JP2020026715A - コード調整具 - Google Patents
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Description
1−1 全体構成
第1実施形態に係るコード調整具を適用可能な遮蔽装置としての横型ブラインド1は、図1Aの正面図及び図1Bの側面図に示すように、ヘッドボックス2と、複数段のスラット3と、ボトムレール4と、ラダーコード5と、昇降コード6と、チルトポール8と、コードイコライザ9と、揺れ抑制装置10とを備える。本実施形態の横型ブラインド1は、窓の室内側等に配置されるものであり、図1Aにおいては、紙面手前側が室内側である。以下、室内側を前側、室外側を後側と呼ぶ。これにより、図1Bにおいては、左が前側、右が後ろ側となる。また、ヘッドボックス2、スラット3及びボトムレール4の長手方向の向きについては、図1Aの左右方向を左右方向とする。
本実施形態の揺れ抑制装置10は、図1Aに示すように、ヘッドボックス2、スラット3及びボトムレール4の長手方向(左右方向)両端部分に取り付けられる。揺れ抑制装置10は、図3に示すように、上固定部材20と、ガイドコード30と、係合部材40と、コード調整具としての下固定部材50とから構成される。以下、図3〜図9Bを参照して、各部材について説明する。なお、以下の説明では、図3に示す、右側に取り付けられる揺れ抑制装置10について説明する。左側に取り付けられる揺れ抑制装置10の構成は、左右対称の構成となっているため、詳細な説明を省略する。
上固定部材20は、図1Aに示すように、ヘッドボックス2の長手方向両端部に着脱可能に取り付けられる。具体的には、上固定部材20は、図3に示すように、ヘッドボックス2の後壁2aとボックスキャップ2bとに係合される。上固定部材20は、中央保持部21と、左右一対の腕部22とを備える。
ガイドコード30は、図1A及び図3等に示すように、複数段のスラット3及びボトムレール4の長手方向外側に配置され、これらの揺れを抑制するものである。ガイドコード30の素材としては、昇降コード6と同一の素材、例えば繊維質の紐を用いることが好ましい。このように部材を共有することで、製造コストを削減することができる。ただし、金属製のワイヤ等、別の素材を用いることも可能である。また、太さについては特に限定されず、断面形状も任意の形状とすることができる。
係合部材40は、図1A及び図4Aに示すように、ボトムレール4の長手方向両端部に、下方から取り付けられる(嵌合する)。係合部材40は、挟持部41と、保持部43とを備える。
コード調整具としての下固定部材50は、図1A及び図1Bに示すように、ガイドコード30を床面F(窓枠の底面等を含むものとする)に固定する部材である。本実施形態の下固定部材50は、図5、図6等に示すように、第1部材としてのベース部材51と第2部材としてのホルダ部材52の2部品で構成される。
下固定部材50によりガイドコード30を床面Fに固定するには、まず、ベース部材51を床面Fに固定する。次に、図8A及び図8Bに示すように、ガイドコード30を挿通溝52iに通し、その端部に形成した結び玉32を、複数の係止溝52fのうちの何れかの係止溝52fに係止させる。そして、ホルダ部材52を、図5及び図6の矢印の方向にスライドさせて、ベース部材51に嵌めることでガイドコード30が固定される。この際、図10Aに示すように、ベース部材51のスライド溝51sとホルダ部材52のスライド突起52sが差し込まれて係合するとともに、ベース部材51の係合突起51eとホルダ部材52の係合溝52eが係合する。加えて、図10Bに示すように、ベース部材51の突条51tは、ホルダ部材52の各中央溝52cと嵌合する。係合突起51eと係合溝52eの係合によって、左右方向の位置決めがなされ、突条51tと複数の中央溝52cの嵌合により、前後方向の位置決めがなされる。ここで、上記のように各部位が係合した状態においては、係止溝52fはベース部材51の底部51bとホルダ部材52の底部52bに覆われた空間に位置することになる。そして、この状態では、図10Bに示すように、ベース部材51の底部51bのホルダ部材52側の面(当接面51a、図5参照)と、ホルダ部材52の各板状部52pのベース部材51と対向する面(被当接面52a、図7参照)とが当接するようになっている。これにより、係止溝52fの上部が塞がれることで、結び玉32が係止溝52fから外れてしまうことが防止されている。
