JP2020026777A - スクロール圧縮機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献1には、シャフトに形成した嵌合孔に偏心シャフトを圧入させることが開示されている。
また、上記のように、偏心シャフトの根元部分に大きな負荷が加えられる場合、偏心シャフトの強度が低下する可能性があるため、偏心シャフトの外径を小さくすることが困難であった。このため、ドライブブッシュの径方向のサイズが大型化してしまうという問題があった。
さらに、ドライブブッシュ本体と台座部との間に隙間を介在させることで、ドライブブッシュ本体と台座部との間の摩擦力を低減することができる。
また、ラバーリングが設けられたリミットピンの一部を、第2及び第3の凹部のうち、一方の凹部の内周面にラバーリングが当接されるように、一方の凹部内に収容させることで、スイングが発生した際の衝撃を緩和させることができる。
このように、ドライブブッシュの外径を小さくすることで、安価な鋳鉄を使用することが可能となり、ドライブブッシュのコストの低減を図ることができる。
図1〜図6を参照して、本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機10について説明する。図1の切断面は、図5に示すC1−C2線方向の断面に対応している。図2において、R1は台座部92の外径(以下、「外径R1」という)、R2はシャフト用ラジアル軸受17の内径(以下、「内径R2」という)をそれぞれ示している。図2及び図4に示す構造体の切断面は、図5に示すD1−D2線方向の断面に対応している。
図5において、Lはドライブブッシュ29の中心軸O4に対して直交する直線(以下、「直線L」という)を示している。
図1〜図6において、O1はシャフト15の軸線(以下、「第1の軸線O1」という)、O2は偏心シャフト33の軸線(以下、「第2の軸線O2」という)、O3はリミットピン37の軸線(以下、「第3の軸線O3」という)、O4はドライブブッシュ29の中心軸(以下、「中心軸O4」という)をそれぞれ示している。
なお、第1の軸線O1は、ケーシング12の軸線でもある。
流路56は、スクロール圧縮部23が圧縮する流体や潤滑油が移動する流路として機能する。
カバー43は、モータ収容空間51A内に延出するボス部43Aを有する。ボス部43Aの内側には、シャフト用ラジアル軸受18を配置するためのリング状の切欠き部43Aaが形成されている。
上記構成とされたカバー43は、例えば、ボルト等により第1の筒状部51に固定されている。
第2の蓋体46は、第2の筒状部52のX方向一方側に位置する開放端を塞ぐように、第2の筒状部52に設けられている。第2の蓋体46は、例えば、ボルト等により第2の筒状部52に固定されている。
一方の端部61は、X方向他方側に配置された端部である。一方の端部61は、円柱形状とされており、中間部63よりも拡径されている。一方の端部61は、一部が環状部54の内側に配置されており、残部がモータ収容空間51Aに配置されている。
端面61aは、X方向一方側に配置された端面である。端面61aは、旋回スクロール76を構成する第2の端板部76Aの他面76Abと対向している。
外周面61bは、環状部54から離れた状態で、環状部54の内周面54aと対向している。
第1の凹部65は、第2の軸線O2を中心軸とする円柱形状の孔である。第1の凹部65は、第2の軸線O2方向に延びている。第1の凹部65は、偏心シャフト33を一方の端部61に嵌合させるための孔である。
ステータ72は、第1の軸線O1を中心とした環状をなしている。ステータ72の外周面は、隙間を介在させた状態で、第1の筒状部51の内周面に固定されている。ステータ72は、ロータ71との間に隙間を介在させた状態で、ロータ71の径方向外側に配置されている。
上記構成とされたモータ21は、第1の軸線O1回りにシャフト15を回転させる。
固定スクロール75及び旋回スクロール76は、X方向に配置されている。固定スクロール75は、第2の蓋体46と旋回スクロール76との間に配置されている。
第1の端板部75Aは、円形状の板材であり、一面75Aaと、一面75Aaの反対側に配置された他面75Abと、を有する。一面75Aaは、第2の蓋体46と対向している。他面75Abは、旋回スクロール76と対向している。
第1の渦巻部75Bは、第1の端板部75Aの他面75Abから旋回スクロール76に向かうX方向に立設して設けられている。
