JP2020038247A - 画像形成装置、加温動作制御方法及び加温動作制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、加温動作制御方法及び加温動作制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】二次転写部を適切に加温すると共に、中間転写クリーニング部のクリーニング性能の低下を抑制する。【解決手段】中間転写ベルトと一次転写部と二次転写部と中間転写クリーニング部と定着ローラ対を備える定着部とを有する画像形成装置において、定着部に、定着ローラ対から二次転写部に向かう気流を発生させる送風部を設け、中間転写クリーニング部は、二次転写部の上側の定着部側に配置され、二次転写部で向きを変えた気流が到達可能であり、二次転写部の温度が予め定めた第1の閾値未満の場合に、定着ローラ対で温められた気流により二次転写部を加温する加温動作を開始し、中間転写クリーニング部の温度が予め定めた第2の閾値を超えた場合に、加温動作を中断する。【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成装置、加温動作制御方法及び加温動作制御プログラムに関し、特に、定着部に送風機構を備える画像形成装置、当該画像形成装置における転写部の加温動作を制御する加温動作制御方法及び当該画像形成装置で動作する加温動作制御プログラムに関する。
電子写真方式を用いて画像を形成する複写機や複合機(MFP:Multi-Functional Peripherals)などの画像形成装置は、原稿から画像を読み取る画像読取部と、読み取った画像を処理する画像処理部と、処理した画像を記録紙に印刷する画像形成部と、画像形成部に記録紙を供給する給紙部などで構成される。また、画像形成部は、感光体ドラムと、感光体ドラムを帯電させる帯電装置と、感光体ドラム上に静電潜像を書き込む露光装置と、静電潜像を可視像化する現像装置と、感光体ドラム上の可視像(トナー像)を中間転写ベルトに転写した後、二次転写ローラを介して記録紙に転写する転写部と、転写されたトナー像を定着させる定着部と、記録紙を搬送する搬送部などで構成される。また、転写部には中間転写クリーニング部が設けられており、中間転写クリーニング部により中間転写ベルトに残留するトナーが回収される。
上記画像形成装置では、二次転写部(二次転写ローラにより中間転写ベルトのトナー像を記録紙に転写する部分)が低温時に、二次転写部を速やかに加温する(加温動作を行う)ことにより、転写性を上げることができることから、定着部で発生する熱を利用して二次転写部を加温する技術が提案されている。例えば、下記特許文献1には、トナー像を担持するトナー像担持体と、前記トナー像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成部と、前記トナー像担持体上のトナー像を、前記トナー像形成部による形成位置以外の位置で記録媒体に転写する転写部材と、前記転写部材によりトナー像の転写を受けた記録媒体を加熱することで記録媒体上のトナー像を定着する定着ローラ対とを有する画像形成装置において、前記定着ローラ対から前記転写部材による転写位置へ向かう気流を起こさせる送風ダクトを有する構成が開示されている。
特開2016−118720号公報
特許文献1のように、定着ローラ対から転写部材による転写位置へ向かう気流を起こさせる送風ダクトを設けることにより、定着部で発生する熱を利用して二次転写部を加温することができるが、送風ダクトの気流は二次転写部に当たった後、様々な方向に分散する。特に、画像形成部の構造上、二次転写部の上方には中間転写ベルトをクリーニングする中間転写クリーニング部が配置されており、二次転写部の加温動作中に、二次転写部に当たった後の気流が中間転写クリーニング部に到達し、中間転写クリーニング部の温度が上昇すると、中間転写クリーニング部の貯留トナーが融解してしまい、中間転写クリーニング部のクリーニング性能が著しく低下するという問題が発生する。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、二次転写部を適切に加温すると共に、中間転写クリーニング部のクリーニング性能の低下を抑制することができる画像形成装置、加温動作制御方法及び加温動作制御プログラムを提供することにある。
本発明の一側面は、トナー像を担持する中間転写ベルトと、前記中間転写ベルト上にトナー像を一次転写する一次転写部と、前記中間転写ベルト上のトナー像を、前記一次転写部による一次転写以外の位置で、記録媒体に二次転写する二次転写部と、前記二次転写部による二次転写後に前記中間転写ベルトに残存するトナー像を除去する中間転写クリーニング部と、前記記録媒体を加熱して、当該記録媒体上のトナー像を定着する定着ローラ対を備える定着部と、制御部と、を有する画像形成装置において、前記定着部は、前記定着ローラ対から前記二次転写部に向かう気流を発生させる送風部を備え、前記中間転写クリーニング部は、前記二次転写部の上側の前記定着部側に配置され、前記二次転写部で向きを変えた前記気流が到達可能であり、前記制御部は、前記二次転写部の温度が予め定めた第1の閾値未満の場合に、前記定着ローラ対で温められた前記気流により前記二次転写部を加温する加温動作を開始し、前記中間転写クリーニング部の温度が予め定めた第2の閾値を超えた場合に、前記加温動作を中断することを特徴とする。
本発明の一側面は、トナー像を担持する中間転写ベルトと、前記中間転写ベルト上にトナー像を一次転写する一次転写部と、前記中間転写ベルト上のトナー像を、前記一次転写部による一次転写以外の位置で、記録媒体に二次転写する二次転写部と、前記二次転写部による二次転写後に前記中間転写ベルトに残存するトナー像を除去する中間転写クリーニング部と、前記記録媒体を加熱して、当該記録媒体上のトナー像を定着する定着ローラ対を備える定着部と、を有する画像形成装置における加温動作制御方法であって、前記定着部は、前記定着ローラ対から前記二次転写部に向かう気流を発生させる送風部を備え、前記中間転写クリーニング部は、前記二次転写部の上側の前記定着部側に配置され、前記二次転写部で向きを変えた前記気流が到達可能であり、前記二次転写部の温度が予め定めた第1の閾値未満の場合に、前記定着ローラ対で温められた前記気流により前記二次転写部を加温する加温動作を開始し、前記中間転写クリーニング部の温度が予め定めた第2の閾値を超えた場合に、前記加温動作を中断することを特徴とする。
