JP2020039515A - コネクタおよび流体バッグ組立体 - Google Patents

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彦希 梅垣
Hikonori Umegaki
彦希 梅垣
剛 有泉
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剛 有泉
篤史 入倉
Atsushi Irikura
篤史 入倉
佐藤 宏樹
Hiroki Sato
宏樹 佐藤
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Abstract

【課題】コネクタの第2接続部と吸引具の第2口部との接続の解除を容易かつ円滑に行うことができるコネクタおよび流体バッグ組立体を提供すること。【解決手段】本発明のコネクタは、流体を収納するバッグ本体と、前記流体が排出される第1口部とを有する流体バッグの前記第1口部と、螺合によって接続される第1接続部と、第2口部を有する吸引具の前記第2口部と、螺合によって接続される第2接続部とを備えるコネクタであって、前記第1接続部は、筒状をなし、ねじ部の螺合完了まで0.5回転以上5回転以下である第1螺合部を有し、前記第2接続部は、筒状をなし、ねじ部の螺合完了まで0.5回転以上5回転以下である第2螺合部を有しており、前記第1接続部と前記第1口部との螺合状態を維持する維持部を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、コネクタおよび流体バッグ組立体に関する。
患者や高齢者には、チューブを消化管等に挿入し、このチューブを介して栄養剤を体内に注入する経腸投与や経管投与が行われる場合がある。この場合、テーテルチップ付きシリンジのカテーテルチップを栄養剤が入った容器に嵌合し、そのシリンジ内に栄養剤を充填し、次に、そのカテーテルチップをチューブの接続部等に嵌合して、栄養剤の投与を行うことを繰り返すシリンジ法が行われることがある(特許文献1参照)。カテーテルチップは、ほぼ円筒状の部材で構成されており、栄養剤が入った容器の排出口やチューブの接続部に嵌合により接続されるため、接続時には回転操作がされることはなかった。
しかし、近年、誤接続防止の観点から栄養剤関連においては、ISO80369−3(以下、「ISO規格」と称す。)が制定され、シリンジの口部を特定形状の雄ネジ構造とし、栄養剤が入った容器の排出口やチューブの接続部をそれに対応した雌ネジ構造にする必要がある。この場合、これまでの嵌合操作ではなく、螺合操作、すなわち回転操作を行う必要がある。
ところが、栄養剤が入った容器の排出口やチューブの接続部には既存のものを使用した方が良い場合もある。この場合、一端がISO規格の雌ネジ構造を有し、他端が容器の排出口やチューブのコネクタの螺合により接続するコネクタを用いることが考えられる。しかしながら、シリンジをコネクタに接続する回転方向と、コネクタを容器の排出口やチューブのコネクタ接続部に接続する回転方向とが同じ方向であると、シリンジを容器の排出口やチューブの接続部に接続されたコネクタから外そうとする場合、シリンジが接続されたコネクタが、容器の排出口やチューブの接続部から外れてしまうことが考えられる。
特開2002−17870号公報
本発明の目的は、コネクタと吸引具との接続の解除を容易かつ円滑に行うことができるコネクタおよび流体バッグ組立体を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(10)の本発明により達成される。
(1) 流体を収納するバッグ本体と、前記流体が排出される第1口部とを有する流体バッグの前記第1口部と、螺合によって接続される第1接続部と、
第2口部を有する吸引具の前記第2口部と、螺合によって接続される第2接続部とを備えるコネクタであって、
前記第1接続部は、筒状をなし、ねじ部の螺合完了まで0.5回転以上5回転以下である第1螺合部を有し、
前記第2接続部は、筒状をなし、ねじ部の螺合完了まで0.5回転以上5回転以下である第2螺合部を有しており、
前記第1接続部と前記第1口部との螺合状態を維持する維持部を備えることを特徴とするコネクタ。
(2) 前記維持部は、前記第1口部と係合・解除可能な係合部を有し、
前記係合部は、前記第1口部と係合した状態において前記螺合状態を維持する上記(1)に記載のコネクタ。
(3) 前記第1口部は、筒状の口部本体と、その外周部に設けられたフランジと、前記フランジに設けられ、その一部が欠損した欠損部とを有し、
前記係合部は、前記欠損部に入り込む係合片を有する上記(2)に記載のコネクタ。
