JP2020032451A - ボルト供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上部電極を用いることなく、ボルト軸を下部電極の差込孔に差し込み可能にして、上部電極の磨耗に起因する溶接不良を出来る限り抑える。【解決手段】ボルト供給装置10は、チャック30を、ボルトシュータ20から搬送されるボルトを受けるボルト受け位置と下部電極3の差込孔3aにボルト軸を差し込み可能な差込位置との間で移動させる第1移動装置40と、ボルトを保持したチャック30が差込位置に位置するときに、ボルトを上側から差込孔3aに向かって押し込む押込装置50とを備える。ボルトは、ボルトヘッドにおけるボルト軸とは反対側の部分に溶接部が設けられたボルトであり、押込装置50は、上部電極2とは別に設けられている。【選択図】図1

Description

ここに開示された技術は、ボルト供給装置に関する技術分野に属する。
従来より、抵抗溶接によりワークに溶接されるボルトを、溶接装置に供給するボルト供給装置が知られている(例えば、特許文献1)。ボルトをワークに溶接する溶接装置には、上部電極と下部電極とによりボルトとワークとを挟持して、上部電極と下部電極との間で通電させて抵抗溶接を行うものがある。この手の溶接装置では、下部電極にボルトのボルト軸が挿入される挿入孔が設けられており、挿入孔にボルト軸が挿入された状態で、上部電極と下部電極とでボルトとワークとが挟持される。
特許文献1には、パーツフィーダから供給ホースにて送られたT形部品(ボルト)を、溶接装置の溶接位置から離れた位置で供給されて保持するチャック部を、第1の駆動装置により、上部電極とワークの間で、上部電極、T形部品、ワークの溶接孔及び下部電極が一直線となる位置に移動し、上部電極の下降によりT形部品を押圧してチャック部を開き、T形部品の軸部(ボルト軸)をワークの溶接孔を介して下部電極に差込み、T形部品とワークとを溶接する溶接装置のT形部品供給装置が開示されている。
特開2017−104899号公報
ところで、ワークに溶接されるボルトには、ボルトヘッドにおけるボルト軸とは反対側の部分に溶接部が設けられたものがある。このようなボルトは、ワークがセットされる前に、下部電極の差込孔に差し込む必要がある。特許文献1のように、上部電極の押圧力によりボルトを下部電極に向かって押し込んでボルト軸を差込孔に差し込む場合、溶接部と上部電極とが当接する。
ここで、通常、溶接部は突出した形状をなしているため、上部電極の押圧力によりボルトを下部電極に向かって押し込むと、ボルトヘッドが下部電極に当接するときに、溶接部から上部電極に大きな反力が局所的にかかる。これにより、上部電極が傷ついたり変形したりして、上部電極の磨耗が促進され、溶接不良を誘発するおそれがある。
ボルトを手動で差込孔に差し込むことも考えられるが、作業効率の悪化が懸念される。
ここに開示された技術は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上部電極を用いることなく、ボルト軸を下部電極の差込孔に差し込み可能にして、上部電極の磨耗に起因する溶接不良を出来る限り抑えることにある。
上記課題を解決するために、ここに開示された技術の第1の態様は、上部電極と下部電極とを有し、該下部電極に設けられた差込孔にボルトのボルト軸が差し込まれた状態で、上部電極と下部電極とでボルトとワークとを挟持して、通電による抵抗溶接によって、上記ボルトと上記ワークとを接合する溶接装置に対して、上記ボルトを供給するボルト供給装置を対象として、上記ボルトが貯留されたボルト貯留部から該ボルトを搬送するボルトシュータと、互いに接離可能でかつ互いに接した状態で上記ボルトを保持する一対の爪部材を有し、上記ボルトシュータから搬送される上記ボルトを受けるチャックと、上記チャックを、上記ボルトシュータから搬送される上記ボルトを受けるボルト受け位置と上記下部電極の上記差込孔に上記ボルト軸を差し込み可能な差込位置との間で移動させる第1移動装置と、上記ボルトを保持した上記チャックが上記差込位置に位置するときに、上記ボルトを上側から上記差込孔に向かって押し込む押込装置とを備え、上記ボルトは、ボルトヘッドにおける上記ボルト軸とは反対側の部分に溶接部が設けられたボルトであり、上記ワークは、上記差込孔に上記ボルト軸が差し込まれた後に上記ボルトよりも上記上部電極側にセットされるものであり、上記押込装置は、上記上部電極とは別に設けられており、上記押込装置により、上記チャックに保持された上記ボルトが上側から上記差込孔に向かって押し込まれるときに、上記爪部材が互いに離れて、上記ボルト軸が上記差込孔に差し込まれることを特徴とする。
