08と補正後のBTRポインタ=$09とを参照して特定制御処理が実行される。これに対し、第2の状態(特殊フラグ=$05)では、FP=$0Cと補正後のBTRポインタ=$0Eとを参照して特定制御処理が実行される。このように、第1の状態と第2の状態とでFPが異なるものの、これに対応して異なるBTRポインタが設定されるため、第1の状態における特殊制御処理と同じ制御を、第2の状態における特殊制御処理でも実行することが可能となり、特殊制御処理を共通化することができる。
なお、前記特殊フラグは、特定制御処理へ移行する場合、特定制御処理へ移行するまでに設定すると良い。例えば、図26に示すように、通常状態(第1の状態)では、通常処理S511において、役抽選の結果が「GDA」である(特定制御処理へ移行する場合である)と、疑似GDAフラグ(特殊フラグ)に「$00」(第1の値)を設定してGDA処理S530(特定制御処理)へ移行する。また、RBB1状態(第2の状態)では、RBB処理S520において、役抽選の結果が「BZK1」である(特定制御処理へ移行する場合である)と、疑似GDAフラグに「$05」(第2の値)を設定してGDA処理S530へ移行する。ただし、前記特殊フラグは、特定制御処理へ移行する前の状態(第1の状態か第2の状態か)が判別可能であれば、特定制御処理へ移行した後に値を設定する事も可能である。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記停止参照ポインタの補正は、前記停止参照ポインタに前記特殊フラグの前記第2の値(具体的には、5)を加算するものであることを特徴とする。
特殊フラグの第2の値によって停止参照ポインタを除算し、除算により得られた商をコントロール情報グループに対応する数値とすることで、コントロール情報グループに対応する数値を予め定めた別のコントロール情報グループに変換することが可能となる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記停止制御手段140は、前記停止参照ポインタに基づいて前記停止操作タイミングにおける停止可能範囲の図柄61の停止の可否を判断して停止制御を実行するコントロール制御処理と、前記停止参照ポインタを切り換えつつ処理中に実行可能な前記コントロール制御処理の前記停止の可否の判断に基づいて停止制御を行うか否かを決定するコントロール移行制御処理とを備え、前記特定制御処理と前記コントロール移行制御処理とにおいて、前記停止参照ポインタを取得しても、前記停止参照ポインタの補正は実行せず、前記特定制御処理及び前記コントロール移行制御処理から移行可能な前記コントロール制御処理では、取得した前記停止参照ポインタに対して、前記特殊フラグ(具体的には疑似GDAフラグ)による前記停止参照ポインタの補正を実行することを特徴とする。
本発明によれば、特定制御処理とコントロール移行制御処理とにおいて、停止参照ポインタを取得していても、特殊フラグによる停止参照ポインタの補正は実行せず、特定制御処理及びコントロール移行制御処理から移行可能なコントロール制御処理では、取得している停止参照ポインタに対して、特殊フラグ(具体的には疑似GDAフラグ)による補正を実行している。つまり、複数の停止参照ポインタを切り換え可能なコントロール移行制御処理では、停止参照ポインタを取得しても、取得した停止参照ポインタの値を維持し、維持した停止参照ポインタを用いてコントロール制御処理を実行するものである。
これにより、例えば、特定制御処理からコントロール移行制御処理へ移行し、コントロール移行制御処理からコントロール制御処理へ移行し、その後、コントロール移行制御処理へ戻るような場合であっても、停止参照ポインタの補正は、コントロール制御処理において、取得している停止参照ポインタに対して、1回だけ実施することになり、複数回実施するようなことがなく、適切な停止参照ポインタの補正が1回のみ確実且つ適切に実行され、停止参照ポインタの補正が実行されない状態が発生したり、複数回、実施されてしまうようなことを回避することができる。
例えば図27に示すように、コントロール制御処理S543は、GDA処理S530においてコントロール制御方式を採用する(S541のYES)とした場合に移行し、コントロール制御処理S543にて、ステップ542で取得しているBTRポインタの補正を実行する(S544)。一方、コントロール移行制御処理S532において、複数のBTRポインタから「$08」を特定した場合、仮に、この時点でBTRポインタの補正(疑似GDAフラグの加算)を実行すると、その後に移行したコントロール制御処理S543のS544のタイミングで、再度、BTRポインタの補正(疑似GDAフラグの加算)が行われる(疑似GDAフラグが2回加算される)。しかし、本発明では、コントロール移行制御処理S532において、複数のBTRポインタから「$08」を特定した場合、BTRポインタの補正(疑似GDAフラグの加算)は実行せず、BTRポインタを「$08」で維持してコントロール制御処理S543へ移行するため、取得したBTRポインタに対する特殊フラグによる補正は1回だけとなる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記停止制御手段140は、前記停止参照ポインタから、前記役抽選の結果に対応すると共に前記役抽選の結果に基づく図柄61を特定するためのコントロール情報を複数有するコントロール情報グループと、前記役抽選の結果、決定された役に係る図柄61を停止させる前記所定のラインを特定するライン情報と、を生成し、前記特殊フラグの前記第2の値は、前記ラインの数に対応する特定数からなり、前記停止制御手段140は、前記コントロール情報グループと、前記ライン情報とに基づいて、前記役抽選手段120の前記役抽選の結果に基づく図柄61を前記所定のラインに停止可能であることを特徴とする。
本発明に係る停止制御手段140は、役抽選の結果に対応するコントロール情報グループと、役抽選の結果、決定された役に係る図柄61を停止させるラインを特定するライン情報とに基づいて、役抽選手段120の結果に基づく図柄61を当該ラインに停止可能なものである。
本発明によれば、個々のコントロール情報を割り当てるのではなく、コントロール情報のグループを割り当てているため、コントロール制御用の停止参照ポインタから生成すべき情報の数、種類が少なくなり、停止参照ポインタ(コントロール制御用、BTR制御用)の容量を抑えることができ、停止参照ポインタの全体としてのサイズを小さくする(例えば8ビットのデータ記憶容量→4ビットのデータ記憶容量に減少させる)ことができる。
本発明は、例えば、コントロール制御用の停止参照ポインタを4ビットデータにするようなものが含まれる。
言い換えると、1バイトの記憶領域内に、コントロール制御用の停止参照ポインタを2個記憶しているようなものが含まれる。
例えば、BTR制御用の停止参照ポインタを8ビットのデータとする(1バイトの記憶領域内に1つだけ記憶する)など、BTR制御用の停止参照ポインタまでを4ビットのデータとしなくても、全体(コントロール制御用+BTR制御用)の記憶領域としては減少させることができる。
これにより、データ圧縮や記憶容量の削減を図ることができ、その分、BTR制御の停止テーブルに記憶容量を振り分けることが可能となり、停止出目(停止図柄61)の種類を増加させることができ、停止出目が単調となって変化に乏しいことで遊技性の低下を招くようなことを回避することができ、更なる遊技性の向上を図ることができる。
本発明の停止制御手段140において、「前記停止参照ポインタから、前記役抽選の結果に対応すると共に前記役抽選の結果に基づく図柄61を特定するためのコントロール情報を複数有するコントロール情報グループと、前記役抽選の結果、決定された役に係る図柄61を停止させる前記所定のラインを特定するライン情報と、を生成し、」とは、具体的には、後述する図9に示す第2段階等が対応する。
なお、本発明では、1回の停止操作により、いずれかの停止参照ポインタを1つ取得するものに限らず、例えば取得した停止参照ポインタにより特定した引き込み図柄61が特定した有効ライン86へ引き込めないときに再度いずれか別の停止参照ポインタを取得して再度有効ライン86と引き込み図柄61を特定するなど、停止参照ポインタを切り替える(1回の停止操作により、複数回に渡って停止参照ポインタを取得する)ことも可能である。この場合、“一部の停止参照ポインタ”を取得した後に再度“一部の停止参照ポインタ(例えばコントロール制御用のBTRポインタ)を取得しても良いし、“一部の停止参照ポインタ”を取得した後に再度“一部の停止参照ポインタ”とは異なる停止参照ポインタ(例えばBTR制御用のBTRポインタ)を取得しても良い。このため、停止参照ポインタが切り替わると、引き込む図柄61と有効ライン86とが変わり得るため、停止した図柄61の組合せが異なることがあり得る。
本発明では、停止参照ポインタを取得すると、この停止参照ポインタから、複数のコントロール情報を含む複数のコントロール情報グループ(例えばデータテーブル情報)と、優先的に揃えようとする有効ライン86を特定するためのライン情報と、を生成する。
ここで、コントロール情報グループに含まれるコントロール情報は、今回の停止操作で優先的に引き込む図柄61を特定するための情報として設けているものである。
従って、本発明では、停止参照ポインタから、コントロール情報グループ(例えばデータテーブル)とライン情報とを生成することにより、今回の役抽選の結果や停止操作タイミングで、優先的に引き込もうとする有効ライン86が確定すると共に、この有効ライン86へ優先的に引き込む図柄61が特定可能となる。
なお、前記「有効ライン86が確定する」とは、そのときの停止参照ポインタに対して確定すると言う意味であって、今回の停止操作に対して、再度、停止参照ポインタが切り替わると、前記確定した有効ライン86が異なる有効ライン86へ切替わることもある。
本発明では、停止参照ポインタを取得すると、複数のコントロール情報を含む複数のコントロール情報グループ(例えば3つのデータテーブル情報A・B・C)とライン情報とを生成する。このため、個々の停止参照ポインタは、コントロール情報グループとライン情報との組合せに対応している。例えば、コントロール制御用BTRポインタ=$01は、データテーブル情報Aとライン情報=0の組合せに対応し、例えば、コントロール制御用BTRポインタ=$02は、データテーブル情報Aとライン情報=1の組合せに対応する。よって、停止参照ポインタから生成すべき情報の数・種類は、複数のコントロール情報グループと複数のライン情報との組合せの数(掛け算した数)に応じて増加する。
前記特殊フラグは、遊技者による停止操作態様に応じて設定可能であり、前記停止操作態様が第1の停止操作態様であると、前記特殊フラグが設定されて前記特定制御処理が利用され、前記停止操作態様が前記第1の停止操作態様とは異なる第2の停止操作態様であると、前記特殊フラグの設定にかかわらず、前記特定制御処理が利用されないことを特徴とする。
本発明は、遊技者による停止操作態様が第1の停止操作態様であると特定制御処理が実行され、遊技者による停止操作態様が第2の停止操作態様であると特定制御処理が実行されなくなる。言い換えると、特殊フラグが設定された上で特定制御処理が実行される第1の停止操作態様と、特定制御処理が実行されない第2の停止操作態様と、が設定される。よって、遊技者の停止操作に係る技量を、特定制御処理の実行に関わらせることが可能となるため、記憶容量の削減に寄与する特定制御処理を利用して、遊技者の技量により遊技の結果が変化する遊技性を提供することができる。
ここで、本発明の「遊技者による停止操作態様」としては、例えば、ストップスイッチ50の停止操作順序、ストップスイッチ50の停止操作タイミング、ストップスイッチ50の停止操作順序と停止操作タイミングとの組合せ、が挙げられる。例えばRBB処理において、第1停止操作が「左リール64に対応するストップスイッチ50の停止操作」であると特殊フラグ(例えば疑似GDAフラグ)を設定して特定制御処理(例えばGDA処理)へ移行し、一方、第1停止操作が「左リール64以外のリール62に対応するストップスイッチ50の停止操作」であると、特定制御処理(例えばGDA処理)へ移行することなくRBB処理を継続する。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記第1の役抽選結果及び前記第2の役抽選結果は、複数の役に当選しているものであると共に、前記複数の役のうちの特定の役(具体的にはDA1、DA2)に関しては、前記第1の役抽選結果及び前記第2の役抽選結果の両方で共通して当選していることを特徴とする。
第1の役抽選結果及び第2の役抽選結果は、複数の役に当選しているものであると共に、複数の役のうちの特定の役(具体的にはDA1、DA2)に関しては、第1の役抽選結果及び第2の役抽選結果の両方で共通して当選している。
これにより、特定制御処理(具体的にはGDA処理)が利用される場合は、共通に当選している役(DA1)のいずれかを停止させるための処理とすることで、第1の役抽選結果と、第2の役抽選結果とは、役抽選結果は異なるにもかかわらず、両方で共通して当選している特定の役を停止させるための同様の(共通の)処理を行うことができる。
具体的には、役抽選の結果である「GDA」は、少なくとも役「DA1」と役「DA11」を含む複数の役に同時当選している役である。一方、役抽選の結果である「BZK1」も、少なくとも役「DA1」と役「DA11」とを含む複数の役に同時当選している役である。つまり、第2の状態(RBB状態)における役抽選の結果(BZK1)は、第1の状態(通常状態)における役抽選の結果(GDA)と異なるが、特定の役(DA1やDA11)は共通に当選している。
なお、実際の停止制御は、「役」を元に図柄61情報や有効ライン86を特定するのではなく、「フラグポインタ(役抽選の結果)」を元に特定する。
また、今回の特定制御処理(具体的にはGDA処理)が利用される場合(具体的にはGDA処理内で実行される処理)は、共通に当選している役(DA1)のいずれかを停止させるための処理であり、特定制御処理(具体的にはGDA処理)を利用しない場合(通常状態やRBB状態に対応する処理内で実行される処理)は、共通に当選している役(DA1)とは異なる役(通常状態ではハズレも含む)を停止させるための処理である。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記特定の役は、前記第1の状態において、前記複数のリール62それぞれ設定されたタイミングで前記ストップスイッチ50が操作されると、その他のタイミングで操作されたときよりも遊技者に対して有利となり、前記特定の役で有利となるタイミングは、前記複数のリール62それぞれに対して所定の許容範囲が設定されてあり、前記所定の許容範囲は、図柄61コマ数の1コマ分が回転する時間を超えない範囲であり、前記特定制御処理は、前記第1の状態と、前記第2の状態とで共通に利用可能であることを特徴とする。
本発明では、特定制御処理を共通に利用する複数の状態が第1の状態(通常状態)と第2の状態(RBB状態)となっている。本発明の場合、第2の状態(RBB状態)において、特定制御処理における特定の役で有利となる所定のタイミング、具体的には、図柄61コマ数の1コマ分が回転する時間を超えない範囲での停止操作、いわゆるビタ押しの目押しを練習し、第1の状態(通常状態)において、特定制御処理における当該ビタ押しの停止操作を行って遊技者に有利となるような遊技進行を獲得するようなことが可能となる。
つまり、例えば、第2の状態(RBB状態)において、「いわゆるビタ押しの目押し練習が可能な状態」が実行可能となり、第1の状態(通常状態)において、「その目押し練習の成果を発揮させるビタ押し遊技が可能な状態」とで特定制御処理(GDA)を共通に利用可能となる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記停止参照ポインタは、前記コントロール情報グループと、前記ライン情報との組み合わせ毎に対応して設けられ、前記コントロール情報グループ及び前記ライン情報は、前記停止参照ポインタを演算することで生成されることを特徴とするようにしてもよい。
本発明によれば、1つの停止参照ポインタ(BTRポインタ)を演算することでコントロール情報とライン情報との2種類の情報を生成することができる。これにより、情報量を集約し、データ圧縮に寄与することができる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記所定のラインの本数は特定数(具体的には5本)設けられ、前記停止制御手段140は、前記停止参照ポインタを前記特定数(具体的には5)によって除算し、除算により得られた商を前記コントロール情報グループに対応する数値とし、除算により得られた余りを前記ライン情報に対応する数値として算出することを特徴とするようにしてもよい。
本発明によれば、停止参照ポインタ(BTRポインタ)を所定のラインの本数である特定数(具体的には5)によって除算することで、その商をコントロール情報グループに対応する数値とし、除算により得られた余りをライン情報に対応する数値として算出することで具体的に1つの数値である停止参照ポインタからコントロール情報グループ及びライン情報に対応する2つの数値を具体的に得ることができる。
