JP2020032484A - 研削装置及びその制御方法 - Google Patents

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【課題】研削装置においてチョッピング動作を行うときに砥石の往復範囲を適正に設定することができる技術を提供する。【解決手段】研削装置において、事前にチョッピングの速度と行き過ぎ量の関係を調べておき、そのチョッピング速度に応じて、チョッピングの範囲を先の面から引き離すように機械座標をずらす制御を行うことで、または、チョッピングの先に面がある方向に対するチョッピング範囲の端を面のある方向からずらす制御を行うことで、チョッピング動作を行うときに砥石100の往復範囲を適正に設定する。【選択図】図9

Description

本発明は、研削装置及びその制御方法に関し、特にチョッピング動作等、砥石を軸方向に高速で往復運動させる機構を備えるジグ研削盤及びその制御方法に関する。
一般に、ジグ研削盤等の研削装置では、チョッピング動作等、砥石を軸方向に高速で往復運動させる機構を備え、研削加工を行うことができる。チョッピング加工について述べれば、砥石軸は偏心させないか、又は主軸回転中心と砥石の外周とが一致するように砥石の半径相当分だけ砥石を上述の切り込みとは逆方向(マイナス方向)偏心させておき、まず、ワークの加工位置(研削点)までの移動は、X,Y軸送りにより行う。その後、正味切り込み加工分だけ自動で砥石を偏心させ、すなわち自動切り込みを行いつつチョッピング加工を行う。このとき、曲率が一定でないワークの加工面に砥石により切り込む際に、ワークが当接する加工点における法線が、砥石の切り込み方向と常に一致するように、主軸の角度制御(割り出し)を行う。特許文献1乃至3は、かかるジグ研削盤の主要構成を開示している。但し、特許文献3は砥石を上下させる構成は省略している。
特開昭62−140763号公報 特開平9−155676号公報 特開2006−102891号公報
かかるチョッピング動作を行うときにも位置フィードバックを行うことになっているが、フィードバックに利用している位置センサ(リニアスケール等)の先に付いているものが、ある程度の大きさと質量を持っているため、行き過ぎを生じることがある。通常の要求の厳しくない砥石は、研削に使用してよい方向が決められているため、側面を削っている砥石が往復の先にある面を削ることは出来ないし、一般には破裂などを生じる可能性があり危険である。但し、削り残しも嫌われるので、砥石の往復範囲は往復の先にある面までぎりぎりまで近づくように設定される場合が多い。また、従来、一般には停止中(チョッピング動作を行わず)に往復範囲の設定を行うため、実際のチョッピング動作中には接触してしまう可能性がある。
本発明の目的は、研削装置及びその制御方法において、チョッピング動作等の往復運動動作を行うときに砥石の往復範囲を適正に設定することができる技術を提供することにある。
本発明者は、研削装置及びその制御方法において、第一に、事前にチョッピング等の往復運動動作の速度と行き過ぎ量の関係を調べておき,チョッピング等の往復運動動作の速度に応じてチョッピング等の往復運動動作の範囲を先の面から引き離すように機械座標をずらす制御を行うことで、第二に、チョッピング等の往復運動動作の先に面がある方向に対するチョッピング等の往復運動動作の範囲の端を面のある方向からずらす制御を行うことで、第三に、上記2つの制御量をそのほかの軸の座標および速度の状態関係も引数に加えて関数を用いて定義することで、チョッピング等の往復運動動作を行うときに砥石の往復範囲を適正に設定することができることを見出した。
即ち、本発明の第一の様相によれば、砥石を高速で往復運動させる機構を備える研削装置において、事前に砥石を高速で往復運動させる動作の速度と行き過ぎ量の関係を調べておき、前記往復運動動作の速度に応じて前記往復運動動作の範囲を先の面から引き離すように機械座標をずらす制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の第二の様相によれば、砥石を高速で往復運動させる機構を備える研削装置において、事前に砥石を高速で往復運動させる動作の速度と行き過ぎ量の関係を調べておき、前記往復運動動作の速度に応じて前記往復運動動作の先に面がある方向に対する前記往復運動動作の範囲の端を面のある方向からずらす制御を行うことを特徴とする。
更に、本発明の第三の様相によれば、前記第一又は第二の様相の制御量をそのほかの軸の座標および速度の状態関係も引数に加えて関数を用いて定義することを特徴とする。
