JP2020024146A - 分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】分析用具がトレイに非正規の向きで、あるいはキャップ未装着の状態で載置されたことを使用者が容易に認識できるようにする分析装置を提供する。【解決手段】分析装置は、分析用具42が載置される載置部を備え、装置本体から突出した突出位置と装置本体側へ退避した退避位置とを移動可能なトレイ126と、トレイ126に設けられ、分析用具42の一面が載置部に対向し所定の載置方向で載置された正規状態では端部支持片および中央部支持片で分析用具42を支持し、分析用具42の一面が載置部と対向しない姿勢又は載置方向と異なる方向で載置された非正規状態では載置部からはみ出した姿勢とする支持部134と、を有する。【選択図】図9

Description

本発明は、分析装置に関する。
試料中の成分を分析する分析装置の例として、たとえば、特許文献1に示されるように台箱内に、出し入れ自在に構成され取手を有する攪拌精製部が内蔵された蛋白質スクリーニング装置がある。
特開2007−139635号公報
このような分析装置では、検体を収容した分析用具は、あらかじめ決められた向きでトレイ(載置部材)に載置され、このトレイが装置本体に対しスライドにより出し入れされる。
また、分析用具として、キャップが装着された状態でトレイに載置されるタイプのものがある。
したがって、分析用具が非正規の(正しくない)向きでトレイに載置されたり、キャップが未装着の状態でトレイに載置されたりしないようにすることが望まれる。
本発明の目的は、分析用具がトレイに非正規の向きで、あるいはキャップ未装着の状態で載置されたことを使用者が容易に認識できるようにすることである。
第一態様では、直方体状で長手方向と平行な一面において前記長手方向の中央部分に位置する中央部と前記中央部に対し前記長手方向の端部側に位置し前記長手方向と直交する方向で前記中央部との段差を有する段差部とを備えた分析用具を保持し、前記分析用具に収容された検体の成分を分析する装置本体と、前記分析用具が載置される載置部を備え、前記装置本体から突出した突出位置と前記装置本体側へ退避した退避位置とを移動可能なトレイと、前記トレイに設けられ、前記分析用具の前記長手方向の中心よりも前記端部側にずれた位置にある中央部支持片と、前記中央部支持片よりも前記分析用具の前記端部側に位置する端部支持片と、を含む支持部と、を有し、前記分析用具の前記一面が前記載置部に対向し且つ前記長手方向が所定の載置方向で載置された正規状態では前記中央部支持片によって前記中央部を支持すると共に前記端部支持片によって前記段差部を支持し、前記分析用具の前記一面が前記載置部と対向しない姿勢又は前記載置方向と異なる方向で載置された非正規状態では前記分析用具を部分的に前記載置部からはみ出した姿勢とするように前記中央部支持片と前記端部支持片とが前記載置部で異なる高さ位置にある。
この分析装置では、分析用具を保持する。分析用具は直方体状であり、長手方向と平行な一面において、中央部分の中央部と端部側の段差部とを有している。トレイが突出位置にある状態で、トレイの載置部に分析用具を載置できる。そして、トレイを退避位置へ移動させることで、分析用具を装置本体の内部の所定位置に配置することができる。
トレイには、中央部支持片と端部支持片と、を含む支持部が設けられている。中央部支持片と端部支持片とは、載置部で異なる高さ位置にある。そして、分析用具の一面が載置部に対向し且つ長手方向が所定の載置方向で載置された正規状態では、中央部支持片によって中央部を支持すると共に端部支持片によって段差部を支持する。
これに対し、分析用具の非正規状態、すなわち、分析用具の一面が載置部と対向しない姿勢又は載置方向と異なる方向で載置された状態では、中央部支持片と端部支持片とは、分析用具を部分的に載置部からはみ出した姿勢とする。特に、中央部支持片が分析用具の端部側にずれた位置にあることで、非正規状態の分析用具を傾斜させることができる。したがって、分析用具が載置部に非正規状態で載置されると、分析装置の使用者は、視認により、分析用具が非正規状態にあることを容易に知ることができる。また、たとえば、トレイが突出位置から退避位置へ移動する際に、分析用具において載置部からはみ出した部分が、装置本体に接触するようにすることも可能である。これにより、非正規状態の分析用具を装置本体内に送り込むことを抑制できる。
