JP2020023935A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒からの熱による熱交換器への熱害を抑制し、エンジンの冷却性能を向上させる。【解決手段】自動二輪車は、車体フレーム2と、車体フレーム2に支持されるエンジン9と、エンジン9の排気口60から排出される排気ガスが流れる排気管86と、排気管86内に設けられ、エンジン9の前方に配置される触媒81と、エンジン9の前方に配置される熱交換器14と、を備え、車体フレーム2は、ヘッドパイプ21から下方に延びるダウンフレーム23を備え、車両前面視で、ダウンフレーム23の左右方向一方側に触媒81が配置され、ダウンフレーム23の左右方向他方側に熱交換器14が配置されており、車両側面視で、触媒81の少なくとも一部と熱交換器14の少なくとも一部がダウンフレーム23と重なっている。【選択図】図4

Description

本発明は、排気ガスを浄化するための触媒を備えた自動二輪車に関する。
従来、自動二輪車は、エンジンの排気口から排出される排気ガスが流れる排気管を備えており、この排気管内には、排気ガスを浄化するための触媒が設けられている。近年、排気ガスの規制に対応するために、排気ガスに対する触媒の浄化性能を向上させることが求められている。このような要求に応えるためには、排気管のなるべく上流に触媒を配置することが重要であり、そのために、触媒をエンジンの前方に配置する場合もある。
また、従来、自動二輪車は、エンジンを冷却する冷却媒体を冷却する熱交換器を備えていることがある。この熱交換器は、通常、エンジンの前方に配置されることで、走行風を利用して冷却される。
例えば、特許文献1には、車両側面視でエンジンのシリンダーヘッド部前側に配置されるオイルクーラーを備えた自動二輪車が開示されている。
特許第3525535号公報
エンジンの駆動時において、触媒は、非常に高温になる。そのため、上記のように触媒をエンジンの前方に配置する場合、熱害を受けやすい部品と触媒の位置関係に注意を払わなければならない。例えば、触媒と熱交換器の両方をエンジンの前方に配置する場合に、触媒と熱交換器の距離が近すぎると、触媒からの熱によって熱交換器が熱害を受ける。このような状況が発生すると、熱交換器によって冷却媒体を十分に冷却することができなくなり、エンジンの冷却性能が低下する恐れがある。
そこで、本発明は、触媒と熱交換器がエンジンの前方に配置される自動二輪車において、触媒からの熱による熱交換器への熱害を抑制し、エンジンの冷却性能を向上させることを目的とする。
本発明に係る自動二輪車は、車体フレームと、前記車体フレームに支持されるエンジンと、前記エンジンの排気口から排出される排気ガスが流れる排気管と、前記排気管内に設けられ、前記エンジンの前方に配置される触媒と、前記エンジンの前方に配置され、前記エンジンを冷却する冷却媒体を冷却する熱交換器と、を備え、前記車体フレームは、ヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから後方に延びるメインフレームと、前記ヘッドパイプから下方に延びるダウンフレームと、を備え、前記エンジンは、クランク軸と、前記クランク軸を収容するクランクケースと、前記クランクケースに連結されるシリンダと、前記シリンダに連結されるシリンダヘッドと、を備え、車両前面視で、前記ダウンフレームの左右方向一方側に前記触媒が配置され、前記ダウンフレームの左右方向他方側に前記熱交換器が配置されており、車両側面視で、前記触媒の少なくとも一部と前記熱交換器の少なくとも一部が前記ダウンフレームと重なっている。
本発明によれば、触媒と熱交換器がエンジンの前方に配置される自動二輪車において、触媒からの熱による熱交換器への熱害を抑制し、エンジンの冷却性能を向上させることができる。
本発明の一実施例に係る自動二輪車を示す右側面図である。 本発明の一実施例に係るエンジン及びその周辺部を示す右側面図である。 本発明の一実施例に係るエンジン及びその周辺部を示す左側面図である。 本発明の一実施例に係るエンジン及びその周辺部を示す前面図である。 本発明の一実施例に係るエンジン及びその周辺部を示す上面図である。
本発明の一実施形態では、車両前面視で、ダウンフレームの左右方向一方側に触媒が配置され、ダウンフレームの左右方向他方側に熱交換器が配置されている。このように触媒と熱交換器をダウンフレームの左右に分けて配置することで、触媒と熱交換器の隙間を十分に確保することができ、触媒からの熱によって熱交換器が熱害を受けるのを抑制することができる。そのため、熱交換器によって冷却媒体を十分に冷却することができ、エンジンの冷却性能が向上する。
また、本発明の一実施形態では、車両側面視で、触媒の少なくとも一部と熱交換器の少なくとも一部がダウンフレームと重なっている。このような配置を採用することで、触媒と熱交換器の間に配置されたダウンフレームが遮熱部材の役割を果たすため、触媒からの熱によって熱交換器が熱害を受けるのをより効果的に抑制することができる。
(自動二輪車1)
以下、図1〜図5に基づき、本発明の一実施例に係るオンロード型の自動二輪車1について説明する。以下、前後、左右、上下等の方向を示す語は、自動二輪車1のライダーから見た方向を基準として用いる。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれ自動二輪車1の前方、後方、左方、右方、上方、下方を示している。
