JP2020037869A - 軸支部を備える圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機の振動を抑制すること。【解決手段】圧縮機5は、ケーシング10と、モータ20と、クランク軸30と、圧縮機構40と、軸支部61と、を備える。ケーシング10は、第1寸法D1の内径を持つ円筒部11を有する。モータ20は、第2寸法D2の外径を持つロータ22を有する。クランク軸30は、前記ロータ22に固定されており、回転軸心RAのまわりに回転する。圧縮機構40は、低圧冷媒を圧縮することによって高圧冷媒を生成する。軸支部61は、クランク軸30を回転可能に支える。第2寸法D2に対する第1寸法D1の比率D1/D2は1.8以下である。回転軸心RAの延出方向における軸支部61の全長Lは10mm以上かつ40mm以下である。【選択図】図5

Description

本発明は、軸支部を備える圧縮機に関する。
空気調和装置および冷蔵庫などの冷凍装置には、圧縮機が搭載される。特許文献1(特開2006−144731号公報)は、クランク軸が1回転する期間にトルクが大きく変動する、という現象が往復型圧縮機に起こることを説明している。このようなトルク変動は、振動すなわち騒音を引き起こす。同様の問題は、ロータリ型圧縮機などの他の種類の圧縮機においても起こりうる。トルク変動に起因する振動を低減する解決策の1つは、モータのロータを大型化し、ロータの重量を増やすことによって、回転のイナーシャを確保することである。
しかしながら、ロータの重量増加は別の振動を引き起こすおそれがある。それは、重量の不均衡に起因する振動である。この振動は、ロータの重量分布の微妙な不均衡によってわずかに傾斜したクランク軸の先端が、往復や回転などの運動をすることによって始まる。その運動は、次いで、クランク軸を支える軸受および圧縮機構を振動させる。この振動はケーシングに伝達され、最終的には圧縮機全体が振動する。このような重量の不均衡に起因する振動は、重量の大きなロータを高速で回転させる場合にとりわけ顕著になる。
本発明の課題は、圧縮機の振動を抑制することである。
本発明の第1観点に係る圧縮機は、ケーシングと、モータと、クランク軸と、圧縮機構と、軸支部と、を備える。ケーシングは、第1寸法の内径を持つ円筒部を有する。モータは、第2寸法の外径を持つロータを有する。クランク軸は、ロータに固定されており、回転軸心のまわりに回転する。圧縮機構は、低圧冷媒を圧縮することによって高圧冷媒を生成する。軸支部は、クランク軸を回転可能に支える。第2寸法に対する第1寸法の比率は1.8以下である。回転軸心の延出方向における軸支部の全長は10mm以上かつ40mm以下である。
この構成によれば、軸支部の全長が短い。したがって、ロータと軸支部とを近接配置する際の妨げとなるロータと軸支部との干渉が起こりにくいので、圧縮機の振動を抑制するのに好都合である。
本発明の第2観点に係る圧縮機は、第1観点に係る圧縮機において、ロータが、圧縮機構から遠い第1面、および、圧縮機構に近い第2面を有する。軸支部における第1面に最も近い端部は、前記第2面と比較して所定距離だけ前記第1面からより遠い。所定距離は2mm以下である。
この構成によれば、ロータは軸支部に近接して配置されるので、軸支部または圧縮機構のケーシングへの固定箇所から、ロータの重心までの距離が短い。したがって、クランク軸の傾斜が起こりにくいので、圧縮機の振動を抑制できる。
本発明の第3観点に係る圧縮機は、第2観点に係る圧縮機において、ロータの第2面における、軸支部の端部に対向する箇所には、第2面と比較して第1面のより近くに位置する面によって規定される凹部が形成されている。
この構成によれば、凹部の存在により、ロータおよび圧縮機構を互いに干渉することなく近接配置することができる。したがって、軸支部または圧縮機構のケーシングへの固定箇所から、ロータの重心までの距離がより短いので、圧縮機の振動をより抑制できる。