第二態様では、第一態様において、前記中央部支持片が、前記分析用具の前記長手方向の中心よりも前記トレイの前記装置本体への挿入方向の奥側にずれた位置にある。
これにより、中央部支持片によって非正規状態の分析用具を支持した状態で、分析用具は、装置本体の挿入方向の奥側が上昇するように傾斜する。分析用具における奥側の端面が載置部からはみ出すので、この状態で載置部材を退避位置に移動させたときに分析用具が分析装置に突き当たって、退避位置への移動が阻止される。
第三態様では、第一又は第二態様において、前記分析用具は、前記段差部を有する一端部と、前記長手方向で前記一端部の反対側の他端部と、を備え、前記正規状態では、前記端部支持片により前記一端部及び前記他端部をそれぞれ支持すると共に前記中央部支持片により前記中央部を支持し、前記非正規状態では前記端部支持片により前記一端部と前記他端部のいずれか一方を支持すると共に前記中央部支持片により前記中央部を支持して前記分析用具を傾斜姿勢とする。
分析用具は、中央部と、一端部(段差部を有する)と、他端部とを有している。分析用具の正規状態では、端部支持片により一端部及び他端部をそれぞれ支持すると共に中央部支持片により中央部を支持する。3箇所で分析用具を支持するので、分析用具の姿勢が安定する。
分析用具の非正規状態では、端部支持片により一端部と他端部のいずれか一方を支持すると共に中央部支持片により前記中央部を支持し、分析用具を傾斜姿勢とする。このように分析用具を傾斜させて支持することで、分析用具が載置部からはみ出した状態を確実に実現できる。
第四態様では、第一〜第三のいずれか1つの態様において、前記段差部は、前記中央部よりも前記長手方向と直交する方向に突出した突出部であり、前記端部支持片は、前記中央部支持片よりも下方に位置する。
段差部が突出部である分析用具では、一面を下にして正規状態で載置部に載置される、突出部が中央部よりも下側に突出する。端部支持片は中央部支持片よりも下方に位置するので、このように下側に突出した突出部に接触して支持できる。
第五態様では、第四態様において、前記分析用具にはキャップが装着され、前記突出部は前記キャップにより形成される。
キャップにより形成された突出部に対し、中央部支持片よりも下方に位置する端部支持片が接触し、分析用具を支持できる。
第六態様では、第五態様において、前記端部支持片のうち前記トレイの前記装置本体への挿入方向の奥側の前記端部支持片が、前記正規状態の前記分析用具に装着された前記キャップを支持する。
奥側の端部支持片は、正規状態の分析用具に装着されたキャップを支持するので、キャップが装着された状態の分析用具を安定的に支持できる。
第七態様では、第一〜第六のいずれか1つの態様において、前記トレイに設けられ前記載置部の下方で前記トレイを貫通する貫通部と、前記貫通部の下方に設けられ傾斜状態の前記分析用具を支持する下側支持片と、を有し、前記非正規状態では前記下側支持片が前記分析用具を前記載置部から部分的に下側にはみ出した姿勢で支持する。
載置部に分析用具が載置された状態で、たとえば、分析装置の内部で、貫通部から支持台により分析用具を下側から支持したり、所定の処理を施したりすることが可能である。
分析用具の非正規状態では、下側支持片が前記分析用具を前記載置部から部分的に下側にはみ出した姿勢で支持する。このため、貫通部を通過して分析用具が落下する事態を抑制できる。
本発明では、分析用具が載置部材に非正規の向きで、あるいはキャップ未装着の状態で載置されたことを使用者が容易に認識できる。
図1は第一実施形態の分析装置の外観を示す斜視図である。 図2は分析装置での分析に用いられる分析用具を示す斜視図である。 図3は図2に示す分析用具を示す平面図である。 図4は図2に示す分析用具を示す側面図である。 図5は第一実施形態の分析装置の載置部材を装置本体の一部と共に示す斜視図である。 図6は第一実施形態の分析装置の載置部材におけるトレイを示す斜視図である。 図7は第一実施形態の分析装置の載置部材におけるトレイを示す平面図である。 図8は第一実施形態の分析装置の載置部材におけるトレイを示す図7の8−8線断面図である。 図9は第一実施形態の分析装置の載置部材においてトレイに正規状態で分析用具が載置された状態を図8と同様の断面で示す断面図である。 図10は第一実施形態の分析装置の載置部材においてトレイに非正規状態で分析用具が載置された状態を示す斜視図である。 図11は第一実施形態の分析装置の載置部材においてトレイに非正規状態で分析用具が載置された状態を図8と同様の断面で示す断面図である。 図12は第一実施形態の分析装置の載置部材においてトレイに非正規状態で分析用具が載置された状態を示す斜視図である。 図13は第一実施形態の分析装置の載置部材においてトレイに非正規状態で分析用具が載置された状態を示す斜視図である。 図14は第一実施形態の分析装置の載置部材においてトレイに非正規状態で分析用具が載置された状態を示す斜視図である。
