JP6326012B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
かかる従来技術(特許文献1)では、停止テーブルにおける停止位置が同一となる部分では共通テーブルを用い、停止テーブルにおける停止位置が異なる部分では、当選役や、回転リール毎にそれぞれ固有テーブルを設け、共通テーブルと固有テーブルとを組み合わせて、停止処理を行うものである。
さらに、停止位置が異なる各役毎に固有テーブルを必要とするものであるため、共通テーブルと固有テーブルとを組み合わせた停止テーブルを各役毎に有していることになり、停止操作順序に応じたパターンの停止テーブルを設けるにあたって、共通テーブルを作成できる割合が少ない又は作成できないような場合には、データ容量の削減に大きな効果は期待できず、停止制御処理の効率化を図ることができないという問題点があった。
そして、ポインタ決定手段540が、特定値取得手段520により取得された特定値と、停止操作が行われた回転リール62とに基づいて、ポインタを決定する。
すなわち、最終的には、役抽選の結果と、停止操作が行われた回転リール62とに対応する特定値が取得されると、この特定値に基づいて、ポインタを介して単一の停止テーブル440が決定される。
これにより、特定値や、ポインタとして割り当てられる数が少なくても、その後の特定値変更処理において、ポインタから予め定めた固定値を減算し、この減算後の数値を新たな特定値に設定することができ、当初に設定されていた特定値のバリエーションを増加させることができる。このように絶対的な参照処理(絶対参照処理)に加えて相対的な参照処理(相対参照処理)となる特定値変更処理が行われることにより、処理の自由度が増加し結果として、単一の停止テーブル440の選択処理に割り当てることができるポインタの数(範囲)も十分に確保することができる。
また、固定値は、予め定めた固定された1つの値であるため、ポインタや特定値に基づいて決定されるような複数の変動値ではなく、そのようなポインタや特定値に基づいて変動するようなものでは、そのような変動値(ポインタに基づいて加算される加算値)を参照するための別テーブルを有する必要がある。本願発明では、そのような別テーブルが必要ないため、そのようなものと比べて記憶容量の負担を小さくすることができる。
なお、ここで、本願発明では、特定値変更処理において、ポインタから固定値を「減算」しているが、必ずしもポインタの数値を減少させる減算に限定されるものではなく、例えば固定値は、負の整数として、実質的な加算となりポインタの数値を増加させるようなものにしてもよい。すなわち、固定値は、正及び負の整数が含まれるようにして、実質的な加算及び減算の両方の場合が含まれるようにしてもよい。
また、ここで、特定値を取得する「予め定めた所定数の数値」と、ポインタを決定する「予め定めた所定数の数値」の「所定数の数値」は、同一の範囲内(同一の個数)であってもよいものであり、また、異なる範囲内(同一でない個数)であってもよいものである。
特定値移行判定処理では、ストップスイッチ50が停止操作されたときの回転リール62の図柄位置と、ポインタ決定手段540により決定されたポインタとにより、特定値を新たな特定値に移行(変更)するか否かの判定が行われている。
結果として、本発明では、ストップスイッチ50が停止操作されたときの回転リール62の図柄位置と、ポインタ決定手段540により決定されたポインタとにより、特定値移行判定を行うことで、停止操作されたときの図柄位置(停止操作タイミング)によって、停止テーブル440を切り換えることができる。これにより、停止操作時の図柄位置(停止操作タイミング)によって、停止させる図柄61を変更させることができて、適正な停止処理を行うことができる。
かかる構成にあっては、特定値変更処理を選択するためのポインタ範囲に対して、どの範囲のポインタを新たな特定値(CW)として設定する(飛ばす)かを予め定めることができる。新たな特定値(CW)を、ポインタ範囲に関連して設定することができ、特定値やポインタの設定等の停止制御の設計を容易なものにすることができる。
具体的には、例えば、特定値変更処理を選択するためのポインタ範囲が30〜EFであるときに、減算する固定値を30すると、ポインタの数値を適当に設定することにより、新たな特定値として0〜30の範囲を含めるように設定することができる。
かかる構成にあっては、特定値変更処理を選択するためのポインタ範囲のポインタから、当該ポインタ範囲のポインタの最小値としての固定値を減算している。これにより、ポインタ範囲が、どのような数値範囲であっても、減算した結果が、負とならないようにすることができるとともに、0以上の数から順に並ぶようにすることができる。また、減算した結果が0以上の数となることで、新たな特定値を0以上の小さな数から開始される領域に設定する(飛ばす)ことができる。すなわち、特定値変更処理として設定することができる特定値の範囲を、0以上の小さな数から始まる最初にまで拡張することができ、停止制御における特定値のデータ作成の効率の向上を図ることができる。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図1を参照しながら説明する。本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させる報知手段70が形成されている。この報知手段70は、前扉14に配置されているものであって、スピーカー72と、表示装置84と、演出用ランプ78とを備えている。なお、回転リール62は、通常、遊技進行のために用いられるが、遊技の進行を停止している状態において、通常の回転動作とは異なる挙動による演出(いわゆるリール演出)を示すことにより報知手段70の一種として使用してもよい。
