JP2020034098A - 管路閉塞用ストッパおよび管路閉塞方法 - Google Patents

管路閉塞用ストッパおよび管路閉塞方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熟練を要することなく、管路を容易に閉塞することが可能な管路閉塞用ストッパおよび管路閉塞方法の提供。【解決手段】管路閉塞用ストッパ1は、軸部材10を挿通可能なスリーブ部材20と、第1シール部材50と、第2シール部材60とを備えている。第1シール部材50は、第1フランジ部材30と第2フランジ部材40との間の距離が短縮されることにより拡径されて管路PLの内面を閉塞する。第2シール部材60は、ハンドル部材70の押圧により拡径されて管路PLの開口端を閉塞する。スリーブ部材20は、軸方向に沿って進退自在に設けられ、ハンドル部材70の押圧状態に応じて第2フランジ部材40の被係合部41aと係合可能な係合部22bを有している。第1フランジ部材30と第2フランジ部材40との間の距離は、係合部22bと被係合部41aとを係合させた状態でハンドル部材70を回転操作することにより短縮される。【選択図】図1

Description

本発明は、管路閉塞用ストッパおよび管路閉塞方法に関し、特に、流体が流通している状態であっても、管路を一時的に閉塞することが可能な管路閉塞用ストッパおよび管路閉塞方法に関するものである。
従来から、流体(例えば、都市ガス)が流通している状態で、管路(例えば、ガス管)を閉塞することが可能な管路閉塞用ストッパとして、例えば、特許文献1に記載のサービスチーズストッパが知られている。
このサービスチーズストッパは、ガス管の工事に用いられるものであって、
一端側に鍔部を有する押えバーと、
押えバーの他端側に設けられ、ハンドルを操作することにより回動されるナットと、
ナットに螺合するネジ部を有し、押えバーに内装されるシャフトと、
シャフトの一端側に設けられる円板と、
鍔部と円板との間に配置されるゴム製のシール体と、
を備えたものである。
このようなサービスチーズストッパによれば、サービスチーズの上部に取り付けたノーブロー作業バッグ内で、
(a)サービスチーズの上部に取り付けられたプラグを取り外す、
(b)サービスチーズの上部(開口端)からサービスチーズストッパを挿入する、
(c)サービスチーズストッパのハンドルを回してシール体を拡径させる、
といった手順を踏むことにより、ガスが流通している状態であっても、サービスチーズ内の流路を閉塞することが可能である。
実開昭48−040120号公報
ところで、特許文献1のような従来のストッパでは、管路に挿入した状態でハンドルを回すと(上記「(c)」の作業をおこなうと)、これにつられてシール体も供回りしてしまうため、管軸に対してシャフトを斜めにした状態で押し込むなどして、このような作業(回転操作)をおこなっているのが実情である。
すなわち、従来のストッパでは、管路の閉塞に、ある程度の熟練を要するため、作業者の熟練度等によっては、外部への流体の流出を止めることができず、かかる場合、上述したような作業を繰り返しおこなわなければならない、といった不都合があった。
特に、このような作業を、特許文献1のように、ノーブロー作業バッグ内でおこなう場合にあっては、「片手」でおこなわなければならないため、さらなる熟練を要しなければ、ガス管を閉塞することができない、といった問題が生じていた。
この点、特許文献1のような従来のストッパは、作業の容易性および効率性の観点から、改善の余地が多大にあるものといえる。
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであり、その目的は、熟練を要することなく、管路を容易に閉塞することが可能な管路閉塞用ストッパおよび管路閉塞方法を提供することにある。
上記課題は、本発明にかかる管路閉塞用ストッパによれば、軸部材と、前記軸部材が挿通されるスリーブ部材と、前記軸部材の一端側に設けられる第1フランジ部材と、前記スリーブ部材の前記一端側に設けられる第2フランジ部材と、前記スリーブ部材の他端側に配置され、所定方向に回転させることで前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離を変更することが可能なハンドル部材と、前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間に設けられ、前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離が短縮されることにより拡径されて管路の内面に圧着されるシール部材と、を備えた管路閉塞用ストッパにおいて、前記管路閉塞用ストッパは、前記スリーブ部材に前記シール部材と間隔を空けて設けられ、前記ハンドル部材の押圧により拡径されて前記管路を閉塞する第2シール部材を備え、前記スリーブ部材は、前記ハンドル部材の押圧状態に応じて前記第2フランジ部材上に設けられた被連接部に連接する連接位置と前記被連接部から離間する離間位置との間で軸方向に沿って進退自在に設けられ、前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離は、前記スリーブ部材を前記連接位置に移動させた状態で前記ハンドル部材を回転操作することにより短縮される、ことにより解決される。
また、上記課題は、本発明にかかる管路閉塞方法によれば、軸部材と、前記軸部材が挿通されるスリーブ部材と、前記軸部材の一端側に設けられる第1フランジ部材と、前記スリーブ部材の前記一端側に設けられる第2フランジ部材と、前記スリーブ部材の他端側に配置され、所定方向に回転させることで前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離を変更することが可能なハンドル部材と、前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間に設けられ、前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離が短縮されることにより拡径されて管路の内面に圧着されるシール部材と、を備えた管路閉塞用ストッパを用いて管路を閉塞する管路閉塞方法において、前記管路閉塞用ストッパは、前記スリーブ部材に前記シール部材と間隔を空けて設けられ、前記ハンドル部材の押圧により拡径されて前記管路を閉塞する第2シール部材を備え、前記スリーブ部材は、前記ハンドル部材の押圧状態に応じて前記第2フランジ部材上に設けられた被連接部に連接する連接位置と前記被連接部から離間する離間位置との間で軸方向に沿って進退自在に設けられ、前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離は、前記スリーブ部材が前記連接位置に移動された状態で前記ハンドル部材を回転操作することにより短縮され、前記管路閉塞用ストッパを前記管路の開口端から挿入する挿入工程と、前記ハンドル部材を押圧して前記第2シール部材を前記管路に圧着させる第1圧着工程と、前記第1圧着工程をおこなった後、前記ハンドル部材を回転操作して前記シール部材を前記管路の内面に圧着させる第2圧着工程と、を含む、ことによっても解決される。
なお、ここでいう「管路」とは、可燃性ガスや空気等の気体や、水や油等の液体が流通する管路に限られず、このような流体が流通しない管路、例えば、電線等が配線される管路をも広く含む意味である。
上記構成では、
(a)まず、「管路閉塞用ストッパ」を「管路の開口端」から挿入して、「第2シール部材」を「管路の開口端」の内面上に位置させる、
(b)次に、「ハンドル部材」を押圧して、「第2シール部材」を「管路の開口端」の内面に圧着させるとともに、スリーブ部材を(第2フランジ部材上に設けられた被連接部に連接する)「連接位置」に移動させる、
(c)その後、「ハンドル部材」を回転操作して、「シール部材」を「管路」内の所定部分(「管路の開口端」から離れた部分)に圧着させる、
といった手順を踏むことにより、「管路」を閉塞することができるように構成されている。
すなわち、上記構成では、「第2シール部材」による拡径状況等を確認しながら「管路の開口端」を塞いだ後、「管路」内の所定部分を「シール部材」でさらに塞ぐことができるため、流体が流通している場合であっても、外部への流体の流出を抑えつつ、「管路」を確実に閉塞することが可能である。
また、上記構成では、「ハンドル部材」の一連の操作(押圧操作→回転操作)により、「管路の開口端」および「管路」内の所定部分を閉塞することができるため、このような作業を「片手」でも十分におこなうことが可能である。
このように、上記構成を備えた発明によれば、比較的簡単な作業で「管路」を確実に閉塞することができる。
なお、上記管路閉塞用ストッパにかかる発明においては、前記スリーブ部材は、前記ハンドル部材の押圧により前記連接位置に移動されると、前記被連接部に設けられた被係合部と係合可能な係合部を有し、前記管路閉塞用ストッパは、前記係合部と前記被係合部との間の距離を離間する方向に付勢する付勢部材をさらに備える、と好適である。
