JP6558346B2 - 冷凍機油の排出を抑制できる圧縮機 - Google Patents

冷凍機油の排出を抑制できる圧縮機 Download PDF

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Description

本発明は、冷凍機油の排出を抑制できる圧縮機に関する。
空気調和装置および冷蔵庫などの冷凍装置には、圧縮機が搭載される。特許文献1(特開2006−144731号公報)の圧縮機に搭載されるモータは、15〜75rps(回転毎秒)という遅い回転速度で回転する。これとは逆に、圧縮機のモータを高速で回転させると、冷媒の圧縮動作に寄与する出力容量を増加できる。したがって、高速回転が可能である場合には、冷凍装置が必要とする出力容量をより小型の圧縮機によって実現することができ、その結果コストダウンを達成できる。
圧縮機のモータを高速で回転させる場合、圧縮機のケーシングの内部に貯留されている冷凍機油、または圧縮機構の摺動箇所に付着している冷凍機油には、様々な動的な力が加わる。このとき、冷凍機油は冷媒との混合を促される。その結果、冷凍機油が高圧冷媒とともに圧縮機から排出される、いわゆる「油上がり」と呼ばれる現象が発生しやすくなる。
本発明の課題は、圧縮機からの冷凍機油の排出を抑制することである。
本発明の第1観点に係る圧縮機は、ケーシングと、モータと、圧縮機構と、を備える。ケーシングは、第1寸法の内径を持つ円筒部を有する。モータは、第2寸法の外径を持つロータを有する。圧縮機構は、低圧冷媒を圧縮することによって高圧冷媒を生成する。第2寸法に対する第1寸法の比率は1.8以下である。
この構成によれば、ロータの外径は大きいので、高圧冷媒はロータの面に沿って長い距離を移動する。この移動の間に、高圧冷媒に混合されていた冷凍機油の油滴は、高圧冷媒から離脱する機会を得る。したがって、冷凍機油の圧縮機からの排出が抑制される。
本発明の第2観点に係る圧縮機は、第1観点に係る圧縮機において、温度40℃において53mm2/s以下の粘度を有する冷凍機油、をさらに備える。冷凍機油は、圧縮機構の摺動箇所を潤滑するよう構成されている。
この構成によれば、冷凍機油の粘度は比較的低い。したがって、圧縮機構の摺動損失を低減できるので、ロータの高速回転が容易になる。
本発明の第3観点に係る圧縮機は、第1観点または第2観点に係る圧縮機において、ロータが、75rps以上の回転速度で回転するよう構成されている。
この構成によれば、ロータは高速回転する。したがって、圧縮機の出力容量が増加する。
本発明の第4観点に係る圧縮機は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る圧縮機において、クランク軸、をさらに備える。クランク軸は、ロータから圧縮機構へ動力を伝達する。圧縮機構は、高圧冷媒をクランク軸に沿ってロータに向かって吐出する。
この構成によれば、圧縮機構から吐出される高圧冷媒は、まずクランク軸に沿って進行する。したがって、高圧冷媒はロータの面に安定的に到達することができる。
本発明の第5観点に係る圧縮機は、第1観点から第4観点のいずれか1つに係る圧縮機において、圧縮機構が、モータより下方に設けられている。
この構成によれば、圧縮機構はケーシングの下方に設けられている。したがって、ケーシングの下方に貯留される冷凍機油を、圧縮機構の摺動箇所の潤滑のために利用しやすい。
本発明の第6観点に係る圧縮機は、第1観点から第5観点のいずれか1つに係る圧縮機において、吐出管、をさらに備える。吐出管は、高圧冷媒をケーシングの外へ吐出する。吐出管は、モータより上方に設けられている。モータは、ステータをさらに含む。ステータとロータの間隙は、高圧冷媒が通過する通路として機能する。
この構成によれば、吐出管と圧縮機構は互いにモータを基準として互いに反対側に位置している。したがって、高圧冷媒が圧縮機構から吐出管にまで至る経路を移動する際に、モータが障害物として機能する。高圧冷媒がこの障害物を回避する際に、高圧冷媒に混合されていた冷凍機油の油滴は、高圧冷媒から離脱する機会をさらに得る。したがって、冷凍機油の圧縮機からの排出がさらに抑制される。
本発明の第7観点に係る圧縮機は、第1観点から第6観点のいずれか1つに係る圧縮機において、圧縮機構が、高圧冷媒を吐出する吐出孔を有する。ロータの回転軸心と吐出孔との平面視における離間距離の2倍である第3寸法は第2寸法よりも小さい。
