JP2020190238A - 熱発電システム及び鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の外観性を悪化させることなく、熱発電装置の発電効率を向上させる。【解決手段】エンジンに接続された排気管(24)と、排気管に接続された消音器(25)と、エンジンに生じる温度差を利用して発電する熱発電装置(30)とを備えた熱発電システムにおいて、エンジンのオイルを貯留するオイルパン(23)の後方に消音器が設置され、熱発電装置が、消音器の外面に接触する受熱部(31)と、オイルパンから延出したオイル配管(40)が接続される放熱部(32)とを備える構成にした。【選択図】図2

Description

本発明は、熱発電システム及び鞍乗型車両に関する。
鞍乗型車両としてエンジンの排熱から電気エネルギーを回収する熱発電装置を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の鞍乗型車両では、エンジンの前方に外部油路が露出しており、この外部油路を回り込むようにエンジンの前面から下方に排気管が延びている。外部油路と排気管の間に熱発電装置が設置されており、熱発電装置の高温側が排気管に接続され、熱発電装置の低温側がエンジンの外部油路に接続されている。熱発電装置は、高温側の排気ガスと低温側のエンジンオイルの温度差を利用して発電している。
特開2012−215112号公報
しかしながら、特許文献1に記載の熱発電装置はエンジンの前方に設けられているため、熱発電装置が外部に露出されて車両の外観が悪化する。また、円筒状である排気管は熱発電装置と接する面積が小さく十分な発電効率が得られない。さらに、走行風によって熱発電装置と排気管が冷却されることで、排気管と外部油路の温度差が小さくなって発電効率が低下するという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、車両の外観性を悪化させることなく、熱発電装置の発電効率を向上させることができる熱発電システム及び鞍乗型車両を提供することを目的とする。
本発明の一態様の熱発電システムは、エンジンに接続された排気管と、前記排気管に接続されたチャンバと、前記エンジンに生じる温度差を利用して発電する熱発電装置とを備えた熱発電システムであって、前記エンジンのオイルを貯留するオイルパンの後方に前記チャンバが設置され、前記熱発電装置が、前記チャンバの外面に接触する受熱部と、前記オイルパンから延出したオイル配管が接続される放熱部とを備えることで上記課題を解決する。
本発明の一態様の熱発電システムによれば、オイルパンの後方のチャンバに熱発電装置の受熱部が接するため、熱発電装置の露出による外観性の低下が抑えられる。また、オイルパンの後方空間は走行風の影響を受けずに略一定の温度に保たれるため、受熱部と放熱部の温度差が維持されて熱発電装置の発電効率を向上させることができる。
実施例1の自動二輪車の側面図である。 実施例1の熱発電装置の設置場所付近の斜視図である。 実施例1の熱発電装置の設置場所付近の上面図である。 図3のA−A線に沿った断面図である。 実施例1の熱発電システムの熱発電動作の説明図である。 実施例1の熱発電システムの熱発電動作の説明図である。 実施例2の熱発電装置の設置場所付近の斜視図である。 実施例2の熱発電装置の設置場所付近の上面図である。 実施例2のオイルの誘導路の断面図である。 実施例3のインペラを側方から見た斜視図である。 実施例3のインペラを下方から見た斜視図である。
本発明の一態様の熱発電システムは、エンジンのオイルパンの後方にチャンバが設置され、チャンバの外面に熱発電装置が設けられて外観性の低下が抑えられている。また、チャンバの外面に熱発電装置の受熱部が接触し、オイルパンにオイル配管を介して熱発電装置の放熱部が接続されている。チャンバの発熱が熱発電装置の受熱部に伝えられ、熱発電装置の放熱部がオイルによって冷却されて、受熱部と放熱部の温度差に応じて発電される。このとき、オイルパンの後方空間は走行風の影響を受けずに略一定の温度に保たれるため、受熱部と放熱部の温度差が維持されて熱発電装置の発電効率が向上される。
以下、本実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本実施例の熱発電システムを鞍乗型車両としての自動二輪車に適用した例について説明するが、適用対象はこれに限定されることがない。例えば、熱発電システムを、バギータイプの自動三輪車等の他の鞍乗型車両に適用してもよい。また、以下の図では、車体前方を矢印FR、車体後方を矢印RE、車体左側を矢印L、車体右側を矢印Rでそれぞれ示している。
<実施例1>
図1は、実施例1の鞍乗型車両のエンジン周辺の概略図である。なお、図1においては、説明の便宜上、自動二輪車の一部の構成を抜き出して説明する。