本発明の第4観点に係る圧縮機は、第3観点に係る圧縮機において、所定距離は、さらに−2mm以上である。
この構成によれば、軸支部の端部が凹部に入り込んでいる構成において、その端部と第2面との距離が短い。これは、凹部を規定する面と軸支部の端部が適度に離間することを意味する。したがって、各種制約の下で、その両者について、配置の自由度を増やすことができる。
本発明の第5観点に係る圧縮機は、第2観点から第4観点のいずれか1つに係る圧縮機において、ロータがロータコアを有する。第1面は、ロータコアにおける圧縮機構から最も遠い面である。第2面は、ロータコアにおける圧縮機構に最も近い面である。
この構成によれば、第1面および第2面はロータコアに属する。したがって、軸支部または圧縮機構のケーシングへの固定箇所から、ロータの重心までの距離をより短くできる。
本発明の第6観点に係る圧縮機は、第1観点から第5観点のいずれか1つに係る圧縮機において、第1寸法は、60mm以上かつ120mm以下である。
この構成によれば、圧縮機は小径のケーシングを有する。したがって、小型の圧縮機において振動を抑制できる。
本発明の第7観点に係る圧縮機は、第1観点から第6観点のいずれか1つに記載の圧縮機において、軸支部の全長は37mm以下である。
この構成によれば、軸支部の全長がさらに短い。したがって、軸支部または圧縮機構のケーシングへの固定箇所から、ロータの重心までの距離がさらに短いので、圧縮機の振動をさらに抑制できる。
本発明の第8観点に係る圧縮機は、第1観点から第7観点のいずれか1つに係る圧縮機において、軸支部はロータに対して圧縮機構の側のみに存在する。
この構成によれば、軸支部はロータに対して圧縮機構の反対側には存在しない。したがって、圧縮機のコストダウンを達成できる。
本発明の第9観点に係る圧縮機は、第1観点から第8観点のいずれか1つに係る圧縮機において、圧縮機構が軸支部に固定されており、前記軸支部よりも前記ロータから遠い。
この構成によれば、圧縮機構と軸支部は極めて近接している。したがって、圧縮機構におけるピストンの回転が安定化される。
本発明の第10観点に係る圧縮機は、第1観点から第9観点のいずれか1つに係る圧縮機において、軸支部が、全長にわたり連続的にクランク軸に接触する。
この構成によれば、軸支部は全長にわたってクランク軸と接触する。したがって、非接触部分を有する軸支構造に比べて、軸支部の全長を短くできる。
本発明の第11観点に係る圧縮機は、第1観点から第10観点のいずれか1つに係る圧縮機において、軸支部が円筒部に直接的に固定されている。
この構成によれば、軸支部がケーシングに直接的に固定される。したがって、圧縮機構および軸支部の組立体をケーシングに固定する固定箇所がロータに近いので、圧縮機の振動をより抑制できる。
本発明の第12観点に係る圧縮機は、第1観点から第11観点のいずれか1つに係る圧縮機において、圧縮機構が円筒部に直接的に固定されている。
この構成によれば、圧縮機構がケーシングに直接的に固定される。したがって、大きな重量を有する圧縮機構が振れる現象を抑制できる。
本発明の第13観点に係る圧縮機は、第1観点から第12観点のいずれか1つに係る圧縮機において、ロータリ型圧縮機である。
この構成によれば、回転中のトルク変動に起因して振動を発しやすいロータリ型圧縮機に対して、騒音の抑制策を施すことができる。
本発明の第1観点、第2観点、第3観点、第6観点、第7観点、第11観点、および第13観点に係る圧縮機によれば、圧縮機の振動を抑制できる。
本発明の第4観点に係る圧縮機によれば、凹部を規定する面および軸支部の端部などについて、配置の自由度を増やすことができる。
本発明の第5観点に係る圧縮機によれば、軸支部または圧縮機構のケーシングへの固定箇所から、ロータの重心までの距離をより短くできる。
本発明の第8観点に係る圧縮機によれば、圧縮機のコストダウンを達成できる。
