JP2020026690A - 網戸用網シート - Google Patents

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【課題】良好な収納性と良好な耐風圧性とを両立できる網戸用網シートを提供する。【解決手段】網シート1は、織物から形成され、複数の経糸2及び複数の緯糸3の一方が延びる方向に沿って巻き取られる。網シート1においては、複数の経糸2及び複数の緯糸3の一方は、第1樹脂フィラメント10から形成される。複数の経糸2及び複数の緯糸3の他方は、第2樹脂フィラメント20から形成される。第2樹脂フィラメント20は、芯部21と、芯部21より融点が低い鞘部22とを有する芯鞘構造繊維から形成される。第1樹脂フィラメント10は、鞘部22より融点が高い樹脂材料から形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、防虫ネットなどの網シートをロール状に巻取可能に構成されるロール網戸に好適な網戸用網シートに関するものである。
網シートをロール状に巻取可能に構成されるロール網戸として、特許文献1には、網シートを支持する網戸枠に、網シートの収納ケースが設けられているロール網戸が記載されている。特許文献1に記載のロール網戸においては、収納ケースは、網戸枠の側部に配置されており、網シートは、水平方向に沿って巻き取られる。
特開2018−80535号公報
しかしながら、特許文献1に記載のロール網戸においては、収納ケースが網戸枠に設けられることから、収納ケースは、コンパクトでないと、網戸枠から屋内側に突き出し、ロール網戸のデザイン性が低下する。収納ケースをコンパクトにするためには、嵩張らないように網シートを巻き取れることが必要であり、網シートは、巻取方向において、良好な可撓性を有することが必要である。
一方、網シートが、巻取方向において良好な可撓性を有し、柔軟であるときに、巻取方向に対し直交する方向においても、網シートが同様に柔軟であると、わずかの風圧によって網シートが容易に変形し、ロール網戸の外観が損なわれる。従って、巻取方向に対し直交する方向においては、網シートは、耐風圧性を高めるために、高剛性であることが好ましい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、良好な収納性と良好な耐風圧性とを両立できる網戸用網シートを提供することにある。
本願に開示する網戸用網シートは、織物から形成され、複数の経糸及び複数の緯糸の一方が延びる方向に沿って巻き取られる。当該網戸用網シートにおいては、前記複数の経糸及び前記複数の緯糸の前記一方は、第1樹脂フィラメントから形成される。前記複数の経糸及び前記複数の緯糸の他方は、第2樹脂フィラメントから形成される。前記第2樹脂フィラメントは、芯部と、前記芯部より融点が低い鞘部とを有する芯鞘構造繊維から形成される。前記第1樹脂フィラメントは、前記鞘部より融点が高い樹脂材料から形成される。
本願に開示する網戸用網シートにおいて、前記複数の経糸と前記複数の緯糸とは、各交差点において互いに熱融着されている。
本願に開示する網戸用網シートにおいて、前記複数の経糸は、各々、複数の前記第1樹脂フィラメント、又は複数の前記第2樹脂フィラメントから形成されている。前記複数の経糸と前記複数の緯糸との各交差点において、前記複数の第1樹脂フィラメントのうち隣り合う2つの第1樹脂フィラメントは、前記第2樹脂フィラメントを間に挟んでいる。又は、前記複数の第2樹脂フィラメントのうち隣り合う2つの第2樹脂フィラメントは、前記第1樹脂フィラメントを間に挟んでいる。
本願に開示する網戸用網シートにおいて、前記複数の経糸は、各々、3本の前記第2樹脂フィラメント又は3本の前記第1樹脂フィラメントから形成されている。前記3本の第2樹脂フィラメントの太さは、各々20〜150デニールである。又は、前記3本の第1樹脂フィラメントの太さは、各々20〜150デニールである。また、前記3本の第2樹脂フィラメントの合計太さ又は前記3本の第1樹脂フィラメントの合計太さは、60〜450デニールである。
