JP2003326662A - 包装用積層フィルム - Google Patents
包装用積層フィルムInfo
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Abstract
接着性、透明性、ガスバリア性能を保持し、各種ガスバ
リア包装用として好適な積層フィルムを提供すること。 【解決手段】基材フィルムにアンカーコート剤とガスバ
リア性樹脂が積層された包装用積層フィルムであって、
アンカーコート剤の主剤が親水性基含有化合物と反応し
たポリオール、ポリイソシアネートおよび中和剤との反
応生成物からなる水分散型ポリエステル系ポリウレタン
樹脂であって、該ポリイソシアネートが脂環族ポリイソ
シアネートまたは/および芳香脂肪族ポリイソシアネー
トであり、アンカーコート剤の硬化剤が脂肪族ポリイソ
シアネートと該脂肪族ポリイソシアネートおよびアルコ
キシポリアルキレンエーテルグリコールとの反応生成物
との混合物からなる水分散型ポリイソシアネート化合物
であるとともにイソシアネート基含有率が3〜50重量
%であることを特徴とする包装用積層フィルム。
Description
に優れ、耐煮沸水適性、接着性、透明性、ガスバリア性
に優れた包装用積層フィルムに関するものである。
フィルムは、製膜性、透明性、成形性および防湿性に優
れていることから、広く包装用途に用いられてきてい
る。この中でもポリエステル二軸延伸フィルムは、耐熱
性、ガスバリア性に優れることから、無延伸ポリオレフ
ィン系フィルムとラミネートされ、包装材料の基材フィ
ルムとして用いられている。
上する目的で、ポリ塩化ビニリデン(以下PVDCと略
称する)等のガスバリア製樹脂塗布層や、アルミニウム
(Al)蒸着層が積層されたポリエステルフィルムまた
はポリプロピレンフィルムなどの基材フィルムが包装材
料の構成の一部として使用されているのが一般的であ
る。より具体的には、基材フィルム/ガスバリア樹脂層
/接着層/無延伸ポリオレフィンフィルムや基材フィル
ム/印刷層/接着層/ガスバリア樹脂層またはAl/基
材フィルム/接着層/無延伸ポリオレフィンフィルムな
どの構成が知られている。しかし、ガスバリア樹脂を使
用する構成では、通常、ガスバリア樹脂は基材フィルム
との接着力が弱く、そのため、基材フィルムにコロナ放
電処理等の表面処理およびガスバリア樹脂と接着性の良
いアンカーコート剤が塗布され、その上にガスバリア樹
脂が塗布されるのが一般的である。アンカーコート剤は
アセトン。酢酸エチル、トルエン等の有機溶剤で希釈し
た溶剤型のアンカーコート剤が用いられていた。これら
の溶剤型アンカーコート剤は接着性、耐熱性、耐水性等
の点でに高い性能を示すものの、大量の有機溶剤を使用
するため、作業環境や環境汚染の問題、さらには省資源
の点から好ましいものではなかった。
32号公報、特公平1−19343号公報、特公昭55
−3150号公報に有機溶剤を使用しない水性アンカー
コート剤が提案されているが、煮沸滅菌処理での透明性
の悪化や接着性の低下など耐熱性が不十分であった。ま
た、特開平6−346019号公報に水性アクリル変性
ポリウレタン樹脂からなるコーティング剤が提案されて
いるが、煮沸滅菌処理を行う包装材料として使用するに
は接着性、透明性が不十分である。
では成しえなかった、有機溶剤を使用しない水分散型ア
ンカーコート剤を塗布し、環境性、作業環境性に優れ、
煮沸処理後のフィルムの接着性、透明性、ガスバリア性
に優れた包装用積層フィルムを提供することを課題とす
る。
本発明の包装用積層フィルムは、主として次の構成を有
する。すなわち、基材フィルムにアンカーコート剤とガ
スバリア性樹脂が積層された包装用積層フィルムであっ
て、アンカーコート剤の主剤が親水性基含有化合物と反
応したポリオール、ポリイソシアネートおよび中和剤と
の反応生成物からなる水分散型ポリエステル系ポリウレ
タン樹脂であって、該ポリイソシアネートが脂環族ポリ
イソシアネートまたは/および芳香脂肪族ポリイソシア
ネートであり、アンカーコート剤の硬化剤が脂肪族ポリ
イソシアネートと該脂肪族ポリイソシアネートおよびア
ルコキシポリアルキレンエーテルグリコールとの反応生
成物との混合物からなる水分散型ポリイソシアネート化
合物であるとともにイソシアネート基含有率が3〜50
重量%であることを特徴とする包装用積層フィルムであ
る。
いられる基材フィルムは、ポリオレフィン系樹脂、ナイ
ロン樹脂、ポリエステル樹脂の二軸延伸フィルムを用い
ることができる。なかでも、耐熱性の点から、ポリエス
テルフィルムが好ましい。また、基材フィルム中には平
均粒子径0.01〜5μmの公知の内部粒子、無機粒子
および/または有機粒子などの外部粒子の中から任意に
選定される粒子を含有させることができる。ここで5μ
mを越える平均粒子径を有する粒子を使用すると、フィ
ルムに欠陥が生じる可能性がある。使用できる粒子とし
ては、例えば湿式および乾式シリカ、コロイダルシリ
カ、珪酸アルミ、酸化チタン、炭酸カルシウム、リン酸
カルシウム、硫酸バリウム、アルミナ、マイカ、カオリ
ン、クレー、ヒドロキシアパタイト等の無機粒子および
スチレン、シリコーン、アクリル酸、メタクリル酸、ポ