ここに開示された技術の第2の態様は、上記第1の態様において、上記第1移動装置は、上記上部電極及び上記下部電極の挟持方向と直交する方向に延びる第1ガイドロッドを有し、上記押込装置は、上記ボルトに当接する当接部と、上記当接部を下側に向かって移動させて、該移動力によって上記ボルトを上記差込孔に向かって押し込む駆動部と、上記挟持方向と直交する方向に延び、上記当接部を、上記差込位置に位置する上記チャックの直上の位置である押込位置に移動させる第2ガイドロッドを含む第2移動装置と、を有することを特徴とする。
ここに開示された技術の第3の態様は、上記第2の態様において、上記第2移動装置は、上記第1移動装置による上記チャックの上記差込位置への移動と同期して、上記当接部を上記押込位置へ移動させるように構成されていることを特徴とする。
ここに開示された技術の第1の態様によると、ボルトはチャックに保持された状態で差込位置に移動される。ボルト軸の差込孔への差し込みは、上部電極とは別の押込装置により行われる。このため、上部電極を用いることなく、ボルト軸を下部電極の差込孔に差し込むことができる。これにより、上部電極の磨耗を出来る限り抑えることができる。この結果、上部電極の磨耗に起因する溶接不良を抑制することができる。
ここに開示された技術の第2の態様によると、第1及び第2ガイドロッドの両方が挟持方向と直交する方向に延びているため、当接部及びチャックの上記挟持方向の位置が一定になる。このため、当接部の押込位置への移動及びチャックの差込位置への移動を容易に設計することができる。この結果、ボルト軸を差込孔に差し込む精度を向上させることができる。
また、当接部及びチャックが、上部電極及び下部電極に干渉しないような配置を容易に設計することができる。
ここに開示された技術の第3の態様によると、第2移動装置が、第1移動装置と同期して作動するため、作業効率を向上させることができる。
本実施形態に係るボルト供給装置を備えた溶接装置を概略的に示す正面図である。 ボルト供給装置を上側から見た平面図である。 チャックに保持されたボルトを示す断面図である。 溶接装置の制御系を示すブロック図である。 チャックが差込位置に移動し、当接部及び駆動部が押込位置に移動した状態を示す概略図である。 押込装置によりボルト軸が差込孔に差し込まれた状態を示す概略図である。 下部電極へのボルトの供給の後、ワークが供給された状態を示す概略図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
〈溶接装置〉
図1は、本実施形態に係るボルト供給装置10を備える溶接装置1を概略的に示す。この溶接装置1は、ワークW(図7参照)に対してボルト100(図3等参照)を、抵抗溶接により接合するための溶接装置である。溶接装置1は、工場の床面上に設置されている。以下の説明において、上下方向及び左右方向は、図1の矢印に従うものとし、前後方向は、図2の矢印に従うものとする。
溶接装置1は、上部電極2と下部電極3とを備える。上部電極2は昇降装置4の前端部に支持されており、該昇降装置4により上下動可能である。一方で、下部電極3は、上下方向及び水平方向に動かないように固定されている。上部電極2は軸状をなしている一方、下部電極3は円筒状をなしている。上部電極2及び下部電極3は、上部電極2の中心軸と下部電極3の筒軸とが同軸になるように配置されており、上部電極2は中心軸に沿って上下動するようになっている。
下部電極3の筒内は、ボルト100のボルト軸101が差し込まれる差込孔3aを構成する。詳しくは後述するが、溶接装置1は、差込孔3aにボルト軸101が差し込まれた状態で、上部電極2と下部電極3とでボルト100とワークWとを挟持して、通電による抵抗溶接によって、ボルト100とワークWとを接合する。
溶接装置1には、上部電極2、下部電極3及び昇降装置4を起動させるための第1スイッチ94(図4参照)が設けられている。第1スイッチ94が押されたときには、昇降装置4による上部電極2の下降、及び、上部電極2と下部電極3との間での通電が実行される。
