JP6807012B2 - アダプタ - Google Patents

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Description

本発明は、経腸栄養法に用いられるオスコネクタに装着することができるアダプタに関する。
食事を口から摂れなくなった患者に栄養剤や薬剤等を含む液状物を投与する方法として経腸栄養法が知られている。経腸栄養法では、カテーテルを体外から消化管(例えば胃)内に挿入した状態で患者に留置する。カテーテルとしては、患者の鼻から挿入する経鼻カテーテルや、患者の腹に形成された胃ろうに挿入するPEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)カテーテル等が知られている。カテーテルを介して栄養剤、流動食(一般に「経腸栄養剤」と呼ばれる)、又は薬剤などの液状物が患者に投与される。患者に液状物を投与する際には、液状物を貯留した容器と、患者に留置されたカテーテル(経鼻カテーテル、PEGカテーテルなど)とが、柔軟なチューブ等を介して接続される。異なる部材を接続するため、従来、液状物の流れに関して上流側(容器側)のコネクタ(以下「容器側コネクタ」という)としてオスコネクタが、また、下流側(患者側)のコネクタ(以下「患者側コネクタ」という)としてメスコネクタが、それぞれ用いられていた(例えば特許文献1参照)。
近年、経腸栄養以外の分野で使用されるコネクタとの誤接続を防止するために、容器側コネクタとして図13A及び図13Bに示すメスコネクタ910が、また、患者側コネクタとして図14A及び図14Bに示すオスコネクタ920が、栄養系の医療機器に関する国際規格ISO80369−3として国際標準化されることが検討されている。
図13A及び図13Bに示すメスコネクタ(容器側コネクタ)910は、中空円筒形状の管状部(メス部材)911を有する。管状部911の内周面912は、先端に近づくにしたがって内径が大きくなるテーパ面(いわゆるメステーパ面)である。管状部911の外周面には螺状突起(雄ネジ)915が設けられている。
図14A及び図14Bに示すオスコネクタ(患者側コネクタ)920は、筒形状のオス部材921と、オス部材921を取り囲む外筒923とを有する。オス部材921と外筒923とは、オス部材921の基端部から半径方向に沿ってフランジ状に突出した底板924を介して連結されている。オス部材921の外周面922は、先端に近づくにしたがって外径が小さくなるテーパ面(いわゆるオステーパ面)である。オス部材921には、その長手方向に沿ってオス部材921を貫通する流路927が設けられている。外筒923のオス部材921に対向する内周面には雌ネジ925が設けられている。
容器側コネクタ910と患者側コネクタ920とは、図15に示すように、管状部911にオス部材921を挿入し、且つ、螺状突起915と雌ネジ925とを螺合させることにより接続される。管状部911の内周面912とオス部材921の外周面922とは、径及びテーパ角度が一致するテーパ面であるから、両者は、液密なシールを形成して面接触をする。互いに螺合する螺状突起915及び雌ネジ925は、容器側コネクタ910と患者側コネクタ920との接続状態をロックするためのネジロック機構を構成する。容器側コネクタ910と患者側コネクタ920とは、液密性(液状物に圧力を加えても容器側コネクタ910と患者側コネクタ920との接続部分から液状物が漏れ出さない性質)と接続強度(接続された容器側コネクタ910と患者側コネクタ920とが引張り力を加えても分離しない性質)に優れた接続を提供する。
国際公開第2008/152871号パンフレット
経腸栄養法を行う場合、患者の体内へ注入される空気量を可能な限り少なくするために、容器側コネクタ910と患者側コネクタ920とを接続する直前に、容器側コネクタ910の管状部911の先端まで液状物を導入することがある。この状態で容器側コネクタ910と患者側コネクタ920とを接続すると、管状部911内にオスコネクタ920のオス部材921が挿入されることによって、管状部911内の液状物が、オス部材921と外筒923との間の隙間926内にあふれ出る。この液状物は、経腸栄養法を終了し、容器側コネクタ910と患者側コネクタ920とを分離した後も、隙間926内に残留する。
オス部材921の外周面922と外筒923の雌ネジ925との間の間隔は非常に狭い。従って、オス部材921と外筒923との間の隙間926に例えば綿棒を挿入して、隙間926に残留した液状物を拭き取ることは困難である。
患者側コネクタ920が患者に挿入されたカテーテルの上流側端に設けられている場合には、患者側コネクタ920は当該カテーテルとともに患者に留置され続ける。カテーテルの交換は、PEGカテーテルの場合、通常1〜3ヶ月ごとに行われる。液状物が残留した患者側コネクタ920がこのように長期にわたって患者に留置され続けると、患者側コネクタ920は不衛生状態に至りうる。そして、遂には、患者側コネクタ920内で菌が繁殖し、当該菌が患者の体内に侵入し、重症な合併症を引き起こす可能性がある。
本発明の目的は、上記の課題を解決し、患者側コネクタのオス部材と外筒との間の隙間に付着する液状物を少なくすることにある。