(4) 前記係合部は、前記第1接続部と前記第1口部との螺合完了時に前記欠損部に入り込む上記(3)に記載のコネクタ。
(5) 前記係合部は、前記第1接続部の開口部からその中心軸方向に延在する突出片を有する上記(2)ないし(4)のいずれかに記載のコネクタ。
(6) 前記第1接続部と前記第1口部との螺合を解除する方向と、前記第2接続部と前記第2口部との螺合を解除する方向とは、同方向である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のコネクタ。
(7) 前記螺合状態において、前記第1接続部と前記第1口部との螺合を解除するのに要する力F1は、前記第2接続部と前記第2口部との螺合を解除するのに要する力F2よりも大きい上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のコネクタ。
(8) 前記第1螺合部は、前記第1接続部の内周部に設けられており、
前記第2螺合部は、前記第2接続部の内周部に設けられており、
前記第1接続部の内径は、前記第2接続部の内径よりも大きい上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のコネクタ。
(9) 前記第1接続部と前記第1口部との螺合完了までの回転数は、前記第2接続部と前記第2口部との螺合完了までの回転数よりも多い上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のコネクタ。
(10) 上記(1)ないし(9)のいずれかに記載のコネクタと、
前記流体バッグとを備えることを特徴とする流体バッグ組立体。
本発明によれば、コネクタと吸引具との接続を解除する際、これらの解除を、コネクタと流体バッグとの接続の解除よりも優先的に行うことができる。その結果、例えば、コネクタと吸引具との接続の解除を容易かつ円滑に行うことができ、その後の作業を円滑に行うことができる。
図1は、本発明の流体バッグ組立体を示す側面図である。 図2は、図1に示す流体バッグ組立体の拡大断面図である。 図3は、図1に示す流体バッグ組立体の使用方法を示す側面図であって、流体バッグからキャップを外した状態を示す図である。 図4は、図1に示す流体バッグ組立体の使用方法を示す側面図であって、流体バッグにコネクタを接続している状態を示す図である。 図5は、図1に示す流体バッグ組立体の使用方法を示す側面図であって、流体バッグにコネクタを接続している状態を示す図である。 図6は、図1に示す流体バッグ組立体の使用方法を示す側面図であって、流体バッグにコネクタが接続された状態を示す図である。 図7は、図1に示す流体バッグ組立体の使用方法を示す側面図であって、コネクタに吸引具を接続している状態を示す図である。 図8は、図1に示す流体バッグ組立体の使用方法を示す側面図であって、コネクタに吸引具を接続した状態を示す図である。 図9は、図1に示す流体バッグ組立体の使用方法を示す側面図であって、コネクタと吸引具との接続を解除している状態を示す図である。
以下、本発明のコネクタおよび流体バッグ組立体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の流体バッグ組立体を示す側面図である。図2は、図1に示す流体バッグ組立体の拡大断面図である。図3は、図1に示す流体バッグ組立体の使用方法を示す側面図であって、流体バッグからキャップを外した状態を示す図である。図4は、図1に示す流体バッグ組立体の使用方法を示す側面図であって、流体バッグにコネクタを接続している状態を示す図である。図5は、図1に示す流体バッグ組立体の使用方法を示す側面図であって、流体バッグにコネクタを接続している状態を示す図である。図6は、図1に示す流体バッグ組立体の使用方法を示す側面図であって、流体バッグにコネクタが接続された状態を示す図である。図7は、図1に示す流体バッグ組立体の使用方法を示す側面図であって、コネクタに吸引具を接続している状態を示す図である。図8は、図1に示す流体バッグ組立体の使用方法を示す側面図であって、コネクタに吸引具を接続した状態を示す図である。図9は、図1に示す流体バッグ組立体の使用方法を示す側面図であって、コネクタと吸引具との接続を解除している状態を示す図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1〜図9の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」、左側を「左側」または「先端側」、右側を「右側」または「基端側」と言う。
