JP2020023880A - 引戸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】引戸装置において、上ケース内で火炎が発生した場合の防火性能を確保する。【解決手段】扉体6の上端面620には、扉体の室外側面部を越えて延びる第1延出部901と扉体の室内側面部を越えて延びる第2延出部902を備えた上面90と、扉体の室外側面部に対向する室外側垂下辺91と、扉体の室内側面部に対向する室内側垂下辺92と、からなる火炎流動抵抗部材9が設けてあり、上ケース3の一部は、上ケースの室内側見付面と室内側下面を形成する点検カバー8から構成されており、第2延出部902は、室内側垂下辺92が点検カバー8に対してクリアランスを存して対向するように、点検カバー8に向かって室内側に延び、扉体の上方で発生した火炎は、第2延出部902の上面によって扉体6から離間される。【選択図】図5

Description

本発明は、引戸装置に係り、詳しくは、防火性能を備えた引戸に関するものである。
図9に示すように、上吊式の引戸装置では、扉体6の上端面に設けた戸車10が、上ケース内で開口幅方向に延びるレール上11を走行することで建物開口部を開閉する。扉体6の上方部位は、上ケースの下面に形成された開口から上ケース内に延びており、扉体6の開閉動作のため、扉体6と上ケース下面の開口との間には少なくとも数ミリのクリアランスCが必要である。
上ケース内には、駆動機構7の構成要素、具体的には、樹脂部品(電線の被覆部や戸車10の回転ローラ)やグリス(電動モータ71)等の着火しやすい要素が存在することから、火災時等の熱でこれらの要素が着火し、火炎が上ケース下面のクリアランスCから露出する可能性がある。従来の引戸装置においても、扉体6の上端は煙返し部材9´となっているが(特許文献1にも同様の構成が開示されている)、着火の可能性のある要素とクリアランスCとの距離が近いため、実際に着火した場合には、気流に乗って火炎が外部に露出するおそれがあった。
特許第5189328号
本発明は、引戸装置において、上ケース内で火炎が発生した場合の防火性能を確保することを目的とするものである。
本発明が採用した技術手段は、扉体の上端部がクリアランスを存して上ケース内に受け入れられた状態で開閉移動する引戸装置において、
扉体の上端面には、扉体の室外側面部を越えて延びる第1延出部と扉体の室内側面部を越えて延びる第2延出部を備えた上面と、扉体の室外側面部に離間対向する室外側垂下辺と、扉体の室内側面部に離間対向する室内側垂下辺と、からなる火炎流動抵抗部材が設けてあり、
上ケースの一部は、当該上ケースの室内側見付面と室内側下面を形成する点検カバーから構成されており、
前記第2延出部は、前記室内側垂下辺が前記点検カバーの部分に対してクリアランスを存して対向するように、前記点検カバーに向かって室内側に延び、
前記扉体の上方で発生した火炎は、前記第2延出部の上面によって扉体から離間される、
引戸装置、である。
典型的には、扉体の上端面に設けた戸車が上ケース内のレールを走行することで開口部を開閉する引戸装置であり、また、上ケース内で発火する場合には、扉体の上方の戸車やモータ部分が発火元となる可能性が高い。
本発明では、扉体と点検カバーとの間のスペースを利用して、火炎流動抵抗部材の室内側垂下辺を、扉体から離間させて、点検カバーに近づける。室内側垂下辺と点検カバーとの間のクリアランスは、扉体の開閉時を妨げない範囲で小さく設定することができる。
後述する実施形態では、前記点検カバーは、前記室内側見付面と前記室内側下面とで形成される角部の内側で開口幅方向に延びる横材を備えており、
前記室内側垂下辺は、前記横材に対してクリアランスを存して対向している。