本発明のアダプタは、一端にメスコネクタを備え、他端にオスコネクタを備える。前記メスコネクタは、中空円筒形状を有する管状部と、前記管状部の外周面に設けられた螺状突起とを備える。前記オスコネクタは、筒状のオス部材と、前記オス部材と同軸に、前記オス部材を取り囲むように設けられた外筒と、前記外筒の内周面に設けられた雌ネジとを備える。前記オス部材の先端は前記外筒から突出している。前記管状部と前記オス部材とは連通されている。前記メスコネクタは、前記オスコネクタと互換性を有する患者側コネクタに接続可能に構成されている。前記オスコネクタは、前記メスコネクタと互換性を有する容器側コネクタに接続可能に構成されている。
経腸栄養法を行う場合には、最初にアダプタのメスコネクタを患者側コネクタに接続し、次いで、アダプタのオスコネクタに容器側コネクタを接続し、その後、液状物をアダプタを介して患者に投与する。これにより、容器側コネクタの管状部の先端まで液状物が導入されていても、患者側コネクタのオス部材と外筒との間の隙間内に付着する液状物を少なくすることができる。従って、患者側コネクタが長期間にわたって患者に留置されたとしても患者側コネクタが不衛生状態に至る可能性を低減できる。
アダプタは、経腸栄養法を行った後、患者側コネクタ及び容器側コネクタから分離し、交換又は洗浄することができる。
図1Aは、本発明の実施形態1にかかるアダプタのメスコネクタ側から見た斜視図である。図1Bは、本発明の実施形態1にかかるアダプタのオスコネクタ側から見た斜視図である。 図2は、本発明の実施形態1にかかるアダプタの断面図である。 図3Aは、本発明の実施形態1にかかるアダプタの使用方法を説明する分解斜視図である。 図3Bは、図3Aの断面図である。 図4Aは、本発明の実施形態1にかかるアダプタを患者側コネクタに接続した状態を示した斜視図である。 図4Bは、図4Aの断面図である。 図5Aは、患者側コネクタと容器側コネクタとを本発明の実施形態1にかかるアダプタを介して接続した状態を示した斜視図である。 図5Bは、図5Aの断面図である。 図6Aは、本発明の実施形態2にかかるアダプタのメスコネクタ側から見た斜視図である。 図6Bは、本発明の実施形態2にかかるアダプタの断面図である。 図7Aは、本発明の実施形態3にかかるアダプタのメスコネクタ側から見た斜視図である。 図7Bは、本発明の実施形態3にかかるアダプタの断面図である。 図8は、本発明の実施形態3にかかるアダプタの分解斜視図である。 図9は、本発明の実施形態4にかかるアダプタの断面図である。 図10は、患者側コネクタと容器側コネクタとを本発明の実施形態4にかかるアダプタを介して接続した状態を示した断面図である。 図11Aは、本発明の実施形態4にかかるアダプタと患者側コネクタとの接続部分を示した拡大断面図である。図11Bは、本発明の実施形態1にかかるアダプタと患者側コネクタとの接続部分を示した拡大断面図である。 図12Aは、本発明の実施形態5にかかるアダプタのオスコネクタ側から見た斜視図である。図12Bは、本発明の実施形態5にかかるアダプタの断面斜視図である。 図13Aは、ISO80369−3として検討されているメスコネクタの斜視図である。図13Bは、当該メスコネクタの中心軸を含む面に沿った断面図である。 図14Aは、ISO80369−3として検討されているオスコネクタの斜視図である。図14Bは、当該オスコネクタの中心軸を含む面に沿った断面図である。 図15は、ISO80369−3として検討されているオスコネクタとメスコネクタとを接続した状態を示した断面図である。
本発明のアダプタは、全体が一部品として一体的に成形された一体成形品であってもよい。これは、患者側コネクタ及び容器側コネクタに対するアダプタの着脱作業の容易化、及び、アダプタの製造の容易化に有利である。
本発明のアダプタにおいて、前記オスコネクタは、前記オス部材の基端部と前記外筒とをつなぐ底板を更に備えうる。この場合、前記底板または前記外筒に、少なくとも1つの貫通孔が設けられていてもよい。これは、経腸栄養法を行った後のアダプタの洗浄性の向上に有利である。
本発明のアダプタにおいて、前記外筒及び前記雌ネジを備えた外筒部品が前記オス部材に対して着脱可能であってもい。これは、経腸栄養法を行った後のアダプタの洗浄性の向上に有利である。
上記において、前記メスコネクタから前記オス部材までを含むアダプタ本体が、一部品として一体的に成形された一体成形品であってもよい。これは、アダプタ本体に対する外筒部品の着脱作業の容易化、及び、アダプタ本体の製造の容易化に有利である。
本発明のアダプタにおいて、前記メスコネクタは、前記管状部と同軸に、前記管状部に取り囲まれるように配置された、中空円筒形状を有する筒状部を更に備えてもよい。この場合、前記筒状部は、前記メスコネクタを筒状のオス部材を備えた患者側コネクタに接続したとき、前記筒状部と前記患者側コネクタの前記オス部材との間に液密なシールが形成されるように構成されうる。この構成は、アダプタと患者側コネクタとを分離後に、患者側コネクタのオス部材と外筒との間の隙間に液状物が流れ込むのを防止するのに有利である。
上記において、前記液密なシールは、前記筒状部の外周面と前記患者側コネクタの前記オス部材の内周面との間に形成されうる。これは、簡単な構成で液密なシールを形成するのに有利である。
前記管状部と前記オス部材とをつなぐ流路上にフィルタが設けられていてもよい。これは、アダプタより下流側の流路(例えば、患者に留置されたカテーテル)が液状物中の粗大固形物で閉塞するという事態の発生を防止するのに有利である。