本実施形態にかかるボルト供給装置10で供給されるボルト100は、図3に示すように、ボルトヘッド102におけるボルト軸101とは反対側の部分に複数の溶接部103が設けられている。各溶接部103は、それぞれ、ボルト軸101とは反対側に向かって突出する突起状をなしている。
〈ボルト供給装置〉
ボルト供給装置10は、図1及び図2に示すように、複数のボルト100(図3等参照)が貯留されたボルト貯留部21からボルト100を搬送するボルトシュータ20と、ボルトシュータ20から搬送されるボルト100を受けかつ該ボルト100を保持するチャック30と、該チャック30を、ボルトシュータ20から搬送されるボルト100を受けるボルト受け位置(図1参照)と下部電極3の差込孔3aにボルト軸101を差し込み可能な差込位置(図5参照)との間で移動させる第1移動装置40と、ボルト100を保持したチャック30が上記差込位置に位置するときに、ボルト100を上側から差込孔3aに向かって押し込む押込装置50とを備える。尚、図2では、上部電極2及びボルトシュータ20の記載を省略している。
ボルトシュータ20は、ボルト100をチャック30に向かって排出する排出部22と、ボルト貯留部21と排出部22とを接続するチューブ23とを有する。チューブ23は、ボルト搬送路を構成する。排出部22は、チューブ23を介して搬送されたボルト100を、該ボルト100の軸方向が上下方向になる姿勢で排出する。ボルト100は、ボルト軸101が搬送方向の進行側に位置し、溶接部103が上記搬送方向の反進行側に位置する姿勢で、排出部22に向かって搬送される。これにより、ボルト100は、ボルト軸101が下側に位置しかつ溶接部103が上側に位置する姿勢で、排出部22から排出される。
チャック30は、図3に示すように、それぞれ水平方向に接離可能な一対の爪部材31を有している。各爪部材31は、スプリング32により互いに近づく方向に付勢されており、各爪部材31に負荷がかけられていない無負荷状態では、互いに接触した状態になっている。一方で、爪部材31に、該爪部材31同士が離れる方向に、スプリング32の付勢力に打ち勝つような力が加えられたときには、各爪部材31は互いに離れる方向に移動する。
チャック30の先端側の部分には、図2及び図3に示すように、カップ状のボルト保持部33が形成されている。ボルト保持部33は、一対の爪部材31が協働して構成されかつ上下方向に貫通する断面円形の貫通孔34を有している。より具体的には、一対の爪部材31には、貫通孔34の半割がそれぞれ形成されており、一対の爪部材31が互いに接した状態では、1つの貫通孔34が形成されるようになっている。つまり、一対の爪部材31は、互いに接した状態でボルト保持部33を形成する。
貫通孔34は、図3に示すように、下側に向かって縮径するように傾斜したテーパー部34aと、該テーパー部34aの下側端から上下方向に均一な径で延びるストレート部34bとを有している。テーパー部34aの内径の最大値(上端の内径)は、ボルト100のボルトヘッド102の径よりも大きい。一方で、テーパー部34aの内径の最小値(ストレート部34bとの境界部分の内径)は、ボルトヘッド102の径よりも小さくかつボルト100のボルト軸101の径よりも僅かに大きい。ストレート部34bの内径は、テーパー部34aの内径の最小値と同等である。ストレート部34bの孔軸方向の長さは、ボルト保持部33に保持されるボルト100のボルトヘッド102とは反対側の端部が、ストレート部34bから露出しないか又は僅かに露出する程度の長さに設定されている。
図3に示すように、貫通孔34内にボルト100が送られてきたときには、ボルト軸101がストレート部34bを挿通し、ボルトヘッド102がテーパー部34aに引っ掛かった状態になる。これにより、ボルト100がチャック30に保持される。
第1移動装置40は、エアシリンダで構成されており、第1ガイド筒41と、該ガイド筒41に挿入されかつ該第1ガイド筒41の筒軸方向に移動可能な第1ガイドロッド42とを有する。第1ガイド筒41は、図1に示すように、その筒軸が上部電極2及び下部電極3の挟持方向(ここでは上下方向)に直交する方向に延びている。詳しくは、図2に示すように、右側に向かって後側に傾斜して延びている。これにより、第1ガイド筒41に挿入された第1ガイドロッド42は、上記挟持方向に直交する方向、詳しくは、右側に向かって後側に傾斜して延びる。