吐出孔75Cは、第1の端板部75Aの中央部を貫通するように形成されている。吐出孔75Cは、スクロール圧縮部23により圧縮された流体をスクロール圧縮部23の外部に吐出する。
第2の渦巻部76Bは、第2の端板部76Aのから一面76Aaから固定スクロール75に向かうX方向に立設して設けられている。第2の渦巻部76Bは、第1の渦巻部75Bと噛み合っている。旋回スクロール76と固定スクロール75との間には、流体が圧縮される圧縮室78が形成されている。
スラストプレート26は、X方向に配置されたスラスト軸受25とオルダムリング28との間に設けられている。
オルダムリング28は、X方向に配置されたスラストプレート26と第2の端板部76Aとの間に設けられている。
ドライブブッシュ本体81は、ボス部76Cとの間に間隔を空けた状態で、ボス部76C内に収容されている。ドライブブッシュ本体81は、第2の端板部76Aとシャフト15の端面61a(一方の端面)との間に設けられている。
ドライブブッシュ本体81は、一面81aと、一面81aの反対側に配置された他面81bと、を有する。一面81a及び他面81bは、X方向に配置された面である。一面81aは、第2の端板部76Aと対向している。他面81bは、シャフト15の端面61aと接触している。
貫通部82は、第1の部分82Aと、第2の部分82Bと、を有する。
第1の部分82Aは、第2の端板部76A側に形成されており、X方向に延びている。第1の部分82Aは、円柱形状とされた孔である。第1の部分82Aの内径は、偏心シャフト33の外径と略等しい大きさとされている。
上記構成とされた第1及び第2の部分82A,82Bの軸線は、第1及び第2の部分82A,82Bに収容された偏心シャフト33の第2の軸線O2と一致している。
このように、ブッシュ用ラジアル軸受31として、ボールベアリングを用いることで、ブッシュ用ラジアル軸受31の内径を小さくすることが可能となる。これにより、ドライブブッシュ29の外径を小さくすることが可能となる。
このように、ドライブブッシュ29の外径を小さくすることで、ドライブブッシュ29の材質として安価な鋳鉄を使用することが可能となる。これにより、ドライブブッシュ29のコストの低減を図ることができる。
嵌合用貫通部32Aは、ドライブブッシュ29のうち、切欠き部86が形成された部分と嵌合している。
つまり、バランスウェイト32は、ドライブブッシュ29とは別体とされている。
第2の部分82Bに配置された状態において、台座部92は、ドライブブッシュ本体81との間に隙間95を形成している。
さらに、ドライブブッシュ本体81と台座部92との間に隙間95を介在させることで、ドライブブッシュ本体81と台座部92との間の摩擦力を低減することができる。
このように、台座部92の外径R1をシャフト用ラジアル軸受17の内径R2よりも小さくすることで、ドライブブッシュ29の径方向のサイズを小さくすることが可能となる。これにより、ドライブブッシュ29の径方向外側に、バランスウェイト32を配置するための空間を形成することができる。
このように、偏心シャフト33の端部33Aの外周面33aから径方向外側に突出するスラップリング35を設けることで、第2の端板部76Aからシャフト15に向かうX方向における偏心シャフト33の位置を規制することができる。
リミットピン37は、第1の軸線O1方向に対して平行な第3の軸線O3方向に延びている。リミットピン37の一部の外周面には、リング状凹部37Aが形成されている。
ラバーリング38が設けられたリミットピン37の一部は、第2の凹部66の内周面にラバーリング38が当接されるように、第2の凹部66内に収容されている。
また、ラバーリング38が設けられたリミットピン37の一部を、第2の凹部66の内周面にラバーリング38が当接されるように収容させることで、スイングが発生した際の衝撃を緩和させることができる。
さらに、ドライブブッシュ本体81と台座部92との間に隙間95を介在させることで、ドライブブッシュ本体81と台座部92との間の摩擦力を低減することができる。
12…ケーシング
15…シャフト
17,18…シャフト用ラジアル軸受
21…モータ
23…スクロール圧縮部
25…スラスト軸受
26…スラストプレート
28…オルダムリング
29…ドライブブッシュ
31…ブッシュ用ラジアル軸受
32…バランスウェイト
32A…嵌合用貫通部
33…偏心シャフト
33A…端部
35…スラップリング
37…リミットピン
37A…リング状凹部
38…ラバーリング
41…ケーシング本体
43…カバー
43A…ボス部
43Aa,86…切欠き部
44…第1の蓋体
46…第2の蓋体
51…第1の筒状部