上記において、前記フィルタが、前記オス部材の先端に設けられていることが好ましい。これは、フィルタの目詰まりの有無を容易に視認するのに有利である。
アダプタに設けられた前記メスコネクタ及び前記オスコネクタは、ISO80369−3に準拠していることが好ましい。これにより、アダプタを、ISO80369−3に準拠した患者側コネクタ及び容器側コネクタに対して所望の液密性及び接続強度で接続することができる。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態を構成する主要部材を簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。また、本発明の範囲内において、以下の各図に示された各部材を変更または省略し得る。
(実施形態1)
図1Aは、本発明の実施形態1にかかるアダプタ1のメスコネクタ110側から見た斜視図、図1Bは、アダプタ1のオスコネクタ120側から見た斜視図である。図2は、アダプタ1の断面図である。これらの図に示されているように、アダプタ1は、一端にメスコネクタ110を備え、他端にオスコネクタ120を備える。連結筒130がメスコネクタ110とオスコネクタ120とを連結している。
メスコネクタ110は、中空円筒形状の管状部(メス部材)111を備える。管状部111の内周面112は、先端に近づくにしたがって内径が大きくなるテーパ面(いわゆるメステーパ面)である。管状部111の外周面には螺状突起(雄ネジ)115が設けられている。メスコネクタ110は、好ましくはISO80369−3に準拠し、図13A及び図13Bに示したメスコネクタ910と互換性を有している。
オスコネクタ120は、筒形状のオス部材121と、略円筒形状の外筒123とを備える。外筒123は、オス部材121と同軸に、オス部材121を取り囲むように設けられている。オス部材121と外筒123とは、オス部材121の基端部から半径方向に沿ってフランジ状に突出した底板124を介して連結されている。オス部材121の外周面122は、先端に近づくにしたがって外径が小さくなるテーパ面(いわゆるオステーパ面)である。オス部材121には、その長手方向に沿ってオス部材121を貫通する流路127が設けられている。外筒123のオス部材121に対向する内周面には雌ネジ125が設けられている。オスコネクタ120は、好ましくはISO80369−3に準拠し、図14A及び図14Bに示したオスコネクタ920と互換性を有している。
メスコネクタ110及びオスコネクタ120は、連結筒130を介して同軸に配置されている。連結筒130は、流路131が設けられた、中空の筒形状を有する。流路131を介して、管状部111とオス部材121の流路127とが連通されている。2本のリブ133が、連結筒130の外周面から半径方向に沿って外向きに突出している。リブ133は、メスコネクタ110とオスコネクタ120との間の領域に、連結筒130の長手方向に沿って延びている。リブ133は、アダプタ1に回転力を加えやすくするために設けられている。但し、連結筒130の外周面の形状はこれに限定されない。例えば、リブ133に代えて、連結筒130の外周面に、多角柱面(正四角柱面、正六角柱面等)等の任意の形状を設けてもよい。リブ133を省略してもよい。
アダプタ1は、硬質材料からなることが好ましく、制限はないが、例えばアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリアミド、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、スチレンエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ブチレンスチレンブロック共重合体等の樹脂材料を用いることができる。アダプタ1は、上記の樹脂材料を射出成形することによりその全体が一部品として一体的に製造されうる。
アダプタ1の使用方法を説明する。
アダプタ1は、経腸栄養法を行う場合に、図3A及び図3Bに示すように、患者側コネクタ(オスコネクタ)700と容器側コネクタ(メスコネクタ)800との間に介在させて、これらを接続するために使用される。患者側コネクタ700は図14A及び図14Bに示したオスコネクタ(患者側コネクタ)920に対応し、容器側コネクタ800は図13A及び図13Bに示したメスコネクタ(容器側コネクタ)910に対応し、これらはいずれもISO80369−3に準拠している。図3A及び図3Bにおいて、図13A、図13B、図14A、及び図14Bに示した構成要素と同じ構成要素には同じ符号が付してあり、それらについての説明を省略する。
患者側コネクタ700は、オス部材921とは反対側端に接続部702を備える。図3Bに示されているように、接続部702は、オス部材921の流路927と連通し、その内周面はオス部材921と同軸の円筒面である。図示を省略するが、接続部702内に、柔軟性を有するチューブが挿入され固定される。チューブは、患者に留置されたカテーテル(経鼻カテーテル、PEGカテーテルなど)であってもよい。あるいは、チューブは、当該カテーテルに接続されたチューブであってもよい。作業者が患者側コネクタ700を保持しやすいように、一対のグリップ部705が接続部702を挟んでいる(図3A参照)。患者側コネクタ700は例示に過ぎず、特にISO80369−3で規定されていない部分の形状は任意に変更しうる。例えばグリップ部705の形状を変更してもよく、あるいは、グリップ部705を省略してもよい。チューブが接続部702内に挿入されるのではなく、接続部702がチューブ内に挿入することができるように構成されていてもよい。