また、点検カバーの垂直面(室内側見付面)の内側に横材のような部材がない場合には、室内側垂下辺が、点検カバーの垂直面(室内側見付面)の内面にクリアランスを存して対向するようにしてもよい。
また、後述する実施形態では、第1延出部は第2延出部に比べて延出寸法が短いが、扉体の室外側にスペースが存在するような納まりの場合には、第1延出部を第2延出部と同様に長くしてもよい。
1つの態様では、前記第2延出部には、上方に延びる立ち上がり辺が形成されている。
後述する実施形態では、前記立ち上がり辺は、第2延出部の先端に形成されており、室内側垂下辺と同一垂直面上に延びている。
なお、この立ち上がり辺が形成される部位は、第2延出部の先端に限定されず、中途部位でもよく、また、斜めに立ち上がるものでもよい。
1つの態様では、前記室内側下面には、前記室内側垂下辺の下端の直下に位置して熱膨張耐火部材が設けてある。
火災時の熱によって熱膨張耐火部材が発泡することで、室内側垂下辺の下端と室内側下面間のクリアランスを閉塞し、当該クリアランスを通る火炎の回りを防止する。
また、熱膨張耐火部材は平面上に設けられるので、扉体の開閉時や経年劣化によって離脱することが可及的に防止される。
1つの態様では、前記室外側垂下辺の下方に室外側下面が位置しており、
前記室外側下面には、前記室外側垂下辺の下端の直下に位置して熱膨張耐火部材が設けてある。
火災時の熱によって熱膨張耐火部材が発泡することで、室外側垂下辺の下端と室外側下面間のクリアランスを閉塞し、当該クリアランスを通る火炎の回りを防止する。
また、熱膨張耐火部材は平面上に設けられるので、扉体の開閉時や経年劣化によって離脱することが可及的に防止される。
1つの態様では、前記第1延出部の上方にレールを支承する支持辺が位置しており、前記第1延出部には、熱膨張耐火部材が設けてある。
火災時の熱によって熱膨張耐火部材が発泡することで、第1延出部と支持辺(レール)との間のクリアランスを閉塞し、当該クリアランスを通る火炎の回りを防止する。
第1延出部が第2延出部に比べて短い場合であっても、室外側の火炎の通り路を有効に遮断する。
また、熱膨張耐火部材は平面上に設けられるので、扉体の開閉時や経年劣化によって離脱することが可及的に防止される。
1つの態様では、前記火炎流動抵抗部材の上面の戸尻側端部は、前記扉体の戸尻側端面よりも突出しており、
前記戸尻側端部には立ち上がり辺が形成されていると共に、当該立ち上がり辺の下端に沿って熱膨張耐火部材が設けてある。
1つの態様では、前記上ケースの室内側下面、室外側下面には、それぞれ、室内側立ち上り辺、室外側立ち上り辺が形成され、前記室内側立ち上り辺と前記室外側立ち上がり辺間の横長開口に扉体の上端部がクリアランスを存して受け入れられており、
前記火炎流動抵抗部材の前記室内側垂下辺、前記室内側垂下辺の高さ寸法は、前記横長開口を形成する前記室内側立ち上り辺、室外側立ち上り辺の高さ寸法の2倍以上である。
扉体の上方で発生した火炎の扉体と室内側下面間のクリアランスまでの到達距離を長くするためには、前記火炎流動抵抗部材の前記室内側垂下辺、前記室内側垂下辺の高さ寸法は、大きいことが望ましく、3倍以上、4倍以上であってもよい。
本発明によれば、仮に上ケース内の樹脂部品等に着火した場合にも、上ケース下面のクリアランスから火炎が外部へ露出することを制限でき、もって、防火性能を確保することができる。
扉体の上方で発生した火炎は、扉体の室内側においては、火炎流動抵抗部材の第2延出部の上面によって扉体から離間され、さらに、室内側垂下辺によって、扉体から離間した状態が維持され、前記第2延出部の上面に沿って室内側に向かう火炎は、前記室内側垂下辺に沿って下方に案内され、前記室内側垂下辺と扉体の室内側面部との間の空間を通ることになり、扉体の上方で発生した火炎の扉体と室内側下面間のクリアランスまでの到達距離が長く設定されている。