本発明の実施の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、各リールに設けてある図柄の配置を示す図である。 本発明の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、リール制御手段を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、有効ライン(引き込みライン)を示す概念図である。 本発明の実施の形態であって、各役の種別、名称、図柄組み合わせ、配当等を示す図である。 本発明の実施の形態であって、遊技状態の遷移図である。 本発明の実施の形態であって、遊技状態の遷移元と、遷移先とを示す図である。 本発明の実施の形態であって、停止制御の概要を示す概念図である。 本発明の実施の形態であって、(A)はFP上位とFP下位とによりT制御指定データを決定するためのテーブルであり、(B)はT制御指定データからコントロール移行データが採取され、BTRポインタが決定される処理の概要を示す説明図である。 本発明の実施の形態であって、BTRポインタと、データテーブル情報と、有効ラインとの関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態であって、(A)はフラグポインタ00〜03と内部当選情報との対応関係、(B)はフラグポインタ00〜0Bと内部当選情報との対応関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態であって、(A)はフラグポインタ0C〜0Fと内部当選情報との対応関係、(B)は種別と役名称との対応関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態であって、コントロール情報と、コントロール図柄ポインタと、8で割った余り(コントロール図柄ポインタ)と、図柄情報との関係を示す図である。 本発明の実施の形態であって、第1停止における停止制御の一例を示す図である。 本発明の実施の形態であって、第2停止における停止制御の一例を示す図である。 本発明の実施の形態であって、01BTR制御におけるBTRポインタと停止操作位置との関係を示す停止テーブルである。 本発明の実施の形態であって、04BTR制御におけるBTRポインタと停止操作位置との関係を示す停止テーブルである。 本発明の実施の形態の比較例であって、16種類の図柄情報に対して、5本の有効ライン(引き込みライン)を設けているような場合の停止参照ポインタ(BTRポインタ)の一例を示すテーブルである。 本発明の実施の形態の比較例(本発明の実施の形態でも同一のものを使用)であって、図柄情報等の図柄定義データを示すテーブルであって、(A)は1バイト目の役物、再遊技、コントロール用引き込み図柄の図柄情報等の図柄定義データ、(B)は2バイト目の入賞図柄の図柄情報等の図柄定義データを示す図である。 本発明の実施の形態であって、余りとビットデータと図柄情報との関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態であって、(a)はコントロール移行テーブルを示す説明図、(b)はコントロール移行テーブルの値(BTRP)と、優先順序との対応関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態であって、(a)は入賞優先第1コントロールデータテーブル、(b)は入賞優先第2コントロールテーブル、(c)は入賞優先第1コントロールテーブルの値(コントロール情報)と、フラグポインタ(FP)との対応関係、(d)は入賞優先第2コントロールテーブルの値(コンロトール情報)と、フラグポインタ(FP)との対応関係をそれぞれ示す説明図である。 本発明の理解を深めるための実施の形態であって、一般的な処理の概要を示すフローチャートである。 本発明の理解を深めるための比較例の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態であって、具体的な処理の前半部分を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態であって、具体的な処理の後半部分を示すフローチャートである。
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向も、遊技者から見た場合の左方向や、右方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した状態における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図1を参照しながら説明する。本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個のリール62(正面から向かって左側の左リール64、中央の中リール66、右側の右リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全てのリール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、リール62の正面側に設けられて、リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個の駆動モータ(図示せず)と、この各駆動モータによってそれぞれ回転させられる合計3個の前記リール62と、前記駆動モータ及び前記リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させる報知手段70が形成されている。この報知手段70は、前扉14に配置されているものであって、スピーカー72と、表示装置84と、演出用ランプ78とを備えている。なお、リール62は、通常、遊技進行のために用いられるが、遊技の進行を停止している状態において、通常の回転動作とは異なる挙動による演出(いわゆるリール演出)を示すことにより報知手段70の一種として使用してもよい。
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示するための表示デバイスであり、動画を含んだ映像の表示を行うための液晶表示装置としての表示装置84を有する演出ユニットを構成するものである。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として後述するメダル投入口38からあらかじめメダルを投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
前記メダル投入口38の下には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。この精算スイッチ36の左側には、操作により対応するリール62の回転を停止させるため、3個のリール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数のリール62それぞれに対応して設けられ、複数のリール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作によりリール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するマックスベットスイッチ34の操作を条件にリール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作によりリール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。このスタートスイッチ40の上には、クレジットしたメダル数から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34が設けられている。なお、後述するRBB中には上記3枚投入が2枚投入に設定されている。
なお、マックスベットスイッチ34に加えて、又はマックスベットスイッチ34に代えて、クレジットしたメダル数を1枚減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチを設けてもよい。
なお、マックスベットスイッチ34とメダル投入口38との間に、操作手段31として遊技の進行に関与しないスイッチとしてのチャンススイッチのようなものを設けてもよい。そして、この操作手段31としてのチャンススイッチを所定の契機で遊技者に1回又は所定回数以上、操作させることで所定の特典を付与するようにしてもよい。
上述したスタートスイッチ40、ストップスイッチ50、精算スイッチ36及びマックスベットスイッチ34により、遊技者が操作可能な操作手段31(図3参照)を構成している。
前記前扉14の下部の後方向(奥方向)には、いわゆるホッパーユニットであって、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができる貯留払出手段24(図3参照)と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチを有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置(図示せず)とが配置されている。
前記前扉14の下部には、所定の場合に貯留払出手段24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、後述するメイン制御装置110の各状態に対応した抽選テーブルを用いて役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
なお「有効ライン86」は、当選役が当該ライン上に並んだ場合に入賞となるラインを意味し、後述する小役の「入賞」等は有効ライン86上に役に対応した図柄61の組合せが揃うことを意味する。本実施の形態の有効ライン86は、図1及び図5に示すように、5本のラインからなるものである。具体的には、有効ライン86は、左リール64の中段と、中リール66の中段と、右リール68の中段とを結んだ中段ラインと、左リール64の上段と、中リール66の上段と、右リール68の上段とを結んだ上段ラインと、左リール64の下段と、中リール66の下段と、右リール68の下段とを結んだ下段ラインと、左リール64の上段と、中リール66の中段と、右リール68の下段とを結んだ右下がりラインと、左リール64の下段と、中リール66の中段と、右リール68の上段とを結んだ右上がりラインとの5本からなるものである。
図2に示すように、左リール64、中リール66及び右リール68の表面には、「赤7(赤セブン)」、「王冠」、「バー」、「ブランク」、「ダイヤ1」、「ダイヤ2」、「ベル」、「チェリー1」、「チェリー2」、「リプレイ」の複数の種々の図柄61が形成されている。
本実施の形態では、上述した図柄の組み合わせにより複数の役(RBB、RB、再遊技(リプレイ)、小役(入賞役)、増加役等)が予め設定されている(図6参照)。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープをリール62の外周表面に貼付することで形成されている。なお、図2の図柄61の図柄番号(コマ番号)は、リール62の外周表面に物理的に付されているものではなく、仮想的な番号であって、各図柄61の停止を制御するためのプログラムで特定の図柄61を指定するためのものである。
図3に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて各状態を制御するメイン制御装置110と、このメイン制御装置110からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うために演出の各状態を制御するサブ制御装置300とを備えている。
なお、メイン制御装置110とサブ制御装置300との間は、メイン制御装置110への不正操作を防止するために、メイン制御装置110からサブ制御装置300への一方向の通信により行われ、サブ制御装置300からメイン制御装置110への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御装置110は、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50、マックスベットスイッチ34、精算スイッチ36の入力を受け付け、役抽選を行い、リールユニット60及び貯留払出手段24の作動を制御する。サブ制御装置300は、メイン制御装置110から信号を入力し、表示装置84等の報知手段70の作動を制御する。サブ制御装置300の出力側には、報知手段70としての表示装置84、スピーカー72、演出用ランプ78の各パーツが接続されている。
また、本実施の形態では、表示装置84に代えて、演出用のサブリール装置を設け、これをサブ制御装置300により制御しても良い。また、表示装置84に加えて、演出用のサブリール装置を設け、これらをサブ制御装置300により制御しても良い。
なお、特に図示していないが、メイン制御装置110を有するメイン基板と、サブ制御装置300を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御装置110は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御装置300は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
メイン制御装置110及びサブ制御装置300は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
本実施の形態に係る遊技機10のメイン制御装置110では、通常に行われる通常状態が設けられている。メイン制御装置110では、この通常状態よりも再遊技役(リプレイ役)の当選の確率が高く(或いは低く)設定されているリプレイタイム(RT)状態が設けられている。このRT状態は、メイン制御装置110により制御される。
なお、本実施の形態では設けていないが、サブ制御装置300では、ストップスイッチ50の停止操作順番や当選図柄61等を報知することによって役に係る図柄61の組合せを有効ライン86上に揃って停止させるためのアシストをするアシストタイム(AT)状態を設けてもよい。このAT状態は、サブ制御装置300により制御することができる。
もちろん、各状態を制御する装置(メイン制御装置110、サブ制御装置300)は、上述したものに限定されるものではなく、各状態を他方の制御装置で制御するようにしてもよく、また、部分的に一部の手段を他の制御装置で制御し、両方の制御装置に跨がって制御するようにしてもよいものである。
本実施の形態に係る遊技機10では、遊技として、通常の遊技である通常遊技と、この通常遊技中において移行するか否かの抽選(役抽選)に当選することで移行可能であり通常遊技よりも多くの特典を付与可能な特別遊技としてのボーナス状態の遊技(ボーナス遊技)とを備えている。
特別遊技としてのボーナス遊技は、所定の開始条件を達成したときに開始可能であり、所定の終了条件を達成したときに終了可能に形成されている。具体的には、特別遊技としてのボーナス遊技は、役抽選の抽選結果、所定のボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役に係る図柄の組み合わせを所定の有効ライン86上に停止させることができた場合に移行可能である。
また、ボーナス遊技は、例えばRBB1やRBB2の場合には、ボーナス遊技中に遊技者が獲得した(遊技者に払い出された)メダルの枚数が所定の遊技枚数(いわゆる獲得規定枚数、具体的には、例えばRBB1の場合には、344枚に設定されている。もちろん当該枚数に限定されるものではない。)に到達することで終了可能なものである。また、レギュラーボーナスRBの場合には、RB中に所定回数の入賞又は所定回数の遊技回数経過で終了するように設定されている。
なお、これらの開始条件や終了条件に限定されるものではなく、上述したメダルの獲得枚数として払出枚数の代わりに、払い出されたメダル枚数から投入したメダルの数を引いて計算した実質的なメダルの獲得枚数である純増枚数で設定してもよい。また、特別遊技中の遊技回数が所定の遊技回数(いわゆる初期遊技可能回数や最大遊技可能回数)を実行することで終了可能にしてもよいものである。また、それらの条件を、遊技回数とメダルの獲得枚数(又は純増枚数)とを組み合わせたものにしてもよい。
リール演出は、リール62を用いた演出であって、3個のリール62の回転や停止、回転方向の変更、回転速度の変更、回転加速度の変更、所定図柄61を揃えた状態で回転させる等の種々の手段により行われるものである。表示演出は、液晶表示装置である表示装置84に表示される動画像や静止画像等により行われる演出である。なお、表示演出に伴ってスピーカー72からの音声や音楽や効果音等は適宜行われる。
メイン制御装置110は、役抽選手段120、リール制御手段130(開始制御手段135、停止制御手段140)、通常状態制御手段160、RT制御手段170、ボーナス制御手段180、獲得規定枚数カウント手段210、フリーズ演出制御手段230、リール演出実行手段245、払出制御手段250及び送信手段260の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
なお、これらの手段、特に、獲得規定枚数カウント手段210等は、メイン制御装置110ではなく、サブ制御装置300が有しても良い。その際、サブ制御装置300からメイン制御装置110へのデータの直接的な送信は行われていないので、そのような送信が必要な場合は、サブ制御装置300によりストップスイッチ50による停止操作の順番を報知手段70により遊技者に報知して、遊技者がその停止操作順番で停止操作すること等の間接的な伝達手段を介して、サブ制御装置300からの情報がメイン制御装置110へ伝達されるようにすることができる。
以上の構成をもって、メイン制御装置110は、役の抽選を行い、リール62の回転及び停止を制御し、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御装置110は、主として遊技を制御するためのものであって、主に遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
規定の賭け数(3枚)が設定されると、5本の有効ライン86(図1、図5参照)が設定される。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、RBB中など、基本的に「3枚投入/遊技」であって、図7に示すように、RBB/RB内部中(RBBF/RBF)に限っては、「3枚投入/遊技」または「1枚投入/遊技」が可能となっている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、マックスベットスイッチ34を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚、2枚又は1枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段120により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技でのリール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべてのリール62の回転が開始する。なお、本実施の形態では、後述するボーナス遊技のRBB1及びRBB2では、規定の賭け数が2枚に設定され、RBでは1枚に設定されている。
