JP2020026609A - 車両用ドア駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リアドアとフロントドアとの間での挟み込みを防止する。【解決手段】第1ドアとスライド式の第2ドアとが側方に前後して設けられる車両に適用される車両用ドア駆動装置であって、第1ドア及び第2ドアをそれぞれ開閉駆動する第1駆動源及び第2駆動源と、第1駆動源及び第2駆動源を制御する制御装置と、車両前後方向で第1ドア及び第2ドアの間に挟み込まれうる物体に関する物体情報を検出する非接触型センサと、第1ドア及び第2ドアの位置を判定するドア位置判定手段とを有し、制御装置は、第1ドア及び第2ドアのうちの一方のドアがドア位置判定手段によって全閉状態であると判定される場合かつ他方のドアの閉動作中となるよう第1駆動源又は第2駆動源の一方の駆動源を制御している場合において、非接触型センサによって検出された物体情報に基づき、一方のドアを開方向に動作させるよう第1駆動源又は第2駆動源の他方の駆動源を制御することによって挟み込み防止処理を実行する。【選択図】図4

Description

本開示は、車両用ドア駆動装置に関する。
スライド式のリアドアを電動モータにより閉動作させる際に、リアドアの全閉位置での挟み込みを防止する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2018−105026号公報
ところで、車両側方に前後して設けられる2枚のドア(フロントドア及びリアドア)のいずれも電動モータにより開閉駆動できる構成が知られている。かかる構成でも、車両側方に前後して設けられる2枚のドア間での挟み込みを防止することが有用となる。
そこで、1つの側面では、本発明は、車両側方に前後して設けられる2枚のドアを電動モータにより開閉駆動できる構成において、当該2枚のドア間での挟み込みを防止することを目的とする。
1つの側面では、第1ドアとスライド式の第2ドアとが側方に前後して設けられる車両に適用される車両用ドア駆動装置であって、
前記第1ドア及び前記第2ドアをそれぞれ開閉駆動する第1駆動源及び第2駆動源と、
前記第1駆動源及び前記第2駆動源を制御する制御装置と、
車両前後方向で前記第1ドア及び前記第2ドアの間に挟み込まれうる物体に関する物体情報を検出する非接触型センサと、
前記第1ドア及び前記第2ドアの位置を判定するドア位置判定手段とを有し、
前記制御装置は、前記第1ドア及び前記第2ドアのうちの一方のドアが前記ドア位置判定手段によって全閉状態であると判定される場合かつ他方のドアの閉動作中となるよう前記第1駆動源又は前記第2駆動源の一方の駆動源を制御している場合において、前記非接触型センサによって検出された前記物体情報に基づき、前記一方のドアを開方向に動作させるよう前記第1駆動源又は前記第2駆動源の他方の駆動源を制御することによって挟み込み防止処理を実行する、車両用ドア駆動装置が提供される。
1つの側面では、本発明によれば、車両側方に前後して設けられる2枚のドアを電動モータにより開閉駆動できる構成において、当該2枚のドア間での挟み込みを防止することが可能となる。
一実施例による車両用ドア駆動装置が適用可能な車両の一例を概略的に示す側面図である。 車両のリアドアに関する開閉制御を担う制御系の一例を示す図である。 図2に示すモータ制御装置及び電動モータの詳細を示す回路図である。 車両用ドア駆動装置の構成を示す概略図である。 処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第1挟み込み防止処理の説明図(その1)である。 第1挟み込み防止処理の説明図(その2)である。 第1挟み込み防止処理の説明図(その3)である。 第1挟み込み防止処理の説明図(その4)である。 挟込防止制御部70により実行される挟み込み防止機能に係る処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
図1は、以下で説明する一実施例による車両用ドア駆動装置が適用可能な車両11の一例を概略的に示す側面図である。図1には、全閉状態にあるフロントドア2と、全閉状態にあるリアドア3とが実線で示されるとともに、全開状態にあるときの仮想的なフロントドア2と、全開状態にあるときの仮想的なリアドア3とが一点鎖線で示されている。
図1では、車両11は、フロントドア2(第1ドアの一例)とリアドア3(第2ドアの一例)とが側方に前後して設けられる。図1では、フロントドア2は、車両の側部に設けられ前後方向にスライドすることにより開閉動作するスライド式であるが、ヒンジによる回転式であってもよい。リアドア3は、スライド式である。フロントドア2及びリアドア3は、それぞれ、電動モータにより自動的に開閉が可能である。
フロントドア2は、図1に一点鎖線で示すように、全開状態では、全閉状態に比べて車両前側に位置する。他方、リアドア3は、図1に一点鎖線で示すように、全開状態では、全閉状態に比べて車両後側に位置する。車両11は、典型的には、車両の側部にセンターピラー(いわゆるBピラー)を有さない。この場合、フロントドア2及びリアドア3の双方の全開状態では、車両11の側方に比較的大きな開口部を形成でき、乗降性が良好となる。
図2は、車両11のリアドア3に関する開閉制御を担う制御系の一例を示す図である。なお、ここでは、リアドア3に係る制御系を説明するが、フロントドア2に係る制御系についても同様であってよい。
車両11には、スライドドア開閉装置14(以下、「開閉装置14」と称する)が設けられる。開閉装置14は、リアドア3を自動的に開閉する。開閉装置14は、車両11に固定される駆動ユニット15を有する。駆動ユニット15には、駆動用のケーブル16が設けられる。ケーブル16は、ガイドレール13の両端に配置された反転プーリ17及び反転プーリ18に掛け渡されて、車両11の前方側と後方側とからリアドア3に接続されている。リアドア3は、駆動ユニット15によりケーブル16のいずれか一方側が引かれると、ケーブル16に引かれながら開方向又は閉方向に移動する。
