JP2019138134A - スクリーン及びスクリーン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロール状に巻回した際の積層厚みを低減することができるスクリーン及びスクリーン装置を提供する。【解決手段】スクリーン10は、経糸24と緯糸22とを製織して形成され、ロール状に巻回される。スクリーン10は、一面10aでは、緯糸22が経糸24を複数本跨いだ状態で織られ、他面10bでは、経糸24が緯糸22を複数本跨いだ状態で織られており、これによりロール状に巻回させた際の積層厚みを低減できる。【選択図】図2

Description

本発明は、建物の日除けや網戸として利用されるスクリーン及びスクリーン装置に関する。
住宅や店舗等の建物の窓やテラスには、日除けや目隠しとなるスクリーンが設置されることがある。この種のスクリーンとしては、経糸と緯糸とを平織りした構成がある(例えば特許文献1参照)。
特開2014−224374号公報
通常、上記のようなスクリーンは、窓の上部に設けられた本体ボックス内のロールに対して巻取り可能且つ送出し可能に巻き掛けられて使用される。このため、ロールに巻き取られたスクリーンの積層厚みが厚くなると、本体ボックスを大型化する必要がある。すなわち、上記特許文献1のスクリーンは、経糸と緯糸が平織りされているため、ロールに巻き取った際に上の層と下の層の織目(交点)が重なって積層厚みが増大する。そして、このような問題は、他の用途のスクリーン、例えばロール式網戸等でも同様に起こり得る。さらに、ロール式網戸ではない通常の框体にネットを固定した網戸であっても、製造工程ではネットをロール状に巻回して保管や運搬を行うため、巻回した際の積層厚みを可及的に低減したいという要望がある。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、ロール状に巻回した際の積層厚みを低減することができるスクリーン及びスクリーン装置を提供することを目的とする。
本発明に係るスクリーンは、経糸と緯糸とを製織して形成され、ロール状に巻回されるスクリーンであって、一面では、前記緯糸が前記経糸を複数本跨いだ状態で織られ、他面では、前記経糸が前記緯糸を複数本跨いだ状態で織られていることを特徴とする。
本発明によれば、ロール状に巻回した際のスクリーンの積層厚みを低減することができる。
本発明の一実施形態に係るスクリーンを用いたスクリーン装置を建物に設置した状態を模式的に示す側面図である。 図2(A)は、スクリーンを一面から見た模式図であり、図2(B)は、スクリーンを他面から見た模式図である。 図3(A)は、補助緯糸を設けた構成のスクリーンを一面から見た模式図であり、図3(B)は、補助緯糸を設けた構成のスクリーンを他面から見た模式図である。 図3に示すスクリーンを経糸の長手方向に直交する方向で切断した断面形状の模式図である。 別の補助緯糸を設けた構成のスクリーンを他面から見た模式図である。
以下、本発明に係るスクリーンについて、これを用いたスクリーン装置を例示して好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るスクリーン10を用いたスクリーン装置12を建物14に設置した状態を模式的に示す側面図である。本実施形態では、住宅や店舗等の建物14の窓14aの室外側で昇降可能に設けられ、窓14aへの日差しを遮蔽する日除けとして機能するスクリーン10を例示する。スクリーン10は、窓14aの室内側で昇降して日差しを遮蔽するロールスクリーン、開放した窓14aからの埃や虫の侵入を防止する網戸等に用いることもできる。