本実施の形態では、役として、大別すると、小役(メダルの払い出しを伴う役)、再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、いわゆるリプレイ役)、移行役(遊技や演出の状態の移行を伴う役)が設けられている。
リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサによりリール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応したリール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべてのリール62の回転が停止する。
本実施の形態では、当選した役に係る図柄が有効ライン86上に停止すると入賞となって、予め定めた所定の払出枚数の処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、各小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
本実施の形態に係る遊技機10では、メイン制御装置110の状態として、通常に(一般的に)行われる通常状態と、この通常状態において役抽選手段120の役抽選によりボーナス(RBB)に当選したにもかかわらず当該ボーナス移行役に係る図柄61が有効ライン86上に停止しなかった場合に、通常状態から移行する内部当選状態(具体的にはRBB1当選中状態(RBB1条件装置作動状態(RBB1F)や、RBB2当選中状態(RBB2条件装置作動状態(RBB2F)や、RB当選中状態(RB条件装置作動状態(RBF)であって、RT1状態)と、この内部当選状態(RBB1当選中状態、RBB2当選中状態、RT1当選中状態)において各ボーナス移行役に係る図柄61が有効ライン86上に停止した場合に移行し、通常状態よりも遊技者へ付与される利益がより大きくなり得るボーナス状態(RBB1、RBB2、RB状態)とが設けられている(図7参照)。
ボーナス状態は、移行役としてのボーナス移行役に当選し、さらにボーナス移行役に対応した図柄61の組合せ(例えば、「赤7、赤7、赤7」や、「王冠、王冠、王冠」や、「王冠、王冠、バー」)が有効ライン86上に揃うと、揃った遊技の次回の遊技からRBB1や、RBB2や、RBが開始される遊技である。
なお、ボーナス移行役は、当選時の遊技で有効ライン86上にボーナス移行役に対応する図柄61の組合せが揃わなくても、次回の遊技以降、有効ライン86上にボーナス移行役に対応する図柄61の組合せが揃うまでボーナス移行役に当選した状態(いわゆる内部当たり状態)が有効である。その他の役は、当選時の遊技で有効ライン86上に役に対応する図柄61の組合せが揃わなければ、次回の遊技以降は無効となる。ボーナス状態は、例えば、RBB1やRBB2では、ボーナス状態中に遊技者へ払い出したメダルの総枚数が予め設定された枚数(具体的には例えば344枚)を超えたときに終了する。なお、RBでは、8回の入賞又は8回の遊技で終了するように設定されている。
本実施の形態では、ボーナス状態として、主にメイン制御装置110により制御されるビッグボーナス状態(RBB1、RBB2状態)が設けられている。ビッグボーナス状態は、全ての小役の抽選確率が通常状態よりも高確率にすることで小役の入賞を容易にしているものである。本実施の形態に係るビッグボーナス状態は344枚を超える払出枚数で終了する。もちろん、この終了条件は344枚に限定されるものではなく、他の枚数でもよいものである。
また、有効ライン86上に再遊技役(リプレイ役)に対応する図柄61の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
役抽選手段120は、メイン制御装置110が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。役抽選手段120は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、主な分類として通常状態用、ボーナス状態(RBB1状態、RBB2状態、RB状態)用、内部当選状態(RBB1当選中状態(RBB1F)、RBB2当選中状態(RBB2F)、RB当選中状態(RBF))用のそれぞれに対応して複数備えており(図7、図8参照)、メイン制御装置110のROM上に記憶されている。役抽選手段120は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
なお、役抽選手段120の役抽選に用いる抽選確率は、予めプログラムされた範囲内で遊技ホールの管理者により変更可能に形成されている。具体的には、その抽選確率を規定するための値である設定値を変更するための筐体12内部の設定変更スイッチ(図示せず)を操作することにより、複数の設定値(具体的には、1〜6の6個)のうちいずれか1つを選択することで前記抽選確率の変更が可能となる。本実施の形態では、1〜6の6個の設定値が設けられ、設定値の数値が大きくなるほど、抽選確率が遊技者に原則として有利になり得るように規定されている。
リール制御手段130は、メイン制御装置110が備える手段であり、各リール62の回転を開始させるための開始制御手段135と、各リール62の回転を停止させるための停止制御を行う停止制御手段140とを備えている。なお、リール制御手段130(開始制御手段135及び停止制御手段140)の中で特に停止制御手段140に関しては、後で詳細に説明する。
通常状態制御手段160は、通常状態の進行を制御するものである。ここで、通常状態とは、後述するRT制御手段170によるリプレイタイム(RT)や、ボーナス制御手段180によるボーナス遊技状態(RBB1、RBB2、RB状態)以外の状態をいう。RBB1状態、RBB2状態、RB状態中においては、再遊技の当選確率は0に設定されている。
なお、通常状態中における再遊技役の当選確率は、通常確率(約1/7.3)に設定され、RBB1状態、RBB2状態、RB状態中よりも高確率に設定されている。
また、ボーナス内部状態(RBB1F、RBB2F、RBF)は、賭け数に応じて再遊技役の当選確率が変化し、3枚遊技であれば、高確率、1枚遊技であれば通常確率に設定されている。
内部当選状態(RBB1当選中状態、RBB2当選中状態及びRB当選中状態のRT1状態)におけるリプレイタイム(RT)よりも低く設定されている。
RT制御手段170は、本実施の形態では、リプレイタイム(RT)状態を制御するものである。
RBB1状態、RBB2状態、RB状態が終了すると、RT0状態となる。このRT0状態では、再遊技の当選確率は、通常確率(約1/7.3)に設定されている。
RBB1当選中状態、RBB2当選中状態、RB当選中状態、いわゆるRBB1、RBB2、RBの内部当たり状態(条件装置作動状態)では、RT1状態であり、再遊技の当選確率は、規定の賭け数3枚において、通常確率よりも高目に設定され、規定の賭け数1枚において、通常確率と同程度に設定されている。
ボーナス制御手段180は、ボーナス遊技、具体的には、RBB1、RBB2、RB状態を制御するものである。
獲得規定枚数カウント手段210は、特別遊技の遊技区間中に獲得規定枚数を減算(又は加算)によりカウントするためのものである。
本実施の形態では、特に図示していないが、獲得規定枚数カウント手段210は、特別遊技として獲得可能なメダルの枚数として当初に設定されている初期獲得規定枚数(例えば344枚)をカウントし記憶するカウント手段を有している。
各獲得規定枚数カウント手段210は、特に図示していないが、メダルの払い出しが行われる毎に、獲得規定枚数から払出枚数を減算する演算手段と、この演算手段により算出された数値を記憶する記憶手段とを備えているものである。
また、この初期獲得規定枚数は、予め344枚に設定されてあるが、特にこれに限定されるものではなく、344枚未満、又は、344枚を超える枚数であってもよいものである。
また、獲得規定枚数カウント手段210は、上述したように初期獲得規定枚数から払出枚数を減算するものに限定されるものではなく、遊技者に対するメダルの払出が行われるごとに、当初の0枚から払出枚数を加算するようにして、所定の獲得規定枚数に到達することで特別遊技を終了させるようにしてもよい。
獲得規定枚数カウント手段210がカウントした獲得規定枚数が所定の枚数(具体的には344枚)に到達したことを条件としてボーナス制御手段180が特別遊技としてのボーナス遊技の遊技区間の終了を決定する。
すなわち、獲得規定枚数カウント手段210が特別遊技としてのボーナス遊技の遊技区間中にカウントする枚数は、特別遊技としてのボーナス遊技の遊技区間の終了を決定するための直接的なパラメータである。かかる獲得したメダルの枚数が、特別遊技において獲得可能な最大のメダル枚数に到達したか否かによって特別遊技の遊技区間の終了を判断するか否かがボーナス制御手段180により判断される。
なお、特別遊技の遊技区間を決定するパラメータとして、上述したように獲得したメダル枚数(獲得規定枚数)を用いているが、必ずしもこれに限定されるものではない。最終的に特別遊技の遊技区間を決定する(遊技区間の長さに影響を与える(長さを左右し、制限する))パラメータになり得るものであれば、他のパラメータを用いてもよい。具体的には、直接的な遊技回数を前記パラメータとして用いてもよい。特別遊技としてのボーナス遊技中に実行可能な遊技回数の最大の遊技回数(いわゆる最大遊技回数)が決定され、特別遊技としてのボーナスは、ボーナス遊技中に実行される遊技回数が最大遊技回数に達することで終了するようにしてもよいものである(なお、この場合は、遊技回数を加算する場合であるが、減算する場合には、最大遊技回数から実行した遊技回数を減算して、減算後の数値が0回に達することで終了するようにしてもよい)。また、その他の最終的な遊技区間を決定可能(制限可能)な直接的又は間接的なパラメータ、または、それらのパラメータを組み合わせたものを用いてもよい。
フリーズ演出制御手段230は、遊技の進行を一時的に停止させるフリーズ状態の演出であるフリーズ演出を実行するためのものである。具体的には、役抽選手段120の役抽選の結果、に当選したと判定された時には、フリーズ演出制御手段230は、フリーズ演出を実行する。なお、このフリーズ演出中に、リール演出実行手段245により、リール62の回転、停止、逆回転等を組み合わせた回胴演出を実行してもよいものである。
リール演出実行手段245は、遊技の進行を一時的に停止させるフリーズ状態において、種々の演出のうちリールを用いたリール演出を報知手段70として作動中のリール62により実行するためのものである。このリール演出実行手段245は、リール演出を実行する。
払出制御手段250は、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。払出制御手段250は、入賞(成立)した役に予め設定されている払出枚数(なお、賭け数に応じて払出枚数は変化可能)のメダルの払い出しを行う。
送信手段260は、サブ制御装置300へ信号を送信するためのものである。
サブ制御装置300は、受信手段310及び演出実行手段370を有する。
受信手段310は、送信手段260からの信号を受信するものである。
演出実行手段370は、表示装置84により行われる表示演出を実行するためのものである。
なお、これらの手段はメイン制御装置110に配置してもよいものであり、演出実行手段370を、サブ制御装置300ではなくメイン制御装置110に配置してもよい。
以上の構成をもって、サブ制御装置300は、メイン制御装置110からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
図4に示すように、リール制御手段130は、リール62の回転を開始させるための開始制御手段135と、役抽選手段120の役抽選の結果及びストップスイッチ50の停止操作タイミングに応じてリール62の停止制御を行う停止制御手段140とを備えている。
開始制御手段135は、遊技者によるスタートスイッチ40の操作により、全リール62の回転を開始させ、予め定めた所定の回転速度に到達した状態で、当該回転速度を維持するように設定されている。
停止制御手段140は、役抽選手段120の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応するリール62の回転位置(ストップスイッチ50の停止操作タイミング)とに基づいて、各リール62の回転を停止させる。なお、停止制御手段140は、必要に応じて各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(停止操作順番)が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。停止制御手段140による処理は、後述する図24〜図27等において行われる。
また、停止制御手段140は、役抽選手段120の役抽選の結果及びストップスイッチ50の停止操作タイミングに基づいて、複数種類の停止制御で利用可能な停止参照ポインタ(具体的には、BTRポインタ)を取得し、リール62の停止制御を行うものである。
また、停止制御手段140は、役抽選の結果及び停止操作タイミングに基づいて、複数種類の停止制御で利用可能な停止参照ポインタ(具体的にはBTRポインタ)を取得すると共に、第1の状態(具体的には通常状態)及び第1の状態とは異なる第2の状態(具体的にはRBB状態)において共通に利用可能であって、第1の状態(通常状態)又は第2の状態(RBB状態)から移行後は元の状態には戻らず当該状態が維持される特定制御処理(具体的にはGDA処理)を備え、第1の状態(通常状態)と第2の状態(RBB状態)とで共通の制御が可能となるように、停止参照ポインタ(BTRポインタ)の補正をするための特殊フラグ(具体的には後述する疑似GDAフラグ)を、遊技者による停止操作態様に応じて設定し、第1の状態(通常状態)における役抽選の結果として、第1の役抽選結果(GDA当選)が得られた場合と、第2の状態(RBB状態)における役抽選の結果として、第1の役抽選結果(具体的には役GDA当選)とは異なる第2の役抽選結果(具体的には役BZK1当選)が得られた場合とに、特定制御処理(GDA処理)が利用可能となるように形成され、取得した停止参照ポインタ(BTRポインタ)に対して、特殊フラグ(疑似GDAフラグ)による停止参照ポインタの補正を実行可能とするものである。
なお、前記停止制御手段140は、前記特定制御処理(GDA処理)を備えて実行するものであるが、これに限らず、前記特定制御処理(GDA処理)を実行可能な特定制御処理手段を設けるようにしてもよい。
特殊フラグは、第1の状態(通常状態)では、当該第1の状態における役抽選の結果に対応する第1の値(具体的には、0)が設定され、第2の状態(RBB状態)では、当該第2の状態(RBB状態)における役抽選の結果に対応する第1の値(0)とは異なる第2の値(具体的には、5)が設定される。
さらに、停止参照ポインタ(BTRポインタ)の補正は、停止参照ポインタに特殊フラグの第2の値(具体的には、5)を加算するものであり、特殊フラグの第2の値は、特定数(5)からなることを特徴とする。
第1の役抽選結果(GDA当選)及び第2の役抽選結果(BZK1当選)は、図12及び図13に示すように、複数の役に当選しているものであると共に、複数の役のうちの特定の役(DA1、DA2)に関しては、第1の役抽選結果(GDA当選)及び第2の役抽選結果(BZK1当選)の両方で共通して当選していることを特徴とする。
また、本実施の形態において、特定の役(DA1、DA2)は、第1の状態において、複数のリール62それぞれ設定されたタイミングでストップスイッチ50が操作されると、その他のタイミングで操作されたときよりも遊技者に対して有利となり、特定の役(DA1、DA2)で有利となるタイミングは、複数のリール62それぞれに対して所定の許容範囲が設定されてあり、所定の許容範囲は、図柄61コマ数の1コマ分が回転する時間を超えない範囲(いわゆるビタ止めの範囲)であり、特定制御処理(GDA処理)は、第1の状態(通常状態)と、第2の状態(RBB状態)とで共通に利用可能であることを特徴とする。
本実施の形態では、特定制御処理(GDA処理)を共通に利用する複数の状態として、「通常状態」と「RBB状態」とが設定されている。本実施の形態では、RBB状態において3連図柄のビタ押しの目押しを練習し、通常状態において3連図柄のビタ押し遊技を行って最大枚数を獲得するようにしている。つまり、「目押し練習が可能な状態」と「その目押し練習の成果を発揮させるビタ押し遊技が可能な状態」とで特定制御処理(GDA)を共通に利用可能に形成されている。
停止制御手段140は、前記停止操作タイミングにおける停止可能範囲の図柄の停止の可否を判断して停止させるコントロール制御処理及び停止参照ポインタを切り換えつつ処理中に実行可能なコントロール制御処理の停止の可否の判断に基づいて停止制御を行うか否かを決定するコントロール移行制御処理を実行するためのコントロール制御手段141と、全ての前記停止操作タイミングにおける停止位置を前記役抽選の結果に基づいて予め定めた停止テーブルにより停止させる停止テーブル停止制御(BTR制御)を実行するためのBTR制御手段142と、停止テーブル等その他の停止制御に用いる種々のデータを記憶したテーブルを記憶しているテーブル記憶手段570とを備えている。
さらに本実施の形態では、特定制御処理(GDA処理)とコントロール移行制御処理とにおいて、停止参照ポインタ(BTRポインタ)を取得しても、停止参照ポインタ(BTRポインタ)の補正は実行せず、特定制御処理(GDA処理)及びコントロール移行制御処理から移行可能なコントロール制御処理では、取得した停止参照ポインタに対して、特殊フラグ(疑似GDAフラグ)による停止参照ポインタの補正を実行する。