第1移動装置40は、チャック30を、上記ボルト受け位置と上記差込位置との間で移動させる。上記ボルト受け位置は、チャック30の貫通孔34がボルト排出部22の下側に位置する位置であり、上記差込位置は、貫通孔34のストレート部34bが下部電極3の差込孔3aの上側に位置する位置である。第1移動装置40は、上記ボルト受け位置から、第1ガイドロッド42を左斜め前側に向かって進出させて、チャック30を上記差込位置に移動させる。
押込装置50は、図1及び図2に示すように、上部電極2とは別に設けられている。押込装置50は、ボルト100を下側に向かって押圧して、ボルト100を差込孔3aに向かって押し込む押圧部51と、押圧部51(厳密には、後述する当接部52)を、図2に示す待機位置から、上記差込位置に位置するチャック30の直上の位置である押込位置に移動させる第2移動装置60とを有する。
第2移動装置60は、第1移動装置40と同様に、エアシリンダで構成されており、第2ガイド筒61と、該第2ガイド筒61に挿入されかつ該第2ガイド筒61の筒軸方向に移動可能な第2ガイドロッド62とを有する。第2ガイド筒61は、図1に示すように、その筒軸が上部電極2及び下部電極3の挟持方向(ここでは上下方向)に直交する方向に延びている。詳しくは、図2に示すように、左側に向かって後側に傾斜して延びている。これにより、第2ガイド筒61に挿入された第2ガイドロッド62は、上記挟持方向に直交する方向、詳しくは、左側に向かって後側に傾斜して延びる。
押圧部51は、ボルト100に当接する当接部52と、当接部52を下側に向かって移動させる駆動部53と、当接部52と駆動部53とを連結する連結部54とを有する。押圧部51は、駆動部53が第2ガイドロッド62の先端に取り付けられることで、第2移動装置60と連結されている。図1及び図5に示すように、駆動部53が作動していない状態では、当接部52の下端部はチャック30の上面よりも上側に位置する。
本実施形態では、駆動部53はエアシリンダで構成されている。図示は省略しているが、駆動部53は、チューブによりエアコンプレッサと接続されている。駆動部53には、該エアコンプレッサから供給される圧縮エアにより上下動する一対のロッド55が設けられている。
上記連結部54は、上記各ロッド55の下端部に接合されている。図1及び図2に示すように、連結部54における、第2ガイド筒61の筒軸方向の左後側の端部に各ロッド55が接合されおり、該連結部54は、各ロッド55との接合部分から上記筒軸方向に沿って右前側に延びている。上記連結部54における上記筒軸方向の長さは、図5に示すように、上記当接部52が上記押込位置に位置するときに、駆動部53が上部電極2と干渉しないような長さに設定されている。
上記当接部52は、連結部54における上記筒軸方向の右前側の端部に設けられている。当接部52は円柱状をなしており、連結部54の下面から下側に向かって延びている。当接部52は、駆動部53により各ロッド55が上下動することで上下に移動する。
当接部52の径は、貫通孔34のストレート部34bの径よりも僅かに大きい。当接部52の軸方向の長さは、チャック30の上下方向の長さよりも長い。これにより、当接部52が上記押込位置に位置した状態で、駆動部53により当接部52を下側に移動させたときには、当接部52は、チャック30とほとんど干渉することなくボルト100と当接して、該ボルト100を下側に向かって押圧する。
溶接装置1には、ボルト供給装置10を起動させるための第2スイッチ95(図4参照)が設けられている。第2スイッチ95が押されたときには、ボルトシュータ20によるチャック30へのボルト100の搬送と、第1移動装置40によるチャック30の上記差込位置への進退と、第2移動装置60による押圧部51の上記押込位置への進退と、押圧部51によるボルト100の差込孔3aへの差込動作とが実行される。
〈制御系〉
ボルト供給装置10を含めて溶接装置1の作動は、制御装置90によって制御されている。制御装置90は、CPU91、メモリ92、インターフェース93及びこれらのユニットを接続するパスを有するマイクロプロセッサを備えている。
図4に示すように、制御装置90には、第1スイッチ94及び第2スイッチ95からの出力信号が入力される。
制御装置90は、第2スイッチ95が押されたときには、ボルトシュータ20に作動信号を出力して、ボルト貯留部21からボルト排出部22に向かってボルト100を搬送させ、チャック30のボルト保持部33にボルト100を保持させる。制御装置90は、第2スイッチ95が押されたときには、チャック30でボルト100が保持された後、第1移動装置40に作動信号を出力して、チャック30を上記ボルト受け位置から上記差込位置に移動させる。