本発明によれば、研削装置及びその制御方法において、チョッピング動作等の往復運動動作を行うときに砥石の往復範囲を適正に設定することができる。
本発明が適用される研削装置の一例としてのジグ研削盤を示す斜視図である。 図1に示した研削装置(ジグ研削盤)におけるU軸送り装置と砥石軸周辺の拡大図である。 図1に示した研削装置(ジグ研削盤)の制御系の概略を示すブロック図である。 従来例の問題点を説明するための第1の図である。 従来例の問題点を説明するための第2の図である。 従来例の問題点を説明するための第3の図である。 従来例の問題点を説明するための第4の図である。 従来例の問題点を説明するための第5の図である。 本発明の第1及び第2の実施形態の主要構成を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態における砥石の往復範囲を設定する処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における砥石の往復範囲を設定する処理のフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における砥石の往復範囲を設定する処理のフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の変形例における砥石の往復範囲を設定する処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における砥石の往復範囲を設定する機能ブロック図である。 本発明の第2の実施形態の変形例における砥石の往復範囲を設定する機能ブロック図である。
図1は、本発明が適用される研削装置の一例を示す斜視図、図2は、そのU軸送り装置と砥石軸周辺の拡大図である。本発明が適用される研削装置10は、図1に示すように、ベッド12上にテーブル送り装置36およびテーブル30がレール16を介してY軸方向(前後方向)へ移動可能に支持されている。コラム14はベッド12に固定されているが、前述の通り、送り装置36との間にはレール16に沿った方向に相対運動を与えることができる。ベッド12の後部には図示しない送り装置36移動用モータが配設され、このモータにより図示しないボールネジ等を介してテーブル送り装置36がレール16に沿って前後移動されるようになっている。コラム14にはヘッド18がW軸方向に移動可能(昇降可能)に支持され、そのヘッド18の先端には砥石軸20が設けられており、砥石軸20の先端には、砥石100(図2参照)が取付けられる。コラム14の上部には図示しないヘッド昇降用モータが配設され、このモータにより図示しないボールネジ等を介してヘッド18が昇降されるようになっている。ヘッド18の後部には砥石軸(回転用)モータ24(図2参照)が配設され、このモータにより砥石軸20が回転されるようになっている。ヘッド昇降用モータには、図示しない計測手段を構成するエンコーダが付設される。このほかの砥石軸を除く直線軸および回転軸には図示しない場合にもエンコーダおよびモータを備え送り量ないし回転量が算出・制御できるようになっている。このエンコーダから出力されるデータによりヘッド18の昇降量、及び図示しないワークに対する切り込み量が算出される。W軸方向に平行にZ軸が設けられており、W軸のヘッドの動き、C軸回転およびU軸直線運動を妨げることなくZ軸運動を与えることができる。
先に述べた通り、ベッド12上にはレール16を介してX軸送り装置36が載っている。このX軸送り装置36はレール16の方向に沿ってY方向に前後直線運動できるように構成されている。このX軸送り装置36の上に更に図示しないレールを介してテーブル30が支持されている。このテーブル30はX軸送り装置36に対して左右方向に直線運動できるように構成されている。その上面には図示しないワークが着脱可能に設置固定されるようになっている。当然ながらベッド12にはX軸送り装置36を移動する用のモータが配設され、このモータにより図示しないボールネジ等を介してX軸送り装置36がレール16に沿って移動されるようになっている。テーブル30についても同様に図示しないモータおよびボールネジ等を介してX軸送り装置36上を動くようになっている。そして、上記砥石軸回転用モータ24により砥石軸20が回転された状態で、上記ヘッド昇降用モータによりヘッド18(砥石軸20)が下降されて、砥石軸20の先端に取り付けられた砥石100がテーブル30上のワークの面に接触させられる。テーブル30は上述の2つのモータでX−Y方向に自由に可動させられる。これにより、ワークの表面が砥石100にて研削されるようになっている。尚、研削装置10は、砥石100とワークとの接触検知手段としての図示しないAE(アコースティックエミッション)センサをワーク側に備えている。そして、AEセンサによりワークと砥石100との接触を検知したら、スキップ信号により砥石100の送りを止めることができるように構成されている。