[第一実施形態]
第一実施形態の分析装置について、以下、図面を参照して説明する。本実施形態の分析装置は、たとえば、血液に含まれる糖化ヘモグロビンの量を分析する装置である。血液は、試料の一例であり、検体と称されることもある。糖化ヘモグロビンは、分析装置による分析対象の一例である。
<分析装置の外観構成>
図1に示すように、分析装置102は装置本体104を有する。本実施形態では、装置本体104は、略直方体の箱状に形成されている。以下では、分析装置102における上下方向、幅方向、及び奥行方向を、それぞれ矢印U、矢印W、矢印Dで示す。矢印W方向、矢印D方向、及び矢印W方向と矢印D方向を合成した方向は、いずれも水平方向である。また、分析装置102の奥行方向の奥側及び手前側をそれぞれ矢印DA、矢印DBで示す。以下、単に「奥側」及び「手前側」というときは、分析装置102の奥側及び手前側を意味する。
装置本体104は、その外形を成すカバー106を有している。カバー106は通常状態では装置本体104の内部を覆っているが、所定の操作を行うことで取り外すことができる。カバー106を取り外した状態では、装置本体104の内部が露出する。
装置本体104には、図示しないタッチパネルが設けられている。分析作業の作業者は、タッチパネルに表示された情報を参照しながら、タッチパネルに接触することで、分析装置102を操作することができる。
また、装置本体104には、図示しないプリンターが設けられている。分析装置102は、試料を分析した結果をプリンターで印刷することが可能である。
装置本体104の手前面108には、開閉蓋114が設けられている。開閉蓋114の奥側には、トレイ126が取り付けられている。開閉蓋114及びトレイ126は、開閉機構116によって手前側に移動した突出位置PB(二点鎖線で示す)と、奥側へ移動して開閉蓋114が手前面108と面一になった退避位置PA(実線で示す)との間をスライド可能である。退避位置PAでは、トレイ126は装置本体104の内部に退避している。トレイ126が退避位置PAにある状態では、載置部120に載置された分析用具42の試料(検体)に対し、資料の分析を行ったり所定の処理を施したりすることが可能である。これに対し、トレイ126が突出位置PBにある状態では、トレイ126の載置部120に試料(検体)を含む分析用具42を載置することができる。
<分析用具の構成>
図2に示すように、本実施形態の分析用具42は、一例として、直方体状の分析用具本体46を有している。分析用具本体46の長手方向の一端側(矢印D1方向側)にキャップ44が装着される。キャップ44が装着された状態においても、分析用具42は全体として直方体状である。この「直方体状」には、各面に段差、突出部分、傾斜、局所的な凹み等があっても、全体として視たときに、概ね長方形状であり、全体として直方体とみなせる形状を含む。
図3にも示すように、キャップ44は、分析用具本体46よりも幅広の部材であり、分析用具本体46への装着状態では、分析用具本体46よりも幅方向に出っ張る出張部44Aと、一端側(矢印D1方向側)に出っ張る出張部44Cが生じる。また、図4に示すように、分析用具本体46へのキャップ44の装着状態では、分析用具本体46の下面46P側に出張部44Bが生じる。下面46Pは、分析用具42の長手方向(奥行方向)と平行な面であり、分析用具42における「一面」の例である。そして、下面46Pにおいて、分析用具42の長手方向の中央部分には、中央部42Mが位置している。本実施形態では、下面46Pは、中央部42Mから他端側へと平面状に連続している。出張部44Bは、中央部42Mよりも下方(長手方向と直交する方向)に突出した突出部の一例である。さらに、出張部44Bは、中央部42Mに対し段差を有する部分であり、段差部の一例でもある。