リエステル、ジビニルベンゼン等を構成成分とする有機
粒子等を使用することができる。なかでも、乾式、湿式
および乾式コロイド状シリカ、アルミナ等の無機粒子お
よびスチレン、シリコーン、アクリル酸、メタクリル
酸、ポリエステル、ジビニルベンゼン等を構成成分とす
る有機粒子等が好ましく使用される。これらの内部粒
子、無機粒子、有機粒子は二種以上を併用してもよい。
また、これらの添加量は、合計で0.01重量%〜1重
量%の範囲であることが好ましい。0.01重量%未満
であれば、フィルム巻き取りが難しくなる可能性があ
り、1重量%を越えると粗大突起や透明性および製膜性
の悪化などを引き起こす可能性が生じる。
中心線平均表面粗さRaが、0.01〜0.05μm、
さらには0.01〜0.03μmであるのが好ましい。
かかる好ましい中心線平均表面粗さRaの範囲である
と、フィルムのハンドリング性が良好である一方、耐傷
性も良好で、滑り性が適度でハンドリング性が低下する
こともない。かかる中心線平均粗さRaを前記の範囲と
する方法は、特に限定されないが、基材フィルムに粒子
を含有させる方法が好ましく採用されるが、なし地模様
の金属ドラムにより、フィルムにドラム表面の凹凸を転
写させる方法であっても構わない。
ト剤を円滑に塗布できるようにするために、予備処理と
して基材フィルムの表面にコロナ放電処理を好ましく採
用できる。コロナ放電処理後の表面自由エネルギーとし
ては45mN/m以上であることが好ましい。このよう
に表面自由エネルギーを好ましい範囲とするとガスバリ
ア性樹脂の塗布時に塗布ムラになりにくく、接着力やガ
スバリア性が良好である。またアンカーコート剤を塗布
した面にさらにコロナ放電処理を施し、フィルム表面の
自由エネルギーを45mN/m以上に上げることは、ガ
スバリア性樹脂の接着力を向上させるために好ましく採
用できる。コロナ放電処理時の雰囲気ガスとしては、空
気、炭酸ガス、あるいは窒素/炭酸ガスの混合系のいず
れでもよく、特に炭酸ガスあるいは窒素/炭酸ガスの混
合ガス(体積比:95/5〜50/50)中でコロナ処
理することが好ましい。
い範囲で、必要に応じて、ブロッキング防止剤以外の添
加剤を添加することができる。造核剤、紫外線吸収剤、
耐熱安定剤、酸化防止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、無
機・有機の充填剤など通常樹脂に添加して使用される添
加剤を含有することができる。
アンカーコート剤の主剤としては、親水性基含有化合物
と反応したポリオール、ポリイソシアネートおよび中和
剤との反応生成物からなる水分散型ポリエステル系ポリ
ウレタン樹脂であって、該ポリイソシアネートが脂環族
ポリイソシアネートまたは/および芳香脂肪族ポリイソ
シアネートであるものを用いる。
とは活性水素基含有化合物とイソシアネート基含有化合
物とを常法によって反応させることにより製造される。
また水分散性を付与するためは、活性水素基含有化合物
と親水性基含有化合物とを反応させることが必要であ
る。
ば活性水素基を有する基として、アミノ基、水酸基、メ
ルカプト基を有する化合物等が挙げられるが、イソシア
ネート基との反応速度、及び塗布後の機械的物性を考え
ると、水酸基含有化合物、特にポリオールが好ましい。
前記水酸基含有化合物としては、例えばポリエステル
ポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエーテルエ
ステルポリオール、ポリウレタンポリオール等またはそ
れらの混合物が挙げられる。
は、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバチン酸等の二塩基酸もしくはそれら
のジアルキルエステルまたはそれらの混合物と、例えば
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレ
ングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール、1,6−ヘキサングリコール、3−メチル−
1,5−ペンタンジオール、3,3’−ジメチロールヘ
プタン、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリ
コール等のグリコール類もしくはそれらの混合物とを反
応させて得られるポリエステルポリオール、例えばポリ
カプロラクトン、ポリバレロラクトン、ポリ(β−メチ
ルバレロラクトン)等のラクトン類開環重合して得られ
るポリエステルポリオール等が挙げられる。
は、例えば水、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、トリメチロール、グリセリン等の低分子量ポリオ
ールを開始剤として、例えばエチレンオキシドプロピレ
ンオキシド、ブチレンオキシド、テトラヒドロフラン等
のオキシラン化合物を重合させることにより得られるポ
リエーテルポリオール等が挙げられる。
としては、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、アジピ
ン酸、アゼライン酸、セバチン酸等の二塩基酸もしくは