火炎流動抵抗部材の第2延出部にさらに上方に延びる立ち上がり辺が形成することで、前記第2延出部の上面に沿って室内側に向かう火炎は、前記立ち上がり辺に沿って上方に案内され、前記室内側垂下辺に沿って下方に案内され、前記室内側垂下辺と扉体の室内側面部との間の空間を通ることになり、到達距離がさらに長くなる。
火炎流動抵抗部材の第1延出部の上方にレールを支承する支持辺が位置しており、前記第1延出部には、熱膨張耐火部材が設けたものでは、火災時の熱によって熱膨張耐火部材が発泡することで、第1延出部と支持辺(レール)との間のクリアランスを閉塞し、当該クリアランスを通る火炎の回りを防止する。
火炎流動抵抗部材の室外側垂下辺の下端の直下に位置して、室外側下面上に熱膨張耐火部材を設けたもの、また、火炎流動抵抗部材の室内側垂下辺の下端の直下に位置して、室内側下面上に熱膨張耐火部材を設けたものでは、火災時の熱によって熱膨張耐火部材が発泡することで、室外側垂下辺の下端と室外側下面間のクリアランス、室内側垂下辺の下端と室内側下面間のクリアランス、をそれぞれ閉塞し、当該クリアランスを通る火炎の回りを防止する。
本実施形態に係る引戸装置(全閉状態)を室内側から見た正面図である。 本実施形態に係る引戸装置の扉体の戸先側から見た側面図及び室内側から見た正面図である。 図2の側面図の上方部位の部分拡大図である。 図2に示す扉体の一部省略上面図である。 本実施形態に係る引戸装置の上ケースの内部を示す側面図である。 図5と類似の図であり、駆動機構を省略して示す図である。 図6の一部をさらに省略して上ケースの下枠部を示す部分図であって、熱膨張耐火部材が発泡して膨張してクリアランスを閉塞した状態を示す。 本実施形態に係る引戸装置の上ケースの内部を示す正面図である。 従来の引戸装置の上ケースの内部を示す側面図である。
本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る引戸装置(全閉状態)を室内側から見た正面図であって、引戸装置は、戸先側縦枠1と、戸尻側縦枠2と、上ケース3と、下枠4と、から形成された枠部と、枠部の幅方向戸尻側半部に設けられた縦長方形状の固定パネル5と、幅方向戸先側半部に形成された建物開口部を開閉する縦長方形状の扉体6と、を備えている。
上ケース3は、全体として開口幅方向に延びる箱状体であり、内部空間には、扉体6の駆動機構7が収容されている(図5)。上ケース3の室内側部位は点検カバー8から形成されており、上ケース3は、ケース本体と、ケース本体に対して回動可能に取り付けられた点検カバー8と、からなる。点検カバー8を開放することで、上ケース3の内部空間を露出させ、駆動機構7のメンテナンスが可能となっている。なお、点検カバーは、ケース本体に対して回動可能なものに代えて、ケース本体に対して着脱可能なものであってもよい。
図2に示すように、扉体6は、戸先側縦框60、戸尻側縦框61、上框62、下框63と、扉体6の面部を構成するパネル体6´と、からなる。図3、図6、図7に示すように、上框62は、上端面620(扉体6の上端面である)、室外側面部621、室内側面部622を備えている。図4に示すように、戸先側縦框60は、戸先側端面600、室外側面部601、室内側面部602を備えており、戸尻側縦框61は、戸尻側端面610、室外側面部611、室内側面部612を備えている。
図5〜図7に示すように、扉体6の上端部位(上框62の上半部、戸先側縦框60の上端部位、戸尻側縦框61の上端部位)は上ケース3の下面に形成されており、開口幅方向に延びる横長の開口を通って上ケース3内に延びており、扉体6と開口との間にはクリアランスCが存在している。扉体6の上端面620には、火炎流動抵抗部材9が固定されており、クリアランスCを通る煙の流動や火炎の回りを遅延させ、また、抵抗を与えようになっている。固定パネル5は、枠部に固定されており不動なので、固定パネル5の上端と上ケース3との間には、そこから火災時に煙や火炎が露出するようなクリアランスは形成されない。図4に示すように、戸尻側縦框61の室外側面部611には、高さ方向に延びる煙返し部材64が設けてあり、開口部全閉時に、固定パネル5の戸先側縦框の屋外側面部に形成された煙返し部材(図示せず)とあいじゃくり状になることで、開口部全閉時に扉体6の戸尻側縦框61と固定パネル5の戸先側縦框との間からの煙の流動や火炎の回りを遅延させる。