本発明の第9観点に係る圧縮機によれば、圧縮機構におけるピストンの公転が安定化される。
本発明の第10観点に係る圧縮機によれば、軸支部の全長を短くできる。
本発明の第12観点に係る圧縮機によれば、大きな重量を有する圧縮機構が振れる現象を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る圧縮機5の断面図である。 圧縮機5の円筒部11およびモータ20の平面図である。 圧縮機5のステータ21の断面図である。 圧縮機5のロータ22の断面図である。 圧縮機5の部分的な断面図である。 本発明の変形例に係る圧縮機5Aの断面図である。 圧縮機5Aのロータ22の断面図である。 圧縮機5Aの部分的な断面図である。
以下、本発明に係る空気調和装置の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、本発明に係る空気調和装置の具体的な構成は、下記の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(1)全体構成
(1−1)概要
図1は、本発明の一実施形態に係る圧縮機5を示す。圧縮機5は、空気調和装置および冷蔵庫などの冷凍装置に搭載され、ガス状の冷媒の圧縮を行うロータリ型圧縮機である。圧縮機5は、ケーシング10、モータ20、クランク軸30、圧縮機構40、軸支部61、補助軸支部62を有する。
(1−2)ケーシング10
ケーシング10は、圧縮機5の他の構成要素を収容するものであり、冷媒の高い圧力に耐えることができる。ケーシング10は、円筒部11、上部12、下部13を有する。円筒部11は、ケーシング10の構成要素の中で最も大きいものであり、円筒状である。上部12および下部13はいずれも円筒部11に接合されている。ケーシング10の下方には、冷凍機油141を貯留するための油貯留部14が設けられている。
円筒部11には、吸入管15が設置されている。上部12には、吐出管16およびターミナル17が設置されている。吸入管15は、低圧冷媒を吸入するためのものである。吐出管16は、高圧冷媒を吐出するためのものである。ターミナル17は、外部から電力の供給を受けるためのものである。
(1−3)モータ20
モータ20は、ターミナル17から図示しない導線を介して供給された電力を用いて、機械的な動力を発生するものである。モータ20は、ステータ21およびロータ22を有する。図2に示すように、ステータ21は円筒状であり、ケーシング10の円筒部11に固定されている。ステータ21とロータ22の間には間隙23が形成されている。間隙23は、冷媒の通路として機能する。
図3に示すように、ステータ21は、ステータコア21a、インシュレータ21b、巻線21cを有する。ステータコア21aは、積層された複数の鋼板からなる。ステータコア21aには、ロータ22を配置するための空間213が形成されている。インシュレータ21bは樹脂からなる。インシュレータ21bは、ステータコア上面211とステータコア下面212にそれぞれ設けられる。巻線21cは、交流磁界を発するためのものであり、ステータコア21aとインシュレータ21bの積層体に巻きつけられている。
図4に示すように、ロータ22は、ロータコア22a、永久磁石22b、端板22c、バランスウェイト22d、かしめピン22eを有する。ロータコア22aは、積層された複数の鋼板からなる。ロータコア22aは、圧縮機構40から最も遠い第1面221、および、圧縮機構40に最も近い第2面222を有する。第1面221と第2面222は互いに平行な平面である。ロータコア22aには、クランク軸30を固定するための空間223が形成されている。永久磁石22bは、巻線21cが発する交流磁界と相互作用することによって、ロータ22の全体を回転させるためのものである。永久磁石22bは、ロータコア22aの空洞224の中に配置されている。端板22cは、第1面221および第2面222にそれぞれ設けられ、永久磁石22bが空洞224の外に出て行くことを防止する。バランスウェイト22dは、ロータ22およびそれに付随して回転する部品からなる回転体の重心を調整するためのものである。バランスウェイト22dは、いずれかの端板22cに設けられる。かしめピン22eは、端板22cまたはバランスウェイト22dをロータコア22aに固定する。