また、上記管路閉塞用ストッパにかかる発明においては、前記スリーブ部材は、その前記他端側に設けられ、径方向外側に向けて突出する突出部を有し、前記第2シール部材は、その前記他端側の他端面に前記ハンドル部材の押圧により前記突出部が嵌入可能な嵌入部を有する、と好適である。
さらに、上記管路閉塞用ストッパにかかる発明においては、前記第2シール部材は、その前記一端側の一端部から前記他端側の他端部に向けて漸次拡径する傾斜面を有し、前記管路の内径は、前記一端部の外径よりも大きく、前記他端部の外径よりも小さい、と好適である。
また、上記管路閉塞用ストッパにかかる発明においては、前記第2シール部材の硬度は、前記シール部材の硬度よりも低い、と好適である。
なお、上記管路閉塞用ストッパおよび管路閉塞方法にかかる発明では、「係合部」を「スリーブ部材」に、また、「被係合部」を「第2フランジ部材」上に設けたが、以下に示す他の発明のように、「係合部」を「第2軸部材」に、また、「被係合部」を「第1軸部材」に設けることもできる。
このように構成しても、上記管路閉塞用ストッパおよび管路閉塞方法にかかる発明と同様に、比較的簡単な作業で「管路」を確実に閉塞することが可能である。
具体的に、他の発明にかかる管路閉塞用ストッパは、軸部材と、前記軸部材が挿通されるスリーブ部材と、前記軸部材の一端側に設けられる第1フランジ部材と、前記スリーブ部材の前記一端側に設けられる第2フランジ部材と、前記スリーブ部材の他端側に配置され、所定方向に回転させることで前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離を変更することが可能なハンドル部材と、前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間に設けられ、前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離が短縮されることにより拡径されて管路の内面に圧着されるシール部材と、を備えた管路閉塞用ストッパにおいて、前記管路閉塞用ストッパは、前記スリーブ部材に前記シール部材と間隔を空けて設けられ、前記ハンドル部材の押圧により拡径されて前記管路を閉塞する第2シール部材を備え、前記軸部材は、前記第1フランジ部材が設けられた第1軸部材と、前記ハンドル部材に連結され、前記ハンドル部材の押圧状態に応じて前記第1軸部材に連接する連接位置と前記第1軸部材から離間する離間位置との間で軸方向に沿って進退自在に設けられる第2軸部材と、を有し、前記第2軸部材は、前記ハンドル部材の押圧により前記連接位置に移動されると、前記第1軸部材に設けられた被係合部と係合する係合部を有し、前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離は、前記係合部と前記被係合部とを係合させた状態で前記ハンドル部材を回転操作することにより短縮される、
ように構成される。
また、他の発明にかかる管路閉塞方法は、軸部材と、前記軸部材が挿通されるスリーブ部材と、前記軸部材の一端側に設けられる第1フランジ部材と、前記スリーブ部材の前記一端側に設けられる第2フランジ部材と、前記スリーブ部材の他端側に配置され、所定方向に回転させることで前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離を変更することが可能なハンドル部材と、前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間に設けられ、前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離が短縮されることにより拡径されて管路の内面に圧着されるシール部材と、を備えた管路閉塞用ストッパを用いて管路を閉塞する管路閉塞方法において、前記管路閉塞用ストッパは、前記スリーブ部材に前記シール部材と間隔を空けて設けられ、前記ハンドル部材の押圧により拡径されて前記管路を閉塞する第2シール部材を備え、前記軸部材は、前記第1フランジ部材が設けられた第1軸部材と、前記ハンドル部材に連結され、前記ハンドル部材の押圧状態に応じて前記第1軸部材に連接する連接位置と前記第1軸部材から離間する離間位置との間で軸方向に沿って進退自在に設けられる第2軸部材と、を有し、前記第2軸部材は、前記ハンドル部材の押圧によって前記連接位置に移動されると、前記第1軸部材に設けられた被係合部と係合する係合部を有し、前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離は、前記係合部と前記被係合部とを係合させた状態で前記ハンドル部材を回転操作することにより短縮され、前記管路閉塞用ストッパを前記管路の開口端から挿入する挿入工程と、前記ハンドル部材を押圧して前記第2シール部材を前記管路に圧着させる第1圧着工程と、前記ハンドル部材を押圧して前記係合部を前記被係合部に係合させる係合工程と、前記係合工程をおこなった後、前記ハンドル部材を回転操作して前記シール部材を前記管路の内面に圧着させる第2圧着工程と、を含む、ように構成される。
なお、上記管路閉塞用ストッパにかかる他の発明においては、前記管路閉塞用ストッパは、前記係合部と前記被係合部との間の距離を離間する方向に付勢する付勢部材をさらに備える、と好適である。
また、上記管路閉塞用ストッパにかかる他の発明においては、前記係合部と前記被係合部との係合状態を保持可能なロック手段をさらに備える、と好適である。
さらに、上記管路閉塞用ストッパにかかる他の発明においては、前記管路閉塞用ストッパは、前記スリーブ部材に設けられ、前記軸部材に形成されたラック状のギアに係合することにより前記スリーブ部材に対する前記軸部材の前記他端側への移動を規制する移動規制手段をさらに備える、と好適である。
また、上記管路閉塞用ストッパにかかる他の発明においては、前記第2シール部材は、その前記一端側の一端部から前記他端側の他端部に向けて漸次拡径する傾斜面を有し、前記管路の内径は、前記一端部の外径よりも大きく、前記他端部の外径よりも小さい、と好適である。
さらに、上記管路閉塞用ストッパにかかる他の発明においては、前記第2シール部材の硬度は、前記シール部材の硬度よりも低い、と好適である。
以上のように、本発明にかかる管路閉塞用ストッパおよび管路閉塞方法によれば、簡易な構成でありながらも、熟練を要することなく、比較的簡単な作業で管路を確実に閉塞することができる。
本実施形態にかかる管路閉塞用ストッパの一例を示す断面図である。 図1の管路閉塞用ストッパの斜視図である。 図1の管路閉塞用ストッパを構成する第2シール部材の斜視図である。 図1の管路閉塞用ストッパをサービスチーズに押圧した状態を示す断面図である。 図4の後の状態を示す断面図であって、係合部を被係合部に係合させた状態を示す図である。 図5の後の状態を示す図であって、サービスチーズの上流端側を第1シール部材で閉塞している状態を示す図である。 本実施形態にかかる管路閉塞方法を説明するためのフロー図である。 管路閉塞用ストッパの変形例を示す断面図である。 管路閉塞用ストッパのさらなる変形例を示す断面図である。
以下、本発明の一形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態にかかる管路閉塞用ストッパの一例を示す断面図、図2は図1の管路閉塞用ストッパの斜視図、図3は図1の管路閉塞用ストッパを構成する第2シール部材の斜視図、図4は図1の管路閉塞用ストッパをサービスチーズに押圧した状態を示す断面図、図5は図4の後の状態を示す断面図であって、係合部を被係合部に係合させた状態を示す図、図6は図5の後の状態を示す図であって、サービスチーズの上流端側を第1シール部材で閉塞している状態を示す図、図7は本実施形態にかかる管路閉塞方法を説明するためのフロー図である。「一端」側はサービスチーズの上流端側(管路閉塞用ストッパでは第1シール部材側)を、また、「他端」側はサービスチーズの下流端側(管路閉塞用ストッパではハンドル部材側)を、それぞれ示している。
図1は、本実施形態にかかる管路閉塞用ストッパ1を用いて、ガス管Pおよびこれに接続される継手類(例えば、サービスチーズST)等からなる管路PLを閉塞している様子を示したものである。なお、上記管路閉塞用ストッパ1と、管路PLとが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「管路閉塞用ストッパ」と、「管路」とに該当する。
ここで、管路閉塞用ストッパ1について説明する前に、本実施形態にかかる管路PLについて図1を参照しつつ説明する。
図1に示すように、管路PLを構成するガス管Pは、樹脂(例えば、塩化ビニル樹脂)等によって被覆された鋼管(被覆層Cを有する鋼管)からなり、基幹となるガス供給ラインから供給された可燃性ガス(本実施形態では、都市ガス)をガスメータ等に導出するための配管である。