また、停止制御手段140は、停止参照ポインタから、役抽選の結果に対応すると共に役抽選の結果に基づく図柄61を特定するためのコントロール情報を複数有するコントロール情報グループと、役抽選の結果、決定された役に係る図柄61を停止させる所定のラインを特定するライン情報と、を生成し、停止制御手段140は、コントロール情報グループと、ライン情報とに基づいて、役抽選手段120の役抽選の結果に基づく図柄61を所定のラインに停止可能に形成されている。
このコントロール制御手段141は、停止参照ポインタ(BTRポインタ)を取得するための停止参照ポインタ取得手段520と、この停止参照ポインタから、役抽選の結果(内部当選情報の構成情報(上位FPH、下位FPL))に対応すると共に前記役抽選の結果に基づく図柄(引き込み図柄)を特定するためのコントロール情報を複数有するコントロール情報グループ(データテーブル情報A(後述する役物優先コントロールデータテーブルを含む)、データテーブル情報B(後述する入賞優先第1コントロールデータテーブルを含む)、データテーブル情報C(入賞優先第2コントロールデータテーブルを含む)と、前記役抽選の結果、決定された役に係る図柄を停止させる所定のラインを特定するライン情報とを決定する(生成する)ためのコントロール情報決定手段540と、停止参照ポインタ(BTRポインタ)や、コントロール制御における種々の情報を演算により取得するためのコントロール情報演算手段550と、引き込みライン等のライン情報や、図柄情報等によりリール62の停止処理を行うためのリール停止処理手段600とを備えている。
リール停止処理手段600は、引き込みライン等のライン情報や、図柄情報等によりリール62の停止処理を行うためのものである。
BTR制御手段142は、テーブル記憶手段570に記憶されている停止位置を予め定めた停止テーブルを用いて、全ての前記停止操作タイミングにおける停止位置を前記役抽選の結果に基づいて予め定めた停止テーブルにより停止させるためのものである(図20、図21参照)。
図7、図8に示すように、メイン制御装置110における移行状態は、通常状態(RT0)と、内部当選状態(RBB1、RBB2、RBの当選中状態(RBB1F、RBB2
F、RBF)であるRT1状態と、ボーナス状態(RBB1、RBB2、RB状態)とがある。
通常状態(RT0)は、通常状態制御手段160により制御される。通常状態において役抽選手段120による役抽選によりボーナス(RBB1、RBB2、RB)に当選した場合に、通常状態から内部当選状態(RBB1F、RBB2F、RBF)に移行する。なお、この内部当選状態では、通常状態よりも再遊技の抽選確率が高いRT1状態となっている。
この内部当選状態(RT1状態、RBB当選中状態)におけるRT1状態は、RT制御手段170により制御される再遊技が高確率で当選する状態である。
内部当選中状態において、ボーナス移行役の図柄61の組合せが揃った場合に、当選中状態からボーナス状態(RBB1、RBB2、RB状態)に移行する。このボーナス状態は、ボーナス制御手段180により制御される。このボーナス状態(RBB状態)では、再遊技の抽選確率は0に設定されている。
ボーナス状態(RBB状態)において所定枚数、例えば、344枚の払出がされた場合に、例えばRBB1、RBB2、RB状態から通常状態(RT0)に移行する。
本実施の形態に係る停止制御の概要は、図9に示すようなものとなる。具体的には、スタートスイッチ40の押下操作により役抽選が行われ、内部当選情報が取得される。具体的には、役物に関するFP上位(FPH)と、入賞役に関するFP下位(FPL)との値が採取される。例えば、仮に、FP下位が$05(ダイヤ)に設定され、FP上位(FPH)が$01(RBB1)に設定されているとする。
なお、図9中の(1)は第1段階であって、BTRポインタを取得する段階であり、(2)は第2段階であって、第1段階で取得したBTRポインタからデータテーブル情報とライン情報とを取得する段階であり、(3)は第3段階であって、第2段階で取得したデータテーブル情報からコントロール情報を取得する段階であり、(4)は第4段階であって、第3段階で取得したコントロール情報から、コントロール図柄ポインタと図柄情報とを取得し、引き込み図柄を特定する段階である。
先ず、上記の条件の際、左リール64における第1停止操作処理について説明する。
図10(A)に示すようにFP上位とFP下位との値により、遊技者によりストップスイッチ50により停止操作が行われると、T制御指定データが採取される。
具体的には、停止参照ポインタ取得手段520により、図10(A)に示すように、FP下位($05)、FP上位($01)に対応した$26をT制御データとして取得する。
次に停止操作位置判定を行い、T制御指定データを更新する。
具体的には、停止操作タイミングにおける停止操作位置を判定し、これにより、T制御指定データを更新する(切り替える)ものである。
例えば、上記の例では、停止参照ポインタ取得手段520により、$05(ダイヤ)と、$01(RBB1)との両方の図柄組み合わせに係る図柄を左リール64において、引き込み可のタイミングで押下している場合、T制御指定データは、$26のまま維持される。
また、$05(ダイヤ)のみ、図柄組み合わせに係る図柄を左リール64において、引き込み可のタイミングで押下し、RBB1に係る図柄は引き込み不可である場合、T制御指定データは、$27に更新される。
また、$05(ダイヤ)及び$01(RBB1)の両方の図柄組み合わせのいずれも引き込み不可のタイミングで押下している場合、T制御指定データは、$28に更新される。
具体的には、例えば、仮に今回のストップスイッチ50の押下したタイミングが図16に示すような位置である(四角点線の位置で操作した)場合、ダイヤとRBB1の図柄のいずれも引き込み可の位置で押下していることになり、T制御指定データは$26がそのまま維持される。
次に、上記で設定されたT制御指定データを判定し、停止制御方法を決定する。
上記のT制御指定データが$00〜$10($10以上、$10未満)のときは、BTR制御で停止する。
上記のT制御指定データが$10〜$20($10以上、$20未満)のときは、コントロール制御で停止する。
上記のT制御指定データが$20〜$30($20以上、$30未満)のときは、コントロール移行制御で停止する。
ここでのコントロール制御とは、停止操作で必ず停止させることができる、いわゆる取りこぼしの無い図柄を引き込むために行う制御のことを言う(例えば、ベルやリプレイ等)。
取りこぼしが発生する図柄を引き込む場合には、コントロール移行制御で停止させるように設定されている。
今回は、$26を取得しているので、コントロール移行制御で停止処理を行うものである(ダイヤもRBB1の図柄もいずれも取りこぼしが発生するため)。
次に、上記で獲得したT制御指定データより、その値に対応したコントロール移行テーブルを取得する。
予め各T制御指定データに対応するコントロール移行テーブルがテーブル記憶手段570に記憶されているものである。
上述したようにT制御指定データが$20〜$30ではコントロール移行を行うと設定されている。T制御指定データのそれぞれの値に対応したコントロール移行テーブルをテーブル記憶手段570が記憶しているので、停止参照ポインタ取得手段520は、T制御指定データに対応したコントロール移行テーブルを取得する。T制御指定データとして、$26を取得しているのでそれに対応した図10(B)に示すコントロール移行テーブル(6)を取得する。
コントロール移行テーブル(6)を取得したので、そこから4ビットデータの停止参照ポインタであるBTRポインタを取得し、コントロール移行判定を行う。コントロール移行判定の流れは、図10(B)の下部に示す通りである。
コントロール移行テーブル(6)により、$98、$67、$34、$12が採取され、当該データより、BTRポインタは、$09、$08、$06、$07、$03、$04、$01、$02の下1桁目に設定される。
左側の数値から優先的に判定される処理が行われる。
第1優先として、BTRポインタとして$09が取得され、9÷5=1余り4となる。ダイヤ図柄を右上がりラインに引き込み可能か否かが判定される。引き込み可能の場合、当該BTRポインタにより停止制御が進められ、引き込み不可の場合、第2優先に移行する。
なお、この場合(BTRポインタが$09の場合)、後述するようにデータテーブル情報Bとなる。FP下位が$05なので、コントロール情報=9となり、8で除算した商としてのコントロール図柄ポインタが$01、余り=1(図柄情報=$02)となり(図14参照)、DIA(ダイヤ図柄)が引き込み図柄となる。
第2優先として、BTRポインタとして$08が取得され、8÷5=1余り3となる。ダイヤ図柄を右下がりラインに引き込み可能か否かが判定される。引き込み可能の場合、当該BTRポインタにより停止制御が進められ、引き込み不可の場合、第3優先に移行する。
同様の処理が、第8優先まで繰り返し継続される。
第8優先として、BTRポインタとして$02が取得され、2÷5=0余り2となる。RBB図柄を下段ラインに引き込み可能か否かが判定される。引き込み可能の場合、当該BTRポインタにより停止制御が進められ、引き込み不可の場合、別のデータテーブル情報を用いて、同様にBTRポインタを取得し、BTR制御等の停止処理を行う。
今回は図12に示すようにダイヤ図柄を下段では引き込み不可だが、上段で引き込み可の位置で停止操作したとする。その場合、先ずコントロール移行テーブルにより、第1優先の$09というBTRポインタを取得し、ダイヤ図柄を下段に引き込もうとするが、4コマ滑っても届かないので引き込む不可となる。次に、第2優先の$08というBTRポインタを取得し、ダイヤ図柄を上段に引き込もうとしたときに、4コマ滑りで引き込み可能となるので、図16に示すように、ダイヤを右下がりラインに引き込むことになる。
図11を用いて、停止参照ポインタ(BTRポインタ)を採取してから、データテーブル情報と、引き込みライン(有効ライン)とを採取する処理を説明する。
本実施の形態では、上述したようにして得られた停止参照ポインタ(BTRポインタ)からデータテーブル情報と、引き込みライン(有効ライン)との2つの情報を生成する。
データテーブル情報は、コントロール情報をグループ化した情報であって、具体的には、0、1、2のいずれかの値となり、データテーブル情報A、B、Cが対応する。
ここで、データテーブル情報は、先々は図柄情報を取得するための情報であって、直接的には、複数のコントロール情報(4ビット)を記憶(グループ化)した情報である。このときに用いる内部当選情報は、参照するデータテーブル情報によって異なる(図12参照)。
データテーブル情報を指定する情報が0(データテーブル情報A)のときには、内部当選情報における上位の値に対応するコントロール情報(DB $00、$12)を取得する。
データテーブル情報を指定する情報が1(データテーブル情報B)のときには、内部当選情報における下位の値に対応するコントロール情報(DB $03、$88、$99、$CD、$66)を取得する。
上述したデータテーブル情報Cの特殊制御では、例えばダイヤ(DIA)が当選している場合、先ずダイヤ(DIA)を第1優先で引き込むことになる。このとき、必ずしもダイヤ(DIA)を引き込めないので、「ダイヤ」をこぼしたときには、第2優先(同時当選)の1枚役の(LSP1)を引き込むことになる。このような場合を特殊なケース(特殊制御用)として扱っている。
データテーブル情報を指定する情報が2(データテーブル情報C)のときには、内部抽選情報における下位の値に対応するコントロール情報(DB $5A、$BF)を取得する。なお、このデータテーブル情報は、特殊制御用に用いられるものである。
引き込みライン(有効ライン)は、今回の停止操作で図柄を揃える有効ラインの情報であって、図5に示す中段ライン、上段ライン、下段ライン、右下がりライン、右上がりラインの5本の有効ラインであって、数値としては0、1、2、3、4のいずれかの値となる。
ここで、各引き込みライン(有効ライン)に対応する数値は、具体的には、図11に示すように、「0」が「中段ライン」に対応し、「1」が「上段ライン」に対応し、「2」が「下段ライン」に対応し、「3」が「右下がりライン」に対応し、「4」が「右上がりライン」に対応する。
停止参照ポインタ(BTRポインタ)の一部は、コントロール情報グループ(データテーブル情報)と、ライン情報との組み合わせ毎に対応して設けられている。このため、コントロール情報グループ及びライン情報は、停止参照ポインタ(BTRポインタ)を演算(除算)することで生成されるように形成されている。
具体的には、停止参照ポインタ取得手段520により取得した停止参照ポインタ(BTRポインタ)を、コントロール情報決定手段540は、コントロール情報演算手段550により数値5で除算し、その商と余りを算出する。
引き込みラインの本数は特定数(具体的には、5)として設けられている(図5参照)。
停止制御手段140としてのコントロール情報決定手段540は、一部の停止参照ポインタ(BTRポインタ)を特定数(具体的には5)によって除算し、除算により得られた商をコントロール情報グループに対応する数値とし、除算により得られた余りをライン情報に対応する数値として算出する。
例えば、停止参照ポインタ値=$02であった場合、商は0、余りは2となる。算出した商をデータテーブル情報を指定する情報として取得する。
商が0の場合は、データテーブル情報Aを取得し、商が1の場合は、データテーブル情報Bを取得し、商が2の場合は、データテーブル情報Cを取得する。
算出した余りを引き込みライン(有効ライン)を指定する情報として取得する。
余り0の場合は、上段ライン、余り1の場合は、中段ライン、余り2の場合は、下段ライン、余り3の場合は、右下がりライン、余り4の場合は、右上がりラインとなる。
よって、上記の例の場合は、BTRポインタが$02の場合は、データテーブル情報Aを使用して取得する引き込みラインを下段ラインへ揃えることになる。
次に、本実施の形態では、取得したデータテーブル情報を指定する情報0〜2を利用し、スタートスイッチ40の押下操作時に決定される役抽選による内部当選情報(フラグポインタFP)に対応するコントロール情報(4ビット)を取得する。
なお、ここで、図12、図13に示すように、内部当選情報(フラグポインタFP)は、上位と下位とから構成されているものであり、上位$00、$01、$02、$03は、役抽選のハズレ(HZ)、RBB1、RBB2、RBB3に対応している(図12(A)参照)。また、下位$00、$01、$02、$03、$04、$05・・・$09・・・$0F等は、役抽選のハズレ(HZ)、RP、BEL1、BEL2、DIA1、DIA2、・・・CH等に対応している(図12、図13参照)。例えば、非内部状態で役抽選結果、RPに当選した場合、上位=$00、下位=$01となり、また例えば、RBB1当選状態でBEL1に当選した場合、上位=$01、下位=$02となる。
図14に示すように、各データテーブル情報における内部当選情報とコントロール情報との対応関係は、次のようになる。例えばデータテーブル情報Aに記憶されているコントロール情報の先頭から順に内部当選情報の上位に対応するものである。
例えば、データテーブル情報を指定する情報が0で、内部当選情報の上位が$01、内部当選情報の下位が$02であった場合、データテーブル情報Aを参照し、上位の$01に対応するコントロール情報0($00)を取得する(図14参照)。このとき、データテーブル情報Aなので、内部当選情報の下位$02は無視する。
また、例えば、データテーブル情報を取得する情報が1、内部当選情報の上位が$01で、内部当選情報の下位が$02であった場合、データテーブル情報Bを参照し、下位の$02に対応するコントロール情報8($08)を取得する。このとき、データテーブル情報Bなので、内部当選情報の上位$01は無視する。
次に図14を用いて、コントロール情報からコントロール図柄ポインタと図柄情報とを取得し、最終的な引き込み図柄を取得する処理を説明する。
上述したようにコントロール情報グループは、複数(データテーブル情報A、B、C)設けられている。
本実施の形態では、コントロール情報は、複数の図柄グループの中からいずれの図柄グループを特定するためのコントロール図柄ポインタと、図柄グループの中の複数の図柄の組み合わせの中からいずれの図柄の組み合わせを特定するための図柄情報との組み合わせに対応して設けられている。停止制御手段140は、このコントロール情報を演算(除算)することでコントロール図柄ポインタと、図柄情報とを生成する。
本実施の形態では、停止制御手段140は、コントロール情報を所定の数(具体的には8)によって除算し、除算により得られた商をコントロール図柄ポインタに対応する数値とし、除算により得られた余りを図柄情報に対応する数値として算出する。
さらに具体的に説明する。
本実施の形態では、図9に示すように、データテーブル情報から内部当選情報を参照して、コントロール情報を取得する。
そして、本実施の形態では、このコントロール情報からコントロール図柄ポインタと、図柄情報とを取得する
ここで、コントロール図柄ポインタとは、図柄定義において引き込み図柄が何バイト目に定義されているかを示す情報(図15参照)であって、具体的には、0又は1のいずれかの値となる。
図柄情報とは図柄定義データにおいて定義されている、引き込み図柄を指定するための情報であって、具体的には、$01、$02、・・・$80(8種類)のいずれかの値となる(図23参照)。
具体的には、取得したコントロール情報を8で除算し、その商と余りを算出する。
例えば、コントロール情報が$01であった場合、コントロール情報演算手段550により、商が0、余りが1を算出する。
算出した商をコントロール図柄ポインタを指定する情報として取得する。
商が0の場合、コントロール図柄ポインタが0となり、図柄定義データの1バイト目を指定する。
商が1の場合、コントロール図柄ポインタが1となり、図柄定義データの2バイト目を指定する。
図24に示すように、算出した余りを、そのまま図柄情報を指定する情報とするのではなく、余りの値+1に対応したビットをON(すなわち1)にした8ビットデータを図柄情報として取得する。
つまり、余りが0の場合、第1ビット目をON(1)にした8ビットデータ「0000 0001」($01)を図柄情報として取得する。
また、余りが1の場合、第2ビット目をON(1)にした8ビットデータ「0000 0010」($02)を図柄情報として取得する。