本発明の一側面は、トナー像を担持する中間転写ベルトと、前記中間転写ベルト上にトナー像を一次転写する一次転写部と、前記中間転写ベルト上のトナー像を、前記一次転写部による一次転写以外の位置で、記録媒体に二次転写する二次転写部と、前記二次転写部による二次転写後に前記中間転写ベルトに残存するトナー像を除去する中間転写クリーニング部と、前記記録媒体を加熱して、当該記録媒体上のトナー像を定着する定着ローラ対を備える定着部と、制御部と、を有する画像形成装置で動作する加温動作制御プログラムであって、前記定着部は、前記定着ローラ対から前記二次転写部に向かう気流を発生させる送風部を備え、前記中間転写クリーニング部は、前記二次転写部の上側の前記定着部側に配置され、前記二次転写部で向きを変えた前記気流が到達可能であり、前記制御部に、前記二次転写部の温度が予め定めた第1の閾値未満の場合に、前記定着ローラ対で温められた前記気流により前記二次転写部を加温する加温動作を開始させる第1処理、前記中間転写クリーニング部の温度が予め定めた第2の閾値を超えた場合に、前記加温動作を中断させる第2処理、を実行させることを特徴とする。
本発明の画像形成装置、加温動作制御方法及び加温動作制御プログラムによれば、二次転写部を適切に加温すると共に、中間転写クリーニング部のクリーニング性能の低下を抑制することができる。
その理由は、中間転写ベルトと一次転写部と二次転写部と中間転写クリーニング部と定着ローラ対を備える定着部とを有する画像形成装置において、定着部に、定着ローラ対から二次転写部に向かう気流を発生させる送風部を設け、中間転写クリーニング部は、二次転写部の上側の定着部側に配置され、二次転写部で向きを変えた気流が到達可能であり、二次転写部の温度が予め定めた第1の閾値未満の場合に、定着ローラ対で温められた気流により二次転写部を加温する加温動作を開始し、中間転写クリーニング部の温度が予め定めた第2の閾値を超えた場合に、加温動作を中断するからである。
本発明の一実施例に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係る定着装置及び二次転写部の構造(通常動作時)を示す拡大図である。 本発明の一実施例に係る定着装置及び二次転写部の構造(二次転写部加温時)を示す拡大図である。 本発明の一実施例に係る定着装置及び転写部の構造を示す模式図である。 本発明の一実施例に係る定着装置及び転写部の構造(二次転写部の加温動作時)を示す模式図である。 本発明の一実施例に係る定着装置及び転写部の構造(中間転写クリーニング部の温度上昇時)を示す模式図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(電源ON時の二次転写部の加温動作)を示すフローチャート図である。 一次転写部の温度と測定電圧との関係を示す図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(ATVCによる温度推測動作)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(二次転写部の電圧測定による加温制御動作)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(加温動作再開から加温動作終了までの動作)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(プリント中の加温動作)を示すフローチャート図である。
背景技術で示したように、二次転写部が低温時に、二次転写部を加温することにより転写性を上げることができることから、定着部から二次転写部へ向かう気流を起こさせる送風ダクトを設け、定着部で発生する熱を利用して二次転写部を加温する方法が提案されている。しかしながら、送風ダクトの気流は二次転写部に当たった後、様々な方法に分散し、その気流により、二次転写部の上方に設けられている中間転写クリーニング部の温度が上昇すると、中間転写クリーニング部の貯留トナーが融解してしまい、中間転写クリーニング部のクリーニング性能が著しく低下するという問題が発生する。
そこで、本発明の一実施の形態では、二次転写部の温度に加えて、中間転写クリーニング部の温度に基づいて、二次転写部の加温動作を制御する。具体的には、中間転写ベルトと一次転写部と二次転写部と中間転写クリーニング部と定着ローラ対を備える定着部とを有する画像形成装置において、定着部に、定着ローラ対から二次転写部に向かう気流を発生させる送風部を設け、中間転写クリーニング部は、二次転写部の上側の定着部側に配置され、二次転写部で向きを変えた気流が到達可能であり、二次転写部の温度が予め定めた第1の閾値未満の場合に、定着ローラ対で温められた気流により定着部で発生する熱を利用して二次転写部を加温する加温動作を開始し、中間転写クリーニング部の温度が予め定めた第2の閾値を超えた場合に、加温動作を中断する。その際、二次転写部を中間転写ベルトから離間させて(二次転写ローラと中間転写ベルトの圧着状態を解除して)気流を逃がし、中間転写クリーニング部に到達する気流を減少させることにより、中間転写クリーニング部の温度上昇を抑制する。また、中間転写クリーニング部の温度が第2の閾値以下となった場合に、二次転写部(二次転写ローラ)を中間転写ベルトに再度圧着し、中断した加温動作を再開する。
このように、二次転写部の温度に加えて、中間転写クリーニング部の温度に基づいて、二次転写部の加温動作を制御することにより、中間転写クリーニング部のクリーニング性能の低下を抑制しつつ、二次転写部の転写性を向上させることができる。
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る画像形成装置、加温動作制御方法及び加温動作制御プログラムについて、図1乃至図13を参照して説明する。図1は、本実施例の画像形成装置の全体構成を示す断面図であり、図2は、画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。また、図3及び図4は、本実施例の定着装置及び二次転写部の拡大図であり、図5乃至図7は、定着装置及び転写部の構造を示す模式図である。また、図8、図10乃至図13は、本実施例の画像形成装置の動作を示すフローチャート図であり、図9は、一次転写部の温度と測定電圧との関係を示す図である。
図1に示すように、本実施例の画像形成装置1は、原稿を読み取って取得した画像データ、又は、通信ネットワークを介して外部の情報機器(例えばクライアント装置)から入力された画像データに基づいて、用紙に色を重ね合わせることにより画像を形成する。この画像形成装置1は、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応する感光体としての感光体ドラム83Y、83M、83C、83Kが、被転写体(中間転写ベルト)の走行方向に直列配置されたタンデム方式の画像形成装置である。