管路PLの所定位置には、ガス管P同士を連結する分岐継手(いわゆるチーズ)が設けられ、この分岐継手の分岐部に、サービスチーズSTがネジ接合により取り付けられている。なお、これらサービスチーズST等の継手類の外面には、ガス管Pと同様、その外面に被覆層Cが設けられている。
詳しくは後述するが、本実施形態では、サービスチーズSTの下流端STbを塞ぐプラグ(図示省略)を取り外した後、その下流端STbから管路閉塞用ストッパ1を挿入して、サービスチーズST内の流路を閉塞するようにしている。なお、以下においては、管路閉塞用ストッパ1でサービスチーズST内の流路を閉塞した後、サービスチーズSTの分岐端STcに接続されるガス管Pを撤去する場合を例にとって説明するが、分岐端STcに新たなガス管Pを接続して配管してもよいことはもちろんである。
次に、管路閉塞用ストッパ1について図1〜図3を参照しつつ説明する。
図1および図2に示すように、管路閉塞用ストッパ1は、軸部材10と、スリーブ部材20と、第1フランジ部材30と、第2フランジ部材40と、第1シール部材50と、第2シール部材60と、ハンドル部材70と、付勢部材80とを備えている。なお、上記軸部材10と、スリーブ部材20と、第1フランジ部材30と、第2フランジ部材40と、第1シール部材50と、第2シール部材60と、ハンドル部材70とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「軸部材」と、「スリーブ部材」と、「第1フランジ部材」と、「第2フランジ部材」と、「シール部材」と、「第2シール部材」と、「ハンドル部材」と、「付勢部材」とに該当する。
軸部材10は、棒状に形成された鋼製の部材からなり、その一端側および他端側に、それぞれ、雄ネジ部10a,10bが形成されている。
雄ネジ部10aには、雌ネジ部30aが形成された第1フランジ部材30を螺着した後、ナット11が締め込まれるようになっている。すなわち、本実施形態では、ナット11および第1フランジ部材30が、いわゆるダブルナットの状態で、軸部材10に固定されるように構成されている。
一方、雄ネジ部10bには、雌ネジ部71aが形成されたハンドル部材70が回動自在に取り付けられている。
スリーブ部材20は、鋼製の部材からなり、軸部材10を挿通可能な筒状の本体部21と、当接板部22と、複数(本実施形態では、「4個」)の突出部23とを有している。
詳しくは後述するが、スリーブ部材20は、ハンドル部材70の押圧状態に応じて、第2フランジ部材40から離間する位置(図4参照、以下、「離間位置」と称す)と、第2フランジ部材40に当接する位置(図5参照、以下、「当接位置」と称す)との間で移動自在に構成されている。なお、上記突出部23と、「離間位置」と、「当接位置」とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「突出部」と、「離間位置」と、「連接位置」とに該当する。
当接板部22は、円環状に形成された板部材からなり、軸部材10を挿通可能な貫通穴22aと、一端面から鍵状(断面L字状)に突出する複数(本実施形態では、「4」個)の係合部22bとを有している。この当接板部22は、本体部21の一端に溶接等により取り付けられている。詳しくは後述するが、係合部22bは、スリーブ部材20を「当接位置」に移動させた状態で所定方向に回すことにより、第2フランジ部材40の被係合部41aに係合されるように構成されている(図2および図5参照)。なお、上記係合部22bと、被係合部41aとが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「係合部」と、「被係合部」とに該当する。
複数の突出部23は、本体部21の他端側寄りの外周面から径方向外側へ向けて突出するように設けられている。詳しくは後述するが、複数の突出部23は、スリーブ部材20を「離間位置」から「当接位置」に移動させる際、第2シール部材60の嵌入溝部62に嵌入されるようになっている。なお、上記嵌入溝部62が特許請求の範囲に記載の「嵌入部」に該当する。
第1フランジ部材30は、円環状に形成された鋼製の板部材からなり、その中央部に、軸部材10の雄ネジ部10aに螺合可能な雌ネジ部30aが形成されている。
上述したように、本実施形態では、軸部材10の雄ネジ部10aに第1フランジ部材30の雌ネジ部30aを螺着させた後、ナット11を締め込むことにより、これらがダブルナットの状態で軸部材10に固定されるようになっている。
第2フランジ部材40は、鋼製の部材からなり、円環状に形成された板状の被当接板部41と、軸部材10を挿通可能な筒状部42とを有している。なお、上記被当接板部41が特許請求の範囲に記載の「被連接部」に該当する。
被当接板部41は、他端面から鍵状(断面L字状)に突出する複数(本実施形態では、「4」個)の被係合部41aを有している。上述したように、被係合部41aは、スリーブ部材20を「当接位置」に移動させた状態で所定方向に回すことにより、スリーブ部材20の係合部22bに係合されるようになっている。なお、上述したような係合部22bおよび被係合部41aは、図示したものに限られず、その形状や個数等を適宜変更することも可能である。また、本実施形態では、被係合部41aを、第2フランジ部材40と一体的に形成したが、別体で形成することも可能である。
筒状部42は、後述する第1シール部材50の貫通穴51よりも若干小さい外径を有し、その他端に被当接板部41の一端面が溶接等により取り付けられている。
第1シール部材50は、略円柱状に形成されたゴム部材(例えば、ブチルゴムや天然ゴム)からなり、その中央部には、第2フランジ部材40の筒状部42を嵌入することが可能な貫通穴51が形成されている。
第1シール部材50は、
(a)貫通穴51に第2フランジ部材40の筒状部42を嵌入する、
(b)この筒状部42に、第1フランジ部材30が取り付けられた軸部材10を挿通する、
ことにより、第1フランジ部材30と第2フランジ部材40との間に狭み込まれた状態で、配置されるようになっている。
このように配置された第1シール部材50は、第1フランジ部材30と第2フランジ部材40との間の距離が短縮(第1フランジ部材30が他端側へ移動)されることにより、拡径(潰れ変形)されるようになっている。
詳しくは後述するが、本実施形態では、スリーブ部材20の係合部22bを第2フランジ部材40の被係合部41aに係合させた状態(スリーブ部材20を「当接位置」に移動させた状態)で、ハンドル部材70を回すことにより、第1フランジ部材30と第2フランジ部材40との間の距離を短縮されるように構成されている。
また、本実施形態では、第1シール部材50をサービスチーズSTの上流端STa側の位置で拡径させることにより、その位置よりも下流側への可燃性ガスの流出を抑制することが可能となっている。
図1〜図3に示すように、第2シール部材60は、第1シール部材50よりも硬度の低いゴム部材(例えば、ブチルゴムや天然ゴム)からなり、略円錐台状に形成されている。
具体的に、この第2シール部材60は、サービスチーズSTの下流端STbの内径よりも小さい直径の一端面60aと、サービスチーズSTの下流端STbの内径よりも大きい直径の他端面60bと、一端面60aと他端面60bとを連結する傾斜面60cとが設けられた形状となっている。なお、上記サービスチーズSTの下流端STbと、一端面60aと、他端面60bと、傾斜面60cが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「開口端」と、「一端部」と、「他端部」と、「傾斜面」とに該当する。
また、第2シール部材60は、貫通穴61と、嵌入溝部62と、切断部63とを有し、一端面60aが第1シール部材50側(一端側)となる向きで、スリーブ部材20に取り付けられるようになっている。
貫通穴61は、一端面60aおよび他端面60bの各中央部を貫通するように形成され、スリーブ部材20の外径と略同一の直径を有している。
嵌入溝部62は、貫通穴61の開口周縁に連続して形成され、スリーブ部材20に形成された複数の突出部23が同時に嵌入可能な位置に複数(本実施形態では、「4個」)設けられている。
詳しくは後述するが、本実施形態では、スリーブ部材20を所定位置まで回転させた後、ハンドル部材70を押圧することで、突出部23を嵌入溝部62に嵌入させることできるようになっている。また、本実施形態では、突出部23を嵌入溝部62に嵌入することにより、スリーブ部材20が「当接位置」に移動されるように構成されている(図5参照)。
切断部63は、傾斜面60cと貫通穴61との間で、かつ、一端面60aと他端面60bとの間を、それぞれ、直線状に切断するように形成されている。