図2に示すように、駆動ユニット15には電動モータ21が設けられる。電動モータ21は、例えば3相(U相、V相、及びW相)のブラシレスモータが用いられる。電動モータ21は、モータ制御装置41から、通電パターンに従って、3相の各相へ、それぞれ印加電圧Vu、印加電圧Vv、及び印加電圧Vwが供給されると作動する。電動モータ21は、供給される印加電圧の正負に応じて、その回転方向が正転又は逆転に切り替えられる。また、電動モータ21の回転軸21aには、回転子47(永久磁石)が固定される。この回転子47の回転軌道近傍には、回転センサとしての3つのホールIC48u、ホールIC48v、及びホールIC48wが、回転軸21aを中心として互いに120度の位置に設けられる。これらの3つのホールIC48u、ホールIC48v、及びホールIC48wは、電動モータ21の回転軸21aが回転すると、それぞれ互いに120度位相のずれたパルス信号Su、パルス信号Sv、及びパルス信号Swをモータ制御装置41に対して出力する。
また、電動モータ21の回転軸21aには、駆動ギヤ24が固定される。駆動ギヤ24には大径スパーギヤ25が噛み合わされている。大径スパーギヤ25と一体に回転する小径スパーギヤ26には、出力軸27に固定される従動ギヤ28が噛み合わされている。これにより、電動モータ21の回転は所定の減速比で減速されて出力軸27に伝達される。
出力軸27には外周面に図示しない螺旋状の案内溝が形成された円筒形状のドラム31が固定されている。駆動ユニット15に案内されたケーブル16は、案内溝に沿ってドラム31に複数回巻き付けられている。電動モータ21が作動すると、ドラム31は電動モータ21に駆動されて回転し、これによりケーブル16が作動してリアドア3は開閉動作する。すなわち、電動モータ21が正転(図2中で時計回り方向とする)すると、図2中で反時計回り方向にドラム31が回転する。これにより、車両後方側のケーブル16がドラム31に巻き取られて、リアドア3はケーブル16に引かれながら開方向に移動する。反対に、電動モータ21が逆転(図2中で反時計回り方向とする)すると、図2中で時計回り方向にドラム31が回転する。これにより、車両前方側のケーブル16がドラム31に巻き取られてリアドア3はケーブル16に引かれながら閉方向に移動する。このように、リアドア3は、ケーブル16、ドラム31、出力軸27等を介して電動モータ21に接続され、電動モータ21により開閉駆動される。
なお、本実施例においては、一例として、駆動ユニット15は電動モータ21と出力軸27との間にクラッチ機構が設けられないクラッチレス式となっている。すなわち、電動モータ21から出力軸27、すなわちリアドア3へは、常に動力伝達可能な状態とされている。
ドラム31と2つの反転プーリ17、及び反転プーリ18との間には、それぞれテンショナ32が設けられる。テンショナ32は、ドラム31とリアドア3との間におけるケーブル16の弛みを取ってケーブル張力を一定範囲に維持する。テンショナ32は、それぞれ固定プーリ32aと可動プーリ32bとを有し、可動プーリ32bは固定プーリ32aを軸心としてばね部材32cにより回転方向に付勢されており、ケーブル16は各プーリ32a、32bの間に掛け渡されている。従って、ケーブル16に緩みが生じると、可動プーリ32bにより付勢されてケーブル16の移動経路が増加し、これによりケーブル16の張力が維持される。
駆動ユニット15にはモータ制御装置41が接続される。モータ制御装置41は、リアドア3を予め設定された目標速度(以下、「目標速度Vc」と称する)で開閉移動させるように電動モータ21の作動を制御する。
図3は、図2に示すモータ制御装置41、及び電動モータ21の詳細を示す回路図である。同様に、ここでは、リアドア3に関して説明するが、フロントドア2についても同様であってよい。
電動モータ21は、例えばインナーロータ型であり、一対のN極及びS極を含む永久磁石(マグネット)を埋め込んで構成された回転子47(マグネットロータ)を含む。また、電動モータ21は、スター結線されたU相、V相及びW相の固定子巻線21u、21v、及び21w(電機子巻線)を含む。
また、電動モータ21は、回転子47に近接して、120度毎に、回転位置検出素子(ホールIC48u、ホールIC48v、及びホールIC48w)が配置される。これらホールICは、回転子47の回転位置を検出する。
モータ制御装置41は、駆動回路部42、直流電源44、及び制御回路部50を含む。
駆動回路部42は、3相ブリッジ形式に接続された6個のスイッチング素子としての絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタ(IGBT)42a〜42fと、トランジスタ42a〜42fの各コレクタ−エミッタ間に逆並列に接続されたフライホイールダイオード43a〜43fとを含む。ブリッジ接続された6個のトランジスタ42a〜42fの各ゲートは制御回路部50に接続される。また、6個のトランジスタ42a〜42fのコレクタ又はエミッタはスター結線された固定子巻線21u、21v、及び21wに接続される。これによって、6個のトランジスタ42a〜42fは、制御回路部50から入力される駆動信号H1〜H6によってスイッチング動作を行い、駆動回路部42に印加される直流電源44の電源電圧を、3相(U相、V相、W相)の印加電圧Vu、Vv、Vwとして、固定子巻線21u、21v、及び21wへ供給する。
制御回路部50は、電動モータ21への印加電圧Vu、Vv、Vwを可変制御するために、駆動回路部42のトランジスタ42a〜42fの各ゲートを駆動する駆動信号H1〜H6をパルス幅変調信号(PWM指令信号)として形成する。制御回路部50は、トランジスタ42a〜42fを高速スイッチングすることにより、直流電源44から各固定子巻線21u、21v、及び21wへ供給する印加電圧を制御する。