図1に示す工作機械(研削装置)10は、以上に述べたように、少なくともX−Y−Zの三軸の同時制御ができるCNC制御の工作機械(研削装置)であり、更に、砥石軸20という回転軸と軸方向が平行な駆動軸(回転軸又は直線駆動軸)を有している。即ち、工作機械(研削装置)10は、ヘッド18の下部にU軸送り装置40を有しており、このU軸送り装置40は、砥石軸20と、その上部の円盤体27を含む直線送り機構であり、砥石軸20とその上部の円盤体27を、その時のC軸の角度位置に応じて所定のストロークの範囲内で直線移動させる装置であり、この直線移動方向をU軸(方向)と定義している。即ち、図1に示す工作機械(研削装置)10では、ヘッド18は、Z軸方向に直線移動(上下移動)できる。Z軸との区別のため、W軸送り装置と呼称する。また、ヘッド18に対して、U軸送り装置40をZ軸直線移動とZ軸周り旋回(C軸と呼称する)に旋回させることができる。U軸送り装置40は、砥石軸20をU軸方向に直線移動させることができる。図2及び図3を参照して、工作機械(研削装置)10の駆動軸制御を更に具体的に述べれば、工作機械(研削装置)10では、U軸の直線送り機構はC軸の回転側に載っている。砥石軸(U軸)の送り指令によって、U軸送り装置40をU軸の方向に沿って直線移動させることができる。C軸の回転指令によって砥石軸の中心ごと回転する。更に、このC軸装置は、Z軸装置で鉛直方向に直線移動させることができる。
図3は、図1に示したジグ研削盤の制御系の概略を示すブロック図である。本実施形態に係るジグ研削盤は、制御系として、制御装置300と、入出力装置310と、各軸モータ320及びそれぞれのモータドライバ330、砥石回転モータ102Aと砥石モータインバータ102invを有している。制御装置300は、コンピュータ数値制御部(CNC)302と、プログラマブルコントローラ304と、I/O(入出力)モジュール306を有している。本実施形態に係るジグ研削盤の制御系には、入出力装置310として、キーボード、各種スイッチ、温度センサ等と、スキップ信号に関わるツールセッタ、AEセンサ等も有している。
ここで、図4乃至図8を参照しつつ、改めて従来例の問題点を分かり易く説明しておく。ジグ研削盤でチョッピング動作を行いながらワークを研削する場合を例に挙げる。図4は、砥石アーバー42とその先端に取付けられた砥石100を示している。即ち、図4に示すように、砥石100の側面100aは削ることが出来る面として形成されている一方、その底面100bは削ることが出来ない面として形成されている。このように、砥石100の側面100a側(方向)だけ使用して良い、というように研削に使用してよい方向が決められているため、図5に示すように、ワークWの側面Waを削っている砥石100が往復の先にある面Wbを削ることは出来ないし、一般には破裂などを生じる可能性があり危険である。但し、削り残しも嫌われるので、砥石100の往復範囲Rは、往復の先にある面Wbまでぎりぎりまで近づくように設定される場合が多い。そこで、図5に示すように、図示のような形状のワークWを削る場合には、Z軸方向のチョッピング動作の往復範囲Rの上限Uと下限Lが設定されるが、前述した砥石100の底面100b側に空隙(削り残し)Sが生じる。
そこで、図6に示すように、例えば、角の削り残しが、ワークで加工した部品同士の組合せ時に邪魔になる場合等には、下加工において角を逃がす研削逃げEを設けることもある。しかしながら、例えば、図7に示すように、Z軸制御は、ヘッド18の上の方の位置検出器(図示せず)の信号を用いて行われるので、その先にある物体の長さの変化は考慮していない状況がある。そのため、図8に示すように、往復の時の速度が速くなると、慣性により上述したチョッピング動作の往復範囲Rの下限Lと上限Uが、微小に下・上にそれぞれ移動してしまう。
そこで、以上の問題点を解消し、チョッピング動作を行うときに砥石の往復範囲を適正に設定することができる研削装置及びその制御方法として、図9乃至図14を参照して第1乃至第3の実施形態を説明する。即ち、図9に示すように、第1の実施形態では、事前に非接触変位計を用いて、チョッピングの往復速度と行き過ぎ量の関係を調べておく、即ち、設定した往復範囲と実際の往復範囲の差を評価しておく。そして、チョッピング速度に応じて、ワークWの面Wbに接近する限度(設定)だけを内側にずらす、即ち、チョッピングの範囲を先の面から引き離すように機械座標をずらす制御を行う。これにより、チョッピング動作を行うときに砥石の往復範囲を適正に設定することができる。