図1〜図3を参照して、自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2の前方に配置されるステアリング機構3及び前輪4と、車体フレーム2の上方に配置される燃料タンク5及びライダーシート6と、車体フレーム2の後下方に配置される左右一対のスイングアーム7及び後輪8と、車体フレーム2に支持されるエンジン9と、エンジン9に接続される吸気装置11及び排気装置12と、エンジン9の後上方に配置されるスタータモータ13と、エンジン9の前方に配置されるオイルクーラ14(熱交換器の一例)と、オイルクーラ14の後方に配置されるファンユニット15と、エンジン9とオイルクーラ14を接続する流入管16及び流出管17と、を主体として構成されている。以下、上記各構成要素について順番に説明する。
(車体フレーム2)
図2〜図4を参照して、車体フレーム2は、ヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21から後方に延びる1本のメインフレーム22と、ヘッドパイプ21から下方に延びる1本のダウンフレーム23と、メインフレーム22の後端部から左右に分岐しつつ下方に延びる左右一対のサイドフレーム24と、メインフレーム22の後部から後方に延びる左右一対のシートレール25と、を主体として構成されている。
メインフレーム22は、エンジン9の上方から後方にかけて配置されている。メインフレーム22の前後方向中央部には、取付プレート26が固定されている。メインフレーム22の後端部及び左右一対のサイドフレーム24の上端部には、取付ブラケット27aが接合されており、左右一対のサイドフレーム24の下端部には、取付ブラケット27bが接合されている。
ダウンフレーム23は、エンジン9の前方に配置されている。車両側面視及び車両前面視で、ダウンフレーム23は、上下方向に沿って直線状に延びている。車両前面視で、ダウンフレーム23は、上端部から下端部までの全域にわたって、車両の左右方向の中心線Mと重なるように配置されている。ダウンフレーム23の左側部には、上下一対の固定ブラケット23aが接合されている。
ダウンフレーム23の下端側には、エンジン懸架ブラケット28が配置されている。エンジン懸架ブラケット28は、第1、第2側板28a、28bと、第1、第2側板28a、28bの前端部を連結する前板28cと、を備えている。第1側板28aの上部は、ダウンフレーム23の下端部の右側(左右方向一方側)に配置されており、第2側板28bの上部は、ダウンフレーム23の下端部の左側(左右方向他方側)に配置されている。第1、第2側板28a、28bの上部は、上下一対のボルトB1を介してダウンフレーム23の下端部に取り付けられている。前板28cの上部は、ダウンフレーム23の下端部の前方に配置されている。
(ステアリング機構3及び前輪4)
図1を参照して、ステアリング機構3は、ヘッドパイプ21によって回転可能に支持されている。ステアリング機構3は、ハンドル装置31及び左右一対のフロントフォーク32を備えている。ハンドル装置31は、ヘッドパイプ21の上方に配置されており、左右方向に延びている。ハンドル装置31の左右方向両端部には、ハンドルグリップ33が設けられている。左右一対のフロントフォーク32の下端部には、前輪4が回転可能に支持されている。
(燃料タンク5及びライダーシート6)
図1を参照して、燃料タンク5は、メインフレーム22に支持されている。ライダーシート6は、燃料タンク5の後方に配置されており、左右一対のシートレール25に支持されている。
(左右一対のスイングアーム7及び後輪8)
図1を参照して、左右一対のスイングアーム7の前端部は、左右一対のサイドフレーム24にピボット軸35を介して接続されている。これにより、左右一対のスイングアーム7がピボット軸35を中心に揺動可能となっている。左右一対のスイングアーム7の後端部には、後輪8が回転可能に支持されている。
(エンジン9)
図2〜図4を参照して、エンジン9は、例えば、油冷式の単気筒エンジンである。エンジン9は、クランクケース41と、クランクケース41に上方から連結されるシリンダ42と、シリンダ42に上方から連結されるシリンダヘッド43と、シリンダヘッド43に上方から連結されるシリンダヘッドカバー44と、クランクケース41の右側(左右方向一方側)を覆うクラッチカバー45(カバーの一例)と、クランクケース41の左側(左右方向他方側)を覆うマグネトカバー46と、を備えている。
図2、図3を参照して、シリンダヘッド43の後壁部は、取付プレート26に取り付けられている。これにより、シリンダヘッド43の後壁部が取付プレート26を介してメインフレーム22の前後方向中央部に固定されている。
クランクケース41の後端部は、各取付ブラケット27a、27bに取り付けられている。これにより、クランクケース41の後端部が取付ブラケット27aを介してメインフレーム22の後端部及び左右一対のサイドフレーム24の上端部に固定されると共に、クランクケース41の後端部が取付ブラケット27bを介して左右一対のサイドフレーム24の下端部に固定されている。
クランクケース41の前端部の左右方向両側部は、上下一対のボルトB2を介してエンジン懸架ブラケット28の第1、第2側板28a、28bの下部に取り付けられている。これにより、クランクケース41の前端部がエンジン懸架ブラケット28を介してダウンフレーム23の下端部に固定されている。