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示するための表示デバイスであり、動画を含んだ映像の表示を行うための液晶表示装置を有する演出ユニットを構成するものである。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として後述するメダル投入口38からあらかじめメダルを投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
なお、マックスベットスイッチ34とメダル投入口38との間に、操作手段31として遊技の進行に関与しないスイッチとしてのチャンススイッチのようなものを設けてもよい。そして、この操作手段31としてのチャンススイッチを所定の契機で遊技者に1回又は所定回数以上、操作させることで所定の特典を付与するようにしてもよい。
前記前扉14の下部の後方向(奥方向)には、いわゆるホッパーユニットであって、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができる貯留払出手段24(図3参照)と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチを有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置(図示せず)とが配置されている。
前記前扉14の下部には、所定の場合に貯留払出手段24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
図2に示すように、左回転リール64、中回転リール66及び右回転リール68の表面には、(白7(W7)、バー1(B1)、バー2(B2)、ブランク図柄(BL)、リプレイ(RP)、ベル(BE)、チェリー1(C1)、チェリー2(C2)、スイカ1(W1)、スイカ2(W2))の複数の種々の図柄61が形成されている。本実施の形態では、特に図示していないが、上述した図柄の組み合わせにより役a、役b、役c、・・等が予め設定されている。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープを回転リール62の外周表面に貼付することで形成されている。なお、図2の図柄61の番号(コマ番号)は、回転リール62の外周表面に物理的に付されているものではなく、仮想的な番号であって、各図柄61の停止を制御するためのプログラムで特定の図柄61を指定するためのものである。
サブ制御装置300では、ストップスイッチ50の停止操作順序や当選図柄61等を報知することによって役に係る図柄61の組合せを有効ライン86上に揃って停止させるためのアシストをするアシストタイム(AT)状態が設けられている。このAT状態は、主にサブ制御装置300により制御される。
上記アシストタイム(AT)状態は、通常状態(非アシストタイム状態)よりも遊技者に利益となる特典を付与する可能性が高い特別状態となるように形成されている。
AT状態の開始に伴ってAT中通常状態が開始されるものであり、AT中上乗せ演出状態において上乗せ演出(上乗せ遊技)が実行可能となっている。
また、メイン制御装置110とサブ制御装置300とに対する各手段の配置(振り分け、区切り)は、上述したものに限定されるものではなく、種々の配置(振り分け、区切り)にすることができる。例えば、リールユニット60及び貯留払出手段24もサブ制御装置300で制御するようにして、メイン制御装置110には、役抽選手段120又は役抽選の乱数抽出の処理を行う部分のみ残して、他の全ての手段を、サブ制御装置300に配置するようなことも可能となる。
以上の構成をもって、メイン制御装置110は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
規定の賭け数(3枚)が設定されると、1本の有効ライン86(図1参照)が設定される。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、マックスベットスイッチ34を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段120により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間(4.1秒)が経過すると、3個すべての回転リール62の回転が開始する。なお、本実施の形態では、後述するボーナス遊技(RBB)中のみ上記規定数が2に設定されている。
回転リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべての回転リール62の回転が停止する。
また、有効ライン86上に再遊技役(リプレイ役)に対応する図柄61の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
また、役には、第1抽選フラグ値(FPL)に対応する役と第2抽選フラグ値(FPH)に対応する役とが重複して当選可能な重複当選役であり、且つ、第1抽選フラグ値(FPL)に対応する役と第2抽選フラグ値(FPH)に対応する役とは単独でも当選可能な単独当選役であるものが設けられている。
ボーナス制御手段180は、ボーナス遊技、具体的には、RBB状態を制御するものである。
フリーズ演出制御手段230は、遊技の進行を一時的に停止させるフリーズ演出を実行するためのものである。具体的には、移行抽選手段330の移行抽選に当選したと判定された時には、フリーズ演出制御手段230は、フリーズ演出を実行する。なお、このフリーズ演出中に、リール演出実行手段245により、回転リール62の回転、停止、逆回転等を組み合わせた回胴演出を実行してもよいものである。
上乗せ演出決定実行手段390は、AT中の上乗せ演出が実行される上乗せ遊技において、所定の契機(具体的には、上乗せ遊技中の毎回の遊技におけるスタートスイッチ40の操作タイミングの契機、なお、上乗せ遊技中の役抽選の結果、予め定めた所定役の当選を契機としてもよい)により、特別状態(AT)の上乗せの有無及びその上乗せされる特別状態のメダルの獲得規定枚数を抽選により決定するものである。
