JP2020076433A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軸を支持する軸受に対し、回転軸が低速であっても貯溜された潤滑油を軸受の上部に供給できる動力伝達装置を提供する。【解決手段】ドライブピニオンシャフト10と、ドライブピニオンシャフト10に外嵌されるテーパーローラベアリング13と、テーパーローラベアリング13を内嵌するハウジング50と、テーパーローラベアリング13と同軸かつ隣接して配置されるオイルシール21と、を有する動力伝達装置であって、テーパーローラベアリング13とオイルシール21との間に、軸心O1の円周方向に延在する案内部3と、案内部3の上部に設けられ、鉛直方向かつ軸心O1方向に延在する受け部と、を有する潤滑油案内部材2を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、動力伝達装置に関する。
自動車の終減速装置は、一般に車両の後部に配置されている。原動機で発生した動力は、変速機で減速され、推進軸を介して伝達された動力が終減速装置で再度減速されて左右の後輪に分配される。終減速装置は、推進軸と一体に回転するドライブピニオンギヤと、ドライブピニオンギヤと直角に噛合するリングギヤと、リングギヤと一体に回転する差動装置と、これらの装置を収容するハウジング等から構成されている。
ドライブピニオンギヤはハウジングの底部から高い位置に配置され、ドライブピニオンギヤを支持する軸受はハウジングの底部の油溜まりから離間する位置に配置されることが多い。そのため、ハウジングの底部に滞留する潤滑油をリングギヤにより掻き上げ、その飛沫油をハウジングの内壁を伝って軸受に供給する技術が例えば特許文献1〜3に開示されている。
特開2012−197866号公報 特開昭63−266268号公報 実開平2−41824号公報
潤滑油の一部は、ドライブピニオンギヤを支持する軸受の近傍に貯留される。例えば、特許文献1および3において、ドライブピニオンギヤを支持する一対の軸受の内でギヤから離れた方の軸受に関しては、対向するオイルシールとの間で油貯溜スペースが形成されることとなる。この油貯溜スペースに貯溜された潤滑油は、ドライブピニオンギヤの回転により生じる遠心力や連れ回りの作用を受けて油貯溜スペース全域に拡散され、潤滑油が軸受にまんべんなく供給される。
しかしながら、車両が低速で走行している場合は、潤滑油の殆どは油貯溜スペースの底部に貯留したままとなり、連れ回って上部へ流れた潤滑油も軸受の上部側まで到達することなくそのまま底部に戻ってしまい、軸受への潤滑油が不足するおそれがある。
本発明は、上記の課題を解決するために創作されたものであり、その目的は、ドライブピニオンギヤ等の回転軸を支持する軸受に対し、回転軸が低速であっても貯溜された潤滑油を軸受の上部に供給できる動力伝達装置を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明は、回転軸と、前記回転軸に外嵌される軸受と、前記軸受を内嵌するハウジングと、前記軸受と同軸かつ隣接して配置され、前記軸受に向けて凹形状に開口した環状のオイルシールと、を有する動力伝達装置であって、前記軸受と前記オイルシールとの間に、軸心の円周方向に延在する案内部と、前記案内部の上部に設けられ、下方かつ軸心方向に延在する受け部と、を有する潤滑油案内部材を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、回転軸が回転すると、遠心力と連れ回り作用により底部の潤滑油が潤滑油案内部材の案内部を伝って上部に流れ、受け部で止められた潤滑油が軸受側に流れる。これにより、回転軸の低速回転時に少量の潤滑油しか上方に流れない場合であっても、軸受の上部側に潤滑油を供給できる。
また、本発明は、前記案内部には、下方から少なくとも車両前進時の回転方向に向けて前記受け部まで周方向に延在し、径内方向に向かうにしたがい前記軸受に近づくように傾斜する傾斜部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、受け部で止められた潤滑油を傾斜部によって軸受側に効率良く供給できる。