本実施形態では、容器側コネクタ800は、シリンジ(注入器)の外筒809の先端に、筒先(ノズル)として設けられている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、容器側コネクタ800は任意の部材に設けられうる。例えば、容器側コネクタは、柔軟なチューブの末端に設けられていてもよい。管状部911より小さな内径を有する径小部913に対して管状部911とは反対側(図3Bにおいて上側)の構成は、任意に変更しうる。
最初に、図4A及び図4Bに示すように、患者側コネクタ700にアダプタ1のメスコネクタ110を接続する。管状部111にオス部材921が挿入され、且つ、螺状突起115と雌ネジ925とが螺合している。管状部111の内周面112とオス部材921の外周面922とは、径及びテーパ角度が一致するテーパ面であるから、両者は、液密なシールを形成して面接触をする。患者側コネクタ700及びメスコネクタ110は、いずれもISO80369−3に準拠しているから、患者側コネクタ700とメスコネクタ110とは、オスコネクタ920とメスコネクタ910とを接続した場合(図15参照)と同様の液密性及び接続強度で接続される。
次に、図5A及び図5Bに示すように、容器側コネクタ800をアダプタ1のオスコネクタ120に接続する。管状部911にオス部材121が挿入され、且つ、螺状突起915と雌ネジ125とが螺合している。管状部911の内周面912とオス部材121の外周面122とは、径及びテーパ角度が一致するテーパ面であるから、両者は、液密なシールを形成して面接触をする。容器側コネクタ800及びオスコネクタ120は、いずれもISO80369−3に準拠しているから、容器側コネクタ800とオスコネクタ120とは、オスコネクタ920とメスコネクタ910とを接続した場合(図15参照)と同様の液密性及び接続強度で接続される。かくして、容器側コネクタ800と患者側コネクタ700とがアダプタ1を介して連通する。
この状態で、液状物を、容器側コネクタ800、アダプタ1、患者側コネクタ700を順に介して患者に投与する。
その後、患者側コネクタ700とアダプタ1とを分離し、また、容器側コネクタ800とアダプタ1とを分離する。使用済みのアダプタ1は、好ましくは廃棄される。あるいは、アダプタ1を洗浄(例えば水洗い)して再使用してもよい。
上述したように、経腸栄養法を行う場合、患者の体内へ注入される空気量を可能な限り少なくするために、容器側コネクタ800とオスコネクタ120とを接続する直前(図4A及び図4B参照)に、容器側コネクタ800の管状部911の先端まで液状物を導入することがある。この状態で容器側コネクタ800とオスコネクタ120とを接続する(図5A及び図5B参照)と、管状部911にオス部材121が挿入されることによって管状部911内の液状物が、オス部材121と外筒123との間の隙間126内にあふれ出ることがある。しかしながら、隙間126内に液状物があふれ出たアダプタ1は、経腸栄養法を行った後、廃棄して新しいアダプタ1と交換することができ、または、アダプタ1を単独で洗浄することで取り除くことができる。容器側コネクタ800の管状部911の外周面に付着した液状物も洗浄又は拭き取りにより容易に取り除くことができる。
経腸栄養法を行うことにより、液状物は、アダプタ1の流路131及び患者側コネクタ700のオス部材921の流路927を流れるが、メスコネクタ110と患者側コネクタ700とはISO80369−3に準じて接続されているので、液状物が患者側コネクタ700のオス部材921と外筒923との間の隙間926内に漏れ出ることはない。
このように、最初に患者側コネクタ700にアダプタ1を接続し、次いで、アダプタ1に容器側コネクタ800に接続し、その後液状物を流して経腸栄養法を行うことにより、患者側コネクタ700の隙間926内に液状物が付着するのを防止することができる。従って、患者側コネクタ700が長期間にわたって患者に留置されたとしても患者側コネクタ700が不衛生状態に至るのを防止できる。
(実施形態2)
図6Aは、本発明の実施形態2に係るアダプタ2のメスコネクタ110側から見た斜視図、図6Bはアダプタ2の断面図である。以下の説明において引用する図面において、実施形態1で引用した図面に示された部材に対応する部材には、実施形態1の図面と同じ符号が付してある。そのような部材については、本実施形態では重複する説明が省略されており、実施形態1の説明を適宜参酌すべきである。以下、本実施形態2を、実施形態1との相違点を中心に説明する。
本実施形態2のアダプタ2は、オスコネクタ120の底板124に2つの孔129が設けられている点で、実施形態1のアダプタ1と異なる。孔129は、底板124を貫通している。孔129を介してオス部材121と外筒123との間の隙間126と外界とが連通している。