図1に示すように、自動二輪車の車体フレーム10は、ヘッドパイプ11から左右に分岐して後方に延びる一対のメインフレーム12と、ヘッドパイプ11から左右に分岐して下方に延びる一対のダウンフレーム13とを有している。一対のメインフレーム12はエンジン20の後方に回り込むように湾曲しており、各メインフレーム12の後方部分のボディフレーム14によってエンジン20の後方側が支持されている。一対のダウンフレーム13は、下方に向かって幅が狭くなるように略三角形状に突出しており、各ダウンフレーム13の下部によってエンジン20の前方側が支持されている。
エンジン20は、エンジンケース21の上部にシリンダ22が取り付けられ、エンジンケース21の下部にオイルパン23が取り付けられている。吸気管(不図示)からエンジン20に空気が取り込まれ、燃料供給装置(不図示)によって空気に燃料が混合されて、エンジン20の燃焼室に混合気が送り込まれる。燃焼後の排気ガスは、エンジン20に設けられた排気管24を経てマフラ(不図示)から排出される。排気管24は、エンジン20の前面から下方に延出した後に車体後方に向かって屈曲している。排気管24の下流側には、排気音を消音する消音器(チャンバ)25が設けられている。
エンジン20から排出される排気ガスは高温であり、自動二輪車には排気ガスの熱エネルギーを回収して電力に変換する熱発電装置30が設置されている。熱発電装置30の設置場所としては、高温の排気ガスが通る排気管24の上流側が考えられるが、排気管24の上流側はエンジン20の前方に位置するため走行風の影響を受けて発電効率が低下する。また、排気管24の上流側において熱発電装置30に排気ガスから熱エネルギーが回収されると、排気管24の下流側に設けられた触媒の暖機が遅れて排気ガスの清浄効果が悪化する。このように、熱発電装置30の最適な設置場所を確保することが求められている。
さらに、熱発電装置30は、熱源から受熱して冷媒に放熱し、熱源と冷媒の温度差を利用して発電している。このため通常は、熱発電装置30に向けてオイルや水等の冷媒を送り込むポンプがエンジン20に設けられている。しかしながら、ポンプによって熱発電装置30に冷媒を送り込むと、ポンプを駆動させるための電気エネルギーが、熱発電装置30によって発電される電気エネルギーを上回るおそれがある。このように、熱発電装置30に対してポンプを使用せずに冷媒を送り出して、ポンプの駆動によるエネルギーロスを減らす方法が求められている。
そこで、本実施例では、熱発電装置30の設置場所として、エンジン20の下部のオイルパン23の後方に設置された消音器25の上面29(図2参照)が確保されている。オイルパン23の後方空間は走行風の影響が少なく温度が一定であり、さらに消音器25内に設けられた触媒26(図4参照)の上流側で熱発電装置30が排気ガスから熱を奪うことがない。また、熱発電装置30に冷媒としてオイルを送り込むために、オイルパン23内に設けられたオイルストレーナ50(図4参照)によるオイルの引き込みを利用することで、ポンプを使用することなく熱発電装置30に対してオイルを送り込んでいる。
以下、図2から図4を参照して、実施例1の熱発電システムについて説明する。図2は、実施例1の熱発電装置の設置場所付近の斜視図である。図3は、実施例1の熱発電装置の設置場所付近の上面図である。図4は、図3のA−A線に沿った断面図である。
図2及び図3に示すように、エンジン20(図1参照)の下部には冷却用のオイルを貯留するオイルパン23が設けられており、オイルパン23の下方において複数(本実施例では4本)の排気管24が車体の前方から後方に向かって延びている。複数の排気管24は、エンジンケース21(図1参照)の下方かつオイルパン23の後方において消音器25に接続されている。消音器25はボックス状に形成されており、消音器25内の前側にはオーバルタイプの触媒26(図4参照)が設置されている。触媒26によって排気ガスに含まれる大気汚染物質が浄化される。
消音器25の上面29は平坦に形成されており、消音器25の上面29には熱発電装置30が設置されている。熱発電装置30は、平面視矩形の板状に形成されており、エンジン20の幅寸法よりも小さく形成されている。熱発電装置30は一対のボディフレーム14(図1参照)の内側に位置しており、熱発電装置30の側方は一対のボディフレーム14によって保護されている。熱発電装置30にはブラケット(不図示)が設けられており、ブラケットを介して熱発電装置30が消音器25に設置される。なお、熱発電装置30が消音器25に接触した状態で、熱発電装置30がボディフレーム14に固定されてもよい。
熱発電装置30の下面側が熱源から受熱する受熱部31になっており、熱発電装置30の上面側が冷媒に放熱する放熱部32になっている。受熱部31は消音器25の上面29に接触しており、放熱部32にはオイルパン23から延出したオイル配管40が接続されている。受熱部31と放熱部32の間にはゼーベック効果によって温度差に応じた起電力を発生する熱電変換素子が設けられている。例えば、受熱部31及び放熱部32には絶縁セラミックス基板が使用され、熱電変換素子には複数のN型熱電変換素子及びP型熱電変換素子が使用されている。このように、熱発電装置30は、エンジン20に生じる温度差を利用して発電している。