第2シール部材60は、切断部63を開口させた状態で、スリーブ部材20の側方から押し込むことにより、スリーブ部材20の外周面に簡単に取り付けることができるようになっている。なお、第2シール部材60をスリーブ部材20から取り外す場合、これと逆の手順を踏めばよい。
このように、本実施形態では、第2シール部材60に切断部63が設けられているため、第2シール部材60を交換する場合、例えば、第2シール部材60が劣化した場合や、内径の異なるその他の管路PLに管路閉塞用ストッパ1を用いる場合に、このような作業を簡単におこなうことが可能となっている。なお、本実施形態では、第2シール部材60に切断部63を形成したが、これを省略することも可能である。
詳しくは後述するが、第2シール部材60は、サービスチーズSTの下流端STbを覆った状態でハンドル部材70を押圧することにより、サービスチーズSTの下流端STbが閉塞されるように構成されている(図4参照)。
特に、本実施形態では、第2シール部材60が、第1シール部材50よりも硬度の低い部材(変形させやすい部材)により形成されているため、比較的少ない力(押圧力)でサービスチーズSTからの可燃性ガスの流出を抑制することが可能となっている。
ハンドル部材70は、鋼製の部材からなり、本体部71と、把持部72とを有している。
本体部71は、略円柱形状を有し、その中央部に、軸部材10の雄ネジ部10bに螺合可能な雌ネジ部71aが形成されている。
把持部72は、本体部71の外周面から径方向外側へ向けて突出して設けられ、その先端部には、把持部72の長さを延長することが可能な延長部72aが軸支されている。
このように構成されたハンドル部材70は、軸部材10の雄ネジ部10bに、本体部71の雌ネジ部71aを螺着することにより、軸部材10に対して回動自在に取り付けられるようになっている。
付勢部材80は、軸部材10に外装された状態で、スリーブ部材20の当接板部22と第2フランジ部材40の被当接板部41との間に配置されている。
この状態で、付勢部材80は、当接板部22と被当接板部41とを離間する方向に付勢するように構成されている。
このため、本実施形態では、
(a)係合部22bおよび被係合部41aが係合されると、スリーブ部材20が、付勢部材80の付勢力に抗して「当接位置」に保持される一方(図2および図5参照)、
(b)係合部22bおよび被係合部41aの係合状態が解除されると、スリーブ部材20が、付勢部材80の付勢力によって、いわば自動的に「離間位置」に移動される(図1および図2参照)、
ようになっている。
なお、本実施形態では、いわゆる圧縮コイルバネを用いているが、その他の付勢部材(例えば、ゴム部材)を用いることも可能である。
また、本実施形態では、
(a)スリーブ部材20を押圧した後に回転させることで、係合部22bおよび被係合部41aが係合される(「ロック状態」となる)一方、
(b)スリーブ部材20をそれとは反対方向に回転させることで、これらの係合が解除される(「ロック解除状態」となる)、
いわゆる「ツイストロック機構」を採用したが、これに限定されるものではない。
例えば、
(a)スリーブ部材20を押圧することで「ロック状態」となる一方、
(b)再度、スリーブ部材20を押圧することで「ロック解除状態」となる、
公知の「プッシュロック機構」を採用することもできる。
さらに、本実施形態では、係合部22b、被係合部41aおよび付勢部材80を設けたが、必要に応じて、これらを省略することも可能である。
次に、管路閉塞用ストッパ1を用いた管路PLの閉塞方法(管路閉塞方法)について図1〜図7を参照しつつ説明する。なお、以下においては、
・管路PLに可燃性ガスが流通している、
・サービスチーズSTの下流端STbにプラグ(図示省略)が取り付けられている、
といった条件のもと、サービスチーズSTの分岐端STcから延設されるガス管Pを撤去する場合を例にとって説明する。
図7に示すように、本実施形態にかかる管路閉塞方法は、ノーブロー作業バッグ取付工程S100と、プラグ取外工程S200と、管路閉塞用ストッパ挿入工程S300と、第2シール部材圧着工程S400と、ノーブロー作業バッグ取外工程S500と、第1シール部材圧着工程S600と、ガス管撤去工程S700と、復旧工程S800とを備えている。なお、上記管路閉塞用ストッパ挿入工程S300と、第2シール部材圧着工程S400と、第1シール部材圧着工程S600とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「挿入工程」と、「第1圧着工程」と、「係合工程」および「第2圧着工程」とに該当する。
(ノーブロー作業バッグ取付工程S100)
図1および図7に示すように、本実施形態にかかる管路閉塞方法は、ノーブロー作業バッグ取付工程S100をおこなうことから始まる。
具体的に、ノーブロー作業バッグ取付工程S100では、サービスチーズSTの下流端STbにノーブロー作業バッグNBを取り付ける作業をおこなう。
なお、ノーブロー作業バッグNBは、今や公知であるため、詳しい説明を省略するが、本実施形態においても、外部への可燃性ガスの流出を抑えつつ、その内部において、プラグの取り外し等のガス工事を「片手」でおこなうことができるように構成されている。
本実施形態では、このようなノーブロー作業バッグ取付工程S100をおこなった後、次工程であるプラグ取外工程S200がおこなわれるようになっている。なお、ノーブロー作業バッグ取付工程S100においては、可燃性ガスの外部への不用意な流出を防止する観点から、ノーブロー作業バッグNBの内部に、次工程以降で用いられる管路閉塞用ストッパ1や、その他の工具(例えば、レンチ)等を事前に格納しておくのが望ましい。
(プラグ取外工程S200)
プラグ取外工程S200では、サービスチーズSTの下流端STbに取り付けられたプラグ(図示省略)を取り外す作業をおこなう。
具体的に、プラグ取外工程S200では、ノーブロー作業バッグNB内で、レンチ等の工具を用いてプラグを取り外す作業をおこなう。
本実施形態では、このようなプラグ取外工程S200をおこなった後、次工程である管路閉塞用ストッパ挿入工程S300がおこなわれるようになっている。
(管路閉塞用ストッパ挿入工程S300)
管路閉塞用ストッパ挿入工程S300では、サービスチーズSTの下流端STbから管路閉塞用ストッパ1を挿入する作業をおこなう。
具体的に、管路閉塞用ストッパ挿入工程S300では、ノーブロー作業バッグNB内で、管路閉塞用ストッパ1をサービスチーズST内に挿入して、第2シール部材60の傾斜面60cをサービスチーズSTの下流端STbの内面に当接させる作業をおこなう。なお、本実施形態では、この状態で、第1シール部材50が、サービスチーズSTの上流端STa側を塞ぐことが可能な位置に配置されるようになっている。
本実施形態では、このような管路閉塞用ストッパ挿入工程S300をおこなった後、次工程である第2シール部材圧着工程S400がおこなわれるようになっている。
(第2シール部材圧着工程S400)
図2、図4および図7に示すように、第2シール部材圧着工程S400では、ノーブロー作業バッグNB内で、ハンドル部材70を押圧することにより、第2シール部材60を拡径させる作業をおこなう。
具体的に、第2シール部材圧着工程S400では、突出部23が第2シール部材60の他端面60b上に位置している状態(図2に示す状態、以下、この状態におけるスリーブ部材20の位置を「押圧位置」と称す)で、ハンドル部材70を「片手」で押圧する作業をおこなう。
これにより、第2シール部材60は、スリーブ部材20の突出部23によって良好に押圧されるため、ハンドル部材70の押圧力に応じて、サービスチーズSTの下流端STbに圧着(サービスチーズSTの下流端が閉塞)されていくこととなる。なお、このような第2シール部材60によるサービスチーズSTの閉塞は、可燃性ガスの流出音を聞きつつ、第2シール部材60の拡径状況をノーブロー作業バッグNB越しに視ながら、おこなうことが可能である。
本実施形態では、サービスチーズSTの下流端STbが閉塞される(サービスチーズSTの下流端STbからの可燃性ガスの流出が止まる)と、次工程であるノーブロー作業バッグ取外工程S500がおこなわれるようになっている。
(ノーブロー作業バッグ取外工程S500)
ノーブロー作業バッグ取外工程S500では、サービスチーズSTの下流端STbに取り付けられたノーブロー作業バッグNBを取り外す作業をおこなう。
本実施形態では、上記ノーブロー作業バッグ取外工程S500をおこなった後、次工程である第1シール部材圧着工程S600がおこなわれるようになっている。
(第1シール部材圧着工程S600)
図2および図5〜図7に示すように、第1シール部材圧着工程S600では、ハンドル部材70を所定方向(本実施形態では、時計回り)に回して、第1シール部材50を拡径(第1フランジ部材30と第2フランジ部材40との間の距離を短縮)させる作業をおこなう。
具体的に、第1シール部材圧着工程S600では、
(a)スリーブ部材20を所定方向に回転させて、第2シール部材60の嵌入溝部62上に第2シール部材60の突出部23を位置させる(図2参照、以下、このスリーブ部材20の位置を「嵌入位置」と称す)、