図1に示すように、流体バッグ組立体1は、流体バッグ2と、シリンジ3(吸引具)と、これらを接続するコネクタ4とを備えている。この流体バッグ組立体1は、例えば、入院中の患者や手術中の患者等に、栄養剤100を容易かつ円滑に供給するためのものである。
まず、流体バッグ2について説明する。
図1に示す流体バッグ2は、栄養剤100を収納するバッグ本体21と、バッグ本体21に設けられた口部22(第1口部)とを有している。
バッグ本体21は、袋状をなし、その内側に栄養剤100が収納されている。バッグ本体21は、例えば、軟質材料からなるシート材を筒状に成形し、その両端部を融着する方法や、2枚のシート材の縁部を融着する方法等により得られる。
バッグ本体21の構成材料としては、特に限定されないが、適度な耐熱性のある軟質合成樹脂を用いることができる。この軟質合成樹脂としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン−プロピレンコポリマー、ポリプロピレンとポリエチレンもしくはポリブテンの混合物等、ポリオレフィンを含む混合物)、さらにはこれらの部分架橋物、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等)、軟質塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、シリコーン、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン共重合のようなスチレン系エラストマー等の各種熱可塑性エラストマーあるいはこれらを任意に組み合わせたもの(ブレンド樹脂、ポリマーアロイ、積層体等)等が挙げられる。
口部22は、バッグ本体21の縁部に固定されている。口部22には、コネクタ4を装着していない状態では、図3に示すキャップ6が装着されており、口部22から栄養剤100が流出するのが阻止されるとともに、バッグ本体21の内側の無菌状態が維持される。
図2に示すように、口部22は、円筒状の筒状の口部本体221と、雄ねじ部222と、その外周部に設けられたフランジ223と、フランジ223に設けられ、その一部が欠損した欠損部224とを有している。
口部本体221は、その長手方向の途中までがバッグ本体21内に位置し、残部がバッグ本体21の外側に位置している。これにより、バッグ本体21の内外を連通することができる。
また、口部本体221のうち、バッグ本体21の外側に露出している部分の外周部には、螺旋状の凸条で構成された雄ねじ部222が形成されている。この雄ねじ部222は、後述する雌ねじ部423と螺合する部分である。
また、口部本体221の雄ねじ部222よりもバッグ本体21側には、フランジ223が設けられている。フランジ223は、キャップ6およびコネクタ4の螺合限界を規制する機能を有する。
フランジ223には、一対の欠損部224が設けられている。各欠損部224は、口部22の中心軸O22を介した位置に形成されている。この欠損部224は、後述する係合部51が入り込んで係合する部分である。
口部22の構成材料としては、各種熱可塑性樹脂が挙げられる。具体的には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アイオノマー、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデンまたはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
このような流体バッグ2に収納される栄養剤100としては、特に限定されず、例えば、半消化態栄養剤、消化態栄養剤、成分栄養剤(ED)、流動食、ミキサー食等が挙げられる。
次に、シリンジ3について説明する。
図1に示すように、シリンジ3は、有底筒状のシリンジ本体31と、シリンジ本体31内の挿入されたガスケット32と、ガスケット32に連結された押し子33とを有する。
シリンジ本体31は、その底部に口部311(第2口部)を有する。この口部311は、円筒状に突出形成されており、コネクタ4と接続される部分である。また、口部311の外周部には、螺旋状の凸条で構成された雄ねじ部312が形成されている。この雄ねじ部312は、後述する雌ねじ部423と螺合する部分である。
ガスケット32は、シリンジ本体31内で摺動可能に構成されている。このガスケット32は、押し子33と連結されており、押し子33によってシリンジ本体31内での移動操作が行われる。
ガスケット32の構成材料としては、特に限定されず、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