また、受熱部31は触媒26(図4参照)の上方において消音器25の上面29に接触している。排気ガスの反応熱によって触媒26の温度が上昇するため、触媒26の上方に熱発電装置30を位置付けることで、排気通路の中で最も大きな熱量を得ることができる。熱発電装置30の受熱部31と消音器25の上面29が平面接触しているため、受熱部31に効果的に熱量を回収させることができる。さらに、触媒26の上流側で熱発電装置30に排気ガスの熱が回収されることがないため、排気ガスの熱による触媒26の早期暖機が阻害されることがなく、排気ガスの清浄効果が悪化することがない。
放熱部32には、破線に示すように熱発電装置30の前面35から後方に延びる一対の流路37と、当該一対の流路37を並列に接続する複数の流路38とが形成されている。一対の流路37のそれぞれには、一対のオイル配管40を介してオイルパン23が接続されている。一方のオイル配管40はオイルパン23から放熱部32にオイルを送る入口配管41になっており、他方のオイル配管40は放熱部32からオイルパン23にオイルを戻す出口配管45になっている。入口配管41から放熱部32内の各流路37、38にオイルが入り、出口配管45を通じてオイルパン23にオイルが戻されることで放熱部32が冷却される。
入口配管41及び出口配管45は、側面視で地面と略平行な平面上で、オイルパン23の右側面27に沿って後方に延びた後に屈曲し、オイルパン23と熱発電装置30の間を通って車体中心の熱発電装置30に向かって延びている。オイルパン23の右側面27に対する入口配管41及び出口配管45の接続位置が、放熱部32の前面35に対する入口配管41及び出口配管45の接続位置と同じ高さになっている。地面と平行な同一平面上に入口配管41及び出口配管45が存在するため、入口配管41及び出口配管45を短くなって重量及びコストが低減される。また、入口配管41及び出口配管45が視認し易くなって、入口配管41及び出口配管45の組付け性が向上される。
ところで、本実施例では、オイルパン23の右側面27から熱発電装置30の前面35に入口配管41及び出口配管45が延びており、入口配管41及び出口配管45によってオイルパン23と熱発電装置30を最短距離で接続していない。入口配管41及び出口配管45によって熱発電装置30とオイルパン23を最短距離で接続するためには、熱発電装置30の前面35とオイルパン23の後面28を直線的に接続すればよい。この場合、熱発電装置30がオイルパン23に近接し過ぎているため、熱発電装置30の前面35とオイルパン23の後面28を剛性が高いパイプだけで接続しなければならない。
熱発電装置30は消音器25に設置され、オイルパン23はエンジンケース21(図1参照)の下面に設置されているため、熱発電装置30とオイルパン23の揺れ方が異なっている。このため、熱発電装置30とオイルパン23がパイプだけで接続されると、熱発電装置30とオイルパン23の振動の違いによってパイプが折損するおそれがある。この場合、熱発電装置30とオイルパン23を可撓性ホースで接続することで折損を抑えることができる。しかしながら、熱発電装置30とオイルパン23が近すぎるため、可撓性ホースを接続するためのジョイントを熱発電装置30の前面35とオイルパン23の後面28に設けることができない。
入口配管41及び出口配管45は、配管の折損を防止するためにパイプと可撓性ホースを組み合わせて形成されている。より詳細には、入口配管41は、オイルパン23の右側面27に接続されたU字状の吸入パイプ41aと、放熱部32の前面35に接続されたL字状の接続パイプ41bと、吸入パイプ41aと接続パイプ41bを接続する可撓性ホース41cとによって形成されている。出口配管45は、オイルパン23の右側面27に接続された排出パイプ45aと、放熱部32の前面35に接続されたL字状の接続パイプ45bと、排出パイプ45aと接続パイプ45bを接続する可撓性ホース45cとによって形成されている。
オイルパン23に対するパイプの接続は、例えばパイプの先端にバンジョー継手を設けて、ユニオンボルトによってバンジョー継手をオイルパン23に接続してもよい。オイルパン23の内部のパイプはオイルパン23の内壁面に溶接されてもよい。なお、入口配管41及び出口配管45の全体が可撓性ホースによって形成されていてもよい。この場合、オイルパン23の右側面27にはジョイント用のニップルが設けられる。このような構成により、熱発電装置30を備えていない自動二輪車に対してはニップルにメクラ栓をするだけでオイルパン23の右側面27を封止することができる。また、入口配管41及び出口配管45は板クランプやブラケットによってオイルパン23の側面に部分的に支持されていてもよい。