制御装置90は、第2スイッチ95が押されたときには、第2移動装置60に作動信号を出力して、押圧部51の当接部52を上記待機位置から上記押込位置に移動させる。制御装置90は、第2スイッチ95が押されたときには、当接部52が上記押込位置に移動した後、駆動部53に作動信号を出力して、当接部52を下側に向かって移動させる。
制御装置90は、第2スイッチ95が離されて、第2スイッチ95からの出力信号が停止したときには、駆動部53に作動信号を出力して当接部52を上側に移動させる。制御装置90は、第2スイッチ95が離されて、第2スイッチ95からの出力信号が停止したときには、第1移動装置40に作動信号を出力してチャック30を上記ボルト受け位置に移動させる。制御装置90は、第2スイッチ95が離されて、第2スイッチ95からの出力信号が停止したときには、第2移動装置60に作動信号を出力して押圧部51を上記待機位置に移動させる。
制御装置90は、第1スイッチ94が押されたときには、昇降装置4に作動信号を出力して、上部電極2を下降させる。また、制御装置90は、第1スイッチ94が押されたときには、上部電極2と下部電極3とで、ボルト100及びワークWを挟持した後、上部電極2及び下部電極3に作動信号を出力して、上部電極2と下部電極3との間で通電させる。上部電極2と下部電極3とで、ボルト100及びワークWが挟持されたか否かは、例えば、上記挟持動作により下部電極3から上部電極2にかかる反力をセンサ等で測定することで判定することができる。
制御装置90は、第1スイッチ94が離されて、第1スイッチ94からの出力信号が停止したときには、上部電極2と下部電極3との間での通電を停止させるとともに、昇降装置4に作動信号を出力して、上部電極2を上昇させる。
〈ボルトの供給〉
次に、ボルト供給装置10によって、下部電極3の差込孔3aにボルト100のボルト軸101が差し込まれる際の動作について、図1及び図5〜図7を参照しながら説明する。尚、図5〜図7では、ボルト軸101が差込孔3aに差し込まれる過程を見やすくするために、チャック30を断面で示している。
先ず、初期状態では、図1に示すように、チャック30が上記ボルト受け位置に位置するとともに、押圧部51が上記待機位置に位置する。この初期状態から、第2スイッチ95が押されると、ボルトシュータ20からチャック30にボルト100が搬送される。搬送されたボルト100は、チャック30のボルト保持部33で受けられる。
次に、第1移動装置40(図1参照)が作動されて、図5に示すように、チャック30が上記ボルト受け位置から上記差込位置に移動される。一方で、押込装置50の第2移動装置60が作動されて、当接部52が上記押込位置へ移動される。このとき、第2移動装置60は、第1移動装置40によるチャック30の上記差込位置への移動と同期して、当接部52を上記押込位置へ移動させる。
次いで、駆動部53により、図6に示すように、当接部52が連結部54ごと下側に移動させる。これにより、当接部52がボルト100と当接して、ボルト100が駆動部53により発生した移動力によって差込孔3aに向かって押し込まれる。そして、チャック30に保持されたボルト100が上側から差込孔3aに向かって押し込まれるときには、ボルトヘッド102が貫通孔34のテーパー部34aを上記移動力により押圧する。テーパー部34aにかかる上記移動力は、該テーパー部34aによって水平方向の力に変換され、この変換された水平方向の力によって、チャック30の一対の爪部材31が互いに離れるように変位する。これにより、図6に示すように、爪部材31が互いに離れて、ボルト100が下側に移動できるようになり、ボルト軸101が差込孔3aに差し込まれる。
その後、第2スイッチ95が離されて、第2スイッチ95からの出力信号が停止される。これにより、図7に示すように、第1移動装置40により、チャック30が上記差込位置から上記ボルト受け位置に退避されるとともに、第2移動装置60により、当接部52が上記押込位置から上記待機位置に退避される。