制御回路部50は、モータ制御部52及びドア開閉情報生成部54(ドア位置判定手段の一例)を含む。モータ制御部52及びドア開閉情報生成部54は、例えばCPU(Central Processing Unit)(図5の制御部101参照)がROM(Read Only Memory)のような記憶部(図5の主記憶部102参照)に記憶されたプログラムを実行することで実現できる。
モータ制御部52は、駆動回路部42を制御する。なお、モータ制御部52は、プリドライバ(図示せず)を介して駆動回路部42を制御するものであってよい。
具体的には、モータ制御部52は、ドア開閉情報生成部54から入力される速度信号V、位置信号P及び方向信号D(後述する位置信号パターン)により、駆動回路部42に対して、電動モータ21を正転駆動又は逆転駆動するためのPWM指令信号(正転回転指令又は逆転回転指令)を出力する。これによって、駆動回路部42は、固定子巻線21u、21v、及び21wを交互に通電する供給電圧Vu、Vv、Vwの通電パターンを各固定子巻線に印加し、回転子47を、モータ制御部52が指示する回転方向に回転させる。
モータ制御部52は、開閉スイッチ45に接続される。操作者が開閉スイッチ45を操作し、モータ制御部52にドアの開閉開始を指令する信号が入力されると、モータ制御部52は、ドア開閉情報生成部54から入力される速度信号V、位置信号P、及び方向信号Dに応じてPWM指令信号に基づいて、駆動回路部42を制御する。例えば、モータ制御部52は、リアドア3の移動速度(速度信号Vの速度)と、予め設定された目標速度Vcとに基づいた比例制御と積分制御とによりデューティを算出する。目標速度Vcは、例えばリアドア3の位置に応じて変化する態様で規定されてよい。リアドア3の位置と目標速度Vcとの関係(目標速度マップ)が、複数種類設定されてもよい。また、モータ制御部52は、駆動信号H1〜H6のデューティを、リアドア3の移動速度Vと目標速度Vcとに基づいたPI(比例積分)演算、x=kp(V−Vc)+kiΣ(V−Vc)を算出する。すなわち、モータ制御部52は、出力xをROM(図5参照)内に格納された図示しないデューティ設定用の制御マップを参照することにより算出する。ここで、kpは比例ゲイン、kiは積分ゲインを示す。このPI制御によれば、リアドア3の移動速度Vと目標速度Vcの差の累積により、移動速度Vと目標速度Vcの差が0となっても出力xは0とならないので、安定した速度制御が可能となる。
ドア開閉情報生成部54は、モータ制御部52がPWM指令信号の生成に用いる速度信号V、位置信号P、及び方向信号D(位置信号パターン)を、ホールIC48u、48v、48wがそれぞれ出力するパルス信号Su、Sv、及びSwから生成する。
ドア開閉情報生成部54は、ホールIC48u、48v、48wがそれぞれ出力するパルス信号Su、Sv、及びSwが入力されると、パルス信号の発生間隔に基づいて電動モータ21の回転速度、すなわちリアドア3の移動速度Vを算出する。また、ドア開閉情報生成部54は、パルス信号Su、Sv、及びSwの出現タイミング(出現する順番)に基づいて電動モータ21の回転方向、すなわちリアドア3の移動方向を検出し、方向信号Dを出力する。また、ドア開閉情報生成部54は、リアドア3が基準位置(例えば全閉位置)となったときを起点としてパルス信号の切替りをカウント(積算)することによりリアドア3の位置を検出し、位置信号Pを出力する。
なお、上述のように、図2及び図3は、リアドア3に係る構成を説明したが、フロントドア2に係る構成も同様であってよい。以下では、リアドア3に係る電動モータ21を、「リアドアモータ21」とも称し、フロントドア2に係る同様の電動モータを、「フロントドアモータ21A」と称する。また、同様に、リアドア3に係る制御回路部50を、「リアドア制御部50」とも称し、フロントドア2に係る同様の制御回路部を、「フロントドア制御部50A」と称する。
次に、図4以降を参照して、車両用ドア駆動装置7により実現される挟み込み防止機能について説明する。
図4は、車両用ドア駆動装置7の構成を示す概略図である。
車両用ドア駆動装置7は、リアドアモータ21、フロントドアモータ21A、非接触型センサ40、ブザー80と、処理装置100(制御装置の一例)とを含む。処理装置100は、機能部として、リアドア制御部50、フロントドア制御部50Aと、挟込防止制御部70とを含む。
リアドアモータ21及びフロントドアモータ21Aは、上述したとおりである。
非接触型センサ40は、車両前後方向でフロントドア2及びリアドア3の間に挟み込まれうる物体に関する物体情報を生成する。検出対象の物体は、典型的には、人の手(指を含む)や足のような身体の一部である。非接触型センサ40は、例えば、フロントドア2側の非接触型センサと、リアドア3側の非接触型センサとを含む。フロントドア2側の非接触型センサは、フロントドア2におけるリアドア3に車両前後方向で当接又は対向する部位に設けられてよい。同様に、リアドア3側の非接触型センサは、リアドア3におけるフロントドア2に車両前後方向で当接又は対向する部位に設けられてよい。この場合、各非接触型センサは、物体の接触を検出する静電容量式のセンサであってよい。
また、非接触型センサ40は、光(例えば赤外線)の遮断により物体の存在を検出する光学式のセンサであってよい。この場合、非接触型センサ40は、フロントドア2の全閉状態かつリアドア3の開状態においてフロントドア2に対して後部から隣接する空間を第1検知エリア(後出の図6Bの開口部S1を含むエリア)とする第1センサ(図示せず)と、フロントドア2の開状態かつリアドア3の全閉状態においてリアドア3に対して前部から隣接する空間を第2検知エリア(後出の図6Dの開口部S2を含むエリア)とする第2センサ(図示せず)とを含んでよい。この場合、フロントドア2の全閉状態かつリアドア3の開状態においては、第1センサが機能し、フロントドア2の開状態かつリアドア3の全閉状態においては、第2センサが機能してよい。同様に、非接触型センサ40は、光以外の検出波(例えば超音波)を用いて物体の存在を検出するものであってもよい。