オイルパン23の底面中央には窪み55が形成されており、窪み55の周囲は浅底に形成されている。オイルパン23の浅底部分から窪み55の内側の深底部分に向かって斜面が形成され、この斜面をオイルが伝って窪み55の内側にオイルが集められている。入口配管41はオイルパン23の右側面27から内側に僅かに突出し、オイルパン23の浅底部分から入口配管41の入口42にオイルが取り込まれる。出口配管45はオイルパン23の右側面27から窪み55に向かって突出し、出口配管45の出口46(図4参照)からオイルパン23の窪み55にオイルが排出される。
また、オイルパン23内にはオイルを濾過するオイルストレーナ50が設けられている。オイルストレーナ50の吸い口51(図4参照)は窪み55に位置付けられており、窪み55からオイルストレーナ50の吸い口51にオイルが引き込まれている。入口配管41の入口42はオイルストレーナ50の吸い口51に対して遠くに位置付けられ、出口配管45の出口46はオイルストレーナ50の吸い口51の近くに位置付けられている。実施例1では、オイルストレーナ50によるオイルの引き込みを利用して、入口配管41及び出口配管45を通じて熱発電装置30とオイルパン23との間でオイルが循環される。
図4に示すように、窪み55内において出口配管45の出口46は、オイルストレーナ50の周辺において、オイルストレーナ50の吸い口51よりも浅い位置に位置付けられている。オイルストレーナ50の吸い口51によって窪み55内のオイルが引き込まれることで、矢印に示すようにオイルストレーナ50に向かうオイルの流れが生じる。これにより、出口配管45のオイルがオイルストレーナ50に引き込まれて入口配管41に負圧が生じる。この負圧によってオイルパン23から入口配管41(図3参照)にオイルが入り込み、入口配管41から出口配管45に向かうオイルの流れが形成される。
このように、オイルストレーナ50の近くの窪み55内の近接位置に出口配管45の出口46が設置され、オイルストレーナ50から遠い窪み55外の離間位置に入口配管41の入口42が設置されている。このため、出口配管45の出口46からオイルストレーナ50にオイルが引き込まれても、入口配管41の入口42はオイルストレーナ50によるオイルの引き込みの影響を受けることがない。出口配管45と入口配管41に大きな圧力差が生じて、入口配管41から出口配管45に向かうオイルの流れを速めて、熱発電装置30の放熱部32に対する冷却性能を向上させることができる。
続いて、図5を参照して、熱発電システムの熱発電動作について説明する。図5A及び図5Bは、実施例1の熱発電システムの熱発電動作の説明図である。
図5A及び図5Bに示すように、エンジン20(図1参照)が駆動すると、オイルストレーナ50の吸い口51からオイルパン23内のオイルが引き込まれる。上記したように、オイルストレーナ50の近接位置に出口配管45の出口46が位置付けられており、出口配管45の出口46からオイルストレーナ50に向かってオイルが引き込まれる。出口配管45の出口46側の圧力が入口配管41の入口42側の圧力よりも低くなり、入口配管41の入口42からオイルパン23内のオイルが取り込まれて、入口配管41から熱発電装置30の放熱部32を介して出口配管45に向かうオイルの流れが形成される。
また、消音器25内の触媒26は排気ガスによって暖機され、触媒26から消音器25を介して熱発電装置30の下面側の受熱部31に熱が伝えられる。熱発電装置30の上面側の放熱部32には流路37、38が全体的に形成されており、受熱部31に受熱された熱が放熱部32の流路37、38を通過するオイルに放熱される。受熱部31と放熱部32の間の熱電変換素子によって、受熱部31と放熱部32の温度差に応じた電力が取り出される。このようにして、消音器25に設置された熱発電装置30によって、自動二輪車のエンジン20の排熱から電気エネルギーが回収される。
この場合、オイルパン23の後方に消音器25が設けられているため、車体の前方から後方に向かう走行風がオイルパン23に遮られて、消音器25上の熱発電装置30が走行風の影響を受けることがない。よって、熱発電装置30の受熱部31と放熱部32の温度差が走行風によって小さくなることがない。熱発電装置30の前方にはオイルパン23が位置し、熱発電装置30の両側方にはダウンフレーム13(図1参照)が位置し、熱発電装置30の後方には後輪(不図示)が位置している。熱発電装置30の外部への露出が抑えられて自動二輪車の外観性が向上されている。
また、オイルストレーナ50によるオイルの引き込みを利用して、オイルパン23と熱発電装置30の放熱部32の間でオイルを循環させている。このため、オイルを循環させるために別途の駆動源が不要になる。また、エンジン回転数の増加に伴って消音器25が高温になるが、オイルストレーナ50によるオイルの引き込み量も増加するため、オイルの循環量が増加して冷却性能が高くなる。このため、放熱部32と受熱部31の温度差が大きくなって熱発電装置30の発電効率が向上する。また、複雑な温度制御を実施することなく、エンジン回転数に放熱部32に対する冷却性能を追従させることができる。