本願に開示する網戸用網シートにおいて、前記複数の緯糸は、各々、1本の前記第1樹脂フィラメント又は1本の前記第2樹脂フィラメントから形成されている。前記1本の第1樹脂フィラメントの太さ又は前記1本の第2樹脂フィラメントの太さは、30〜250デニールである。
本発明の網戸用網シートによれば、良好な収納性と良好な耐風圧性とを両立できる。
実施形態に係る網戸用網シートを示す斜視図である。 実施形態に係る網戸用網シートを示す部分拡大図である。 実施形態に係る第2樹脂フィラメントを示す斜視図である。 他の実施形態に係る網戸用網シートを示す部分拡大図である。 複数の芯鞘構造繊維から形成されている第2樹脂フィラメントを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る網戸用網シートを図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するのに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨が明記されていない限り、この実施形態に限定されるものではない。
〈実施形態〉
[基本原理]
図1〜図3を参照して、本発明の実施形態に係る網戸用網シートの基本原理を説明する。図1は、実施形態に係る網戸用網シートを示す斜視図である。図2は、実施形態に係る網戸用網シートの部分拡大図である。図3は、実施形態に係る第2樹脂フィラメントを示す斜視図である。
図1、図2に示すように、実施形態に係る網シート1は、織物から形成され、複数の経糸2及び複数の緯糸3を有する。複数の経糸2は、一定の間隔を置いて平行に並んでおり、複数の緯糸3も、一定の間隔を置いて平行に並んでいる。網シート1は、複数の経糸2及び複数の緯糸3の一方が延びる方向に沿って巻き取られる。複数の経糸2及び複数の緯糸3の一方は、第1樹脂フィラメント10から形成され、複数の経糸2及び複数の緯糸3の他方は、第2樹脂フィラメント20から形成される。
実施形態における網シート1は、請求の範囲における網戸用網シートに対応しており、網シート1は、複数の経糸2及び複数の緯糸3のうち複数の緯糸3が延びる緯方向X1に沿って巻き取られる。従って、実施形態においては、複数の緯糸3が、第1樹脂フィラメント10から形成され、複数の経糸2が、第2樹脂フィラメント20から形成される。なお、実施形態においては、第1樹脂フィラメント10はモノフィラメントであり、第2樹脂フィラメント20もモノフィラメントである。
第2樹脂フィラメント20は、図3に示すように、芯部21と鞘部22とを有する芯鞘構造繊維から形成される。鞘部22の融点は、芯部21の融点よりも低くなっている。実施形態においては、芯部21は、比較的に高融点のポリエステルから形成され、融点T1は、約250℃である。また、鞘部22は、比較的に低融点のポリエステルから形成され、融点T2は、170〜210℃である。
一方、第1樹脂フィラメント10は、芯鞘構造繊維ではなく、一様な融点を有する。第1樹脂フィラメント10の融点は、鞘部22の融点よりも高い。実施形態においては、第1樹脂フィラメント10は、ポリエステル繊維から形成されており、第1樹脂フィラメント10の融点T4は、芯部21の融点T1と同程度である。
以上、図1〜図3を参照して説明したように、実施形態に係る網シート1によれば、網シート1は、複数の経糸2及び複数の緯糸3のうち複数の緯糸3が延びる緯方向X1に沿って巻き取られる。複数の緯糸3は、第1樹脂フィラメント10から形成され、複数の経糸2は、第2樹脂フィラメント20から形成される。第2樹脂フィラメント20は、芯部21と鞘部22とを有する芯鞘構造繊維から形成され、鞘部22の融点T2は、芯部21の融点T1よりも低い。また、第1樹脂フィラメント10は、鞘部22より融点が高い樹脂材料から形成される。
以上のとおり、複数の経糸2が芯鞘構造繊維から形成されることから、網シート1を所定温度T3まで加熱することによって、複数の経糸2の剛性を大きくできる。所定温度T3は、芯部21の融点T1より低く、鞘部22の融点T2より高い温度である。網シート1を所定温度T3まで加熱すると、鞘部22が溶融し、複数の経糸2は、鞘部22をマトリックスとし、芯部21を強化材とする繊維強化プラスチックに形成される。従って、複数の経糸2の剛性を大きくでき、経方向X2において網シート1の剛性を大きくでき、網シート1に良好な耐風圧性を付与できる。