(1−4)クランク軸30
図1に戻り、クランク軸30は、モータ20が発生させた動力を圧縮機構40に伝達するためのものである。クランク軸30は、回転軸心RAのまわりに回転する。クランク軸30は、主軸部31と偏心部32を有する。主軸部31の一部はロータ22に固定されている。偏心部32は、回転軸心RAに対して偏心している。
(1−5)圧縮機構40
圧縮機構40は、低圧冷媒を圧縮して高圧冷媒を生成するためのものである。圧縮機構40は、シリンダ41、ピストン42を有する。
シリンダ41は金属部材であり、吸入管15を介してケーシング10の外部と連通する内部空間を有する。ピストン42は、シリンダ41よりも小さな円筒状の金属部材である。ピストン42は、偏心部32に取り付けられている。偏心部32およびピストン42は、シリンダ41の内部空間に配置されている。クランク軸30の回転に伴い、ピストン42は公転する。シリンダ41、ピストン42、後述する軸支部61および補助軸支部62によって、圧縮室43が規定される。
圧縮室43の容積は、ピストン42の公転により増減し、それによって低圧冷媒が圧縮され、高圧冷媒が生成される。高圧冷媒は、軸支部61に形成された通路44から後述するマフラ室へ吐出される。通路44には、図示しない吐出弁が設けられている。吐出弁は、高圧冷媒がマフラ室から圧縮室43へ逆流することを抑制する。
(1−6)軸支部61
軸支部61は、偏心部32よりも上方の主軸部31を回転可能に支える。軸支部61は、シリンダ41の内部空間の上側を塞ぐ機能も有する。軸支部61は、固定箇所Fにおいて円筒部11に固定されている。固定方法は、例えば、溶接または焼き嵌めである。軸支部61にはマフラ63が取り付けられている。軸支部61とマフラ63は、マフラ室を規定する。高圧冷媒は、ピストン42が公転を1回するたびに通路44を通過する。高圧冷媒の通路44の通過がこのように断続的であることは、騒音の原因となり得る。マフラ63は、マフラ室においてガス冷媒の圧力変動を平滑化し、それによって騒音を低減する。高圧冷媒は、マフラ63に形成された吐出孔64から吐出される。
(1−7)補助軸支部62
補助軸支部62は、偏心部32よりも下方の主軸部31を回転可能に支える。補助軸支部62は、シリンダ41の内部空間の下側を塞ぐ機能も有する。
(2)基本動作
図1の矢印は冷媒の流れを示す。低圧冷媒は吸入管15から圧縮機構40の圧縮室43へ吸入される。圧縮機構40の圧縮動作によって生成した高圧冷媒は、通路44および吐出孔64を通過して、圧縮機構40から吐出される。その後、高圧冷媒は、ロータ22に向かって吹きつけられた後、間隙23へ向かって進む。高圧冷媒は、間隙23の中を上昇した後、吐出管16からケーシング10の外部へ吐出される。
(3)詳細構成
本発明に係る圧縮機5のロータ22は、75〜150rps(回転毎秒)、好ましくは100〜150rps、さらに好ましくは120〜130rpsで回転するよう構成されている。この回転速度は、従来の圧縮機におけるロータの回転速度の15〜75rpsと比較して速いものである。
図5は、圧縮機5の各部の寸法を示している。第1寸法D1は、ケーシング10の円筒部11の内径である。第1寸法D1は、60mm以上かつ120mm以下である。第2寸法D2は、ロータ22のロータコア22aの外径である。第2寸法D2に対する第1寸法D1の比率D1/D2は、1.8以下となるように設計されている。例えば、第1寸法D1は90mmであり、第2寸法は50mmである。比率D1/D2は、1.8“未満”となるように設計されてもよい。