あるいは、非接触型センサ40は、上述したような第1検知エリア(後出の図6Bの開口部S1を含むエリア)及び第2検知エリア(後出の図6Dの開口部S2を含むエリア)を含む所定の撮像エリアを撮像する画像センサ(カメラ)と、画像センサからの画像に基づいて所定の撮像エリア内の物体を画像認識する画像処理装置とを含んでよい。なお、当該画像処理装置は、後述する処理装置100により実現されてもよい。
非接触型センサ40は、車両前後方向でフロントドア2及びリアドア3の間に隙間がある状態(すなわちフロントドア2及びリアドア3のうちの少なくともいずれか一方が開状態)において、物体情報を生成する。物体情報は、単に物体の有無を表す情報であってもよいし、物体の属性やサイズ等を表す情報を含んでもよい。また、物体情報は、画像センサの撮像画像のような、所定の撮像エリア内に物体が存在するならば当該物体を検出できる情報であってもよい。
リアドア制御部50及びフロントドア制御部50Aは、それぞれ、リアドアモータ21及びフロントドアモータ21Aを制御することで、リアドア3及びフロントドア2の開閉動作を制御する。
挟込防止制御部70は、リアドア制御部50及びフロントドア制御部50Aと協動して、挟み込み防止機能を実現する。挟込防止制御部70の詳細は、挟み込み防止機能と関連して後述する。
ブザー80は、音を出力する装置である。ブザー80からの音は、任意であるが、警報音として機能するような音であってよい。
図5は、処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図5に示す例では、処理装置100は、制御部101、主記憶部102、補助記憶部103、ドライブ装置104、ネットワークI/F部106、及び入力部107を含む。
制御部101は、主記憶部102や補助記憶部103に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、入力部107や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、記憶装置などに出力する。
主記憶部102は、ROMやRAM(Random Access Memory)などである。主記憶部102は、制御部101が実行する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)やアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
補助記憶部103は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
ドライブ装置104は、記録媒体105、例えばフレキシブルディスクからプログラムを読み出し、記憶装置にインストールする。
記録媒体105は、所定のプログラムを格納する。この記録媒体105に格納されたプログラムは、ドライブ装置104を介して処理装置100にインストールされる。インストールされた所定のプログラムは、処理装置100により実行可能となる。
ネットワークI/F部106は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器と処理装置100とのインターフェースである。ネットワークは、例えばCAN(Controller Area Network)等を含んでよい。
入力部107は、カーソルキー、数字入力及び各種機能キー等を備えたキーボード、マウスやタッチパッド等を有する。
なお、図5に示す例において、以下で説明する各種処理等は、プログラムを処理装置100に実行させることで実現することができる。また、プログラムを記録媒体105に記録し、このプログラムが記録された記録媒体105を処理装置100に読み取らせて、以下で説明する各種処理等を実現させることも可能である。なお、記録媒体105は、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。例えば、記録媒体105は、CD(Compact Disc)−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等であってよい。
なお、リアドア制御部50、フロントドア制御部50A、及び挟込防止制御部70は、複数の処理装置100により協動して実現されてもよい。
次に、挟込防止制御部70について詳説する。
挟込防止制御部70は、例えば図5の制御部101が主記憶部102のような記憶装置内のプログラムを実行することで実現できる。
挟込防止制御部70は、フロントドア2の全閉状態かつリアドア3の閉動作中(自動的な閉動作中)において、物体情報に基づき物体を検出すると、フロントドア2を開方向に動作させる挟み込み防止処理(以下、次に説明する挟み込み防止処理と区別する際は、「第1挟み込み防止処理」と称する)を実行する。なお、第1挟み込み防止処理が実行されるので、リアドア3の閉動作は全閉位置まで継続されてよい。
また、挟込防止制御部70は、リアドア3の全閉状態かつフロントドア2の閉動作中(自動的な閉動作中)において、物体情報に基づき物体を検出すると、リアドア3を開方向に動作させる挟み込み防止処理(以下、上述の第1挟み込み防止処理と区別する際は、「第2挟み込み防止処理」と称する)を実行する。なお、第2挟み込み防止処理が実行されるので、フロントドア2の閉動作は全閉位置まで継続されてよい。
なお、フロントドア2の全閉状態及びリアドア3の全閉状態は、それぞれ、フロントドア2及びリアドア3に設けられるドアスイッチ(図示せず)(ドア位置判定手段の他の一例)からの情報に基づいて検出できる。あるいは、フロントドア2の全閉状態及びリアドア3の全閉状態は、それぞれのドアロック機構(図示せず)の状態に基づいて検出されてもよい。また、リアドア3の閉動作及びフロントドア2の閉動作は、それぞれ、リアドア制御部50及びフロントドア制御部50Aの各ドア開閉情報生成部54(図3参照)からの情報に基づいて検出できる。
