JP2018085778A - 密閉型回転圧縮機および冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本実施形態は、ロータの外形形状が非円形形状である電動機部を有し、ステータに対するロータの芯出し精度を上げて、運転効率の向上を図るとともに、振動および騒音の低減化を得ることができる密閉型回転圧縮機と、冷凍サイクル装置を提供する。【解決手段】密閉型回転圧縮機の電動機部のロータの外形を、ロータの軸心からの距離が大きい2n個の大径円弧部と、大径円弧部同士を連結しロータ中心からの距離が大径円弧部より小さい連結部とからなる非円形形状に形成するとともに、端板もしくはロータの一部を真円形状に形成し、ステータ内周の半径をa、ロータの軸心から大径円弧部までの距離をb、端板もしくはロータ一部の半径をcとしたとき、 c>b−(a—b)/2 とする。【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、密閉型回転圧縮機および冷凍サイクル装置に関する。
密閉型回転圧縮機は、密閉ケース内に、電動機部および圧縮機構部を収容して構成される。電動機部は、密閉ケースに取付けられるステータと、回転軸を介して圧縮機構部と連結し、その外形がステータの内径と狭小のエアギャップを介して取付けられるロータとからなる。
ステータとロータの軸心を一致させてエアギャップを全周に亘って均一に保持しないと、ステータに対するロータの位置ズレもしくは偏心が生じ、互いの間での磁気吸引力の平衡が崩れ、騒音発生の原因となる。特に、ステータとロータの軸心が、エアギャップの1/2以上ずれると騒音が大きくなる傾向がある。そこで、特許文献1には、ステータとロータとの間のエアギャップを均一に保持する技術が開示されている。
この技術は、線膨張係数の異なる2枚の金属板を張り合わせたギャップゲージをエアギャップに挿入し、圧縮機構部と回転軸とロータが一体に構成された状態でギャップゲージを加熱して変形させる。ステータとロータの軸芯を一致させた後、圧縮機構部を密閉ケースに固着する。
ところで、近時、電動機部のステータの導線を集中巻きとし、ロータは永久磁石を、電磁鋼鈑に設けた磁石収容孔に挿入してなる永久磁石モータがある。この種の電動機部では、ロータ回転時の誘起電圧波形を正弦波に近づけることにより低騒音化を得られる。
具体的には、磁極数が2n(nは2以上の整数)で永久磁石を鉄心に備えたロータと、3n個の歯部を有するステータからなる。ロータの外形形状は、磁極数と同じ数の大径円弧部と、これら大径円弧部を連結しロータ中心からの距離が大径円弧部より小さい連結部とからなり、中心から外周面までの距離が円周方向で異なる、非円形形状をなす。
この密閉型回転圧縮機を組立てる際、ステータとロータの軸心を一致させるべく、先の特許文献1のギャップゲージを用いてみる。しかしながら、ロータの外形が非円形形状であるところから、ギャップゲージが機能する箇所が少ない。芯出しがし難く、ステータとロータの軸心が大きくずれて騒音発生の要因となる。
そこで本実施形態は、永久磁石モータであるとともに、ロータの外形形状が非円形形状である電動機部を有し、ステータの軸心に対するロータの軸心の芯出し精度を上げて、騒音の低減化を得ることができる密閉型回転圧縮機および、この密閉型回転圧縮機を備えた冷凍サイクル装置を提供しようとするものである。
本実施形態の密閉型回転圧縮機は、密閉ケースと、密閉ケースの一端部に収容されるステータおよびロータからなる電動機部と、電動機部のロータに回転軸を介して連結され密閉ケースの他端部に収容される圧縮機構部とからなり、
前記ロータは軸方向両端部に端板を有するとともに磁極数が2n(nは2以上の整数)で永久磁石を磁石収容孔に挿入してなり、ステータは3n個歯部を有し導線を集中巻きしてなり、
ロータの外形を、ロータの軸心からの距離が大きい2n個の大径円弧部と、隣り合う大径円弧部同士を連結しロータ中心からの距離が大径円弧部より小さい連結部とからなる非円形形状に形成するともに端板もしくはロータの一部を真円形状に形成し、
ステータ内周の半径をa、ロータの軸心から大径円弧部までの距離をb、端板もしくはロータ一部の半径をcとしたとき、 c>b−(a―b)/2 とする。
本実施形態の冷凍サイクル装置は、前記密閉型回転圧縮機と、凝縮器と、膨張装置と、蒸発器を、順次、冷媒管を介して連通し、冷凍サイクル回路を構成した。