図1に示すように、スクリーン装置12は、スクリーン10を巻取り可能且つ送出し可能なロール16と、ロール16を収納する本体ボックス18とを備える。スクリーン装置12は、窓14aの上部外壁面に取り付けられた本体ボックス18からスクリーン10を下方に引き出すことにより、窓14aの室外側を覆い隠すことができる。ロール16は、スクリーン10を巻き取る回転方向に弾性付勢されている。ロール16から引き出されたスクリーン10は、例えばテラス等の床面14bにフック20を用いて下端部を係止できる。これによりスクリーン10は、下端がフック20で支持された状態で上端がロール16からの巻取り方向の張力を受けるため、上下方向に十分な張力で緩みなく張ることができる。
図2(A)は、スクリーン10を一面10aから見た模式図であり、図2(B)は、スクリーン10を他面10bから見た模式図である。図2(A)及び図2(B)に示すように、スクリーン10は、経糸24と緯糸22とを網目状に製織して形成されたネットである。本実施形態では、経糸24と緯糸22とが異なる色で形成された構成を例示しているが、経糸24と緯糸22とは同一色で構成されてもよい。図1に示すように、スクリーン10は、一方側の面である一面10aが建物14の室外側に配置され、他方側の面である他面10bが建物14の室内側に配置される。
経糸24は、ロール16に対する巻取り方向及び送出し方向に沿って延びた糸である。緯糸22は、経糸24に対して直交する方向に沿って延びた糸である。つまり図1に示すスクリーン装置12では、ロール16から引き出したスクリーン10の上下方向に経糸24が延在し、左右方向(幅方向)に緯糸22が延在する。本実施形態の場合、経糸24及び緯糸22は、165(℃)程度の高融点を示すポリプロピレン(芯部)の周囲に130(℃)程度の低融点を示すポリプロピレン(鞘部)を2層に押出成形した芯鞘構造のモノフィラメントの糸を用い、経糸24と緯糸22とを重なり合う織目26及び交点28で互いに融着(熱融着)させた構造としている。このような芯鞘構造のポリプロピレンのモノフィラメントの糸としては、例えば芯部のMFR(粘度)が2.5(g/10min)、鞘部のMFR(粘度)が7.0(g/10min)のものを用いてもよい。モノフィラメントの糸を用いることにより、各糸22,24の重量を低減できる。交点28等が融着されることにより、製品での織目26や各糸22,24の位置ずれを防止できると共に、スクリーン10自体の厚みも低減できる。経糸24及び緯糸22の直径は、例えば0.10〜0.50(mm)程度とされる。本実施形態では経糸24の直径を0.15(mm)とし、緯糸22の直径を0.30(mm)としている。なお、図2(A)及び図2(B)では、経糸24及び緯糸22の形状等を誇張して図示しているが、実際の製品では、例えば経糸24及び緯糸22は1インチ四方に20〜100本程度設けられる。また、経糸24や緯糸22に、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤等の各種添加剤を配合してもよい。
緯糸22は、芯鞘構造ではなく、例えば高融点(165(℃))を示すポリプロピレンによる単層構造のモノフィラメントで形成されてもよい。これにより緯糸22は、成形用の金型や成形条件が簡素化され、押出機の台数も1台とすることができ、製造コストを大幅に低減できる。しかも、緯糸22が単層構造の場合、高価な低融点(130(℃))のポリプロピレンを使用しないため、コストを一層低減できる。
図2(A)に示すように、一面10aでは、織目26を除いて緯糸22の裏側に経糸24が配置され、緯糸22が4本の経糸24を跨いだ状態で経糸24と織られている。つまり織目26は、緯糸22の長手方向に沿って並んでおり、その間隔は経糸24の4本分である。このため、一面10aでは、緯糸22の露出割合(表面積)が経糸24の露出割合よりも大きい。特に、本実施形態の場合は、緯糸22が経糸24よりも太い。その結果、一面10aでは、経糸24及び緯糸22の露出面積に対し、緯糸22の露出割合が70%程度となるように設定されている。