軸支部61における第1面221に最も近い端部611は、第2面222と比較して所定距離Hだけ第1面221からより遠い。この所定距離Hは、例えば2mm以下である。回転軸心RAの延出方向における軸支部61の全長Lは短く設定されている。例えば、全長Lは10mm以上かつ40mm以下であり、好ましくは10mm以上かつ37mm以下である。軸支部61は、全長Lにわたり連続的にクランク軸30と接触する。
(4)特徴
(4−1)
軸支部61の全長Lが短い。したがって、ロータ22と軸支部61とを近接配置する際の妨げとなるロータ22と軸支部61との干渉が起こりにくいので、圧縮機5の振動を抑制するのに好都合である。
(4−2)
ロータ22は軸支部61に近接して配置されるので、軸支部61のケーシング10への固定箇所Fから、ロータ22の重心までの距離が短い。したがって、クランク軸30の傾斜が起こりにくいので、圧縮機5の振動を抑制できる。
(4−3)
第1面221および第2面222はロータコア22aに属する。この結果、軸支部61の端部611とロータコア22aとの離間距離の規定に、ロータ22の重心を決定する主要部品であるロータコア22a以外の部品が関与しない。したがって、軸支部61のケーシング10への固定箇所Fから、ロータ22の重心までの距離をより短くできる。
(4−4)
第1寸法D1は、60mm以上かつ120mm以下である。すなわち、圧縮機5は小径のケーシング10を有する。したがって、小型の圧縮機5において振動を抑制できる。
(4−5)
軸支部61はロータ22に対して圧縮機構40の反対側には存在しない。したがって、圧縮機のコストダウンを達成できる。
(4−6)
圧縮機構40と軸支部61は極めて近接している。したがって、圧縮機構40におけるピストン42の公転が安定化される。
(4−7)
軸支部61は全長Lにわたってクランク軸30と接触する。したがって、非接触部分を有する軸支構造に比べて、軸支部61の全長Lを短くできる。
(4−8)
軸支部61がケーシング10に直接的に固定される。したがって、圧縮機構40および軸支部61の組立体をケーシング10に固定する固定箇所Fがロータ22に近いので、圧縮機5の振動をより抑制できる。
(4−9)
回転中のトルク変動に起因して振動を発しやすいロータリ型圧縮機である圧縮機5に対して、騒音の抑制策を施すことができる。
(5)変形例
(5−1)第1変形例
図6は、上述の実施形態の第1変形例に係る圧縮機5Aを示す。圧縮機5Aは、ロータ22の構造が上述の実施形態と異なる。図7に示すように、ロータコア22aの第2面222には凹部25が形成されている。凹部25は、底面251および側面252によって規定される。底面251および側面252は、いずれも、第2面222と比較して第1面221のより近くに位置する面である。凹部25は、この構成に代えて、例えば、放射線状または円弧状の断面を有する曲面によって規定されてもよい。
図8に示すように、凹部25は、ロータコア22aの第2面222における、軸支部61の端部611に対向する箇所に位置する。軸支部61における第1面221に最も近い端部611は、第2面222と比較して所定距離Hだけ第1面221からより遠い。この所定距離Hは負数とすることもできる。負数である所定距離Hは、端部611が凹部25の中に入り込んでいる構成を意味する。所定距離Hは、例えば−2mm以上かつ2mm以下である。
この構成によれば、凹部25の存在により、ロータ22および圧縮機構40を互いに干渉することなく近接配置することができる。したがって、軸支部61のケーシング10への固定箇所Fから、ロータ22の重心までの距離がより短いので、圧縮機5の振動をより抑制できる。
軸支部61の端部611が凹部25に入り込んでいる場合においても、その端部611と第2面222との距離が短い。これは、凹部25を規定する面(すなわち底面251および側面252)と、軸支部61の端部611が適度に離間することを意味する。したがって、所定の絶縁距離の確保などの各種制約の下で、凹部を規定する面および軸支部の端部などについて、配置の自由度を増やすことができる。