以上、実施例1によれば、オイルパン23の後方の消音器25に熱発電装置30の受熱部31が接するため、熱発電装置30の露出による外観性の低下が抑えられる。また、オイルパン23の後方空間は走行風の影響を受けずに略一定の温度に保たれるため、受熱部31と放熱部32の温度差が維持されて熱発電装置30の発電効率を向上させることができる。
<実施例2>
実施例2は、オイルストレーナ50によるオイルの引き込みに加えて、リリーフバルブ60によるオイルの放出を利用して、熱発電装置30の放熱部32とオイルパン23の間でオイルを循環させる点で実施例1と相違している。したがって、実施例1と同様な構成については説明を省略する。以下、図6から図8を参照して、実施例2の熱発電システムについて説明する。図6は、実施例2の熱発電装置の設置場所付近の斜視図である。図7は、実施例2の熱発電装置の設置場所付近の上面図である。図8は、実施例2のオイルの誘導路の断面図である。
図6及び図7に示すように、オイルパン23の前面35側には、エンジン20内のオイル通路(不図示)の油圧が所定値に達するとオイルを放出するリリーフバルブ60が設けられている。リリーフバルブ60は中空の円筒状に形成されており、外周面に放出口61(図8参照)が形成されている。オイルパン23には右側が切り欠かれた上面視C字状の周壁56が形成され、周壁56によってリリーフバルブ60が一部を除いて囲まれている。また、オイルパン23には周壁56からオイルパン23の右側面27に向かってガイド壁57が形成されている。実施例2では、ガイド壁57とオイルパン23の前面35の間に入口配管41の入口42が位置付けられている。
すなわち、オイルパン23には、オイルパン23の周壁56、ガイド壁57、前面35によってリリーフバルブ60から放出されたオイルを入口配管41に導く誘導路58が形成されている。また、入口配管41の入口42が、リリーフバルブ60の近くにおいてリリーフバルブ60の放出口61に対向している。これにより、リリーフバルブ60の放出口61から放出されたオイルが入口配管41の入口42から取り込まれ、出口配管45と入口配管41に大きな圧力差を生じさせることができる。よって、オイルの流れを速めて熱発電装置30の放熱部32に対する冷却性能が向上される。
この場合、図8に示すように、エンジン回転数が高くなると、リリーフバルブ60の放出口61からオイルが放出される。リリーフバルブ60の放出口61から放出されたオイルは周壁56の内側を通り、周壁56の切り欠き部分から誘導路58に流入する。これにより、矢印に示すように、リリーフバルブ60から誘導路58を通じて入口配管41の入口42に向かうオイルの流れが生じる。リリーフバルブ60から放出されたオイルが入口配管41に取り込まれることで、入口配管41から熱発電装置30の放熱部32を介して出口配管45に向かうオイルの流れが形成される。
リリーフバルブ60によるオイルの放出を利用して、オイルパン23と熱発電装置30の放熱部32の間でオイルを循環させている。このため、オイルを循環させるために別途の駆動源が不要になる。また、エンジン回転数の増加に伴って消音器25が高温になるが、リリーフバルブ60によるオイルの放出量も増加するため、オイルの循環量が増加して冷却性能が高くなる。このため、放熱部32と受熱部31の温度差が大きくなって熱発電装置30の発電効率が向上する。また、複雑な温度制御を実施することなく、エンジン回転数に放熱部32に対する冷却性能を追従させることができる。
以上、実施例2によれば、実施例1と同様に、外観性の低下を抑えること共に、熱発電装置30の発電効率を向上させることができる。また、オイルストレーナ50によるオイルの引き込みとリリーフバルブ60によるオイルの放出を利用して、オイルパン23と熱発電装置30の放熱部32の間でオイルを効果的に循環させることができる。
<実施例3>
実施例3は、出口配管の出口にインペラが設けられた点で実施例1、2と相違している。したがって、実施例1、2と同様な構成については説明を省略する。以下、図9を参照して、実施例3の熱発電システムについて説明する。図9Aは、実施例3のインペラを側方から見た斜視図である。図9Bは、実施例3のインペラを下方から見た斜視図である。
図9A及び図9Bに示すように、インペラ70は、出口配管45の出口46(図5B参照)に回転可能に接続される筒状部71を有している。筒状部71の下部は円錐台状の拡径部72になっており、拡径部72の外周面から4つの外羽根73が突出し、拡径部72の内周面から4つの内羽根74が突出している。この外羽根73と内羽根74によって、筒状部71の中心から径方向外側に広がる扇状の羽根が形成されている。オイルストレーナ50によるオイルの流れをインペラ70の外羽根73が受けてインペラ70全体が回転することで、インペラ70の内羽根74によって出口配管45からオイルの排出が促進されて、熱発電装置30の放熱部32に対する冷却性能を向上される。