クランクケース41の前部には、クランク軸51が収容されている。クランク軸51は、左右方向に延びる回転軸R1を中心に回転可能に設けられている。クランク軸51には、バランサドライブギア51aが設けられている。
クランクケース41の前端部には、クランク軸51の前方に、バランサ軸52が収容されている。バランサ軸52は、クランク軸51と平行に配置されている。バランサ軸52は、左右方向に延びる回転軸R2を中心に回転可能に設けられている。バランサ軸52には、バランサドリブンギア52aが設けられている。バランサドリブンギア52aは、クランク軸51に設けられたバランサドライブギア51aと噛み合っている。
図5を参照して、クランクケース41の右側面の右側(左右方向一方側)には、クラッチ機構54が設けられている。クラッチ機構54は、クラッチカバー45によって右側(左右方向一方側)から覆われている。クラッチ機構54は、一次減速機構(図示せず)を介してクランク軸51(図2、図3参照)と接続されている。
図5を参照して、クランクケース41の左側面の左側(左右方向他方側)には、発電用のマグネト55が設けられている。マグネト55は、マグネトカバー46によって左側(左右方向他方側)から覆われている。マグネト55は、クランク軸51(図2、図3参照)の左端部に固定されている。
図2、図3を参照して、シリンダ42にはピストン(図示せず)が収容されている。ピストンは、コネクティングロッド(図示せず)を介してクランク軸51に接続されている。シリンダ42とシリンダヘッド43の間には、ピストンの上方に燃焼室58が設けられている。シリンダヘッド43の後壁部には、燃焼室58と連通する吸気口59が設けられている。シリンダヘッド43の前壁部には、燃焼室58と連通する排気口60が設けられている。シリンダヘッド43の左壁部には、点火プラグ61が取り付けられている。
図5を参照して、シリンダヘッド43の左壁部には、オイル導入口62が設けられている。クラッチカバー45の上面には、オイル導出口63が設けられている。エンジン9の内部には、オイル導入口62からオイル導出口63に至るオイル通路64が設けられている。オイル通路64内には、オイル貯留室65とオイルポンプ66とオイルフィルタ67が設けられている。なお、これらの構成要素64〜67は、図5において模式的に表示されているため、図5の図面上における構成要素64〜67の位置は、実際の空間上における構成要素64〜67の位置とは一致していない。
(吸気装置11)
図2、図3を参照して、吸気装置11は、吸気管71と、吸気管71に接続されるエアクリーナ(図示せず)と、を備えている。吸気管71は、エンジン9の吸気口59に接続されている。
(排気装置12)
以下、排気装置12の説明において、「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、排気装置12内における排気方向(排気ガスの流動方向)における「上流側」又は「下流側」を示す。
図2〜図4を参照して、排気装置12は、エンジン9の前方に配置される触媒81と、触媒81を収容する触媒ケース82と、エンジン9の排気口60と触媒81の上端部(上流側の端部)を接続する上流側接続管83と、エンジン9の後方に配置される消音器84と、触媒81の下端部(下流側の端部)と消音器84を接続する下流側接続管85と、を備えている。触媒ケース82と上流側接続管83と下流側接続管85は、排気管86を構成している。言い換えると、排気管86は、触媒ケース82と上流側接続管83と下流側接続管85を備えている。
(排気装置12の触媒81)
排気装置12の触媒81は、排気管86内に配置されている。触媒81は、例えば、ハニカム構造の三元触媒によって構成されている。触媒81は、排気ガス中の有害成分(例えば、一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物)を化学反応によって無害成分(例えば、二酸化炭素、水、窒素)に変化させることで、排気ガスを浄化する。
図2〜図4を参照して、触媒81は、円柱状を成している。触媒81は、上端部(上流側の端部)から下端部(下流側の端部)まで同一径で設けられている。車両側面視及び車両前面視で、触媒81は、上下方向に沿って直線状に延びており、ダウンフレーム23と略平行に配置されている。
図2、図3を参照して、触媒81の下端部は、クランク軸51の回転軸R1と略同じ高さに位置している。触媒81の下端部は、バランサ軸52の回転軸R2よりも上方に位置している。車両側面視で、触媒81の一部は、ダウンフレーム23の下端部及びエンジン懸架ブラケット28の上部と重なっている。
図4を参照して、車両前面視で、触媒81の上端部(上流側の端部)は、エンジン懸架ブラケット28の上端部よりも下方に位置している。車両前面視で、触媒81は、ダウンフレーム23及びエンジン懸架ブラケット28とは間隔をおいて、ダウンフレーム23及びエンジン懸架ブラケット28の右側(左右方向一方側)に配置されている。
(排気装置12の触媒ケース82)
図2〜図4を参照して、排気装置12の触媒ケース82は、別々に成型されたフロント部分82aとリア部分82bを接合することで、中空状に形成されている。即ち、触媒ケース82は、モナカ構造を成している。触媒ケース82は、触媒81の中心軸Cを通過する面で、フロント部分82aとリア部分82bに2分割されている。