前記ロータは軸方向両端部に端板を有するとともに磁極数が2n(nは2以上の整数)で永久磁石を磁石収容孔に挿入してなり、ステータは3n個歯部を有し導線を集中巻きしてなり、
ロータの外形を、ロータの軸心からの距離が大きい2n個の大径円弧部と、隣り合う大径円弧部同士を連結しロータ中心からの距離が大径円弧部より小さい連結部とからなる非円形形状に形成するともに端板もしくはロータの一部を真円形状に形成し、
ステータ内周の半径をa、ロータの軸心から大径円弧部までの距離をb、端板もしくはロータ一部の半径をcとしたとき、 c>b−(a―b)/2 とする。
本実施形態の冷凍サイクル装置は、前記密閉型回転圧縮機と、凝縮器と、膨張装置と、蒸発器を、順次、冷媒管を介して連通し、冷凍サイクル回路を構成した。
以下、第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、密閉型回転圧縮機Kの概略縦断面図であるとともに、密閉型回転圧縮機Kを備えた冷凍サイクル装置の冷凍サイクル回路Rの構成図である。
冷凍サイクル装置の冷凍サイクル回路Rは、密閉型回転圧縮機Kと、凝縮器2と、膨張装置3と、蒸発器4およびアキュームレータ5を順次、冷媒管Pを介して連通することで構成される。冷凍サイクル回路Rに用いられる冷媒は、HFC系冷媒、HFO系冷媒、HC(炭化水素系)系冷媒または二酸化炭素(CO2)冷媒である。
図1は、密閉型回転圧縮機Kの概略縦断面図であるとともに、密閉型回転圧縮機Kを備えた冷凍サイクル装置の冷凍サイクル回路Rの構成図である。
冷凍サイクル装置の冷凍サイクル回路Rは、密閉型回転圧縮機Kと、凝縮器2と、膨張装置3と、蒸発器4およびアキュームレータ5を順次、冷媒管Pを介して連通することで構成される。冷凍サイクル回路Rに用いられる冷媒は、HFC系冷媒、HFO系冷媒、HC(炭化水素系)系冷媒または二酸化炭素(CO2)冷媒である。
密閉型回転圧縮機Kは、密閉ケース10内の上部に電動機部11が収容され、下部に圧縮機構部12が収容されてなる。電動機部11は、回転軸13を介して圧縮機構部12と連結される。
電動機部11は、ステータ14および後述するロータ15からなり、インバータで駆動されるブラシレスDC同期モータである。
電動機部11は、ステータ14および後述するロータ15からなり、インバータで駆動されるブラシレスDC同期モータである。
密閉ケース10の内底部には潤滑油の油溜り部16が形成されていて、ここに圧縮機構部12が浸漬される。潤滑油として、ポリオールエステル油、エーテル系油、鉱物油、アルキベンゼン油、PAG油の単一油もしくは混合油が用いられる。
圧縮機構部12は、シリンダ18を備え、密閉ケース10の内周壁に取付けられる。シリンダ18の上面には主軸受19が取付けられ、下面には副軸受20が取付けられる。回転軸13は、中間部が主軸受19に回転自在に枢支され、下端部は副軸受20に回転自在に枢支される。さらに、回転軸13はシリンダ18の内径部を貫通し、これら内径部において偏心部13aを一体に備えている。
偏心部13aの周面にローラ21が嵌合され、回転軸13の回転にともなって周面一部が、シリンダ18の内径部周壁に沿って線接触しながら偏心運動するように収容される。シリンダ18の内径部は、主軸受19と副軸受20とによって閉塞され、シリンダ室Sが形成される。ローラ21はシリンダ室Sに収容される。
シリンダ18には、この肉厚(軸)方向に沿って、内径部であるシリンダ室Sに開放するブレード案内溝(図示しない)が設けられ、ブレード(図示しない)が往復動自在に収容される。ブレードの先端は平面視で略円弧状に形成されていて、この先端がシリンダ室S内のローラ21周面に弾性的に当接する。
主軸受19には、吐出孔を有する吐出マフラ22が取付けられ、主軸受19に設けられる吐出弁機構23を覆っている。主軸受19に設けられる吐出弁機構23はシリンダ室Sに連通し、圧縮作用にともないシリンダ室S内が所定圧力に上昇したとき開放して、圧縮され高圧化したガス冷媒を吐出マフラ22内に吐出する。
高圧のガス冷媒は、電動機部11を構成する部品相互間に設けられるガス案内路を介して密閉ケース10内部上端に充満し、吐出用冷媒管Pから密閉型回転圧縮機K外部へ吐出される。
さらに、高圧のガス冷媒は密閉型回転圧縮機Kから凝縮器2に導かれて凝縮し、液冷媒に変る。この液冷媒は膨張装置3に導かれて断熱膨張し、蒸発器4に導かれて蒸発しガス冷媒に変る。蒸発器4において周囲の空気から蒸発潜熱を奪い、冷凍作用をなす。