挟込防止制御部70は、第1挟み込み防止処理の実行中又は実行後に、物体情報に基づき物体を検出しなくなると、フロントドア2を全閉位置まで閉動作させる。このようにして、物体情報に基づき物体が検出されなくなると、フロントドア2及びリアドア3が全閉状態となる。
また、挟込防止制御部70は、第1挟み込み防止処理を実行した後に、物体情報に基づき物体を検出しなくならない状況下で所定条件が成立すると、フロントドア2を全閉位置まで閉動作させる全閉状態形成処理を実行する。所定条件は、第1挟み込み防止処理の実行後から所定時間が経過した場合に満たされてよい。所定時間は、任意であるが、例えば2、3秒程度であってよい。また、所定条件は、開閉スイッチ45等の操作のような、ユーザからの閉動作指令が入力された場合に満たされてもよい。これにより、物体の誤検出等に起因してフロントドア2が全閉状態とならない事態を防止できる。
挟込防止制御部70は、好ましくは、フロントドア2に係る全閉状態形成処理を行う際、目標速度Vcを最小値に設定する。すなわち、挟込防止制御部70は、好ましくは、全閉状態形成処理を行う際、同位置で設定可能な目標速度Vcのうちの最小値を設定する。これにより、最も低速でフロントドア2の閉動作が実現される安全性の高い態様で、全閉状態形成処理を実現できる。
また、挟込防止制御部70は、好ましくは、フロントドア2に係る全閉状態形成処理を行う際、ブザー80を介して所定音を出力する。所定音は、注意喚起力が比較的高い音であってよく、例えば通常の閉動作中に出力される音とは異なってもよい。これにより、周辺に比較的高い注意喚起が促される安全性の高い態様で、全閉状態形成処理を実現できる。
同様に、挟込防止制御部70は、第2挟み込み防止処理の実行中又は実行後に、物体情報に基づき物体を検出しなくなると、リアドア3を全閉位置まで閉動作させる。このようにして、物体情報に基づき物体が検出されなくなると、リアドア3及びフロントドア2が全閉状態となる。
また、同様に、挟込防止制御部70は、第2挟み込み防止処理を実行した後に、物体情報に基づき物体を検出しなくならない状況下で所定条件が成立すると、リアドア3を全閉位置まで閉動作させる全閉状態形成処理を実行する。所定条件は、上述したとおりである。
同様に、挟込防止制御部70は、好ましくは、リアドア3に係る全閉状態形成処理を行う際、目標速度Vcを最小値に設定する。すなわち、挟込防止制御部70は、好ましくは、全閉状態形成処理を行う際、同位置で設定可能な目標速度Vcのうちの最小値を設定する。これにより、最も低速でリアドア3の閉動作が実現される安全性の高い態様で、全閉状態形成処理を実現できる。
また、同様に、挟込防止制御部70は、好ましくは、リアドア3に係る全閉状態形成処理を行う際、ブザー80を介して所定音を出力する。所定音は、注意喚起力が比較的高い音であってよく、例えば通常の閉動作中に出力される音とは異なってもよい。これにより、周辺に比較的高い注意喚起が促される安全性の高い態様で、全閉状態形成処理を実現できる。
なお、本実施例では、第1挟み込み防止処理及び第2挟み込み防止処理の双方が実行されるが、一方のみが実行されてもよい。
図6A〜図6Dは、第1挟み込み防止処理の説明図である。なお、ここでは、第1挟み込み防止処理について説明するが、第2挟み込み防止処理についても、リアドア3とフロントドア2との関係が逆になるだけで実質的に同様である。
図6Aでは、フロントドア2の全閉状態かつリアドア3の全開状態が示される。ここでは、リアドア3の全閉位置付近に物体90が存在する場合を想定する。
図6Aに示す状態からリアドア3が閉動作されると、図6Bに示すように、リアドア3とフロントドア2との間に物体90が挟み込まれうる状況となる。かかる物体90が検出されると、第1挟み込み防止処理が実行されることになる。
具体的には、図6Cに示すように、フロントドア2が開方向に動作される。すなわち、全閉状態であったフロントドア2が開動作される。なお、この際、リアドア3の閉動作は、一時的に停止されてもよいし、連続的に継続されてもよい。継続される場合は、フロントドア2とリアドア3との間の隙間が所定距離Th(車両前後方向)以上確保されるように、フロントドア2が開動作されかつリアドア3が閉動作されてもよい。所定距離Thは、人の手等の挟み込みを防止できるような値である。
その後、図6Dに示すように、リアドア3の閉動作が完了してリアドア3が全閉状態となる。なお、第1挟み込み防止処理では、フロントドア2は、全開位置まで駆動されてもよいが、好ましくは、図6Dに示すように、全閉状態のリアドア3に対して所定距離Thの隙間が確保されるような開位置まで駆動されてよい。
このようにして、本実施例によれば、フロントドア2の全閉状態かつリアドア3の閉動作中(自動的な閉動作中)において、物体90が検出されると、第1挟み込み防止処理が実行される。従って、リアドア3とフロントドア2との間に物体90が挟み込まれうる状況下においては、フロントドア2が自動的に開方向に動作されることで、リアドア3とフロントドア2との間に物体90が挟み込まれる可能性を低減できる。
また、本実施例では、非接触型センサ40により物体90が検出されるので、接触型センサ(例えばドアヘム付近に設けられる感圧式のセンサ)を用いる場合には検出不能なエリア内で物体90を検出できる。例えば、リアドア3とフロントドア2との間に生じる開口部(図6Bの開口部S1や図6Dの開口部S2)において物体が存在しても、当該物体が接触型センサに接触していないと、接触型センサにより当該物体を検出できない。これに対して、非接触型センサ40では、リアドア3とフロントドア2との間に生じる開口部(図6Bの開口部S1や図6Dの開口部S2)において物体が存在すると、非接触型センサ40により当該物体を検出できる。従って、本実施例によれば、接触型センサを用いる場合には検出できないような物体についても、当該物体の挟み込みを防止することが可能となる。
