JP2020035930A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】好適に制御可能な半導体記憶装置を提供する。【解決手段】一の実施形態に係る半導体記憶装置は、基板と、複数の第1ゲート電極と、複数の第1ゲート電極に対向する第1半導体膜と、複数の第1ゲート電極及び第1半導体膜の間に設けられた第1ゲート絶縁膜と、を備える。また、この半導体記憶装置は、複数の第1ゲート電極よりも基板から遠い複数の第2ゲート電極と、複数の第2ゲート電極に対向する第2半導体膜と、複数の第2ゲート電極及び第2半導体膜の間に設けられた第2ゲート絶縁膜と、を備える。また、この半導体記憶装置は、複数の第1ゲート電極及び複数の第2ゲート電極の間に設けられた第3ゲート電極と、第3ゲート電極に対向する第3半導体膜と、第3ゲート電極及び第3半導体膜の間に設けられた第3ゲート絶縁膜と、を備える。また、第3半導体膜の第2方向の幅は第2半導体膜の一端よりも大きく、第1半導体膜の他端よりも小さい。【選択図】図4

Description

以下に記載された実施形態は、半導体記憶装置に関する。
基板と、基板の表面と交差する第1方向に配設された複数のゲート電極と、第1方向に延伸してこれら複数のゲート電極に対向する半導体膜と、複数のゲート電極及び半導体膜の間に設けられたゲート絶縁膜と、を備える半導体記憶装置が知られている。
特開2017−174866
好適に制御可能な半導体記憶装置を提供する。
一の実施形態に係る半導体記憶装置は、基板と、基板の表面と交差する第1方向に配設され、第1方向と交差する第2方向に延伸する複数の第1ゲート電極と、第1方向に延伸し、複数の第1ゲート電極に対向し、基板側の一端の第2方向の幅が他端の第2方向の幅よりも小さい第1半導体膜と、複数の第1ゲート電極及び第1半導体膜の間に設けられた第1ゲート絶縁膜と、を備える。また、この半導体記憶装置は、第1方向に配設され、第2方向に延伸し、複数の第1電極よりも基板から遠い複数の第2ゲート電極と、第1方向に延伸し、複数の第2ゲート電極に対向し、基板側の一端の第2方向の幅が他端の第2方向の幅よりも小さい第2半導体膜と、複数の第2ゲート電極及び第2半導体膜の間に設けられた第2ゲート絶縁膜と、を備える。また、この半導体記憶装置は、複数の第1ゲート電極及び複数の第2ゲート電極の間に設けられ、第2方向に延伸する第3ゲート電極と、第1半導体膜の他端及び第2半導体膜の一端に接続され、第1方向の幅が第1半導体膜及び第2半導体膜よりも小さく、第2方向の幅が、第1半導体膜の他端の第2方向の幅よりも小さく、第2半導体膜の一端の第2方向の幅よりも大きい第3半導体膜と、第3ゲート電極及び第3半導体膜の間に設けられた第3ゲート絶縁膜と、を備える。
好適に制御可能な半導体記憶装置を提供する。
第1の実施形態に係る半導体記憶装置の模式的な等価回路図である。 同半導体記憶装置の一部の構成を示す模式的な斜視図である。 同半導体記憶装置の一部の構成を示す模式的な断面図である。 図3のAで示した部分の拡大図である。 同半導体記憶装置の製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 比較例に係る半導体記憶装置について説明するための模式的な断面図である。
次に、実施形態に係る半導体記憶装置を、図面を参照して詳細に説明する。尚、これらの実施形態はあくまでも一例であり、本発明を限定する意図で示されるものではない。
また、本明細書においては、基板の表面と交差する方向を第1方向と、第1方向と交差する方向を第2方向と、第1方向及び第2方向と交差する方向を第3方向と呼ぶ。また、基板の表面に対して平行な所定の方向をX方向、基板の表面に対して平行で、X方向と垂直な方向をY方向、基板の表面に対して垂直な方向をZ方向と呼ぶ。X方向、Y方向及びZ方向は、それぞれ、第1〜第3方向のいずれかと対応していても良いし、対応していなくても良い。
また、本明細書において、「上」や「下」等の表現は、基板を基準とする。例えば、上記第1方向に沿って基板から離れる向きを上と、第1方向に沿って基板に近付く向きを下と呼ぶ。また、ある構成について下面や下端と言う場合には、この構成の基板側の面や端部を意味する事とし、上面や上端と言う場合には、この構成の基板と反対側の面や端部を意味する事とする。また、第2方向又は第3方向と交差する面を側面等と呼ぶ。