(b)その状態で、ハンドル部材70を押圧しながら、スリーブ部材20を所定方向にさらに回転させることで、係合部22bを第2フランジ部材40の被係合部41aに係合させる(図2および図5参照)、
(c)係合部22bと被係合部41aとを係合させた状態で、ハンドル部材70を所定方向に回転させる(図6参照、特許請求の範囲に記載の「第2圧着工程」に該当)、
作業をおこなう。なお、スリーブ部材20の「嵌入位置」への移動を容易にするため、スリーブ部材20の本体部21と第2シール部材60の貫通穴61との間に、予め、潤滑剤(例えば、グリス)を塗布しておくことも可能である。
これにより、サービスチーズSTの上流端STaが第1シール部材50によって閉塞(圧着)されるため、それよりも下流側(サービスチーズSTの下流端STbおよび分岐端STc)への可燃性ガスの流出を止めることが可能となる。なお、本実施形態では、第1シール部材圧着工程S600をおこなう前に、ノーブロー作業バッグNBがサービスチーズSTから取り外されているため、第1シール部材50によるサービスチーズSTの閉塞を「両手」で確実におこなうことが可能である。
本実施形態では、サービスチーズSTの上流端STaが第1シール部材50により閉塞されることで終了し、その後、ガス管撤去工程S700がおこなわれるようになっている。なお、本実施形態では、ノーブロー作業バッグ取外工程S500を、第1シール部材圧着工程S600をおこなう前におこなったが、第1シール部材圧着工程S600をおこなった後におこなうことも可能である。
(ガス管撤去工程S700)
ガス管撤去工程S700では、サービスチーズSTの分岐端STcから延びるガス管Pを撤去するとともに、この分岐端STcにプラグ(図示省略)を取り付ける作業をおこなう。
本実施形態では、このようなガス管撤去工程S700をおこなった後、次工程である復旧工程S800がおこなわれるようになっている。
(復旧工程S800)
復旧工程S800では、
(a)まず、サービスチーズSTの下流端STbにノーブロー作業バッグNBを取り付ける、
(b)次に、ノーブロー作業バッグNB内で、ハンドル部材を所定方向(本実施形態では、反時計回り)に回して、管路閉塞用ストッパ1を取り外すとともに、サービスチーズSTの下流端STbにプラグ(図示省略)を取り付ける、
(c)その後、ノーブロー作業バッグNBをサービスチーズSTから取り外す、
といった作業をおこなう。
本管路閉塞方法は、このような復旧工程S800をおこなうことで終了するようになっている。
以上のように、本実施形態では、
(a)サービスチーズSTの下流端STbの内面上に、第2シール部材60の傾斜面60cを位置させる、
(b)次に、スリーブ部材20を「押圧位置」に位置させた状態で、ハンドル部材70を押圧して、第2シール部材60をサービスチーズSTの下流端STbに圧着させる(図4参照)、
(c)その後、スリーブ部材20を「嵌入位置」に位置させた状態で、ハンドル部材70を押圧して、スリーブ部材20の係合部22bを第2フランジ部材40の被係合部41aに係合させる(図5参照)、
(d)係合部22bと被係合部41aとを係合させた状態で、ハンドル部材70を所定方向に回転させて、第1シール部材50をサービスチーズSTの上流端STa側に圧着させる(図6参照)、
といった手順を踏むことで、サービスチーズST内の流路が閉塞されるように構成されている。
すなわち、本実施形態では、
(a)第2シール部材60による拡径状況を確認等しながら、サービスチーズSTの下流端STbを塞いだ後、
(b)サービスチーズSTの上流端STa側を第1シール部材50で「さらに」塞ぐ、
ように構成されているため、可燃性ガスが管路PL内を流通している状態であっても、外部への可燃性ガスの流出を抑えつつ、管路PL(サービスチーズST)を確実に閉塞することが可能である。
また、本実施形態では、ハンドル部材70の一連の操作(押圧操作→回転操作)で、サービスチーズSTの上流端STa側および下流端STb側を閉塞することが可能なため、このような作業を「片手」であっても十分におこなうことができる。
このように、本実施形態では、比較的な簡単な作業で管路PL(サービスチーズST)を確実に閉塞することが可能である。
なお、本実施形態(以下、この形態を「第1実施形態」と称す)では、スリーブ部材20を「押圧位置」まで移動(回転)させた後、ハンドル部材70を押圧することにより、第2シール部材60がサービスチーズSTの下流端STbに圧着されるように構成したが、これに限定されるものではない。
例えば、図8に示すような管路閉塞用ストッパ1´(以下、この形態を「第2実施形態」と称す)のように、スリーブ部材20´を回転させなくとも、第2シール部材60がサービスチーズSTの下流端STbに圧着されるように構成することもできる。
以下、このような管路閉塞用ストッパ1´について図8を参照しつつ説明する。なお、「第2実施形態」は、上記「第1実施形態」のスリーブ部材20の突出部23の形状および第2シール部材60の嵌入溝部62(嵌入部)の形状が異なるのみで、その他の構成は同一であるため、図面に同一の符号を付してその説明を省略する。
図8に示すように、管路閉塞用ストッパ1´は、突出部23´を有するスリーブ部材20´と、この突出部23´が嵌入可能な嵌入部62´を有する第2シール部材60´とを備えている。
突出部23´は、略円錐台形状を有し、一端側に向かうのにしたがって漸次縮径するように、本体部21´の外周面から突設されている。
一方、嵌入部62´は、突出部23´と同様、略円錐台形状を有し、他端面60bから一端面60aに向かうのにしたがって漸次縮径するように切り欠かかれている。また、軸方向に対する嵌入部62´の傾斜角度θ2は、突出部23´の傾斜角度θ1よりも小さくなるように形成されている。
このように構成された管路閉塞用ストッパ1´では、ハンドル部材70を押し込む(押圧する)だけで、突出部23´の嵌入部62´への嵌入により、第2シール部材60´を拡径させることができるようになっている(図7の「第2シール部材圧着工程S400」参照)。
なお、本実施形態では、その後、スリーブ部材20´を所定方向に回すことにより、係合部22bを第2フランジ部材40の被係合部41aに係合させることが可能である。
以上のように、本実施形態によれば、上記「第1実施形態」のように、スリーブ部材20´を「押圧位置」から「嵌入位置」へ移動(回転)させる必要がないため、操作性の向上を確実に図ることが可能である。
なお、上記「第1実施形態」および「第2実施形態」では、第2フランジ部材40上に被係合部41aを、また、スリーブ部材20(スリーブ部材20´)に係合部22bを、設けたが、これに限定されるものではない。
例えば、図9に示す管路閉塞用ストッパ101(以下、この形態を「第3実施形態」と称す)のように、軸部材110を第1軸部材111と第2軸部材116とに分割したうえ、第1軸部材111に被係合部113を、また、第2軸部材116に係合部118を、設けることも可能である。
以下、このように構成された管路閉塞用ストッパ101について図9を参照しつつ説明する。なお、「第1実施形態」と同様な構成については、必要がある場合を除き、同一の符号を付してその説明を省略する。
図9に示すように、管路閉塞用ストッパ101は、軸部材110と、スリーブ部材120と、第1フランジ部材30と、第2フランジ部材140と、第1シール部材50と、第2シール部材160と、ハンドル部材70と、付勢部材180とを備えている。なお、上記管路閉塞用ストッパ101と、軸部材110と、スリーブ部材120と、第1フランジ部材30と、第2フランジ部材140と、第1シール部材50と、第2シール部材160と、ハンドル部材70と、付勢部材180とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「管路閉塞用ストッパ」と、「軸部材」と、「スリーブ部材」と、「第1フランジ部材」と、「第2フランジ部材」と、「シール部材」と、「第2シール部材」と、「ハンドル部材」と、「付勢部材」とに該当する。
軸部材110は、棒状に形成された鋼製の部材からなり、第1軸部材111と、第1軸部材111の他端側に配置される第2軸部材116とを有している。詳しくは後述するが、第2軸部材116は、ハンドル部材70の押圧状態に応じて、第1軸部材111から離間する位置(図9に示す位置、以下、「離間位置」と称す)と、第1軸部材111に連接する位置(以下、「連接位置」と称す)との間で移動自在に構成されている。なお、上記第1軸部材111と、第2軸部材116と、「離間位置」と、「連接位置」とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「第1軸部材」と、「第2軸部材」と、「離間位置」と、「連接位置」とに該当する。