この画像形成装置1は、図2(a)に示すように、制御部10、記憶部20、ネットワークI/F部30、表示操作部40、画像読取部50、画像処理部60、搬送部70、画像形成部80、温度検出部90などで構成される。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12やRAM(Random Access Memory)13等のメモリとで構成される。CPU11は、ROM12又は記憶部20から処理内容に応じたプログラムを読み出し、RAM13に展開して実行することにより、画像形成装置1の各ブロック(表示操作部40、画像読取部50、画像処理部60、搬送部70、画像形成部80、温度検出部90等)の動作を集中制御する。本実施例では、特に、制御部10は、定着装置で発生する熱を利用して二次転写部を加温する加温動作を制御する加温動作制御機能(CPU11に加温動作制御プログラムを実行させることによって実現される機能)を有する。
記憶部20は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などで構成され、CPU11が各部を制御するためのプログラム(上記の加温動作制御プログラムを含む。)、自装置の処理機能に関する情報、画像読取部50が読み取った画像データ、図示しないクライアント装置などから入力された画像データなどを記憶する。
ネットワークI/F部30は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどで構成され、画像形成装置1をLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続し、外部の情報機器(例えばクライアント装置)との間で各種データの送受信を行う。
表示操作部40は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの表示部上に、透明電極が格子状に配置された感圧式や静電容量式などの操作部(タッチセンサ)を設けたタッチパネルなどで構成され、表示部及び操作部として機能する。表示部は、制御部10から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部は、ユーザによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部10に出力する。
画像読取部50は、ADF(Auto Document Feeder)と呼ばれる自動原稿給紙装置51及び原稿画像走査装置(スキャナー)52などで構成される。自動原稿給紙装置51は、原稿トレイに載置された原稿を搬送機構により搬送して原稿画像走査装置52へ送り出す。原稿画像走査装置52は、自動原稿給紙装置51からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサの受光面上に結像させて原稿画像を読み取る。画像読取部50によって読み取られた画像(アナログ画像信号)は、画像処理部60において所定の画像処理が施される。
画像処理部60は、アナログデジタル(A/D)変換処理を行う回路及びデジタル画像処理を行う回路などで構成される。画像処理部60は、画像読取部50からのアナログ画像信号にA/D変換処理を施すことによりデジタル画像データを生成する。また、画像処理部60は、外部の情報機器(例えばクライアント装置)から取得した印刷ジョブを解析し、原稿の各ページをラスタライズしてデジタル画像データを生成する。そして、画像処理部60は、必要に応じて、画像データに対して、色変換処理、初期設定又はユーザ設定に応じた補正処理(シェーディング補正等)、及び圧縮処理等の画像処理を施し、画像処理後の画像データを画像形成部80に出力する。
搬送部70は、図1に示すように、給紙装置71、搬送機構72、及び排紙装置73などで構成される。本実施例では、給紙装置71は、3つの給紙トレイユニットを備えている。これらの給紙トレイユニットには、用紙の坪量やサイズ等に基づいて識別された規格用紙や特殊用紙が予め設定された種類ごとに収容される。給紙トレイユニットに収容されている用紙は、最上部から一枚ずつ送出され、レジストローラ等の複数の搬送ローラを備えた搬送機構72により画像形成部80に搬送される。このとき、レジストローラが配設されたレジスト部により、給紙された用紙の傾きが補正されると共に搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部80によって画像が形成された用紙は、排紙ローラを備えた排紙装置73により機外の排紙トレイに排紙される。
画像形成部80は、図1及び図2(b)に示すように、異なる色成分Y、M、C、Kに対応して設けられた、露光装置81(81Y、81M、81C、81K)、現像装置82(82Y、82M、82C、82K)、感光体ドラム83(83Y、83M、83C、83K)、帯電装置84(84Y、84M、84C、84K)、クリーニング装置85(85Y、85M、85C、85K)、一次転写ローラ86(86Y、86M、86C、86K)、中間転写ユニット87、定着装置88等を備えて構成される。なお、以下の説明では、必要に応じて、Y、M、C、Kを除いた符号を使用する。
各色成分Y、M、C、Kの感光体ドラム83は、アルミ材よりなる円筒状の金属基体の外周面上に、保護層としてのオーバーコート層を設けた有機感光体層(OPC)が形成された像担持体である。感光体ドラム83は、接地された状態で後述する中間転写ベルトに従動して図1における反時計方向に回転される。
各色成分Y、M、C、Kの帯電装置84は、スコロトロン式であって、その長手方向を感光体ドラム83の回転軸方向に沿わせた状態で、対応する感光体ドラム83に近接配設されており、トナーと同極性のコロナ放電によって、当該感光体ドラム83の表面に一様な電位を与える。
各色成分Y、M、C、Kの露光装置81は、例えばポリゴンミラーなどによって感光体ドラム83の回転軸と平行に走査を行い、一様に帯電された対応する感光体ドラム83の表面上に画像データに基づいて像露光を行うことにより静電潜像を形成させる。
各色成分Y、M、C、Kの現像装置82は、対応する色成分の小粒径のトナーと磁性体とからなる二成分現像剤を収容しており、トナーを感光体ドラム83の表面に搬送して、当該感光体ドラム83に担持された静電潜像をトナーにより顕像化する。
各色成分Y、M、C、Kの一次転写ローラ86は、中間転写ベルトを感光体ドラム83に圧接し、対応する感光体ドラム83に形成された各色トナー像を順次重ねて中間転写ベルトに一次転写する。この一次転写ローラ86(若しくは一次転写ローラ86によって一次転写が行われる部分)を、一次転写部と呼ぶ。
各色成分Y、M、C、Kのクリーニング装置85は、一次転写後に対応する感光体ドラム83上に残留した残留トナーを回収する。また、クリーニング装置85の感光体ドラム83の回転方向下流側には図示しない潤滑剤の塗布機構が隣接状態で設けられており、対応する感光体ドラム83の感光面に潤滑剤の塗布を行っている。