また、本実施例では、非接触型センサ40により物体90が検出されるので、接触型センサ(例えば感圧式のセンサ)を用いる場合に比べて、早い段階で物体を検出できる。例えば、リアドア3とフロントドア2との間に生じる開口部(図6Bの開口部S1や図6Dの開口部S2)において物体が存在しても、リアドア3が全閉位置の直前まで来て当該物体が接触型センサに接触するまでは、接触型センサにより当該物体を検出できない。これに対して、非接触型センサ40では、リアドア3とフロントドア2との間に生じる開口部(図6Bの開口部S1や図6Dの開口部S2)において物体が存在すると、非接触型センサ40により当該物体をいつでも検出することは可能である。従って、本実施例によれば、接触型センサを用いる場合よりも早い段階で物体の挟み込みを防止するための制御を実行することが可能となる。
また、本実施例では、物体90が検出されても、リアドア3が全閉位置まで駆動されるので、全閉位置まで至るまでにリアドア3に物体90が当たる可能性が高くなる。この結果、物体90が人の手の場合、当該人は、リアドア3に手が当たることで、手が挟み込みされうる位置にあったことを容易に気付くことができる。また、反射的に手を引っ込める等することで、その後のフロントドア2の全閉位置への駆動の際の挟み込みが効果的に防止される。
なお、本実施例において、物体90が検出されても、リアドア3が全閉位置まで駆動されるので、リアドア3の閉動作を停止させることなく全閉位置まで継続させることも可能である。これにより、リアドア3の閉動作を停止させることなく全閉位置まで継続させる場合は、リアドア3の閉動作を停止させるためにリアドアモータ21を停止させた後に再びリアドアモータ21を駆動する場合の無駄(エネルギのロス)を防止できる。
次に、図7を参照して、挟み込み防止機能に関して処理装置100により実行される処理の一例について説明する。
図7は、挟込防止制御部70により実行される挟み込み防止機能に係る処理(第1挟み込み防止処理)の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、第1挟み込み防止処理について説明するが、第2挟み込み防止処理についても、リアドア3とフロントドア2との関係が逆になるだけで実質的に同様である。
ステップS700では、挟込防止制御部70は、フロントドア2の全閉状態かつリアドア3の閉動作中(自動的な閉動作中)であるか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合は、ステップS702に進み、それ以外の場合は、フロントドア2の全閉状態かつリアドア3の閉動作中になるのを待機する待機状態となる。
ステップS702では、挟込防止制御部70は、リアドア制御部50のドア開閉情報生成部54からの情報に基づいて、リアドア3が全閉位置付近であるか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合は、ステップS704に進み、それ以外の場合は、リアドア3が全閉位置付近に至るのを待機する待機状態となる。
ステップS704では、挟込防止制御部70は、非接触型センサ40からの物体情報に基づいて、リアドア3の全閉位置付近に物体(フロントドア2及びリアドア3の間に挟み込まれうる物体)が存在するか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合は、ステップS706に進み、それ以外の場合は、そのまま終了する。この場合、第1挟み込み防止処理が実行されることなく、リアドア3の閉動作はそのまま継続することになる。
ステップS706では、挟込防止制御部70は、フロントドア2を開方向へ動作させる。ここでは、一例として、挟込防止制御部70は、フロントドアモータ21Aを駆動することで、フロントドア2を所定開度の位置に向けて開動作させる。所定開度は、0よりも有意に大きい開度であり、全閉位置のリアドア3に対して、挟み込みが生じないような隙間が確保されるような開度である。なお、図7では、挟込防止制御部70は、リアドア3の閉動作を停止させることなく、フロントドア2を開方向へ動作させる。従って、この場合も、リアドア3の閉動作はそのまま継続することになる。
ステップS708では、挟込防止制御部70は、フロントドア2の開度が所定開度に到達したか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合は、ステップS709に進み、それ以外の場合は、フロントドア2の開度が所定開度に到達するのを待機する待機状態となる。
ステップS709では、挟込防止制御部70は、フロントドアモータ21Aを停止させることで、フロントドア2の開動作を停止させる。
ステップS710では、挟込防止制御部70は、リアドア3が全閉状態であるか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合は、ステップS712に進み、それ以外の場合は、リアドア3が全閉状態になるのを待機する待機状態となる。
ステップS712では、挟込防止制御部70は、非接触型センサ40からの物体情報に基づいて、フロントドア2の全閉位置付近に物体(フロントドア2及びリアドア3の間に挟み込まれうる物体)が存在するか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合は、ステップS714に進み、それ以外の場合は、ステップS716に進む。
ステップS714では、挟込防止制御部70は、所定時間が経過したか否かを判定する。例えば、所定時間でタイムアウトするタイマを、ステップS710の判定結果が“YES”の場合に起動し、当該タイマがタイムアウトしたか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合は、ステップS716に進み、それ以外の場合は、ステップS712に戻る。
ステップS716では、挟込防止制御部70は、フロントドアモータ21Aを駆動することで、フロントドア2を全閉位置に向けて閉方向へ動作させる。なお、ステップS714での判定結果が“YES”の場合に実行されるステップS716の処理は、上述の全閉状態形成処理の一例である。