それらのジアルキルエステルまたはそれらの混合物と、
前記ポリエーテルポリオールとを反応させて得られるポ
リエーテルエステルポリオール等が挙げられる。
は、例えば1分子中に当たりにウレタン結合を有するポ
リオールが挙げられ、例えば分子量200〜5000の
ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポ
リエーテルエステルポリオール等と1分子当たり少なく
とも2個のイソシアネート基をイソシアネート基含有化
合物とを(NCO基/OH基)のモル数が1未満、好ま
しくは0.9未満で反応させることにより得られるもの
が挙げられる。好適にはポリエステルポリオールが好ま
しい。
えばテトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサ
メチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシア
ネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、
リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、
1,3−シクロヘキシレンジイソシアネート、1,4−
シクロヘキシレンジイソシアネート、水素添加キシリレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、
3,3’−ジメチル−4,4’−ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート、1,5−テトラヒドロナフタレン
ジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート、2,4
−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソ
シアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フ
ェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、2,2’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジフェニレン
ジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネー
ト等の芳香族ジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の
芳香脂肪族ジイソシアネート、2,4,6−トリイソシ
アネートトルエン、2,4,6−トリイソシアネートジ
フェニルエーテル、トリ(イソシアネートフェニル)メ
タン、トリ(イソシネートフェニル)チオフォスファイ
ト等のトリイソシアネート類、ジイソシアネートイソシ
アネートの3モルと水の1モルから誘導されるビウレッ
ト型ポリイソシアネート、ジイソシアネート類の三量化
より形成されるイソシアヌレート型ポリイソシアネー
ト、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート製
造時に副生するポリメチレンポリフェニルポリイソシア
ネート、およびグリコール類、トリオール類またはポリ
エステルポリオール、ポリエーテルポリオール等に前記
のポリイソシアネートを付加して得られるアダクト型ポ
リイソシアネートやイソシアネートプレポリマー等のポ
リイソシアネート類およびこれらの混合物等が挙げられ
る。好適には脂環族ジイソシアネート、芳香族ジイソシ
アネート、芳香脂肪族ジイソシアネートが好ましく、脂
環族ジイソシアネートの中では水添キシリレンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート、3,3’−ジ
メチル−4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシア
ネート、芳香族ジイソシアネートの中ではトリレンジイ
ソシアネート、芳香脂肪族の中ではテトラメチルキシレ
ンジイソシアネートが特に好ましい。
内に少なくとも1個以上の活性水素基を有し、かつカル
ボキシル基、スルホン酸基、スルホネート基、エポキシ
基、ポリオキシアルキレン基等の親水性基を有する化合
物が挙げられる。親水性基含有化合物を反応させる時期
は特に限定されない。
オキシエタンスルホン酸、フェノールスルホン酸、スル
ホ安息香酸、スルホコハク酸、5−スルホイソフタル
酸、スルファニル酸、スルファニル酸、1,3−フェニ
レンジアミン−4,6−ジスルホン酸、2,4−ジアミ
ノトルエン−5−スルホン酸等のスルホン酸含有化合物
もしくはこれらの誘導体、またはこれらを共重合して得
られるポリエステルポリオール、例えば2,2−ジメチ
ロールプロピオン酸、2,2−ジメチロール酪酸、2,
2−ジメチロール吉草酸、ジオキシマレイン酸、2,6
−ジオキシ安息香酸、、3,4−ジアミノ安息香酸等の
カルボキシル基含有化合物もしくはこれらの誘導体、無
水マレイン酸無水フタル酸、無水コハク酸、無水トリメ
リット酸、無水ピロメリット酸等の酸無水物と活性水素