分析用具42は、キャップ44が装着された状態で、キャップ44が奥側になり、且つ、出張部44B、すなわち下面42Sが下側になる姿勢で、トレイ126の載置部120に載置される。このような姿勢で載置部120に載置された状態が、正規状態である。分析用具42においても、便宜的に、トレイ126にセットされた状態での上下方向、幅方向、及び奥行方向を、それぞれ矢印U、矢印W、矢印Dで示す。また、分析用具42の奥前側及び手前側をそれぞれ矢印D1、矢印D2で示す。
<トレイの構成>
図5に示すように、トレイ126の下方には、矢印D1方向及び矢印D2方向にスライドするスライダ122が配置されている。スライダ122とトレイ126とはリンク128によって連結されており、トレイ126はスライダ122に対し平行な状態を維持しつつ接離(上下動)する。
図6〜図8に示すように、トレイ126の平面視における中央には、貫通部133が形成されている。貫通部133は、トレイ126を厚み方向(上下方向)に貫通する部位である。そして、貫通部133の上方が、分析用具42が載置される載置部120である。装置本体104の内部では、たとえば、貫通部133を通じて分析用具42を支持台等で支持することが可能である。
載置部120の内面には、複数箇所に支持片134が設けられている。本実施形態では、載置部120の長手方向の奥側にキャップ支持片134Aが設けられ、手前側に後部支持片134Bが設けられている。さらに、載置部120の長手方向中央部分には、中央部支持片134Cが設けられている。キャップ支持片134A及び後部支持片134Bは、端部支持片の例である。また、キャップ支持片134A、後部支持片134B及び中央部支持片134Dは支持部の例である。
本実施形態の分析用具42では、キャップ44が装着された状態で、出張部44Bが生じている。この出張部44Bに対応して、キャップ支持片134Aは、後部支持片134B及び中央部支持片134Cよりも相対的に低い位置にある。また、中央部支持片134Cは分析用具42を中央部42Mで支持するのに対し、後部支持片134Bは、分析用具本体46の高さ方向の中間部分に設けられた支持凹部46M等で分析用具42を支持する。したがって、後部支持片134Bは、中央部支持片134Cよりも、相対的に高い位置にある。
また、本実施形態では、図7及び図8に示すように、中央部支持片134Cは、載置部120の長手方向の真中(載置部120に載置された分析用具42の長手方向の中央)よりも奥側(矢印D1方向側)にずれた位置にある(オフセットされている)。
なお、キャップ支持片134Aは、幅方向に間隔をあけて、3つ設けられている。中央部支持片134Cは、幅方向に間隔をあけて、2つ設けられている。これに対し、後部支持片134Bは、載置部120の幅方向の中央に1つ設けられている。
ここで、分析用具42の「正規状態」とは、上記したように、分析用具本体46にキャップ44が装着され(図2〜図4参照)、且つ載置部120に正規の向きで載置された状態である。これに対し、分析用具本体46にキャップ44が装着されずに載置部120に載置された状態、及び、分析用具本体46が載置部120に正規でない向きで載置された状態を「非正規状態」とする。
図9に示すように、分析用具42が正規状態NSで載置部120に載置されると、キャップ支持片134Aは、分析用具42のキャップ44を下方から支持する。また、後部支持片134Bは、分析用具42の分析用具本体46の後端部分(支持凹部46M)を下方から支持する。さらに、中央部支持片134Cは、分析用具42の中央部42Mを下方から支持する。分析用具42は、正規状態NSにおいて、このように3箇所の支持片134によって支持され、載置部120に収まった(載置部120から突出しない)状態を安定的に維持できる。換言すれば、正規状態NSでは載置部120に載置された分析用具42が載置部120に収まるように、支持片134のそれぞれが分析用具42の形状に対応して分析用具42を下方から接触して支持できるように、その位置を決められている。