触媒ケース82は、胴部93と、胴部93の下側(下流側)に設けられる縮径部94と、を備えている。胴部93は、上端部(上流側の端部)から下端部(下流側の端部)まで同一径で設けられており、触媒81の外周面と間隔を介して対向している。縮径部94は、上側(上流側)から下側(下流側)に向けて縮径している。縮径部94は、クランクケース41の前端部(バランサ軸52を収容している部分)の前方に配置されている。
(排気装置12の上流側接続管83)
図4を参照して、車両前面視で、排気装置12の上流側接続管83は、触媒81の上端部から車両の左右方向の中心に向けて延びている。上流側接続管83は、第1パイプ105と、第1パイプ105の右下側(下流側)に設けられる第2パイプ106と、を備えている。
第1パイプ105は、ダウンフレーム23を避けるように、エンジン9の排気口60から右側(左右方向一方側)に向けて曲げられた形状を有する。第1パイプ105は、左端部(上流側の端部)から右端部(下流側の端部)まで同一径で設けられている。第1パイプ105は、一体に成型された単一の部分から形成されている。即ち、第1パイプ105は、一体構造を成している。
図2、図4を参照して、第1パイプ105の外周面には、円筒状の上流側ボス108が上方に向けて突出している。上流側ボス108には、先端部が上側を向くように上流側排気ガスセンサ109が取り付けられている。車両側面視で、上流側排気ガスセンサ109は、ダウンフレーム23とシリンダヘッド43の間に配置されている。車両前面視で、上流側排気ガスセンサ109は、シリンダヘッド43の左右方向の幅内に配置されている。
第1パイプ105の外周面の左端部(上流側の端部)には、円環状のジョイント111が固定されている。ジョイント111は、ガスケット(図示せず)を介してエンジン9の排気口60に接続されている。
第1パイプ105の外周面には、上流側ボス108とジョイント111の間に、円環状のフランジ112が取り付けられている。フランジ112は、第1パイプ105及びジョイント111には固定されていない。フランジ112は、エンジン9の排気口60の外周においてシリンダヘッド43に固定されている。
図4を参照して、第2パイプ106は、触媒81の上端部から左側(左右方向他方側)に向けて曲げられた形状を有する。第2パイプ106は、左上側(上流側)から右下側(下流側)に向けて拡径している。
図2、図4、図5を参照して、第2パイプ106は、別々に成型されたフロント部分106aとリア部分106bを接合することで、中空状に形成されている。即ち、第2パイプ106は、モナカ構造を成している。第2パイプ106は、触媒81の中心軸Cを通過する面で、フロント部分106aとリア部分106bに2分割されている。第2パイプ106のリア部分106bには、凹部113が設けられている。
第2パイプ106の左上端部(上流側の端部)は、第1パイプ105の右端部(下流側の端部)に取り付けられている。第2パイプ106の右下端部(下流側の端部)は、触媒81とは間隔をおいて触媒ケース82の胴部93に取り付けられている。第2パイプ106の右下端部には、触媒81の上端部が挿入されている。
(排気装置12の消音器84)
図1を参照して、排気装置12の消音器84は、チャンバ114と、チャンバ114の後側(下流側)に設けられるマフラ115と、を備えている。チャンバ114の内部とマフラ115の内部には、それぞれ、消音室(図示せず)が設けられている。なお、図4では、マフラ115が図示されていない。
(排気装置12の下流側接続管85)
図4を参照して、車両前面視で、排気装置12の下流側接続管85は、触媒81の下端部から車両の左右方向の中心に向けて延びている。下流側接続管85の前端部(上流側の端部)は、触媒ケース82の下部に収容されている。下流側接続管85の前端部には、触媒81の下端部が挿入されている。下流側接続管85の後端部(下流側の端部)は、消音器84のチャンバ114に接続されている。
図3、図4を参照して、下流側接続管85の外周面には、円筒状の下流側ボス118が左方に向けて突出している。下流側ボス118には、先端部が左側を向くように下流側排気ガスセンサ119が取り付けられている。下流側排気ガスセンサ119は、クランクケース41の下方で車両の左右方向の中心線Mと重なるように配置されている。下流側排気ガスセンサ119は、下流側接続管85の下端縁85aよりも上方に位置している。下流側排気ガスセンサ119の前方及び下方は、センサガード120によって覆われている。
(スタータモータ13)
図2、図3を参照して、スタータモータ13は、シリンダ42の後方に配置されている。スタータモータ13は、クランクケース41の上方に配置されており、クランクケース41の上面に取り付けられている。スタータモータ13は、左右方向に延びるモータ軸122を備えている。モータ軸122は、アイドル軸(図示せず)を介してクランク軸51に接続されている。
(オイルクーラ14)
図3、図4を参照して、オイルクーラ14は、エンジン9の前方に配置されている。車両側面視及び車両前面視で、オイルクーラ14は、上下方向に沿って直線状に延びており、ダウンフレーム23と略平行に配置されている。オイルクーラ14は、ダウンフレーム23を挟んで触媒81の反対側に配置されている。