差込孔3aにボルト軸101が差し込まれて、チャック30及び当接部52が退避して、ボルト100の供給が完了した後は、図7に示すように、ワークWがボルト100の上側、すなわち、ボルト100よりも上部電極2側にセットされる。詳細な図示は省略するが、ワークWをセットした後は、第1スイッチ94が押されれば、上部電極2と下部電極3とにより、ボルト100及びワークWが挟持されるとともに、上部電極2と下部電極3との間で通電が開始される。この通電によって、ボルト100の溶接部103とワークWの下側の面との接触部分が、抵抗発熱を生じて溶融し合う。そして、該溶接部103とワークWの下側の面との接触部分が溶着して、急速な接合がなされる。これにより、ボルト100がワークWに接合される。
このように、本実施形態では、ボルト100はチャック30に保持された状態で差込位置に移動される。そして、ボルト軸101の差込孔3aへの差し込みは、上部電極2とは別の押込装置50により行われる。このため、上部電極2を用いることなく、ボルト軸101を下部電極3の差込孔3aに差し込むことができる。これにより、上部電極2にボルト100の溶接部103から大きな反力が局所的にかかることが抑制され、上部電極2の磨耗を出来る限り抑制することができる。この結果、上部電極2の磨耗に起因する溶接不良を抑制することができる。
また、本実施形態では、第1及び第2ガイドロッド42,62の両方が、上部電極2と下部電極3との挟持方向と直交する方向に延びている。これにより、当接部52及びチャック30の上記挟持方向の位置が一定になる。このため、当接部52の上記押込位置への移動及びチャック30の上記差込位置への移動を容易に設計することができる。この結果、ボルト軸101を差込孔3aに差し込む精度を向上させることができる。
さらに、第1及び第2ガイドロッド42,62の両方が、上記挟持方向と直交する方向に延びていれば、当接部52及びチャック30が、上部電極2及び下部電極3に干渉しないような配置を容易に設計することができる。
また、本実施形態では、押込装置50の第2移動装置60は、第1移動装置40によるチャック30の上記差込位置への移動と同期して、当接部52を上記押込位置へ移動させるように構成されている。これにより、作業効率を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、当接部52の径は、貫通孔34のストレート部34bの径よりも僅かに大きく、当接部52の軸方向の長さは、チャック30の上下方向の長さよりも長い。これにより、当接部52が上記押込位置に位置した状態で、駆動部53により当接部52を下側に移動させたときには、当接部52は、チャック30とほとんど干渉することなくボルト100と当接して、該ボルト100を下側に向かって押圧する。これにより、ボルト軸101を差込孔3aに差し込む精度を更に向上させることができる。
すなわち、仮に、当接部52がボルト100と当接する前にチャック30と当接すると、当接部52がボルト100に当接する前に一対の爪部材31が互いに離れて、ボルト100は、当接部52と当接することなく下側に落下する。このとき、ボルト100はチャック30から落下するように移動するため、ボルト100の姿勢が安定せず、差込孔3aの軸方向に対してボルト軸101が斜めを向くおそれがある。ボルト軸101が斜めを向くと、ボルト100が差込孔3aの縁に引っ掛かって、該差込孔3aに差し込まれなくなる。一方で、上記の構成では、当接部52から下向きの移動力が付与されるとともに、チャック30の貫通孔34がガイドのような役割をするため、ボルト軸101を差込孔3aに向かってほぼ真っ直ぐに移動させることができる。
ここに開示された技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、上述の実施形態では、第1ガイドロッド42及び第2ガイドロッド62の両方が上部電極2と下部電極3との挟持方向と直交する方向に延びている。これに限らず、第1ガイドロッド42及び第2ガイドロッド62の少なくとも一方が、上記直交する方向に対して上側又は下側に傾斜して延びていてもよい。
また、第2スイッチ95が押されたときに、ボルト100の差込孔3aへの差し込みが行われていた。これに限らず、例えば、下部電極3に、ボルト軸101が差込孔3aに差し込まれているか否かを検出するセンサを設け、該センサにより、ボルト軸101が差込孔3aに差し込まれていないことが検出されたときに、自動的にボルト100の差込孔3aへの差し込みを実行するような構成でもよい。