また、本発明は、前記オイルシールは、金属環を有する外周側の嵌め合い部と、内周側のリップ部とを備えて構成され、前記潤滑油案内部材が前記嵌め合い部に内嵌されていることを特徴とする。
本発明によれば、先に潤滑油案内部材をオイルシールに装着した状態で、オイルシールをハウジングに組み付ける組み付け作業となる。これにより、オイルシールに対する潤滑油案内部材の組み付け状態の目視が可能となり、かつ組み付け作業の簡略化を図れる。
また、本発明は、前記潤滑油案内部材が前記オイルシールと他部材とに挟持されていることを特徴とする。
本発明によれば、組み付け作業の簡略化を図れる。
前記潤滑油案内部材は鋼板材料または樹脂材料からなることが好ましい。
本発明によれば、回転軸を支持する軸受に対し、回転軸が低速であっても貯溜された潤滑油を軸受の上部に供給できる。
終減速装置の平断面図である。 第1実施形態の潤滑油案内部材周りの平断面図である。 第1実施形態の潤滑油案内部材の外観斜視図である。 第1実施形態の潤滑油案内部材の正面図である。 第2実施形態の潤滑油案内部材周りの平断面図である。 第2実施形態の潤滑油案内部材の外観斜視図である。 第2実施形態の潤滑油案内部材の正面図である。
以下、本発明が適用される動力伝達装置を終減速装置とした場合について説明する。
図1において、前側に配置された図示しない原動機の動力は、変速機(図示せず)と推進軸(図示せず)と粘性継手100とを介して、終減速装置1のドライブピニオンシャフト10に入力される。終減速装置1は、この動力を90°偏向させ、左右の後輪に伝達する。
粘性継手100は、前輪と連動して回転するアウタープレート130の回転数と、後輪と連動して回転するインナープレート140の回転数とに差が生じた場合、内部に封入されているシリコーンオイルの剪断力を利用して、アウタープレート130とインナープレート140との間で動力を伝達させるものである。
粘性継手100は、前側に底壁部111を有する有底円筒状のアウターハウジング110と、アウターハウジング110の軸心O1上に配置され、前後方向に延びる円筒状のインナーハブ121と、アウターハウジング110及びインナーハブ121の間に形成されたリング状の空間に収容された複数のアウタープレート130及びインナープレート140と、リング状のカバー151と、を備えている。アウターハウジング110の前端は、図示しない推進軸の後端と連結されている。これにより、アウターハウジング110は、推進軸と一体に回転する。
インナーハブ121は、ドライブピニオンシャフト10の略前半分にスプライン結合して、ドライブピニオンシャフト10と一体に回転する。ドライブピニオンシャフト10の前端はインナーハブ121よりも前方に突出しており、この突出した部分にワッシャ123,124を介してロックナット122が螺合している。これにより、インナーハブ121及びアウターハウジング110が、ドライブピニオンシャフト10から抜け止めされる。インナーハブ121とアウターハウジング110の底壁部111との間には、ボールベアリング125が設けられている。これにより、インナーハブ121とアウターハウジング110とは相対回転自在となる。インナーハブ121とアウターハウジング110の底壁部111との間には、シールリング136が設けられている。シールリング136は、アウターハウジング110内のシリコーンオイルを封止する。
インナーハブ121の後端は、アウターハウジング110よりも後方に突出している。この突出した部分と後記する第1ハウジング60との間に、後に詳述するオイルシール21が設けられている。これにより、水や塵等が、オイルシール21で遮断され、後記するテーパーローラベアリング13に浸入しないようになっている。