また、本明細書において、円筒状又は円環状の部材又は貫通孔等について「径方向」と言った場合には、これら円筒又は円環の中心軸と垂直な平面において、この中心軸に近付く方向又はこの中心軸から離れる方向を意味することとする。また、「径方向の厚み」等と言った場合には、この様な平面において、中心軸から内周面までの距離と、中心軸から外周面までの距離との差分を意味する事とする。
また、本明細書において、構成、部材等について、所定方向の「幅」又は「厚み」と言った場合には、SEM(Scanning electron microscopy)やTEM(Transmission electron microscopy)等によって観察された断面等における幅又は厚みを意味することがある。
[第1の実施形態]
[構成]
図1は、第1の実施形態に係る半導体記憶装置の模式的な等価回路図である。説明の都合上、図1では一部の構成を省略する。
本実施形態に係る半導体記憶装置は、メモリセルアレイMAと、メモリセルアレイMAを制御する周辺回路PCと、を備える。
メモリセルアレイMAは、複数のメモリブロックMBを備える。これら複数のメモリブロックMBは、それぞれ、複数のサブブロックSBを備える。これら複数のサブブロックSBは、それぞれ、複数のメモリユニットMUを備える。これら複数のメモリユニットMUの一端は、それぞれ、ビット線BLを介して周辺回路PCに接続される。また、これら複数のメモリユニットMUの他端は、それぞれ、共通の下部配線SC及びソース線SLを介して周辺回路PCに接続される。
メモリユニットMUは、ビット線BL及び下部配線SCの間に直列に接続されたドレイン選択トランジスタSTD、メモリストリングMS、及び、ソース選択トランジスタSTSを備える。以下、ドレイン選択トランジスタSTD、及び、ソース選択トランジスタSTSを、単に選択トランジスタ(STD、STS)と呼ぶ事がある。
メモリストリングMSは、直列に接続された複数のメモリセルMCを備える。メモリセルMCは、半導体膜と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極と、を備える電界効果型のトランジスタである。半導体膜は、チャネル領域として機能する。ゲート絶縁膜は、データを記憶可能なメモリ部を備える。このメモリ部は、例えば、窒化シリコン膜(SiN)やフローティングゲート等の電荷蓄積膜である。この場合、メモリセルMCのしきい値電圧は、電荷蓄積膜中の電荷量に応じて変化する。ゲート電極は、ワード線WLに接続される。ワード線WLは、1のメモリストリングMSに属する複数のメモリセルMCに対応して設けられ、1のメモリブロックMB中の全てのメモリストリングMSに共通に接続される。
選択トランジスタ(STD、STS)は、半導体膜と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極と、を備える電界効果型のトランジスタである。半導体膜は、チャネル領域として機能する。ドレイン選択トランジスタSTDのゲート電極は、ドレイン選択線SGDに接続される。ドレイン選択線SGDは、サブブロックSBに対応して設けられ、1のサブブロックSB中の全てのドレイン選択トランジスタSTDに共通に接続される。ソース選択トランジスタSTSのゲート電極は、ソース選択線SGSに接続される。ソース選択線SGSは、1のメモリブロックMB中の全てのソース選択トランジスタSTSに共通に接続される。
周辺回路PCは、例えば、読出動作、書込動作、消去動作に必要な電圧を生成し、ビット線BL、ソース線SL、ワード線WL、及び、選択ゲート線(SGD、SGS)に印加する。周辺回路PCは、例えば、メモリセルアレイMAと同一のチップ上に設けられた複数のトランジスタ及び配線を含む。
図2は、本実施形態に係る半導体記憶装置の模式的な斜視図である。説明の都合上、図2では一部の構成を省略する。
図2に示す通り、本実施形態に係る半導体記憶装置は、基板Sと、基板Sの上方に設けられた回路層CLと、回路層CLの上方に設けられたメモリセルアレイMAと、を備える。また、メモリセルアレイMAは、メモリ層MLaと、メモリ層MLaの上方に設けられたメモリ層MLbと、メモリ層MLa,MLbの間に設けられたメモリ層MLcと、を備える。