図2(B)に示すように、他面10bでは、織目26を除いて経糸24の裏側に緯糸22が配置され、経糸24が4本の緯糸22を跨いだ状態で緯糸22と織られている。つまり織目26は、経糸24の長手方向に沿って並んでおり、その間隔は緯糸22の4本分である。このため、他面10bでは、経糸24の露出割合(表面積)が一面10aでの露出割合よりも大きくなっており、経糸24及び緯糸22の露出面積に対し、例えば経糸24の露出割合が50%程度となるように設定されている。
一面10aにおいて緯糸22が経糸24を跨ぐ本数は、綾織や朱子織等と呼ばれるような織り方によって2本以上とされればよいが、多すぎると織目26の配置間隔が長くなり過ぎて融着工程前に経糸24と緯糸22とが位置ずれする懸念があり、少なすぎると緯糸22の露出割合が低下する。そこで、緯糸22は、例えば経糸24を3〜5本毎に跨ぐ構成が好ましく、特に上記のように経糸24を4本毎に跨ぐ構成が最も好ましい。他面10bにおいて経糸24が緯糸22を跨ぐ本数についても同様でよい。
このようにスクリーン10は、一面10aでは緯糸22が複数本の経糸24を跨ぎ、他面10bでは経糸24が複数本の緯糸22を跨いでいる。このため、隣接する緯糸22,22間で織目26が経糸24の長手方向に連続することがなく、ロール16に巻き取った際の積層厚みが低減される。特に、本実施形態の場合は、隣接する緯糸22,22間で、緯糸22と経糸24との織目26が緯糸22の長手方向に位置ずれしており、具体的には織目26が経糸24の1本分ずつ順にずれている。このため、図2(A)及び図2(B)に示すように、織目26が斜めに規則的に並ぶことになり、ロール16に巻き取った際に重なる層間で織目26が重ならずに緯糸22の長手方向に順に位置ずれするため、積層厚みが一層低減される。このように積層厚みを低減できる効果は、図1に示すようなロール構造のスクリーン装置12やロール式網戸に留まらない。つまり、框体にスクリーンを固定する一般的な構造の網戸であっても、その製造時にはスクリーンを巻回して保管及び運搬するため、巻回した際の積層厚みの低減効果は保管や運搬時等に効果がある。
上記したように、スクリーン10は、経糸24と緯糸22とが異なる色で形成されており、例えば染色や原着によって着色されている。具体的には、経糸24と緯糸22とは、肉眼で色の違いを判別できるレベルの色差、例えば(L*a*b表色系)で色差ΔEが3以上、好ましくは4〜15程度を有する。本実施形態のスクリーン10では、室外側の一面10aで露出割合が大きくなる緯糸22の色を、室内側の他面10bで露出割合が増える経糸24の色よりも高い明度に設定している。例えば、経糸24はブラックとされ、緯糸22はグレー、ライドグレー、クリーム、ベージュ、グリーン、ブラウン等の任意の色とされる。その結果、一面10aは緯糸22の色が強く出た明るい色となり、他面10bは経糸24の色が強く出た暗く濃い色となる。
従って、スクリーン10は、一面10aや他面10bにコーティング剤による着色を施すことなく色違いに構成することができる。このため、スクリーン10は、コーティング剤に含まれるオイルによる色変化や汚れ付着等の品質低下を防止して高い製品品質を確保できると共に、着色工程の省略やコーティング剤の不使用によるコスト低減も可能となる。しかもスクリーン10を用いたスクリーン装置12は、図1に示すように、色が明るい一面10aでは、その外観品質が向上するだけでなく、屋外からの日差しを効率よく反射できると共に室内に対する遮蔽性能及び目隠し性能が高まり、色が暗い他面10bでは、室内側への光の反射が抑えられると共に室外を見透し易い構造となり、スクリーン10を網戸として用いた場合も同様な効果が期待できる。
スクリーン10は、ロール16への巻回方向に沿う経糸24を緯糸22よりも細い糸で構成している。このため、ロール16に巻き取った際の積層厚みが一層低減されると共に、ロール16での巻取り力を低減して巻取り自体が円滑となる。しかもスクリーン10は、ロール16からの送出し方向に直交し、ロール16からの張力が付与されない左右方向に延びた緯糸22を経糸24よりも太い糸で構成している。このため、緯糸22自体の張力(剛性)を十分に確保でき、図1に示すような使用時に経糸24に沿う上下方向だけでなく、緯糸22に沿う左右方向にも緩みや撓みなく張ることができる。
