JP2020028256A - うどん用穀粉組成物、うどん、及びその製造方法 - Google Patents
うどん用穀粉組成物、うどん、及びその製造方法 Download PDFInfo
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Description
(A)原料小麦:オーストラリア・スタンダード・ホワイト
(B)マルトース価:200〜250mg/10g
(C)平均粒径:55〜64μm
(D)粒径10μm以下の粒子:7〜10質量%
(E)粗蛋白質含量:8.5〜9.5質量%
マルトース価が異なる小麦粉を用いて製造したうどんを用いて、比較評価を行った。
表1に示す小麦粉(オーストラリア・スタンダード・ホワイト(ASW)、中力粉)に乾燥卵白0.2質量部を混合し、うどん用穀粉組成物を調製した。なお、いずれの小麦粉も、灰分は0.4質量%、粗蛋白は9.0質量%であった。
上記得られた各冷凍うどん150gを熱湯で1分間茹でて、冷水に晒して水を良く切った後、火にかけた鍋の中で沸騰するめんつゆの中に、鍋の具材と一緒に入れて煮込んだ。30分煮込んだ後の、うどんの外観と食感について下記の評価基準で、パネラー10人により官能評価を行なった。
5点:麺角が立ち、表面の荒れが無く、極めて良好。
4点:麺角が立ち、表面の荒れが少なく、良好。
3点:麺角が若干丸みを帯び、表面の荒れが若干認められる。
2点:麺角が丸く、表面の荒れが目立つ。
1点:全体に煮崩れがひどい。
5点:表面に張りが有り、適度な硬さが有り、弾力感があり、極めて良い。
4点:表面にやや張りが有り、そこそこの硬さが有り、弾力感もあり、良い。
3点:表面から中心にかけて軟らかいが、弾力感は残っている。
2点:表面がぬるみ、軟らかい、弾力感は僅かに残っている。
1点:表面が溶けて崩れ、弱く、箸で持つと切れ易い。
その結果(パネラー10名の平均点)を表2に示す。表2に示すように、マルトース価が200〜250mg/10gである小麦粉を用いた実施例1〜3のうどんでは、長時間加熱しても、麺の角が立っていて表面の荒れが少なく、また、表面に張りや硬さがあり、弾力感もよいものであった。
平均粒径が異なる小麦粉(ASW、中力粉)を用いて製造したうどんを用いて、比較評価を行った。
表3に示す小麦粉を用いて、試験例1と同様に冷凍うどんを製造した。なお、いずれの小麦粉も、灰分は0.4質量%、粗蛋白は9.0質量%であった。また、いずれの冷凍うどんも、水分含量は67質量%になるように調整した。
試験例1と同様に、30分煮込んだ後の、うどんの外観と食感について官能評価を行なった。
その結果(パネラー10名の平均点)を表4に示す。表4に示すように、平均粒径が55〜64μmである小麦粉を用いた実施例4〜6のうどんでは、長時間加熱しても、麺の角が立っていて表面の荒れが少なく、また、表面に張りや硬さがあり、弾力感もよいものであった。
粒径10μm以下の粒子の含量が異なる小麦粉を用いて製造したうどんを用いて、比較評価を行った。
試験例1で用いた中力粉Bを空気分級により、粒径10μm以下の粒子の含量が表5に示す含量になるように調製した小麦粉を用いて、試験例1と同様に冷凍うどんを製造した。なお、いずれの冷凍うどんも、水分含量は67質量%になるように調整した。
試験例1と同様に、30分煮込んだ後の、うどんの外観と食感について官能評価を行なった。
その結果(パネラー10名の平均点)を表6に示す。表6に示すように、粒径10μm以下の粒子が5.5〜11質量%である小麦粉を用いた実施例7〜11のうどんでは、長時間加熱しても、麺の角が立っていて表面の荒れが少なく、また、表面に張りや硬さがあり、弾力感もよいものであった。粒径10μm以下の粒子が7.0〜10質量%である小麦粉を用いた実施例7〜9のうどんでは、さらに、外観や食感の評価が高いものであった。
乾燥卵白の添加量が異なるうどん用穀粉組成物を用いて製造したうどんを用いて、比較評価を行った。
試験例1で用いた中力粉Bに、表7に示す量の乾燥卵白を添加し、うどん用穀粉組成物を調製した。各うどん用穀粉組成物を用いて、試験例1と同様に冷凍うどんを製造した。なお、いずれの冷凍うどんも、水分含量は67質量%に調整した。
試験例1と同様に、30分煮込んだ後の、うどんの外観と食感について官能評価を行なった。
その結果(パネラー10名の平均点)を表8に示す。表8に示すように、乾燥卵白の含量が0.1〜1.0質量%である実施例12〜14のうどんでは、長時間加熱しても、麺の角が立っていて表面の荒れが少なく、また、表面に張りや硬さがあり、弾力感もよいものであった。また、長時間加熱しても、麺どうしの付着が少なく(ほぐれが良い)、適度な硬さをより安定的に維持することができた。
Claims (8)
- 穀粉原料として、下記(A)〜(C)の全てを満たす小麦粉を40質量%以上含有することを特徴とするうどん用穀粉組成物。
(A)原料小麦:オーストラリア・スタンダード・ホワイト
(B)マルトース価:200〜250mg/10g
(C)平均粒径:55〜64μm - さらに、前記小麦粉は下記(D)を満たす小麦粉である、請求項1に記載のうどん用穀粉組成物。
(D)粒径10μm以下の粒子:7〜10質量% - さらに、前記小麦粉は下記(E)を満たす小麦粉である、請求項1又は2に記載のうどん用穀粉組成物。
(E)粗蛋白質含量:8.5〜9.5質量% - 前記うどんは、うどんすき、鍋焼きうどん、又は煮込みうどん用のうどんである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のうどん用穀粉組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のうどん用穀粉組成物を含有し、茹でられた状態で冷蔵又は冷凍されていることを特徴とするうどん。
- 水分含量が60〜71質量%である、請求項5に記載のうどん。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のうどん用穀粉組成物を用いて製麺する工程と、麺を熱湯で茹でる工程と、茹った麺を冷蔵又は冷凍する工程とを含むことを特徴とするうどんの製造方法。
- 麺を熱湯で茹でた後の麺の水分含量が60〜71質量%になるように調整する、請求項7に記載のうどんの製造方法。
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JP2018156091A JP7262943B2 (ja) | 2018-08-23 | 2018-08-23 | うどん用穀粉組成物、うどん、及びその製造方法 |
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Citations (3)
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JPH06121649A (ja) * | 1992-10-13 | 1994-05-06 | Nitto Seifun Kk | めん用小麦粉及びその製造方法 |
JP2011109963A (ja) * | 2009-11-27 | 2011-06-09 | Nisshin Flour Milling Inc | ヌードル品種小麦の判定方法 |
JP2015149759A (ja) * | 2015-04-02 | 2015-08-20 | トムソン ライセンシングThomson Licensing | ビデオデータのトリック再生 |
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- 2018-08-23 JP JP2018156091A patent/JP7262943B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH06121649A (ja) * | 1992-10-13 | 1994-05-06 | Nitto Seifun Kk | めん用小麦粉及びその製造方法 |
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Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
日本食品科学工学会誌, vol. 47(1), JPN6022023667, 2000, pages 17 - 22, ISSN: 0004797975 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7262943B2 (ja) | 2023-04-24 |
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