基板Sは、例えば、単結晶シリコン(Si)等からなる半導体基板である。基板Sは、例えば、半導体基板の表面にn型の不純物層を有し、更にこのn型の不純物層中にp型の不純物層を有する2重ウェル構造を備える。
回路層CLは、周辺回路PC(図1)を構成する複数のトランジスタTrと、これら複数のトランジスタTrに接続された複数の配線及びコンタクトと、を備える。トランジスタTrは、例えば、基板Sの表面をチャネル領域として利用する電界効果型のトランジスタである。
メモリセルアレイMAは、Z方向に配設された複数の導電膜110と、Z方向に延伸して複数の導電膜110に対向する複数の半導体膜120と、これら導電膜110及び半導体膜120の間に設けられたゲート絶縁膜130と、を備える。
導電膜110は、例えばタングステン(W)等の導電膜であり、ワード線WL(図1)及びこのワード線WLに接続された複数のメモリセルMCのゲート電極、又は、ドレイン選択線SGD(図1)及びこのドレイン選択線SGDに接続された複数のドレイン選択トランジスタSTD(図1)のゲート電極として機能する。また、複数の導電膜110の下方には、導電膜111及び導電膜112が設けられている。導電膜111は、例えばリン(P)等のn型の不純物が注入された多結晶シリコン(Si)等の導電膜であり、ソース選択線SGS(図1)及びこのソース選択線SGSに接続された複数のソース選択トランジスタSTS(図1)のゲート電極として機能する。導電膜112は、下部配線SC(図1)として機能する。また、導電膜110,111,112の間には、酸化シリコン(SiO)等の層間絶縁膜101が設けられている。
導電膜110,111は、所定のパターンで形成された複数の貫通孔を有し、この貫通孔の内部には半導体膜120及びゲート絶縁膜130が配置される。導電膜110のX方向の端部は、Z方向に延伸するコンタクトCCに接続される。
導電膜112は、半導体膜120に接続された半導体膜113と、半導体膜113の下面に設けられた導電膜114と、を備える。半導体膜113は、例えば、リン等のn型の不純物が注入された多結晶シリコン等の導電性の半導体膜である。導電膜114は、例えば、リン等のn型の不純物が注入された多結晶シリコン、タングステン(W)等の金属、又は、シリサイド等の導電膜である。
以下、複数の導電膜110のうち、メモリ層MLaに含まれるものを「導電膜110a」等と表記する場合がある。また、メモリ層MLbに含まれるものを「導電膜110b」等と表記する場合がある。また、メモリ層MLcに含まれるものを、「導電膜110c」等と表記する場合がある。
半導体膜120は、Z方向に配設された複数のメモリセルMC、ドレイン選択トランジスタSTD、及び、ソース選択トランジスタSTSのチャネル領域等として機能する。半導体膜120は、例えば、ノンドープの多結晶シリコン等の半導体膜である。また、半導体膜120の中心部分には酸化シリコン等の絶縁膜140が埋め込まれている。
以下、複数の半導体膜120及び絶縁膜140のうち、メモリ層MLaに含まれるものを「半導体膜120a」及び「絶縁膜140a」等と表記する場合がある。また、メモリ層MLbに含まれるものを「半導体膜120b」及び「絶縁膜140b」等と表記する場合がある。また、メモリ層MLcに含まれるものを「半導体膜120c」及び「絶縁膜140c」等と表記する場合がある。
半導体膜120aは、下端部において半導体膜113に接続され、上端部において半導体膜120cの下端部に接続される。半導体膜120cは、上端部において半導体膜120bに接続される。半導体膜120bは、上端部において半導体膜102に接続され、この半導体膜102を介してビット線BLに接続される。半導体膜102は、例えば、リン等のn型の不純物が注入された多結晶シリコン等の導電性の半導体膜である。
ゲート絶縁膜130は、例えば、窒化シリコン(Si)等の電荷蓄積膜等を含むゲート絶縁膜である。
以下、ゲート絶縁膜130のうち、メモリ層MLaに含まれるものを「ゲート絶縁膜130a」等と表記する場合がある。また、メモリ層MLbに含まれるものを「ゲート絶縁膜130b」等と表記する場合がある。また、メモリ層MLcに含まれるものを「ゲート絶縁膜130c」等と表記する場合がある。
ゲート絶縁膜130aは、上端部においてゲート絶縁膜130cの下端部に接続される。ゲート絶縁膜130cは、上端部においてゲート絶縁膜130bの下端部に接続される。