また、余りが2の場合、第3ビット目をON(1)にした8ビットデータ「0000 0100」($04)を図柄情報として取得する。
また、余りが3の場合、第4ビット目をON(1)にした8ビットデータ「0000 1000」($08)を図柄情報として取得する。
また、余りが4の場合、第5ビット目をON(1)にした8ビットデータ「0001 0000」($10)を図柄情報として取得する。
また、余りが5の場合、第6ビット目をON(1)にした8ビットデータ「0010 0000」($20)を図柄情報として取得する。
また、余りが6の場合、第7ビット目をON(1)にした8ビットデータ「0100 0000」($40)を図柄情報として取得する。
また、余りが7の場合、第8ビット目をON(1)にした8ビットデータ「1000 0000」($80)を図柄情報として取得する。
上記の例(コントロール情報が$01)の場合、商が0なので、コントロール図柄ポインタが0(1バイト目を参照)を取得する。
余りが1となり、8ビットデータの第2ビットをONにした「0000 0010」=$02が図柄情報を指定する情報として取得される。
よって、図柄定義データの1バイト目に定義されている$02に対応する図柄「王冠、王冠、王冠」が今回の引き込み図柄となる。
つまり、取得した「王冠、王冠、王冠」の図柄を、先に取得しているライン情報に対応する有効ライン(下段ライン)へ揃える制御を第1優先で行うことになる。
また、例えば、商として1が生成された場合には、コントロール図柄ポインタは1となり、余り4が生成された場合には、8ビットデータの第4ビットをONにした「0001 0000」=$10が図柄情報を取得する情報となるため、図柄定義データの2バイト目に定義されている$10に対応する図柄「赤7、赤7、チェリー」が今回の引き込み図柄となる。
図14は、コントロール情報を左端に配置しているものである。
本実施の形態では、停止処理を行う際に、停止参照ポインタ(BTRポインタ)と、コントロール移行フラグと、コントロール移行テーブルアドレスとを記憶している。
コントロール移行フラグとは、コントロール移行を行ったか否かを判別するフラグであり、コントロール移行テーブルアドレスは、コントロール移行テーブルで第N優先で停止処理を行ったかを記憶しているものである。
具体的には、例えば、第1停止でコントロール移行判定で停止処理を行った場合、コントロール移行フラグと、コントロール移行テーブルアドレスとの2つを第2停止で使用する。
また例えば、第1停止でBTR制御又はコントロール制御で停止処理を行った場合、コントロール移行フラグとBTRポインタとの2つを第2停止で使用する。
次に第2停止時の処理について説明する。
FP下位が$05(ダイヤ)であって、FP上位が$01(RBB1)となる役抽選結果が、当選しているとする。第1停止により、図16に示すように停止している。
ここで、第1停止で第2優先の$08のBTRポインタで停止処理を行ったことをコントロール移行テーブルアドレスの情報で記憶している。
先ず、コントロール移行フラグの判定が行われる。
このフラグが立っていると、第1停止時にコントロール移行判定を行ったことになり、このフラグが立っていないと、第1停止時にコントロール制御又はBTR制御を行ったことになる。
今回はコントロール移行フラグが立っているので、第2停止も引き続きコントロール移行判定を行う。なお、コントロール移行フラグが立っていない場合は、第1停止時に保持したBTRポインタを取得して、当該BTRポインタで停止処理を行う。
そして、コントロール移行判定では、第1停止に行ったコントロール移行判定のコントロール移行テーブルアドレスを取得する。第N優先でコントロール制御を行ったかという情報を取得する。今回の場合は、第1停止時に第2優先で引き込み処理を行っているため、第2優先の4ビットデータから再びコントロール移行判定を行う。
今回は、図16に示すように、第2停止ではダイヤは引き込み不可だが、赤7は引き込み可能な位置で停止操作を行ったとする。
この場合、第2優先では、BTRポインタ=$08となり、ダイヤを右下がりラインに引き込む不可となる。第3優先では、BTRポインタ=$06となり、ダイヤを上段ラインに引き込む不可となる。第4優先では、BTRポインタ=$07となり、ダイヤを下段ラインに引き込み不可となる。第5優先では、BTRポインタ=$04となり、RBB1の図柄を右上がりラインに引き込み可となる。
これにより、RBB1の図柄を右上がりラインに引き込む処理を行い、図16に示すように、赤7が右上がりラインでテンパイ状態となる。また、ここで、停止処理が完了したので、第5優先で引き込み処理を行ったという情報も(コントロール移行テーブルアドレスとして)保存される。
次に第3停止時の処理について説明する。
第2停止時に保存した情報から第3停止の制御方法を決定する。
第2停止開始時と同様にコントロール移行フラグの判定を行う。
今回の例ではこのフラグが立っているので、第3停止も引き続きコントロール移行判定の処理を行う。
そして、コントロール移行判定を行う。コントロール移行テーブルアドレスにより、第2停止では、第5優先で停止処理を行ったとの情報が記憶されているので、またそこからコントロール移行判定が行われる。再度、第5優先のBTRポインタ=$04が取得され、RBB1の図柄を右上がりラインに引き込む処理を行う。今回は、赤7図柄を引き込み可能な位置で停止操作を行った場合は、RBB1の図柄が右上がりラインに表示されることになる。
図17、図18を用いて、簡単にBTR制御について説明する。
BTR制御は、停止操作タイミング(停止位置、停止操作したときの図柄番号)毎に予め停止位置を記憶した停止テーブルを用いて停止させるものである。
BTR制御には、図20に示す01BTR制御と、図21に示す04BTR制御とがある。
01BTR制御は、図17に示すように、0〜20番の図柄番号による停止位置のうち(21コマの場合)、直接停止位置を指定して停止させる停止制御方法である。
具体的には、例えば図17に示すように、BTRポインタが$10を取得した場合、図柄番号4、8、12、16、20番でビットON(1)されているので、その停止位置で停止するような制御を行う。同様に図柄番号5、7、12で停止させたい場合には、それに対応してビットONしているBTRポインタ=$11を取得させて、停止処理を行う。
04BTR制御は、図18に示すように、図柄番号0〜20番のうちいずれかの停止操作位置で停止操作された場合について、それぞれに対応するコマズレ数を取得して停止させる停止制御方法である。
例えば図18に示すような場合、BTRポインタ=$20を取得した場合は、4、8、12、16、20番で停止するようなコマズレ数を取得して停止処理が行われる。例えば、6番で停止操作が行われた場合、コマズレ数=2が取得され、2コマ滑り、4番の図柄で停止するものである。
上記の制御は、01BTR制御でも可能な制御であるが、04BTR制御では、いわゆる追い越し制御が可能となる。
図18のBTRポインタ$21では、5、7、12番で停止するようなコマズレ数のデータを持っているが、図17の01BTR制御では9番で停止操作が行われた場合は、7番で停止するが、図19に示す04BTR制御のBTRポインタ$21において9番で停止操作された場合にコマズレ数=4が取得され、5番で停止させることができる。なお、01BTR制御と比べて記憶容量は余分にかかってしまうことになる。
次に図19、図20を用いて、本発明の実施の形態の比較例について説明する。
図19、図20は、本発明の実施の形態の比較例を示すものであって、図19は、当該比較例における16種類の図柄情報に対して、5本の有効ライン(引き込みライン)を設けているような場合の停止参照ポインタ(BTRポインタ)の一例を示すテーブル、図20は、図柄情報等の図柄定義データを示すテーブルであって、(A)は1バイト目の役物、再遊技、コントロール用引き込み図柄の図柄情報等の図柄定義データ、(B)は2バイト目の入賞図柄の図柄情報等の図柄定義データを示す図である。なお、図20の図柄定義データは、本発明の実施の形態でも同一のものを使用している。
また、図20において、$01・$02・$04・・・の値が図柄情報である。これらの値(図柄情報)の左側に記載しているC_RBB1・C_RBB2・C_RB・・・は、各図柄情報の名称であり、これらの値(図柄情報)の右側に記載している“赤セブン・赤セブン・赤セブン”等は、各リールに対応する図柄である。
本比較例の停止参照ポインタ(BTRポインタ)は、8ビットのデータで構成されており、$00〜$FFの256種類の停止参照ポインタ(BTRポインタ)を用いている。この256種類の停止参照ポインタ(BTRポインタ)をBTR制御とコントロール制御との両方で割り振って用いている。
図19は、当該比較例におけるコントロール方式の停止参照ポインタ(BTRポインタ)の一例を示しているものであり、図20は、図19で用いた図柄情報の詳細な具体的な内容を示しているテーブルである。
例えば、図19に示すように、当該比較例では、1つの図柄情報(例えばC_RBB1、「赤7、赤7、赤7」(図6参照))に対して、有効ラインとしての引き込みライン(上段ライン、中段ライン、下段ライン、右上がりライン、右下がりライン)毎に停止参照ポインタ(例えば$00〜$04)が設定されている。これは、役抽選の結果が、当選した役毎に例えば「中段ベル」等のように引き込みラインが関連した(紐付いた)状態で設定されていることによる。
これによりベル図柄、再遊技図柄、ボーナス図柄等、16種類程度の多数の種類の図柄の引き込みを行う場合、多数の種類の停止参照ポインタ(BTRポインタ)が必要となる。
例えば有効ラインが5本あるような場合には、引き込みラインが5種類あることになり、例えば役としてのベルだけでも引き込みラインに紐付いた上段ベル、中段ベル、下段ベル、右上がりベル、右下がりベル等、5種類の引き込みライン毎に関連した(紐付いた)停止参照ポインタ(BTRポインタ)が必要になってくるため、例えば役の種類が16種類あるような場合には、図19に示すように、16種類×5ライン=80種類の停止参照ポインタ(BTRポインタ)が少なくとも必要となる。
当該比較例において、役抽選結果の内部当選情報によって、様々な図柄を引き込む必要があるので役抽選結果に対応する停止参照ポインタ(BTRポインタ)が膨大な量となって、停止参照ポインタ(BTRポインタ)の種類が不足する恐れがある。
スロットマシンでは、セキュリティを高めるために使用可能なデータ容量に種々の制限が設けられている一方、更なる遊技性の向上を図るために停止制御に要するデータ容量の増大化が必要となっている。
停止出目(停止図柄)が単調となって変化に乏しいことによる遊技性の低下は遊技者の遊技ホールにおける遊技機の機種選択に対して大きな影響を及ぼす可能性がある。このため、更なる遊技性の向上を図って人気機種としてのスロットマシンの地位を獲得すべくスロットマシンの製造開発メーカーは、停止制御に要するデータ容量の圧縮化や、使用容量の圧縮化に伴う使用可能な記憶容量の増大化を目指すことにより、更なる遊技性の向上を検討している。
このように停止テーブル制御としてのBTR制御と、判断停止制御としてのコントロール制御の両方に用いられる停止参照ポインタ(BTRポインタ)を当該比較例のように8ビットのデータ範囲($00〜$FF)から本実施の形態の図11に示すように、4ビットのデータ範囲($00〜$0F)程度の16種類以内程度にすることができれば、それに伴って種々のデータ圧縮することができ、データ圧縮や記憶容量の削減を図ることができ、その分、BTR制御の停止テーブルの記憶容量を増加させることが可能となり、停止出目(停止図柄)の種類を増加させることができ、停止出目が単調となって変化に乏しいことで遊技性の低下を招くようなことを回避することができ、更なる遊技性の向上を図ることができる。
本実施の形態では上述したような構成を有することにより以下に示すような作用及び効果を奏する。
本実施の形態に係る停止制御手段140は、役抽選の結果に対応するコントロール情報グループと、役抽選の結果、決定された役に係る図柄61を停止させるラインを特定するライン情報とに基づいて、役抽選手段120の結果に基づく図柄61を当該ラインに停止可能なものである。
本実施の形態によれば、個々のコントロール情報を割り当てるのではなく、コントロール情報のグループを割り当てているため、コントロール制御用のBTRポインタから生成すべき情報の数、種類が少なくなり、BTRポインタ(コントロール制御用、BTR制御用)の容量を抑えることができ、停止参照ポインタ(BTRポインタ)の全体としてのサイズを小さくする(例えば8ビットのデータ記憶容量→4ビットのデータ記憶容量に減少させる)ことができる。
これにより、データ圧縮や記憶容量の削減を図ることができ、その分、BTR制御の停止テーブルに記憶容量を振り分けることが可能となり、停止出目(停止図柄61)の種類を増加させることができ、停止出目が単調となって変化に乏しいことで遊技性の低下を招くようなことを回避することができ、更なる遊技性の向上を図ることができる。
本実施の形態によれば、1つの停止参照ポインタ(BTRポインタ)を演算することでコントロール情報とライン情報との2種類の情報を生成することができる。これにより、情報量を集約し、データ圧縮に寄与することができる。
本実施の形態によれば、停止参照ポインタ(BTRポインタ)を所定のラインの本数である特定数によって除算することで、その商をコントロール情報グループに対応する数値とし、除算により得られた余りをライン情報に対応する数値として算出することで具体的に1つの数値である停止参照ポインタからコントロール情報グループ及びライン情報に対応する2つの数値を具体的に得ることができる。
本実施の形態によれば、役抽選の結果に対応するコントロール情報を有するコントロール情報グループが複数設けられている。停止参照ポインタを用いることで、複数のコントロール情報グループから役抽選結果に対応する所望のコントロール情報グループを得ることができ、役抽選結果に対応するコントロール情報を取得することができる。これにより、情報の集約化を図ることができる。
本実施の形態によれば、コントロール情報が、複数の図柄61グループの中からいずれの図柄61グループを特定するためのコントロール図柄ポインタと、この図柄61グループの中からいずれの図柄61の組み合わせを特定するための図柄情報との組み合わせに対応して設けられている。これにより、コントロール情報を演算することで、コントロール図柄ポインタと、図柄情報とを生成することができる。1つの数値であるコントロール情報に、コントロール図柄ポインタと、図柄情報とを纏めて記憶させることができ、データ圧縮を図ることができる。
本実施の形態によれば、コントロール情報を所定の数によって除算することで、その商をコントロール図柄ポインタに対応する数値とし、除算により得られた余りを図柄情報に対応する数値として算出することで具体的に1つの数値であるコントロール情報からコントロール図柄ポインタ及び図柄情報に対応する2つの数値を具体的に得ることができる。
本実施の形態によれば、必要な記憶容量の負担はコントロール制御よりも大きくなるが確実に停止させることが可能な停止テーブル停止制御と、必要な記憶容量の負担は停止テーブル停止制御よりも少ないが停止の可否を判断するプログラムの作成に手間がかかるコントロール制御との両方を兼ね備えることで、両方の特徴を生かしてデータ圧縮を図ることが可能となる。
例えば、停止制御の大半を記憶容量の負荷が少ないコントロール制御により実行し、どうしても停止させることが容易ではない箇所にだけ、確実に停止させることができる停止テーブル停止制御を用いるようなことが可能となる。
本実施の形態によれば、個々のコントロール情報を割り当てるのではなく、コントロール情報のグループを割り当てているため、コントロール制御用のBTRポインタから生成すべき情報の数、種類が少なくなり、BTRポインタ(コントロール制御用、BTR制御用)の容量を抑えることができ、停止参照ポインタ(BTRポインタ)の全体としてのサイズを従来の8ビットのデータ記憶容量から4ビットのデータ記憶容量に減少させることができる。
これにより、データ圧縮や記憶容量の削減を図ることができ、その分、BTR制御の停止テーブルに記憶容量を振り分けることが可能となり、停止出目(停止図柄61)の種類を増加させることができ、停止出目が単調となって変化に乏しいことで遊技性の低下を招くようなことを回避することができ、更なる遊技性の向上を図ることができる。
(通常遊技における役GDAに当選した場合の処理の内容)
通常状態において、役GDAに当選した遊技において、第1停止操作の結果、コントロール移行制御が採用され、コントロール移行データからBTRP=$09を取得した場合には、次のようにコントロール制御で停止させる図柄が決定される。
(ステップ1)
BTRP=$09を5で除算し、商=1、余り=4を算出する。
この結果、
商=1に対応する入賞優先第1コントロールテーブル
余り=4に対応する有効ライン=右上がりライン
を取得する。
(ステップ2)
図23(a)(c)の入賞優先第1コントロールデータテ−ブルを参照して、役GDAのフラグポインタ(FP)=$08に対応するコントロール情報=$09を取得する。
(ステップ3)
コントロール情報=$09を8で除算し、商=1、余り=1を算出する。
この結果、商=1に対応する、コントロール図柄ポインタ=1、(具体的には、図20(B)の図柄定義データの2バイト目)の余り=1に対応する、8bitデータ=$02(図柄情報=$02)を取得する。
(ステップ4)
図20(B)の図柄定義データを参照して、図柄定義データの2バイト目と、図柄情報=$02と、に対応する「ダイヤ1図柄/ダイヤ2図柄」を取得する。
この結果、
「ダイヤ1図柄」又は「ダイヤ2図柄」が、引込み範囲内に含まれているか否かを判定し、「含まれている」と判定すると、「ダイヤ1図柄」又は「ダイヤ2図柄」を引き込んで停止させる。なお、右リールだけは「バー」も引き込むように設定されている。
(ボーナス遊技状態において、役BZK1に当選した場合の処理の内容(補正無し))
ボーナス遊技状態において役BZK1に当選した遊技において、第1停止操作の結果、コントロール移行制御が採用され、コントロール移行データから、役BTRP=$09を取得した(補正しなかった)場合には、次のように、コントロール制御で停止させる図柄を決定する。
(ステップ1)