図4を参照して、車両前面視で、オイルクーラ14は、ダウンフレーム23及びエンジン懸架ブラケット28とは間隔をおいて、ダウンフレーム23及びエンジン懸架ブラケット28の左側(左右方向他方側)に配置されている。オイルクーラ14の下端部は、触媒81の上端部よりも上方に位置しており、エンジン懸架ブラケット28の上端部と略同じ高さに位置している。
図3、図5を参照して、オイルクーラ14は、右側(左右方向一方側)から左側(左右方向他方側)に向けて前傾する姿勢で設けられている。車両側面視で、オイルクーラ14の前縁部は、ダウンフレーム23の前縁部と略一致している。車両側面視で、オイルクーラ14の後縁部は、ダウンフレーム23の後端部よりも後方に位置している。
図2、図4を参照して、オイルクーラ14の右面14a(左右方向一方側の面)は、ダウンフレーム23よりも後方に位置している。オイルクーラ14の右面14aには、上下一対の固定板136が取り付けられている。上下一対の固定板136は、上下一対のボルトB3を介して上下一対の固定ブラケット23aに取り付けられている。これにより、上下一対の固定板136及び上下一対の固定ブラケット23aを介してオイルクーラ14がダウンフレーム23に固定されている。オイルクーラ14の右面14aには、上下一対の固定板136の上下方向内側に、上下一対の内側取付板137が取り付けられている。
図3を参照して、車両側面視で、オイルクーラ14の左面14b(左右方向他方側の面)は、ダウンフレーム23と重なっている。オイルクーラ14の左面14bは、オイルクーラ14の右面14aよりも前方に位置している。オイルクーラ14の左面14bの上部には、外側取付板138が取り付けられている。
図4を参照して、オイルクーラ14は、左右方向に沿って延びる上部タンク131及び下部タンク132と、上下方向に沿って延びて上部タンク131と下部タンク132を連結する複数のチューブ133と、を備えている。複数のチューブ133の配置間隔には、複数のフィン(図示せず)が設けられている。
(ファンユニット15)
図3、図5を参照して、ファンユニット15は、冷却ファン141と、冷却ファン141の外周を覆うシュラウド142と、を備えている。
冷却ファン141は、オイルクーラ14の複数のチューブ133の後方に配置されている。冷却ファン141は、前後方向に延びる回転軸R3を中心に回転可能に設けられている。冷却ファン141の回転軸R3は、シリンダヘッド43よりも上方に位置している。冷却ファン141には、ファンモータ143が接続されている。
シュラウド142の外周部は、上下一対の内側取付板137及び外側取付板138に取り付けられている。これにより、オイルクーラ14の後面にシュラウド142が固定されている。シュラウド142の下端部には、排出開口144が設けられている。
(流入管16及び流出管17)
以下、流入管16及び流出管17の説明において、「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、オイルの流動方向における「上流側」又は「下流側」を示す。
図2、図3を参照して、流入管16の右後端部(上流側の端部)は、クラッチカバー45のオイル導出口63に接続されている。流入管16の左前端部(下流側の端部)は、オイルクーラ14の下部タンク132の右端部(左右方向一方側の端部)に接続されている。このように、流入管16は、クラッチカバー45とオイルクーラ14の下部を接続している。流入管16は、シリンダ42と触媒81の間を通過している。
流入管16は、ゴム製のホース部16aと、ホース部16aの右後側(上流側)と左前側(下流側)にそれぞれ設けられる金属製のパイプ部16bと、を備えている。
図3、図5を参照して、流出管17の上端部(上流側の端部)は、オイルクーラ14の上部タンク131の右端部(左右方向一方側の端部)に接続されている。流出管17の下端部(下流側の端部)は、シリンダヘッド43のオイル導入口62に接続されている。このように、流出管17は、オイルクーラ14の上部とシリンダヘッド43を接続している。流出管17は、オイルクーラ14の上部からシリンダヘッド43に向けて下降している。車両上面視で、流出管17は、メインフレーム22を挟んで触媒81とは反対側に配置されている。車両上面視で、流出管17は、上側(上流側)から下側(下流側)に向けて排気装置12から遠ざかるように配置されている。
流出管17は、ゴム製のホース部17aと、ホース部17aの上側(上流側)と下側(下流側)にそれぞれ設けられる金属製のパイプ部17bと、を備えている。
(エンジン9の始動)
図2、図3を参照して、エンジン9の始動時には、スタータモータ13を駆動させる。このようにスタータモータ13が駆動すると、スタータモータ13のモータ軸122が回転する。このようにモータ軸122が回転すると、モータ軸122の回転がアイドル軸(図示せず)を介してクランク軸51に伝達され、クランク軸51が回転する。このようにして、スタータモータ13がエンジン9を始動させる。
(エンジン9の振動の抑制)
図2、図3を参照して、エンジン9の駆動時には、クランク軸51が回転する。このようにクランク軸51が回転すると、クランク軸51の回転がバランサドライブギア51a及びバランサドリブンギア52aを介してバランサ軸52に伝達され、バランサ軸52が回転する。これにより、クランク軸51の回転に伴うエンジン9の振動が抑制される。
(エンジン9の排気)