以下、半導体膜120a,120b,120c、ゲート絶縁膜130a,130b,130c、絶縁膜140a,140b,140c、及び、半導体膜102等を含む略円柱状の構成を、「メモリ構造MH」等と表記する場合がある。
図3は、図2に例示した構造のより具体的な構成例を示す模式的なYZ断面図である。図4は、図3のAで示した部分の模式的な拡大図である。尚、説明の都合上、図3、図4では一部の構成を省略する。
半導体膜120a,120b,120cは、それぞれ、Z方向に延伸する略円筒状の形状を有する。また、半導体膜120a,120bの外径は基板に近付くほど小さくなる。即ち、半導体膜120a,120bの下端部の外径は、それぞれ、半導体膜120a,120bの上端部の外径よりも小さい。また、半導体膜120cのZ方向における幅は、半導体膜120a,120bのZ方向における幅よりも小さい。また、半導体膜120cの外径は、半導体膜120a,120bの下端部の外径よりも大きく、半導体膜120a,120bの上端部の外径よりも小さい。また、図示の例において、半導体膜120a,120cの接続部分、及び、半導体膜120c,120bの接続部分には、段差が形成されている。
ゲート絶縁膜130a,130b,130cは、図4に示す通り、それぞれ、酸化シリコン等のトンネル絶縁膜131a,131b,131c、窒化シリコン等の電荷蓄積膜132a,132b,132c、及び、酸化シリコン等のブロック絶縁膜133a,133b,133cを備える。トンネル絶縁膜131a,131b,131c、電荷蓄積膜132a,132b,132c及びブロック絶縁膜133a,133bは、Z方向に延伸する。
トンネル絶縁膜131a,131b,131c、及び、電荷蓄積膜132a,132b,132cは、それぞれ、半導体膜120a,120b,120cの外周面に沿って設けられ、半導体膜120a,120b,120cと略同一の形状を備える。また、図示の例において、電荷蓄積膜132aの上端部はブロック絶縁膜133cの下面に接続されている。また、電荷蓄積膜132cの上端部はブロック絶縁膜133bの下端部に接続されている。
ブロック絶縁膜133a,133bは、それぞれ、Z方向に延伸する略円筒状の形状を有する。また、ブロック絶縁膜133a,133bの外径は基板に近付くほど小さくなる。また、ブロック絶縁膜133a,133bは、それぞれ、導電膜110a,110bに設けられた貫通孔の内周面に設けられる第1部分p1と、層間絶縁膜101に設けられた貫通孔の内周面に設けられる第2部分p2と、を備える。第1部分p1の径方向の厚みTは、第2部分p2の径方向の厚みTよりも大きい。
ブロック絶縁膜133cは、それぞれ、略円環状の形状を有する。ブロック絶縁膜133cの外径は、ブロック絶縁膜133bの下端部の外径よりも大きい。図示の例において、ブロック絶縁膜133cは、2つの導電膜110cに対応して2つ設けられている。この様にブロック絶縁膜133cが2以上設けられる場合、これらのブロック絶縁膜133cはZ方向に離間して配設される。また、図示の例において、最も下方に位置するブロック絶縁膜133cは、ブロック絶縁膜133aの上端に接続されている。また、最も上方に位置するブロック絶縁膜133cは、ブロック絶縁膜133bの下端と離間して配置されている。ブロック絶縁膜133cの径方向の厚みTは、上述の厚みTと同程度である。
尚、以下の説明においては、トンネル絶縁膜131a,131b,131cをまとめてトンネル絶縁膜131と呼ぶ場合がある。同様に、電荷蓄積膜132a,132b,132cをまとめて電荷蓄積膜132と呼ぶ場合がある。同様に、ブロック絶縁膜133a,133b,133cをまとめてブロック絶縁膜133と呼ぶ場合がある。
[製造方法]
次に、図5〜図22を参照して、本実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明する。
図5に示す通り、同製造方法においては、回路層CL上に、導電膜114、シリコン等の半導体膜113A、酸化シリコン等の絶縁膜113B、シリコン等の半導体膜113C、酸化シリコン等の絶縁膜113D、及び、シリコン等の半導体膜113Eを形成する。また、これらの上方に、層間絶縁膜101及び導電膜111を形成する。また、これらの上方に、メモリ層MLaに対応する複数の層間絶縁膜101及び窒化シリコン等の犠牲膜110Aを交互に形成する。この工程は、例えば、PECVD(Plasma-Enhanced Chemical Vapor Deposition)等の方法によって行われる。