ステップS718では、挟込防止制御部70は、フロントドア2が全閉状態であるか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合は、ステップS720に進み、それ以外の場合は、フロントドア2が全閉状態になるのを待機する待機状態となる。
ステップS719では、挟込防止制御部70は、フロントドアモータ21Aを停止させることで、フロントドア2の閉動作を停止させる。なお、フロントドア2が全閉状態に至ると、例えばドアクローザー(図示せず)が機能し、フロントドア2がロック機構によりラッチされることになる。
図7に示す処理によれば、フロントドア2の全閉状態かつリアドア3の閉動作中(自動的な閉動作中)に、非接触型センサ40からの物体情報に基づいてリアドア3の全閉位置付近に物体が検出されると、リアドア3の閉動作が継続される一方で、フロントドア2が開方向へ動作される。これにより、リアドア3とフロントドア2との間での物体の挟み込みを防止することが可能となる。
なお、図7に示す処理では、フロントドア2が所定開度の位置まで開動作された後に、フロントドア2及びリアドア3の間に挟み込まれうる物体が非検出となると、フロントドア2を全閉位置に向けて閉方向へ動作させるが、これに限られない。例えば、フロントドア2が所定開度の位置まで開動作される途中にフロントドア2及びリアドア3の間に挟み込まれうる物体が非検出となると、その時点から、フロントドア2を全閉位置に向けて閉方向へ動作させてもよい。
また、図7に示す処理では、ステップS714での判定結果が“YES”の場合に、ステップS716に進むことで、フロントドア2が全閉位置に向けて閉方向へ動作され、この際、リアドア3は全閉状態で維持されるが、これに限られない。例えば、ステップS714での判定結果が“YES”の場合に、ステップS716に進むことで、フロントドア2が全閉位置に向けて閉方向へ動作され、この際、リアドア3が開方向へ動作されてもよい。すなわち、第2挟み込み防止処理が実行されてもよい。このようにして、第1挟み込み防止処理及び第2挟み込み防止処理が交互に実行されてもよい。この場合、第1挟み込み防止処理及び第2挟み込み防止処理が交互に実行されても依然として非接触型センサ40からの物体情報に基づいて物体が検出される場合に、上述の全閉状態形成処理が実行されてもよい。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
なお、以上の実施例に関し、さらに以下の各種態様を開示する。
<態様1>
第1ドアとスライド式の第2ドアとが側方に前後して設けられる車両に適用される車両用ドア駆動装置であって、
前記第1ドア及び前記第2ドアをそれぞれ開閉駆動する第1駆動源及び第2駆動源と、
前記第1駆動源及び前記第2駆動源を制御する制御装置と、
車両前後方向で前記第1ドア及び前記第2ドアの間に挟み込まれうる物体に関する物体情報を検出する非接触型センサと、
前記第1ドア及び前記第2ドアの位置を判定するドア位置判定手段とを有し、
前記制御装置は、前記第1ドア及び前記第2ドアのうちの一方のドアが前記ドア位置判定手段によって全閉状態であると判定される場合かつ他方のドアの閉動作中となるよう前記第1駆動源又は前記第2駆動源の一方の駆動源を制御している場合において、前記非接触型センサによって検出された前記物体情報に基づき、前記一方のドアを開方向に動作させるよう前記第1駆動源又は前記第2駆動源の他方の駆動源を制御することによって挟み込み防止処理を実行する、車両用ドア駆動装置。
態様1によれば、第1ドア及び第2ドアのうちの一方のドアの全閉状態かつ他方のドアの閉動作中において、物体情報に基づき前記物体を検出すると、挟み込み防止処理が実行される。これにより、リアドアとフロントドアとの間(第1ドアと第2ドアとの間)での挟み込みを防止することが可能となる。また、非接触型センサを用いることで、接触型センサを用いる場合よりも早い段階で物体が検出可能なり、また、接触型センサを用いる場合では検出できない位置の物体も検出可能となる。
<態様2>
前記第1ドアは、車両の側部に設けられ前後方向にスライドすることにより開閉動作するスライド式である、態様1の車両用ドア駆動装置。
態様2によれば、スライド式の第1ドア及びスライド式の第2ドアを利用して、挟み込み防止処理を実行できる。スライド式であることで、ヒンジ式に比べて、挟み込み防止用の隙間(車両前後方向の隙間)が形成しやすくなる。
<態様3>
前記制御装置は、前記制御装置は、前記挟み込み防止処理を実行する際、前記他方のドアの閉動作を継続させるよう前記一方の駆動源を制御する、態様1又は2の車両用ドア駆動装置。
態様3によれば、他方のドアの閉動作が継続されるので、他方のドアの閉動作が一時的に停止される場合の不都合(例えば駆動源の停止と再作動によるエネルギの損失)を低減できる。また、他方のドアの閉動作が継続されるので、他方のドアの全閉状態付近に物体が存在する場合は、当該物体に他方のドアが当たるので、当該物体が挟み込まれうることをユーザが気付きやすくなる。
<態様4>
前記制御装置は、前記挟み込み防止処理の実行後又は実行中に、前記非接触型センサによって前記物体情報を検出しなくなると、前記一方のドアを閉方向に動作させるよう前記一方の駆動源を制御する、態様1から3のいずれかの車両用ドア駆動装置。
態様4によれば、挟み込み防止処理の実行後又は実行中に物体を検出しなくなると、一方のドアを閉方向に動作させることで、双方のドアの全閉状態を形成できる。
<態様5>
前記制御装置は、前記挟み込み防止処理の実行後に、前記非接触型センサによって前記物体情報を検出しなくならない状況下で所定条件が成立すると、前記一方のドアを全閉位置まで動作させるよう前記一方の駆動源を制御する全閉状態形成処理を実行する、態様4の車両用ドア駆動装置。
態様5によれば、物体の誤検出等に起因して双方のドアの全閉状態を形成できなくなるという不都合を、防止できる。
<態様6>