役BTRP=$09を5で除算し、商=1、余り=4を算出する。
この結果、
商=1に対応する、「入賞優先第1コントロールデータテ−ブル、余り=4に対応する、有効ライン=右上がりラインを取得する。
(ステップ2)
図23(a)(c)の「入賞優先第1コントロールデータテ−ブル」を参照して、役BZK1のフラグポインタ(FP)=$0Cに対応するコントロール情報=$08を取得する。
(ステップ3)
コントロール情報=$08を8で除算し、商=1、余り=0を算出する。
この結果、商=1に対応する、「コントロール図柄ポインタ=1」((具体的には、図20(B)の図柄定義データの2バイト目)により、余り=0に対応する、8bitデータ=$01(図柄情報=$01)である「ベル、ベル、ベル」を取得する。
(ステップ4)
図20(B)の図柄定義データを参照して、図柄定義データの2バイト目と、図柄情報=$01と、に対応するベル図柄である「ベル、ベル、ベル」を取得する。
この結果、ベル図柄が、引込み範囲内(4コマの範囲内)に含まれているか否かを判定し、含まれていると判定すると、「ベル図柄」を引き込んで停止させる。
(ボーナス遊技状態において、役BZK1に当選した場合の処理の内容)(補正有り)
ボーナス遊技状態において、役BZK1に当選した遊技において、第1停止操作の結果、コントロール移行制御が採用され、コントロール移行データから、BTRP=$09を取得し、BTRP=$09を、疑似GDAフラグで補正(+$05)し、BTRP=$0Eとした場合には、次のように、コントロール制御で停止させる図柄を決定する。
(ステップ1)
BTRP=$0Eを5で除算し、商=2、余り=4を算出する。
この結果、商=2に対応する、「入賞優先第2コントロールデータテ−ブル」を取得し、
余り=4に対応する、有効ライン=右上がりラインを取得する。
(ステップ2)
図23(b)(d)の入賞優先第2コントロールデータテ−ブルを参照して、
BZK1のフラグポインタ(FP)=$0Cに対応するコントロール情報=$09を取得する。
(ステップ3)
コントロール情報=$09を8で除算し、商=1、余り=1を算出する。
この結果、
商=1に対応する、コントロール図柄ポインタ=1(図20(B)の図柄定義データの2バイト目)、余り=1に対応する、8bitデータ=$02(図柄情報=$02)を取得する。
(ステップ4)
図20(B)の図柄定義データを参照して、図柄定義データの2バイト目と、図柄情報=$02と、に対応する「ダイヤ1図柄/ダイヤ2図柄」を取得する。
この結果、「ダイヤ1図柄」又は「ダイヤ2図柄」が、4コマの引込み範囲内に含まれているか否かを判定し、含まれていると判定すると、「ダイヤ1図柄」又は「ダイヤ2図柄」を引き込んで停止させる。
上述したように補正を疑似GDAフラグでBTRPの補正を行うことで、RBB状態においても、通常状態と同様に、3連図柄であるダイヤ図柄を停止させることが可能となる。
図24を用いて、本発明の理解を深めるための一般的な停止制御処理の概要を説明する。
先ず、ステップ310において、遊技状態の判定が行われ、具体的には、現在の遊技状態が、通常状態であるか、ボーナス状態(RBB状態)であるかの判定が行われる。そして、現在の遊技状態が通常状態であると判定された場合、ステップ311に進み、現在の遊技状態がボーナス状態であると判定された場合、ステップ312に進む。
ステップ311において、通常状態における通常の停止制御処理が行われる。そして、コントロール移行制御処理が行われる場合には、ステップ313に進み、コントロール制御処理が行われる場合には、ステップ314に進み、BTR制御処理が行われる場合には、ステップ315に進む。
ステップ313において、コントロール移行制御処理が行われ、ステップ314において、コントロール制御処理が行われ、ステップ315において、BTR制御処理が行われる。
例えば、通常遊技状態の判定結果によりステップ311の通常処理へ移行し、ステップ311の通常処理にて、仮に当該第1停止操作をコントロール制御で停止制御すると決定すると、ステップ314のコントロール制御処理へ移行した後、ステップ314の当該コントロール制御処理にて当該第1停止操作に対応した停止図柄を停止させる制御が行われ、ステップ311の通常処理へ戻ることになる。続いて、第2停止操作が行われた場合には、前記戻ったステップ311の通常処理にて、当該停止操作を契機に処理が進行し、引き続き、第2停止操作をコントロール制御で停止制御すると決定し、第1停止操作の場合と同様に、ステップ314のコントロール制御にて制御を行った後、ステップ311の通常処理へ戻ることになる。続いて、第3停止操作が行われた場合には、前記戻ったステップ311の通常処理にて、当該停止操作を契機に処理が進行し、引き続き、第3停止操作をコントロール制御で停止制御すると決定し、第1及び第2停止操作の場合と同様に、ステップ314のコントロール制御にて制御を行った後、ステップ311の通常処理へ戻ることになる。
本実施の形態では、図24では記載されていないが、ステップ313のコントロール移行制御処理からステップ314のコントロール制御処理へ移行する流れと、ステップ314のコントロール制御処理からステップ313のコントロール移行制御処理へ移行する流れと、が設けられている。
よって、本実施の形態では、上記の例において、第3停止操作をコントロール移行制御処理で行う場合には、ステップ313のコントロール移行制御処理にてBTRポインタを取得した後、当該ステップ313のコントロール移行制御処理からステップ314のコントロール制御処理へ移行し、移行したステップ314のコントロール制御処理にて一連のコントロール制御に係る処理を実行し、当該コントロール制御に係る処理を終了するとステップ314のコントロール制御処理からステップ313のコントロール移行制御処理へ戻り、戻ったステップ313のコントロール移行制御処理にて新たなBTRポインタを取得し、再度ステップ314のコントロール制御処理へ移行する、流れが繰り返せるようになっている。
図25を用いて、停止制御処理において、通常状態及びボーナス状態の共通の処理であるGDA処理を有する場合の本実施の形態の理解を深めるための比較例の処理を説明する。
先ず、ステップ410において、遊技状態の判定が行われ、具体的には、現在の遊技状態が、通常状態であるか、ボーナス状態(RBB状態)であるかの判定が行われる。そして、現在の遊技状態が通常状態であると判定された場合、ステップ411に進み、現在の遊技状態がボーナス状態であると判定された場合、ステップ412に進む。
ステップ413において、共通の処理であるGDA処理が行われる。具体的には、ステップ414において、コントロール移行制御方式が採用されるか否かが判定され、採用される場合には、ステップ417に進み、ステップ415において、コントロール制御方式が採用されるか否かが判定され、採用される場合には、ステップ416に進む。
なお、図25では省略しているが、共通の処理であるステップ413のGDA処理では、BTR制御方式が採用されるか否かが判定され、採用される場合には、所定のBTR制御処理へ移行して、当該BTR制御処理にて、BTR制御により図柄を停止させる制御が行われる。
ステップ416において、BTRポインタの取得が行われる。そして、次のステップ422に進む。
ステップ417において、コントロール移行制御処理が行われ、具体的には、ステップ418において、BTRポインタの取得が行われる。そして、次のステップ419に進む。
ステップ419において、BTRポインタに疑似GDAフラグが加算され、加算後の数値が新たなBTRポイントとして設定される。そして、次のステップ420に進む。
ステップ420において、コントロール制御処理への移行が行われる。具体的には、ステップ422において、コントロール制御処理が行われる。
ステップ422において、具体的には、ステップ423において、BTRポインタに疑似GDAフラグが加算され、加算後の数値が新たなBTRポインタとして設定される。その後、ステップ421へ戻る。
ステップ421において、ステップ423で設定されたBTRポインタが、新たなBTRポインタとして、再取得される。
この図25に示す比較例では、コントロール制御処理だけの場合は、疑似GDAフラグの加算は1回だけ行われ、適切なBTRポインタが設定されるが、コントロール移行制御方式の場合、疑似GDAフラグが、2回加算されており、適切なBTRポインタを取得することができない状態となる。
図26及び図27を用いて、通常状態とRBB状態において、共通処理であるGDA処理を有する場合の本発明の実施の形態の停止制御処理について説明する。
なお、図26のステップ517と、図26のステップ527と、図27のステップ543とは、同じコントロール制御処理(プログラム・モジュール)である。
また、同様に、図26のステップ518と、図26のステップ528と、図27のステップ532とも、同じコントロール移行制御処理(プログラム・モジュール)である。
また、同様に、図26のステップ519と、図26のステップ529とは、同じBTR制御処理(プログラム・モジュール)である。
また、前記停止制御処理は、遊技者による停止操作に応じて実行される処理であるため、当該処理へ移行する前に、役抽選結果に相当するフラグポインタ(上位・下位)と、停止操作に応じたBTRポインタと、が取得されていることが前提となっている。
(通常処理)
先ず、ステップ510において、現在の遊技状態の判定が行われ、具体的には、現在の遊技状態が、通常状態であるか、ボーナス状態(RBB状態)であるかの判定が行われる。
そして、現在の遊技状態が通常状態であると判定された場合、ステップ511に進み、現在の遊技状態がボーナス状態であると判定された場合、ステップ512に進む。
ステップ511において、通常処理が行われる。具体的には、ステップ512において、役抽選結果、役GDAに当選しているか否か(具体的には、フラグポインタの下位が$08であるか否か)が判定される。当該役に当選していると判定された場合、ステップ530に進み、当該役に当選していないと判定された場合、ステップ513に進む。
ステップ513において、通常の停止制御処理が行われる。
通常の停止制御処理では、後述する停止制御方式の判定(S514・S515・S516)を行う前に、既述の通り、役抽選の結果であるフラグポインタ(FPの下位とFPの上位)に基づいて設定されるT制御指定データを、遊技者の停止操作タイミングに応じて更新することでT制御指定データを決定し、この決定したT制御指定データが、「$00〜$10」の範囲内の値であるときには「BTR制御で停止する(BTR制御方式を採用する)」とし、「$10〜$20」の範囲内の値であるときには「コントロール制御で停止する(コントロール制御方式を採用する)」とし、「$20〜$30」の範囲内の値であるときには「コントロール移行制御で停止する(コントロール移行制御方式を採用する)」とする。
そして、この通常処理の停止制御処理で、ステップ514において、コントロール制御方式が採用されたか否かが判定され、コントロール制御方式が採用されたと判定された場合には、ステップ517に進み、ステップ517において、コントロール制御処理が行われる。
そして、この通常処理の停止制御処理で、ステップ515において、コントロール移行制御方式が採用されたか否かが判定され、コントロール移行制御方式が採用されたと判定された場合には、ステップ518に進み、ステップ518において、コントロール移行制御処理が行われる。
そして、この通常処理の停止制御処理で、ステップ516において、BTR制御方式が採用されたか否かが判定され、BTR制御方式が採用されたと判定された場合には、ステップ519に進み、ステップ519において、BTR制御処理が行われる。つまり、ステップ511の通常処理では、役抽選の結果がGDA(FP下位=$08)であるとGDA処理へ移行して図柄を停止させる制御が行われるが、役抽選の結果がGDA以外であるとGDA処理へ移行することなく、ステップ511の当該通常処理にて、いずれかの制御方式により図柄を停止させる制御が行われる。
通常処理の停止制御処理において、停止制御方式の判定結果に応じてコントロール制御処理・コントロール移行制御処理・BTR制御処理へ移行した後は、移行後の各制御処理内での処理を終了した時点で、移行元の通常処理へ戻る。
なお、ここまでの処理の説明は、通常処理において、遊技者が停止操作したときに図柄を停止させる制御に対応して実行するときのものである。よって、通常処理では、上述の処理を、各停止操作(第1停止操作・第2停止操作・第3停止操作)毎に繰り返すことになる。
(RBB処理)
ステップ520において、ボーナス状態の停止制御処理であるRBB処理が行われる。具体的には、ステップ521において、役抽選結果がBZK1であるか否か(フラグポインタの下位が$0Cであるか否か)が判定され、役抽選結果がBZK1である(フラグポインタが$0Cである)と判定された場合、ステップ522に進む。
ステップ522において、第1番目の停止操作が左リールに対して行われたもの(左ストップスイッチの操作)であり、かつ、遊技者の停止操作タイミングが、第1番目の停止操作である第1停止操作で図柄番号1、2、3のダイヤ1の図柄(3連図柄)を、上段、中段、下段に引き込み図柄数0コマのいわゆるビタ押しで停止させることに成功したか否かが判定される。この左リール64において遊技者の停止操作タイミングが3連図柄のビタ押しに成功していると判定された場合、ステップ530に進み、成功していないと判定された場合、ステップ523に進み、通常の停止制御処理が行われる。
本実施の形態では、通常処理からGDA処理へ移行するときに疑似GDAフラグに「$00」を設定し、RBB処理からGDA処理へ移行するときに疑似GDAフラグに「$05」を設定している。
なお、この左リール64のビタ押し成功は、左リール64の図柄番号1、2、3のダイヤ1の図柄(3連図柄)が上段、中段、下段で停止した位置にある場合と、当該位置から1コマ上にずれている場合と、当該位置から1コマ下にずれている場合との3つの停止位置が含まれる。すなわち、この3つのパターンのいずれかで停止した場合には、左リール64の3連図柄のビタ押し成功と判断される。
RBB処理における通常の停止制御処理においても、通常処理における通常の停止制御処理と同様に、予め、役抽選の結果であるフラグポインタと遊技者の停止操作タイミングとに基づいて、「BTR制御で停止する(BTR制御方式を採用する)」か、「コントロール制御で停止する(コントロール制御方式を採用する)」か、「コントロール移行制御で停止する(コントロール移行制御方式を採用する)」か、を決定する(図示省略)。
そして、このRBB処理の停止制御処理で、ステップ524において、コントロール制御方式が採用されたか否かが判定され、コントロール制御方式が採用されたと判定された場合には、ステップ527に進み、ステップ527において、コントロール制御処理が行われる。
そして、このRBB処理の停止制御処理で、ステップ525において、コントロール移行制御方式が採用されたか否かが判定され、コントロール移行制御方式が採用されたと判定された場合には、ステップ528に進み、ステップ528において、コントロール移行制御処理が行われる。
そして、このRBB処理の停止制御処理で、ステップ526において、BTR制御方式が採用されたか否かが判定され、BTR制御方式が採用されたと判定された場合には、ステップ529に進み、ステップ529において、BTR制御処理が行われる。
つまり、ステップ520のRBB処理では、役抽選の結果がBZK1(FP下位=$0C)である場合(詳しくは、さらに第1停止操作が左リールかつビタ押しに成功している場合)に、GDA処理へ移行して図柄を停止させる制御が行われるが、役抽選の結果がBZK1以外であるとGDA処理へ移行することなく、当該RBB処理にて、いずれかの制御方式により図柄を停止させる制御が行われる。
RBB処理の停止制御処理においては、通常処理のときと同様に、停止制御方式の判定結果に応じてコントロール制御処理・コントロール移行制御処理・BTR制御処理へ移行した後は、移行後の各制御処理内での処理を終了した時点で、移行元の通常処理へ戻る。
なお、ここまでの処理の説明は、RBB処理において、遊技者が停止操作したときに図柄を停止させる制御に対応して実行するときのものである。よって、RBB処理では、上述の処理を、各停止操作(第1停止操作・第2停止操作・第3停止操作)毎に繰り返すことになる。
(GDA処理)
ステップ530において、GDA処理(第1停止操作用、第2停止操作用、第3停止操作用)が行われる。具体的には、このGDA処理の停止制御処理で、通常処理やRBB処理における通常の停止制御処理のときと同様に、予め、役抽選の結果であるフラグポインタと遊技者の停止操作タイミングとに基づいて、「BTR制御で停止する(BTR制御方式を採用する)」か、「コントロール制御で停止する(コントロール制御方式を採用する)」か、「コントロール移行制御で停止する(コントロール移行制御方式を採用する)」か、を決定する(図示省略)。
なお、GDA処理S530は、例えばステップ522において「第1停止操作が左リールかつビタ押し成功である」(YES)とコントロール移行制御方式を採用し、例えば第2停止操作のタイミングが特定のタイミングであればコントロール制御方式を採用し、コントロール移行制御方式でもコントロール制御方式でも停止可能な図柄を停止させられないときにはBTR制御方式を採用する。
そして、ステップ531において、コントロール移行制御方式が採用されたか否かが判定され、コントロール移行制御方式が採用されたと判定された場合には、ステップ532に進み、また、ステップ539において、BTR制御方式が採用されたか否かが判定され、BTR制御方式が採用されたと判定された場合には、ステップ540に進み、ステップ540において、BTR制御処理が行われ、また、ステップ541において、コントロール制御方式が採用されたか否かが判定され、コントロール制御方式が採用されたと判定された場合には、ステップ542に進み、ステップ542において、BTRポインタの取得が行われ、ステップ543に進む。
(GDA処理−コントロール移行制御処理)
ステップ532において、コントロール移行制御処理が行われる。具体的には、ステップ533において、複数のBTRポインタの特定が行われ(図22に示すコントロール移行テーブルを複数のコントロール移行テーブルから取得され)、ステップ534に進む。