具体的には、特別状態決定手段200は、後述する獲得規定枚数カウント手段210がカウントした獲得規定枚数が所定のメダル枚数(具体的には0枚)に到達したことを条件として特別状態の遊技区間を終了させる。
なお、後述する移行抽選手段330の移行抽選に当選した場合、特別状態決定手段200により、特別状態(AT)中に獲得可能な最大のメダル枚数(初期獲得規定枚数)が設定される。
獲得規定枚数カウント手段210は、特別状態の遊技区間中に獲得規定枚数を減算(又は加算)によりカウントするためのものである。
各獲得規定枚数カウント手段210は、特に図示していないが、メダルの払い出しが行われるごとに、獲得規定枚数から払出枚数を減算する演算手段と、この演算手段により算出された数値を記憶する記憶手段とを備えているものである。
また、この初期獲得規定枚数は、予め120枚に設定されてあるが、特にこれに限定されるものではなく、120枚未満、又は、120枚を超える枚数であってもよいものである。また、この初期獲得規定枚数は、乱数を用いた抽選により毎回、決定してもよい。
また、獲得規定枚数カウント手段210は、上述したように初期獲得規定枚数から払出枚数を減算するものに限定されるものではなく、遊技者に対するメダルの払出が行われるごとに、当初の0枚から払出枚数を加算するようにして、所定の獲得規定枚数に到達することで特別状態を終了させるように特別状態決定手段200により判定されるようにしてもよい。
獲得規定枚数カウント手段210がカウントした獲得規定枚数が所定の枚数(具体的には0回)に到達したことを条件として特別状態決定手段200が特別状態の遊技区間の終了を決定する。
すなわち、獲得規定枚数カウント手段210が特別状態の遊技区間中にカウントする枚数は、特別状態としてのATの遊技区間の終了を決定するための直接的なパラメータである。かかる獲得したメダルの枚数が、特別状態において獲得可能な最大のメダル枚数に到達したか否かによって特別状態の遊技区間の終了を判断するか否かが特別状態決定手段200により判断される。
移行抽選手段330は、予め定められた移行抽選確率を用いて非AT中に移行抽選を行うものであり、特別状態としてのAT状態へ移行するか否かを抽選(移行抽選)で決定するものである。具体的には、移行抽選手段330は、非AT中、毎回の遊技において移行抽選を行うように設定されている。もちろん、移行抽選を実施する契機は、これに限定されるものではなく、他の所定の契機(例えば、所定の状態が開始又は終了するタイミングや、所定の契機から所定の遊技回数が経過したタイミング、所定の役当選時等)でもよいものである。
サブ制御装置300は、受信手段310及びAT制御手段320の各手段を有する。
受信手段310は、送信手段260からの信号を受信するものである。
AT制御手段320は、AT状態の演出を制御するものである。具体的には、AT制御手段320は、表示演出実行手段370を備えている。
表示演出実行手段370は、表示装置84により行われる表示演出を実行するためのものである。
以上の構成をもって、サブ制御装置300は、メイン制御装置110からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
開始制御手段135は、遊技者によるスタートスイッチ40の操作により、全回転リール62の回転を開始させ、予め定めた所定の回転速度に到達した状態で、当該回転速度を維持するように設定されている。
テーブル選択手段500は、役抽選の結果と第1番目に停止操作(第1停止操作)が行われた回転リール62とに対応する特定値(CW)を取得する特定値取得手段520と、この特定値(CW)及び停止操作が行われた回転リール62に基づいて予め定めたポインタを決定するポインタ決定手段540と、ポインタと第1抽選フラグ値(FPL)と第2抽選フラグ値(FPH)とに基づいて、前記ポインタや特定値(CW)を変更する処理(特殊処理)を実行可能な特殊処理手段580と、パラメータに基づいて複数の処理の中から特定の処理を決定する分岐処理を行う分岐処理決定手段560と、後述する特定値移行判定処理を行うための特定値移行判定手段680と、複数の処理の1つであってポインタに基づいて単一の停止テーブルを取得する停止テーブル取得処理を実施するための停止テーブル取得手段620と、複数の処理の1つであって、ポインタから予め定めた固定値を減算し、この減算後の数値を新たな特定値に変更する特定値変更処理を実施するための特定値変更手段640とを備えている。
ここで、「役抽選の結果」とは、小役等(リプレイ、ベル、スイカ、チェリー、ハズレ等)の抽選結果に対応するフラグポインタとしての第1抽選フラグ値(FPL)を意味するものであって、役抽選の抽選結果により、第1抽選フラグ値(FPL)は、リプレイ、ベル、スイカ、チェリー、ハズレ等の抽選結果に対応する16進数の1桁又は2桁の数値(00、01、02・・・等、なお、実質1桁の値も表記上は2桁の数値として表記)として決定されているものである。
特定値取得手段520は、この特定値取得テーブルを用いて、役抽選の抽選結果(第1抽選フラグ値(FPL))と、第1停止操作の回転リール62とにより、予め定めた所定数の数値の中から取得する特定値(CW)を取得する(図7参照)。
このポインタ決定手段540が決定するポインタは、大分類として、その数値範囲により4つに分類される。具体的には、ポインタは、その数値(16進数)範囲が00〜09(00以上且つ09以下)である停止テーブルポインタ(BTRP)と、その数値範囲が0A〜2F(0A以上且つ2F以下)である移行判定ポインタ(BTRG)と、その数値範囲が30〜EF(30以上且つEF以下)である特定ポインタ(この特定ポインタは最終的には新たな特定値CWとして設定される)と、その数値範囲がF0〜F4(F0以上且つF4以下)である特殊処理用ポインタの4つに分類される(図12参照)。なお、特殊処理用ポインタは、その数値範囲がF0〜F1(F0以上且つF1以下)である特殊処理1用ポインタと、その数値範囲がF2〜F4(F2以上且つF4以下)である特殊処理2用ポインタとの2つに分類される。