次に、図6に示す通り、開口op1を形成する。開口op1は、Z方向に延伸し、犠牲膜110A、層間絶縁膜101、導電膜111、半導体膜113E、絶縁膜113D、半導体膜113C、及び、絶縁膜113Bを貫通して、半導体膜113Aを露出させる開口である。この工程は、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)等の方法によって行われる。
次に、図7に示す通り、開口op1の内部に、窒化シリコン等のカバー膜130Aと、シリコン等の犠牲膜120Aと、を形成する。この工程は、例えば、LPCVD(Low-Pressure Chemical Vapor Deposition)等によってカバー膜130A及び犠牲膜120Aを形成し、RIE等によって最上層の層間絶縁膜101の上面を露出させることによって行われる。
次に、図8に示す通り、メモリ層MLc,MLbに対応する複数の層間絶縁膜101及び犠牲膜110Aを交互に形成する。この工程は、例えば、PECVD等の方法によって行われる。
次に、図9に示す通り、開口op2を形成する。開口op2は、Z方向に延伸し、犠牲膜110A、及び、層間絶縁膜101を貫通して、犠牲膜120Aを露出させる開口である。この工程は、例えば、RIE等の方法によって行われる。
次に、図10及び図11に示す通り、シリコン等の犠牲膜151を形成する。この工程は、例えば、エピタキシャル結晶成長法等の方法によって行う。この工程では、例えば、シリコン等の犠牲膜120Aの上面を基準とし、犠牲膜151の上面が1又は複数の犠牲膜110Aの上面よりも上方に達するまで、結晶成長を行う。
次に、図12に示す通り、開口op2の内周面及び犠牲膜151の上面に、窒化シリコン等のカバー膜130Bと、シリコン等の犠牲膜120Bと、酸化シリコン等のカバー膜120Cと、を形成する。この工程は、例えば、LPCVD等の方法によって行われる。
次に、図13に示す通り、カバー膜130B、犠牲膜120B及びカバー膜120Cのうち、犠牲膜151の上面に形成された部分を除去する。この工程は、例えば、RIE等の方法によって行われる。
次に、図14に示す通り、カバー膜120Cを除去する。また、カバー膜130Bの一部を除去する。この工程は、例えば、ウェットエッチング等の方法によって行われる。
次に、図15に示す通り、犠牲膜120A、犠牲膜120B及び犠牲膜151を除去する。この工程は、例えば、ウェットエッチング等の方法によって行われる。
次に、図16に示す通り、ブロック絶縁膜133を形成する。この工程は、例えば、カバー膜130A、カバー膜130B及び犠牲膜110Aの一部に酸化処理を行うことによって行われる。
尚、本実施形態において、犠牲膜110A及びカバー膜130A,130Bはどちらも窒化シリコン等の膜である。しかしながら、成膜方法、成膜条件の違い等により、犠牲膜110Aとカバー膜130A,130Bとの間では、酸化の態様が異なる場合がある。本実施形態においては、例えば、この様な態様の違いを考慮して、ブロック絶縁膜133cの径方向の厚みTがブロック絶縁膜133a,133bの径方向の厚みTと同程度となる様に、カバー膜130A,130Bの膜厚の調整、及び、酸化処理の制御を行う。
また、図15の例において、メモリ層MLa,MLbに対応する犠牲膜110Aはカバー膜130A,130Bによって覆われている。しかしながら、カバー膜130A,130Bとの接触面の近傍は酸化される場合がある。従って、ブロック絶縁膜133のうち、犠牲膜110Aの貫通孔の内周面に設けられた部分の径方向の厚みTは、層間絶縁膜101の貫通の内周面に設けられた部分の径方向の厚みTよりも大きくなる。
次に、図17及び図18に示す通り、開口op1,op2の内部に、ゲート絶縁膜130、半導体膜120及び絶縁膜140を形成する。この工程は、例えば、LPCVD等の方法によって行われる。
次に、図19に示す通り、開口op3を形成する。開口op3は、Z方向及びX方向に延伸し、犠牲膜110A、層間絶縁膜101、導電膜111、半導体膜113E、及び、絶縁膜113DをY方向に分断し、半導体膜113Cの上面を露出させる溝である。この工程は、例えば、RIE等の方法によって行われる。