この構成によれば、高圧冷媒は、圧縮機構の吐出孔からロータの外縁までの距離を移動する。この移動の間に、高圧冷媒に混合されていた冷凍機油の油滴は、高圧冷媒から離脱する機会を得る。したがって、冷凍機油の圧縮機からの排出がより抑制される。
本発明の第8観点に係る圧縮機は、第7観点に係る圧縮機において、第2寸法に対する第3寸法の割合は、0.5以下である。
この構成によれば、高圧冷媒は、少なくともロータの半径の50%の距離を、ロータの面に沿って移動する。したがって、冷凍機油の圧縮機からの排出がより確実に抑制される。
本発明の第9観点に係る圧縮機は、第1観点から第8観点のいずれか1つに係る圧縮機において、ロータにおける圧縮機構に向かう面には、圧縮機構が吐出する高圧冷媒を一時的に収容する凹部が形成されている。
この構成によれば、高圧冷媒はステータとロータの間隙に到達する前に一時的に凹部に収容される。したがって、高圧冷媒の移動距離および移動時間が増加するので、冷凍機油の圧縮機からの排出がさらに抑制される。
本発明の第10観点に係る圧縮機は、第9観点に係る圧縮機において、凹部が、圧縮機構に近い第1円筒空間および圧縮機構から遠い第2円筒空間を含む。第1円筒空間の内径は第2円筒空間の内径よりも小さい。
この構成によれば、凹部の構造は複雑である。したがって、高圧冷媒の移動距離および移動時間がさらに増加するので、冷凍機油の圧縮機からの排出が確実に抑制される。
本発明の第1観点、第6観点、第7観点、第8観点、第9観点、および第10観点に係る圧縮機によれば、冷凍機油の圧縮機からの排出が抑制される。
本発明の第2観点に係る圧縮機によれば、ロータの高速回転が容易になる。
本発明の第3観点に係る圧縮機によれば、圧縮機の出力容量が増加する。
本発明の第4観点に係る圧縮機によれば、高圧冷媒はロータの面に安定的に到達することができる。
本発明の第5観点に係る圧縮機によれば、ケーシングの下方に貯留される冷凍機油を、圧縮機構の摺動箇所の潤滑のために利用しやすい。
本発明の一実施形態に係る圧縮機5の断面図である。 圧縮機5の円筒部11およびモータ20の平面図である。 圧縮機5のステータ21の断面図である。 圧縮機5のロータ22の断面図である。 圧縮機5の部分的な断面図である。 本発明の第1変形例に係る圧縮機5Aの断面図である。 圧縮機5Aのロータ22の断面図である。 本発明の第2変形例に係る圧縮機5Bの断面図である。 圧縮機5Bのロータ22の断面図である。
以下、本発明に係る空気調和装置の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、本発明にかかる空気調和装置の具体的な構成は、下記の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(1)全体構成
(1−1)概要
図1は、本発明の一実施形態に係る圧縮機5を示す。圧縮機5は、空気調和装置および冷蔵庫などの冷凍装置に搭載され、ガス状の冷媒の圧縮を行うものである。圧縮機5は、ケーシング10、モータ20、クランク軸30、圧縮機構40を有する。
(1−2)ケーシング10
ケーシング10は、圧縮機5の他の構成要素を収容するものであり、冷媒の高い圧力に耐えることができる。ケーシング10は、円筒部11、上部12、下部13を有する。円筒部11は、ケーシング10の構成要素の中で最も大きいものであり、円筒状である。上部12および下部13はいずれも円筒部11に接合されている。ケーシング10の下方には、冷凍機油141を貯留するための油貯留部14が設けられている。
円筒部11には、吸入管15が設置されている。上部12には、吐出管16およびターミナル17が設置されている。吸入管15は、低圧冷媒を吸入するためのものである。吐出管16は、高圧冷媒を吐出するためのものである。ターミナル17は、外部から電力の供給を受けるためのものである。
(1−3)モータ20
モータ20は、ターミナル17から図示しない導線を介して供給された電力を用いて、機械的な動力を発生するものである。モータ20は、ステータ21およびロータ22を有する。図2に示すように、ステータ21は円筒状であり、ケーシング10の円筒部11に固定されている。ステータ21とロータ22の間には間隙23が形成されている。間隙23は、冷媒の通路として機能する。