特殊処理手段580は、複数種類の変更処理を有し、ポインタ決定手段540が決定したポインタに基づいて、複数種類の変更処理のいずれかを実行可能としている。具体的には、特殊処理手段580は、特殊処理1、特殊処理2の2つの変更処理を有している。
また、特殊処理2では、ポインタに基づく第1抽選フラグ値(FPL)と、第2抽選フラグ値(FPH)とにより、新たなポインタが決定されるものである(図12、図13(B)、(C)、(D))。
停止制御において、役抽選の抽選結果の全てを一度に反映させずに、特定値取得手段520により、当初は、役抽選の抽選結果の一部である小役等に関連する第1抽選フラグ値(FPL)だけを反映させ、その後、この特殊処理手段580により、役抽選の抽選結果の残りに相当する役物に対応する第2抽選フラグ値(FPH)の結果を、特定値(CW)に反映させているものである。特定値取得手段520の処理段階では、第1抽選フラグ値(FPL)だけを反映させているので、単独当選と重複当選との相違に関係無く、単独当選であろうが、重複当選であろうが同一の制御を行い両者共通の特定値(CW)を決定し、その後に特殊処理手段580の処理段階で、第2抽選フラグ値(FPH)の内容を特定値(CW)及びポインタに反映させて、単独当選と、重複当選との相違を特定値(CW)及びポインタに反映させ、制御の途中からボーナス等の役物の内容を参照させるようにしているものである。
分岐処理決定手段560は、ポインタ決定手段540により決定されたポインタが、複数の処理のそれぞれの処理に対応して予め設定されたポインタの範囲(ポインタ範囲)のいずれのポインタ範囲に含まれるかに基づいて、複数の処理の中から、いずれかの処理を選択するように形成されている。
具体的には、分岐処理決定手段560は、ポインタに基づいて、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行(設定)するか否かの判定を行う(特定値移行判定処理)か、単一の停止テーブルを取得するか(停止テーブル取得処理)、特定値(CW)として新たな特定値(CW)を設定する(特定値変更処理)か、又は、FPHとFPLとに対応した特殊処理を行うか(特殊処理)の複数の処理の中から、いずれかの処理を決定する分岐処理を行っている。
なお、特定値取得手段520により、役抽選の抽選結果を、第1抽選フラグ値(FPL)と第2抽選フラグ値(FPH)との2回に分けずに両者(FPL、FPH)を組み合わせたものを1度に特定値(CW)に反映させるようにすることもでき、そのような場合には、上記特殊処理を行わず、ポインタ決定手段540により決定された新たなポインタに基づいて分岐処理が繰り返される。
分岐処理決定手段560が決定する複数の処理には、上述したように停止テーブル取得処理と、特定値移行判定処理と、特定値変更処理と、特殊処理(特殊処理1及び特殊処理2)との主に4つからなる。
停止テーブル取得処理では、ポインタ決定手段540により決定されたポインタ(停止テーブルポインタ(BTRP))に基づいて停止データテーブル(図11参照)を用いて単一の停止テーブル440が選択される。
分岐処理決定手段560は、ポインタ(16進数)の数値が、「30」以上且つ「EF」以下(「30」〜「EF」)である場合には、特定値変更処理(CW変更処理)を選択する。この特定値変更処理(CW変更処理)は、後述する特定値変更手段640により実行される。
特定値移行判定手段680は、特定値移行判定処理を実行するものである。
特定値移行判定処理では、ストップスイッチ50が停止操作されたときの回転リール62の図柄位置が取得され、この図柄位置及びポインタ決定手段540により決定されたポインタ(移行判定ポインタ(BTRG))を用いて移行判定データテーブル(図10参照)により特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行するか否かの判定、いわゆる特定値移行判定が行われる。
移行判定関連テーブル(図9参照)は、移行判定ポインタ(BTRG)と、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行させるか否かの判定(特定値移行判定)の結果、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行させる場合に用いる移行テーブルポインタ(移行P)と、停止テーブルポインタ(BTRP)との関係を示すものである。後述する特定値移行判定手段680は、移行判定関連テーブルを用いて、移行判定ポインタ(BTRG)における移行テーブルポインタ(移行P)と、移行判定ポインタ(BTRG)における停止テーブルポインタ(BTRP)とを取得する。
具体的には、特定値移行判定の結果、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行する場合(移行判定データテーブルで移行判定値として「0」が成立している場合)には、現在の特定値(CW)に所定の数値(具体的には、「1」)を加算した値が新たな特定値(CW)として設定され、当該新たな特定値(CW)に基づいて、ポインタ決定手段540により新たなポインタが決定され、特殊処理手段580の特殊処理の後、この特殊処理後のポインタに基づいて分岐処理が繰り返される。
停止テーブル取得手段620は、複数の処理の1つであってポインタに基づいて単一の停止テーブル440を取得する停止テーブル取得処理を実施するためのものである。具体的には、停止テーブル取得手段620は、図8のポインタ決定テーブルで決定されたポインタの数値が「00」〜「09」である場合には、当該ポインタの数値に対応する単一の停止テーブルを図11に示す停止データテーブルから採取するものである。例えば、停止テーブル取得手段620は、図8のポインタ決定テーブルで決定されたポインタの数値が「01」である場合には、当該ポインタ「01」の数値に対応する単一の停止テーブルを図11の停止データテーブルの中の「01」で示される単一の停止データテーブル(滑りコマ数の数値が、図柄番号0から19まで順に、(3,4,0,1,0,1,2,3,4,0,1,2,0,1,2,3,4,0,1,2)となっている停止データテーブル)を採取するものである。