一方、複数の緯糸3は、鞘部22よりも融点が高い第1樹脂フィラメント10から形成される。複数の緯糸3の融点が鞘部22より高いことから、網シート1を所定温度T3まで加熱しても、複数の緯糸3は溶融せず、元の第1樹脂フィラメント10に備わる柔軟性は維持される。従って、網シート1が巻き取られる緯方向X1においては、網シート1に良好な可撓性を付与することができ、網シート1に良好な収納性を付与することができる。以上によって、網シート1において、良好な収納性と良好な耐風圧性とを両立できる。
なお、実施形態においては、網シート1が、ロール網戸において、水平方向に沿って巻き取られること、いわゆる横引網戸用ネットとして使用されることを想定し、複数の緯糸3を可撓性の良好な第1樹脂フィラメント10から形成し、複数の経糸2を加熱加工によって高剛性化できる第2樹脂フィラメント20から形成している。ロール網戸が、例えばベランダの出入り口に設置されるとき、網シート1は上下方向に長くなり、水平方向に短くなる。例えば、上下方向の長さとしては、最大で2800〜3000ミリメートル程度の長さが必要であるが、水平方向の長さは、1500ミリメートル程度で十分である。
一方、織物は、緯方向が大きいものほど高価である。防虫ネットも同様であり、網シート1は、緯方向X1に短い方が、製造コストを低減できる。従って、網シート1が水平方向に沿って巻き取られるとき、複数の緯糸3に可撓性の良好な第1樹脂フィラメント10を使用することによって、ロール網戸における水平方向を網シート1における緯方向X1に一致させることができ、網シート1の製造コストを低減できる。なお、網シート1は、ロール網戸において、上方向に巻き取られること、いわゆる縦引網戸用ネットとして使用されることも当然に可能である。網シート1が縦引網戸用ネットとして使用されるとき、網シート1において第1樹脂フィラメント10が延びる方向がロール網戸における上下方向に一致される。
また、図1〜図3を参照して説明したように、実施形態に係る網シート1によれば、第1樹脂フィラメント10、第2樹脂フィラメント20が、モノフィラメントから形成されることから、網シート1の外観を向上できる。マルチフィラメントは複数の繊維を撚り合わせたものであり、モノフィラメントと比較すると表面の凹凸が大きい。従って、マルチフィラメントから網シート1を形成すると、網シート1の外観は低下する。反対に、網シート1をモノフィラメントから形成すると、網シート1にクリアな外観を付与することができ、網シート1の高級感を向上できる。
次に、図2、図3を参照して、実施形態に係る網シート1を更に詳しく説明する。実施形態においては、複数の経糸2と複数の緯糸3とは、各交差点4において互いに熱融着されている。上述したとおり、第2樹脂フィラメント20は、芯部21と、融点の低い鞘部22とを有している。従って、鞘部22が溶融する所定温度T3まで網シート1を加熱することによって、各交差点4において、複数の経糸2と複数の緯糸3とを熱融着できる。
以上、図2、図3を参照して説明したように、実施形態に係る網シート1によれば、複数の経糸2と複数の緯糸3とが各交差点4において熱融着されている。従って、外力によって各交差点4の位置がずれることを防止でき、網シート1の良好な外観を長期間にわたって維持できる。また、第2樹脂フィラメント20においては、鞘部22が溶融し、鞘部22が第1樹脂フィラメント10と形状的に融合されることから、各交差点4において網シート1の厚みが大きくなることを抑制でき、網シート1における凹凸を小さくでき、網シート1の手触り及び外観を向上できる。また、各交差点4において、経糸2と緯糸3との間に埃などの異物が挟まり、網シート1に異物が付着することを防止できる。その結果、網シート1が汚れ難くなり、メンテナンス性が向上し、網シート1の良好な外観を長期間にわたって維持できる。
なお、複数の経糸2と複数の緯糸3とを熱融着するとき、熱融着のための加熱工程は、製織工程の一環として、網シート1を織機上から移動させずに織機上で行うことが好ましい。加熱工程を織機上で行うことによって、熱融着前に網シート1を移動させる必要がなく、熱融着前に各交差点4がずれることを防止でき、網シート1の外観を向上できる。しかしながら、熱融着のための加熱工程は、各交差点4のずれを有効に防止することが可能であれば、製織工程と別工程で行ってもよい。