図3に示すように、ステータ21は、ステータコア21a、インシュレータ21b、巻線21cを有する。ステータコア21aは、積層された複数の鋼板からなる。ステータコア21aには、ロータ22を配置するための空間213が形成されている。インシュレータ21bは樹脂からなる。インシュレータ21bは、ステータコア上面211とステータコア下面212にそれぞれ設けられる。巻線21cは、交流磁界を発するためのものであり、ステータコア21aとインシュレータ21bの積層体に巻きつけられている。
図4に示すように、ロータ22は、ロータコア22a、永久磁石22b、端板22c、バランスウェイト22d、ボルト22eを有する。ロータコア22aは、積層された複数の鋼板からなる。ロータコア22aには、クランク軸30を固定するための空間223が形成されている。永久磁石22bは、巻線21cが発する交流磁界と相互作用することによって、ロータ22の全体を回転させるためのものである。永久磁石22bは、ロータコア22aの空洞224の中に配置されている。端板22cは、ロータコア上面221およびロータコア下面222にそれぞれ設けられ、永久磁石22bが空洞224の外に出て行くことを防止する。バランスウェイト22dは、ロータ22およびそれに付随して回転する部品からなる回転体の重心を調整するためのものである。バランスウェイト22dは、いずれかの端板22cに設けられる。ボルト22eは、端板22cまたはバランスウェイト22dをロータコア22aに固定する。
(1−4)クランク軸30
図1に戻り、クランク軸30は、モータ20が発生させた動力を圧縮機構40に伝達するためのものである。クランク軸30は、回転軸心RAのまわりに回転する。クランク軸30は、主軸部31と偏心部32を有する。主軸部31の一部はロータ22に固定されている。偏心部32は、回転軸心RAに対して偏心している。
(1−5)圧縮機構40
圧縮機構40は、低圧冷媒を圧縮して高圧冷媒を生成するためのものである。圧縮機構40は、シリンダ41、ピストン42、フロントヘッド61、リアヘッド62、マフラ45を有する。
シリンダ41は金属部材であり、吸入管15を介してケーシング10の外部と連通する内部空間を有する。ピストン42は、シリンダ41よりも小さな円筒状の金属部材である。ピストン42は、偏心部32に取り付けられている。偏心部32およびピストン42は、シリンダ41の内部空間に配置されている。クランク軸30の回転に伴い、ピストン42は公転する。フロントヘッド61は、シリンダ41の内部空間の上側を塞ぐ部材である。フロントヘッド61は、円筒部11に固定されている。フロントヘッド61は、偏心部32よりも上方の主軸部31を支える軸受の機能も有する。リアヘッド62は、シリンダ41の内部空間の下側を塞ぐ部材である。リアヘッド62は、偏心部32よりも下方の主軸部31を支える軸受の機能も有する。シリンダ41、ピストン42、フロントヘッド61、リアヘッド62によって、圧縮室43が規定される。フロントヘッド61にはマフラ45が取り付けられている。フロントヘッド61とマフラ45は、マフラ室を規定する。
圧縮室43の容積は、ピストン42の公転により増減し、それによって低圧冷媒が圧縮され、高圧冷媒が生成される。高圧冷媒は、フロントヘッド61に形成された通路44からマフラ室へ吐出される。通路44には、図示しない吐出弁が設けられている。吐出弁は、高圧冷媒がマフラ室から圧縮室43へ逆流することを抑制する。高圧冷媒は、ピストン42が公転を1回するたびに通路44を通過する。高圧冷媒の通路44の通過がこのように断続的であることは、騒音の原因となり得る。マフラ45は、マフラ室においてガス冷媒の圧力変動を平滑化し、それによって騒音を低減する。高圧冷媒は、マフラ45に形成された吐出孔46から圧縮機構40の外へ吐出される。
(2)基本動作
図1の矢印は冷媒の流れを示す。低圧冷媒は吸入管15から圧縮機構40の圧縮室43へ吸入される。圧縮機構40の圧縮動作によって生成した高圧冷媒は、通路44および吐出孔46を通過して、圧縮機構40から吐出される。その後、高圧冷媒は、ロータ22に向かって吹きつけられた後、間隙23へ向かって進む。高圧冷媒は、間隙23の中を上昇した後、吐出管16からケーシング10の外部へ吐出される。
(3)詳細構成
本発明に係る圧縮機5のロータ22は、75rps(回転毎秒)以上かつ150rps以下で回転するよう構成されている。この回転速度は、従来の圧縮機におけるロータの回転速度の15〜75rpsと比較して速いものである。