ガイドコード30の張力調整は、ガイドコード30の結び玉32を係止させる位置を、複数の係止溝52fの中で変更し、その状態でベース部材51とホルダ部材52を係合させることで行うことができる。具体的には、図8Aに示すように、複数の係止溝52fのうち、引出口52mから遠い位置にある係止溝52fに結び玉32を係止させ、この状態でベース部材51とホルダ部材52を係合させると、ガイドコード30は短くなり、張力が大きくなる。一方、図8Bに示すように、引出口52mから近い位置にある係止溝52fに結び玉32を係止させ、この状態でベース部材51とホルダ部材52を係合させると、ガイドコード30は長くなり、張力が小さくなる。なお、揺れ抑制装置10としては、結び玉32の位置は、ガイドコード30が張力の掛かった状態で上固定部材20と下固定部材50との間に張られる位置に係止させることが好ましい。
(1)ホルダ部材52の係止溝52fが、ベース部材51の底部51bとホルダ部材52の底部52bに覆われた空間に配置され、ベース部材51のスライド溝51s及び係合突起51eとホルダ部材52のスライド突起52s及び係合溝52eとが係合する構成であることから、ガイドコード30の結び玉32を係合溝52eに係合させることで、ガイドコード30を強固に固定することが可能である。
(2)ホルダ部材52が挿通溝52iに沿って複数の係止溝52fを備えていることから、結び玉32を係止させる位置を変更することで、容易にガイドコード30の張力を調整することができる。
(3)ホルダ部材52が前後2つの挿通溝52iを備えていることから、ガイドコード30を横型ブラインド1のスラット3及びボトムレール4の長手方向両端側に配置する際に、同じ下固定部材50を2つ用いて、前後方向の位置を両側で揃えることができる。その結果、部品数を削減し、コスト等を削減す
次に、図11及び図12を用いて、第2実施形態に係るコード調整具150を説明する。第2実施形態のコード調整具150は、第1実施形態で説明した下固定部材50の構成と類似する。しかしながら、本実施形態のコード調整具150は、横型ブラインド1の揺れ抑制装置10のガイドコード30に対して用いるのではなく、間仕切り装置、特にコードを介して開閉を行うアコーディオンカーテン101に用いる点で、第1実施形態のものと異なっている。以下に、第2実施形態のコード調整具をアコーディオンカーテン101に適用する場合の構成を説明する。
本実施形態のコード調整具150は、図11に示すアコーディオンカーテン101の牽引コード106を移動框104に固定する際に用いる。アコーディオンカーテン101は、ハンガーレール102と、複数のランナー(図示せず)に吊り下げ支持された間仕切り部材103と、移動框104と、固定框105と、牽引コード106と、操作コード107と、操作部108と、コードイコライザ109と、本発明に係るコード調整具150とを主要な構成要素とする。このアコーディオンカーテン101は、操作部108を操作して操作コード107を引くと、コードイコライザ109を介して牽引コード106が引かれ、移動框104が固定框105の方向へ移動する構成である。このようなアコーディオンカーテン101の基本構成は、公知の構成と同様であり、例えば、特開2018−62847号公報に記載の構成とすることができる。したがって、以下では、図12に基づいて、コード調整具150の構成及び、コード調整具150の移動框104への取付け構成のみを説明する。
本実施形態のコード調整具150は、図12に示すように、ベース部材151とホルダ部材152から構成され、第1実施形態の下固定部材50と類似している。具体的には、ベース部材151とホルダ部材152の外観形状及び係合部の構成は同一である。したがって以下では、第1実施形態の下固定部材50との相違点のみ説明する。
コード調整具150により牽引コード106を移動框104の固定用開口部104aに取り付けるには、まず、移動框104に形成された貫通孔104hから牽引コードを引き出し、牽引コード106の端部を引出孔152mからベース部材151側に挿通して、牽引コード106の端部に結び玉132を形成する。次に、結び玉132を5つの係止溝152fのうちの1つの係止溝152fに係止する。その後、第1実施形態と同様にして、ベース部材51とホルダ部材52を係合させる。そして、このようにして牽引コード106を保持しつつ一体となったコード調整具150を、移動框104の内壁上に設けられた一対の鍵手状の嵌合用突起片104pに嵌合させる。これにより、コード調整具150が移動框104に取付けられ、牽引コード106が移動框104に固定される。
牽引コード106の張力調整は、第1実施形態と同様にして、牽引コード106の結び玉132を係止させる位置を、複数の係止溝152fの中で変更することで行うことができる。本実施形態においては、結び玉132の係止位置を変更するという簡単な作業により牽引コード106の張力を調整できるため、施工性及びメンテナンス性を向上させることができる。
なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。例えば、コード調整具150を適用する対象として、第1実施形態では揺れ抑制装置10のガイドコード30、第2実施形態ではアコーディオンカーテン101の牽引コード106を例として説明したが、その他のコードの固定・張力調整にも用いることが可能である。その他のコードとしては、例えば、横型ブラインドの昇降コードが挙げられる。また、天窓や傾斜窓等に用いる遮蔽装置のガイドワイヤの固定・張力調整に用いることも可能である。
2 :ヘッドボックス
2a :後壁
2b :ボックスキャップ
3 :スラット
3a :切り欠き
4 :ボトムレール
4a :端部
4h :テープホルダ
5 :ラダーコード
5a,5b :縦糸
5c,5d :横糸
6 :昇降コード
8 :チルトポール
9 :コードイコライザ
10 :抑制装置
20 :上固定部材
21 :中央保持部
22 :腕部
30 :ガイドコード(コード)
31 :結び玉
32 :結び玉(被係合部)
40 :係合部材
41 :挟持部
43 :保持部
50 :下固定部材(コード調整具)
51 :ベース部材(第1部材)
51a :当接面
51b :底部
51e :係合突起(係合部)
51h :ビス孔
51s :スライド溝(係合部)
51t :突条
52 :ホルダ部材(第2部材)
52a :被当接面
52b :底部
52c :中央溝(溝部)
52e :係合溝(被係合部)
52f :係止溝
52i :挿通溝(コード挿通路)
52m :引出口
52p :板状部
52s :スライド突起(被係合部)
101 :アコーディオンカーテン(遮蔽装置)
102 :ハンガーレール
103 :間仕切り部材
104 :移動框
104a :固定用開口部
104p :嵌合用突起片
105 :固定框
106 :牽引コード(コード)
107 :操作コード
108 :操作部
109 :コードイコライザ
132 :結び玉
150 :コード調整具
151 :ベース部材(第1部材)
152 :ホルダ部材(第2部材)
152b :底部
152f :係止溝(係止部)
152i :挿通溝(コード挿通路)
152m :引出孔
F :床面
Claims (10)
- コードを固定対象に固定するとともに、固定時の前記コードの張力を調整可能なコード調整具であって、
第1部材と、第2部材とを備え、
前記第1部材は、係合部を備え、
前記第2部材は、前記係合部と係合する被係合部を備え、
前記第1部材と前記第2部材とに覆われた空間に複数の係止部が形成され、
前記コードに形成される被係止部が前記複数の係止部のうちの1つの係止部に係止され且つ前記係合部と前記被係合部が係合した状態で、前記コードが固定される、コード調整具。 - 請求項1に記載のコード調整具であって、
前記第1部材と前記第2部材とに覆われた空間にコード挿通路が形成され、
前記複数の係止部は、それぞれ前記コード挿通路に沿って形成される、コード調整具。 - 請求項2に記載のコード調整具であって、
前記第2部材は、底部と、底部から前記第1部材側に延びる複数の板状部を備え、
前記係止部は、前記板状部の前記第1部材側の面に形成される係止溝である、コード調整具。 - 請求項3に記載のコード調整具であって、
前記複数の板状部はそれぞれ、前記コード挿通路と略垂直に配置される、コード調整具。 - 請求項3又は請求項4に記載のコード調整具であって、
前記複数の板状部は平行に配置され、その長手方向における略同一の位置に前記係止溝が形成される、コード調整具。 - 請求項3〜請求項5の何れかに記載のコード調整具であって、
前記コード挿通路が複数形成され、
前記係止溝は、1つの板状部に複数形成される、コード調整具。 - 請求項3〜請求項6の何れかに記載のコード調整具であって、
前記第1部材は、前記板状部の第1部材側の面と当接する当接面を備える、コード調整具。 - 請求項3〜請求項7の何れかに記載のコード調整具であって、
前記係合部は、前記板状部の厚み方向に延びるスライド溝であって、
前記被係合部は、前記厚み方向に延びるスライド突起であり、
前記第1部材は、前記第2部材に対しスライドさせることで、前記第2部材と係合する、コード調整具。 - 請求項3〜請求項8の何れかに記載のコード調整具であって、
前記第1部材は、前記第2部材側に突出し且つ前記板状部の厚み方向に延在する突条を備え、
前記板状部はそれぞれ、その長手方向における略同一の位置に前記突条と係合する溝部を備える、コード調整具。 - コードを固定対象に固定するとともに、固定時の前記コードの張力を調整可能なコード調整具であって、
第1部材と、第2部材とを備え、
前記第1部材は、係合部を備え、
前記第2部材は、前記係合部と係合する被係合部を備え、
前記第1部材と前記第2部材とに覆われた空間に係止部が形成され、
前記コードに形成される被係止部が前記係止部に係止され且つ前記係合部と前記被係合部が係合することで、前記コードに張力が掛かるよう構成される、コード調整具。
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