また、スクリーン10は、例えば直径0.15(mm)の芯鞘構造の経糸24を78(本/インチ)とした面と、直径0.30(mm)の芯鞘構造又は単層構造の緯糸22を78(本/インチ)とした面との2面構造となり、高い遮蔽性能を有する。
ところで、本実施形態のスクリーン10は、緯糸22を経糸24よりも太いものとしているため、隣接する緯糸22,22間の隙間C1が隣接する経糸24,24間の隙間C2よりも増大する傾向にある。そこで、この広い隙間C1が遮蔽性能を低下させることを防止するため、スクリーン10は隙間C1に別の緯糸(補助緯糸30)を追加した構成としてもよい。
図3(A)は、補助緯糸30を設けた構成のスクリーン10を一面10aから見た模式図であり、図3(B)は、補助緯糸30を設けた構成のスクリーン10を他面10bから見た模式図である。図4は、図3に示すスクリーン10を経糸24の長手方向に直交する方向で切断した断面形状の模式図である。なお、図3及び図4に示すスクリーン10において、図1及び図2に示すスクリーン10の参照符号と同一の参照符号は、同一又は同様な構成を示し、このため同一又は同様な機能及び効果を奏するものとして詳細な説明を省略し、後述する図5に示すスクリーン10についても同様とする。
図3(A)及び図3(B)に示すように、補助緯糸30は、緯糸22と平行に延在しており、緯糸22,22間の隙間C1を埋めるように配置されている。補助緯糸30は、例えば一面10aから見た場合に経糸24の裏側に配置され、緯糸22と同様に複数本(図3では4本)の経糸24を跨いだ状態で経糸24と織られている。つまり補助緯糸30と経糸24との織目32は、補助緯糸30の長手方向に沿って並んでおり、その間隔は経糸24の4本分である。織目32の間隔は、上記した織目26の場合と同様に変更してもよい。
本実施形態の場合、補助緯糸30は、経糸24と同一のもの、つまり経糸24と同形状且つ同色のものを用いている。つまり補助緯糸30は、例えば直径0.15(mm)の芯鞘構造のポリプロピレンのモノフィラメントの糸である。補助緯糸30は、経糸24と異なる形状且つ異なる色のものを用いてもよい。但し、補助緯糸30は、隙間C1を塞いでスクリーン10の遮蔽性能を高めるためのものであるため、経糸24と同色であるブラックや、これと略同色に見える同等色、例えばダークグレー等が好ましい。なお、補助緯糸30は、隙間C1を埋めているに過ぎないため、一面10aでの色味に影響を及ぼすことはほとんどない。
補助緯糸30は隙間C1を塞ぐと共に、図4に示すように緯糸22との間に経糸24を挟み込むサンドイッチ構造を構築する。このため、スクリーン10は、補助緯糸30を設けることにより、融着工程前に経糸24と緯糸22とが位置ずれすることをより確実に防止できる効果も得られる。また、この構成例のスクリーン10では、例えば直径0.15(mm)の芯鞘構造の経糸24を78(本/インチ)とした面と、直径0.30(mm)の芯鞘構造又は単層構造の緯糸22を78(本/インチ)とした面と、直径0.15(mm)の芯鞘構造の補助緯糸30を78(本/インチ)とした面とによる3面構造となり、一層高い遮蔽性能を有する。
補助緯糸30は、融着工程において織目32や経糸24との交点33で経糸24と融着されるため、製品段階で位置ずれを生じることもない。なお、本実施形態の緯糸22は、経糸24よりも相当に太いため、経糸24との融着強度は、同径同士の融着強度に比べて弱い傾向にある。この点、この構成例では、同径の補助緯糸30と経糸24とが強固に融着され、しかも補助緯糸30が緯糸22と複雑に絡みついているため、目ずれの発生をより確実に防止できる。