これに対し、図10〜図14に例示するように、分析用具42が非正規状態ASで載置部120に載置されると、3箇所の支持片134のうち、いずれか2箇所又は1箇所の支持片134で分析用具42を支持し、分析用具42が載置部120からはみ出した姿勢となる。たとえば図10〜図12に示すように、キャップ44が装着されない状態の分析用具42が載置部120に載置されると、キャップ44がないために奥側が軽くなること、及び、中央部支持片134Cが奥側にずれた位置にあること、等により、分析用具42が、奥側が上向くように傾斜した姿勢となる。
図13は、分析用具42がキャップ44を装着されず、且つ上下(天地)を逆にして載置部120に載置された状態の例である。この状態であっても、分析用具42が、奥側が上向くように傾斜した状態で、中央部支持片134C及び後部支持片134Bにより支持される。
図14は、分析用具42がキャップ44を装着されず、且つ横向き(長手方向の軸線J−1を中心に90度回転した姿勢)で載置部120に載置された状態の例である。この状態であっても、分析用具42が、奥側が上向くように傾斜した状態で、中央部支持片134C及び後部支持片134Bにより支持される。
後部支持片134Bのさらに下方には、下側支持片148が設けられている。下側支持片148は、中央部支持片134Cによって支持されているが後部支持片134Bには支持されることなく傾斜してしまった分析用具42の後部を支持する部材である。これにより、分析用具42が中央部支持片134Cを中心として矢印R3方向に回転することを抑制し、貫通部133から分析用具42が落下することを抑制する。
図6及び図7に示すように、載置部120における奥側には、載置部120を部分的に幅広とした幅広載置部120Wが形成されている。この幅広載置部120Wは、キャップ44が装着された状態の分析用具42に対応している。すなわち、分析用具42が正規状態NSで載置部120に載置されると、幅広載置部120Wは、分析用具本体46に装着されたキャップ44(出張部44A)を収容することが可能である。これに対し、載置部120における手前側には、載置部120を部分的に幅広とした形状の部分は形成されていない。したがって、たとえばキャップ44が装着された分析用具42を、前後(奥側と手前側)を逆にして載置部120に載置しようとしても、出張部44Aが載置部120の幅方向両側でトレイ126に接触する。すなわち、分析用具42の手前側(今の場合はキャップ44が装着された側)が載置部120からはみ出し、分析用具42は傾斜した姿勢となる。この状態では、中央部支持片134Cが分析用具42に接触し、分析用具42を支持する。分析用具42は、載置部120からはみ出した出張部44Aがトレイ126に支持されると共に、長手方向の中央部分が中央部支持片134Cに支持される。
次に、本実施形態の分析装置102の作用について説明する。
分析装置102を用いて、資料の分析を行う場合には、図1に二点鎖線で示すように、トレイ126を手前側にスライドさせて突出位置PBとしておく。
そして、試料(検体)が収容された分析用具42を、トレイ126の載置部120に載置する。
図9には、分析用具42が、トレイ126の載置部120に正規状態NSで載置された例が示されている。載置部120に正規状態NSで載置された分析用具42は、3箇所の支持片134によって支持され、載置部120から突出しない状態を安定的に維持できる。
そして、分析装置102の使用者は、載置部120から突出していない分析用具42を視認することで、分析用具42が正規状態NSで載置部120に載置されていることを知ることができる。
また、分析用具42が載置部120から突出しないので、トレイ126が突出位置PBから退避位置PAへ移動する際に、分析用具42は装置本体104と不用意に干渉せず、確実に退避位置PAへ移動できる。
図10〜図14には、分析用具42が、トレイ126の載置部120に非正規状態ASで載置された各種の例が示されている。
図10〜図12は、分析用具42が、分析用具本体46に対しキャップ44を装着されない状態(但し正規状態NSと同じ向き)でトレイ126の載置部120に載置された状態の例である。分析用具本体46の天面46Tが斜め上を向いている。
この場合、分析用具42の奥側はキャップ44がないため軽量であり、相対的に手前側が重くなる。また、載置部材118の3つの載置部120のうち、中央部支持片134Cは奥側にずれた位置にある。キャップ44が装着されていない分析用具42(分析用具本体46)がわずかに奥側に載置されると、分析用具本体46は後部支持片134Bに接触せず、分析用具42の奥側が上になるように分析用具42が傾斜する。すなわち、分析用具42の奥側が、載置部120から上方へはみ出すように傾斜した姿勢となる。