次に、図2を参照して、複数の経糸2について、更に詳しく説明する。複数の経糸2は、各々、複数の第1樹脂フィラメント10、又は複数の第2樹脂フィラメント20から形成されている。複数の経糸2が複数の第1樹脂フィラメント10から形成されるとき、複数の第1樹脂フィラメント10は、互いに重ならず、且つ隙間ができないように、緯方向X1に並べられる。複数の経糸2が複数の第2樹脂フィラメント20から形成されるときも同様である。なお、実施形態においては、図2に示すように、複数の経糸2は、各々、芯鞘構造繊維である3本の第2樹脂フィラメント20から形成され、複数の緯糸3は、各々、1本の第1樹脂フィラメント10から形成される。また、実施形態においては、複数の経糸2が、各々、複数の第2樹脂フィラメント20から形成されているとき、各交差点4において、複数の第2樹脂フィラメント20のうち隣り合う2本の第2樹脂フィラメント20は、第1樹脂フィラメント10を間に挟んでいる。
以上、図2を参照して説明したように、実施形態によれば、各交差点4において、隣り合う2本の第2樹脂フィラメント20が第1樹脂フィラメント10を間に挟んでいる。従って、各交差点4の位置がずれ難くなり、熱融着前に各交差点4の位置がずれることを防止でき、網シート1の外観を向上できる。
なお、複数の経糸2が、各々、複数の第1樹脂フィラメント10によって形成される場合は、隣り合う2本の第1樹脂フィラメント10が第2樹脂フィラメント20を間に挟むこととなる。この場合にも、同様に、各交差点4の位置がずれ難くなり、熱融着前に各交差点4の位置がずれることを防止でき、網シート1の外観を向上できる。しかしながら、上述したとおり、網シート1が水平方向に沿って巻き取られるとき、経方向X2において網シート1を高剛性にできることがコスト的に好ましく、複数の経糸2の各々を芯鞘構造繊維である複数の第2樹脂フィラメント20から形成することによって、網シート1の製造コストを低減できる。
以下、第1樹脂フィラメント10及び第2樹脂フィラメント20の好ましいサイズについて説明する。上述したとおり、実施形態においては、経糸2の剛性を大きくする必要があることから、基本的には、経糸2は、緯糸3より太いことが好ましい。
すなわち、複数の経糸2が、各々3本の第2樹脂フィラメント20から形成されるとき、第2樹脂フィラメント20の太さL1は、20〜150デニールであることが好ましく、30〜140デニールであることがより好ましく、50〜120デニールであることが更に好ましい。また、3本の第2樹脂フィラメント20の合計太さL2は、60〜450デニールであることが好ましく、120〜420デニールであることがより好ましく、150〜360デニールであることが更に好ましい。なお、複数の経糸2が、各々3本の第1樹脂フィラメント10から形成されるときにも、第1樹脂フィラメント10の好ましい太さの範囲、及び3本の第1樹脂フィラメント10の好ましい合計太さの範囲は、上記範囲に一致する。
また、複数の緯糸3が、各々1本の第1樹脂フィラメント10から形成されるとき、第1樹脂フィラメント10の太さL3は、30〜250デニールであることが好ましく、40〜200デニールであることがより好ましく、50〜150デニールであることが更に好ましい。なお、複数の緯糸3が、各々1本の第2樹脂フィラメント20から形成されるときにも、第2樹脂フィラメント20の好ましい太さの範囲は、上記範囲に一致する。
太さL1、合計太さL2、太さL3を上記範囲に設定することによって、網シート1における通気性を向上でき、換気性を向上できる。特に、防虫性能を良好にするために、網シート1における目の大きさを24メッシュ程度としたときに、太さL1、合計太さL2、太さL3を上記範囲に設定することによって、網シート1を透かして見る際の視認性が良好となり、眺望性を向上できる。
また、第1樹脂フィラメント10、第2樹脂フィラメント20は、各交差点4において熱融着されることから、染料が練り込まれた樹脂材料から形成されることが好ましく、第2樹脂フィラメント20においては、芯部21と鞘部22とがともに、染料が練り込まれた樹脂材料から形成されることが好ましい。