基を有する化合物とを反応させてなるカルボキシル基含
有化合物もしくはその誘導体、またはこれらを共重合し
て得られるポリエステルポリオール、エチレンオキサイ
ドの繰り返し単位が少なくとも30重量%以上含有し、
ポリマー中に少なくとも1個以上の活性水素基を含有す
る分子量300〜10000のポリオキシアルキレン化
合物等のノニオン基含有化合物またはこれらを共重合し
て得られるポリエステルエーテルポリオールが挙げられ
る。好適には2,2−ジメチロールプロピオン酸が好ま
しい。
トリエチルアミン、トリエタノールアミン、トリイソプ
ロパタノールアミン、トリメチルアミン、ジメチルエタ
ノールアミン等の3級アミン、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ金属、又は
アルカリ土類金属の水酸化物等が挙げられる。これらは
単独又は2種以上の混合物で使用する。好適には3級ア
ミンが好ましい。その添加量は親水性基に対して0.1
〜2.0当量が好ましく、0.3〜1.3当量がより好
ましい。
化をはかることもできるも可能である。鎖延長剤として
は、ペンダントカルボキシル基含有ジオール類や例えば
エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ヘキサメチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコールなどのグリコー
ル類、あるいはポリアミン化合物、例えばエチレンジア
ミン、1,2−プロパンジアミン、1,6−ヘキサメチ
レンジアミン、ピペラジン、2,5−ジメチルピペラジ
ン、イソホロンジアミン、4,4’−ジシクロヘキシル
メタンジアミン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジシ
クロヘキシルメタンジアミン、1,4−シクロへキサン
ジアミン等のジアミン類、等のポリアミン類、ヒドロキ
シエチルヒドラジン、ヒドロキシエチルジエチレントリ
アミン、2−[(2−アミノエチル)アミノ]エタノー
ル、3−アミノプロパンジオール等のアミノ基と水酸基
を有する化合物、ヒドラジン類、酸ヒドラジド類等が挙
げられる。鎖延長剤は、単独または2種以上の混合物で
使用される。
アンカーコート剤の硬化剤としては、脂肪族ポリイソシ
アネートと該脂肪族ポリイソシアネートおよびアルコキ
シポリアルキレンエーテルグリコールとの反応生成物と
の混合物からなる水分散型ポリイソシアネート化合物で
あるとともにイソシアネート基含有率が3〜50重量%
であるものを用いる。
剤の製造に用いられる前記イソシアネート基含有化合物
と同様のものが用いられるが、水中分散性、耐水性、耐
煮沸性の点から、テトラメチレンジイソシアネート、
1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ポ
リイソシアネートが好ましい。特に1,6−ヘキサメチ
レンジイソシアネートが好ましい。
リコールは、分子量200〜2000の、少なくとも5
〜30、より好ましくは5〜15のエチレンオキシドユ
ニットを有するポリエーテル鎖を1個含有する1価また
は多価のアルコキシポリアルキレンエーテルグリコール
であることが好ましい。例えば、メトキシポリエチレン
グリコール、ドデシルアルコール−エチレンオキシド、
ラウリルアルコール−エチレンオキシド、ポリエステル
エチレングリコール等が挙げられる。好ましくはポリエ
ステルエチレングリコールが好ましい。ポリエステルは
主剤の製造に用いられる前記親水性基含有化合物のポリ
エステルポリオールと同様のものが用いられる。これら
のアルコキシポリアルキレンエーテルグリコールは前記
脂肪族ポリイソシアネートの一部と反応して反応生成物
となる。
のイソシアネート基含有率は3重量%未満であると主剤
との反応性が劣り、耐煮沸性、耐水性が劣る場合があ
る。また50重量%を超えると主剤との反応で未反応の
イソシアネート化合物が耐煮沸性、耐水性等に悪影響を
及ぼす場合がある。また、水分散型ポリイソシアネート
化合物の平均官能基数は3〜5が好ましい。平均官能基
数がかかる好ましい範囲であると主剤との反応性が良好
である。
により得るための脂肪族ポリイソシアネート/脂肪族ポ
リイソシアネートとアルコキシポリアルキレンエーテル
グリコールとの割合は、水中分散性の点から、9/1〜
5/5の範囲が好ましい。
の他に、他の水性エマルジョン、例えば、ポリ塩化ビニ
ルエマルジョン、ウレタンアクリルエマルジョン、シリ
コンアクリルエマルジョン、酢酸ビニルアクリルエマル
ジョン、アクリルエマルジョン等やラテックス、例え
ば、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、アクリ
ルニトリル−ブタジエン共重合体ラテックス、メチルメ
タアクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、クロ
ロプレンラテックス、ポリブタジェンラテックスのゴム
系ラテックス、ポリアクリル酸エステルラテックス、ポ
リ塩化ビニリデンラテックス、ポリブタジエンラテック
ス、あるいはこれらのラテックスのカルボキシル変性物