特定値変更処理(CW変更処理)では、ポインタから予め定めた固定値を減算し、この減算後の数値を新たな特定値に変更するものである。ポインタ決定手段540が決定したポインタが「30」以上且つ「EF」以下(「30」〜「EF」)である場合に、分岐処理決定手段650により特定値変更処理が決定され、特定値変更手段640により実行されるものである。
ここで、固定値は、分岐処理決定手段560が特定値変更処理を選択するためのポインタ範囲のポインタに関連性があるように関連付けされている。固定値は、分岐処理決定手段560が特定値変更処理を選択するためのポインタ範囲の中のポインタの最小値に設定されている。すなわち、特定値変更処理を選択するためのポインタ範囲は、「30」以上且つ「EF」以下(「30」〜「EF」)であるため、そのポインタ範囲の最小値である「30」(16進数)に設定されているものである。
具体的には、図8のポインタ決定テーブルにおいて、例えば、特定値(CW)が「16」であるときの左回転リール64のポインタが「33」である場合、上記範囲(「30」〜「EF」)に含まれることになり特定値変更処理が実行されることになる。この際、当該ポインタ「33」から固定値「30」が減算され、この減算後の数値「3」が新たな特定値(CW)となるものである。なお、この特定値「3」において左回転リール64のポインタは「00」となり、停止テーブル取得処理が選択され、ポインタに対応した停止テーブルが取得され、当該停止テーブルにより停止処理が行われる。
なお、この固定値は、上述した「30」に限定されるものではなく、他の数値であってもよいものである。また、上述したように必ずしもポインタ範囲の最小値に限定されるものではなく、最大値でもよく、また、ポインタ範囲の途中の数値であってもよいものである。また、本実施の形態では、固定値は、ポインタ範囲の最小値に設定され、正の整数に設定されているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、負の整数であってもよいものである。かかる場合(負の整数)には、上記演算処理においてポインタから減算されるのではなく、実質的には、加算されることになる。
図5に示すように、メイン制御装置110における移行状態は、通常状態と、内部当選状態(RT1状態、RBB当選中状態)と、ボーナス状態(RBB状態)と、SB状態とがある。
SB状態は、いわゆるシングルボーナスであって、通常状態から移行可能なものであって、遊技回数1回のみ行われ、当選しても入賞しない場合には、当選の権利(当選フラグ)は、次の遊技に持ち越されない。
なお、本実施の形態では、メイン制御装置110がRBB状態及びSB状態以外(すなわち、通常状態及び内部当選状態)であって、且つ、サブ制御装置300がAT状態以外の状態(すなわち、非AT状態)が、通常遊技となっている。
特別状態(AT)へ移行すると、AT中通常状態となる。このAT中通常状態において、上乗せ演出決定実行手段390により、AT中上乗せ演出状態へ移行するか否かの抽選において、AT中上乗せ演出状態へ移行することに当選した場合、AT中上乗せ演出状態への移行が決定され、AT中上乗せ演出状態(上乗せ遊技)への移行が実施される。
AT中上乗せ演出状態において、上乗せ遊技が実行される。
図7に示すように、特定値取得テーブルでは、役抽選の結果の一部(具体的には、第1抽選フラグ値(FPL:小役を含めた当選役を表すフラグポインタ))と、第1停止操作が行われた回転リール62(左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68)とに対応する特定値(CW)が設定されている。この特定値取得テーブルは、特定値取得手段520に記憶されている。特定値取得手段520により、この特定値取得テーブルを用いて、役抽選結果の一部(第1抽選フラグ値(FPL))と、第1停止操作の回転リール62とにより、特定値(CW)が取得されるものである。
図9に示すように、移行判定関連テーブルでは、移行判定ポインタ(BTRG)に関連して、移行テーブルポインタ(移行P)と、停止テーブルポインタ(BTRP)とが対応付けられている。
分岐処理決定手段560は、特定値移行判定処理において、この移行判定データテーブルを用いて、ストップスイッチ50を操作したときの図柄番号と、移行テーブルポインタ(移行P)とにより決定される移行判定値が「0」の場合、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行させる。具体的には、現在の特定値(CW)に1を加算した値に更新したものを新たな特定値(CW)とする(書き換える)。
図13(B)(C)(D)では、特殊処理2において、取得したポインタの値(F2、F3又はF4)が、第2抽選フラグ値(FPH)と、第1抽選フラグ値(FPL)との値によって置き換えらるように形成されている。具体的には、例えば、取得したポインタの値が「F2」であって、FPHが0でなく、且つ、FPLが「21」の場合には、新たなポインタとして、「20」が設定される。
ステップ112において、メイン制御装置110により、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が行われる。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、メイン制御装置110により、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップ113に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップ112となる。