ステップ534において、所定の優先順序に基づいて、最優先のBTRポインタの取得が行われ、次のステップ535に進む。
例えば、図22のコントロール移行テーブルの場合、1回目の取得では、第1優先のBTRポインタである「$08」が最優先BTRポインタとして取得され、2回目の取得では、第2優先のBTRポインタ=「$09」が最優先のBTRポインタとして取得され、3回目の取得では、第3優先のBTRポインタ=「$06」が最優先のBTRポインタとして取得される。
ステップ535において、コントロール制御処理への移行が行われ、ステップ543に進む。このコントロール制御処理が終了すると、コントロール移行制御処理のステップ536に進む。
このときに移行するステップ543のコントロール制御処理では、ステップ520のRBB処理からステップ530のGDA処理へ移行するときに設定した疑似GDAフラグ($05)と、ステップ532のコンロトール移行制御処理において最優先のポインタとして取得したBTRポインタ($08→$09→$06)とが用いられることになる。
ステップ536において、停止図柄を有効ライン86上へ引き込むことができるか否かが判定される。引き込むことができると判定された場合、ステップ538に進み、引き込むことができないと判定された場合、ステップ537に進む。
ステップ537において、BTRポインタに関して、優先順位の更新が行われ、ステップ534に戻る。
ステップ538において、ステップ530のGDA処理に戻る。
なお、コントロール移行制御処理は、有効ライン86へ停止図柄が引き込めるまで、特定したコントロール移行テーブル(図22参照)が有するBTRポインタを切り換えつつコントロール制御処理を行うことになるが、最後(第8優先)のBTRポインタに至っても引き込めないときには、BTR制御方式を採用することとし、BTR制御処理へ移行する(図示省略)。
(GDA処理−コントロール制御処理)
ステップ543において、コントロール制御処理が行われる。具体的には、ステップ544において、BTRポインタに疑似GDAフラグが加算され、加算後の数値が、新たなBTRポインタとして設定される。
具体的には、通常処理S511から移行したGDA処理S530から移行した場合は、BTRポインタが「$09」に設定されていると、疑似GDAフラグが「$00」に設定されているため、BTRポインタは「$09」で維持される。また、RBB処理S520から移行したGDA処理S530から移行した場合は、BTRポインタが「$09」であると、疑似GDAフラグが「$05」に設定されているため、BTRポインタは「$09」から「$0E(=$09+$05)」へ書き換わる。同様に、RBB処理S520から移行したGDA処理S530を経てコントロール移行制御処理S532から移行した場合は、当該コントロール移行制御処理S532でBTRポインタが「$09」に設定されていると、疑似GDAフラグが「$05」に設定されているため、BTRポインタは「$09」から「$0E(=$09+$05)」へ書き換わる。
そして、次のステップ545に進む。
ステップ545において、BTRポインタより、有効ラインの取得が行われる。そして、次のステップ546に進む。
ステップ546において、BTRポインタにより、停止図柄の取得が行われる。そして、次のステップ547に進む。
ステップ547において、遊技者の停止操作タイミングで取得した停止図柄を有効ライン上に引き込むことができるか否かが判定される。引き込むことができると判定された場合、ステップ548に進み、引き込むことができないと判定された場合、ステップ549に進む。
ステップ548において、停止図柄を有効ライン上に引き込む処理が行われる。そして、ステップ549に進む。
ステップ549において、コントロール移行制御処理から移行してきている場合には、ステップ536に進み、元のコントロール移行制御処理へ戻り、ステップ530のGDA処理から移行してきている場合は、GDA処理へ戻る。
なお、本実施の形態では、図26に示すように、通常状態において図柄の停止制御を実行する処理が通常処理S511であり、RBB状態において図柄の停止制御を実行する処理がRBB処理S520であり、これら通常処理とRBB処理は、それぞれ独立したメインルーチンを成すプログラム(ソフトウェアモジュール)である。これに対し、コントロール制御処理とコントロール移行制御処理とBTR制御処理は、通常処理またはRBB処理から移行すると共に通常処理またはRBB処理へ戻ることになる処理であって、通常処理やRBB処理から見た場合にサブルーチンを成すプログラム(ソフトウェアモジュール)の位置付けなっている。
本実施の形態では、図27に示すように、“通常状態においてGDAに当選したとき”と“RBB状態においてBZK1に当選したとき”に図柄の停止制御を実行する処理がGDA処理S530である。このGDA処理は、通常処理やRBB処理から移行する処理であるものの、移行後に通常処理やRBB処理へ戻ることの無い処理であって、この点でサブルーチンの位置付けであるコントロール制御処理とコントロール移行制御処理とBTR制御処理とは異なり、通常処理やRBB処理から引き継ぐメインルーチンを成すプログラム(ソフトウェアモジュール)である。このため、GDA処理へ移行した場合には、例えば第1停止操作に対応する停止制御から始まって第3停止操作に対応する停止制御まで、一連の図柄の停止制御を最後まで実行することとなる。
なお、図26では、コントロール制御方式、コントロール移行制御方式、BTR制御方式の順で判定しているが、これに限らず、例えばコントロール移行制御方式、コントロール制御方式、BTR制御方式の順で判定する、または、例えばBTR制御方式、コントロール制御方式、コントロール移行制御方式の順で判定する、としても良い。そして、この様な何れの順序の判定であっても、判定結果がYESであれば、残りの制御方式を判定せずに処理を進行させ、一方、判定結果がNOであれば他の制御方式の判定へ進むことすると良い。
なお、本実施の形態では、図26および図27に示すように、RBB処理S520において、第1停止操作が左リールであるか否か、第1停止操作がビタ押しに成功しているか否かを判定している(ステップ522)。つまり、GDA処理を実行する条件が成立しているか否かをRBB処理において判定している。しかし、これに限らず、例えばRBB処理S520において、第1停止操作が左リールであるか否かを判定し、左リールであると判定するとGDA処理へ移行し、移行したGDA処理において、第1停止操作がビタ押しに成功しているか否かを判定し、成功していると判定したならばGDA処理を継続し、失敗していると判定したらならばRBB処理へ戻るように設けることもできる。つまり、GDA処理を実行する条件の一部(停止操作順序)が成立しているか否かをRBB処理において判定し、それ以外の条件(停止操作タイミング)が成立しているか否かをGDA処理において判定しても良い。
本実施の形態では、上述したような構成を有することで下記に示すような作用及び効果を奏する。
本実施の形態に係る停止制御手段140によれば、特殊フラグによる停止参照ポインタ(BTRポインタ)の補正を実行することで、特定制御処理(GDA処理)を通常状態(第1の状態)及びRBB状態(第2の状態)の両方において共通に使用することが可能となる。
これにより、通常状態(第1の状態)及びRBB状態(第2の状態)でそれぞれ各状態に整合する特定制御処理(GDA処理)をそれぞれ設けるような場合、各状態の特定制御処理(GDA処理)の処理容量や記憶容量等が大きくなると、処理容量や記憶容量の負担が大きくなるのに対して、特定制御処理(GDA処理)の記憶容量が大きくても、本実施の形態のように各状態において、共通に使用することで、全体としての記憶容量の負担を低減させることができる。
本実施の形態の「役抽選手段」は、具体的には、“複数の役のいずれかに当選”又は“ハズレ(複数の役のいずれにも当選しない)”の抽選を行うものである。このときの抽選の結果は、「内部当選情報」「フラグポインタ(FP)」とも呼称し、「一つの役の当選」(単独当選)であったり、「複数の役の当選」(同時当選)であったりし、予め定められているものが得られる。
役抽選の結果は、ボーナス役(役物)の当選又は非当選を示す1バイトの情報を上位とし、ボーナス役以外の役(小役や再遊技役)の当選又は非当選を示す1バイトの情報を下位とした、2バイトの情報として得られる。
RBB1役(ボーナス役)とDA11役(小役)とに同時当選した場合、RBB1役の当選を示す上位1バイトの情報($01)と、DA11役の当選を示す下位1バイトの情報($05)とから成る2バイトの情報が、役抽選の結果(フラグポインタ)として得られる。また、DA11役(小役)に単独当選した場合、ボーナス役の非当選を示す上位1バイトの情報(例えば$00)と、DA11役の当選を示す下位1バイトの情報(例えば$05)とからなる2バイトの情報が、役抽選の結果(フラグポインタ)として得られる。
このように、役抽選の結果(フラグポインタ)が2バイトの情報(上位1バイトと下位1バイト)として得られることから、この2バイトの情報のうちの上位1バイトを指して「フラグポインタ(FP)の上位」と呼称し、2バイトの情報のうちの下位1バイトを指して「フラグポインタ(FP)の下位」と呼称する。役抽選の結果が、「RBB1役とDA11役との同時当選」であったとすると、フラグポインタの上位=「$01」(RBB1役の当選)となり、フラグポインタの下位=「$05」(DA11役の当選)となる。
本実施の形態の停止制御手段140において、「役抽選の結果及び前記停止操作タイミングに基づいて、複数種類の停止制御で利用可能な停止参照ポインタを取得」とは、具体的には、図9に示す第1段階等が対応する。
本実施の形態は、「複数種類の停止制御」を有する。具体的には、「複数種類の停止制御」として、第1の停止制御(コントロール制御)と第2の停止制御(BTR制御)と、第3の停止制御(コントロール移行制御)とが含まれる。
本実施の形態の停止制御手段140は、コントロール情報グループとライン情報とに基づいて、役抽選手段120の役抽選の結果に基づいて図柄を所定のラインに停止させるにあたって、取得した停止参照ポインタが、第1の停止制御に対応するポインタか、第2の停止制御に対応するポインタか、第3の停止制御に対応するポインタかを判断しておき、この判断結果に対応する停止制御によって、前記所定の図柄を所定のラインに停止させることができる。
本実施の形態は、「複数種類の停止制御で利用可能な停止参照ポインタ」を備えている。
このとき「複数種類の停止制御で利用可能」とは、ある停止制御で利用する停止参照ポインタを別の停止制御でも共通して利用可能であると言うことではなく、ある停止制御で利用する停止参照ポインタと、別の停止制御で利用する停止参照ポインタとが別々にあって、それらが複数の停止参照ポインタを構成する、と言う意味のものが含まれる。
本実施の形態では、複数種類の停止制御(例えばコントロール制御とBTR制御)のそれぞれに割り当てられる複数の停止参照ポインタ(例えばコントロール制御用=$00〜$0E、BTR制御用=$10〜$FF)が設けられている。これらの停止参照ポインタ(例えばBTRポインタ)のうち、コントロール制御用に割り当てられるBTRポインタは、ライン情報(有効ライン)と図柄情報(有効ラインへ優先的に引き込む図柄)を一意の情報として得られるよう、役抽選の結果や停止操作タイミング等に応じて、予め定められている。よって、本実施の形態では、役抽選の結果および停止操作タイミング等に基づいて、先ず、停止参照ポインタを取得することで、当該停止操作により停止させるリールにおいて、いずれの有効ラインへ、いずれの図柄を優先的に引き込むかが特定可能となる。
なお、本実施の形態の「複数種類の停止制御」は、「複数種類の停止制御方式」と表現しても良く、この場合には、第1の停止制御(例えばコントロール制御)は「第1の停止制御方式(例えばコントロール制御方式)」、第2の停止制御(例えばBTR制御)は「第2の停止制御方式(例えばBTR制御方式)」、第3の停止制御(例えばコントロール移行制御)は「第3の停止制御方式(例えばコントロール移行制御方式)」、と表現することができる。
なお、本実施の形態の「特定制御処理」は、単一のプログラム(ソフトウェアモジュール)から構成する以外にも、所定の順序で実行される複数のプログラム(ソフトウェアモジュール)から構成することができる。例えば、GDA処理を、第1停止操作に対応する第1のGDA処理を実行するプログラム(モジュール)と、第2停止操作に対応する第2のGDA処理を実行するプログラム(モジュール)と、第3停止操作に対応する第3のGDA処理を実行するプログラム(モジュール)と、から構成しておき、GDA処理として、第1のGDA処理、第2のGDA処理、第3のGDA処理、の順に実行しても良い。
なお、本実施の形態において「特殊フラグを設定」する場合、例えば図26に示すように、特定制御処理(GDA処理S530)を共通に利用しようとする第1の状態(通常状態)と第2の状態(RBB状態)とにおいて特殊フラグを設定する。しかし、これ以外に、特定制御処理を共通に利用する目的で、第1の状態または第2の状態のいずれか一方の状態(例えば通常状態)で特殊フラグを設定せずに、他方の状態(例えばRBB状態)で特殊フラグを設定することも可能である。
なお、本実施の形態の「特殊制御処理(GDA処理)」は、通常状態(第1の状態)とRBB1状態(第2の状態)との2つの状態で共通に利用可能としているが、これに限らず、例えば通常状態とRBB1状態とRBB2状態など、3つ以上の状態で共通に利用可能としても良い。
本実施の形態では、第1の停止制御処理または第2の停止制御処理から特定制御処理へ移行した場合、その後、当該遊技で元の停止制御処理(第1の停止制御処理・第2の停止制御処理)へ戻ることがない。このため、例えば第1停止操作に係る停止制御において特定制御処理へ移行すると、その後の第2停止操作及び第3停止操作に係る停止制御も特定制御処理にて実行される。従って、特定制御処理から「元の停止制御処理」へ戻すための処理や情報が不要となると共に、特定制御処理により共用される処理の範囲が広がるため、記憶容量をより一層削減することができる。
但し、本実施の形態の特定制御処理は、特定制御処理を正常に実行する場合に元の停止制御処理へ戻らないということであって、例えば本来特定制御処理を実行すべきでないのに特定制御処理へ移行した場合や、例えば特定制御処理中に異常が発生した場合など、例外的な特殊な場合には、処理の途中で、元の停止制御処理(第1の停止制御処理・第2の停止制御処理)や他の停止制御処理(第3の停止制御処理)へ移行可能としてもよい。
ここで、本実施の形態の「第1の停止制御処理」は、例えば図26に示すように、通常状態に対応する通常処理S511であり、また、本実施の形態の「第2の停止制御処理」は、例えば図26に示すように、RBB1状態に対応するRBB処理S520である。
なお、前記「第1の停止制御処理」は「第1の停止制御処理手段」とし、前記「第2の停止制御処理」は「第2の停止制御処理手段」とし、「停止制御手段は、第1の停止制御処理手段と、第2の停止制御処理手段と、を備える」としてもよい。
特殊フラグとしての疑似GDAフラグは、第1の状態(通常状態)では、第1の状態における役抽選の結果に対応する第1の値(0)が設定され、第2の状態(RBB状態)では、第2の状態における役抽選の結果に対応する第1の値(0)とは異なる第2の値(5)が設定されることで、特殊フラグとしての疑似GDAフラグによる停止参照ポインタ(BTRポインタ)の補正を実行し、特定制御処理(GDA処理)を第1の状態(通常状態)及び第2の状態(RBB状態)の両方において共通に使用することが可能となる。
具体的には、例えば、第1の状態(通常状態)において役「GDA」に当選した場合に特殊フラグとしての疑似GDAフラグへ「0」を設定し、第2の状態(RBB状態)において役「BZK1」に当選した場合に特殊フラグとしての疑似GDAフラグへ「5」を設定する。つまり、第1の状態(通常状態)では、当該第1の状態(通常状態)(通常状態における役抽選の結果)に対応する値(0)が設定され、第2の状態(RBB状態)では、当該第2の状態(RBB状態)(RBB状態における役抽選の結果)に対応する値(5)が設定される。
特殊フラグとしての疑似GDAフラグの第2の値(5)は特定数であり、この特定数(5)は、例えばラインの本数(5本)とし、この特定数によって停止参照ポインタを除算し、除算により得られた商をコントロール情報グループに対応する数値とすることで、コントロール情報グループに対応する数値を予め定めた別のコントロール情報グループに変換することが可能となる。
本実施の形態によれば、特定制御処理とコントロール移行制御処理とにおいて、停止参照ポインタを取得していても、特殊フラグによる停止参照ポインタの補正は実行せず、特定制御処理及びコントロール移行制御処理から移行可能なコントロール制御処理では、取得している停止参照ポインタに対して、特殊フラグ(具体的には疑似GDAフラグ)による補正を実行している。つまり、複数の停止参照ポインタを切り換え可能なコントロール移行制御処理では、停止参照ポインタを取得しても、取得した停止参照ポインタの値を維持し、維持した停止参照ポインタを用いてコントロール制御処理を実行するものである。
これにより、例えば、特定制御処理からコントロール移行制御処理へ移行し、コントロール移行制御処理からコントロール制御処理へ移行し、その後、コントロール移行制御処理へ戻るような場合であっても、停止参照ポインタの補正は、コントロール制御処理において、取得している停止参照ポインタに対して、1回だけ実施することになり、複数回実施するようなことがなく、適切な停止参照ポインタの補正が1回のみ確実且つ適切に実行され、停止参照ポインタの補正が実行されない状態が発生したり、複数回、実施されてしまうようなことを回避することができる。