図3、図4に示すように、火炎流動抵抗部材9は、扉体6の上端面620に亘って延びる長尺材であって、水平状に延びる上面90と、室外側垂下辺91と、室内側垂下辺92と、室内側垂下辺92の上方に延びる室内側立ち上り辺93と、を備えている。火炎流動抵抗部材9は、扉体6の上端面620のほぼ全幅に沿って延びる長さ寸法を備えているが、本実施形態では、火炎流動抵抗部材9の戸先側は、扉体6の戸先側縦框60の戸先側端面600までは達しておらず、火炎流動抵抗部材9の戸尻側は、扉体6の戸尻側縦枠61の戸先側端面610を越えて延びる延出部9Aを備えている。上面90の戸尻側端部(延出部9Aの戸尻側端部)には、立ち上がり辺94が形成されている。立ち上がり辺94の上端は室内側立ち上り辺93の上端よりも低い。また、立ち上がり辺94の室外側部位は切り欠かれている。
図3に示すように、上面90は、幅方向において、扉体6の上端面620に載る中央部分900と、上端面620を越えて室外側に延びる室外側延出部分901と、上端面620を越えて室内側に延びる室内側延出部分902と、からなる。図4に示すように、上面90の室外側部位(室外側延出部分901)には、長さ方向に亘って熱膨張耐火部材12が設けてあり、上面90の戸尻側端部(延出部9Aの端部)には、幅方向に亘って熱膨張耐火部材12が設けてある。
図3に示すように、室内側延出部分902の延出寸法は、室外側延出部分901よりも大きい。よって、上面90の室内側端部(室内側延出部分902の端部)から垂下する室内側垂下辺92と上框62の室内側面部622との間の距離L1は、上面90の室外側端部(室外側延出部分901の端部)から垂下する室外側垂下辺91と上框62の室外側面部621との間の距離L2よりも大きく、すなわち、上面90の室内側端部(室内側延出部分902の端部)から垂下する室内側垂下辺92と室内側クリアランスCまでの距離は、上面90の室外側端部(室外側延出部分901の端部)から垂下する室外側垂下辺91から室外側クリアランスCまでの距離よりも大きい。なお、構造上、距離L2を長く取ることが可能な場合には、距離L2を長くしてもよく、例えば、距離L1と同程度の長さとしてもよい。
図5、図6、図8に示すように、扉体6は上吊式引戸であり、上端面620(具体的には、火炎流動抵抗部材9を介して)には、戸先側部位と、戸尻側部位にそれぞれ戸車10が設けてあり、上ケース3の内部空間の下側部位に位置して開口幅方向に延びるレール11上を転動するようになっている。図2に示すように、扉体6の下端部には、振れ止め用突起65が形成されており、下枠4に形成されたガイド溝(図示せず)に沿って移動するようになっている。また、下端部の戸先側にはロック装置66が設けてある。
戸先側の戸車が従動側戸車、戸尻側の戸車が駆動側戸車となっており、駆動機構7は、駆動側戸車10を走行させる駆動チェーン70と、駆動チェーン70を駆動させる電動モータ71と、を備えており、通常時には、電動モータ71の正逆回転によって、戸車10がレール11上を転動することで、扉体6がレール11上をスライド移動して開口部を開閉する。駆動機構7は、さらに、自閉装置72を備えており、開口部開放状態(全開及び半開を含む)において火災が発生した場合には、自閉装置72が作動して、扉体6を閉鎖方向に移動させて全閉状態とする。このような自閉装置(扉体の閉鎖方向への付勢手段を備えており、通常時には付勢手段による閉鎖方向への移動が規制されており、火災時等に規制を解除する)は当業者において公知なので、詳細な説明は省略する。