中間転写ユニット87は、被転写体となる無端状の中間転写ベルト87aと支持ローラ87bと二次転写ローラ87cと中間転写クリーニング部87dなどを備え、複数の支持ローラ87bに中間転写ベルト87aが張架されて構成される。一次転写ローラ86Y、86M、86C、86Kによって各色トナー像が一次転写された中間転写ベルト87aが、二次転写ローラ87cによって用紙に圧接されると、用紙にトナー像が二次転写され、定着装置88に送られる。この二次転写ローラ87c(若しくは二次転写ローラ87cによって二次転写が行われる部分)を、二次転写部と呼ぶ。また、中間転写クリーニング部87dは、中間転写ベルト87aの表面に摺接されるベルトクリーニングブレード(BCLブレード)を有する。二次転写後に中間転写ベルト87aの表面に残存する転写残トナーは、BCLブレードによって掻き取られ、除去される。
なお、中間転写ベルト87aのトナー像を用紙に二次転写するために、二次転写ローラ87cに電圧を印加するが、画像形成装置において、安定した画質を得るための転写性能を満足するためには、二次転写ローラ87cで100μA程度の電流を出力する必要がある。ここで、低温、低湿度環境で二次転写ローラ87cの抵抗値が増加した場合、上述の100μAの電流を出力するためには大きな電圧を印加しなければならず、電源基板が保証している電圧をオーバーしてしまう恐れがある。この問題を回避するために、二次転写ローラ87cの温度を上げる必要があり、そのために、後述する定着装置88に送風部88fを設け、定着装置88の熱を利用して二次転写ローラ87cの温度を上げる加温動作が行われる。
定着装置88は、図1及び図2(c)に示すように、熱源となる加熱ローラ88aと定着ローラ88bとこれらに掛け渡された定着ベルト88cと加圧ローラ88dと定着ランプ88eなどを備え、定着ベルト88cを介して定着ローラ88bに加圧ローラ88dが圧接されており、当該圧接部がニップ部を構成している。そして、加熱ローラ88aで加熱された定着ベルト88cと各ローラとによりニップ部を通過する用紙を加熱加圧し、用紙に形成された未定着のトナー像を定着させる。また、本実施例では、定着装置88に、送風ファン88gと送風ダクト88hなどで構成される送風部88fを備えており、送風部88fにより、定着ベルト88cを介して対向する定着ローラ88b及び加圧ローラ88d(これらを定着ローラ対と呼ぶ。)を通過して二次転写部に向かう気流を発生させ、この気流が加熱された定着ローラ対を通過する際に温められることにより、二次転写部を加温することができる。
そして、定着装置88によりトナー像が定着された用紙は、排紙ローラを備えた排紙装置73により機外の排紙トレイに排紙される。
温度検出部90は、熱起電力、電気抵抗や磁気の変化、輝度や色、赤外線強度などで温度を測定するセンサであり、画像形成装置1の各部(本実施例では、特に定着装置88や二次転写部、中間転写クリーニング部87dなど)に配置され、当該各部の温度に応じた信号を出力する。
次に、本実施例の特徴部分である定着装置88及び二次転写部の構造について、図3及び図4を参照しながら詳細に説明する。定着ローラ88bと加圧ローラ88dとの間には、未定着トナーを担持した用紙Pが通過経路Sをたどって搬送されてくる。また、送風ダクト88hは、用紙Pの搬送方向の定着ローラ88bと加圧ローラ88dより下流側にあって、かつ、用紙Pの搬送経路に対して、中間転写ベルト87a側にある。送風ダクト88hには外気を吸引する送風ファン88gが設けられている。また、送風ダクト88hには送風口が形成されている。送風口は送風ダクト88hの図中下端にあり、定着ローラ対(定着ローラ88b及び加圧ローラ88d)側に向いている。また、二次転写ローラ87cの近傍には温度検出部90が配置されている。
定着装置88において、定着部材としての定着ベルト88cは、駆動ローラである定着ローラ88b、従動ローラである加熱ローラ88aに張架され、回転走行する。加圧ローラ88dは、定着ベルト88cを介して定着ローラ88bと対峙するように設けられ、定着ローラ88bを押圧可能に構成されている。
加熱ローラ88aの軸部には、加熱手段である定着ランプ88eが設置され、定着ランプ88eが点灯することにより加熱ローラ88aが加熱され、この加熱ローラ88aにより定着ベルト88cが加熱される。また、加圧ローラ88dの軸部には、加熱手段である定着ランプ88eが設置され、定着ランプ88eが点灯することにより加圧ローラ88dが加熱される。
図3の構成において、画像形成時には未定着トナーを担持した用紙Pが定着ベルト88cと加圧ローラ88dとのニップ部を通過する。ニップ部を通過する用紙Pは加熱と加圧により、トナーが溶融され、溶融されたトナーは用紙Pに定着される。送風ダクト88hは、送風ファン88gがONとなることにより、外気を吸引する。これにより送風ダクト88hの送風口から空気が吐き出される。吐き出された空気は定着ベルト88cと加圧ローラ88dとのニップ部に向けて流れる。トナーが定着された用紙Pは送風口からの送風により、定着ベルト88cから分離される。分離された用紙Pは図示しない排紙ローラにより装置本体外に送り出される。
次に、二次転写部の加温動作時の配置を説明する。電源ON時等、長期休止時の直後には、二次転写ローラ87cの温度が低く、二次転写不良の問題が発生する。このような場合、通常動作に先立ち、二次転写部の加温動作を行う。二次転写部の加温動作の際には、送風ダクト88h及び加圧ローラ88dの配置を図3に示した配置から変更し、図4に示す加温時状態専用の配置とする。
この加温時状態専用の配置では、送風ダクト88hの送風口が定着ローラ88bと加圧ローラ88dとの間に位置しており、図3に比べて、送風口を記録媒体の搬送経路に近づける向きに移動している。また、加圧ローラ88dが定着ローラ88bから離れた位置に配置されている。
図4の配置における二次転写部の加温動作を説明する。制御部10には、二次転写ローラ87cの目標温度(二次転写時の転写不良の問題を起こさないような、十分高い温度の下限温度)が設定されており、定着ランプ88e及び送風ファン88gは、制御部10によりフィードバック制御される。また、定着ベルト88cも定着ローラ88bが駆動されることにより回転走行する。定着ベルト88cは定着ランプ88eがONされることにより加熱ローラ88aを介して加熱される。加圧ローラ88dは定着ランプ88eがONされることにより加熱される。また、送風部88fの送風ファン88gがONとなることによって送風口から空気が吐き出され、吐き出された空気は矢印Dの方向、つまり二次転写ローラ87cの方へ向かって流れる。その途中で、吐き出された空気は、加圧ローラ88dと定着ベルト88cとの間で加温される。そして、二次転写ローラ87cに加温された空気が当たって二次転写ローラ87cが加温される。この動作において、二次転写ローラ87c及び中間転写ベルト87aは回転方向の温度不均一を抑止するため、常に回転する。
図4において、二次転写ローラ87cの温度(例えば、温度検出部90が検知した温度)が目標温度以上になると加温動作は終了する。そして、加温動作が終了すると、送風ダクト88h及び加圧ローラ88dは、通常時の状態である図3の配置に戻る。これにより、転写不良の問題が生じることなく、良好な画像形成ができる状態となる。