や水溶性物質、例えば、ポリビニルアルコール、水溶性
エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンオキサイ
ド、水性アクリル樹脂、水性エポキシ樹脂、水性セルロ
ース誘導体、水性ポリエステルおよび水性リグニン誘導
体等であっても構わないが、基材フィルムとの接着性の
点で水性ポリエステル系ポリウレタンエマルジョンが好
ましい。該エマルジョン樹脂中にカルボキシル基、スル
ホン酸基等の有機酸基を有し、アミン、アルカリ金属等
の塩基性物質と塩を形成して分散するものであって、か
つ、エマルジョン樹脂中に水酸基、アミノ基、カルボキ
シル基等のイソシアネート基と反応可能な官能基を有す
るものである。
ステル系ポリウレタン樹脂と硬化剤の水分散型ポリイソ
シアネート化合物とを、主剤/硬化剤の固形分の割合と
して5/1〜1/5の割合となるように混合し、適度な
濃度に水で希釈することによって用いられる。混合後、
安定な塗布品質を得るためには25℃の温度でのポット
ライフを6時間以上とするのが好ましい。
ト剤を円滑に塗布できるようにするために、予備処理と
してフィルム表面にコロナ放電処理を施すか、アンカー
コート剤の混合水溶液とともにこれと化学的に不活性な
消泡剤を併用することが好ましい。
低下せしめて、基材フィルムへの濡れを促進するもので
あり、例えば低級アルコール系、有機極性化合物系、鉱
物油系、シリコーン系などの消泡剤が好ましい。低級ア
ルコール系消泡剤としては、メタノール、エタノール、
イソプロパノール、n-ブタノールなど、有機極性化合
物系消泡剤としてはアミノアルコール、オクチルアルコ
ール、イソブチルカルビトール、トリブチルフォスフェ
ート、オレイン酸、トール油、金属石鹸、界面活性剤
(例えば、ソルビタンラウリン酸モノエステル、ソルビ
タンラウリン酸トリエステル、ポリエチレングリコール
脂肪酸エステル、プルロニック型非イオン活性剤な
ど)、ポリプロピレングリコール、アクリルビニル系ポ
リマーなど、鉱物油系消泡剤としては鉱物油の界面活性
剤、鉱物油と脂肪酸金属塩の界面活性剤配合品など、シ
リコーン系消泡剤としてはシルコーンオイル、シリコー
ン樹脂、変性シリコーン、シリコーンと界面活性剤配合
品、シリコーンと無機粉末の配合品などが挙げられる。
これらの中でもシリコーン系消泡剤が微量でも効果ある
ので好ましく採用できる。
本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、添加
剤を添加することができる。例えば、ロジンエステルエ
マルジョン、テルペン樹脂エマルジョン、石油樹脂エマ
ルジョン等の粘着付与剤、アミノシラン、エポキシシラ
ン、アクリルシラン等のシランカップリング剤、カルボ
キシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の増粘
剤、シリカ、タルク、マイカ、炭酸カルシウム等の充填
剤、カルボジイミド、エポキシ樹脂等の架橋剤、ステア
リン酸、ステアリン酸亜鉛等の潤滑剤、3級アミン、有
機酸の金属塩類等の触媒等が挙げられる。
ガスバリア性樹脂の素材としては、ガスバリア性を有す
る限り特に制限はないが、たとえば、ポリ塩化ビニリデ
ン、モンモリロナイトなどの無機系層状化合物を分散し
たエチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、モンモリロ
ナイトなどの無機系層状化合物を分散したポリビニルア
ルコール樹脂などが好ましく用いられる。
方法について、基材フィルム/アンカーコート剤/ガス
バリア性樹脂の順に積層した一例を挙げて説明する。な
お、アンカーコート剤は、市販の基材フィルムに塗布し
てもよいが、インラインで製膜された基材フィルムに塗
布してもよい。
程度のポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、ア
ンカーコートを施す表面を空気中または窒素/炭酸ガス
の混合ガス雰囲気中でコロナ放電処理を施し、シート表
面の自由エネルギーを45mN/m以上にする。
分散型ポリエステル系ポリウレタン樹脂、硬化剤として
水分散型ポリイソシアネート化合物を用い、主剤/硬化
剤の割合を固形分として5/1〜1/5に水を加え適当
な濃度の水溶液とする。該水溶液を基材フィルムのコロ
ナ放電処理面に塗布し、温度90〜120℃で5〜60
秒間乾燥してロール状に巻き取る。その後、アンカーコ
ート面に水分散型ガスバリア性樹脂を塗布し、温度90
〜120℃で5〜60秒間乾燥してロール状に巻き取
る。その後ロール状シートを30℃以上の雰囲気中で9
6時間以上放置してガスバリア性樹脂を結晶化させて包
装用積層フィルムを製造する。
包装用積層フィルムのガスバリア性樹脂塗布面を空気中
または窒素/炭酸ガスの混合ガス雰囲気中でコロナ放電
処理を施し、表面の自由エネルギーを45mN/m以上
とするのが良い。コロナ放電処理面に、ポリオレフィン
系樹脂、例えば直鎖状低密度ポリエチレン樹脂を押出ラ
ミネート法あるいは接着剤などで無延伸ポリオレフィン
フィルムなどの他のフィルムを積層して包装用材料とし
て好ましく用いることができる。ここで接着剤として