ケース本体は、上面30と、室外側見付面31と、室外側見付面31の下方に形成した下枠部と、からなる。図示の態様では、下枠部は、クリアランスCに近い側の第1水平面32と、クリアランスCから遠い側の第2水平面33と、第1水平面32と第2水平面33との間に形成された下向き凹状部34と、第1水平面32の先端(クリアランスCに臨む端部)に形成された垂直状の立ち上がり辺35と、第1水平面32の基端に形成された垂直辺36と、を備えている。垂直辺36の上端から室外側に向かって水平辺37が形成されており、レール11を支承する支持辺38の基端側が水平辺37に支持されている。下枠部の開口幅方向戸先側半部では、下向き凹状部34を閉塞することで第1水平面32、第2水平面33が全体として水連続状の平面となっており(図5参照)、開口幅方向戸尻側半部では、下向き凹状部34に固定パネル5の上端部位が嵌め込まれており、固定パネル5を挟んで第1水平面32、第2水平面33が形成されている(図6、図7参照)。
点検カバー8は、上ケース3の室内側見付面を形成する垂直面80と、上ケース3の室内側下面を形成する水平面81と、から断面視L形状を備えており、水平面81の先端には、垂直状の立ち上がり辺82が形成されている。点検カバー8は、垂直面80の上端を、ケース本体に対して丁番800を介して連結することで、ケース本体に対して回動可能となっている。
点検カバー8の垂直面80と水平面81の角部の内側には長さ方向(開口幅方向)に亘って断面視方形状の横材83が設けてある。ケース本体の長さ方向(開口幅方向)の両端には水平片840と垂直片841とからL形状の支持ブラケット84が設けてあり、点検カバー8は、横材83の上面830を支持ブラケット84の水平片840の下面に当接させた状態で、螺子85で横材83と支持ブラケット84を止着することで、ケース本体に対して固定される。
点検カバー8の水平面81の先端に形成された立ち上がり辺82と、ケース本体の下枠部の立ち上がり辺35との間に、開口幅方向に延びる横長開口が形成されており、この横長開口に扉体6の上端部位が受け入れられており、立ち上がり辺82と上框62の室内側面部622、戸先側縦框60の室内側面部602の上方部位、戸尻側縦框61の室内側面部612の上方部位との間に室内側クリアランスCが形成され、立ち上がり辺35と上框62の室外側面部621、戸先側縦框60の室外側面部601の上方部位、戸尻側縦框61の室外側面部611の上方部位との間に室外側クリアランスCが形成される。
開口部全閉状態では、図6、図7に示すように、立ち上がり辺82がクリアランスCを介して上框62の室内側面部622、戸先側縦框60の室内側面部602の上方部位、戸尻側縦框61の室内側面部612の上方部位に対向している。扉体6の上端に取り付けた火炎流動抵抗部材9の室内側垂下辺92は、上面90の室内側延出部分902によってクリアランスCから大きく室内側に持ち出されて離間して延びており、横材83の垂直面831にクリアランスC1を存して対向近接している。室内側延出部分902の室内側端部には上方に向かって立ち上がり辺93が延びており、下方に向かって室内側垂下辺92が延びている。室内側垂下辺92の下端の下方に位置して、クリアランスC2存して水平面81が位置しており、水平面上には、室内側垂下辺92の下端の直下に位置して、長さ方向に亘って熱膨張耐火部材12が設けてある。