ここで、定着ローラ対で加温された気流が二次転写部のみを加温する場合は、二次転写ローラ87cの温度に基づいて加温動作を制御すればよいが、この気流が中間転写ベルト87aに沿って上昇し、中間転写クリーニング部87dに到達すると、中間転写クリーニング部87dの温度も上昇し、中間転写クリーニング部87dの貯留トナーが融解することによって中間転写クリーニング部87dのクリーニング性能が著しく低下してしまう。そこで、本実施例では、二次転写ローラ87cの温度に加えて、中間転写クリーニング部87dの温度も考慮して、二次転写部の加温動作を制御するようにする。
図5乃至図7は、本実施例の画像形成装置1における定着装置と転写部の構造を分かりやすくするために模式的に記載した図である。本実施例では、中間転写クリーニング部87dの温度が上昇した場合、送風部88fにより二次転写部に向かう気流が、中間転写ベルト87aに沿って中間転写クリーニング部87dに向かわないようにするために、二次転写ローラ87cを中間転写ベルト87aから離間させて気流を逃がすようにする。すなわち、中間転写クリーニング部87dの温度に基づいて、二次転写部の加温動作を制御して、二次転写ローラ87cの中間転写ベルト87aに対する圧着/離間を制御する。
具体的には、画像形成装置1の電源ON時に定着装置88のウォームアップを開始し、定着装置88が所定の温度になったら、図6に示すように、定着ローラ対(定着ローラ88b及び加圧ローラ88d)を離間し、送風部88fの送風ファン88gを回し、定着ローラ対の熱を二次転写部に送り込むことで、二次転写部(二次転写ローラ87c)を加温する。その際、二次転写ローラ87cの温度を監視し、二次転写ローラ87cが予め定めた温度になったら、送風ファン88gを停止する。
ここで、二次転写部の加温動作時の気流は、上述したように中間転写ベルト87aに沿って中間転写クリーニング部87dに到達する。そのため、加温動作を継続すると、中間転写クリーニング部87dの温度が上昇する。この中間転写クリーニング部87dは、画像形成時の中間転写ベルト87a上の残トナーを回収する機能があり、回収した残トナーは中間転写クリーニング部87dに残留している。そのため、中間転写クリーニング部87dの温度が上昇する(例えば、45℃程度になる)と、貯留トナーが融解して中間転写クリーニング性能を低下させる。
そこで、図7に示すように、二次転写部(二次転写ローラ87c)の加温時に、中間転写クリーニング部87dの温度を監視し、二次転写部の加温中に中間転写クリーニング部87dが所定の温度になったら、二次転写部の加温動作を中断して、二次転写ローラ87cの圧着を解除し、送風ファン88gの気流を二次転写部の後方(定着装置88から離れる方向)に逃がし、中間転写クリーニング部87dに流れ込む気流を減少させることで、中間転写クリーニング部87dの温度上昇を抑制する。
この電源ON時の二次転写部の加温動作について具体的に説明する。CPU11は、ROM12又は記憶部20に記憶した加温動作制御プログラムをRAM13に展開して実行することにより、図8のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。
まず、制御部10は、電源ON時に定着装置88のウォームアップを開始し(S101)、加熱ローラ88a及び加圧ローラ88dの定着ランプ88eを点灯して定着装置88を加熱する。そして、制御部10は、定着装置88の温度を監視し(S102)、定着装置88の温度が、定着が可能な温度(例えば、150℃)よりも上昇したら(S102のYes)、二次転写部の温度を監視する(S103)。二次転写部の温度が、適切な電圧で二次転写が可能な温度(例えば、30℃)以上の場合は(S103のNo)、二次転写部の加温は必要ないため、一連の処理を終了する。
一方、二次定着部の温度が、適切な電圧で二次転写が可能な温度(例えば、30℃)未満の場合は(S103のYes)、制御部10は、定着装置88の定着ローラ対(定着ローラ88b及び加圧ローラ88d)の離間を開始し(S104)、送風ファン88gを動作させて二次転写部の温度調整(加温動作)を開始する(S105)。この二次転写部の加温動作中、制御部10は、中間転写クリーニング部87dの温度を監視し(S106)、中間転写クリーニング部87dの温度が、貯留トナーが融解する恐れがある温度(例えば、45℃)よりも上昇したら(S106のYes)、二次転写部の加温動作を中断して、中間転写ベルト87aと二次転写部(二次転写ローラ87c)とを離間する(S107)。
このように、二次転写部の加温動作中に中間転写クリーニング部87dの温度が閾値を超えたら、二次転写部の加温動作を中断して、中間転写ベルト87aと二次転写部とを離間し、定着装置88によって加温された気流を二次転写部の後方に逃がすことにより、中間転写クリーニング部87dの温度上昇を抑制することができ、中間転写クリーニング部87dの貯留トナーが融解して中間転写クリーニング部87dのクリーニング性能が低下するという問題を回避することができる。
なお、図8では、定着装置88のウォームアップの終了については記載していないが、S102で定着装置88の温度が、定着が可能な温度より上昇したら定着装置88のウォームアップを終了し、二次転写部の加温動作中に定着装置88の温度が、定着が可能な温度以下となったら定着装置88のウォームアップを再開すればよい。
次に、中間転写クリーニング部87dの温度を取得する方法について説明する。中間転写クリーニング部87dの温度は、画像形成装置1に取り付けられている他の温度センサ(例えば、二次転写ローラ87cの温度を測定する温度検出部90)と同様の温度センサを用いて検知してもよいが、一次転写部の電圧測定結果から判断することも可能である。
具体的には、一次転写部では、一次転写ローラ86に印加されたバイアスによって感光体ドラム83上のトナー像を中間転写ベルト87aに転写しており、転写バイアスは、一般的に、定電圧制御又は定電流制御が行われる。定電圧制御を行う場合、転写部材の抵抗により流入電流が異なるため、同一電圧で継続して使用すると、転写部材の抵抗の変化により転写性が変化し、画像濃度が変化してしまうという不具合が生じる。そのため、あるタイミング毎に印加する最適電圧を決定し直す必要があり、この制御として、ATVC(Active Transfer Voltage Control)が知られている。ATVCでは、転写部材に流れる転写電流が予め定められた最適転写電流となるように転写部材に印加する電圧を決定する。