51A…モータ収容空間
52…第2の筒状部
52A…圧縮部収容空間
54…環状部
54a…内周面
56…流路
61…一方の端部
61a…端面
61b,33a…外周面
62…他方の端部
63…中間部
65…第1の凹部
66…第2の凹部
71…ロータ
72…ステータ
75…固定スクロール
75A…第1の端板部
75Aa,76Aa,81a…一面
75Ab,76Ab,81b…他面
75B…第1の渦巻部
75C…吐出孔
76…旋回スクロール
76A…第2の端板部
76B…第2の渦巻部
76C…ボス部
78…圧縮室
81…ドライブブッシュ本体
82…貫通部
82A…第1の部分
82B…第2の部分
84…第3の凹部
85…凹部
92…台座部
92A…圧入孔
95…隙間
L…直線
O1…第1の軸線
O2…第2の軸線
O3…第3の軸線
O4…中心軸
R1…外径
R2…内径
Claims (6)
- 第1の端板部、及び前記第1の端板部に立設された第1の渦巻部を有する固定スクロールと、
前記第1の端板部と対向する一面を含む第2の端板部、及び前記第2の端板部の一面に立設され、前記第1の渦巻部と噛み合うことで、圧縮室を形成する第2の渦巻部、及び前記一面の反対側に位置する前記第2の端板部の他面に設けられ、前記他面から突出するボス部をする旋回スクロールと、
前記第2の端板部の他面と対向する一方の端面側に形成された第1の凹部を有し、第1の軸線の方向に延びるとともに、前記第1の軸線回りに回転するシャフトと、
前記ボス部内に収容された状態で、前記第2の端板部と前記シャフトの一方の端面との間に設けられたドライブブッシュ本体、及び前記第2の端板部から前記シャフトの一方の端面に向かう方向に前記ドライブブッシュ本体を貫通する貫通部を有するドライブブッシュと、
前記第1の凹部、前記圧入孔、及び前記貫通部に配置され、前記第1の軸線と平行な第2の軸線の方向に延びる偏心シャフトと、
前記シャフトの一方の端面に対して一体に設けられ、前記第1の凹部を露出する圧入孔が形成された台座部と、
を備え、
前記貫通部は、前記旋回スクロール側に配置された第1の部分と、前記シャフト側に配置され、前記第1の部分と連通し、かつ前記第1の部分よりも拡径された第2の部分と、を有しており、
前記偏心シャフトは、前記第1の凹部、及び前記第1の部分に嵌合されるとともに、前記圧入孔に圧入されており、
前記台座部は、前記ドライブブッシュ本体との間に隙間を介在させた状態で前記第2の部分に配置されているスクロール圧縮機。 - 前記シャフトは、前記一方の端面側に形成された第2の凹部を有し、
前記ドライブブッシュ本体のうち、前記第2の凹部と対向する部分には、第3の凹部が形成されており、
前記第1及び第2の軸線に対して平行な第3の軸線の方向に延びるリミットピンと、
前記リミットピンの外周面に設けられたラバーリングと、
をさらに備え、
前記ラバーリングが設けられた前記リミットピンの一部は、前記第2及び第3の凹部のうち、一方の凹部の内周面にラバーリングが当接されるように、前記一方の凹部内に収容されており、
前記シャフトの一方の端面から突出する前記リミットピンの残部は、前記第2及び第3の凹部のうち、他方の凹部内に嵌合されている請求項1記載のスクロール圧縮機。 - 前記ドライブブッシュの中心軸は、前記第1の軸線に対して平行とされており、
前記第2及び第3の軸線は、前記中心軸に対して直交する直線を通過する位置に配置させる請求項2記載のスクロール圧縮機。 - 前記ドライブブッシュ本体のうち、前記シャフト側に位置する外周面には、リング状の切欠き部が形成されており、
前記ドライブブッシュのうち、前記切欠き部が形成された部分と嵌合する嵌合用貫通部を有するバランスウェイトをさらに備える請求項1から3のうち、いずれか一項記載のスクロール圧縮機。 - 前記ボス部の内周面と前記ドライブブッシュ本体の外周面との間に配置されたブッシュ用ラジアル軸受をさらに備え、
前記ブッシュ用ラジアル軸受は、ボールベアリングであり、
前記ドライブブッシュの材質は、鋳鉄である請求項1から4のうち、いずれか一項記載のスクロール圧縮機。 - 前記シャフトの外側に配置され、前記シャフトを回転させるモータと、
前記シャフトのうち、前記モータと前記ドライブブッシュとの間に位置する部分の外周面を回転可能に支持するシャフト用ラジアル軸受と、
をさらに備え、
前記台座部の外径は、前記シャフト用ラジアル軸受の内径よりも小さい請求項1から4にうち、いずれか一項記載のスクロール圧縮機。
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