押し子33は、一端部がガスケット32と連結され、他端部に操作部331が設けられている。操作部331は、板状体で構成され、シリンジ3によって栄養剤100を吸引する際、使用者によって引っ張り操作が行われ、シリンジ3によって栄養剤100を排出する際、使用者によって押圧操作が行われる。
次に、コネクタ4について説明する。
図1および図2に示すように、コネクタ4は、流体バッグ2とシリンジ3とを接続する中継コネクタである。このコネクタ4を介して流体バッグ2とシリンジ3とを接続することにより、流体バッグ2からシリンジ3内に栄養剤100を吸引する際、その操作を安定的に行うことができる。
コネクタ4は、円筒状のコネクタ本体41と、維持部5とを有する。また、コネクタ本体41内は、栄養剤100が通過する流路40となっている。
コネクタ本体41は、図2中下側の第1接続部42(第1筒状部)と、図2中上側の第2接続部43(第2筒状部)とに分けることができる。また、コネクタ本体41の内周部には、仕切り部44が形成されている。仕切り部44よりも下側が第1接続部42であり、仕切り部44よりも上側が第2接続部43である。
仕切り部44は、板状をなしており、その上面442には、円筒状に突出する内筒432が形成されている。また、仕切り部44の下面441には、円筒状に突出する内筒422が形成されている。内筒432と内筒422とは、連通しており、これらの内側は、流路40の一部を構成する。
第1接続部42は、外筒421と内筒422とを有する二重管構造をなしている。外筒421は、その内側に流体バッグ2の口部22が入り込む。外筒421の内周部には、雌ねじ部423(第1螺合部)が形成されている。雌ねじ部423は、コネクタ4の中心軸回りに螺旋状に形成された溝で構成されている。
雌ねじ部423は、口部22の雄ねじ部222と螺合する部分である。雌ねじ部423は、ねじ山(ねじ部)が、螺合完了まで0.5回転以上5回転以下のものである。
このように、雌ねじ部423は、螺合完了までに要する回転数が比較的少ないものとなっている。これにより、流体バッグ2とコネクタ4との接続および解除を迅速に行うことができる。
また、雌ねじ部423は、のこ刃ねじで構成されている。すなわち、雌ねじ部423のねじ山は、コネクタ4の縦断面において、頂部424と、第1傾斜部425と、第2傾斜部426とを有する。頂部424は、中心軸Oに沿った平面で構成されている。第1傾斜部425は、頂部424よりも図2中下側に設けられ、中心軸Oに対して傾斜した傾斜面で構成されている。第2傾斜部426は、頂部424よりも図2中上側に設けられ、中心軸Oに対して傾斜した傾斜面で構成されている。第1傾斜部425は、第2傾斜部426よりも長く、中心軸Oに対する傾斜角度が小さい。
雌ねじ部423がのこ刃ねじであることにより、流体バッグ2とコネクタ4とを強固に接続することができる。
内筒422は、外筒421よりも短く、流体バッグ2とコネクタ4とを接続した接続状態において、流体バッグ2の口部22内に入り込む部分である。すなわち、流体バッグ2とコネクタ4とを接続した接続状態では、流体バッグ2の口部22が外筒421と内筒422との間に位置している。このような構成により、栄養剤100が内筒422の外側に流出してしまうのを防止することができる。
第2接続部43は、外筒431と内筒432とを有する二重管構造をなしている。外筒431は、その内側にシリンジ3の口部311が入り込む。外筒431の内周部には、雌ねじ部433(第2螺合部)が形成されている。雌ねじ部433は、コネクタ4の中心軸回りに螺旋状に形成された溝で構成されている。
雌ねじ部433は、口部311の雄ねじ部312と螺合する部分である。雌ねじ部433は、ねじ山(ねじ部)が、螺合完了まで0.5回転以上5回転以下のものである。
また、雌ねじ部433は、台形ねじで構成されている。すなわち、雌ねじ部433のねじ山は、コネクタ4の縦断面において、平面で構成された頂部434と、第1傾斜部435と、第2傾斜部436とを有する。頂部434は、中心軸Oに沿った平面で構成されている。第1傾斜部435は、頂部434よりも図2中下側に設けられ、中心軸Oに対して傾斜した傾斜面で構成されている。第2傾斜部436は、頂部434よりも図2中上側に設けられ、中心軸Oに対して傾斜した傾斜面で構成されている。第1傾斜部435は、第2傾斜部436よりも長く、中心軸Oに対する傾斜角度が大きい。
雌ねじ部433が台形ねじであることにより、シリンジ3とコネクタ4とを十分に強固にすることができるとともに、種々の条件にもよるが、接続の解除に必要な力が、のこ刃ねじ同士の螺合よりも小さくすることができる。