アウタープレート130、インナープレート140は、リング状の薄板であって、前後方向において交互に積層された状態で、アウターハウジング110とインナーハブ121との間のリング状の空間に収容されている。アウタープレート130の外周面に形成されたスプラインは、アウターハウジング110の内周面に形成されたスプラインと嵌合している。これにより、アウタープレート130はアウターハウジング110と一体で回転する。インナープレート140の内周面に形成されたスプラインは、インナーハブ121の外周面に形成されたスプラインと嵌合している。これにより、インナープレート140はインナーハブ121と一体で回転する。アウターハウジング110内にはシリコーンオイルが封入されている。アウタープレート130とインナープレート140との回転数差が生じると、その間のシリコーンオイルで剪断力が生成され、アウタープレート130とインナープレート140との間で動力が伝達される。
カバー151は、アウタープレート130及びインナープレート140の積層体の後方において、サークリップ152によって、アウターハウジング110に取り付けられている。カバー151とインナーハブ121との間には、ベアリング153が設けられている。これにより、カバー151とインナーハブ121とは相対回転自在となる。カバー151とアウターハウジング110との間にはOリング154が設けられており、カバー151とインナーハブ121との間にはシールリング155が設けられている。Oリング154及びシールリング155は、アウターハウジング110内のシリコーンオイルを封止する。カバー151には、シリコーンオイルの注入時に取り外されるボルト156が螺合している。また、カバー151には、シリコーンオイルの注入時に外部への空気の抜け通路となる空気抜き孔157が形成されている。図1は、空気抜き孔157にボールが圧入され、空気抜き孔157が閉じた状態を記載している。
「終減速装置1」
終減速装置1は、ドライブピニオンシャフト10と、リングギヤ20と、デフケース30と、2つのピニオンギヤ41及び2つのサイドギヤ42と、デフケース30を回転自在で収容したハウジング50と、ハウジング50に対してデフケース30を回転自在とする2つのテーパーローラベアリング80と、を備えている。デフケース30とピニオンギヤ41とサイドギヤ42とが差動装置を構成する。ハウジング50は、軸心O2と平行な面に沿って分割され、前側の第1ハウジング60と後側の第2ハウジング70とで構成されている。
ドライブピニオンシャフト10は、その後端に円錐台状のドライブピニオンギヤ12を備えて、略前後方向に沿う軸心O1回りに回転する。ドライブピニオンギヤ12はリングギヤ20に直交して噛合しており、これによりドライブピニオンシャフト10の動力が90°偏向される。ドライブピニオンシャフト10は、テーパーローラベアリング13,14を介して、第1ハウジング60に回転自在に支持されている。テーパーローラベアリング13とテーパーローラベアリング14との間にはコラプサブルスペーサ15が介装されている。
デフケース30は、左右方向に延びる軸心O2回りに回転するものであり、球殻状のデフケース本体31と、デフケース本体31の両端にそれぞれ形成された円筒状のボス部32、32と、リング状のフランジ部33と、を備えている。リングギヤ20は、ボルト34によってフランジ部33と締結されている。デフケース本体31には、ピニオンシャフト43が軸心O2と直交する方向に延びて取り付けられている。各ピニオンギヤ41は、ピニオンシャフト43を回転中心として、ピニオンシャフト43に回転自在に取り付けられている。各サイドギヤ42は、ピニオンシャフト43の左側又は右側のそれぞれにおいて、軸心O2を中心として回転自在に配置されると共に、2つのピニオンギヤ41、41と噛合している。左側又は右側の後輪と連動して回転するドライブシャフト(図示せず)は、ボス部32を挿通してサイドギヤ42とスプライン結合する。
「潤滑油案内部材2」
テーパーローラベアリング13とオイルシール21との間には、潤滑油案内部材2が設けられている。以下、潤滑油案内部材2について2つの実施形態を説明する。
「第1実施形態」
図2ないし図4において、潤滑油案内部材2は、軸心O1の円周方向に延在する案内部3と、案内部3の上部に設けられ、下方にかつ軸心O1方向に延在する受け部4と、を有している。案内部3は、ベース部5と傾斜部6とを備えている。