開口部全閉状態では、図6、図7に示すように、立ち上がり辺35がクリアランスCを介して上框62の室外側面部621、戸先側縦框60の室外側面部601の上方部位、戸尻側縦框61の室外側面部611の上方部位に対向している。火炎流動抵抗部材9の上面90の室外側延出部分901は、レール11を支承する支持辺38の下側にクリアランスC3を存して対向離間して延びており、室外側延出部分901の上面には長さ方向に亘って熱膨張耐火部材12が設けてある。室外側垂下辺91は、室外側に位置する垂直辺36とクリアランスC4を存して近接対向している。室外側垂下辺91の下端の下方にクリアランスC5を存して第1水平面32が位置しており、第1水平面32上には長さ方向に亘って熱膨張耐火部材12が設けてある。扉体6の上端に取り付けた火炎流動抵抗部材9の室外側垂下辺91の下方部位が、立ち上がり辺35の上方部位の室外側に位置してクリアランスC6を存して近接対向している。
上ケース3の内部空間と室内側クリアランスCとの間の流体の移動経路は、内部空間から室外側クリアランスCへ流れる場合について説明すると、火炎流動抵抗部材9の上面90の室内側延出部位902の上面に沿って室内側に向かって横向きに流れ、火炎流動抵抗部材9の立ち上がり辺93に沿って上向きに流れ、火炎流動抵抗部材9の室内側垂下辺92の室内側面に沿って当該室内側垂下辺92と横材83の垂直面831との間のクリアランスC1を通って下向きに流れ、室内側垂下辺92の下端と水平面81との間のクリアランスC2を通って、水平面81の上面に沿って室外側に向かって横向きに流れ、立ち上がり辺82と、上框62の室内側面部622、戸先側縦框60の室内側面部602の上方部位、戸尻側縦框61の室内側面部612の上方部位、との間のクリアランスCを通って下向きに流れる。
上ケース3の内部空間と室外側クリアランスCとの間の流体の移動経路は、内部空間から室外側クリアランスCへ流れる場合について説明すると、支持辺38と火炎流動抵抗部材9の上面90の室外側延出部位901との間のクリアランスC3を通って室外側に向かって横向きに流れ、火炎流動抵抗部材9の室外側垂下辺91の室外側面に沿って当該室外垂直辺91と垂直辺36との間のクリアランスC4を通って下向きに流れ、室外側垂下辺91の下端と第1水平面32との間のクリアランスC5から、室外側垂下辺91の下方部位と立ち上がり辺35との間のクリアランスC6に沿って上向きに流れ、立ち上がり辺35と、上框62の室外側面部621、戸先側縦框60の室外側面部601の上方部位、戸尻側縦框61の室外側面部611の上方部位との間のクリアランスCを通って下向きに流れる。
図5、図6と図9を対比すると明らかなように、本実施形態において、上ケース3内に位置する扉体6の上方部位の高さ寸法は、従来の扉体6の上方部位の高さ寸法よりも大きく設計されており、火炎流動抵抗部材9の室外側垂下辺91、室内側垂下辺92の高さ寸法が、立ち上がり辺35、立ち上がり辺82の高さ寸法よりも大きく設計されている(図示の態様では、ほぼ4倍であるが、少なくとも2倍の高さに設定される)。火炎流動抵抗部材9の室外側垂下辺91、室内側垂下辺92の高さ寸法を大きくすることで、クリアランスC4、クリアランスC1を長くし、もって、扉体6の上方で発生した火炎のクリアランスCまでの到達距離を長くしている。なお、扉体6の上方部位を上ケース3内に挿入させるためには、立ち上がり辺35の高さ寸法を大きくすることが困難であり、また、点検カバー8の開閉のためには、立ち上がり辺82の高さ寸法を大きくすることが困難である。
熱膨張耐火部材12は、例えば、温度が150℃〜250℃の温度に加熱されることで発泡して膨張する部材である。熱膨張耐火部材12としては、例えば、積水化学工業株式会社のフィブロック(登録商標)を用いることができる。本実施形態では、シート片からなる熱膨張耐火部材12は、接着テープによって固定される。これらの熱膨張耐火部材12は、火災時の熱によって膨張し、各熱膨張耐火部材12の周囲の空隙を閉塞するようになっている。