内筒432は、外筒431よりも長く、外筒431の開口から外側に突出している。これにより、シリンジ3とコネクタ4と接続する際、まず、シリンジ3の口部311内に内筒432を挿入し、そのまま押し込みつつ回転させることにより、その操作を簡単かつ速やかに行うことができる。すなわち、内筒432は、口部311を案内するガイド部として機能する。
また、内筒432は、外周部が、その開口側にいくに従って縮径するテーパ状をなしている。このテーパ角度(中心軸Oに対する傾斜角度)は、シリンジ3の口部311の内周部に設けられたテーパ部のテーパ角度(中心軸Oに対する傾斜角度)と等しい。これにより、シリンジ3とコネクタ4とを接続した際、内筒432とシリンジ3の口部311とが嵌合する。この嵌合により、シリンジ3とコネクタ4とを液密的に接続することができる。
このようなコネクタ4は、まず、第1接続部42側から流体バッグ2の口部22に装着される。この際、コネクタ4を図2中矢印A方向に回転させて第1接続部42と口部22とが螺合により接続される。そして、その後、第2接続部43側にシリンジ3の口部311が接続される。この際、シリンジ3をコネクタ4に対して図2中矢印C方向に回転させて第2接続部43と口部311とが螺合により接続される。
そして、この状態でシリンジ3によって栄養剤100の吸引を行い、吸引が完了したら、シリンジ3をコネクタ4に対して図2中矢印D方向に回転させて第2接続部43と口部311との螺合を解除する。これにより、シリンジ3をコネクタ4から離脱させることができる。その後、コネクタ4を流体バッグ2に対して図2中矢印B方向に回転させて第1接続部42と口部22との螺合を解除する。これにより、シリンジ3をコネクタ4から離脱させることができる。
このように、シリンジ3とコネクタ4とを螺合させる回転方向と、流体バッグ2とコネクタとを螺合させる回転方向とは、同方向である。また、シリンジ3とコネクタ4との螺合を解除させる回転方向と、流体バッグ2とコネクタ4との螺合を解除させる回転方向とは、同方向である。
コネクタ4の構成材料としては、例えば、各種熱可塑性樹脂や、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂等の各種硬化性樹脂が挙げられる。具体的には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アイオノマー、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
さて、コネクタ4は、第1接続部42と口部22との螺合状態を維持する維持部5を有する。以下、維持部5について説明する。
維持部5は、第1接続部42の外筒421に設けられた一対の係合部51を有している。係合部51は、口部22と係合・解除可能に構成され、口部22と係合した状態において、螺合状態を維持する機能を有する。
各係合部51は、外筒421の開口の縁部から、中心軸O方向に突出形成された突出片で構成されている。また、各係合部51は、中心軸Oを介して互いに反対側に形成されている。
また、係合部51は、板状をなしており、その厚さ方向が第1接続部42の径方向に沿った方向で形成されている。係合部51は、第1接続部42と口部22との螺合完了時に、口部22のフランジ223に形成された欠損部224に入り込む部分である。
係合部51が欠損部224に入り込んだ状態では、係合部51と、フランジ223の欠損部224に臨む縁部とが当接(係合)することにより、係合部51およびコネクタ4が不本意に回転してしまうのを防止することができる。
ここで、前述したように、シリンジ3とコネクタ4との螺合を解除させる回転方向と、流体バッグ2とコネクタ4との螺合を解除させる回転方向とは、同方向である。このため、シリンジ3とコネクタ4との螺合を解除させるために回転操作を行うと、その回転力がコネクタ4を介して流体バッグ2に伝達され、流体バッグ2とコネクタ4との螺合を解除させる方向に力が働くが、本発明では、係合部51と、フランジ223の欠損部224に臨む縁部とが当接(係合)しているため、係合部51およびコネクタ4が不本意に回転してしまうのを防止することができる。
換言すれば、流体バッグ2とコネクタ4との螺合を解除するのに必要な力F1を、シリンジ3とコネクタ4との螺合を解除するのに必要な力F2よりも大きくすることができる(図9参照)。これにより、流体バッグ2とコネクタ4との螺合解除よりもシリンジ3とコネクタ4との螺合解除を優先的に行うことができる。よって、シリンジ3をコネクタ4から外そうとしたのにコネクタ4が流体バッグ2から不本意に外れてしまうのを防止することができる。よって、シリンジ3を容易かつ迅速にコネクタ4から離脱させることができ、栄養剤100を患者に迅速に投与することができる。