(5−2)第2変形例
上述の実施形態では、軸支部61がケーシング10に直接的に固定される。これに代えて、またはこれと併せて、圧縮機構40がケーシング10に直接的に固定されてもよい。この場合、大きな重量を有する圧縮機構40が振れる現象を抑制できる。
5、5A 圧縮機
10 ケーシング
11 円筒部
12 上部
13 下部
14 油貯留部
20 モータ
21 ステータ
22 ロータ
25 凹部
30 クランク軸
40 圧縮機構
41 シリンダ
42 ピストン
45 マフラ
46 吐出孔
61 軸支部
62 補助軸支部
141 冷凍機油
F 固定箇所
H 所定距離
L 軸支部の全長
RA 回転軸心
特開2006−144731号公報

Claims (13)

  1. 第1寸法(D1)の内径を持つ円筒部(12)を有するケーシング(10)と、
    第2寸法(D2)の外径を持つロータ(22)を有するモータ(20)と、
    前記ロータに固定されており、回転軸心(RA)のまわりに回転するクランク軸(30)と、
    低圧冷媒を圧縮することによって高圧冷媒を生成する圧縮機構(40)と、
    前記クランク軸を回転可能に支える軸支部(61)と、
    を備え、
    前記第2寸法に対する前記第1寸法の比率(D1/D2)は1.8以下であり、
    前記回転軸心の延出方向における前記軸支部の全長(L)は10mm以上かつ40mm以下である、
    圧縮機(5、5A)。
  2. 前記ロータは、前記圧縮機構から遠い第1面(221)、および、前記圧縮機構に近い第2面(222)を有し、
    前記軸支部における前記第1面に最も近い端部(611)は、前記第2面と比較して所定距離(H)だけ前記第1面からより遠く、
    前記所定距離は2mm以下である、
    請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記ロータの前記第2面における、前記軸支部の前記端部に対向する箇所には、前記第2面と比較して前記第1面のより近くに位置する面によって規定される凹部(25)が形成されている、
    請求項2に記載の圧縮機(5A)。
  4. 前記所定距離(H)は、さらに−2mm以上である、
    請求項3に記載の圧縮機(5A)。
  5. 前記ロータはロータコア(22a)を有し、
    前記第1面は、前記ロータコアにおける前記圧縮機構から最も遠い面であり、
    前記第2面は、前記ロータコアにおける前記圧縮機構に最も近い面である、
    請求項2から4のいずれか1つに記載の圧縮機(5、5A)。
  6. 前記第1寸法は、60mm以上かつ120mm以下である、
    請求項1から5のいずれか1つに記載の圧縮機。
  7. 前記軸支部の前記全長は37mm以下である、
    請求項1から6のいずれか1つに記載の圧縮機。
  8. 前記軸支部は前記ロータに対して前記圧縮機構の側のみに存在する、
    請求項1から7のいずれか1つに記載の圧縮機。
  9. 前記圧縮機構は前記軸支部に固定されており、前記軸支部よりも前記ロータから遠い、
    請求項1から8のいずれか1つに記載の圧縮機。
  10. 前記軸支部は、前記全長にわたり連続的に前記クランク軸に接触する、
    請求項1から9のいずれか1つに記載の圧縮機。
  11. 前記軸支部は前記円筒部に直接的に固定されている
    請求項1から10のいずれか1つに記載の圧縮機。
  12. 前記圧縮機構は前記円筒部に直接的に固定されている
    請求項1から11のいずれか1つに記載の圧縮機。
  13. ロータリ型圧縮機である、
    請求項1から12のいずれか1つに記載の圧縮機。
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