本実施形態2のアダプタ2の使用方法は実施形態1のアダプタ1と同じである。アダプタ2の孔129は、経腸栄養法を行った後、アダプタ2を単独で洗浄するのに有利である。即ち、洗浄液(例えば水)を、孔129を通して隙間126と外界との間を出入りさせることができる。このため、隙間126(例えば雌ネジ125の谷や底板124の内面など)に残留した液状物を容易に洗い落とすことができる。使用後のアダプタ2を清浄にすることができるので、アダプタ2の洗浄不良によりアダプタ2(特に隙間126)内で菌が繁殖する等の問題が生じにくい。
上記の例では、底板124に2つの孔129が設けられていたが、本発明はこれに限定されない。孔129の数は、1つでもあってもよく、あるいは3つ以上であってもよい。孔129は、隙間126と外界とを連通させることができれば、その位置は任意である。例えば、孔129を、底板124に代えて、またはこれに加えて、外筒123(例えば雌ネジ125の谷)に設けてもよい。孔129の形状や寸法は、限定はなく、任意に設定しうる。
本実施形態2は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明が本実施形態2に適宜適用されうる。
(実施形態3)
図7Aは、本発明の実施形態3に係るアダプタ3のメスコネクタ110側から見た斜視図、図7Bはアダプタ3の断面図である。図8は、アダプタ3の分解斜視図である。以下の説明において引用する図面において、実施形態1で引用した図面に示された部材に対応する部材には、実施形態1の図面と同じ符号が付してある。そのような部材については、本実施形態では重複する説明が省略されており、実施形態1の説明を適宜参酌すべきである。以下、本実施形態3を、実施形態1との相違点を中心に説明する。
本実施形態3のアダプタ3は、雌ネジ125が設けられた外筒123を含む外筒部品320と、アダプタ3のこれ以外の部分(アダプタ本体)310との2部品で構成される点で、全体が一部品で構成された実施形態1のアダプタ1及び実施形態2のアダプタ2と異なる。アダプタ本体310及び外筒部品320のそれぞれは、実施形態1で説明した硬質の樹脂材料を用いて射出成形することにより全体が一部品として一体的に製造された一体成形品であることが好ましい。
外筒部品320はアダプタ本体310から、実施形態1のアダプタ1の底板124(図2参照)に相当する位置で分離可能である。図7B及び図8に示されているように、オス部材121の基端部分の外周面に雄ネジ311が設けられ、外筒部品320の下端(メスコネクタ110側端)の内周面に雌ネジ321が設けられている。雄ネジ311に雌ネジ321を螺合及び螺脱することにより、アダプタ本体310に対して外筒部品320を繰り返し装着及び分離することができる。
本実施形態3のアダプタ3の使用方法は実施形態1のアダプタ1と同じである。アダプタ本体310に外筒部品320を装着した状態(図7A及び図7B参照)で、アダプタ3は患者側コネクタ700及び容器側コネクタ800に対して接続され且つ分離される。外筒部品320がオス部材121を含むアダプタ本体310から分離可能であることは、経腸栄養法を行った後、アダプタ3を洗浄するのに有利である。即ち、アダプタ3は、アダプタ本体310と外筒部品320とに分離した状態でそれぞれ洗浄することができる。外筒部品320を取り除くことによりオス部材121の外周面122は露出されるので、外周面122を指やスポンジ、ブラシなどで直接触れて洗うことができる。また、オス部材121が抜き取られた外筒部品320は、全体として両端が開口した中空の筒形状を有するので、その内周面に細いブラシを挿入する等して外筒123に設けられた雌ネジ125を洗浄することができる。このため、本実施形態3では、オスコネクタ120の隙間126に残留した液状物の洗浄性が格段に向上する。使用後のアダプタ3を清浄にすることができるので、アダプタ3の洗浄不良によりアダプタ3(特に隙間126)内で菌が繁殖する等の問題が生じにくい。
アダプタ本体310から外筒部品320が分離される位置は、上記の例に限定されない。例えば外筒123の任意の位置(例えば外筒123の下側(メスコネクタ110側)の位置)で分離可能に構成されていてもよい。外筒部品320をアダプタ本体310に着脱可能に装着する機構は、上述した雄ネジ311と雌ネジ321との螺合構造に限定されない。例えば、互いに嵌合し合う凸部及び凹部からなる嵌合構造をアダプタ本体310及び外筒部品320に設けてもよい。凸部及び凹部は、アダプタ3の長手方向に沿って延びていてもよく、または、アダプタ3の周方向に沿って延びていてもよい。あるいは、螺合構造と嵌合構造とを組み合わせてもよい。アダプタ本体310と外筒部品320との境界に、Oリングなどのシール材が設けられていてもよい。
本実施形態3のアダプタ3に、実施形態2で説明した孔129を設けてもよい。孔129は、例えば外筒部品320の外筒123(例えば雌ネジ125の谷)に設けることができる。これにより、外筒部品320の洗浄性が更に向上する。
本実施形態3は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明が本実施形態3に適宜適用されうる。
(実施形態4)
図9は、本発明の実施形態4にかかるアダプタ4の断面図である。以下の説明において引用する図面において、実施形態1で引用した図面に示された部材に対応する部材には、実施形態1の図面と同じ符号が付してある。そのような部材については、本実施形態では重複する説明が省略されており、実施形態1の説明を適宜参酌すべきである。以下、本実施形態4を、実施形態1との相違点を中心に説明する。