以上、実施例3によれば、実施例1、2と同様に、外観性の低下を抑えること共に、熱発電装置30の発電効率を向上させることができる。また、インペラ70によって出口配管45からのオイルの排出量を増加させて、熱発電装置30の放熱部32に対する冷却性能を向上させることができる。
なお、実施例1−3では、消音器25の上面29に熱発電装置30が設置される構成にしたが、この構成に限定されない。熱発電装置30は消音器25の外面に設置されればよく、例えば消音器25の下面に熱発電装置30が設置されてもよい。
また、実施例1−3では、熱発電装置30が平面視矩形の板状に形成されたが、この構成に限定されない。熱発電装置30は、受熱部31及び放熱部32を備えていれば、特に外形形状は限定されない。
また、実施例1−3では、熱発電装置30の受熱部31が消音器25に面接触する構成にしたが、この構成に限定されない。熱発電装置30の受熱部31は消音器25に対して受熱可能に接していればよい。
また、実施例1−3では、熱発電装置30が消音器25の触媒26の上方に位置する構成にしたが、この構成に限定されない。触媒26の浄化性能が阻害されなければ、触媒26の上流側に熱発電装置30が設置されてもよい。
また、実施例1−3では、出口配管45の出口46が窪み55内に設置され、入口配管41の入口42が窪み55外に設置されたが、この構成に限定されない。出口配管45の出口46が、入口配管41の入口42よりもオイルストレーナ50の吸い口51の近くに設置されていればよい。
また、実施例1−3では、チャンバとして消音器25を例示して説明したが、この構成に限定されない。チャンバは、排気管24に接続されて、オイルパン23の後方に配置されていれば、どのように構成されていてもよい。例えば、チャンバは、消音機能を有さずに触媒を保持したものでもよいし、触媒を保持せずに消音機能だけを有したものでもよいし、消音機能を有さずに触媒を保持しない構成でもよい。
また、実施例2では、オイルパン23にリリーフバルブ60から放出されたオイルを入口配管41の入口42に導く誘導路58が形成されたが、この構成に限定されない。オイルパン23に誘導路58が形成されていなくてもよく、少なくとも入口配管41の入口42がリリーフバルブ60から放出されたオイルを取り込み可能に設置されていればよい。
また、実施例2では、オイルパン23の周壁56、ガイド壁57、前面35によって誘導路58が形成されたが、この構成に限定されない。誘導路58は、リリーフバルブ60から放出されたオイルを入口配管41に導くように形成されれば、どのように形成されてもよい。
なお、実施例1−3では、オイルパン23の後方に消音器25が設置され、当該消音器25に熱発電装置30が設置される構成にしたが、この構成に限定されない。別の実施例では、少なくとも熱発電装置30が熱源に設置され、オイルストレーナ50によるオイルの引き込みを利用して、熱発電装置30の放熱部32とオイルパン23の間でオイルを循環させる構成であればよい。すなわち、エンジン20のオイルを貯留するオイルパン23と、エンジン20に生じる温度差を利用して発電する熱発電装置30とを備えた熱発電システムであって、オイルパン23内にはオイルを濾過するオイルストレーナ50が設けられ、熱発電装置30が、熱源の外面に接触する受熱部31と、オイルパン23から延出したオイル配管40が接続される放熱部32とを備え、オイル配管40は、オイルパン23から熱発電装置30の放熱部32にオイルを送る入口配管41と、熱発電装置30の放熱部32からオイルパン23にオイルを戻す出口配管45とを備え、出口配管45の出口46が入口配管41の入口42よりもオイルストレーナ50の吸い口51の近くに設置される構成でもよい。なお、熱源は消音器25に限らず、エンジン20によって加熱されるものであればよい。
さらに別の実施例では、少なくとも熱発電装置30が熱源に設置され、リリーフバルブ60によるオイルの放出を利用して、熱発電装置30の放熱部32とオイルパン23の間でオイルを循環させる構成であればよい。すなわち、エンジン20のオイルを貯留するオイルパン23と、エンジン20に生じる温度差を利用して発電する熱発電装置30とを備えた熱発電システムであって、エンジン20にはオイル通路の油圧が所定値に達するとオイルを放出するリリーフバルブ60が設けられ、熱発電装置30が、熱源の外面に接触する受熱部31と、オイルパン23から延出したオイル配管40が接続される放熱部32とを備え、オイル配管40は、オイルパン23から熱発電装置30の放熱部32にオイルを送る入口配管41と、熱発電装置30の放熱部32からオイルパン23にオイルを戻す出口配管45とを備え、入口配管41の入口42がリリーフバルブ60から放出されたオイルを取り込み可能に設置される構成でもよい。なお、熱源は消音器25に限らず、エンジン20によって加熱されるものであればよい。