図5に示すように、スクリーン10は、図3に示す補助緯糸30に代えて、又は補助緯糸30と併用し、別の緯糸(補助緯糸34)を追加した構成としてもよい。補助緯糸34は、例えば他面10bから見た場合に緯糸22(及び経糸24)の表側、つまり一面10aから見た場合に緯糸22(及び経糸24)の裏側に配置され、補助緯糸30と同様に複数本(図5では4本)の経糸24を跨いだ状態で経糸24と織られている。このため、補助緯糸34と経糸24との織目36は、補助緯糸34の長手方向に沿って並んでおり、その間隔は経糸24の4本分である。織目36の間隔は、上記した織目26,32の場合と同様に変更してもよい。
本実施形態の場合、補助緯糸34は、経糸24と同一のもの、つまり経糸24と同形状且つ同色のものを用いている。つまり補助緯糸34は、例えば直径0.15(mm)の芯鞘構造のポリプロピレンのモノフィラメントの糸である。補助緯糸34は、経糸24と異なる形状且つ異なる色のものを用いてもよいが、経糸24と同色であるブラックや、これと略同色に見える同等色、例えばダークグレー等が好ましい。これによりスクリーン10では、補助緯糸34が他面10bにおける緯糸22の露出を隠し、同時に経糸24と同等色の露出割合を増加させるため、他面10bでの室内側への光の反射が一層抑えられる。図5に示す構成例では、他面10bでの経糸24、緯糸22及び補助緯糸34の露出面積に対し、例えば経糸24及び補助緯糸34の露出割合が70%程度となるように設定されている。勿論、補助緯糸34を用いた構成の場合でも、図4に示す補助緯糸30の場合と略同様に、緯糸22との間に経糸24を挟み込むサンドイッチ構造が構築されるため、経糸24と緯糸22とが位置ずれすることをより確実に防止できる効果も得られる。補助緯糸34は、融着工程において織目36や経糸24との交点37で経糸24と融着されるため、上記した補助緯糸30の場合と同様に目ずれの発生を防止できる。
以上のようなスクリーン10は、図1に示すように日除けとして用いる場合、一面10aと他面10bとを貫通する開口の面積がスクリーン10の単位表面積に占める割合(開口率)は、例えば5〜15%程度に設定される。そこで、この開口率5〜15%を直径0.15(mm)の経糸24と、直径0.30(mm)の緯糸22とで構築する場合、経糸24は1インチ四方に50〜90本程度設け、緯糸22は1インチ四方に20〜70本程度設けて製織されるとよい。略同様に、スクリーン10を網戸として用いる場合、開口率は、例えば60〜80%程度に設定され、経糸24及び緯糸22はこの開口率を確保できる本数及び間隔で製織されればよい。
本発明に係るスクリーンは、経糸と緯糸とを製織して形成され、ロール状に巻回されるスクリーンであって、一面では、前記緯糸が前記経糸を複数本跨いだ状態で織られ、他面では、前記経糸が前記緯糸を複数本跨いだ状態で織られていることを特徴とする。このような構成によれば、隣接する緯糸間で織目が位置ずれするため、ロール状に巻回した際、積層される層間で織目が重なることを防止でき、積層厚みを低減できる。
本発明に係るスクリーンにおいて、当該スクリーンは、前記経糸の長手方向に沿ってロール状に巻取りされるものであり、前記緯糸の直径が前記経糸の直径よりも大きい構成としてもよい。そうすると、巻取り方向に沿う経糸が緯糸よりも細い糸で構成されることにより、ロール状に巻き取った際の積層厚みが一層低減されると共に、巻取り力を低減して巻取り自体が円滑となる。しかも巻取り方向に直交する緯糸が太い糸で構成されることにより、当該スクリーンを平面状に開いた際、緯糸自体の剛性によって左右幅方向に沿う張力を確保できるため、左右方向に緩みや撓みなく張ることができる。
本発明に係るスクリーンにおいて、前記一面では、隣接する前記緯糸間で、前記緯糸と前記経糸との織目が前記緯糸の長手方向に位置ずれした構成としてもよい。そうすると、ロール状に巻き取った際に積層される層間で織目が重なることを一層確実に防止でき、積層厚みを一層確実に低減できる。
本発明に係るスクリーンにおいて、前記一面では、前記緯糸が前記経糸を4本以上跨いでおり、前記他面では、前記経糸が前記緯糸を4本以上跨いだ構成としてもよい。そうすると、ロール状に巻き取った際に積層される層間で織目が重なることをより一層確実に防止でき、積層厚みをより一層低減できる。