次に、図20に示す通り、開口op3のY方向の側面に、窒化シリコン等の絶縁膜105を形成する。この工程は、例えば、LPCVD及びRIE等の方法によって行われる。
次に、図21に示す通り、半導体膜113C、絶縁膜113B,113D、及び、ゲート絶縁膜130の一部を除去して、半導体膜120の下端部を露出させる。この工程は、例えば、ウェットエッチング等によって行われる。
次に、図22に示す通り、半導体膜113Aの上面、半導体膜113Eの下面、及び、半導体膜120の外周面の一部に半導体膜を形成して、半導体膜113を形成する。この工程は、例えば、CVD又はエピタキシャル結晶成長法等の方法によって行われる。
その後、ウェットエッチング等の方法によって絶縁膜105を除去し、導電膜111及び半導体膜113の開口op3への露出面を選択的に酸化して絶縁膜106,107(図3)を形成し、ウェットエッチング等の方法によって犠牲膜110Aを除去し、CVD等の方法によって導電膜110を形成し、CVD等の方法によって開口op3に絶縁膜ST(図2)を形成することにより、図3及び図4を参照して説明した構成が形成される。
[比較例]
次に、比較例について説明する。図23は、比較例に係る半導体記憶装置の構成を示す模式的な断面図である。
図23に示す通り、比較例に係る半導体記憶装置は、メモリ層MLcを備えておらず、メモリ層MLa中の半導体膜120a、トンネル絶縁膜131a、電荷蓄積膜132a、ブロック絶縁膜133a及び絶縁膜140aの上端部が、メモリ層MLb中の半導体膜120b、トンネル絶縁膜131b、電荷蓄積膜132b、ブロック絶縁膜133b及び絶縁膜140bの下端部に接続されている。
[第1の実施形態の効果]
半導体膜120a,120bの外周面は、導電膜110a,110bに設けられた貫通孔の内周面によって囲われる。また、この貫通孔の内径は、半導体膜120aの外径に応じた大きさとなる。半導体膜120a,120bは略テーパ状に形成されるため、導電膜110a,110bのうち、上方に位置するものほど大きい貫通孔を有することとなる。これは、図6を参照して説明した工程において形成される開口op1、及び、図9を参照して説明した工程において形成される開口op2の形状に起因する。
ここで、半導体膜120a,120bに印加される電界は、導電膜110a,110bに設けられた貫通孔の内径が小さいほど強くなる。特に、半導体膜120bの下端近傍においては、半導体膜120bに印加される電圧が極端に大きくなってしまう場合がある。この様な場合、読出動作等に際して半導体膜120bの下端近傍に対応するメモリセルMCのゲート電極に意図しない強さの電界が印加されてしまい、このメモリセルMCの電荷蓄積膜に電荷が注入されてしまい、メモリセルMCに保持されたデータが変化してしまう場合がある。
ここで、本実施形態に係る半導体記憶装置は、半導体膜120aの上端及び半導体膜120bの下端に接続された半導体膜120cを備えている。また、この半導体膜120cの外径は、半導体膜120aの上端の外径よりも小さく、半導体膜120bの下端の外径よりも大きい。これにより、メモリセルMCのゲート電極に印加される電界を緩和して、上述の様なデータの変化を抑制し、好適に制御可能な半導体記憶装置を提供することが可能である。
また、本実施形態においては、この様な構造を実現すべく、開口op2の形成(図9)後にエピタキシャル結晶成長法等の方法によって犠牲膜151を形成し(図10、図11)、開口op2の内周面及び犠牲膜151の上面にカバー膜130Bを形成している(図12)。また、ブロック絶縁膜133a,133bはカバー膜130A,130Bを介した酸化処理によって形成するのに対し、ブロック絶縁膜133cは犠牲膜110Aの直接的な酸化処理によって形成する(図16)。これにより、開口op2の下端近傍に形成されるブロック絶縁膜133の外径を大きくすることが可能である。これにより、この部分に対応する導電膜110の貫通孔の内径を大きくして、上述の様な意図しない強さの電界の印加を抑制することが可能である。
[備考]
本明細書においては、例えば、下記の事項について説明した。
[事項1]
基板と、
前記基板の表面と交差する第1方向に配設され、前記第1方向と交差する第2方向に延伸する複数の第1ゲート電極と、
前記第1方向に延伸し、前記複数の第1ゲート電極に対向し、前記基板側の一端の前記第2方向の幅が他端の前記第2方向の幅よりも小さい第1半導体膜と、