また、係合部51は、その最大幅(中心軸O方向と直交する方向の最大長さ)が欠損部224の幅(最小幅)と略同等とされる。これにより、係合部51と、フランジ223の欠損部224に臨む縁部とが確実に当接(係合)することができる。よって、流体バッグ2とコネクタ4との接続状態をより安定的に維持することができる。
また、図2に示すように、係合部51の縁部のうち、コネクタ4を外すときの回転方向の前方に位置する縁部511は、中心軸Oに沿って設けられている。これにより、コネクタ4に対して流体バッグ2との螺合を解除する方向に回転力が作用すると、係合部51の中心軸Oに沿った縁部511が欠損部224に臨む縁部と当接するため、係合部51がフランジ223に乗り上げるのを確実に防止することができる。よって、さらに安定して接続状態を維持することができる。
一方、係合部51の縁部のうち、コネクタ4を接続するときの回転方向の前方に位置する縁部512は、中心軸Oに対して傾斜して設けられている。これにより、図5に示すように、コネクタ4を流体バッグ2に対して装着しているときに、欠損部224に係合部51が入り込んだとしても、係合部51の縁部512が再度フランジ223に乗り上げることができる。よって、コネクタ4の装着動作を係合部51が阻害するのを防止することができる。
次に使用方法について説明する。以下では、流体バッグ2内の栄養剤100をシリンジ3に吸引して、シリンジ3から患者の腹部から胃に直接投与する場合について説明するが、生体側のチューブやコネクタの説明は省略する。また、以下の一連の操作を行う人を「使用者」と言う。
図3に示すように、まず、流体バッグ2の口部22に装着されているキャップ6を外す。このとき、使用者は、一方の手でバッグ本体21を把持し、他方の手でキャップ6を把持し、キャップ6を回転させて図3中矢印方向に離脱させる。
そして、キャップ6を外したら、一方の手でバッグ本体21を把持したまま、他方の手では、キャップ6からコネクタ4に持ち替える。次いで、コネクタ4を図4中矢印方向に移動させて口部22に被せる。そして、コネクタ4を図5中矢印方向に回転させて螺合を開始する。この回転の際、係合部51の下端部がフランジ223をバッグ本体21側に変形させる(図5参照)。
そして、螺合が完了すると、すなわち、螺合状態になると、図6に示すように、係合部51は、フランジ223の欠損部224に入り込む。この入り込んだ状態では、係合部51と、フランジ223の欠損部224に臨む縁部とが当接(係合)しているため、係合部51およびコネクタ4が不本意に回転してしまうのが防止された状態となっている。
そして、図7に示すように、一方の手では、バッグ本体21を把持したままの状態とし、他方の手でコネクタ4からシリンジ3に持ち替えてシリンジ3の口部22をコネクタ4の第2接続部43に挿入する。そして、シリンジ3を図7中矢印方向に回転させてシリンジ3とコネクタ4とを接続する。
そして、図8に示すように、シリンジ3の押し子33を引張ってシリンジ3内に栄養剤100を吸引する。吸引が完了したら、一方の手でバッグ本体21を把持して、他方の手でシリンジ3を把持し、シリンジ3を図9中矢印方向に回転させて、シリンジ3とコネクタ4との接続を解除する。
このとき、コネクタ4には、流体バッグ2とコネクタ4との螺合を解除する方向の回転力が加わるが、本発明では、係合部51の作用により、流体バッグ2とコネクタ4との螺合が不本意に解除されるのを防止することができる。これにより、シリンジ3をコネクタ4から外そうとしたのにコネクタ4が流体バッグ2から不本意に外れてしまうのを防止することができる。そして、接続を解除したシリンジ3を用いて患者の生体内に栄養剤100を投与する。
なお、シリンジ3とコネクタ4との接続を解除する際、一方の手でコネクタ4を把持し、他方の手でシリンジ3を回転させる方法も考えられるが、コネクタ4は、比較的小さく、把持しにくいため、使用者の握力の弱い場合、力を入れづらく、その操作を円滑に行うことができない可能性が有るので、本発明の構成が有利である。
ここで、カテーテル法で流動食を投与する場合、従来では、カテーテルチップシリンジを使用していた。このカテーテルチップシリンジを使用する方法であれば、各医療機器を嵌合させるだけであったが、医療器具同士の誤接続を防止するために各医療器具を螺合させるための規格である「ISO80369」が定められている。この規格のうち、「ISO80369−3」では、経腸栄養セット、経腸排液セット、経腸注射器、およびアクセスポートを含む患者インターフェースデバイス等の医療器具接続部や、これらの接続に用いるコネクタのねじ山の形状等が規定されている。このため、螺合による様々な課題を見出し、本発明に至った。