図2を参照して、エンジン9の駆動時には、エンジン9の排気口60から排気ガスが排出される。エンジン9の排気口60から排出された排気ガスは、上流側接続管83の第1パイプ105と第2パイプ106を順次通過して触媒81に流入し、触媒81によって浄化される。触媒81によって浄化された排気ガスは、下流側接続管85を通過して消音器84のチャンバ114に流入する。消音器84のチャンバ114に流入した排気ガスは、消音器84のチャンバ114とマフラ115を順次通過し、車両の後方に排出される。
(エンジン9の冷却)
図4、図5を参照して、オイルポンプ66が駆動すると、オイル貯留室65に貯留されたオイル(冷却媒体の一例)がオイルポンプ66及びオイルフィルタ67を順次通過してクラッチカバー45のオイル導出口63から流出する。このオイル導出口63から流出するオイルは、エンジン9の要冷却部(例えば、排気ポート(図示せず)や燃焼室58の周辺部)を冷却した高温のオイルである。
オイル導出口63から流出したオイルは、流入管16を通過してオイルクーラ14の下部タンク132に流入する。オイルクーラ14の下部タンク132に流入したオイルは、オイルクーラ14の下部タンク132、各チューブ133及び上部タンク131を順次通過してオイルクーラ14の上部タンク131から流出する。オイルクーラ14の上部タンク131から流出したオイルは、流出管17を通過してシリンダヘッド43のオイル導入口62に流入する。このオイル導入口62に流入するオイルは、オイルクーラ14によって冷却された低温のオイルである。
オイル導入口62に流入したオイルは、エンジン9の要冷却部(例えば、排気ポート(図示せず)や燃焼室58の周辺部)を冷却し、オイル貯留室65に戻される。このようにして、オイル通路64と流入管16とオイルクーラ14と流出管17によって構成される循環経路内をオイルが循環する。これにより、オイルクーラ14によるオイルの冷却とオイルによるエンジン9の冷却が行われる。
(冷却ファン141の回転)
自動二輪車1の走行時には、走行風によってオイルクーラ14が冷却されるため、オイルクーラ14によってオイルを十分に冷却することができる。一方で、自動二輪車1の停止時には、走行風によってオイルクーラ14が冷却されないため、オイルクーラ14によってオイルを十分に冷却できない恐れがある。特に、自動二輪車1が高速で走行した後に一旦停止するような場合には、オイルの温度が上昇しやすい。
そこで、このような場合には、ファンモータ143を駆動させ、ファンモータ143によって冷却ファン141を回転させる。このように冷却ファン141が回転すると、オイルクーラ14を前方から後方に通過する冷却風が発生し、この冷却風によってオイルクーラ14が強制的に冷却される。オイルクーラ14を冷却した冷却風は、シュラウド142に流入し、シュラウド142の排出開口144を介してシュラウド142の下方に向けて排出される。
(効果)
本実施例では、車両前面視で、ダウンフレーム23の右側(左右方向一方側)に触媒81が配置され、ダウンフレーム23の左側(左右方向他方側)にオイルクーラ14が配置されている。このように触媒81とオイルクーラ14をダウンフレーム23の左右に分けて配置することで、触媒81とオイルクーラ14の隙間を十分に確保することができ、触媒81からの熱によってオイルクーラ14が熱害を受けるのを抑制することができる。そのため、オイルクーラ14によってオイルを十分に冷却することができ、エンジン9の冷却性能が向上する。
また、上記のように触媒81とオイルクーラ14をダウンフレーム23の左右に分けて配置することで、ダウンフレーム23の左右に分かれて流れる走行風が触媒81とオイルクーラ14に別々に当たることになる。そのため、触媒81によって熱せられた走行風がオイルクーラ14に当たるのを抑制することができ、エンジン9の冷却性能が更に向上する。
また、上記のように触媒81とオイルクーラ14をダウンフレーム23の左右に分けて配置することで、触媒81によってオイルクーラ14の配置スペースが制限されなくなり、オイルクーラ14の配置スペースを確保しやすくなる。そのため、オイルクーラ14を大型化することができ、エンジン9の冷却性能が更に向上する。
また、本実施例では、車両側面視で、触媒81の一部とオイルクーラ14の一部がダウンフレーム23と重なっている。このような配置を採用することで、触媒81とオイルクーラ14の間に配置されたダウンフレーム23が遮熱部材の役割を果たすため、触媒81からの熱によってオイルクーラ14が熱害を受けるのをより効果的に抑制することができる。
また、車両側面視で、触媒81の一部がエンジン懸架ブラケット28と重なっている。このような配置を採用することで、ダウンフレーム23だけでなくエンジン懸架ブラケット28も遮熱部材の役割を果たすため、触媒81からの熱によってオイルクーラ14が熱害を受けるのをより効果的に抑制することができる。
また、オイルクーラ14の下端部は、触媒81の上端部よりも上方に位置している。このような配置を採用することで、オイルクーラ14を触媒81から更に離すことができるため、触媒81からの熱によってオイルクーラ14が熱害を受けるのをより効果的に抑制することができる。