また、実施例1−3の熱発電システムは、熱発電装置30が設置される他の乗り物、例えば、自動四輪車、バギータイプの自動三輪車の他に、水上バイク、芝刈り機、船外機等に適宜適用することができる。
以上の通り、本実施例の熱発電システムは、エンジン(20)に接続された排気管(24)と、排気管に接続されたチャンバ(消音器25)と、エンジンに生じる温度差を利用して発電する熱発電装置(30)とを備えた熱発電システムであって、エンジンのオイルを貯留するオイルパン(23)の後方にチャンバが設置され、熱発電装置が、チャンバの外面(上面29)に接触する受熱部(31)と、オイルパンから延出したオイル配管(40)が接続される放熱部(32)とを備えている。この構成によれば、オイルパンの後方のチャンバに熱発電装置の受熱部が接するため、熱発電装置の露出による外観性の低下が抑えられる。また、オイルパンの後方空間は走行風の影響を受けずに略一定の温度に保たれるため、受熱部と放熱部の温度差が維持されて熱発電装置の発電効率を向上させることができる。
本実施例の熱発電システムにおいて、チャンバ内には触媒(26)が設けられており、熱発電装置の受熱部が触媒の上方においてチャンバの上面に接触する。この構成によれば、熱発電装置の受熱部が排気通路の中で最も大きな熱量を得ることができる。また、触媒に排気ガスが到達する前に、排気ガスの熱が熱発電装置に奪われないため、触媒の早期暖機が阻害されることがなく、排気ガス性能を満たすことができる。
本実施例の熱発電システムにおいて、オイル配管がオイルパンの側面(右側面27)と熱発電装置の前面(35)を接続しており、オイルパンの側面に対するオイル配管の接続高さと熱発電装置の前面に対するオイル配管の接続高さが同じである。この構成によれば、オイル配管を短くして重量及びコストを低減することができる。また、オイル配管を視認し易くなり、オイル配管の組付け性を向上させることができる。
本実施例の熱発電システムにおいて、オイルパン内にはオイルを濾過するオイルストレーナ(50)が設けられ、オイル配管は、オイルパンから熱発電装置の放熱部にオイルを送る入口配管(41)と、熱発電装置の放熱部からオイルパンにオイルを戻す出口配管(45)と、を備え、出口配管の出口(46)が入口配管の入口(42)よりもオイルストレーナの吸い口(51)の近くに設置されている。この構成によれば、出口配管からオイルストレーナにオイルが引き込まれることで、オイルパンから入口配管にオイルが入り込み、オイル配管を通じて熱発電装置の放熱部とオイルパンの間でオイルが循環される。別途、駆動源を必要としないため、電気エネルギーの回収効率を向上させることができる。また、エンジン回転数の増加に伴ってチャンバが高温になり、オイルストレーナによるオイルの引き込み量も増加するため、オイルの循環量が増加して冷却性能が高くなる。このため、放熱部と受熱部の温度差が大きくなって熱発電装置の発電効率を向上させることができる。また、複雑な温度制御を実施することなく、エンジン回転数に放熱部に対する冷却性能を追従させることができる。
本実施例の熱発電システムにおいて、オイルストレーナの吸い口の近くの近接位置に出口配管の出口が設置され、オイルストレーナの吸い口から遠い離間位置に入口配管の入口が設置されている。この構成によれば、出口配管と入口配管に大きな圧力差を生じさせて、オイルの流れを速めて熱発電装置の放熱部に対する冷却性能を向上させることができる。
本実施例の熱発電システムにおいて、出口配管の出口にはインペラ(70)が設けられ、インペラは出口配管の出口に回転可能に接続される筒状部(71)と、筒状部の外側に突出した外羽根(73)と、筒状部の内側に突出した内羽根(74)とを備えている。この構成によれば、オイルの流れをインペラの外羽根が受けてインペラ全体が回転することで、インペラの内羽根によって出口配管からオイルの排出が促進される。よって、オイルの流れを速めて熱発電装置の放熱部に対する冷却性能を向上させることができる。
本実施例の熱発電システムにおいて、エンジンにはオイル通路の油圧が所定値に達するとオイルを放出するリリーフバルブ(60)が設けられ、入口配管の入口はリリーフバルブから放出されたオイルを取り込み可能に設置されている。この構成によれば、リリーフバルブから入口配管にオイルが取り込まれることで、オイル配管を通じて熱発電装置の放熱部とオイルパンの間でオイルが循環される。別途、駆動源を必要としないため、電気エネルギーの回収効率を向上させることができる。また、エンジン回転数の増加に伴ってチャンバが高温になり、リリーフバルブからのオイルの放出量が増加するため、オイルの循環量が増加して冷却性能が高くなる。このため、放熱部と受熱部の温度差が大きくなって熱発電装置の発電効率を向上させることができる。また、複雑な温度制御を実施することなく、エンジン回転数に放熱部に対する冷却性能を追従させることができる。