また、図9に示すように、第2の実施形態では、事前に非接触変位計を用いて、チョッピングの往復速度と行き過ぎ量の関係を調べておく、即ち、設定した往復範囲と実際の往復範囲の差を評価しておく。そして、チョッピング速度に応じて、Z軸の往復範囲全体をワークWの面Wbに接近する側から逆方向にずらす。即ち、チョッピングの先に面がある方向に対するチョッピング範囲の端を面のある方向からずらす制御を行う。これにより、チョッピング動作を行うときに砥石の往復範囲を適正に設定することができる。
更に、第3の実施形態では、上記2つの制御量をそのほかの軸の座標および速度の状態関係も引数に加えて関数を用いて定義することで、チョッピング動作を行うときに砥石の往復範囲を適正に設定することができる。

即ち、第1及び第2の実施形態における行き過ぎ量の推定において、速度Zと行き過ぎ量εの関係を一変数多項式近似で表現して推定を行う。即ち、速度Zと行き過ぎ量εの関係を下記の数式(1)で定義する。
Figure 2020032484
例えば、下記の数式(2)の一変数多項式近似で表現する。
Figure 2020032484
数式(2)において、aiは、定数であり、使わない項に対する係数として0の値をとる場合もあり得る。
また、計算機の計算を要するのが制御装置等の負荷の関係で憚られる場合には、速度と行き過ぎ量の関係を下記の表1のように表現して推定を行っても良い。
Figure 2020032484
上記の第3の実施形態では、厳密には、Z,U,W,Cの位置及び速度に応じて行き過ぎ量が変化するので、Z,U,W,Cの座標および速度と行き過ぎ量εの関係を、下記の数式(3)のように、多変数多項式近似で表現することで、上述した第1又は第2の実施形態の制御を行うようにする。
Figure 2020032484
上記の数式(3)で、下記の数(4)をそれぞれ下記の数(5)と置き換えて、下記の数式(6)が得られる。
Figure 2020032484
Figure 2020032484
Figure 2020032484
上記の数式(6)で、下線部は定数であり、使わない項に対する係数として0の値をとる場合もあり得る。
ここで、上記の第3の実施形態において、Z方向は例に過ぎない。即ち、X,Y,Zの組合せで往復動作の方向を設定する場合にも本発明は適用することができる。即ち、上記の第3の実施形態の変形例は、往復が必ずしもZの方向ではなく、X,Y,Zの同期制御により加工対象に応じて砥石の往復方向を自由に選定できる(研削装置の)場合、X,Y,Z,U,W,Cの座標および速度と行き過ぎ量εの関係を、下記の数式(7)のように、多変数多項式近似で表現することで、上述した第1又は第2の実施形態の制御を行うようにする。
Figure 2020032484
上記の数式(7)で、下記の数(8)をそれぞれ下記の数(9)と置き換えて、下記の数式(10)が得られるので、この数式(10)のように定義して行き過ぎ量を推定する。
Figure 2020032484
Figure 2020032484
Figure 2020032484
上記の数式(10)で、下線部、即ち、数(11)は、それぞれの項の係数(定数)であり、使わない項に対する係数として0の値をとる場合もあり得る。
Figure 2020032484
一方、数(12)は、W,C, U軸が無い研削装置の場合には、0の値として扱うようにする。
Figure 2020032484
図10は、本発明の第1の実施形態における砥石の往復範囲を設定する処理のフローチャートである。処理が開始されると(S101)、往復速度を取得し(S102)、速度変化が有るか否かを判定し(S103)、速度に変化があれば(S103でYES)、行き過ぎ量を算出する(S104)。この行き過ぎ量を考慮した往復範囲の制限処理を行う(S105)。そして、往復動作が終了するまで監視し(S106)、往復動作が終了すれば(S106でYES)、処理を終了する(S107)。往復動作が終了していなければ(S106でNO)、往復速度を取得するS102の処理に戻る。
図11は、本発明の第2の実施形態における砥石の往復範囲を設定する処理のフローチャートである。処理が開始されると(S111)、往復速度を取得し(S112)、速度変化が有るか否かを判定し(S113)、速度に変化があれば(S113でYES)、行き過ぎ量を算出する(S114)。この行き過ぎ量を考慮した往復範囲の移動処理を行う(S115)。そして、往復動作が終了するまで監視し(S116)、往復動作が終了すれば(S116でYES)、処理を終了する(S117)。往復動作が終了していなければ(S116でNO)、往復速度を取得するS112の処理に戻る。