また、冷却ファン141の回転軸R3は、シリンダヘッド43よりも上方に位置している。このような配置を採用することで、シリンダヘッド43に接続される上流側接続管83の下方に配置される触媒81から冷却ファン141を離すことができる。そのため、触媒81からの熱によって冷却ファン141が熱害を受けるのを抑制することができる。また、触媒81によって熱せられた空気を冷却ファン141が吸い込みにくくなるため、冷却ファン141によってオイルクーラ14を効率的に冷却することができる。
また、オイルクーラ14の左面14b(左右方向他方側の面)は、オイルクーラ14の右面14a(左右方向一方側の面)よりも前方に位置している。このような配置を採用することで、車幅の増大を抑制しつつ、オイルクーラ14の後方に配置される冷却ファン141を触媒81から更に離すことができる。そのため、触媒81からの熱によって冷却ファン141が熱害を受けるのをより効果的に抑制することができる。
また、車両上面視で、流出管17は、メインフレーム22を挟んで触媒81とは反対側に配置されている。このような配置を採用することで、左右方向において触媒81と流出管17を離すことができる。そのため、オイルクーラ14によって冷却されたオイルが触媒81の熱を受けることなくシリンダヘッド43のオイル導入口62に供給されることになり、オイルによるエンジン9の冷却効率が向上する。
また、流出管17は、オイルクーラ14の上部とシリンダヘッド43を接続しており、オイルクーラ14の上部からシリンダヘッド43に向けて下降している。このような配置を採用することで、左右方向だけでなく上下方向においても触媒81と流出管17を離すことができる。そのため、オイルによるエンジン9の冷却効率が更に向上する。
また、流入管16は、クラッチカバー45とオイルクーラ14の下部を接続しており、シリンダ42と触媒81の間を通過している。このような構成を採用することで、エンジン9の周りの限られたスペースを有効に利用して、流入管16を配置することができる。
(変形例)
本実施例では特に説明を行わなかったが、他の異なる実施例では、触媒81とオイルクーラ14の間に遮熱板(図示せず)を設けても良い。このような構成を採用することで、触媒81からの熱によってオイルクーラ14が熱害を受けるのをより効果的に抑制することができる。
本実施例では、車両前面視で、ダウンフレーム23の右側(クラッチカバー45側)に触媒81が配置され、ダウンフレーム23の左側(マグネトカバー46側)にオイルクーラ14が配置されている。一方で、他の異なる実施例では、本実施例とは逆に、ダウンフレーム23の左側(マグネトカバー46側)に触媒81が配置され、ダウンフレーム23の右側(クラッチカバー45側)にオイルクーラ14が配置されても良い。
本実施例では、車両側面視で、触媒81の一部がダウンフレーム23と重なっている。一方で、他の異なる実施例では、車両側面視で、触媒81の全体がダウンフレーム23と重なっていても良い。
本実施例では、車両側面視で、触媒81の一部がエンジン懸架ブラケット28と重なっている。一方で、他の異なる実施例では、車両側面視で、触媒81の全体がエンジン懸架ブラケット28と重なっていても良い。
本実施例では、車両側面視で、オイルクーラ14の一部がダウンフレーム23と重なっている。一方で、他の異なる実施例では、車両側面視で、オイルクーラ14の全体がダウンフレーム23と重なっていても良い。
本実施例では、オイル(冷却媒体の一例)を冷却するオイルクーラ14を熱交換器の一例としているが、他の異なる実施例では、水(冷却媒体の一例)を冷却するラジエータを熱交換器の一例としても良い。言い換えると、本実施例では、油冷式のエンジンをエンジン9の一例としているが、他の異なる実施例では、水冷式のエンジンをエンジン9の一例としても良い。
本実施例では、単気筒エンジンをエンジン9の一例としている。一方で、他の異なる実施例では、多気筒エンジンをエンジン9の一例としても良い。
本実施例では、オンロード型の自動二輪車1を自動二輪車の一例としている。一方で、他の異なる実施例では、オフロード型の自動二輪車1を自動二輪車の一例としても良い。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
9 エンジン
14 オイルクーラ(熱交換器の一例)
14a オイルクーラの右面(左右方向一方側の面)
14b オイルクーラの左面(左右方向他方側の面)
16 流入管
17 流出管
21 ヘッドパイプ
22 メインフレーム
23 ダウンフレーム
28 エンジン懸架ブラケット
41 クランクケース
42 シリンダ
43 シリンダヘッド
45 クラッチカバー(カバーの一例)
51 クランク軸
60 排気口
81 触媒
86 排気管
141 冷却ファン
R3 冷却ファンの回転軸
本発明に係る自動二輪車の第1の態様は、車体フレームと、前記車体フレームに支持されるエンジンと、前記エンジンの排気口から排出される排気ガスが流れる排気管と、前記排気管内に設けられ、前記エンジンの前方に配置される触媒と、前記エンジンの前方に配置され、前記エンジンを冷却する冷却媒体を冷却する熱交換器と、前記エンジンから前記熱交換器に前記エンジンを冷却した後の冷却媒体を流入させる流入管と、前記熱交換器から前記エンジンに前記熱交換器により冷却された後の冷却媒体を流出させる流出管と、を備え、前記車体フレームは、ヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから後方に延びるメインフレームと、前記ヘッドパイプから下方に延びるダウンフレームと、を備え、前記エンジンは、クランク軸と、前記クランク軸を収容するクランクケースと、前記クランクケースに連結されるシリンダと、前記シリンダに連結されるシリンダヘッドと、を備え、車両前面視で、前記ダウンフレームの左右方向一方側に前記触媒が配置され、前記ダウンフレームの左右方向他方側に前記熱交換器が配置されており、車両側面視で、前記触媒の少なくとも一部と前記熱交換器の少なくとも一部が前記ダウンフレームと重なっており、車両上面視で、前記流入管は前記メインフレームの左右方向一方側から左右方向他方側にかけて前記メインフレーム下を通って配置され、前記流出管は前記メインフレームの左右方向他方側に配置されていることを特徴とする。