本実施形態4のアダプタ4は、メスコネクタ110に、中空円筒形状を有する筒状部17が設けられている点で実施形態1のアダプタ1と異なる。筒状部117は、連結筒130の流路131と連通するように、管状部111の基端部(管状部111連結筒130との境界部分)に設けられている。筒状部117は、管状部111に取り囲まれるように、管状部111と同軸に配置されている。筒状部117と管状部111とは、半径方向に離間している。筒状部117の外周面118には、先端に近づくにしたがって外径が小さくなるテーパ面(いわゆるオステーパ面)が設けられている。アダプタ4は、実施形態1で説明した硬質の樹脂材料を用いて射出成形することにより、筒状部117を含めて全体が一部品として一体的に製造されうる。
本実施形態4のアダプタ4の使用方法は実施形態1のアダプタ1と同じである。図10は、患者側コネクタ700と容器側コネクタ800とをアダプタ4を介して接続した状態を示した断面図である。メスコネクタ110の筒状部117が、患者側コネクタ700のオス部材921に挿入されている。
図11Aは、図10のメスコネクタ110と患者側コネクタ700との接続部分を示した拡大断面図である。上述したように、筒状部117の外周面118には先細のオステーパ面が設けられている。一方、オス部材921の流路927を規定する内周面928は円筒面である。筒状部117のオステーパ面の先端側での最小外径はオス部材921の内周面928の内径より小さく、且つ、オステーパ面の基端側での最大外径は内周面928の内径より大きい。従って、筒状部117のオステーパ面とオス部材921の内周面928の先端部分(即ち、流路927の先端側開口の端縁)とが嵌合し、両者間に液密なシール119が形成される。この結果、筒状部117とオス部材921とは液密に連通している。
この状態で、液状物が、図10において、容器側コネクタ800、アダプタ1、患者側コネクタ700を順に介して患者に投与される。
本実施形態4のアダプタ4の作用を説明する。
図11Bは、実施形態1において、アダプタ1を介して患者側コネクタ700と容器側コネクタ800とを接続した状態(図5A及び図5B参照)において、アダプタ1のメスコネクタ110と患者側コネクタ700との接続部分を示した拡大断面図である。患者に液状物を投与すると、アダプタ1の流路131からオス部材921の流路927に至る空間(図11Aにおいて多数のドットを付した部分)は液状物で満たされる。
その後、アダプタ1と患者側コネクタ700とは分離される。上記空間内の液状物の一部は、アダプタ1を分離後に、患者側コネクタ700のオス部材921の先端外周面922aに付着し残留することがある。オス部材921の先端外周面922aに付着した液状物は、オス部材921と外筒923との間の隙間926(図3A、図3B参照)内に流れ込むことがある。
これに対して本実施形態4では、図11Aに示されているように、筒状部117とオス部材921との間に液密なシール119が形成されているので、管状部111と筒状部117とオス部材921とで囲まれた空間401に液状物が流れ込むことはない。このため、アダプタ4を分離後に、オス部材921の先端外周面922aに液状物は付着しない。従って、液状物がオス部材921と外筒923との間の隙間926内に流れ込むことはない。
このように、本実施形態4のアダプタ4は、経腸栄養法を行い、次いでアダプタ4と患者側コネクタ700とを分離した後に、患者側コネクタ700の隙間926内に液状物が流れ込むのを防止できる。上述したように隙間926内の液状物を拭き取り除去することは困難であり、隙間926内の液状物を放置すると、隙間926内で菌が繁殖する等、患者側コネクタ700が不衛生状態に至る可能性がある。本実施形態4のアダプタ4は、これを回避することができ、患者側コネクタ700が不衛生状態に至る可能性を更に低減することができる。
上記の例では、アダプタ4の全体が同一材料(例えば硬質材料)で構成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、筒状部117を軟質材料で構成してもよい。軟質材料としては、制限はないが、天然ゴム、イソプレンゴム、シリコーンゴム等のゴムや、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等の熱可塑性エラストマー等のゴム弾性を有する材料(エラストマーとも呼ばれる)を用いうる。アダプタ4の筒状部117以外の部分(以下「本体部」という)は、上述した硬質材料で構成しうる。材料が異なる筒状部117と本体部とを組み合わせる方法は、制限はないが、筒状部117と本体部とを二色成形により一体化させる方法(二色成形法)、筒状部117と本体部とを別々に製造した後、両者を液密に接続する方法(接続法)、などを用いうる。接続法において別々に製造した筒状部117と本体部とを接続する方法は、例えば接着剤を用いる方法、融着する方法など、任意の方法を用いうる。筒状部117が軟質材料からなることは、筒状部117の寸法精度の緩和や、シール119の液密性の向上に有利である。