ステップ113において、役抽選手段120により、役抽選処理が行われる。また、このとき、役抽選の結果がメイン制御装置110からサブ制御装置300へ送信される。さらに、移行抽選手段330により、移行抽選処理が行われる。これらの処理が終了すると、次のステップ114に進む。
また、全ての停止操作終了後、メイン制御装置110の送信手段260からサブ制御装置300の受信手段310へ全回転リール62の回転停止情報が送信される。そして、全ての回転リール62の回転変動処理が終了すると、次のステップ115に進む。
図14に示すフローチャートでは、一般的な遊技制御処理全体にわたって説明していたが、図15〜図18に示すフローチャートでは、停止制御処理に特化して説明する。
図15に示すフローチャートに基づいて、第1停止操作処理について説明する。
先ず、ステップ311において、遊技者によりスタートスイッチ40の操作が行われてON状態となる。そして、次のステップ312に進む。
ステップ312において、役抽選手段120により、役抽選処理が行われる。そして、次のステップ313に進む。
ステップ314において、遊技者により、第1番目の停止操作となるストップスイッチ50が操作されることで、第1停止操作としてのストップスイッチ50が作動(ON状態となる)する。そして、次のステップ315に進む。
ステップ315において、特定値取得手段520により、役抽選の結果の一部である第1抽選フラグ値(FPL)と、第1停止操作の回転リール62とに対応した特定値(CW)が取得される(図7参照)。そして、次のステップ316に進む。
ステップ317において、取得された単一の停止テーブル440を用いて、リール停止処理手段600により、第1停止操作の回転リール62の停止処理が行われる。具体的には、取得された停止テーブル440により算出された滑りコマ数の分だけ回転リール62の回転移動が行われる。そして、当該処理が終了する。
なお、第2停止操作処理では、第1停止操作処理の最終的な特定値(CW)を現在の特定値(CW)として用い、第3停止処理では、第2停止操作処理の最終的な特定値(CW)を現在の特定値(CW)として用いる。
ステップ412において、現在の特定値(CW)及び停止操作した回転リール62に対応した種々の処理が行われる。最終的には、単一の停止テーブル440が選択される。この種々の処理の内容は後で詳細に説明する。そして、次のステップ413に進む。
図17に示すフローチャートに基づいて、現在の特定値(CW)及び停止操作した回転リール62に対応した種々の処理について説明する。
具体的には、ポインタの数値が、いずれの処理に対応する範囲となるか判定されるものである。
ポインタとしての16進数の数値が「F0」以上且つ「F4」以下(「F0」〜「F4」)の場合は、特殊処理と判定されステップ518又はステップ520に進む。(更に具体的には、ポインタとしての16進数の数値が「F0」以上且つ「F1」以下(「F0」〜「F1」)の場合は、特殊処理1と判定されステップ519に進む。ポインタとしての16進数の数値が「F2」以上且つ「F4」以下(「F2」〜「F4」)の場合は、特殊処理2と判定されステップ518に進む。)
また、ポインタとしての16進数の数値が「30」以上且つ「EF」以下(「30」〜「EF」)の場合は、特定値変更処理と判定されステップ520に進む。
ポインタとしての16進数の数値が「00」以上且つ「09」以下(「00」〜「09」)の場合は、停止テーブル取得処理と判定されステップ513に進む。
また、ポインタとしての16進数の数値が「0A」以上且つ「2F」以下(「0A」〜「2F」)の場合は、特定値移行判定処理と判定されてステップ515に進む。
ステップ512にて、ポインタとしての16進数の数値が「F2」以上且つ「F4」以下(「F2」〜「F4」)と判定され、特殊処理2を実行すると判定された場合には、ステップ518において、特殊処理手段580により特殊処理2が実行される。この特殊処理2では、取得したポインタの値(F2、F3又はF4)が、第2抽選フラグ値(FPH)と、第1抽選フラグ値(FPL)との値によって置き換えられる(図13(B)(C)(D)参照)。そして、ステップ512に戻る。
ステップ512にて、ポインタとしての16進数の数値が「30」以上且つ「EF」以下(「30」〜「EF」)と判定され、特定値変更処理を実行すると判定された場合には、ステップ520において、特定値変更手段640により特定値変更処理(CW変更処理)が実行される。なお、この特定値変更処理の内容は、後で、図18により詳細に説明する。そして、ステップ511に戻る。
ステップ514において、停止データテーブル420(図11)により取得された単一の停止テーブル440を用いて、ストップスイッチ50を操作した図柄番号に対応する滑りコマ数(0、1、2、3又は4)を取得(算出)する。そして、当該処理が終了する。
ステップ517において、現在の特定値(CW)の数値(16進数)に1を加算し、その加算後の数値を新たな特定値(CW)とする(更新する)。そして、ステップ511に戻る。
ステップ590において、特定値変更手段640により、ポインタ決定手段540により決定されたポインタが取得される。そして、次のステップ591に進む。
ステップ591において、特定値変更手段640により、予め設定されている固定値「30」(16進数)が取得される。そして、次のステップ592に進む。
ステップ592において、特定値変更手段640により、現在のポインタの数値から、固定値「30」を減算する減算処理が行われる。そして、特定値変更手段640により、この減算後の数値が新たな特定値(CW)として設定される。そして、当該処理が終了する。
そして、ポインタ決定手段540が、特定値取得手段520により取得された特定値(CW)と、停止操作が行われた回転リール62とに基づいて、ポインタを決定する。
すなわち、最終的には、役抽選の結果と、停止操作が行われた回転リール62とに対応する特定値(CW)が取得されると、この特定値(CW)に基づいて、ポインタを介して単一の停止テーブル440が決定される。