第1軸部材111は、一端側に雄ネジ部112aが形成された本体部112と、本体部112の他端に溶接等により取り付けられる被係合部113と、被係合部113の一端側の外周面から鍔状に突出する鍔部114とを有している。なお、上記被係合部113が特許請求の範囲に記載の「被係合部」および「ロック手段」に該当する。
雄ネジ部112aには、上記「第1実施形態」と同様に、ナット11および第1フランジ部材30が、いわゆるダブルナットの状態で固定されるようになっている。
被係合部113は、断面多角状(例えば、後述する係合部118の係合部118Aと嵌合する断面六角状)に形成され、外周面の所定位置に、周方向に沿って窪む溝部113aが形成されている。なお、この溝部113aは、第2軸部材116が「連接位置」に移動された状態で、後述する係合部118のボール118Cと嵌合するように構成されている。なお、被係合部113は、断面多角状に形成する場合に限られず、例えば、断面円状に形成することも可能である。
鍔部114は、第1軸部材111および第2フランジ部材140が組み付けられた状態で、第1軸部材111の一端側への移動を規制するように機能する。
第2軸部材116は、他端側に雄ネジ部117aが形成された本体部117と、本体部117の一端に溶接等により取り付けられる係合部118とを有している。なお、上記係合部118が特許請求の範囲に記載の「係合部」および「ロック手段」に該当する。
雄ネジ部117aには、上記「第1実施形態」と同様に、雌ネジ部71aが形成されたハンドル部材70が回動自在に取り付けられている。
係合部118は、いわゆるプッシュロック式のアダプタであって、被係合部113と略同一形状の穴部を有する本体部118Aと、本体部118Aの外周上をスライド移動可能なガイドスリーブ118Bと、本体部118Aの側壁に形成された貫通孔に配置されるボール118Cと、ガイドスリーブ118Bを他端側へ付勢する付勢部材(本実施形態では、圧縮コイルバネ)118Dとを有している。
このようなプッシュロック式のアダプタは、例えば、ビットを交換可能な電動ドライバに属する技術分野などにおいて、広く用いられている技術であるため、それ自体の詳しい説明を省略するが、本実施形態においても、被係合部113に係合部118を「比較的強め」に押し込むことによって、溝部113aにボール118Cが嵌合され、これにより、被係合部113と係合部118とが強固に連結されるようになっている。なお、本実施形態においては、ガイドスリーブ118Bに設けられた複数(本実施形態では「2個」)のピン118Baを一端側へ移動させることにより、被係合部113と係合部118との係合状態を解除することが可能となっている。
詳しくは後述するが、本実施形態では、スリーブ部材120とハンドル部材70との間に所定の隙間Gを形成した状態で、ハンドル部材70を押圧することにより、被係合部113に係合部118を係合(溝部113aにボール118Cを嵌合)させることができるようになっている。なお、このような隙間Gは、ハンドル部材70を押圧した際にボール118Cが溝部113aに嵌合されるようにするため、これらの距離W以上(「隙間G」≧「距離W」)となるように設定すればよい。
スリーブ部材120は、鋼製の部材からなり、本体部121と、ハウジング部122と、鍔部123とを有している。
本体部121は、筒形状を有し、第2軸部材116を挿通可能な大きさに形成されている。
ハウジング部122は、底部に貫通穴が形成された有底筒形状を有し、本体部121よりも大きな口径となるように形成されている。このハウジング部122は、第1軸部材111の被係合部113、第2軸部材116の係合部118および付勢部材180を収納した状態で、他端側(底部側)が本体部121の一端に、また、一端側(先端側)が第2フランジ部材140の他端面に、それぞれ、溶接等により取り付けられている。
鍔部123は、円環形状を有し、本体部121の他端側寄りの外周面から鍔状に突出するように取り付けられている。
第2フランジ部材140は、鋼板製の部材からなり、円環状に形成された板状の本体部141と、第1軸部材110を挿通可能な筒状部142とを有している。
筒状部142は、第1シール部材50の貫通穴51よりも若干小さい外径を有し、本体部141の一端面に溶接等により取り付けられている。
第1シール部材50は、上記「第1実施形態」と同様に、
(a)貫通穴51に第2フランジ部材40の筒状部142を嵌入する、
(b)この筒状部142に第1フランジ部材30が取り付けられた第1軸部材111を挿通する、
といった手順を踏むことにより、第1フランジ部材30と第2フランジ部材140との間に狭み込まれた状態で、配置されるようになっている。
第2シール部材160は、上記「第1実施形態」と同様に、第1シール部材50よりも硬度の低いゴム部材(例えば、ブチルゴムや天然ゴム)からなり、一端面160aと、他端面160bと、傾斜面160cと、スリーブ部材120を挿通可能な貫通穴161とを有している。
このように構成された第2シール部材160は、スリーブ部材120に取り付けられた状態で、その他端面160bが鍔部123に当接するように配置される。なお、本実施形態にかかる第2シール部材160においても、上記「第1実施形態」の第2シール部材60のような切断部63(図3等参照)を設けてもよいことはいうまでもない。
付勢部材180は、第1軸部材111の被係合部113と、第2軸部材116の係合部118とを離間する方向に付勢する部材(本実施形態では、圧縮コイルバネ)であって、被係合部113に外装させた状態で、第1軸部材111の鍔部114と第2軸部材116の本体部118Aとの間に配置されている。なお、付勢部材180は、圧縮コイルバネに限られず、その他の付勢部材(例えば、ゴム部材)であってもよい。
以下、このように構成された管路閉塞用ストッパ101による管路閉塞方法について、図7および図9を参照しつつ説明する。
図7および図9に示すように、本実施形態にかかる管路PLの閉塞方法(管路閉塞方法)では、上記「第1実施形態」と同様に、ノーブロー作業バッグ取付工程S100〜管路閉塞用ストッパ挿入工程S300をおこなうことで、管路閉塞用ストッパ101がサービスチーズSTにセットされるように構成されている。
また、このような管路閉塞用ストッパ101のセット(管路閉塞用ストッパ挿入工程S300)が完了すると、本実施形態においても、第2シール部材圧着工程S400がおこなわれるようになっている。
第2シール部材圧着工程S400では、上記「第1実施形態」と同様に、ノーブロー作業バッグNB内で、ハンドル部材70を押圧することにより、第2シール部材160を拡径させる作業をおこなう。
具体的に、第2シール部材圧着工程S400では、スリーブ部材120とハンドル部材70との間に隙間G(「隙間G」≧「距離W」)が形成されている状態で、ハンドル部材70を押圧する作業(「隙間G」=0にする作業)をおこなう。
ここで、このような押圧による押圧力について、ハンドル部材70がスリーブ部材120に当接されるまでの期間と、ハンドル部材70がスリーブ部材120に当接された後の期間とに分けて説明する。
まず、ハンドル部材70がスリーブ部材120に当接されるまでの期間における押圧力について説明する。
この期間中におけるハンドル部材70を介した押圧力は、主に、第2軸部材116に作用するようになる。
その結果、第2軸部材116が一端側へ向けて移動していくため、所定の押圧力(係合部118のボール118Cを被係合部113の溝部113aに嵌合させるための「比較的強め」の押圧力)が第2軸部材116に作用したタイミングで、第2軸部材116の係合部118が第1軸部材111の被係合部113に係合されることとなる。
特に、係合部118と被係合部113とが係合するタイミングにおいては、ハンドル部材70による押圧力のうちの幾分かの力が、スリーブ部材120の鍔部123を介して第2シール部材160にも作用するため、第2シール部材160が、サービスチーズSTの下流端STbに圧着されるようにもなっている。
なお、この期間において、係合部118が被係合部113に係合しているにもかかわらず、ハンドル部材70がスリーブ部材120に当接していない場合(例えば、「隙間G」が「距離W」よりも必要以上に長い場合)も想定される。
この場合、ハンドル部材70による押圧力は、主に、鍔部114や第2フランジ部材140を介して第1シール部材50を一端側に移動させるように作用するほか、鍔部123を介して第2シール部材160にも作用するようになる。
この点、このような場合においても、第2シール部材160をサービスチーズSTの下流端STbに圧着させることができるものといえる。
次に、ハンドル部材70がスリーブ部材120に当接された後の期間における押圧力について説明する。
この期間中におけるハンドル部材70を介した押圧力は、そのほとんどが、鍔部123を介して第2シール部材160に作用するようになる。
その結果、第2シール部材160は、上記「第1実施形態」と同様に、ハンドル部材70の押圧力に応じて、サービスチーズSTの下流端STbに圧着(サービスチーズSTの下流端が閉塞)されていくこととなる。