図12は、本発明の第3の実施形態における砥石の往復範囲を設定する処理のフローチャートである。処理が開始されると(S121)、上記の数(4)を取得し(S122)、行き過ぎ量を推定する(S123)。行き過ぎ量の推定に変化が有るか否かを判定し(S124)、行き過ぎ量の推定に変化があれば(S124でYES)、この変化を考慮した往復範囲の移動処理を行う(S125)。そして、往復動作が終了するまで監視し(S126)、往復動作が終了すれば(S126でYES)、処理を終了する(S127)。往復動作が終了していなければ(S126でNO)、上記の数(4)を取得するS122の処理に戻る。
図13は、本発明の第3の実施形態の変形例における砥石の往復範囲を設定する処理のフローチャートである。処理が開始されると(S131)、上記の数(8)を取得し(S132)、行き過ぎ量を推定する(S133)。行き過ぎ量の推定に変化が有るか否かを判定し(S134)、行き過ぎ量の推定に変化があれば(S134でYES)、この変化を考慮した往復範囲の移動処理を行う(S135)。そして、往復動作が終了するまで監視し(S136)、往復動作が終了すれば(S136でYES)、処理を終了する(S137)。往復動作が終了していなければ(S136でNO)、上記の数(8)を取得するS132の処理に戻る。
図14は、本発明の第1及び第2の実施形態における砥石の往復範囲を設定する機能ブロック図である。即ち、往復速度による範囲調整機能(本発明の核心部分)131が範囲設定132を行い、この設定された範囲内で往復制御機能(チョッピング/オシレーション機能)133が発動される。この往復制御機能(チョッピング/オシレーション機能)133が制御・重畳等134を行い、軸制御機能135が発動される。この軸制御機能135が座標情報・速度情報136をフィードバックすることで、往復速度による範囲調整機能(本発明の核心部分)131は、その取得した座標情報・速度情報136を範囲調整に使用する。尚、これらの機能群は全てCNC302のソフトウェアにあっても良いし、一部の機能がプログラマブルコントローラ304等の周辺装置にあっても良い。
図15は、本発明の第2の実施形態の変形例における砥石の往復範囲を設定する機能ブロック図である。即ち、往復速度による範囲調整機能(本発明の核心部分)141が重畳機能147を行い、軸制御機能145の制御数値に重畳148させる。往復制御機能(チョッピング/オシレーション機能)143が制御・重畳等144を行い、軸制御機能145が発動される。この軸制御機能145が座標情報・速度情報146をフィードバックすることで、往復速度による範囲調整機能(本発明の核心部分)141は、その取得した座標情報・速度情報146を重畳機能147に使用する。尚、これらの機能群は全てCNC302のソフトウェアにあっても良いし、一部の機能がプログラマブルコントローラ304等の周辺装置にあっても良い。以上のように、本発明の第2の実施形態の変形例では、往復制御機能(チョッピング/オシレーション機能)143の範囲設定を使わずに、軸制御機能145の制御数値に重畳148させるようにしても良い。
本発明によれば、研削装置及びその制御方法において、チョッピング等の往復運動動作を行うときに砥石の往復範囲を適正に設定することができる。
上述した第1乃至第3の実施形態では、砥石の往復運動動作の例として、チョッピング加工或いはオシレーション加工を例に挙げたが、これらに限られず、特許請求の範囲に記載した範囲内で他の往復運動動作の範囲設定にも適用可能である。
10 ジグ研削盤、 100 砥石、 W ワーク、

Claims (3)

  1. 砥石を高速で往復運動させる機構を備える研削装置において、事前に砥石を高速で往復運動させる動作の速度と行き過ぎ量の関係を調べておき、前記往復運動動作の速度に応じて前記往復運動動作の範囲を先の面から引き離すように機械座標をずらす制御を行うことを特徴とする研削装置及びその制御方法。
  2. 砥石を高速で往復運動させる機構を備える研削装置において、事前に砥石を高速で往復運動させる動作の速度と行き過ぎ量の関係を調べておき、前記往復運動動作の速度に応じて前記往復運動動作の先に面がある方向に対する前記往復運動動作の範囲の端を面のある方向からずらす制御を行うことを特徴とする研削装置及びその制御方法。
  3. 請求項1又は2記載の制御量をそのほかの軸の座標および速度の状態関係も引数に加えて関数を用いて定義することを特徴とする研削装置及びその制御方法。
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