蒸発器4を出た蒸発冷媒はアキュームレータ5に導かれてガス分と液分に分離され、ガス分のみ冷媒管Pを介して密閉型回転圧縮機Kの密閉ケース10を貫通し、シリンダ18に設けられる吸込み孔からシリンダ室Sに導かれて上述の作用を繰り返す。
つぎに、電動機部11について詳述する。
図2は、図1のA−A矢視に沿う横断平面図である。
密閉ケース10の内周壁にステータ14が取付けられ、ステータ14の内径と極小のエアギャップを介してロータ15が取付けられることと、ロータ15の中心部に回転軸13が貫通していて、回転軸13はここでは図示しない圧縮機構部12に延びていることは上述した通りである。
図2は、図1のA−A矢視に沿う横断平面図である。
密閉ケース10の内周壁にステータ14が取付けられ、ステータ14の内径と極小のエアギャップを介してロータ15が取付けられることと、ロータ15の中心部に回転軸13が貫通していて、回転軸13はここでは図示しない圧縮機構部12に延びていることは上述した通りである。
ロータ15は、所定板厚の電磁鋼鈑を積層してなり、磁極数が2n(nは2以上の整数)で、ここでは、n=3を設定するところから、磁極数が6で、6個の永久磁石25を電磁鋼鈑に設けた磁石収容孔26に挿入してなる。
ステータ14は、密閉ケース10に取付けられるヨーク部14aと、このヨーク部14aの内周に一体に突設されるティース部(歯部)14bからなる。ティース部14bの数は3nであり、すなわちn=3であるところから、9本の歯数を有し、導線は集中巻きされている。
ステータ14は、密閉ケース10に取付けられるヨーク部14aと、このヨーク部14aの内周に一体に突設されるティース部(歯部)14bからなる。ティース部14bの数は3nであり、すなわちn=3であるところから、9本の歯数を有し、導線は集中巻きされている。
そして、ロータ15の外形形状は、ロータ15の軸心からの距離が大きい磁極数(6か所)と同じ数(2n)の,R状に突出した大径円弧部15aと、隣り合う大径円弧部15a同志を連結しロータ15中心からの距離が大径円弧部15aより小さい、たとえば直状の連結部15bとからなる。本実施形態では、大径円弧部15aは、ロータ15の軸心を中心とする円弧であるが、これに限定されるものではない。
また、連結部15bを直状に形成したが、これに限定されるものではなく、磁石収容孔26に接触しない程度に凹陥状でもよく、ギザギザ状をなしていても支障が無い。したがって、ロータ15の外形形状は、中心から外周面までの距離が、円周方向で異なる非円形形状をなしている。
図2に点線で示すように、大径円弧部15aは、1個置きの3か所がステータ14のティース部14bと均一な隙間(エアギャップ)を介して対向しているとき、残りの3か所の大径円弧部15aはティース部14b相互間に対向し、不均一なエアギャップとなる。
このような電動機部11であるが、ロータ15とステータ14の軸心を一致させて組み込んだうえに、電動機部11を駆動すれば、ロータ15回転時の誘起電圧波形を正弦波に近づけることができて、低騒音化を得られる。
しかしながら、中心から外周面までの距離が円周方向で異なる非円形形状をなす外形形状のロータ15と、ステータ14とのエアギャップに、上述した特許文献1のギャップゲージを挿入しても、ギャップゲージとして機能する箇所が少なく、ロータ15とステータ14の軸心を一致させることが困難である。そこで、以下のように対処する。
図3は、第1の実施形態を示す電動機部11の縦断面図、図4は、図3のB−B矢視に沿う横断平面図、図5は、図3のC−C矢視に沿う横断平面図である。
図3において、ロータ15は、所定厚さの電磁鋼鈑を積み重ねて上述した大径円弧部15aと連結部15bを形成したうえに、ロータ15の軸方向両端部である上端部と下端部に、外形が真円形状の端板30を設けてなる。
図3において、ロータ15は、所定厚さの電磁鋼鈑を積み重ねて上述した大径円弧部15aと連結部15bを形成したうえに、ロータ15の軸方向両端部である上端部と下端部に、外形が真円形状の端板30を設けてなる。
図5に示すように、ステータ14の内径に対して、ロータ15における大径円弧部15aとのエアギャップは小であるが、それよりもロータ15における連結部15bとのエアギャップは大であり、ロータ15の外形全周に亘って不均一となっている。
図4に示すように、ステータ14の内周の半径をa、ロータ15における大径円弧部15aの半径(ロータ15の軸心から大径円弧部15aまでの距離)をb、端板30の半径をcとしたとき、 c>b−(a―b)/2 として、端板30の半径cと、ロータ15における大径円弧部15aの半径bとの差を、ステータ14内周の半径aと、ロータ15における大径円弧部15aの半径bとの差の半分以下とする。