前記複数の第1ゲート電極及び前記第1半導体膜の間に設けられた第1ゲート絶縁膜と、
前記第1方向に配設され、前記第2方向に延伸し、前記複数の第1電極よりも前記基板から遠い複数の第2ゲート電極と、
前記第1方向に延伸し、前記複数の第2ゲート電極に対向し、前記基板側の一端の前記第2方向の幅が他端の前記第2方向の幅よりも小さい第2半導体膜と、
前記複数の第2ゲート電極及び前記第2半導体膜の間に設けられた第2ゲート絶縁膜と、
前記複数の第1ゲート電極及び前記複数の第2ゲート電極の間に設けられ、前記第2方向に延伸する第3ゲート電極と、
前記第1半導体膜の他端及び前記第2半導体膜の一端に接続され、前記第1方向の幅が前記第1半導体膜及び前記第2半導体膜よりも小さく、前記第2方向の幅が、前記第1半導体膜の他端の前記第2方向の幅よりも小さく、前記第2半導体膜の一端の前記第2方向の幅よりも大きい第3半導体膜と、
前記第3ゲート電極及び前記第3半導体膜の間に設けられた第3ゲート絶縁膜と
を備える半導体記憶装置。
[事項2]
前記第1方向に配設され、前記複数の第1ゲート電極及び前記複数の第2ゲート電極の間に設けられた複数の前記第3ゲート電極を備え、
前記第3半導体膜は、前記複数の第3ゲート電極に対向する
事項1記載の半導体記憶装置。
[事項3]
前記第1ゲート絶縁膜は、
前記第1ゲート電極及び前記第1半導体膜の間に設けられた第1絶縁膜と、
前記第1ゲート電極及び前記第1絶縁膜の間に設けられた第1電荷蓄積膜と、
前記第1ゲート電極及び前記第1電荷蓄積膜の間に設けられた第2絶縁膜と
を備え、
前記第2ゲート絶縁膜は、
前記第2ゲート電極及び前記第2半導体膜の間に設けられた第3絶縁膜と、
前記第2ゲート電極及び前記第3絶縁膜の間に設けられた第2電荷蓄積膜と、
前記第2ゲート電極及び前記第2電荷蓄積膜の間に設けられた第4絶縁膜と
を備え、
前記第3ゲート絶縁膜は、
前記第3ゲート電極及び前記第3半導体膜の間に設けられた第5絶縁膜と、
前記第3ゲート電極及び前記第5絶縁膜の間に設けられた第3電荷蓄積膜と、
前記第3ゲート電極及び前記第3電荷蓄積膜の間に設けられた第6絶縁膜と
を備える
事項1又は2記載の半導体記憶装置。
[事項4]
前記第5絶縁膜は、前記第1絶縁膜及び前記第3絶縁膜に接続され、
前記第3電荷蓄積膜は、前記第1電荷蓄積膜及び前記第2電荷蓄積膜に接続され、
前記第6絶縁膜は、前記第2絶縁膜に接続され、前記第4絶縁膜と離間する
事項3記載の半導体記憶装置。
[事項5]
前記第1方向に配設された複数の前記第6絶縁膜を備え、
前記複数の第6絶縁膜のうち最も前記基板に近いものが前記第2絶縁膜に接続される
事項4記載の半導体記憶装置。
[事項6]
前記第6絶縁膜の前記基板側の面は前記第1電荷蓄積膜の前記基板と反対側の端部に接続され、
前記第4絶縁膜の前記基板側の端部は前記第3電荷蓄積膜の前記基板と反対側の端部に接続されている
事項4記載の半導体記憶装置。
[事項7]
前記第6絶縁膜の前記第2方向の幅は、前記第4絶縁膜の前記基板側の一端の前記第2方向の幅よりも大きい
事項3〜6のいずれか1項記載の半導体記憶装置。
[事項8]
前記複数の第1ゲート電極の間に設けられた第1層間絶縁膜と、
前記複数の第2ゲート電極の間に設けられた第2層間絶縁膜と
を更に備え、
前記第2絶縁膜は、
前記第1ゲート電極及び前記第1半導体膜の間に設けられた第1部分と、
前記第1層間絶縁膜及び前記第1半導体膜の間に設けられた第2部分と
を備え、
前記第4絶縁膜は、
前記第2ゲート電極及び前記第2半導体膜の間に設けられた第3部分と、
前記第2層間絶縁膜及び前記第2半導体膜の間に設けられた第4部分と
を備え、
前記第1部分の前記第2方向における厚みは前記第2部分の前記第2方向における厚みよりも大きく、
前記第3部分の前記第2方向における厚みは前記第4部分の前記第2方向における厚みよりも大きい
事項3〜7のいずれか1項記載の半導体記憶装置。
[その他]
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
S…基板、CL…回路層、ML1,ML2,ML3…メモリ層、110a,110b,110c…導電膜、120a,120b,120c…半導体膜、130a,130b,130c…ゲート絶縁膜、131a,131b,131c…トンネル絶縁膜、132a,132b,132c…電荷蓄積膜、133a,133b,133c…ブロック絶縁膜。