また、第1樹脂フィラメント10、第2樹脂フィラメント20は、耐光性を高めるために、耐光剤を含むことが好ましく、耐候性、耐風圧性を高めるために、例えばディッピングによって、被覆されることも好ましい。網シート1を被覆する材料としては、アクリル、ポリエステル、メラミンが好ましく、臭気を発しない点でアクリル、ポリエステルがより好ましい。
次に、図4を参照して、本発明に係る他の実施形態を説明する。図4は、他の実施形態に係る網シート1Aの部分拡大図である。上述した実施形態においては、網シート1が水平方向に沿って巻き取られることを想定し、製造コスト低減のために、複数の経糸2を第2樹脂フィラメント20から形成したが、本実施形態においては、網シート1Aが上方向に巻き取られるものとし、複数の経糸2Aを第1樹脂フィラメント10から形成するとともに、収納性の更なる向上のために、複数の経糸2Aを各々朱子織としている。なお、本発明に係る網シートが巻き取られる方向は、特に限定されない。従って、本実施形態に係る網シート1Aは、水平方向に巻き取られてもよい。
網シート1Aが上方向に巻き取られるとき、収納性向上のためには、ロール網戸における上下方向と第1樹脂フィラメント10が延びる方向とを一致させる必要がある。つまり、収納性向上のためには、上下方向と経方向X2とを一致させる必要がある。従って、網シート1Aが上方向に巻き取られるとき、複数の経糸2Aを第1樹脂フィラメント10から形成することによって、良好な収納性を実現できる。
また、複数の緯糸3Aを第2樹脂フィラメント20から形成することによって、熱加工によって複数の緯糸3Aを高剛性化でき、良好な収納性と良好な耐風圧性とを実現できる。すなわち、網シ−ト1Aが、上方向に巻き取られるとき、経方向X2の収納性向上のためには、複数の経糸2Aが、第1樹脂フィラメント10から形成され、同時に、緯方向X1の高剛性を実現するためには、複数の緯糸3Aが、芯鞘構造繊維である第2樹脂フィラメント20から形成される必要がある。
また、上述した実施形態においては、複数の経糸2が各々3本の第2樹脂フィラメント20から形成されたが、本実施形態においては、複数の経糸2Aは、各々、5本の第1樹脂フィラメント10から形成される。網シート1Aは、朱子織にされており、各交差点4において、5本の第1樹脂フィラメント10のうち1本の第1樹脂フィラメント10だけが、網シート1Aにおける一方の面側に位置し、他の4本の第1樹脂フィラメント10は、各交差点4において、網シート1Aにおける他方の面側に位置している。網シート1Aにおける一方の面側とは、図4の紙面における裏面側であり、網シート1Aにおける他方の面側とは、図4の紙面における表面側である。
以上のとおり、網シート1Aが朱子織にされることによって、網シート1Aを巻き取るとき、網シート1Aにおける一方の面を内側面とし他方の面を外側面とすると、巻き取りやすくなり、更なる収納性の向上が期待できる。網シート1Aにおける一方の面側には、1本の第1樹脂フィラメント10だけしか配されていないために、当該一方の面を内側面として網シート1Aを巻き取ると、曲げるべき第1樹脂フィラメント10の本数は少なくなり、巻き取りやすくなるからである。
以上、図面(図1〜図4)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(2))。
(1)図1〜図4を参照して説明したように、上記各実施形態では、第1樹脂フィラメント10、第2樹脂フィラメント20がモノフィラメントから形成されるものとしたが、第1樹脂フィラメント10、第2樹脂フィラメント20はマルチフィラメントから形成されてもよい。しかしながら、上述したとおり、良好な外観を得るためには、第1樹脂フィラメント10、第2樹脂フィラメント20は、モノフィラメントから形成することが好ましく、特に第1樹脂フィラメント10は、モノフィラメントであることが好ましい。なお、第2樹脂フィラメント20については、第2樹脂フィラメント20を複数の芯鞘構造繊維から形成しても、良好な外観を得ることは可能である。しかしながら、その場合にも、複数の芯鞘構造繊維が熱加工により融合し、1本の糸の如く見えるようにモノフィラメントを形成していることが好ましい。