は、例えば、ユリア樹脂系接着剤、メラミン樹脂系接着
剤、フェノール樹脂系接着剤、α−オレフィン樹脂接着
剤、水性高分子とイソシアネートの混合物による接着
剤、エポキシ系接着剤、溶液型酢酸ビニル樹脂系接着
剤、エマルジョン型酢酸ビニル樹脂系接着剤、アクリル
エマルジョン系接着剤、ホットメルト接着剤、シアノア
クリレート系接着剤、ポリウレタン系接着剤、クロロプ
レンゴム系接着剤、ニトリルゴム系接着剤、SBR系接
着剤、変性ゴムエマルジョン系接着剤、エチレン共重合
樹脂系接着剤、レゾルシン系接着剤、天然ゴム系接着
剤、セルロース系接着剤、でんぷん質糊料、デキストリ
ン等を使用することができる。
せてシールされて包装袋として好ましく用いられる。
る。まず、特性値の測定方法および評価方法を以下に示
す。 [表面自由エネルギー]包装用積層フィルムを剥離して、
剥離したアンカーコート層の表面の上に純水、エチレン
グリコール、ホルムアルデヒド、ヨウ化メチレンの溶液
を注射器で1.5μlを落とし、協和界面科学社製接触
角計CA−Dを用いて室温23℃湿度65%の雰囲気下
で接触角を測定し、次のようにして表面自由エネルギー
を求める。
表力(γL)が既知の液体に対する接触角(θ)を測定
することによって間接的に求められる。固体の表面自由
エネルギーを分散力成分(γS d)、極性力成分
(γS p)、水素結合成分(γS h)の三成分に分離し、F
owkes式を拡張した次式(1)(拡張Fowkes式)を用い
る。
ているときの状態を次式(2)のYoungの式を用いる。
メチレンの液体についてアンカーコート面の接触角を各
液体について3回ずつ測定し、平均した値を式(3)に代
入する。各液体について4つの式からなる連立方程式を
立て、4元連立方程式を解くことによってアンカーコー
ト面の表面自由エネルギーの分散力成分、極性力成分、
水素結合成分を分離して求め、それらの合計の値を表面
自由エネルギーとしてmN/mの単位で示す。 [アンカーコート剤のポットライフ]アンカーコート剤の
主剤と硬化剤を調合後、25℃で調合水溶液中のイソシ
アネート残存率が60%未満になる時間が3時間を越え
るものを○、3時間未満のものを×として評価する。
(○:合格、×:不合格) [接着強度]包装用積層フィルムにガスバリア樹脂塗布面
に直鎖状低密度ポリエチレン(LLD-PE)を押出ラ
ミネート法で積層した、包装用積層体を用い、この積層
フィルムを幅15mmに切り出した後、温水90℃で2
0分間煮沸処理を行った。その後基材フィルム側とLL
D-PE側をポリエステルテープで補強し、オリエンテ
ック社製UCT-100型“テンシロン”を用いて、引
張速度100mm/分で接着面を180°剥離したとき
に要した力を接着強度として、N/cmの単位で求め、
以下の評価基準で判定する。
未満のもの。
水90℃で20分間煮沸処理を行った後、そのサンプル
をASTM D1003−52に準じて測定する。 [ガスバリア性]包装用積層フィルムを温水90℃で20
分間煮沸処理を行った後、下記の測定を行う。
TRAN”W3/31を用いて、湿度100%、温度3
7.8℃の条件下で測定した値をg/m2・日の単位で示
す。
N”-100を用いて、湿度0%、温度23℃の条件下
で測定した値をml/m2・日・MPaの単位で示す。 [総合評価]塗布性、環境作業性、煮沸後のフィルム特
性、包装用フィルムとしての実用性について、優れるも
のを○、やや劣るものを△、劣るものを×として評価す
る。 (実施例1)本発明の包装用積層フィルムの基材フィル
ムとして、東レ(株)製ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム“ルミラー”タイプP60(厚み12μm)に表
面自由エネルギー45mN/m以上のコロナ放電処理を
行い、アンカーコート剤の主剤として水分散型ポリエス
テル系ポリウレタン樹脂(ポリオールとしてアジピン
酸、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオー
ルの反応により生成した分子量1000のポリエステル
ポリオール、親水性基含有化合物としてジメチロールプ
ロピオン酸、イソシアネート基含有化合物として脂環族
ポリイソシアネートの3,3'-ジメチル-4,4'-ジシク
ロヘキシルメタンジイソシアネート、鎖伸長剤として2
−[(2−アミノエチル)アミノ]エタノール、中和剤
としてトリエチルアミンとの反応生成物から得られる水
溶液)、硬化剤としてイソシアネート基含有率17重量
%の水分散型ポリイソシアネート化合物{1,6-ヘキ
サメチレンジイソシアネート(70重量部)および1,
6ヘキサメチレンジイソシアネートとポリエステルポリ
オールとポリエチレングリコールとの反応生成物(30
重量部)から得られる脂肪族イソシアネート混合物}を
固形分として1対1の重量比に純水を加え5重量%水溶
液として、コーティングバーを用いて、フィルムのコロ
ナ放電処理面に塗布し、100℃30秒乾燥して、厚み
約0.4μmのアンカーコート剤を塗布した。その後ア
ンカーコート面にガスバリア性樹脂{ポリ塩化ビニリデ
ン(呉羽化学工業(株)製“クレハロンラテックス”DO