筒状部117の外周面118がオステーパ面を有していることは、簡単な構成で、筒状部117の外周面118とオス部材921の内周面928との間で液密なシール119を容易に形成することができる点で有利である。但し、外周面118は、オステーパ面以外の形状を有していてもよい。例えば筒状部117の外周面118が、その長手方向において外径が一定である円筒面であってもよい。この場合、外周面118の精度を適切に管理すれば、筒状部117の外周面118とオス部材921の内周面928とを面接触させて、両者間に液密なシールを形成することが可能である。このシールの液密性を向上させるために、筒状部117を上記の軟質材料で構成することは有利である。
筒状部117とオス部材921との間の液密なシールは、上記以外の構成により形成されてもよい。
例えば、筒状部117の外周面に環状突起を設けてもよい。環状突起は、筒状部117の周方向に連続し、管状部111に向かって突出する。環状突起は、例えば管状部117の外周面に装着したOリングで構成しうる。アダプタ4のメスコネクタ110と患者側コネクタ700とを接続すると、環状突起がオス部材921の内周面928に密着し、環状突起と内周面928との間に液密なシールを形成することができる。
あるいは、筒状部117をオス部材921に挿入するのではなく、筒状部117をオス部材921に、オス部材921の長手方向に突き合わせてもよい。この場合、筒状部117の先端とオス部材921の先端との間に液密なシールが形成される。
本実施形態4では、アダプタ4のメスコネクタ110と患者側コネクタ700とを接続したとき(即ち、螺状突起115と雌ネジ925とを螺合させたとき)、筒状部117とオス部材921との間に液密なシールが形成される。この液密なシールが形成されたとき、管状部111の内周面112とオス部材921の外周面922とは液密に嵌合してもよく、しなくてもよい。
本実施形態4は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明が本実施形態4に適宜適用されうる。
患者側コネクタ700のオス部材921との間で液密なシールを形成するように構成された本実施形態4の筒状部を、実施形態2のアダプタ2及び実施形態3のアダプタ3に設けることができる。
(実施形態5)
図12Aは、本発明の実施形態5にかかるアダプタ5のオスコネクタ120側から見た斜視図、図12Bはアダプタ5の断面斜視図である。以下の説明において引用する図面において、実施形態1で引用した図面に示された部材に対応する部材には、実施形態1の図面と同じ符号が付してある。そのような部材については、本実施形態では重複する説明が省略されており、実施形態1の説明を適宜参酌すべきである。以下、本実施形態5を、実施形態1との相違点を中心に説明する。
本実施形態5のアダプタ5は、オス部材121の先端の開口にフィルタ150が設けられている。フィルタ150は、複数の微細な細孔が設けられたメッシュフィルタである。アダプタ5は、実施形態1で説明した硬質の樹脂材料を用いて射出成形することにより、フィルタ15を含めて全体が一部品として一体的に製造されうる。
本実施形態5のアダプタ5の使用方法は実施形態1のアダプタ1と同じである。
フィルタ150の機能について説明する。
経腸栄養法において患者に投与される液状物は、粗大固形物を含むことがある。この場合、粗大固形物が、患者に留置されたカテーテルの流路を閉塞してしまうという事態が起こりうる。例えば、液状物が、粉末状の薬剤を溶解させた薬液である場合、薬剤の一部が溶解されずに粗大固形物を形成することがある。患者に留置されるカテーテル(特に経鼻カテーテル)の中には、内径が例えば0.6mm程度と非常に小径のものがある。カテーテルの流路の閉塞は、液状物中に含まれる粗大固形物が、カテーテルの流路の内径と同程度以上である場合に起こりやすい。
本実施形態5のアダプタ5に設けられたフィルタ150は、液状物中の粗大固形物を捕捉して、アダプタ5より下流に粗大固形物が流れるのを防ぐ。従って、本実施形態5は、アダプタ5より下流側の流路(例えば、患者に留置されたカテーテル)が粗大固形物で閉塞するという事態の発生を防止するのに有利である。
フィルタ150に設けられる細孔のそれぞれの大きさ(いわゆる目開き)は、制限はないが、アダプタ5より下流側の流路(特に患者に留置されたカテーテルの流路)の最小内径と同じかこれより小さいことが好ましい。例えば、フィルタ150の細孔の大きさは、アダプタ5より下流側の流路の最小内径の0.8倍以下、更には0.5倍以下に設定しうる。また、前記細孔の大きさは、0.6mm以下、更には0.3mm以下に設定しうる。
上記の例では、フィルタ150は、アダプタ5のこれ以外の部分とともに同じ材料を用いて同時に一体的に成形されている。これは、フィルタ150を備えたアダプタ5の製造の容易化及び低コスト化に有利である。但し、フィルタ150を、アダプタ5のこれ以外の部分とは別の独立した部品として準備してもよい。例えば、フィルタ150として、樹脂や金属等からなる公知のメッシュフィルタを用いることができる。このメッシュフィルタをアダプタに固定し一体化させる方法は任意であり、例えば二色成形法、接着剤や融着により固定する方法等を用いうる。あるいは、フィルタ150が目詰まりした場合に新しいものに交換可能なように、フィルタ150がアダプタに対して着脱可能であってもよい。
上記の例では、フィルタ150はオス部材121の流路127の先端側(上流側)の開口に設けられていた。これは、粗大固形物がフィルタ150に捕捉された状態(目詰まり状態)を容易に視認するのに有利である。但し、フィルタ150が設けられる位置は、これに限定されず、オス部材121から管状部111までの液状物が流れる流路上の任意の位置にフィルタ150を設けることができる。