前記制御装置は、前記一方のドアを全閉位置まで複数の速度で駆動可能となるように前記一方の駆動源を速度制御する速度制御部を有し、
前記制御装置は、前記全閉状態形成処理において、前記速度制御部によって設定された通常動作させる速度に比べて低速である低速速度で動作させる、態様5の車両用ドア駆動装置。
態様6によれば、全閉状態形成処理を安全性の高い低速(ドアの全閉位置までの移動速度)で実現できる。
<態様7>
前記制御装置は、前記第1ドアが前記ドア位置判定手段によって全閉状態であると判定されかつ前記第2ドアの閉動作中となるよう前記第2駆動源を制御している場合、及び、前記第2ドアが前記ドア位置判定手段によって全閉状態であると判定されかつ前記第1ドアの閉動作中となるよう前記第1駆動源を制御している場合のいずれにおいても、前記挟み込み防止処理を実行する、態様1から6のいずれかの車両用ドア駆動装置。
態様7によれば、第1ドア及び第2ドアの双方で挟み込み防止処理が実現されるので、いずれの閉動作中においても、リアドアとフロントドアとの間での挟み込みを防止することが可能となる。
<態様8>
前記車両は、前記車両の側部にセンターピラーを有さない、態様1〜7のうちのいずれかの車両用ドア駆動装置。
態様8によれば、第1ドアと第2ドアとが開位置にあるときの車両側方の開口部が広くなる車両において、当該開口部に存在することで挟み込まれうる物体に対して、挟み込みを防止することが可能となる。
<態様9>
前記非接触型センサは、静電容量式のセンサ、光学式センサ、超音波センサ、又は画像センサを含む、態様1〜8のうちのいずれかの車両用ドア駆動装置。
態様9によれば、静電容量式のセンサ等を用いて、接触型センサを用いる場合よりも早い段階で物体を検出することが可能となり、また、接触型センサを用いる場合では検出できない位置の物体を検出することが可能となる。
2 フロントドア
3 リアドア
7 車両用ドア駆動装置
11 車両
13 ガイドレール
14 開閉装置
14 スライドドア開閉装置
15 駆動ユニット
21 リアドアモータ
21A フロントドアモータ
40 非接触型センサ
41 モータ制御装置
42 駆動回路部
45 開閉スイッチ
47 回転子
50 制御回路部(リアドア制御部)
50A フロントドア制御部
52 モータ制御部
54 ドア開閉情報生成部
70 挟込防止制御部
80 ブザー
90 物体
100 処理装置

Claims (9)

  1. 第1ドアとスライド式の第2ドアとが側方に前後して設けられる車両に適用される車両用ドア駆動装置であって、
    前記第1ドア及び前記第2ドアをそれぞれ開閉駆動する第1駆動源及び第2駆動源と、
    前記第1駆動源及び前記第2駆動源を制御する制御装置と、
    車両前後方向で前記第1ドア及び前記第2ドアの間に挟み込まれうる物体に関する物体情報を検出する非接触型センサと、
    前記第1ドア及び前記第2ドアの位置を判定するドア位置判定手段とを有し、
    前記制御装置は、前記第1ドア及び前記第2ドアのうちの一方のドアが前記ドア位置判定手段によって全閉状態であると判定される場合かつ他方のドアの閉動作中となるよう前記第1駆動源又は前記第2駆動源の一方の駆動源を制御している場合において、前記非接触型センサによって検出された前記物体情報に基づき、前記一方のドアを開方向に動作させるよう前記第1駆動源又は前記第2駆動源の他方の駆動源を制御することによって挟み込み防止処理を実行する、車両用ドア駆動装置。
  2. 前記第1ドアは、車両の側部に設けられ前後方向にスライドすることにより開閉動作するスライド式である、請求項1に記載の車両用ドア駆動装置。
  3. 前記制御装置は、前記挟み込み防止処理を実行する際、前記他方のドアの閉動作を継続させるよう前記一方の駆動源を制御する、請求項1又は2に記載の車両用ドア駆動装置。
  4. 前記制御装置は、前記挟み込み防止処理の実行後又は実行中に、前記非接触型センサによって前記物体情報を検出しなくなると、前記一方のドアを閉方向に動作させるよう前記一方の駆動源を制御する、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の車両用ドア駆動装置。
  5. 前記制御装置は、前記挟み込み防止処理の実行後に、前記非接触型センサによって前記物体情報を検出しなくならない状況下で所定条件が成立すると、前記一方のドアを全閉位置まで動作させるよう前記一方の駆動源を制御する全閉状態形成処理を実行する、請求項4に記載の車両用ドア駆動装置。
  6. 前記制御装置は、前記一方のドアを全閉位置まで複数の速度で駆動可能となるように前記一方の駆動源を速度制御する速度制御部を有し、
    前記制御装置は、前記全閉状態形成処理において、前記速度制御部によって設定された通常動作させる速度に比べて低速である低速速度で動作させる、請求項5に記載の車両用ドア駆動装置。
  7. 前記制御装置は、前記第1ドアが前記ドア位置判定手段によって全閉状態であると判定されかつ前記第2ドアの閉動作中となるよう前記第2駆動源を制御している場合、及び、前記第2ドアが前記ドア位置判定手段によって全閉状態であると判定されかつ前記第1ドアの閉動作中となるよう前記第1駆動源を制御している場合のいずれにおいても、前記挟み込み防止処理を実行する、請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の車両用ドア駆動装置。
  8. 前記車両は、前記車両の側部にセンターピラーを有さない、請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の車両用ドア駆動装置。
  9. 前記非接触型センサは、静電容量式のセンサ、光学式センサ、超音波センサ、又は画像センサを含む、請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の車両用ドア駆動装置。
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