例えば図27に示すように、コントロール制御処理S543は、GDA処理S530においてコントロール制御方式を採用する(S541のYES)とした場合に移行し、コントロール制御処理S543にて、ステップ542で取得しているBTRポインタの補正を実行する(S544)。一方、コントロール移行制御処理S532において、複数のBTRポインタから「$08」を特定した場合、仮に、この時点でBTRポインタの補正(疑似GDAフラグの加算)を実行すると、その後に移行したコントロール制御処理S543のS544のタイミングで、再度、BTRポインタの補正(疑似GDAフラグの加算)が行われる(疑似GDAフラグが2回加算される)。しかし、本実施の形態では、コントロール移行制御処理S532において、複数のBTRポインタから「$08」を特定した場合、BTRポインタの補正(疑似GDAフラグの加算)は実行せず、BTRポインタを「$08」で維持してコントロール制御処理S543へ移行するため、取得したBTRポインタに対する特殊フラグによる補正は1回だけとなる。
本実施の形態に係る停止制御手段140は、役抽選の結果に対応するコントロール情報グループと、役抽選の結果、決定された役に係る図柄61を停止させるラインを特定するライン情報とに基づいて、役抽選手段120の結果に基づく図柄61を当該ラインに停止可能なものである。
本実施の形態によれば、個々のコントロール情報を割り当てるのではなく、コントロール情報のグループを割り当てているため、コントロール制御用の停止参照ポインタから生成すべき情報の数、種類が少なくなり、停止参照ポインタ(コントロール制御用、BTR制御用)の容量を抑えることができ、停止参照ポインタの全体としてのサイズを小さくする(例えば8ビットのデータ記憶容量→4ビットのデータ記憶容量に減少させる)ことができる。
本実施の形態は、例えば、コントロール制御用の停止参照ポインタを4ビットデータ($00〜$0E<$10)にするようなものが含まれる。
言い換えると、1バイトの記憶領域内に、コントロール制御用の停止参照ポインタを2個記憶しているようなものが含まれる。
例えば、BTR制御用の停止参照ポインタを8ビットのデータとする(1バイトの記憶領域内に1つだけ記憶する)など、BTR制御用の停止参照ポインタまでを4ビットのデータとしなくても、全体(コントロール制御用+BTR制御用)の記憶領域としては減少させることができる。
すなわち、BTR制御用の停止参照ポインタまでも4ビット化する必要はなく、少なくともコントロール制御用の停止参照ポインタを4ビットにするようなものが含まれる。
これにより、データ圧縮や記憶容量の削減を図ることができ、その分、BTR制御の停止テーブルに記憶容量を振り分けることが可能となり、停止出目(停止図柄)の種類を増加させることができ、停止出目が単調となって変化に乏しいことで遊技性の低下を招くようなことを回避することができ、更なる遊技性の向上を図ることができる。
本実施の形態の停止制御手段140において、「前記停止参照ポインタから、前記役抽選の結果に対応すると共に前記役抽選の結果に基づく図柄を特定するためのコントロール情報を複数有するコントロール情報グループと、前記役抽選の結果、決定された役に係る図柄を停止させる前記所定のラインを特定するライン情報と、を生成し、」とは、具体的には、後述する図9に示す第2段階、図11に示すBTRポインタとデータテーブル情報とライン情報との対応関係等が対応する。そして、図19に示すように、一部の停止参照ポインタの値から、複数のコントロール情報グループ(例えば入賞優先第0〜第2コントロールデータテーブル)のいずれかのコントロール情報グループと、複数のライン情報のいずれかのライン情報と、を決定することが含まれる。
なお、本実施の形態では、1回の停止操作により、いずれかの停止参照ポインタを1つ取得するものに限らず、取得した停止参照ポインタにより特定した引き込み図柄が特定した有効ラインへ引き込めないときに再度いずれか別の停止参照ポインタを取得して再度有効ラインと引き込み図柄を特定するなど、停止参照ポインタを切り替える(1回の停止操作により、複数回に渡って停止参照ポインタを取得する)ことも可能である。この場合、“一部の停止参照ポインタ”を取得した後に再度“一部の停止参照ポインタ(例えばコントロール制御用のBTRポインタ)を取得しても良いし、“一部の停止参照ポインタ”を取得した後に再度“一部の停止参照ポインタ”とは異なる停止参照ポインタ(例えばBTR制御用のBTRポインタ)を取得しても良い。このため、停止参照ポインタが切り替わると、引き込む図柄と有効ラインとが変わり得るため、停止した図柄の組合せが異なることがあり得る。
本実施の形態では、停止参照ポインタを取得すると、この停止参照ポインタから、複数のコントロール情報を含む複数のコントロール情報グループ(例えばデータテーブル情報)と、優先的に揃えようとする有効ラインを特定するためのライン情報と、を生成する。
ここで、コントロール情報グループに含まれるコントロール情報は、今回の停止操作で優先的に引き込む図柄を特定するための情報として設けているものである。
従って、本実施の形態では、停止参照ポインタから、コントロール情報グループ(例えばデータテーブル)とライン情報とを生成することにより、今回の役抽選の結果や停止操作タイミングで、優先的に引き込もうとする有効ラインが確定すると共に、この有効ラインへ優先的に引き込む図柄が特定可能となる。
なお、前記「有効ラインが確定する」とは、そのときの停止参照ポインタに対して確定すると言う意味であって、今回の停止操作に対して、再度、停止参照ポインタが切り替わると、前記確定した有効ラインが異なる有効ラインへ切替わることもある。
本実施の形態では、停止参照ポインタを取得すると、複数のコントロール情報を含む複数のコントロール情報グループ(例えば3つのデータテーブル)とライン情報とを生成する。このため、個々の停止参照ポインタは、コントロール情報グループとライン情報との組合せに対応している。
ここで、複数のコントロール情報(例えば「0」「1」「2」…「F」の16個)は、例えば役抽選の結果に応じて、複数のグループ(例えば「0」「1」「2」のグループ、「3」「6」「8」「9」「C」「D」のグループ、「5」「A」「B」「F」のグループ)に分け、それぞれのグループをコントロール情報グループ(3個のデータテーブル情報A・B・C)としている。よって、コントロール情報グループの数は、コントロール情報の数よりも少なくなる。
従って、本実施の形態では、停止参照ポインタからコントロール情報グループを生成するため、例えば図19に示すように停止参照ポインタから優先的に引き込む図柄を特定するための図柄情報を直接生成する場合(例えば80個)に比べ、各停止参照ポインタ(例えば、1つのコントロール制御用のポインタ)から直接生成すべき情報の数や種類が少なくなる(例えば15個)ため、各停止参照ポインタのサイズを小さくする(例えば15個のデータを識別するためにコントロール制御用のBTRポインタを4ビットデータとする)ことができる。その結果、停止参照ポインタを記憶するための記憶領域のサイズ(容量)を抑えることができると共に、停止参照ポインタの全体としてのサイズを小さくすることができる。
本実施の形態は、遊技者による停止操作態様が第1の停止操作態様であると特定制御処理が実行され、遊技者による停止操作態様が第2の停止操作態様であると特定制御処理が実行されなくなる。言い換えると、特殊フラグが設定された上で特定制御処理が実行される第1の停止操作態様と、特定制御処理が実行されない第2の停止操作態様と、が設定される。よって、遊技者の停止操作に係る技量を、特定制御処理の実行に関わらせることが可能となるため、記憶容量の削減に寄与する特定制御処理を利用して、遊技者の技量により遊技の結果が変化する遊技性を提供することができる。
ここで、本実施の形態の「遊技者による停止操作態様」としては、例えば、ストップスイッチ50の停止操作順序、ストップスイッチ50の停止操作タイミング、ストップスイッチ50の停止操作順序と停止操作タイミングとの組合せ、が挙げられる。例えばRBB処理において、第1停止操作が「左リール64に対応するストップスイッチ50の停止操作」であると特殊フラグ(例えば疑似GDAフラグ)を設定して特定制御処理(例えばGDA処理)へ移行し、一方、第1停止操作が「左リール64以外のリール62に対応するストップスイッチ50の停止操作」であると、特定制御処理(例えばGDA処理)へ移行することなくRBB処理を継続する。
第1の役抽選結果及び第2の役抽選結果は、複数の役に当選しているものであると共に、複数の役のうちの特定の役(DA1、DA2)に関しては、第1の役抽選結果及び第2の役抽選結果の両方で共通して当選している。
これにより、特定制御処理(GDA処理)が利用される場合は、共通に当選している役(DA1、DA2)のいずれかを停止させるための処理とすることで、第1の役抽選結果と、第2の役抽選結果とは、役抽選結果は異なるにもかかわらず、両方で共通して当選している特定の役を停止させるための同様の(共通の)処理(GDA処理)を行うことができる。
具体的には、役抽選の結果である「GDA」は、少なくとも役「DA1」と役「DA11」を含む複数の役に同時当選している役である。一方、役抽選の結果である「BZK1」も、少なくとも役「DA1」と役「DA11」とを含む複数の役に同時当選している役である。つまり、第2の状態(RBB状態)における役抽選の結果(BZK1)は、第1の状態(通常状態)における役抽選の結果(GDA)と異なるが、特定の役(DA1やDA11)は共通に当選している。
なお、実際の停止制御は、「役」を元に図柄情報や有効ラインを特定するのではなく、「フラグポインタFP(役抽選の結果)」を元に特定する。
また、今回の特定制御処理(GDA処理)が利用される場合(GDA処理内で実行される処理)は、共通に当選している役(DA1)のいずれかを停止させるための処理であり、特定制御処理(GDA処理)を利用しない場合(通常状態やRBB状態に対応する処理内で実行される処理)は、共通に当選している役(DA1)とは異なる役(通常状態ではハズレも含む)を停止させるための処理である。
本実施の形態では、特定制御処理を共通に利用する複数の状態が通常状態(第1の状態)とRBB状態(第2の状態)となっている。本実施の形態の場合、RBB状態(第2の状態)において、特定制御処理における特定の役で有利となる所定のタイミング、具体的には、図柄コマ数の1コマ分が回転する時間を超えない範囲での停止操作、いわゆるビタ押しの目押しを練習し、通常状態(第1の状態)において、特定制御処理における当該ビタ押しの停止操作を行って遊技者に有利となるような遊技進行を獲得するようなことが可能となる。
なお、RBB状態において、3連図柄を停止させることができなくても、払出15枚のベル図柄を停止させることができるので、練習することによるメダル獲得の不利益はないものである。
つまり、例えば、RBB状態(第2の状態)において、「いわゆるビタ押しの目押し練習が可能な状態」が実行可能となり、通常状態(第1の状態)において、「その目押し練習の成果を発揮させるビタ押し遊技が可能な状態」とで特定制御処理(GDA)を共通に利用可能となる。
10 遊技機 12 筐体
14 前扉 16 図柄表示窓部
20 上パネル 22 下パネル
24 貯留払出手段 26 メダル受け皿
28 メダル払出口 30 操作部
31 操作手段 34 マックスベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 50 ストップスイッチ
L 左ストップスイッチ C 中ストップスイッチ
R 右ストップスイッチ 60 リールユニット
61 図柄 62 リール
64 左リール 66 中リール
68 右リール 70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 表示装置 86 有効ライン
100 制御装置 110 メイン制御装置
120 役抽選手段 130 リール制御手段
135 開始制御手段 140 停止制御手段
141 コントロール制御手段 142 BTR制御手段
160 通常状態制御手段 170 RT制御手段
180 ボーナス制御手段 210 獲得規定枚数カウント手段
230 フリーズ演出制御手段 245 リール演出実行手段
250 払出制御手段 260 送信手段
300 サブ制御装置 310 受信手段
370 演出実行手段 520 停止参照ポインタ取得手段
540 コントロール情報決定手段 550 コントロール情報演算手段
570 テーブル記憶手段

Claims (9)

  1. 複数の図柄を周囲に配置した複数のリールと、
    前記リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    各リールの回転を停止させるための複数のストップスイッチと、
    前記スタートスイッチの操作に基づき役が当選するか否かの抽選(以下、「役抽選」とする。)を行うための役抽選手段と、
    前記役抽選手段の前記役抽選の結果及び前記ストップスイッチの停止操作タイミングに基づいて、前記リールの停止制御を行う停止制御手段とを備え、
    前記役抽選の結果及び前記ストップスイッチの前記停止操作タイミングに基づいて前記リールの回転を停止させ、当選した役に係る図柄の組み合わせが所定のラインに揃ったか否かに応じて所定の利益を付与可能な遊技を行う遊技機であって、
    前記停止制御手段は、
    前記役抽選の結果及び前記停止操作タイミングに基づいて、複数種類の停止制御で利用可能な停止参照ポインタを取得すると共に、
    第1の状態及び前記第1の状態とは異なる第2の状態において共通に利用可能である特定制御処理を備え、
    前記第1の状態と前記第2の状態とで共通の制御が可能となるように、前記停止参照ポインタの補正をするための特殊フラグを設定し、
    前記第1の状態における前記役抽選の結果として、第1の役抽選結果が得られた場合と、
    前記第2の状態における前記役抽選の結果として、前記第1の役抽選結果とは異なる第2の役抽選結果が得られた場合とに、前記特定制御処理が利用可能となるように形成され、
    取得した前記停止参照ポインタに対して、前記特殊フラグによる前記停止参照ポインタの補正を実行可能とすることを特徴とする遊技機。
  2. 前記停止制御手段は、
    前記第1の状態においてリールの停止制御を行う第1の停止制御処理と、
    前記第2の状態においてリールの停止制御を行う第2の停止制御処理と、
    を備え、
    前記特定制御処理は、
    前記第1の停止制御処理または前記第2の停止制御処理から移行可能であって、
    前記第1の停止制御処理または前記第2の停止制御処理から移行すると、移行後は当該遊技で元の停止制御処理へ戻ることなく当該特定制御処理を継続することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記特殊フラグは、
    前記第1の状態では、当該第1の状態における前記役抽選の結果に対応する第1の値が設定され、
    前記第2の状態では、当該第2の状態における前記役抽選の結果に対応する前記第1の値とは異なる第2の値が設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記停止参照ポインタの補正は、前記停止参照ポインタに前記特殊フラグの前記第2の値を加算するものであることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記停止制御手段は、
    前記停止参照ポインタに基づいて前記停止操作タイミングにおける停止可能範囲の図柄の停止の可否を判断して停止制御を実行するコントロール制御処理と、
    前記停止参照ポインタを切り換えつつ処理中に実行可能な前記コントロール制御処理の前記停止の可否の判断に基づいて停止制御を行うか否かを決定するコントロール移行制御処理とを備え、
    前記特定制御処理と前記コントロール移行制御処理とにおいて、前記停止参照ポインタを取得しても、前記停止参照ポインタの補正は実行せず、
    前記特定制御処理及び前記コントロール移行制御処理から移行可能な前記コントロール制御処理では、
    取得した前記停止参照ポインタに対して、前記特殊フラグによる前記停止参照ポインタの補正を実行することを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の遊技機。
  6. 前記停止制御手段は、
    前記停止参照ポインタから、前記役抽選の結果に対応すると共に前記役抽選の結果に基づく図柄を特定するためのコントロール情報を複数有するコントロール情報グループと、前記役抽選の結果、決定された役に係る図柄を停止させる前記所定のラインを特定するライン情報と、を生成し、
    前記特殊フラグの前記第2の値は、前記ラインの数に対応する特定数からなり、
    前記停止制御手段は、前記コントロール情報グループと、前記ライン情報とに基づいて、前記役抽選手段の前記役抽選の結果に基づく図柄を前記所定のラインに停止可能であることを特徴とする請求項3、4又は請求項3に従属する請求項5に記載の遊技機。
  7. 前記特殊フラグは、遊技者による停止操作態様に応じて設定可能であり、
    前記停止操作態様が第1の停止操作態様であると、
    前記特殊フラグが設定されて前記特定制御処理が利用され、
    前記停止操作態様が前記第1の停止操作態様とは異なる第2の停止操作態様であると、
    前記特殊フラグの設定にかかわらず、前記特定制御処理が利用されないことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の遊技機。
  8. 前記第1の役抽選結果及び前記第2の役抽選結果は、
    複数の役に当選しているものであると共に、
    前記複数の役のうちの特定の役に関しては、前記第1の役抽選結果及び前記第2の役抽選結果の両方で共通して当選していることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の遊技機。
  9. 前記特定の役は、前記第1の状態において、前記複数のリールそれぞれ設定されたタイミングで前記ストップスイッチが操作されると、その他のタイミングで操作されたときよりも遊技者に対して有利となり、
    前記特定の役で有利となるタイミングは、前記複数のリールそれぞれに対して所定の許容範囲が設定されてあり、
    前記所定の許容範囲は、図柄コマ数の1コマ分が回転する時間を超えない範囲であり、
    前記特定制御処理は、前記第1の状態と、前記第2の状態とで共通に利用可能であることを特徴とする請求項8に記載の遊技機。
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