上記の例では、メスコネクタ110とオスコネクタ120との間の連結筒130が、実施形態1に比べて短い。また、実施形態1のアダプタ1に設けられていたリブ133が、本実施形態5では省略されている。これらの相違は、本発明においては本質的ではない。アダプタ5に、実施形態1と同様の連結筒130を及びリブ133を設けてもよい。
本実施形態5は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明が本実施形態5に適宜適用されうる。
本実施形態5のフィルタを、実施形態1〜4のアダプタ1〜4のオス部材121と管状部111との間の流路上に設けることができる。
上記のアダプタ1〜5では、連結筒130が硬質材料からなり、連結筒130とその両側のメスコネクタ110及びオスコネクタ120(実施形態3ではオス部材121)とが一部品として一体的に成形されていた。これと異なり、例えば連結筒130を柔軟なチューブで構成し、当該チューブの両端に別に製造したメスコネクタ110及びオスコネクタ120(実施形態3ではオス部材121)を接続して本発明のアダプタを構成することは可能である。但し、上記の実施形態1〜5の構成は、(1)メスコネクタ110からオスコネクタ120(実施形態3ではオス部材121)までが硬質材料で一体化されているので、患者側コネクタ700及び容器側コネクタ800に対するアダプタの着脱作業をアダプタの任意の箇所を把持して行うことができること、(2)アダプタを構成する部品数が少なくなるので、アダプタの製造が容易であること、等の点で有利である。
連結筒130を短くすることは、アダプタ内の流路の容積を小さくするのに有利である。従って、連結筒130を実質的に省略し、メスコネクタ110とオスコネクタ120とを直結してもよい。この場合も、メスコネクタ110の管状部111とオスコネクタ120のオス部材121とは連通される。
本発明は、制限はないが、ISO80369−3に準拠したオスコネクタ及びメスコネクタを使用する分野において利用することができる。中でも、医療分野、更には経腸栄養法を行う分野において好ましく利用することができる。本発明のアダプタは、経腸栄養法を行うために患者の体内に挿入されたカテーテルの上流側端に取り付けられたオスコネクタに接続して利用することが特に好ましい。
1,2,3,4,5 アダプタ
110 メスコネクタ
111 管状部
115 螺状突起(雄ネジ)
117 筒状部
118 筒状部の外周面
119 液密なシール
120 オスコネクタ
121 オス部材
123 外筒
124 底板
125 雌ネジ
129 孔(貫通孔)
150 フィルタ
310 アダプタ本体
320 外筒部品
700 患者側コネクタ
921 患者側コネクタのオス部材
928 オス部材の内周面

Claims (10)

  1. 一端にメスコネクタを備え、他端にオスコネクタを備えたアダプタであって、
    前記メスコネクタは、中空円筒形状を有する管状部と、前記管状部の外周面に設けられた螺状突起とを備え、
    前記オスコネクタは、筒状のオス部材と、前記オス部材と同軸に、前記オス部材を取り囲むように設けられた外筒と、前記外筒の内周面に設けられた雌ネジとを備え、
    前記オス部材の先端は前記外筒から突出しており、
    前記管状部と前記オス部材とは連通されており、
    前記メスコネクタは、前記オスコネクタと互換性を有する患者側コネクタに接続可能に構成されており、
    前記オスコネクタは、前記メスコネクタと互換性を有する容器側コネクタに接続可能に構成されていることを特徴とするアダプタ。
  2. 全体が一部品として一体的に成形されている請求項1に記載のアダプタ。
  3. 前記オスコネクタは、前記オス部材の基端部と前記外筒とをつなぐ底板を更に備え、
    前記底板または前記外筒に、少なくとも1つの貫通孔が設けられている請求項1又は2に記載のアダプタ。
  4. 前記外筒及び前記雌ネジを備えた外筒部品が前記オス部材に対して着脱可能である請求項1に記載のアダプタ。
  5. 前記メスコネクタから前記オス部材までを含むアダプタ本体が、一部品として一体的に成形されている請求項4に記載のアダプタ。
  6. 前記メスコネクタは、前記管状部と同軸に、前記管状部に取り囲まれるように配置された、中空円筒形状を有する筒状部を更に備え、
    前記筒状部は、前記メスコネクタを筒状のオス部材を備えた患者側コネクタに接続したとき、前記筒状部と前記患者側コネクタの前記オス部材との間に液密なシールが形成されるように構成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のアダプタ。
  7. 前記液密なシールは、前記筒状部の外周面と前記患者側コネクタの前記オス部材の内周面との間に形成される請求項6に記載のアダプタ。
  8. 前記管状部と前記オス部材とをつなぐ流路上にフィルタが設けられている請求項1〜7のいずれか一項に記載のアダプタ。
  9. 前記フィルタが、前記オス部材の先端に設けられている請求項8に記載のアダプタ。
  10. 前記メスコネクタ及び前記オスコネクタは、ISO80369−3に準拠している請求項1〜9のいずれか一項に記載のアダプタ。
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