本実施例の熱発電システムにおいて、オイルパンには、リリーフバルブから放出されたオイルを入口配管に導く誘導路(58)が形成されている。この構成によれば、リリーフバルブから放出されたオイルを入口配管に効果的に取り込ませることができる。
本実施例の熱発電システムにおいて、オイル配管は、パイプと可撓性ホースを組み合わせて形成されている。この構成によれば、チャンバに設置された熱発電装置とエンジンの下部のオイルパンの揺れ方の違いを可撓性ホースで吸収して、熱発電装置とオイルパンの振動の違いによるパイプの折損を防止することができる。
本実施例の鞍乗型車両は、上記の熱発電システムを備えている。この構成によれば、鞍乗型車両の外観性の低下を抑えると共に、鞍乗型車両の走行中の発電効率を向上させることができる。
なお、本実施例を説明したが、他の実施例として、上記実施例及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の技術は上記の実施例に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
20 :エンジン
23 :オイルパン
24 :排気管
25 :消音器(チャンバ)
26 :触媒
27 :オイルパンの右側面(側面)
29 :消音器の上面(外面)
30 :熱発電装置
31 :受熱部
32 :放熱部
35 :熱発電装置の前面
40 :オイル配管
41 :入口配管
42 :入口配管の入口
45 :出口配管
46 :出口配管の出口
50 :オイルストレーナ
51 :オイルストレーナの吸い口
58 :誘導路
60 :リリーフバルブ
61 :放出口
70 :インペラ
71 :筒状部
73 :外羽根
74 :内羽根

Claims (10)

  1. エンジンに接続された排気管と、前記排気管に接続されたチャンバと、前記エンジンに生じる温度差を利用して発電する熱発電装置とを備えた熱発電システムであって、
    前記エンジンのオイルを貯留するオイルパンの後方に前記チャンバが設置され、
    前記熱発電装置が、前記チャンバの外面に接触する受熱部と、前記オイルパンから延出したオイル配管が接続される放熱部とを備えたことを特徴とする熱発電システム。
  2. 前記チャンバ内には触媒が設けられており、前記熱発電装置の受熱部が前記触媒の上方において前記チャンバの上面に接触していることを特徴とする請求項1に記載の熱発電システム。
  3. 前記オイル配管が前記オイルパンの側面と前記熱発電装置の前面を接続しており、
    前記オイルパンの側面に対する前記オイル配管の接続高さと前記熱発電装置の前面に対する前記オイル配管の接続高さが同じであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱発電システム。
  4. 前記オイルパン内にはオイルを濾過するオイルストレーナが設けられ、
    前記オイル配管は、前記オイルパンから前記熱発電装置の放熱部にオイルを送る入口配管と、前記熱発電装置の放熱部から前記オイルパンにオイルを戻す出口配管と、を備え、
    前記出口配管の出口が前記入口配管の入口よりも前記オイルストレーナの吸い口の近くに設置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の熱発電システム。
  5. 前記オイルストレーナの吸い口の近くの近接位置に前記出口配管の出口が設置され、前記オイルストレーナの吸い口から遠い離間位置に前記入口配管の入口が設置されていることを特徴とする請求項4に記載の熱発電システム。
  6. 前記出口配管の出口にはインペラが設けられ、
    前記インペラは前記出口配管の出口に回転可能に接続される筒状部と、前記筒状部の外側に突出した外羽根と、前記筒状部の内側に突出した内羽根とを備えたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の熱発電システム。
  7. 前記エンジンにはオイル通路の油圧が所定値に達するとオイルを放出するリリーフバルブが設けられ、
    前記入口配管の入口は前記リリーフバルブから放出されたオイルを取り込み可能に設置されていることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の熱発電システム。
  8. 前記オイルパンには、前記リリーフバルブから放出されたオイルを前記入口配管に導く誘導路が形成されたことを特徴とする請求項7に記載の熱発電システム。
  9. 前記オイル配管は、パイプと可撓性ホースを組み合わせて形成されたことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の熱発電システム。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の熱発電システムを備えたことを特徴とする鞍乗型車両。
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