ベース部5は、軸心O1方向に沿う面が軸心O1回りに無端環状に形成されている。傾斜部6は、ベース部5の後縁側に形成されており、ベース部5の中程を起端(下端)7とし、この起端7から少なくとも車両前進時の回転方向Pに向けて受け部4まで周方向に延在し、径内方向に向かうにしたがいテーパーローラベアリング13に近づくように傾斜する板部として形成されている。これにより、傾斜部6は、ベース部5からテーパーローラベアリング13を指向して延在することとなる。傾斜部6の起端7の高さ位置は、概ね軸心O1の高さ位置と同程度であることが好ましい。場合により、傾斜部6の起端7の高さ位置は、テーパーローラベアリング13とオイルシール21との間の油貯溜スペース8に貯溜した潤滑油の油面高さO.L.と同程度としてもよい。油貯溜スペース8には、図1のリングギヤ20で掻き上げた潤滑油がハウジング50の内壁、テーパーローラベアリング14,13を通って貯溜している。受け部4は、ベース部5の上部の内周面から径内方向に突設された側面視略矩形状の板部として形成されている。つまり、受け部4は、軸心O1の円周方向と交差する面を構成する。受け部4の後縁は傾斜部6に接続している。
以上の形状からなる潤滑油案内部材2は、オイルシール21に取り付けられている。オイルシール21は、金属環24を有する外周側の嵌め合い部22と、内周側のリップ部23とを備えており、嵌め合い部22が第1ハウジング60に嵌合固定され、リップ部23がインナーハブ121に摺接して、テーパーローラベアリング13に向けて凹状に開口するように配置されている。潤滑油案内部材2は、ベース部5が嵌め合い部22に内嵌されることで、オイルシール21に取り付けられる。
「作用」
車両前進時、オイルシール21の凹部に貯溜した潤滑油は、ドライブピニオンシャフト10の回転方向Pの回転により掻き上げられ、同時に回転による連れ回り作用により、凹部における油面から潤滑油案内部材2の案内部3を伝って上部へと流れる。図4において、主にベース部5を伝って上部に流れた潤滑油F1は、受け部4で止められて傾斜部6によりテーパーローラベアリング13(図2)に供給される。油面から傾斜部6に流れた潤滑油F2も、上方に流れつつ傾斜部6に沿って流れることでテーパーローラベアリング13に供給される。
遠心力と連れ回りの効果が小さい低速走行時には、油貯溜スペース8の底部の油貯溜部から上部に供給される潤滑油は少量となり、テーパーローラベアリング13の上部側まで届くことなく底部に戻ってしまう。これに対し、本実施形態によれば、潤滑油案内部材2により、少量の潤滑油であってもテーパーローラベアリング13の上部側まで十分な潤滑油を供給できる。
潤滑油案内部材2をオイルシール21の嵌め合い部22に内嵌する構造としたことで、先に潤滑油案内部材2をオイルシール21に装着した状態で、オイルシール21を第1ハウジング60に組み付ける組み付け作業となる。これにより、オイルシール21に対する潤滑油案内部材2の組み付け状態の目視が可能となり、かつ組み付け作業の簡略化を図れる。
「第2実施形態」
図5ないし図7において、第2実施形態の潤滑油案内部材2Aも、軸心O1の円周方向に延在する案内部3Aと、案内部3Aの上部に設けられ、鉛直方向かつ軸心O1方向に延在する受け部4Aと、を有している。案内部3Aは、ベース部5Aと傾斜部6Aとを備えている。
ベース部5Aは、軸心O1の径方向に沿う面が軸心O1回りに環状に形成されており、上部が切り欠かれて有端環状に形成されている。傾斜部6Aは、ベース部5Aの内縁側に形成されており、ベース部5Aの中程を起端(下端)7Aとし、この起端7Aから少なくとも車両前進時の回転方向Pに向けて受け部4Aまで周方向に延在し、径内方向に向かうにしたがいテーパーローラベアリング13に近づくように傾斜する板部として形成されている。これにより、傾斜部6Aは、ベース部5Aからテーパーローラベアリング13を指向して延在することとなる。傾斜部6Aの起端7Aの高さ位置は、概ね軸心O1の高さ位置と同程度であることが好ましい。場合により、傾斜部6Aの起端7Aの高さ位置は、油貯溜スペース8に貯溜した潤滑油の油面高さO.L.と同程度としてもよい。受け部4Aは、ベース部5Aの上部の前面から前方に突設された側面視略矩形状の板部として形成されている。つまり、受け部4Aは、軸心O1の円周方向と交差する面を構成する。本実施形態の潤滑油案内部材2Aは、ベース部5Aが、オイルシール21の嵌め合い部22の後端と第1ハウジング60とに挟持されている。