図5は、圧縮機5の各部の寸法を示している。第1寸法D1は、ケーシング10の円筒部11の内径である。第2寸法D2は、ロータ22のロータコア22aの外径である。第2寸法D2に対する第1寸法D1の比率D1/D2は、1.8以下となるように設計されている。例えば、第1寸法D1は90mmであり、第2寸法は50mmである。比率D1/D2は、1.8“未満”となるように設計されてもよい。
第3寸法D3は、無限長の直線であるロータ22の回転軸心RAと、マフラ45に形成された圧縮機構40の吐出孔46の、平面視における離間距離Sの2倍である。ここで、平面視における離間距離Sとは、吐出孔46の位置に相当する点から回転軸心RAに対して垂直に延びる垂線上における、回転軸心RAと垂線との交点から吐出孔46の位置に相当する点までの距離を意味する。換言すれば、平面視における離間距離Sとは、回転軸心RAと吐出孔46の位置に相当する点との最短距離である。第2寸法D2に対する第3寸法D3の割合D3/D2は、0.5以下となるように設計されている。
図1に戻り、油貯留部14に貯留される冷凍機油141としては、温度40℃において53mm2/s以下という低い粘度を有するものが採用される。冷凍機油141は、たとえば下記のものである。
− エーテル化合物 FVC50。
− エーテル化合物 FW50。
− その他のエーテル化合物。
− エステル化合物。
さらに、上記の冷凍機油には、所定量のアルキル芳香族炭化水素が加えられていてもよい。
(4)特徴
(4−1)
ロータ22の外径である第2寸法D2が大きいので、高圧冷媒はロータ22の下面に沿って長い距離を移動する。この移動の間に、高圧冷媒に混合されていた冷凍機油141の油滴は、高圧冷媒から離脱する機会を得る。したがって、冷凍機油141の圧縮機5からの排出が抑制される。
(4−2)
冷凍機油の粘度は比較的低い。したがって、圧縮機構40の摺動損失を低減できるので、ロータ22の高速回転が容易になる。
(4−3)
ロータ22は高速で回転する。したがって、圧縮機5の出力容量が増加する。
(4−4)
圧縮機構40から吐出される高圧冷媒は、まずクランク軸30に沿って進行する。したがって、高圧冷媒はロータ22の下面に安定的に到達することができる。
(4−5)
圧縮機構40はケーシング10の下方に設けられている。したがって、ケーシング10の下方に貯留される冷凍機油141を、圧縮機構40の摺動箇所の潤滑のために利用しやすい。
(4−6)
吐出管16と圧縮機構40は互いにモータ20を基準として互いに反対側に位置している。したがって、高圧冷媒が圧縮機構40から吐出管16にまで至る経路を移動する際に、モータ20が障害物として機能する。高圧冷媒がこの障害物を回避する際に、高圧冷媒に混合されていた冷凍機油141の油滴は、高圧冷媒から離脱する機会をさらに得る。したがって、冷凍機油141の圧縮機5からの排出がさらに抑制される。
(4−7)
高圧冷媒は、圧縮機構40の吐出孔46からロータ22の外縁までの距離を移動する。この移動の間に、高圧冷媒に混合されていた冷凍機油141の油滴は、高圧冷媒から離脱する機会を得る。したがって、冷凍機油141の圧縮機5からの排出がより抑制される。
(4−8)
高圧冷媒は、少なくともロータ22の半径の50%の距離を、ロータ22の下面に沿って移動する。したがって、冷凍機油141の圧縮機5からの排出がより確実に抑制される。
(5)変形例
(5−1)第1変形例
図6は、上述の実施形態の第1変形例に係る圧縮機5Aを示す。圧縮機5Aは、ロータ22の構造が上述の実施形態と異なる。図7に示すように、ロータコア下面222には凹部25が形成されている。
この構成によれば、高圧冷媒はステータ21とロータ22の間隙23に到達する前に一時的に凹部25に収容される。したがって、高圧冷媒の移動距離および移動時間が増加するので、冷凍機油141の圧縮機5Aからの排出がさらに抑制される。
(5−2)第2変形例
図8は、上述の実施形態の第2変形例に係る圧縮機5Bを示す。圧縮機5Bは、ロータ22の構造が上述の実施形態と異なる。図9に示すように、ロータコア下面222には凹部25が形成されている。凹部25は、圧縮機構40に近い第1円筒空間251、および、圧縮機構40から遠い第2円筒空間252を含む。第1円筒空間251の内径B1は、第2円筒空間252の内径B2よりも小さい。