本実施の形態では、役として、第1抽選フラグ値(FPL)に対応する役と第2抽選フラグ値(FPH)に対応する役との中には重複当選役であり、且つ、単独当選役でもあるものを有している。
本実施の形態では、ポインタを変更するための複数種類の変更処理を有し、ポインタに基づいて、複数種類の変更処理のいずれかを実行する。このため、ポインタを変更するための変更処理の内容が異なるものを複数種類有することができ、ポインタにより、いずれの内容の変更処理を行うかを選択することができる。これにより、元のデータの特徴に応じて、ポインタの変更処理の内容を適当なものに対応させるようにすることができ、データの特徴に応じて最もデータの圧縮や、停止制御処理の効率化の効果が最大となるような変更処理の内容を選択することが可能となる。
これにより、特定値や、ポインタとして割り当てられる数が少なくても、その後の特定値変更処理において、ポインタから予め定めた固定値を減算し、この減算後の数値を新たな特定値に設定することができ、当初に設定されていた特定値のバリエーションを増加させることができる。このように絶対的な参照処理に加えて相対的な参照処理となる特定値変更処理が行われることにより、結果として、単一の停止テーブル440の選択処理に割り当てることができるポインタの数(範囲)も十分に確保することができる。
例えば、減算する対象がポインタではなく、特定値であるような場合には、すなわち特定値から固定値を減算し、減算後の数値を新たな特定値にするような場合には、固定値が固定された値であるため、新たな特定値の範囲が制限されることになる。また、固定値ではなく、変動可能な複数の値(例えば、ポインタに基づいて決定される加算値のようなもの)にすると、その複数の値を記憶するための別のテーブルが必要となり、その分の記憶容量が必要となることになる。本実施の形態では、ポインタから固定値を減算し、減算したものが新たな特定値となるため、そのような別のテーブルが不要であり、記憶容量の節約を図ることができる。
かかる構成にあっては、特定値変更処理を選択するためのポインタ範囲に対して、どの範囲のポインタを新たな特定値(CW)として設定する(飛ばす)かを予め定めることができる。
具体的には、特定値変更処理を選択するためのポインタ範囲が「30」〜「EF」であって、減算する固定値を「30」に設定しているため、ポインタの数値を適当に設定することにより、新たな特定値を0〜30の範囲に設定することができる。
特定値変更処理を選択するためのポインタ範囲「30」〜「EF」のポインタから、当該ポインタ範囲のポインタの最小値としての固定値「30」を減算している。これにより、減算した結果が0以上の数となる、すなわち負とならないようにすることができる。また、減算した結果が0以上の数となることで、新たな特定値を0以上の小さな数から開始される領域に設定する(飛ばす)ことができる。
ここで、従来の払出枚数の判定手法としては、図2に示すような図柄配列データと、有効ライン86のデータと、入賞した役の図柄組み合わせからなる図柄組み合わせデータと、入賞した役毎の払出枚数データと、払出枚数の最大値となる上限枚数データ(具体的には15枚)とを予め有している。従来の払出枚数の処理としては、以下の(a)〜(c)のようになる。(a)図柄配列データと有効ラインデータと図柄組み合わせデータとを使用して、停止している図柄組み合わせを各有効ライン毎に算出する。(b)停止している図柄組み合わせ毎に払出枚数データを使用して、合計の払出枚数を算出する。(c)合計の払出枚数が上限枚数データ以上の場合は、払出枚数を上限枚数に書き換える(例えば、本実施の形態に係る遊技機10とは有効ライン86の本数が異なるが、仮に有効ライン86を複数本(例えば2本)有するような遊技機において、払出枚数が8枚の役に係る図柄が2本の有効ライン86にそれぞれ揃って合計2組、入賞した場合、払出枚数の合計枚数が16枚となるが、実際に払い出される枚数は、上限枚数の15枚に書き換えられる)。
本実施の形態では、入賞枚数判定用のデータ構成は、払出枚数、ハズレ判定、特定値(CW)の範囲が、図19(a)に示すように1バイト中の8ビットに振り分けられている。また、図19(b)に示すように、一例として、特定値(CW)の判定範囲と、特定値(CW)と、払出枚数との対応が予め決定されている。
特定値(CW)が、メダルの払い出しを伴うものである場合には、この払出枚数参照用テーブルにおいて払出枚数の参照等を行っているものである。
具体的には、特定値(CW)が予め定めた所定の範囲では、払出枚数が原則として15枚となるように1つのブロック(範囲)に纏めて配置され、また、特定値(CW)が予め定めた他の所定の範囲では、払出枚数が原則として2枚となるように1つのブロック(範囲)に纏めて配置され、また、特定値(CW)が予め定めたさらに他の所定の範囲では、払出枚数が原則として1枚となるように1つのブロック(範囲)に纏めて配置されている。なお、払出枚数自体は、機種により15枚の範囲内で設定可能なものである。
この図19(a)の払出枚数判定データ構成では、当選役に係る図柄を有効ライン86に揃えることができなかった前記取りこぼしが発生した場合には、ハズレとなるので、払出枚数判定データ構成の中に、ハズレ判定のフラグを設けて、ハズレフラグが成立している場合には、払い出しが無いように設定されている。
上述した本実施の形態では、特別役として、役物としてのSBが設定されているが、特別役には、このSBに限定されるものでは無く、他の役物でも良く、さらに、役物以外の複数のベル等の役(小役)等でもよいものである。
14 前扉 16 図柄表示窓部
20 上パネル 22 下パネル
24 貯留払出手段 26 メダル受け皿
28 メダル払出口 30 操作部
31 操作手段 34 マックスベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 50 ストップスイッチ
L 左ストップスイッチ C 中ストップスイッチ