さらに、上述の実施形態では、押込装置50の第2移動装置60は、第1移動装置40によるチャック30の上記差込位置への移動と同期して、当接部52を上記押込位置へ移動させるように構成されている。これに限らず、先ず、第1移動装置40によりチャック30の上記差込位置に移動させた後に、第2移動装置60により当接部52を上記押込位置へ移動させる構成でもよい。
また、上述の実施形態では、駆動部53はエアシリンダで構成されていた。これに限らず、駆動部53は、サーボモータによりロッド55を上下動させる構成であってもよい。
さらに、上述の実施形態では、溶接装置1は工場の床面上に設置された定置式のものであった。これに限らず、溶接装置1は、ボルト供給装置10も含めて、ロボットに保持されていてもよい。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本開示の範囲を限定的に解釈してはならない。本開示の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本開示の範囲内のものである。
ここに開示された技術は、下部電極に設けられた差込孔にボルトのボルト軸が差し込まれた状態で、上部電極と下部電極とでボルトとワークとを挟持して、通電による抵抗溶接によって、ボルトとワークとを接合する溶接装置に対して、ボルトを供給するボルト供給装置として有用である。
1 溶接装置
2 上部電極
3 下部電極
3a 差込孔
10 ボルト供給装置
20 ボルトシュータ
21 ボルト貯留部
30 チャック
31 爪部材
40 第1移動装置
42 第1ガイドロッド
50 押込装置
52 当接部
53 駆動部
60 第2移動装置
62 第2ガイドロッド
100 ボルト
101 ボルト軸
102 ボルトヘッド
103 溶接部
W ワーク

Claims (3)

  1. 上部電極と下部電極とを有し、該下部電極に設けられた差込孔にボルトのボルト軸が差し込まれた状態で、上部電極と下部電極とでボルトとワークとを挟持して、通電による抵抗溶接によって、上記ボルトと上記ワークとを接合する溶接装置に対して、上記ボルトを供給するボルト供給装置であって、
    上記ボルトが貯留されたボルト貯留部から該ボルトを搬送するボルトシュータと、
    互いに接離可能でかつ互いに接した状態で上記ボルトを保持する一対の爪部材を有し、上記ボルトシュータから搬送される上記ボルトを受けるチャックと、
    上記チャックを、上記ボルトシュータから搬送される上記ボルトを受けるボルト受け位置と上記下部電極の上記差込孔に上記ボルト軸を差し込み可能な差込位置との間で移動させる第1移動装置と、
    上記ボルトを保持した上記チャックが上記差込位置に位置するときに、上記ボルトを上側から上記差込孔に向かって押し込む押込装置とを備え、
    上記ボルトは、ボルトヘッドにおける上記ボルト軸とは反対側の部分に溶接部が設けられたボルトであり、
    上記ワークは、上記差込孔に上記ボルト軸が差し込まれた後に上記ボルトよりも上記上部電極側にセットされるものであり、
    上記押込装置は、上記上部電極とは別に設けられており、
    上記押込装置により、上記チャックに保持された上記ボルトが上側から上記差込孔に向かって押し込まれるときに、上記爪部材が互いに離れて、上記ボルト軸が上記差込孔に差し込まれることを特徴とするボルト供給装置。
  2. 請求項1に記載のボルト供給装置において、
    上記第1移動装置は、上記上部電極及び上記下部電極の挟持方向と直交する方向に延びる第1ガイドロッドを有し、
    上記押込装置は、
    上記ボルトに当接する当接部と、
    上記当接部を下側に向かって移動させて、該移動力によって上記ボルトを上記差込孔に向かって押し込む駆動部と、
    上記挟持方向と直交する方向に延び、上記当接部を、上記差込位置に位置する上記チャックの直上の位置である押込位置に移動させる第2ガイドロッドを含む第2移動装置と、
    を有することを特徴とするボルト供給装置。
  3. 請求項2に記載のボルト供給装置において、
    上記第2移動装置は、上記第1移動装置による上記チャックの上記差込位置への移動と同期して、上記当接部を上記押込位置へ移動させるように構成されていることを特徴とするボルト供給装置。
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