図5は、複数の芯鞘構造繊維を材料として形成される第2樹脂フィラメント20Aを示す斜視図である。図5に示すように、第2樹脂フィラメント20Aは、複数の芯部21Aと、1つの鞘部22Aとを有している。第2樹脂フィラメント20Aは、芯部21Aの本数に対応する本数の芯鞘構造繊維を材料として形成されるものであり、1つの鞘部22Aは、複数の芯鞘構造繊維における各鞘部が熱加工により融合し、複数の芯鞘構造繊維は、モノフィラメントを形成している。
複数の芯鞘構造繊維における各鞘部が熱加工により融合することによって、第2樹脂フィラメント20Aは、繊維間の隙間がなく、1本の芯鞘構造繊維から形成される第2樹脂フィラメント20と同様に、異物の付着を抑制でき、メンテナンス性が向上され、良好な外観を維持できる。また、鞘部22Aは、複数の芯鞘構造繊維における各鞘部の熱融着によって形成されることから、更に高剛性にでき、更に耐風圧性を向上させることもできる。
(2)図1〜図5を参照して説明したように、上記各実施形態では、第1樹脂フィラメント10、第2樹脂フィラメント20は、ポリエステルから形成されたが、これに限られず、第1樹脂フィラメント10、第2樹脂フィラメント20は、ポリプロピレン、ポリエチレン、又はビニロンから形成することもできる。ポリプロピレン、ポリエチレン、ビニロンは、ポリエステルと同様に、第1樹脂フィラメント10、第2樹脂フィラメント20に使用したとき、良好な収納性と良好な耐風圧性とを両立できると考えられる。
1、1A…網シート
2、2A…経糸
3、3A…緯糸
4…交差点
10…第1樹脂フィラメント
20、20A…第2樹脂フィラメント
21、21A…芯部
22、22A…鞘部
T1…芯部の融点
T2…鞘部の融点
T3…所定温度
T4…第1樹脂フィラメントの融点
L1…第2樹脂フィラメントの太さ
L2…3本の第2樹脂フィラメントの合計太さ
L3…第1樹脂フィラメントの太さ
X1…緯方向
X2…経方向

Claims (5)

  1. 織物から形成され、複数の経糸及び複数の緯糸の一方が延びる方向に沿って巻き取られる網戸用網シートであって、
    前記複数の経糸及び前記複数の緯糸の前記一方は、第1樹脂フィラメントから形成され、
    前記複数の経糸及び前記複数の緯糸の他方は、第2樹脂フィラメントから形成され、
    前記第2樹脂フィラメントは、芯部と、前記芯部より融点が低い鞘部とを有する芯鞘構造繊維から形成され、
    前記第1樹脂フィラメントは、前記鞘部より融点が高い樹脂材料から形成される、網戸用網シート。
  2. 前記複数の経糸と前記複数の緯糸とは、各交差点において互いに熱融着されている、請求項1に記載の網戸用網シート。
  3. 前記複数の経糸は、各々、複数の前記第1樹脂フィラメント、又は複数の前記第2樹脂フィラメントから形成されており、
    前記複数の経糸と前記複数の緯糸との各交差点において、前記複数の第1樹脂フィラメントのうち隣り合う2本の第1樹脂フィラメントが、前記第2樹脂フィラメントを間に挟んでいるか、又は、前記複数の第2樹脂フィラメントのうち隣り合う2本の第2樹脂フィラメントが、前記第1樹脂フィラメントを間に挟んでいる、請求項1又は請求項2に記載の網戸用網シート。
  4. 前記複数の経糸は、各々、3本の前記第2樹脂フィラメント又は3本の前記第1樹脂フィラメントから形成されており、
    前記3本の第2樹脂フィラメントの太さが、各々20〜150デニールであるか又は、前記3本の第1樹脂フィラメントの太さが、各々20〜150デニールであり、
    前記3本の第2樹脂フィラメントの合計太さ又は前記3本の第1樹脂フィラメントの合計太さは、60〜450デニールである、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の網戸用網シート。
  5. 前記複数の緯糸は、各々、1本の前記第1樹脂フィラメント又は1本の前記第2樹脂フィラメントから形成されており、
    前記1本の第1樹脂フィラメントの太さ又は前記1本の第2樹脂フィラメントの太さは、30〜250デニールである、請求項4に記載の網戸用網シート。
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