この一次転写ローラ86のATVCを利用して中間転写クリーニング部87dの温度を推定することができる。一般的に、ATVCは、温度、湿度、転写部材の耐久(消耗状態に応じた抵抗値)で変動する。従って、湿度と転写部材の耐久の条件が同じであれば、温度と制御結果には一定の規則性を見出すことができる。例えば、測定電圧と温度とは図9のような関係があり、この関係は一次式で表すことができる。そこで、ATVCの測定電圧から一次転写ローラ86の温度を算出し、その温度を中間転写クリーニング部87dとして推定する。
例えば、加温動作前に一次転写部の電圧測定制御(ATVC)を実行し、測定した電圧(初期電圧)を記憶する。例えば、一次転写ローラ86に所定電流値(40〜50μA)を出力し、その時の一次転写ローラ86の電圧を計測する。次に、加温動作中に一次転写部の電圧測定制御(ATVC)を実行し、測定した電圧と初期電圧とを比較し、電圧差ΔVを取得する。このΔVの推移により、一次転写ローラ86の温度を推測する。例えば、初期電圧と測定電圧の差が1500Vであれば、図9の一次式から25℃の温度上昇があったこととなり、電源ON時の温度に上昇した温度を加算することにより、一次転写ローラ86の温度を算出する。そして、一次転写ローラ86(例えば、最上部の一次転写ローラ86Y)と中間転写クリーニング部87dとは位置が近いため、一次転写ローラ86の温度を中間転写クリーニング部87dの温度として推定する。なお、電源ON時の温度は、機内の温度を検出する温度センサが検出した温度とほぼ同じ値である。
このATVCによる温度推測動作について、図10のフローチャート図を参照して説明する。このフローは、図8のフローチャート図のS105及びS106の制御の一例である。
まず、制御部10は、機内の温度センサが検出した温度を中間転写クリーニング部87dの初期温度に設定する(S201)。次に、制御部10は、一次転写部のATVCを開始し(S202)、測定電圧を初期電圧として記憶部20などに記憶する(S203)。次に、制御部10は、二次転写部の加温動作を開始し(S204)、所定時間(例えば、1sec)が経過したら(S205のYes)、再度、一次転写部のATVCを開始する(S206)。そして、S206で測定した電圧とS203で記憶部20などに記憶した初期電圧との差分(ΔV)に図9の一次式で規定される係数を乗算し、S201で設定した初期温度を加算した温度(中間転写クリーニング部87dの現在の温度)が、貯留トナーが融解する恐れがある温度(例えば、45℃)を超えているかを判断し(S207)、中間転写クリーニング部87dの現在の温度がこの温度以下であれば(S207のNo)、S205に戻って同様の処理を繰り返し、中間転写クリーニング部87dの現在の温度がこの温度を超えたら(S207のYes)、図8のS107に移行して中間転写ベルト87aと二次転写部(二次転写ローラ87c)とを離間して、中間転写クリーニング部87dの温度上昇を抑制する。
次に、二次転写部の加温動作を終了するタイミングについて説明する。二次転写部の温度を、画像形成装置1に取り付けられている他の温度センサ(例えば、定着装置88の温度センサ)と同様の温度センサを用いて検知し、その温度センサで検知した温度が予め定めた温度を超えたら二次転写部の加温動作を終了させてもよいが、二次転写部の電圧測定結果から二次転写部の加温動作を終了するか否かを判断してもよい。
上述したように、安定した画質を得るための転写性能を満足するためには、二次転写ローラ87cに100μA程度の電流を流す必要があり、この100μAを電源基板で保証している電圧値(例えば、8000V)以内で出力できればよい。従って、二次転写ローラ87cの電圧値を8000V以下で保持できるように二次転写部の加温動作を行えばよいが、この8000Vを基準にして制御を行うと、電源基板で保証している電圧値を超えてしまう恐れがある。
そこで、本実施例では、電源基板で保証している電圧より大きな値となることを回避するため、50μAで出力する。そして、V=RIの関係より、50μAで出力した時の計測電圧を2倍にすることで、100μAで出力した時の電圧を推定し、この電圧に基づいて二次転写部の加温動作の終了を制御する。
図11は、この時の制御を示しており、制御部10は、二次転写部の加温動作を開始したら(S301)、二次転写部で50μAを出力し(S302)、その時の二次転写部の電圧を測定する(S303)。次に、制御部10は、S303で測定した電圧を2倍した電圧が、電源基板が保証している電圧値(例えば、8000V)より小さいかを判断し(S304)、8000V以上の場合は(S304のNo)、二次転写部が低温であることから、時間計測カウンタをクリアし(S305)、所定の時間が経過(例えば、時間計測カウンタが1sec経過)したかを判断する(S306)。そして、所定の時間が経過したら(S306のYes)、S302に戻って同様の処理を繰り返す。一方、S303で測定した電圧を2倍した電圧が8000Vより小さくなったら(S304のYes)、二次転写部が十分に加温されたと判断して、二次転写部の加温動作を終了する(S307)。
図11では、二次転写部の加温動作を終了するタイミングについて記載したが、中間転写クリーニング部87dの温度が予め定めた温度まで下がったら、中断していた加温動作を再開する。そして、再開した加温動作中も、中間転写クリーニング部87dの温度監視を継続して行い、中間転写クリーニング部87dの温度が予め定めた温度を超えたら、再度加温動作を中断する。この一連の加温動作の中断/再開は、二次転写部が所望の温度に到達するまで継続する。
図12は、この時の制御を示しており、制御部10は、二次転写部の加温動作を中断した後(S401)、中間転写クリーニング部87dの温度を監視する(S402)。中間転写クリーニング部87dの温度が、貯留トナーが融解する恐れがある温度(例えば、45℃)に所定の余裕を見込んだ温度(例えば、35℃)以下になったら(S402のYes)、制御部10は、二次転写部の加温動作を再開し(S403)、二次転写部の温度を監視する(S404)。そして、二次転写部の温度が、二次転写が可能な温度(例えば、30℃)よりも低ければ(S404のNo)、制御部10は、中間転写クリーニング部87dの温度を監視し(S405)、中間転写クリーニング部87dの温度が、貯留トナーが融解する恐れがある温度(例えば、45℃)を超えていれば(S405のNo)、S401に戻って二次転写部の加温動作を中断し、中間転写クリーニング部87dの温度が45℃以下であれば(S405のYes)、二次転写部の加温動作を継続する。そして、二次転写部の温度が30℃以上となったら(S404のYes)、制御部10は、二次転写部の加温動作を終了する(S406)。
上記では、定着装置88のウォームアップ時の二次転写部の加温動作の制御について記載したが、プリント中に二次転写部の温度が低下したら、プリントを中断して加温動作を開始し、加温動作中に二次転写部の温度が所定の温度に達したら加温動作を終了する。このプリント中の加温動作においても、中間転写クリーニング部87dの温度に基づいて、二次転写部の加温動作の開始/中断/再開を制御する。