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板の表面と交差する第1方向に配設され、前記第1方向と交差する第2方向に延伸する複数の第1ゲート電極と、
    前記第1方向に延伸し、前記複数の第1ゲート電極に対向し、前記基板側の一端の前記第2方向の幅が他端の前記第2方向の幅よりも小さい第1半導体膜と、
    前記複数の第1ゲート電極及び前記第1半導体膜の間に設けられた第1ゲート絶縁膜と、
    前記第1方向に配設され、前記第2方向に延伸し、前記複数の第1電極よりも前記基板から遠い複数の第2ゲート電極と、
    前記第1方向に延伸し、前記複数の第2ゲート電極に対向し、前記基板側の一端の前記第2方向の幅が他端の前記第2方向の幅よりも小さい第2半導体膜と、
    前記複数の第2ゲート電極及び前記第2半導体膜の間に設けられた第2ゲート絶縁膜と、
    前記複数の第1ゲート電極及び前記複数の第2ゲート電極の間に設けられ、前記第2方向に延伸する第3ゲート電極と、
    前記第1半導体膜の他端及び前記第2半導体膜の一端に接続され、前記第1方向の幅が前記第1半導体膜及び前記第2半導体膜よりも小さく、前記第2方向の幅が、前記第1半導体膜の他端の前記第2方向の幅よりも小さく、前記第2半導体膜の一端の前記第2方向の幅よりも大きい第3半導体膜と、
    前記第3ゲート電極及び前記第3半導体膜の間に設けられた第3ゲート絶縁膜と
    を備える半導体記憶装置。
  2. 前記第1方向に配設され、前記複数の第1ゲート電極及び前記複数の第2ゲート電極の間に設けられた複数の前記第3ゲート電極を備え、
    前記第3半導体膜は、前記複数の第3ゲート電極に対向する
    請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第1ゲート絶縁膜は、
    前記第1ゲート電極及び前記第1半導体膜の間に設けられた第1絶縁膜と、
    前記第1ゲート電極及び前記第1絶縁膜の間に設けられた第1電荷蓄積膜と、
    前記第1ゲート電極及び前記第1電荷蓄積膜の間に設けられた第2絶縁膜と
    を備え、
    前記第2ゲート絶縁膜は、
    前記第2ゲート電極及び前記第2半導体膜の間に設けられた第3絶縁膜と、
    前記第2ゲート電極及び前記第3絶縁膜の間に設けられた第2電荷蓄積膜と、
    前記第2ゲート電極及び前記第2電荷蓄積膜の間に設けられた第4絶縁膜と
    を備え、
    前記第3ゲート絶縁膜は、
    前記第3ゲート電極及び前記第3半導体膜の間に設けられた第5絶縁膜と、
    前記第3ゲート電極及び前記第5絶縁膜の間に設けられた第3電荷蓄積膜と、
    前記第3ゲート電極及び前記第3電荷蓄積膜の間に設けられた第6絶縁膜と
    を備える
    請求項1又は2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第5絶縁膜は、前記第1絶縁膜及び前記第3絶縁膜に接続され、
    前記第3電荷蓄積膜は、前記第1電荷蓄積膜及び前記第2電荷蓄積膜に接続され、
    前記第6絶縁膜は、前記第2絶縁膜に接続され、前記第4絶縁膜と離間する
    請求項3記載の半導体記憶装置。
  5. 前記複数の第1ゲート電極の間に設けられた第1層間絶縁膜と、
    前記複数の第2ゲート電極の間に設けられた第2層間絶縁膜と
    を更に備え、
    前記第2絶縁膜は、
    前記第1ゲート電極及び前記第1半導体膜の間に設けられた第1部分と、
    前記第1層間絶縁膜及び前記第1半導体膜の間に設けられた第2部分と
    を備え、
    前記第4絶縁膜は、
    前記第2ゲート電極及び前記第2半導体膜の間に設けられた第3部分と、
    前記第2層間絶縁膜及び前記第2半導体膜の間に設けられた第4部分と
    を備え、
    前記第1部分の前記第2方向における厚みは前記第2部分の前記第2方向における厚みよりも大きく、
    前記第3部分の前記第2方向における厚みは前記第4部分の前記第2方向における厚みよりも大きい
    請求項3又は4項記載の半導体記憶装置。
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