本発明に係る自動二輪車の第2の態様は、車体フレームと、前記車体フレームに支持されるエンジンと、前記エンジンの排気口から排出される排気ガスが流れる排気管と、前記排気管内に設けられ、前記エンジンの前方に配置される触媒と、前記エンジンの前方に配置され、前記エンジンを冷却する冷却媒体を冷却する熱交換器と、を備え、前記車体フレームは、ヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから後方に延びるメインフレームと、前記ヘッドパイプから下方に延びるダウンフレームと、前記ダウンフレームの下端側に配置され、前記エンジンを固定するエンジン懸架ブラケットと、を備え、前記エンジンは、クランク軸と、前記クランク軸を収容するクランクケースと、前記クランクケースに連結されるシリンダと、前記シリンダに連結されるシリンダヘッドと、を備え、車両前面視で、前記ダウンフレームの左右方向一方側に前記触媒が配置され、前記ダウンフレームの左右方向他方側に前記熱交換器が配置されており、車両側面視で、前記触媒の少なくとも一部と前記熱交換器の少なくとも一部が前記ダウンフレームと重なっており、車両側面視で、前記触媒が前記エンジン懸架ブラケットと重なっており、前記熱交換器の下端部は、前記触媒の上端部よりも上方に位置しており、前記熱交換器の下端部の高さ位置は前記シリンダヘッドの高さ位置と同じであることを特徴とする。

Claims (8)

  1. 車体フレームと、
    前記車体フレームに支持されるエンジンと、
    前記エンジンの排気口から排出される排気ガスが流れる排気管と、
    前記排気管内に設けられ、前記エンジンの前方に配置される触媒と、
    前記エンジンの前方に配置され、前記エンジンを冷却する冷却媒体を冷却する熱交換器と、を備え、
    前記車体フレームは、
    ヘッドパイプと、
    前記ヘッドパイプから後方に延びるメインフレームと、
    前記ヘッドパイプから下方に延びるダウンフレームと、を備え、
    前記エンジンは、
    クランク軸と、
    前記クランク軸を収容するクランクケースと、
    前記クランクケースに連結されるシリンダと、
    前記シリンダに連結されるシリンダヘッドと、を備え、
    車両前面視で、前記ダウンフレームの左右方向一方側に前記触媒が配置され、前記ダウンフレームの左右方向他方側に前記熱交換器が配置されており、
    車両側面視で、前記触媒の少なくとも一部と前記熱交換器の少なくとも一部が前記ダウンフレームと重なっていることを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記ダウンフレームに前記エンジンを固定するエンジン懸架ブラケットを更に備え、
    車両側面視で、前記触媒の少なくとも一部が前記エンジン懸架ブラケットと重なっていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記熱交換器の下端部は、前記触媒の上端部よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車。
  4. 前記熱交換器を冷却する冷却風を発生させる冷却ファンを更に備え、
    前記冷却ファンの回転軸は、前記シリンダヘッドよりも上方に位置していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動二輪車。
  5. 前記熱交換器の前記左右方向他方側の面は、前記熱交換器の前記左右方向一方側の面よりも前方に位置していることを特徴とする請求項4に記載の自動二輪車。
  6. 前記熱交換器から前記エンジンに冷却媒体を流出させる流出管を更に備え、
    車両上面視で、前記流出管は、前記メインフレームを挟んで前記触媒とは反対側に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動二輪車。
  7. 前記流出管は、前記熱交換器の上部と前記シリンダヘッドを接続しており、前記熱交換器の上部から前記シリンダヘッドに向けて下降していることを特徴とする請求項6に記載の自動二輪車。
  8. 前記エンジンから前記熱交換器に冷却媒体を流入させる流入管を更に備え、
    前記エンジンは、前記クランクケースの前記左右方向一方側を覆うカバーを備え、
    前記流入管は、前記カバーと前記熱交換器の下部を接続しており、前記シリンダと前記触媒の間を通過していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の自動二輪車。
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