図13は、この時の制御を示しており、制御部10は、プリントを開始したら(S501)、二次転写部の温度を計測し(S502)、二次転写部の温度が、適切な電圧で二次転写が可能な温度(例えば、30℃)未満であるかを判断する(S503)。二次転写部の温度が30℃未満であれば(S503のYes)、制御部10は、プリントを中断し(S504)、二次転写部の加温動作を開始する。一方、二次転写部の温度が30℃以上であれば(S503のNo)、プリントを継続する(S505)。
以上説明したように、二次転写部の温度に加えて、中間転写クリーニング部87dの温度に基づいて、二次転写部の加温動作を制御することにより、中間転写クリーニング部87dのクリーニング性能の劣化を抑制しつつ、二次転写部の転写性を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。
例えば、一次転写部(一次転写ローラ86)、二次転写部(二次転写ローラ87c)、中間転写クリーニング部87d及び定着部88の配置は、図1、図3乃至図7の構成に限定されず、中間転写クリーニング部87dは、二次転写部の上側の定着部88側に配置され、二次転写部で向きを変えた気流が到達可能であればよい。
本発明は、定着部に送風機構を備える画像形成装置、当該画像形成装置における転写部の加温動作を制御する加温動作制御方法、当該画像形成装置で動作する加温動作制御プログラム及び当該加温動作制御プログラムを記録した記録媒体に利用可能である。
1 画像形成装置
10 制御部
11 CPU
12 ROM
13 RAM
20 記憶部
30 ネットワークI/F部
40 表示操作部
50 画像読取部
51 自動原稿給紙装置
52 原稿画像走査装置
60 画像処理部
70 搬送部
71 給紙装置
72 搬送機構
73 排紙装置
80 画像形成部
81、81Y、81M、81C、81K 露光装置
82、82Y、82M、82C、82K 現像装置
83、83Y、83M、83C、83K 感光体ドラム
84、84Y、84M、84C、84K 帯電装置
85、85Y、85M、85C、85K クリーニング装置
86、86Y、86M、86C、86K 一次転写ローラ
87 中間転写ユニット
87a 中間転写ベルト
87b 支持ローラ
87c 二次転写ローラ
87d 中間転写クリーニング部
88 定着装置
88a 加熱ローラ
88b 定着ローラ
88c 定着ベルト
88d 加圧ローラ
88e 定着ランプ
88f 送風部
88g 送風ファン
88h 送風ダクト
90 温度検出部

Claims (21)

  1. トナー像を担持する中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルト上にトナー像を一次転写する一次転写部と、
    前記中間転写ベルト上のトナー像を、前記一次転写部による一次転写以外の位置で、記録媒体に二次転写する二次転写部と、
    前記二次転写部による二次転写後に前記中間転写ベルトに残存するトナー像を除去する中間転写クリーニング部と、
    前記記録媒体を加熱して、当該記録媒体上のトナー像を定着する定着ローラ対を備える定着部と、
    制御部と、を有する画像形成装置において、
    前記定着部は、前記定着ローラ対から前記二次転写部に向かう気流を発生させる送風部を備え、
    前記中間転写クリーニング部は、前記二次転写部の上側の前記定着部側に配置され、前記二次転写部で向きを変えた前記気流が到達可能であり、
    前記制御部は、
    前記二次転写部の温度が予め定めた第1の閾値未満の場合に、前記定着ローラ対で温められた前記気流により前記二次転写部を加温する加温動作を開始し、前記中間転写クリーニング部の温度が予め定めた第2の閾値を超えた場合に、前記加温動作を中断する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記二次転写部は、前記中間転写ベルトから離間可能に構成され、
    前記制御部は、
    前記中間転写クリーニング部の温度が前記第2の閾値を超えた場合に、前記二次転写部を前記中間転写ベルトから離間させ、前記中間転写クリーニング部に到達する前記気流を減少させることにより、前記中間転写クリーニング部の温度上昇を抑制する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記中間転写クリーニング部の温度を検出する温度検出部を備え、
    前記制御部は、
    前記温度検出部が検出した温度が前記第2の閾値を超える場合に、前記二次転写部を前記中間転写ベルトから離間させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記一次転写部は、当該一次転写部の温度に応じた抵抗に基づく電圧が印加され、
    前記制御部は、
    前記中間転写クリーニング部近傍に配置されている前記一次転写部の抵抗値又は前記一次転写部に印加する電圧値に基づいて当該一次転写部の温度を算出し、前記算出した温度を前記中間転写クリーニング部の温度として推定し、前記推定した温度が前記第2の閾値を超える場合に、前記二次転写部を前記中間転写ベルトから離間させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    前記中間転写クリーニング部の温度が前記第2の閾値以下となった場合に、前記二次転写部を前記中間転写ベルトに圧着して、前記中断した前記加温動作を再開する、
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一に記載の画像形成装置。
  6. 前記二次転写部は、当該二次転写部の温度に応じた抵抗に基づく電圧が印加され、
    前記制御部は、
    前記二次転写部の抵抗値又は前記二次転写部に印加する電圧値が予め定めた値よりも小さくなった場合に、前記加温動作を終了する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、
    プリント中に前記二次転写部の温度が前記第1の閾値未満となった場合は、プリントを中断して前記加温動作を開始する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の画像形成装置。
  8. トナー像を担持する中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルト上にトナー像を一次転写する一次転写部と、
    前記中間転写ベルト上のトナー像を、前記一次転写部による一次転写以外の位置で、記録媒体に二次転写する二次転写部と、
    前記二次転写部による二次転写後に前記中間転写ベルトに残存するトナー像を除去する中間転写クリーニング部と、
    前記記録媒体を加熱して、当該記録媒体上のトナー像を定着する定着ローラ対を備える定着部と、を有する画像形成装置における加温動作制御方法であって、