821S)}を塗布し、100℃30秒乾燥して、ポリ塩化
ビニリデンの塗布厚み約4μmの包装用積層フィルムを
得た。 (実施例2)アンカーコート剤の主剤として水分散型ポ
リエステル系ポリウレタン樹脂(ポリオールとしてアジ
ピン酸、ネオペンチルグリコールおよびエチレングリコ
ールの反応により生成した分子量2000のポリエステ
ルポリオール、親水性基含有化合物としてジメチロール
プロピオン酸、イソシアネート基含有化合物として脂環
族ポリイソシアネートのイソホロンジイソシアネート/
芳香脂肪族ポリイソシアネートのテトラメチルキシリレ
ンジイソシアネート、中和剤としてトリイソプロパノー
ルアミンとの反応生成物から得られる水溶液)、硬化剤
としてイソシアネート基含有率25重量%の水分散型ポ
リイソシアネート化合物{1,6-キサメチレンジイソ
シアネート(70重量部)および1,6ヘキサメチレン
ジイソシアネートとメトキシポリエチレングリコールと
の反応生成物(30重量部)から得られる脂肪族イソシ
アネート混合物}を用い、ガスバリア性樹脂としてポリ
塩化ビニリデン(Solvay社製IXAN PA23
2)を用いた以外は実施例1と同様にして包装用積層フ
ィルムを得た。 (実施例3)アンカーコート剤の主剤として水分散型ポ
リエステル系ポリウレタン樹脂(ポリオールとしてアジ
ピン酸とネオペンチルグリコールと1,6−ヘキサンジ
オールとの反応により生成した分子量2000のポリエ
ステルポリオール、親水性基含有化合物としてジメチロ
ールプロピオン酸、イソシアネート基含有化合物として
脂環族ポリイソシアネートの3,3'-ジメチル-4,4'-
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、中和剤とし
てトリエチルアミンとの反応生成物から得られる水溶
液)、硬化剤としてイソシアネート基含有率15重量%
の水分散型ポリイソシアネート化合物{1,6-ヘキサ
メチレンジイソシアネート(70重量部)および1,6
ヘキサメチレンジイソシアネートとメトキシポリエチレ
ングリコールとの反応生成物(30重量部)から得られ
る脂肪族イソシアネート混合物}を用い、ガスバリア性
樹脂として、無機系層状化合物のモンモリロナイト(ク
ニミネ工業(株)社製“クニピア−F”)を5重量%に
なるように水に分散させ、エチレン含有率32モル%の
エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂に純水/イソプ
ロパノールを重量比50/50を加えた5重量%溶液を
用いた以外は実施例1と同様にして包装用積層フィルム
を得た。 (実施例4)アンカーコート剤の主剤として水分散型ポ
リエステル系ポリウレタン樹脂(ポリオールとしてアジ
ピン酸とネオペンチルグリコールと1,6−ヘキサンジ
オールとの反応により生成した分子量2000のポリエ
ステルポリオール、親水性基含有化合物としてジメチロ
ールプロピオン酸、イソシアネート基含有化合物として
脂環族ポリイソシアネートの3,3'-ジメチル-4,4'-
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート/脂環族ポリ
イソシアネートのトリレンジイソシアネート、中和剤と
してナトリウムとの反応生成物から得られる水溶液)、
硬化剤としてイソシアネート基含有率15重量%の水分
散型ポリイソシアネート化合物{1,6-ヘキサメチレ
ンジイソシアネート(70重量部)および1,6-ヘキ
サメチレンジイソシアネートとメトキシポリエチレング
リコールとの反応生成物(30重量部)から得られる脂
肪族イソシアネート混合物}を用い、ガスバリア性樹脂
として無機系層状化合物のモンモリロナイト(クニミネ
工業(株)製“クニピア−F”)を5重量%になるよう
に水に分散させ、ポリビニルアルコール樹脂((株)ク
ラレ製“ポバール”PVA−105)に純水/イソプロ
パノールを重量比50/50を加えた5重量%溶液を用
いた以外は実施例1と同様にして包装用積層フィルムを
得た。 (比較例1)アンカーコート剤の主剤として水分散型ポ
リエステル系ポリウレタン樹脂(ポリオールとしてポリ
エステルポリオール、親水性基含有化合物としてジメチ
ロールプロピオン酸、イソシアネート基含有化合物とし
て脂肪族ポリイソシアネートの1,6-ヘキサメチレン
ジイソシアネート、中和剤としてトリエチルアミンとの
反応生成物から得られる水溶液)、硬化剤としてイソシ
アネート基含有率55重量%の水分散型ポリイソシアネ
ート化合物(トリレンジイソシアネートの芳香族イソシ
アネート)を用い、ガスバリア性樹脂としてポリ塩化ビ
ニリデン(呉羽化学工業(株)製“クレハロンラテック
ス”DO821S)を用いた以外は同様にしてポリ塩化ビニリ
デン積層フィルムを得た。 (比較例2)アンカーコート剤の硬化剤を添加しなかっ
た以外は実施例1と同様にしてポリ塩化ビニリデン積層
フィルムを得た。 (比較例3)アンカーコート剤の主剤として水分散型ポ
リエステル系ポリウレタン樹脂(ポリオールとしてポリ
エステルポリオール、イソシアネート基含有化合物とし
て脂環族ポリイソシアネートの3,3'-ジメチル-4,4'