分析装置102の使用者は、載置部120においてこのように傾斜した分析用具42を視認することで、分析用具42が非正規状態ASであることを知ることが可能である。
図13は、分析用具42が、キャップ44を装着されず、且つ、上下(天地)を反転された状態で載置部120に載置された状態の例である。この例では、分析用具本体46の底面46Bが斜め上を向いている。
図14は、分析用具42が、キャップ44を装着されず、且つ、横向き(長手方向の軸線J−1を中心に90度回転した姿勢)で載置部120に載置された状態の例である。この例では、分析用具本体46の側面46Sが斜め上を向いている。
図10〜図14に示すいずれの場合であっても、分析用具42は、奥側が上がるように傾斜して1箇所又は2箇所の支持片134により支持される。したがって、分析装置102の使用者は、傾斜した分析用具42を視認し、分析用具42が非正規状態ASであることを知ることが可能である。
また、分析用具42の非正規状態ASで、トレイ126を突出位置PBから退避位置PAへ移動させようとすると、移動途中で、分析用具42のはみ出し部分が装置本体104の手前面108に当たる(図10と同様)。すなわち、非正規状態ASの分析用具42を装置本体104内(退避位置PA)に移動させてしまう事態を避けることができる。
さらに、本実施形態では、載置部材118に下側支持片148が設けられている。分析用具42が、中央部支持片134Cによって支持されているが後部支持片134Bには支持されることなく傾斜してしまった場合に、下側支持片148は、図9に示すように、分析用具42の後部(支持凹部46M等)を支持する。すなわち、分析用具42は、中央部支持片134Cと下側支持片148によって支持される。これにより、分析用具42が貫通部133を通り抜けて落下することを抑制できる。
本実施形態の分析用具42は、分析用具本体46に対しキャップ44を装着された構造である。分析装置102は、支持片134の例としてキャップ支持片134Aを有しているので、非正規状態ASにある分析用具42に対し、キャップ44にも下方から接触して、分析用具42を安定的に支持できる。
本実施形態では、支持片134として、端部支持片(キャップ支持片134A及び後端支持片134B)と、中央部支持片134Cとを有している。正規状態NSの分析用具42を支持する場合に、端部支持片は分析用具42の長手方向の一端側(キャップ44側)と他端側(後端側)で支持する。中央部支持片134Cから十分に離間した位置で分析用具42に接触するので、端部支持片が中央部支持片134Cに接近した位置で分析用具42を支持する構造と比較して、安定的に支持できる。
また、中央部支持片134Cは、奥側にずれた位置にある。したがって、非正規状態ASASで載置部120に載置された分析用具42が傾斜する(載置部120からはみ出した姿勢となる)状態をより確実に実現可能である。
中央部支持片134Cは、本実施形態では奥側にずれた位置にある。これに代えて、中央部支持片134Cは手前側にずれた位置にあっても、非正規状態ASの分析用具42を傾斜させることは可能である。本実施形態のように中央部支持片134Cを奥側にずれた位置とすることで、非正規状態ASにある分析用具42は、奥側が上昇するように傾斜される。これにより、分析用具42が非正規状態ASにあるとき、載置部材118が退避位置PAへ移動しても、非正規状態ASにある分析用具42の奥側部分が装置本体104に接触し、載置部材118の移動を抑制する状態を実現できる。
本実施形態において、支持片134の位置及び形状は、載置部120に載置する分析用具42の形状、特に、支持片134のそれぞれが接触する部分である分析用具42の底面形状や支持部分の位置に適合させて設定される。したがって、支持片134のそれぞれの位置及び形状が、上記実施形態に示したものに限定されないことはもちろんである。そして、支持片134のそれぞれが分析用具42の底面形状や支持部分の位置に適合させて設定されているので、分析用具42の正規状態NSでは載置部120からはみ出さないように分析用具134を複数の支持片134で支持して、載置部120に載置できる。また、複数の支持片134は互いに異なる高さ位置に設定されているので、分析用具42の非正規状態ASでは、複数の支持片134のいずれかが分析用具42に接触しなかったり、正規状態NSにおける接触位置よりも高い位置で接触したりする。このため、複数の支持片134により分析用具42を傾いた姿勢で支持し、載置部120からはみ出した状態とすることができる。