    前記定着部は、前記定着ローラ対から前記二次転写部に向かう気流を発生させる送風部を備え、
    前記中間転写クリーニング部は、前記二次転写部の上側の前記定着部側に配置され、前記二次転写部で向きを変えた前記気流が到達可能であり、
    前記二次転写部の温度が予め定めた第1の閾値未満の場合に、前記定着ローラ対で温められた前記気流により前記二次転写部を加温する加温動作を開始し、前記中間転写クリーニング部の温度が予め定めた第2の閾値を超えた場合に、前記加温動作を中断する、
    ことを特徴とする加温動作制御方法。
  9. 前記二次転写部は、前記中間転写ベルトから離間可能に構成され、
    前記中間転写クリーニング部の温度が前記第2の閾値を超えた場合に、前記二次転写部を前記中間転写ベルトから離間させ、前記中間転写クリーニング部に到達する前記気流を減少させることにより、前記中間転写クリーニング部の温度上昇を抑制する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の加温動作制御方法。
  10. 前記中間転写クリーニング部の温度を検出する温度検出部を備え、
    前記温度検出部が検出した温度が前記第2の閾値を超える場合に、前記二次転写部を前記中間転写ベルトから離間させる、
    ことを特徴とする請求項9に記載の加温動作制御方法。
  11. 前記一次転写部は、当該一次転写部の温度に応じた抵抗に基づく電圧が印加され、
    前記中間転写クリーニング部近傍に配置されている前記一次転写部の抵抗値又は前記一次転写部に印加する電圧値に基づいて当該一次転写部の温度を算出し、前記算出した温度を前記中間転写クリーニング部の温度として推定し、前記推定した温度が前記第2の閾値を超える場合に、前記二次転写部を前記中間転写ベルトから離間させる、
    ことを特徴とする請求項9に記載の加温動作制御方法。
  12. 前記中間転写クリーニング部の温度が前記第2の閾値以下となった場合に、前記二次転写部を前記中間転写ベルトに圧着して、前記中断した前記加温動作を再開する、
    ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか一に記載の加温動作制御方法。
  13. 前記二次転写部は、当該二次転写部の温度に応じた抵抗に基づく電圧が印加され、
    前記二次転写部の抵抗値又は前記二次転写部に印加する電圧値が予め定めた値よりも小さくなった場合に、前記加温動作を終了する、
    ことを特徴とする請求項8乃至12のいずれか一に記載の加温動作制御方法。
  14. プリント中に前記二次転写部の温度が前記第1の閾値未満となった場合は、プリントを中断して前記加温動作を開始する、
    ことを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一に記載の加温動作制御方法。
  15. トナー像を担持する中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルト上にトナー像を一次転写する一次転写部と、
    前記中間転写ベルト上のトナー像を、前記一次転写部による一次転写以外の位置で、記録媒体に二次転写する二次転写部と、
    前記二次転写部による二次転写後に前記中間転写ベルトに残存するトナー像を除去する中間転写クリーニング部と、
    前記記録媒体を加熱して、当該記録媒体上のトナー像を定着する定着ローラ対を備える定着部と、
    制御部と、を有する画像形成装置で動作する加温動作制御プログラムであって、
    前記定着部は、前記定着ローラ対から前記二次転写部に向かう気流を発生させる送風部を備え、
    前記中間転写クリーニング部は、前記二次転写部の上側の前記定着部側に配置され、前記二次転写部で向きを変えた前記気流が到達可能であり、
    前記制御部に、
    前記二次転写部の温度が予め定めた第1の閾値未満の場合に、前記定着ローラ対で温められた前記気流により前記二次転写部を加温する加温動作を開始させる第1処理、
    前記中間転写クリーニング部の温度が予め定めた第2の閾値を超えた場合に、前記加温動作を中断させる第2処理、を実行させる、
    ことを特徴とする加温動作制御プログラム。
  16. 前記二次転写部は、前記中間転写ベルトから離間可能に構成され、
    前記第2処理では、
    前記中間転写クリーニング部の温度が前記第2の閾値を超えた場合に、前記二次転写部を前記中間転写ベルトから離間させ、前記中間転写クリーニング部に到達する前記気流を減少させることにより、前記中間転写クリーニング部の温度上昇を抑制する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の加温動作制御プログラム。
  17. 前記中間転写クリーニング部の温度を検出する温度検出部を備え、
    前記第2処理では、
    前記温度検出部が検出した温度が前記第2の閾値を超える場合に、前記二次転写部を前記中間転写ベルトから離間させる、
    ことを特徴とする請求項16に記載の加温動作制御プログラム。
  18. 前記一次転写部は、当該一次転写部の温度に応じた抵抗に基づく電圧が印加され、
    前記第2処理では、
    前記中間転写クリーニング部近傍に配置されている前記一次転写部の抵抗値又は前記一次転写部に印加する電圧値に基づいて当該一次転写部の温度を算出し、前記算出した温度を前記中間転写クリーニング部の温度として推定し、前記推定した温度が前記第2の閾値を超える場合に、前記二次転写部を前記中間転写ベルトから離間させる、
    ことを特徴とする請求項16に記載の加温動作制御プログラム。
  19. 前記制御部に、
    前記中間転写クリーニング部の温度が前記第2の閾値以下となった場合に、前記二次転写部を前記中間転写ベルトに圧着して、前記中断した前記加温動作を再開する第3処理を実行させる、
    ことを特徴とする請求項16乃至18のいずれか一に記載の加温動作制御プログラム。
  20. 前記二次転写部は、当該二次転写部の温度に応じた抵抗に基づく電圧が印加され、
    前記第2処理では、
    前記二次転写部の抵抗値又は前記二次転写部に印加する電圧値が予め定めた値よりも小さくなった場合に、前記加温動作を終了する、
    ことを特徴とする請求項15乃至19のいずれか一に記載の加温動作制御プログラム。
  21. 前記第1処理では、
    プリント中に前記二次転写部の温度が前記第1の閾値未満となった場合は、プリントを中断して前記加温動作を開始する、
    ことを特徴とする請求項15乃至20のいずれか一に記載の加温動作制御プログラム。
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