本発明のコネクタおよび流体バッグ組立体は、「ISO80369−3」に準拠する医療用具に適用可能であり、この場合にも効果を発揮することができる。
なお、図示の構成は、「ISO80369−3」に準拠した形態として説明したが、本発明はこれに限定されず、「ISO80369−3」に準拠していない形態にも適用可能であるのは言うまでもない。
以上、本発明のコネクタおよび流体バッグ組立体を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
1 流体バッグ組立体
2 流体バッグ
21 バッグ本体
22 口部
221 口部本体
222 雄ねじ部
223 フランジ
224 欠損部
3 シリンジ
31 シリンジ本体
311 口部
312 雄ねじ部
32 ガスケット
33 押し子
331 操作部
4 コネクタ
40 流路
41 コネクタ本体
42 第1接続部
421 外筒
422 内筒
423 雌ねじ部
424 頂部
425 第1傾斜部
426 第2傾斜部
43 第2接続部
431 外筒
432 内筒
433 雌ねじ部
434 頂部
435 第1傾斜部
436 第2傾斜部
44 仕切り部
441 下面
442 上面
5 維持部
51 係合部
511 縁部
512 縁部
6 キャップ
100 栄養剤
A 矢印
B 矢印
C 矢印
D 矢印
F1 力
F2 力
O 中心軸
22 中心軸
中心軸

Claims (10)

  1. 流体を収納するバッグ本体と、前記流体が排出される第1口部とを有する流体バッグの前記第1口部と、螺合によって接続される第1接続部と、
    第2口部を有する吸引具の前記第2口部と、螺合によって接続される第2接続部とを備えるコネクタであって、
    前記第1接続部は、筒状をなし、ねじ部の螺合完了まで0.5回転以上5回転以下である第1螺合部を有し、
    前記第2接続部は、筒状をなし、ねじ部の螺合完了まで0.5回転以上5回転以下である第2螺合部を有しており、
    前記第1接続部と前記第1口部との螺合状態を維持する維持部を備えることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記維持部は、前記第1口部と係合・解除可能な係合部を有し、
    前記係合部は、前記第1口部と係合した状態において前記螺合状態を維持する請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記第1口部は、筒状の口部本体と、その外周部に設けられたフランジと、前記フランジに設けられ、その一部が欠損した欠損部とを有し、
    前記係合部は、前記欠損部に入り込む係合片を有する請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記係合部は、前記第1接続部と前記第1口部との螺合完了時に前記欠損部に入り込む請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記係合部は、前記第1接続部の開口部からその中心軸方向に延在する突出片を有する請求項2ないし4のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記第1接続部と前記第1口部との螺合を解除する方向と、前記第2接続部と前記第2口部との螺合を解除する方向とは、同方向である請求項1ないし5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  7. 前記螺合状態において、前記第1接続部と前記第1口部との螺合を解除するのに要する力F1は、前記第2接続部と前記第2口部との螺合を解除するのに要する力F2よりも大きい請求項1ないし6のいずれか1項に記載のコネクタ。
  8. 前記第1螺合部は、前記第1接続部の内周部に設けられており、
    前記第2螺合部は、前記第2接続部の内周部に設けられており、
    前記第1接続部の内径は、前記第2接続部の内径よりも大きい請求項1ないし7のいずれか1項に記載のコネクタ。
  9. 前記第1接続部と前記第1口部との螺合完了までの回転数は、前記第2接続部と前記第2口部との螺合完了までの回転数よりも多い請求項1ないし8のいずれか1項に記載のコネクタ。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載のコネクタと、
    前記流体バッグとを備えることを特徴とする流体バッグ組立体。
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