R 右ストップスイッチ 60 リールユニット
61 図柄 62 回転リール
64 左回転リール 66 中回転リール
68 右回転リール 70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 表示装置 86 有効ライン
100 制御装置 110 メイン制御装置
120 役抽選手段 130 リール制御手段
135 開始制御手段 140 停止制御手段
160 通常状態制御手段 170 RT制御手段
180 ボーナス制御手段 200 特別遊技終了決定手段
210 獲得規定枚数カウント手段 230 フリーズ演出制御手段
245 リール演出実行手段 250 払出制御手段
260 送信手段 300 サブ制御装置
310 受信手段 320 AT制御手段
330 移行抽選手段 370 表示演出実行手段
390 上乗せ演出決定実行手段 400 停止テーブル記憶手段
420 停止データテーブル 440 停止テーブル
500 テーブル選択手段 520 特定値取得手段
540 ポインタ決定手段 542 ポインタ決定テーブル
560 分岐処理決定手段 580 特殊処理手段
600 リール停止処理手段 620 停止テーブル取得手段
640 特定値変更手段 680 特定値移行判定手段
Claims (4)
- 複数の図柄を周囲に配置した複数の回転リールと、
前記回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
各回転リールの回転を停止させるための複数のストップスイッチと、
前記スタートスイッチの操作に基づき役の抽選(以下、「役抽選」とする。)を行うための役抽選手段と、
前記役抽選手段の役抽選の結果及び前記ストップスイッチの停止操作タイミングに応じて前記回転リールの停止制御を行う停止制御手段とを備えた遊技機であって、
前記停止制御手段は、
前記ストップスイッチが停止操作されたときの前記回転リールの図柄位置に応じた前記回転リールの停止位置に関する情報を定めた複数の停止テーブルと、
前記複数の停止テーブルから使用する単一の停止テーブルを選択するテーブル選択手段と、
前記テーブル選択手段が選択した前記単一の停止テーブルを用いて前記回転リールの停止処理を行うリール停止処理手段とを備え、
前記テーブル選択手段は、
前記役抽選の結果と第1番目に停止操作が行われた前記回転リールとに対応する特定値を予め定めた所定数の数値の中から取得する特定値取得手段と、
前記特定値と、停止操作が行われた前記回転リールとに対応して、予め定めた所定数の数値の中からポインタを決定するためのポインタ決定テーブルを有し、このポインタ決定テーブルを用いて前記ポインタを決定するポインタ決定手段と、
前記ポインタに基づいて、複数の処理の中から、いずれかの処理を選択する分岐処理決定手段と、
前記複数の処理の1つであって前記ポインタに基づいて前記単一の停止テーブルを取得する停止テーブル取得処理を実施するための停止テーブル取得手段と、
前記複数の処理の1つであって、前記ポインタから予め定めた固定値を減算し、この減算後の数値を新たな特定値に変更する特定値変更処理を実施するための特定値変更手段とを少なくとも備え、
前記分岐処理決定手段が前記特定値変更処理を選択した場合には、
この特定値変更処理による新たな特定値と停止操作が行われた前記回転リールとから前記ポインタ決定手段により新たなポインタが決定され、この新たなポインタに基づいて、前記分岐処理決定手段による前記複数の処理の中からの選択が同様に繰り返され、
前記分岐処理決定手段が前記停止テーブル取得処理を選択した場合には、
この停止テーブル取得処理により取得された前記単一の停止テーブルを用いて前記リール停止処理手段により前記回転リールの停止処理が行われることを特徴とする遊技機。 - 前記テーブル選択手段は、
前記複数の処理の1つであって、前記ポインタに基づいて、前記特定値を新たな特定値に移行するか否かの判定を行う特定値移行判定処理を実施するための特定値移行判定手段を備え、
前記分岐処理決定手段が前記特定値移行判定処理を選択した場合には、
前記ストップスイッチが停止操作されたときの前記回転リールの図柄位置が取得され、この図柄位置及び前記ポインタ決定手段により決定された前記ポインタを用いて前記特定値を新たな特定値に移行するか否かの判定が行われ、
前記特定値移行判定処理の結果、前記特定値を新たな特定値に移行しない場合には、前記ポインタを別のポインタに書き換え、当該別のポインタを用いて決定された前記単一の停止テーブルが使用され、
前記特定値移行判定処理の結果、前記特定値を新たな特定値に移行する場合には、現在の特定値に所定の数値を加算した値が新たな特定値として設定され、当該特定値に基づいて、前記ポインタ決定手段により新たなポインタが決定され、このポインタに基づいて前記分岐処理決定手段による前記複数の処理の中からの選択が同様に繰り返されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記分岐処理決定手段は、
前記ポインタ決定手段により決定された前記ポインタが、前記複数の処理のそれぞれの処理に対応して予め設定された前記ポインタの範囲(以下、「ポインタ範囲」とする。)のいずれの前記ポインタ範囲に含まれるかに基づいて、前記複数の処理の中から、いずれかの処理を選択するように形成され、
前記固定値は、前記分岐処理決定手段が前記特定値変更処理を選択するための前記ポインタ範囲の前記ポインタに関連付けされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。 - 前記固定値は、前記分岐処理決定手段が前記特定値変更処理を選択するための前記ポインタ範囲の中の前記ポインタの最小値に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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