上記では、分析用具42の突出部の例として、キャップ44の出張部44Bを例示したが、突出部はこのような出張部44Bに限定されない。たとえば、キャップ44ではなく、分析用具本体46に形成された突出部(出張部分)であってもよい。さらに、突出部は、分析用具42における段差部の例であるが、段差部は突出部に限定されない。たとえば、中央部42Mから部分的に凹んだ部分であっても、この凹みは、中央部42Mに対し段差を有しており、段差部である。段差部は、中央部42Mと平行である必要はなく、傾斜していてもよいし、湾曲していてもよい。
42 分析用具
44 キャップ
46 分析用具本体
102 分析装置
104 装置本体
118 載置部材
120 載置部
126 トレイ
134 支持片
134A キャップ支持片(端部支持片の一例)
134B 後部支持片(端部支持片の一例)
134C 中央部支持片
148 下側支持片

Claims (7)

  1. 直方体状で長手方向と平行な一面において前記長手方向の中央部分に位置する中央部と前記中央部に対し前記長手方向の端部側に位置し前記長手方向と直交する方向で前記中央部との段差を有する段差部とを備えた分析用具を保持し、前記分析用具に収容された検体の成分を分析する装置本体と、
    前記分析用具が載置される載置部を備え、前記装置本体から突出した突出位置と前記装置本体側へ退避した退避位置とを移動可能なトレイと、
    前記トレイに設けられ、前記分析用具の前記長手方向の中心よりも前記端部側にずれた位置にある中央部支持片と、前記中央部支持片よりも前記分析用具の前記端部側に位置する端部支持片と、を含む支持部と、
    を有し、
    前記分析用具の前記一面が前記載置部に対向し且つ前記長手方向が所定の載置方向で載置された正規状態では前記中央部支持片によって前記中央部を支持すると共に前記端部支持片によって前記段差部を支持し、前記分析用具の前記一面が前記載置部と対向しない姿勢又は前記載置方向と異なる方向で載置された非正規状態では前記分析用具を部分的に前記載置部からはみ出した姿勢とするように前記中央部支持片と前記端部支持片とが前記載置部で異なる高さ位置にある分析装置。
  2. 前記中央部支持片が、前記分析用具の前記長手方向の中心よりも前記トレイの前記装置本体への挿入方向の奥側にずれた位置にある請求項1に記載の分析装置。
  3. 前記分析用具は、前記段差部を有する一端部と、前記長手方向で前記一端部の反対側の他端部と、を備え、
    前記正規状態では、前記端部支持片により前記一端部及び前記他端部をそれぞれ支持すると共に前記中央部支持片により前記中央部を支持し、前記非正規状態では前記端部支持片により前記一端部と前記他端部のいずれか一方を支持すると共に前記中央部支持片により前記中央部を支持して前記分析用具を傾斜姿勢とする請求項1又は請求項2に記載の分析装置。
  4. 前記段差部は、前記中央部よりも前記長手方向と直交する方向に突出した突出部であり、
    前記端部支持片は、前記中央部支持片よりも下方に位置する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の分析装置。
  5. 前記分析用具にはキャップが装着され、前記突出部は前記キャップにより形成される請求項4に記載の分析装置。
  6. 前記端部支持片のうち前記トレイの前記装置本体への挿入方向の奥側の前記端部支持片が、前記正規状態の前記分析用具に装着された前記キャップを支持する請求項5に記載の分析装置。
  7. 前記トレイに設けられ前記載置部の下方で前記トレイを貫通する貫通部と、
    前記貫通部の下方に設けられ傾斜状態の前記分析用具を支持する下側支持片と、
    を有し、
    前記非正規状態では前記下側支持片が前記分析用具を前記載置部から部分的に下側にはみ出した姿勢で支持する請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の分析装置。
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