また、端板30の半径cは、大径円弧部15aの半径b以下(c≦b)とする。
また、端板30の半径cは、大径円弧部15aの半径b以下(c≦b)とする。
このことから、端板30の直径は、ロータ15における大径円弧部15aの直径と同一または、わずかに小さく形成され、しかも端板30は真円状であるので、ステータ14の内径に対して全周に亘って均一に対向する。すなわち、ロータ15は上下両端部に真円形状の端板30を設けることにより、大径円弧部15aおよび端板30とステータ14との間の隙間が全周に亘って略均一となる。
密閉型回転圧縮機Kを組立てるにあたって、ステータ14の内径に、回転軸13を介して圧縮機構部12を連結したロータ15を挿入し、金属板で形成されたギャップゲージをステータ14とロータ15との間に嵌め込む。
実際には、ロータ15の上下端部に端板30を備えており、端板30の外径がロータ15の大径円弧部15aの外径と同一、またはわずかに小さく、しかも端板30は真円状をなしているので、ギャップゲージはステータ14内径部と端板30との間、もしくは、ステータ14内径部とロータ15の大径円弧部15aとの間に挿入される。
大径円弧部15aの相互間に連結部15bが形成されるが、ギャップゲージを挿入した状態で、ステータ14内径部と連結部15b間の隙間が大きいため、ギャップゲージは連結部15bとは接触しない。ついで、圧縮機構部12を密閉ケース10に固着し、ギャップゲージをステータ14とロータ15および端板30との間から抜け出す。
このようにして組立てられた密閉型回転圧縮機Kであり、電動機部11のステータ14と両端部に上述した端板30を設けたロータ15との間にギャップゲージを挿入することで、外形形状が非円形状をなすロータ15であっても、大径円弧部15aおよび端板30とステータ14との間の隙間が全周に亘って略均一となる。
そのため、ステータ14とロータ15との芯出しが精度良く得られ、ロータ15とステータ14の軸心を略一致させることができる。電動機部11を駆動すれば、ステータ14とロータ15との間で磁気吸引力の平衡を保持し、騒音発生を抑制できる。
特に、ロータ15とステータ14の軸心のずれが、ステータ14内周の半径aとロータ15における大径円弧部15aの半径bの差の半分以上となると、運転騒音が急激に大きくなる傾向があるが、上述の技術を用いることで、この不具合を抑制できる。また、端板30の半径cを大径円弧部15aの半径b以下(c≦b)としているので、ギャップゲージ挿入の障害になったり、回転軸13が撓んでロータ15が振れ回りしたときに、ロータ15がステータ14に接触することを防止できる。
なお、真円状の端板30に代えて、第2の実施形態のように、ロータ15の一部である上端部と下端部のみ真円の外形形状を有するようにしてもよい。
図6は、第2の実施形態の電動機部11の縦断面図。図7は、図6のD−D矢視に沿う横断平面図。なお、図6のC−C矢視に沿う縦断面図は、図3のC−C矢視沿う縦断面図である図5と同一であるので、同図の説明を引用して新たな説明は省略する。
図6は、第2の実施形態の電動機部11の縦断面図。図7は、図6のD−D矢視に沿う横断平面図。なお、図6のC−C矢視に沿う縦断面図は、図3のC−C矢視沿う縦断面図である図5と同一であるので、同図の説明を引用して新たな説明は省略する。
ロータ15の上端部と下端部に端板30aが設けられているが、これら端板30aの外径は、たとえばロータ15の連結部15bの直径と同一に設定する。そして、端板30aと接するロータ15の上下端部15cを除いて、これらの中間部の外形形状は、先に説明した通りのロータ15の磁極数と同一数の大径円弧部15aと、これら大径円弧部15aを連結する連結部15bからなる。
端板30aに接する、ロータ15の上端部15cと下端部15cは以下のように設定する。
ステータ14の内周の半径をa、ロータ15における大径円弧部15aの半径(ロータ15の軸心から大径円弧部15aまでの距離)をb、真円形状であるロータ15の上端部15cと下端部15cの半径をcとしたとき、c>b−(a―b)/2、かつ、c≦bとして、ロータ15における大径円弧部15aの半径bと、ロータ15の上下端部15cの半径cとを等しく形成し、もしくは、大径円弧部15aの半径bを、ロータ15の上下端部15cの半径cより大に設定する。
