JP2020037986A - 動力伝達装置 - Google Patents

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JP2020037986A
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岡田 進
Susumu Okada
岡田  進
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】潤滑油を積極的にギヤ噛み合い部へ供給することができる動力伝達装置を提供すること。【解決手段】動力伝達装置は、ハウジングと、ハウジング内の一対の軸受を介して回転可能に配置された回転軸に設けられた傘歯車である第1ギヤと、ハウジング内に回転可能に配置され、第1ギヤと噛合し、第1ギヤよりも大径のリング状の傘歯車である第2ギヤと、ハウジングに設けられて第2ギヤにて跳ね上げられた潤滑油を一対の軸受間に導入する導入部と、回転軸方向から見て第2ギヤと重複しない位置にてハウジングの上部から延在し、第1ギヤと第2ギヤとの噛み合い部へ向けて傾斜する案内部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、動力伝達装置に関する。
特許文献1には、動力伝達装置として、リングギヤの回転により跳ね上げた潤滑油を、ドライブピニオンシャフトを回転可能に支持する一対の軸受間に導入するデファレンシャルが開示されている。
特開2009−041589号公報
特許文献1に開示されたデファレンシャルにおいて、リングギヤとピニオンギヤとはハイポイドギヤにて構成されており、歯面の焼き付きや摩耗などの損傷を防止するために潤滑が必要である。しかしながら、前記一対の軸受間へ積極的に潤滑油を導入し過ぎると、ハイポイドギヤ噛み合い部への潤滑が不足してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、潤滑油を積極的にギヤ噛み合い部へ供給することができる動力伝達装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る動力伝達装置は、ハウジングと、前記ハウジング内の一対の軸受を介して回転可能に配置された回転軸に設けられた傘歯車である第1ギヤと、前記ハウジング内に回転可能に配置され、前記第1ギヤと噛合し、前記第1ギヤよりも大径のリング状の傘歯車である第2ギヤと、前記ハウジングに設けられて前記第2ギヤにて跳ね上げられた潤滑油を前記一対の軸受間に導入する導入部と、回転軸方向から見て前記第2ギヤと重複しない位置にて前記ハウジングの上部から延在し、前記第1ギヤと前記第2ギヤとの噛み合い部へ向けて傾斜する案内部と、を備えることを特徴とするものである。
本発明に係る動力伝達装置は、ハウジングの上部よりギヤ噛み合い部に向けて傾斜する案内部により、一対の軸受間に導入する導入部への潤滑油の供給を阻害することなく、第2ギヤの跳ね上げにより飛散した潤滑油を積極的にギヤ噛み合い部へ供給することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る動力伝達装置であるデファレンシャルの内部を側方から見た図である。 図2は、実施形態に係る動力伝達装置であるデファレンシャルの内部を後方から見た図である。
以下に、本発明に係る動力伝達装置の一実施形態について説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係る動力伝達装置であるデファレンシャル100の内部を側方から見た図である。図2は、実施形態に係る動力伝達装置であるデファレンシャル100の内部を後方から見た図である。なお、図中、符号1はハウジング、符号2は差動変速機構、符号3は傘歯車である第1ギヤとしてのドライブピニオンギヤ、符号4は回転軸としてのドライブピニオンシャフトである。
ハウジング1は、フロントケース1aとリヤケース1bとを組み合わせた構造となっており、ハウジング1内に潤滑油であるオイルが所定量貯溜されている。
差動変速機構2は、ドライブピニオンシャフト4から入力される駆動力を、不図示の左右のドライブシャフトに分配して不図示の車輪に駆動力を出力するものであり、ハウジング1のフロントケース1a側に配設されている。
なお、本実施形態において差動変速機構2は一般的に公知の構成であり、図1及び図2においては、ドライブピニオンギヤ3よりも大径のリング状の傘歯車である第2ギヤとしてのリングギヤ2a以外の他の構成要素の詳細な図示や説明を適宜割愛している。
ドライブピニオンギヤ3は、差動変速機構2のリングギヤ2aに噛合されるものであり、ドライブピニオンシャフト4の内端側に設けられている。ドライブピニオンシャフト4は、その軸方向に離れた二箇所がそれぞれ転がり軸受5,6を介して、ハウジング1のフロントケース1aの所定位置に回転可能に配置されている。
ドライブピニオンシャフト4の外端側には、不図示のプロペラシャフトが連結されるフランジ継手7が取り付けられている。つまり、このドライブピニオンシャフト4が駆動力の入力軸となっている。また、ドライブピニオンシャフト4の外端側の外周面と、ハウジング1のフロントケース1aにおける小端側内周面との間には、ハウジング1の外部へのオイル漏洩を防止するためのオイルシール8が装着されている。
実施形態に係るデファレンシャル100では、ハウジング1の底側に存在するオイルをリングギヤ2aで跳ね上げて一対の転がり軸受5,6間に導入する潤滑方式が採用されている。図1及び図2に示すように、ハウジング1のフロントケース1aにおける上半分の頂上部には、オイル導入部9が設けられている。このオイル導入部9は、リングギヤ2aで跳ね上げられたオイルを受け入れてから、このオイルを一対の転がり軸受5,6間に導入させるものである。
また、実施形態に係るデファレンシャル100は、ドライブピニオンシャフト4の軸方向から見てリングギヤ2aと重複しない位置にてハウジング1のフロントケース1aの上部から延在し、ドライブピニオンシャフト4とリングギヤ2aとの噛み合い部へ向けて傾斜する案内部であるオイルガイド10を設けている。
オイルガイド10の始点は、図1中矢印Aで示すように、ギヤ噛み合い部11の直上よりもリングギヤ2a中心側に位置している。そして、図1中矢印Bで示すように、オイルガイド10の延長線上にギヤ噛み合い部11が位置している。また、フロントケース1aに対するオイルガイド10の角度は、図2中矢印Cで示すように、オイルガイド10のガイド面10aに当たったオイルの流れが、ドライブピニオンギヤ3の中心と、リングギヤ2aの歯先との間に向かうように設定している。
これにより、実施形態に係るデファレンシャル100においては、オイル導入部9へのオイルの供給を阻害することなく、リングギヤ2aの跳ね上げにより飛散したオイルをオイルガイド10によって積極的にギヤ噛み合い部11へ供給することができる。
1 ハウジング
1a フロントケース
1b リヤケース
2 差動変速機構
3 ドライブピニオンギヤ
4 ドライブピニオンシャフト
5,6 転がり軸受
7 フランジ継手
8 オイルシール
9 オイル導入部
10 オイルガイド
10a ガイド面
11 ギヤ噛み合い部
100 デファレンシャル

Claims (1)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内の一対の軸受を介して回転可能に配置された回転軸に設けられた傘歯車である第1ギヤと、
    前記ハウジング内に回転可能に配置され、前記第1ギヤと噛合し、前記第1ギヤよりも大径のリング状の傘歯車である第2ギヤと、
    前記ハウジングに設けられて前記第2ギヤにて跳ね上げられた潤滑油を前記一対の軸受間に導入する導入部と、
    回転軸方向から見て前記第2ギヤと重複しない位置にて前記ハウジングの上部から延在し、前記第1ギヤと前記第2ギヤとの噛み合い部へ向けて傾斜する案内部と、
    を備えることを特徴とする動力伝達装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62136657U (ja) * 1986-02-21 1987-08-28
JPH0260759U (ja) * 1988-10-28 1990-05-07

Patent Citations (2)

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