本実施形態においても、このようにしてサービスチーズSTの下流端STbが閉塞されると(第2シール部材圧着工程S400が完了すると)、その後、ノーブロー作業バッグ取外工程S500を経て、第1シール部材圧着工程S600がおこなわれるようになっている。
第1シール部材圧着工程S600では、上記「第1実施形態」と同様に、ハンドル部材70を所定方向(本実施形態では、時計回り)に回して、第1シール部材50を拡径させる作業をおこなう。
この状態では、それ以前の第2シール部材圧着工程S400において、第1軸部材111の被係合部113と第2軸部材116の係合部118とが強固に連結されているため、ハンドル部材70の回転による回転力は、そのほとんど全てが、第1フランジ部材30を他端側へ移動させる力に変換されるようになっている。
その結果、上記「第1実施形態」と同様に、サービスチーズSTの上流端STaが第1シール部材50によって閉塞(圧着)されるため、それよりも下流側(サービスチーズSTの下流端STbおよび分岐端STc)への可燃性ガスの流出を止めることが可能となる。
本実施形態では、サービスチーズSTの下流端STb側および上流端STa側の閉塞が完了すると(第1シール部材圧着工程S600がおこなわれると)、上記「第1実施形態」と同様に、それ以降の工程(「ガス管撤去工程S700」および「復旧工程S800」)をおこなわれるようになっている。
以上のように、本実施形態においても、上記「第1実施形態」と同様に、「片手」であっても、外部への可燃性ガスの流出を抑えつつ、管路PL(サービスチーズST)を確実に閉塞することができるため、比較的な簡単な作業で管路PL(サービスチーズST)を十分に閉塞することが可能である。
なお、本実施形態では、溝部113aを有する被係合部113を、第1軸部材111側に、また、ガイドスリーブ118Bやボール118Cなどを有する係合部118を、第2軸部材116側に設けたが、これらを逆の軸部材に設けることも可能である。
また、上記管路閉塞用ストッパ101には、例えば、図9の一点鎖線で示すようなラチェット機構190を追加的に設けることも可能である。
以下、このようなラチェット機構190を備えた管路閉塞用ストッパ101´(以下、この形態を「第4実施形態」と称す)について図9を参照しつつ説明する。なお、上記ラチェット機構190が特許請求の範囲に記載の「移動規制手段」に該当する。
図9に示すように、ラチェット機構190は、スリーブ部材120の外周面に取り付けられるハウジング部191と、ハウジング部191の所定位置に軸支されるロック部192と、ロック部192を所定方向に付勢する付勢部材193と、第2軸部材116の外周面に形成されたラックギア状の平行ネジ部194とを有している。
ロック部192は、スリーブ部材120に形成された貫通穴を介して平行ネジ部194に係合可能な一端部と、ハウジング部191に形成された貫通穴を介して突出する他端部とを有し、平行ネジ部194に係合する「係合位置」と係合しない「係合解除位置」との間で移動可能に設けられている。
なお、ロック部192は、通常、付勢部材(本実施形態では、引っ張りコイルバネ)193の付勢力により「係合位置」に位置される一方、他端部を図9に示す「矢印」の方向に操作(付勢部材193の付勢力に抗して移動)することにより「係合解除位置」に移動されるようになっている。
このようなラチェット機構190を備えた管路閉塞用ストッパ101´によれば、隙間Gが形成されている状態でハンドル部材70を押圧していくと、ロック部192が、その都度、平行ネジ部194に係合するように構成されているため、第2軸部材116の他端側への移動を阻止しつつ、このような作業をおこなうことが可能である。
この点、本実施形態では、第2シール部材圧着工程S400(図7参照)をより容易かつ円滑におこなうことができるものといえる。
なお、本実施形態では、ラチェット機構190を、第1シール部材50と第2シール部材160との間に設けたが、ハンドル部材70と第2シール部材160との間に設けることも可能である。
また、上記「第3実施形態」および「第4実施形態」では、第2シール部材160を押圧する機構として、鍔部123を用いたが、これに限られず、例えば、上記「第2実施形態」のような機構(図8の「突出部23´」および「嵌入部62´」)を用いてもよい。
さらに、上記「第3実施形態」および「第4実施形態」では、プッシュロック式のアダプタとして、図9に示すような係合部118を採用したが、これに代えて、それ以外の構造(例えば、いわゆるガスコンセントに接続されるソケットに類似した構造)のアダプタを採用することも可能である。
なお、上記「第1実施形態」〜「第4実施形態」では、管路閉塞用ストッパを、樹脂で被覆された鋼製の管路PLに用いたが、その他の管路(例えば、ポリエチレン製の管路および鋳鉄製の管路)に用いることも可能である。
また、上記「第1実施形態」〜「第4実施形態」では、管路閉塞用ストッパ1を、可燃性ガスが流通する管路PLに用いたが、他の流体(例えば、空気、水および油)が流通する管路や、流体が流通しない管路(例えば、電線管)に用いてもよい。
さらに、上記「第1実施形態」〜「第4実施形態」では、第2シール部材を、円錐台状に形成したが、その他の形状(例えば、円柱状)に形成することも可能である。
また、上記「第1実施形態」〜「第4実施形態」では、第2シール部材を、第1シール部材よりも硬度の低い部材で形成したが、第1シール部材と同じ硬度の部材で形成してもよく、また、第1シール部材よりも硬度の高い部材で形成することも可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述および図面により、本発明は限定されるものではない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実例および運用技術等はすべて本発明の範疇に含まれることはもちろんであることを付け加えておく。
1,1´,101,101´ 管路閉塞用ストッパ
10,110 軸部材
10a 雄ネジ部
10b 雄ネジ部
11 ナット
111 第1軸部材
112 本体部
112a 雄ネジ部
113 被係合部
113a 溝部
114 鍔部
116 第2軸部材
117 本体部
117a 雄ネジ部
118 係合部
118A 本体部
118B ガイドスリーブ
118Ba ピン
118C ボール
118D 付勢部材
20,20´,120 スリーブ部材
21,21´,121 本体部
22 当接板部
22a 貫通穴
22b 係合部
23,23´ 突出部
122 ハウジング部
123 鍔部
30 第1フランジ部材
30a 雌ネジ部
40,140 第2フランジ部材
41 被当接板部
41a 被係合部
42,142 筒状部
141 本体部
50 第1シール部材
51 貫通穴
60,60´,160 第2シール部材
60a,160a 一端面
60b,160b 他端面
60c,160c 傾斜面
61,161 貫通穴
62 嵌入溝部
62´ 嵌入部
63 切断部
70 ハンドル部材
71 本体部
71a 雌ネジ部
72 把持部
72a 延長部
80,180 付勢部材
190 ラチェット機構
191 ハウジング部
192 ロック部
193 付勢部材
194 平行ネジ部
PL 管路
P ガス管
C 被覆層
ST サービスチーズ
STa 上流端
STb 下流端
STc 分岐端
NB ノーブロー作業バッグ
G 隙間
W 距離
θ1,θ2 傾斜角度

Claims (11)

  1. 軸部材と、
    前記軸部材が挿通されるスリーブ部材と、
    前記軸部材の一端側に設けられる第1フランジ部材と、
    前記スリーブ部材の前記一端側に設けられる第2フランジ部材と、
    前記スリーブ部材の他端側に配置され、所定方向に回転させることで前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離を変更することが可能なハンドル部材と、
    前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間に設けられ、前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離が短縮されることにより拡径されて管路の内面に圧着されるシール部材と、
    を備えた管路閉塞用ストッパにおいて、
    前記管路閉塞用ストッパは、
    前記スリーブ部材に前記シール部材と間隔を空けて設けられ、前記ハンドル部材の押圧により拡径されて前記管路を閉塞する第2シール部材を備え、
    前記スリーブ部材は、
    前記ハンドル部材の押圧状態に応じて前記第2フランジ部材上に設けられた被連接部に連接する連接位置と前記被連接部から離間する離間位置との間で軸方向に沿って進退自在に設けられ、
    前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離は、