「作用」
本実施形態によっても、車両前進時、オイルシール21の凹部に貯溜した潤滑油は、ドライブピニオンシャフト10の回転方向Pの回転により掻き上げられ、同時に回転による連れ回り作用により、凹部における油面から潤滑油案内部材2Aの案内部3Aを伝って上部へと流れる。図7において、主にベース部5Aを伝って上部に流れた潤滑油F1は、受け部4Aで止められて傾斜部6Aによりテーパーローラベアリング13(図2)に供給される。油面から傾斜部6Aに流れた潤滑油F2も、上方に流れつつ傾斜部6Aに沿って流れることでテーパーローラベアリング13に供給される。
潤滑油案内部材2をオイルシール21と他部材(第1ハウジング60)とで挟持する構造としても、組み付け作業の簡略化を図れる。
以上、本発明の好適な2つの実施形態を説明した。潤滑油案内部材2,2Aは鋼板をプレス成型したものでもよいし、耐熱性と耐油性を備えた樹脂材料で一体に成型したものでもよい。また、本発明は、傘歯車を備えた終減速装置に限らず、平歯車を備える変速機等、他の動力伝達装置にも適用可能である。
さらに、実施形態では、オイルシール21がハウジング50と粘性継手100のインナーハブ121との間をシールする場合を説明した。しかし、シール対象はインナーハブ121に限定されず、例えば、ドライブピニオンシャフトに、コンパニオンフランジ等の他の円筒状の動力伝達部材がスプライン結合され、オイルシールがハウジングとコンパニオンフランジ等の動力伝達部材との間をシールする構造であってもよい。
1 終減速装置
2,2A 潤滑油案内部材
3,3A 案内部
4,4A 受け部
5,5A ベース部
6,6A 傾斜部
7,7A 起端
8 油貯溜スペース
10 ドライブピニオンシャフト(回転軸)
13 テーパーローラベアリング(軸受)
21 オイルシール
50 ハウジング

Claims (7)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸に外嵌される軸受と、
    前記軸受を内嵌するハウジングと、
    前記軸受と同軸かつ隣接して配置されるオイルシールと、
    を有する動力伝達装置であって、
    前記軸受と前記オイルシールとの間に、
    軸心の円周方向に延在する案内部と、前記案内部の上部に設けられ、下方かつ軸心方向に延在する受け部と、を有する潤滑油案内部材を備えていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記案内部には、
    下方から少なくとも車両前進時の回転方向に向けて前記受け部まで周方向に延在し、径内方向に向かうにしたがい前記軸受に近づくように傾斜する傾斜部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記オイルシールは、金属環を有する外周側の嵌め合い部と、内周側のリップ部とを備えて構成され、
    前記潤滑油案内部材が前記嵌め合い部に内嵌されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記潤滑油案内部材が前記オイルシールと他部材とに挟持されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置。
  5. 前記潤滑油案内部材が鋼板材料からなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  6. 前記潤滑油案内部材が樹脂材料からなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  7. 前記回転軸は、終減速装置のドライブピニオンシャフトであり、
    前記ドライブピニオンシャフトには、円筒状の動力伝達部材がスプライン結合され、
    前記オイルシールは、前記ハウジングと前記動力伝達部材との間をシールすることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
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