ステータ14の内周の半径をa、ロータ15における大径円弧部15aの半径(ロータ15の軸心から大径円弧部15aまでの距離)をb、真円形状であるロータ15の上端部15cと下端部15cの半径をcとしたとき、c>b−(a―b)/2、かつ、c≦bとして、ロータ15における大径円弧部15aの半径bと、ロータ15の上下端部15cの半径cとを等しく形成し、もしくは、大径円弧部15aの半径bを、ロータ15の上下端部15cの半径cより大に設定する。
この場合も、電動機部11のステータ14とロータ15との間にギャップゲージを挿入すれば、外形形状が非円形状をなすロータ15であっても、ステータ14の軸心とロータ15の軸心を略一致させることができる。
そのため、ロータ15回転時のステータ14とロータ15との間で磁気吸引力の平衡を保持し、騒音発生を抑制できる。
そのため、ロータ15回転時のステータ14とロータ15との間で磁気吸引力の平衡を保持し、騒音発生を抑制できる。
図8は、第3の実施形態の電動機部11一部の縦断面図である。
ここでは、ロータ15の下端部のみを示していて、ロータ15の圧縮機構部側である下端部に取付けられる端板30bは、反圧縮機構部側である上部側に向かって直径が小さくなるテーパ部30cを設けている。先に説明したようなギャップゲージをステータ14とロータ15とのエアギャップに挿入した時に、ギャップゲージが端板30bに引っ掛かることを防止でき、作業性の改善を図ることができる。
ここでは、ロータ15の下端部のみを示していて、ロータ15の圧縮機構部側である下端部に取付けられる端板30bは、反圧縮機構部側である上部側に向かって直径が小さくなるテーパ部30cを設けている。先に説明したようなギャップゲージをステータ14とロータ15とのエアギャップに挿入した時に、ギャップゲージが端板30bに引っ掛かることを防止でき、作業性の改善を図ることができる。
このことから、ロータ15の一部である上端部と下端部を真円形状に形成した電動機部において、圧縮機構部側である下端部に、反圧縮機構部側である上部側に向かって直径が小さくなるテーパ部を設けてもよい。
以上、本実施形態を説明したが、上述の実施形態は、例として提示したものであり、実施形態の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…密閉ケース、14…ステータ14…ロータ、11…電動機部、13…回転軸、12…圧縮機構部、K…密閉型回転圧縮機、30…端板、25…永久磁石、26…磁石収容孔、15a…大径円弧部、15b…連結部、15c…ロータ上端部と下端部、30c…テーパ部、2…凝縮器、3…膨張装置、4…蒸発器、5…アキュームレータ、R…冷凍サイクル回路。
Claims (4)
- 密閉ケースと、前記密閉ケースの一端部に収容されるステータおよびロータからなる電動機部と、前記電動機部の前記ロータに回転軸を介して連結され、前記密閉ケースの他端部に収容される圧縮機構部とからなる密閉型回転圧縮機において、
前記ロータは、軸方向両端部に端板を有するとともに、磁極数が2n(nは2以上の整数)で、永久磁石を磁石収容孔に挿入してなり、
前記ステータは、3n個の歯部を有するとともに、前記歯部に導線を集中巻きしてなり、
前記ロータの外形を、前記ロータの軸心からの距離が大きい2n個の大径円弧部と、隣り合う前記大径円弧部同士を連結し前記ロータ中心からの距離が前記大径円弧部より小さい連結部とからなる非円形形状に形成するとともに、前記端板もしくは前記ロータの一部を真円形状に形成し、
前記ステータ内周の半径をa、前記ロータの軸心から前記大径円弧部までの距離をb、前記端板もしくは前記ロータの一部の半径をcとしたとき、 c>b−(a―b)/2 としたことを特徴とする密閉型回転圧縮機。 - 前記端板もしくは前記ロータの一部の半径を、前記ロータの軸心から前記大径円弧部までの距離以下としたことを特徴とする請求項1記載の密閉型回転圧縮機。
- 前記圧縮機構部側に位置する前記端板もしくは前記ロータの一部に、反圧縮機構部側に向かって直径が小さくなるテーパ部を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項2のいずれか記載の密閉型回転圧縮機。
- 前記請求項1ないし請求項3のいずれか記載の前記密閉型回転圧縮機と、凝縮器と、膨張装置と、蒸発器を、順次、冷媒管を介して連通し、冷凍サイクル回路を構成したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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