-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、鎖伸長剤
として2−[(2−アミノエチル)アミノ]エタノー
ル、中和剤としてトリエチルアミンとの反応生成物から
得られる水溶液)、硬化剤としてイソシアネート基含有
率16重量%の水分散型ポリイソシアネート化合物
{1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(70重量
部)および1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートと
トリドデシルアルコール−エチレンオキサイド、オレイ
ン酸、トリエチルアミンとの反応生成物(30重量部)
から得られる脂肪族イソシアネート混合物}を用いた以
外は実施例1と同様にしてポリ塩化ビニリデン積層フィ
ルムを得た。
に示した。
積層フィルムは、接着性、透明性に優れ、ガスバリア性
に優れたフィルムであった。
水溶液は、該水溶液のポットライフが短いためフィルム
へ塗布後半には塗膜ムラが生じてしまい包装用積層フィ
ルムが得られなかった。また、比較例2〜比較例3で得
られた積層フィルムは、透明性、接着性やガスバリア性
が劣るためガスバリア性包装袋として用いた場合に、実
用性に劣ったフィルムであった。
び1,6−ヘキサンジオールの反応により生成したポリ
エステルポリオール PEO(2):アジピン酸、ネオペンチルグリコールおよ
びエチレングリコールの反応により生成したのポリエス
テルポリオール DMPA:ジメチロールプロピオン酸 H12MDI:3,3'-ジメチル-4,4'-ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート IPDI:イソホロンジイソシアネート TDI:トリレンジイソシアネート TMXDI:テトラメチルキシリレンジイソシアネート HDI:1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート AEAE:2−[(2−アミノエチル)アミノ]エタノ
ール TIPA:トリイソプロパノールアミン TEA:トリエチルアミン Na:ナトリウム PEO:ポリエステルポリオール PEG:ポリエチレングリコール MPEG:メトキシポリエチレングリコール DA−EO:トリドデシルアルコール−エチレンオキサ
イド LA−EO:ラウリルアルコール−エチレンオキサイド ガスバリア性樹脂の品種 A:呉羽化学工業(株)製クレハロンラテックスDO8
21S B:Solvay社製IXAN PA232 C:モンモリロナイト(5重量%)含有エチレン−ビニル
アルコール共重合樹脂(エチレン含有率32モル%) D:モンモリロナイト(5重量%)含有クラレ社製“ポバ
ール”PVA−105
耐煮沸水性、接着性、透明性、ガスバリア性を保持しつ
つ、環境性、作業環境性に優れており、各種包装用途に
適した積層フィルムを提供できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 基材フィルムにアンカーコート剤とガス
バリア性樹脂が積層された包装用積層フィルムであっ
て、アンカーコート剤の主剤が親水性基含有化合物と反
応したポリオール、ポリイソシアネートおよび中和剤と
の反応生成物からなる水分散型ポリエステル系ポリウレ
タン樹脂であって、該ポリイソシアネートが脂環族ポリ
イソシアネートまたは/および芳香脂肪族ポリイソシア
ネートであり、アンカーコート剤の硬化剤が脂肪族ポリ
イソシアネートと該脂肪族ポリイソシアネートおよびア
ルコキシポリアルキレンエーテルグリコールとの反応生
成物との混合物からなる水分散型ポリイソシアネート化
合物であるとともにイソシアネート基含有率が3〜50
重量%であることを特徴とする包装用積層フィルム。 - 【請求項2】 水分散型ポリイソシアネート化合物の原
料である脂肪族ポリイソシアネートが1,6−ヘキサメ
チレンジイソシアネートであり、アルコキシポリアルキ
レンエーテルグリコールがポリエステルとポリエチレン
グリコールとの反応生成物であることを特徴とする請求
項1に記載の包装用積層フィルム。 - 【請求項3】 水分散型ポリエステル系ポリウレタン樹
脂の原料である親水性基含有化合物がジメチロールプロ
ピオン酸、ポリオールがポリエステルポリオール、ポリ
イソシアネートが脂環族ポリイソシアネート、中和剤が
3級アミンであることを特徴とする請求項1に記載の包
装用積層フィルム。 - 【請求項4】 基材フィルムがポリエステルフィルムで
あり、フィルム中に平均粒子径が0.01〜5μmの粒
子を0.005〜1重量%含有するフィルムであって、
少なくとも片面の中心線平均表面粗さRaが0.01〜
0.05μmであることを特徴とする請求項1〜3のい
ずれかに記載の包装用積層フィルム。
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- 2002-05-17 JP JP2002142734A patent/JP4281294B2/ja not_active Expired - Fee Related
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