JP2020026087A - 包装材 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示すように、本実施形態に係るガスバリア積層体10Aは、基材フィルム1の上に密着層2、第一のガスバリア層3a、第二のガスバリア層3b及びコート層5を順次積層してなることを特徴とする。
図2は、図1に示すガスバリア積層体10Aを含む包装材の一実施形態を示す断面図である。図2に示すとおり、包装材20Aは、ガスバリア積層体10Aと、コート層5の印刷面5f上に形成されたデジタル印刷層12と、接着層13と、中間樹脂フィルム15と、接着層16と、シーラントフィルム18とをこの順序で備える。中間樹脂フィルム15は耐衝撃性や、突き刺し耐性の向上のために採用されるものである。なお、中間樹脂フィルム15として、二軸延伸ナイロン(ONY)フィルムや二軸延伸ポリプロピレン(OPP)等を採用することができる。シーラントフィルム18はヒートシール性を有するものであり、その具体例として、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムが挙げられる。デジタル印刷層12と中間樹脂フィルム15は接着層13を介して貼り合わされており、中間樹脂フィルム15とシーラントフィルム18は接着層16を介して貼り合わされている。
<密着層形成用塗液>
三井化学(株)製接着剤溶液(主剤:タケラックA−525/硬化剤:タケネートA−52/溶媒:酢酸エチル)を使用して密着層形成用塗液(固形分濃度3質量%)を調製した。塗液を調製するにあたり、A−525:A−52:酢酸エチルの質量比は9:1:165とした。
数平均分子量200000のポリアクリル酸水溶液(東亞合成製、アロンA−10H、固形分濃度:25質量%)20gを蒸留水58.9gで溶解した。これにアミノプロピルトリメトキシシラン(アルドリッチ製)0.44gを添加した後、攪拌することによってポリカルボン酸含有塗液を得た。
コート層形成用塗液として、微粒子酸化亜鉛分散液(住友大阪セメント製、ZS303、平均粒子径:20nm、固形分濃度:30質量%、分散溶剤:トルエン)を準備した。
基材フィルムとしての二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET:東レ製、ルミラー(登録商標)P60、厚さ12μm)のコロナ処理側に、上記密着層形成用塗液を用いて乾燥後の膜厚が0.2μmとなるようにバーコーターを用いて塗工し、150℃で1分間乾燥させることによって密着層を形成した。
この密着層の上に電子線加熱方式による真空蒸着装置により、金属アルミニウムを蒸発させ、そこに酸素ガスを導入し、酸化アルミニウムを蒸着して厚さ20nmの無機蒸着層(第一のガスバリア層)を形成した。
次に、この無機蒸着層上に、上記ポリカルボン酸含有塗液を、乾燥後の厚さが1μmとなるようにバーコーターを用いて塗工した後、80℃で5分間乾燥し、その後、50℃で3日間熟成処理し、更に200℃で5分間熱処理を施すことによって、ポリカルボン酸含有層(第二のガスバリア層)を形成した。
更に、このポリカルボン酸含有層上に、酸化亜鉛粒子含有塗液を、乾燥後の厚さが1μmとなるようにバーコーターを用いて塗工した後、90℃で2分間乾燥させることによって、酸化亜鉛粒子含有層(コート層)を形成した。酸化亜鉛粒子含有層における酸化亜鉛粒子の含有率は80質量%であった。
上記実施例のガスバリア層の代わりに、テトラエトキシシランの加水分解物とポリビニルアルコールを混合させた有機無機ハイブリッド膜(粒子を含有しない膜)を形成し、ガスバリア層としたことの他は、上記実施例と同様にしてガスバリア積層体を作製した。
実施例及び比較例で得られたガスバリア積層体のコート層の表面(印刷面)の表面粗さを原子間力顕微鏡(SPM、MFP−3D(アサイラムリサーチ社製))を用いて測定した。原子間力顕微鏡は走査プローブ型顕微鏡(SPM)の一種である。図4及び図5に実施例及び比較例に係る印刷層のSPM画像(N1〜N4の四箇所)をそれぞれ示す。表1に算術平均粗さRa及び最大高さ粗さRzの測定結果(N1〜N4の四箇所の平均値)を示す。なお、測定結果には傾き補正を実施した。
・カンチレバー:OMCL−AC160TS(オリンパス社製)
・測定モード:ACモード
・測定範囲:2μm×2μm
・測定周波数:1Hz(実施例)、0.5Hz(比較例)
実施例及び比較例で得られたガスバリア積層体のコート層の表面(印刷面)にデジタル印刷を施した。このデジタル印刷は、ヒューレット・パッカード社のIndigo(エレクトロインキを用いたLEP方式の印刷技術)によって実施した。
実施例及び比較例におけるデジタル印刷のインキ密着性を以下のようにして評価した。すなわち、デジタル印刷を施した面に粘着テープ(ニチバン製、幅:15mm)を貼り付け、指で3回押し付けた。その後、この粘着テープを剥がし、粘着テープにインキが転写される程度を以下の基準に従って目視により評価した。この評価をデジタル印刷の直後、3日後及び5日後にそれぞれ実施した。表1に結果を示す。
A:インキが粘着テープに全く転写されなかった。
B:インキが粘着テープにわずかに転写された。
C:インキの半分程度が粘着テープに転写された。
D:インキの大部分が粘着テープに転写された。
E:インキが粘着テープに完全に転写された。
Claims (4)
- 基材フィルムと、
ガスバリア層と、
コート層と、
をこの順序で含む積層構造を有し、
前記コート層は、平均粒子径Dが5nm〜100nmの粒子を含み、且つ、原子間力顕微鏡で測定される最大高さ粗さRzが100nm〜1000nmである印刷面を有し、
前記印刷面上にデジタル印刷層が形成されている、包装材。 - 前記コート層における前記粒子の含有率が当該コート層の質量基準で50質量%以上である、請求項1に記載の包装材。
- 原子間力顕微鏡で測定される前記印刷面の算術平均粗さRaと、前記粒子の平均粒子径Dとの比Ra/Dが0.25〜4である、請求項1又は2に記載の包装材。
- 前記コート層は、前記粒子として、亜鉛粒子及び亜鉛化合物粒子の少なくとも一方を含む、請求項3に記載の包装材。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021024981A1 (ja) * | 2019-08-06 | 2021-02-11 | 凸版印刷株式会社 | 硬化剤、2液型接着剤、接着剤組成物、硬化物、積層体及びその製造方法、包装材、並びに包装体 |
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JP2003326662A (ja) * | 2002-05-17 | 2003-11-19 | Toray Ind Inc | 包装用積層フィルム |
JP2011529198A (ja) * | 2008-07-25 | 2011-12-01 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. | 液体電子写真印刷で使用される複合コーティング及び基体並びに方法 |
-
2018
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