上ケース3の内部空間での火炎の発生源としては、樹脂製の戸車10、モータ71のオイル、モータ71への電線被覆部等が例示され、これらは、全閉姿勢にある扉体6の上方に位置することになる。また、火災発生時に扉体6が全開状態あるいは半開状態にある時には、自閉装置72によって、開口部全閉状態となる。
扉体6の室内側においては、扉体6の上方部位で発生した火炎は、火炎流動抵抗部材9の室内側延出部分902の上面によって、扉体6から離間するように遠ざけられ、かつ、室内側延出部分902、室内側立ち上り辺93、室内側垂下辺92、水平面81によって、火炎がクリアランスCに到達するまでの距離が長くなっている。また、火炎の熱によって、水平面81上の熱膨張耐火部材12が発泡すると、発泡膨張した熱膨張耐火部材12´によってクリアランスC1の下端部位及びクリアランスC2が閉塞される。したがって、上ケース3の内部空間で発生した火炎が室内側のクリアランスCから露出することが可及的に防止される。
扉体6の室外側においては、扉体6の上方部位で発生した火炎は、火炎流動抵抗部材9の室外側延出部分901の上面によって、扉体6から離間されるが、火炎の熱によって、室外側延出部分901上の熱膨張耐火部材12が発泡すると、発泡膨張した熱膨張耐火部材12´によって室外側延出部分901と支持辺38との間のクリアランスC3が閉塞される。火炎の熱によって、第1水平面32上の熱膨張耐火部材12が発泡すると、発泡膨張した熱膨張耐火部材12´によってクリアランスC4の下方部位、クリアランスC5、クリアランスC6が閉塞される。したがって、上ケース3の内部空間で発生した火炎が室外側のクリアランスCから露出することが可及的に防止される。
また、火炎流動抵抗部材9の上面90の戸尻側端部、すなわち延出部9Aの端部には、幅方向に亘って熱膨張耐火部材12が設けてあり、この熱膨張耐火部材12が火炎の熱によって立ち上がり辺94に沿って発泡すると、全閉状態にある扉体6の上端面620の戸尻側に膨張した熱膨張耐火部材12の盛り上がり部が形成され、この盛り上がり部が障害となって火炎の流動を妨げることで、扉体6の上方で発生した火炎が、扉体6の戸尻側に回って上ケース3の下面から露出することが可及的に防止される。
3 上ケース
35 室外側立ち上り辺
6 扉体
621 室外側面部
622 室内側面部
7 駆動機構
8 点検カバー
80 垂直面(室内側見付面)
81 水平面(室内側下面)
82 室内側立ち上り辺
83 横材
9 火炎流動抵抗部材
90 上面
901 室外側延出部分(第1延出部)
902 室内側延出部分(第2延出部)
91 室外側垂下辺
92 室内側垂下辺
93 室内側の立ち上がり辺
94 戸尻側の立ち上がり辺
10 戸車
11 レール
12 熱膨張耐火部材
32 第1水平面(室外側下面)
38 支持辺
C、C1、C2、C3、C4、C5、C6 クリアランス

Claims (1)

  1. 扉体の上端部がクリアランスを存して上ケース内に受け入れられた状態で開閉移動する引戸装置において、
    扉体の上端面には、扉体の室外側面部を越えて延びる第1延出部と扉体の室内側面部を越えて延びる第2延出部を備えた上面と、扉体の室外側面部に離間対向する室外側垂下辺と、扉体の室内側面部に離間対向する室内側垂下辺と、からなる火炎流動抵抗部材が設けてあり、
    上ケースの一部は、当該上ケースの室内側見付面と室内側下面を形成する点検カバーから構成されており、
    前記第2延出部は、前記室内側垂下辺が前記点検カバーの部分に対してクリアランスを存して対向するように、前記点検カバーに向かって室内側に延び、
    前記扉体の上方で発生した火炎は、前記第2延出部の上面によって扉体から離間される、
    引戸装置。
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