本発明に係るスクリーンにおいて、前記緯糸の直径が前記経糸の直径よりも大きく構成され、隣接する前記緯糸間に、前記緯糸よりも直径が小さい補助緯糸を有し、補助緯糸は、前記経糸と融着された構成としてもよい。そうすると、緯糸間の隙間を補助緯糸で隠すことができ、当該スクリーンの遮蔽性能を向上させることができ、さらに目ずれの発生を抑制できる。
本発明に係るスクリーンにおいて、前記経糸は、芯部の周囲に鞘部を設けた2層構造の糸であり、前記緯糸は、単層構造の糸で構成してもよい。そうすると、緯糸及び当該スクリーンの製造コストを低減できる。
本発明に係るスクリーン装置は、上記構成のスクリーンと、該スクリーンを巻取り可能且つ送出し可能なロールとを備えることを特徴とする。このような構成によれば、ロールで巻き取った際のスクリーンの積層厚みを低減でき、装置の小型化が可能となる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば上記実施形態では、建物14の室外側に配置される一面10aで緯糸22の露出割合を増やし、他面10bで経糸24の露出割合を増やした構成としたが、他面10bで緯糸22の露出割合を増やし、一面10aで経糸24の露出割合を増やした構成としてもよく、他面10bで経糸24の露出割合が緯糸22の露出割合よりも大きく構成されてもよい。また、経糸24を緯糸22よりも明るい色に設定してもよい。
10 スクリーン、10a 一面、10b 他面、12 スクリーン装置、14 建物、14a 窓、14b 床面、16 ロール、18 本体ボックス、22 緯糸、24 経糸、26,32,36 織目、28,33,37 交点、30,34 補助緯糸

Claims (7)

  1. 経糸と緯糸とを製織して形成され、ロール状に巻回されるスクリーンであって、
    一面では、前記緯糸が前記経糸を複数本跨いだ状態で織られ、
    他面では、前記経糸が前記緯糸を複数本跨いだ状態で織られていることを特徴とするスクリーン。
  2. 請求項1に記載のスクリーンにおいて、
    当該スクリーンは、前記経糸の長手方向に沿ってロール状に巻取りされるものであり、
    前記緯糸の直径が前記経糸の直径よりも大きいことを特徴とするスクリーン。
  3. 請求項1又は2に記載のスクリーンにおいて、
    前記一面では、隣接する前記緯糸間で、前記緯糸と前記経糸との織目が前記緯糸の長手方向に位置ずれしていることを特徴とするスクリーン。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のスクリーンにおいて、
    前記一面では、前記緯糸が前記経糸を4本以上跨いでおり、
    前記他面では、前記経糸が前記緯糸を4本以上跨いでいることを特徴とするスクリーン。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のスクリーンにおいて、
    前記緯糸の直径が前記経糸の直径よりも大きく構成され、
    隣接する前記緯糸間に、前記緯糸よりも直径が小さい補助緯糸を有し、
    前記補助緯糸は、前記経糸と融着されていることを特徴とするスクリーン。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のスクリーンにおいて、
    前記経糸は、芯部の周囲に鞘部を設けた2層構造の糸であり、
    前記緯糸は、単層構造の糸であることを特徴とするスクリーン。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のスクリーンと、該スクリーンを巻取り可能且つ送出し可能なロールとを備えることを特徴とするスクリーン装置。
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