この構成によれば、凹部25の構造は複雑である。したがって、高圧冷媒の移動距離および移動時間がさらに増加するので、冷凍機油141の圧縮機5Bからの排出が確実に抑制される。
(5−3)第3変形例
上述の実施形態の圧縮機5のロータ22は、75rps以上かつ150rps以下で回転するよう構成されている。これに代えて、ロータ22は、75rpを超えてかつ150ps以下で回転するように構成されてもよい。この場合、回転速度は、上述の実施形態の圧縮機5のロータ22の回転速度よりわずかに速いので、圧縮機5の出力容量をわずかに増加できる。
好ましくは、ロータ22は、90rps以上かつ130rps以下で回転するよう構成されていてもよい。この場合、回転速度は、上述の実施形態の圧縮機5のロータ22の回転速度よりずっと速いので、圧縮機5の出力容量をずっと増加できる。
さらに、ロータ22は、90rpsを超えてかつ130rps以下で回転するよう構成されていてもよい。この場合、回転速度はさらに速いので、圧縮機5の出力容量をさらに増加できる。
第3変形例を、第1変形例または第2変形例に適用してもよい。
る。
5、5A、5B 圧縮機
10 ケーシング
11 円筒部
12 上部
13 下部
14 油貯留部
20 モータ
21 ステータ
22 ロータ
25 凹部
30 クランク軸
40 圧縮機構
41 シリンダ
42 ピストン
45 マフラ
46 吐出孔
61 フロントヘッド
62 リアヘッド
141 冷凍機油
RA 回転軸心
特開2006−144731号公報

Claims (9)

  1. 第1寸法(D1)の内径を持つ円筒部(12)を有するケーシング(10)と、
    第2寸法(D2)の外径を持つロータ(22)を有するモータ(20)と、
    低圧冷媒を圧縮することによって高圧冷媒を生成する圧縮機構(40)と、
    を備え、
    前記第2寸法に対する前記第1寸法の比率(D1/D2)は1.8以下であり、
    前記ロータにおける前記圧縮機構に向かう面(222)には、前記圧縮機構が吐出する前記高圧冷媒を一時的に収容する凹部(25)が形成されている、
    圧縮機(5A、5B)。
  2. 前記凹部(25)は、前記圧縮機構に近い第1円筒空間(251)および前記圧縮機構から遠い第2円筒空間(252)を含み、
    前記第1円筒空間の内径(B1)は前記第2円筒空間の内径(B2)よりも小さい、
    請求項1に記載の圧縮機(5B)。
  3. 温度40℃において53mm/s以下の粘度を有する冷凍機油(141)、
    をさらに備え、
    前記冷凍機油は、前記圧縮機構の摺動箇所を潤滑するよう構成されている、
    請求項1または請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記ロータは、75rps以上の回転速度で回転するよう構成されている、
    請求項1から3のいずれか1つに記載の圧縮機。
  5. 前記ロータから前記圧縮機構へ動力を伝達するクランク軸(30)、
    をさらに備え、
    前記圧縮機構は、前記高圧冷媒を前記クランク軸に沿って前記ロータに向かって吐出する、
    請求項1からのいずれか1つに記載の圧縮機。
  6. 前記圧縮機構は、前記モータより下方に設けられている、
    請求項1からのいずれか1つに記載の圧縮機。
  7. 前記高圧冷媒を前記ケーシングの外へ吐出する吐出管(16)、
    をさらに備え、
    前記吐出管は、前記モータより上方に設けられており、
    前記モータは、ステータ(21)をさらに含み、
    前記ステータと前記ロータの間隙(24)は、前記高圧冷媒が通過する通路として機能する、
    請求項1からのいずれか1つに記載の圧縮機。
  8. 前記圧縮機構は、前記高圧冷媒を吐出する吐出孔(46)を有し、
    前記ロータの回転軸心(RA)と前記吐出孔との平面視における離間距離(S)の2倍である第3寸法(D3)は前記第2寸法よりも小さい、
    請求項1からのいずれか1つに記載の圧縮機。
  9. 前記第2寸法に対する前記第3寸法の割合(D3/D2)は、0.5以下である、
    請求項に記載の圧縮機。
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