    前記スリーブ部材を前記連接位置に移動させた状態で前記ハンドル部材を回転操作することにより短縮される、
    ことを特徴とする管路閉塞用ストッパ。
  2. 前記スリーブ部材は、
    前記ハンドル部材の押圧により前記連接位置に移動されると、前記被連接部に設けられた被係合部と係合可能な係合部を有し、
    前記管路閉塞用ストッパは、
    前記係合部と前記被係合部との間の距離を離間する方向に付勢する付勢部材をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の管路閉塞用ストッパ。
  3. 前記スリーブ部材は、その前記他端側に設けられ、径方向外側に向けて突出する突出部を有し、
    前記第2シール部材は、その前記他端側の他端面に前記ハンドル部材の押圧により前記突出部が嵌入可能な嵌入部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の管路閉塞用ストッパ。
  4. 軸部材と、
    前記軸部材が挿通されるスリーブ部材と、
    前記軸部材の一端側に設けられる第1フランジ部材と、
    前記スリーブ部材の前記一端側に設けられる第2フランジ部材と、
    前記スリーブ部材の他端側に配置され、所定方向に回転させることで前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離を変更することが可能なハンドル部材と、
    前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間に設けられ、前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離が短縮されることにより拡径されて管路の内面に圧着されるシール部材と、
    を備えた管路閉塞用ストッパにおいて、
    前記管路閉塞用ストッパは、
    前記スリーブ部材に前記シール部材と間隔を空けて設けられ、前記ハンドル部材の押圧により拡径されて前記管路を閉塞する第2シール部材を備え、
    前記軸部材は、
    前記第1フランジ部材が設けられた第1軸部材と、
    前記ハンドル部材に連結され、前記ハンドル部材の押圧状態に応じて前記第1軸部材に連接する連接位置と前記第1軸部材から離間する離間位置との間で軸方向に沿って進退自在に設けられる第2軸部材と、を有し、
    前記第2軸部材は、
    前記ハンドル部材の押圧により前記連接位置に移動されると、前記第1軸部材に設けられた被係合部と係合する係合部を有し、
    前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離は、
    前記係合部と前記被係合部とを係合させた状態で前記ハンドル部材を回転操作することにより短縮される、
    ことを特徴とする管路閉塞用ストッパ。
  5. 前記管路閉塞用ストッパは、
    前記係合部と前記被係合部との間の距離を離間する方向に付勢する付勢部材をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項4に記載の管路閉塞用ストッパ。
  6. 前記管路閉塞用ストッパは、
    前記係合部と前記被係合部との係合状態を保持可能なロック手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の管路閉塞用ストッパ。
  7. 前記管路閉塞用ストッパは、
    前記スリーブ部材に設けられ、前記軸部材に形成されたラック状のギアに係合することにより前記スリーブ部材に対する前記軸部材の前記他端側への移動を規制する移動規制手段をさらに備えることを特徴とする請求項4〜請求項6の何れか1項に記載の管路閉塞用ストッパ。
  8. 前記第2シール部材は、その前記一端側の一端部から前記他端側の他端部に向けて漸次拡径する傾斜面を有し、
    前記管路の内径は、前記一端部の外径よりも大きく、前記他端部の外径よりも小さいことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の管路閉塞用ストッパ。
  9. 前記第2シール部材の硬度は、前記シール部材の硬度よりも低いことを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の管路閉塞用ストッパ。
  10. 軸部材と、
    前記軸部材が挿通されるスリーブ部材と、
    前記軸部材の一端側に設けられる第1フランジ部材と、
    前記スリーブ部材の前記一端側に設けられる第2フランジ部材と、
    前記スリーブ部材の他端側に配置され、所定方向に回転させることで前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離を変更することが可能なハンドル部材と、
    前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間に設けられ、前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離が短縮されることにより拡径されて管路の内面に圧着されるシール部材と、
    を備えた管路閉塞用ストッパを用いて管路を閉塞する管路閉塞方法において、
    前記管路閉塞用ストッパは、
    前記スリーブ部材に前記シール部材と間隔を空けて設けられ、前記ハンドル部材の押圧により拡径されて前記管路を閉塞する第2シール部材を備え、
    前記スリーブ部材は、
    前記ハンドル部材の押圧状態に応じて前記第2フランジ部材上に設けられた被連接部に連接する連接位置と前記被連接部から離間する離間位置との間で軸方向に沿って進退自在に設けられ、
    前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離は、
    前記スリーブ部材を前記連接位置に移動させた状態で前記ハンドル部材を回転操作することにより短縮され、
    前記管路閉塞用ストッパを前記管路の開口端から挿入する挿入工程と、
    前記ハンドル部材を押圧して前記第2シール部材を前記管路に圧着させる第1圧着工程と、
    前記第1圧着工程をおこなった後、前記ハンドル部材を回転操作して前記シール部材を前記管路の内面に圧着させる第2圧着工程と、を含む、
    ことを特徴とする管路閉塞方法。
  11. 軸部材と、
    前記軸部材が挿通されるスリーブ部材と、
    前記軸部材の一端側に設けられる第1フランジ部材と、
    前記スリーブ部材の前記一端側に設けられる第2フランジ部材と、
    前記スリーブ部材の他端側に配置され、所定方向に回転させることで前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離を変更することが可能なハンドル部材と、
    前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間に設けられ、前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離が短縮されることにより拡径されて管路の内面に圧着されるシール部材と、
    を備えた管路閉塞用ストッパを用いて管路を閉塞する管路閉塞方法において、
    前記管路閉塞用ストッパは、
    前記スリーブ部材に前記シール部材と間隔を空けて設けられ、前記ハンドル部材の押圧により拡径されて前記管路を閉塞する第2シール部材を備え、
    前記軸部材は、
    前記第1フランジ部材が設けられた第1軸部材と、
    前記ハンドル部材に連結され、前記ハンドル部材の押圧状態に応じて前記第1軸部材に連接する連接位置と前記第1軸部材から離間する離間位置との間で軸方向に沿って進退自在に設けられる第2軸部材と、を有し、
    前記第2軸部材は、
    前記ハンドル部材の押圧によって前記連接位置に移動されると、前記第1軸部材に設けられた被係合部と係合する係合部を有し、
    前記第1フランジ部材と前記第2フランジ部材との間の距離は、
    前記係合部と前記被係合部とを係合させた状態で前記ハンドル部材を回転操作することにより短縮され、
    前記管路閉塞用ストッパを前記管路の開口端から挿入する挿入工程と、
    前記ハンドル部材を押圧して前記第2シール部材を前記管路に圧着させる第1圧着工程と、
    前記ハンドル部材を押圧して前記係合部を前記被係合部に係合させる係合工程と、
    前記係合工程をおこなった後、前記ハンドル部材を回転操作して前記シール部材を前記管路の内面に圧着させる第2圧着工程と、を含む、
    ことを特徴とする管路閉塞方法。
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