JPH11217978A - 開閉体および開閉体装置 - Google Patents

開閉体および開閉体装置

Info

Publication number
JPH11217978A
JPH11217978A JP10022394A JP2239498A JPH11217978A JP H11217978 A JPH11217978 A JP H11217978A JP 10022394 A JP10022394 A JP 10022394A JP 2239498 A JP2239498 A JP 2239498A JP H11217978 A JPH11217978 A JP H11217978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
closing body
vent
ventilation
entrance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10022394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3524364B2 (ja
Inventor
Kazuya Mizuhara
一也 水原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
Bunka Shutter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bunka Shutter Co Ltd filed Critical Bunka Shutter Co Ltd
Priority to JP02239498A priority Critical patent/JP3524364B2/ja
Publication of JPH11217978A publication Critical patent/JPH11217978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3524364B2 publication Critical patent/JP3524364B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
  • Special Wing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災時等に通気口を遮断するための構造を少
ない種類の部材で構成でき、構造の簡単化を図ることが
できる開閉体および開閉体装置を提供すること。 【解決手段】 開閉体である玄関ドア1には、下フレー
ム5の通気口16と通気フレーム8の通気口17とガラ
リ装置4とによる下部吸気構造が設けられ、通気フレー
ム8の下面部8Bには、通気口17を挟んだ両側におい
て、加熱されると発泡膨脹する発泡性樹脂18,19が
配置され、火災時等に発泡性樹脂18,19が発泡膨脹
することにより通気口17を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の開口部に設
けられる開閉体および開閉体装置に係り、例えば、玄関
ドア等の防火性開き戸や、防火性引き戸等に利用できる
ものである。
【0002】
【背景技術】建物の玄関ドアには通気性を確保するため
の通気口が設けられる。また、玄関ドアには、火災発生
時の煙進行防止、延焼防止等のため建物に関する法律で
定める防災基準を満たすことが求められている。このた
め実公平4−49357号では、通気口の近傍に塞ぎ板
を回動自在に配置し、通常時はこの塞ぎ板を通気口から
離れた開き位置に温度ヒューズで保持することにより通
気口による通気性を確保し、火災等の発生で玄関の外側
または内側の温度が上昇したときには、ばねで付勢され
ている塞ぎ板が温度ヒューズの溶解で閉じ回動すること
により通気口を塞ぐようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術による
と、塞ぎ板は火災発生時等における温度上昇時に通気口
を遮断する遮断部材となり、通気口を介した玄関内外間
の煙進行防止、延焼防止を図ることができるが、この遮
断構造は、玄関ドアの内部にばねで付勢された塞ぎ板を
回動自在に配置し、かつこの塞ぎ板を温度ヒューズで開
き位置に保持するという複雑な構造であるため、複数種
類の部材が必要となり、製造に手間がかかるという問題
があった。
【0004】本発明の目的は、通気口を遮断する構造を
少ない種類の部材で構成でき、構造の簡単化を図ること
ができるようになる玄関ドア等の開閉体を提供するとこ
ろにある。
【0005】また、本発明の目的は、玄関の出入口等の
開口部を玄関ドア等の開閉体で閉じたときに隙間ができ
る場合、この隙間を塞ぐ構造を少ない種類の部材で構成
でき、構造の簡単化を図ることができるようになる開閉
体装置を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る開閉体は、
建物の開口部に開閉自在に設けられた開閉体であって、
この開口部を閉じたときに開口部両側の空間を連通させ
る通気口を有し、かつ、これらの空間の少なくとも一方
の温度が上昇したときにこの通気口を遮断する遮断部材
を備えている開閉体において、遮断部材が、加熱により
変形して通気口を遮断する加熱変形性部材となっている
ことを特徴とするものである。
【0007】本発明によると、遮断部材が、加熱される
と変形して通気口を遮断する加熱変形性部材になってい
るため、加熱されたときにそれ自身だけで通気口を遮断
し、したがって通気口を遮断する構造を構成するために
複数種類の部材を組み合わせる必要がなくなり、部材の
種類の削減、構造の簡単化を図ることができ、コストダ
ウンをも可能になる。
【0008】加熱変形性部材は加熱されると変形して通
気口を塞ぐものであれば任意なものでよく、例えば、発
泡性樹脂でもよく、形状記憶合金でもよく、あるいは加
熱膨脹性気体を封入したバルーンでもよい。
【0009】加熱変形性部材を発泡性樹脂とした場合、
この発泡性樹脂を通気口の近傍に配置し、開閉体で閉じ
られる開口部の両側の空間のうちの少なくとも一方が温
度上昇したときに、発泡性樹脂が発泡膨脹して通気口を
遮断するようになっていれば、発泡性樹脂の個数は1個
でもよく、複数個でもよい。
【0010】しかし、発泡性樹脂を2個とし、これらの
発泡性樹脂を通気口を挟んだ両側に配置すると、温度上
昇時に2個の発泡性樹脂が通気口両側から発泡膨脹して
互いに接続するため、通気口の確実な遮断を少ない個数
の発泡性樹脂で実現できることになる。
【0011】発泡性樹脂の配置場所は、通気口の近傍で
温度上昇時の発泡膨脹により通気口を塞ぐことができる
場所であれば任意であるが、発泡性樹脂を、開閉体を構
成する部材であって、この開閉体で閉じられる開口部の
両側の空間のうちの少なくとも一方と対面している面材
と直接または面状中間部材を介して間接に面接触させて
配置することがより好ましい。
【0012】このように発泡性樹脂を配置すると、火災
等の発生で空間の温度が上昇したとき、このときの熱を
面接触により発泡性樹脂に多量かつ確実に伝達できるよ
うになり、この結果、発泡性樹脂の発泡膨脹を有効に行
わせて通気口の遮断を確実なものにできる。
【0013】また、開閉体に水平な構成部が設けられ、
この構成部に通気口が形成されていて通気方向が上下方
向となっている場合には、水平な構成部の上部に発泡性
樹脂を配置することが好ましい。
【0014】このようにすると、通気口が形成されてい
る水平な構成部は発泡性樹脂を載せて配置するための発
泡性樹脂配置部としても利用されることになり、開閉体
に発泡性樹脂配置部を特別に設ける必要がなくなるた
め、それだけ開閉体の構造の簡単化を達成できるように
なる。
【0015】以上において、開閉体は建物の開口部に開
閉自在に設けられ、かつ通気口を備えていれば任意なも
のでよく、例えば、玄関ドアや室内ドア等の開き戸でも
よく、引き戸でもよく、雨戸でもよく、建物用シャッタ
ーのシャッターカーテンでもよく、また、これらのよう
に建物の出入り用開口部に設けられる開閉体ではなく、
例えば、建物の壁に設けられる換気用小窓の障子でもよ
い。
【0016】また、開閉体が開き戸や引き戸の場合、通
気口による通気構造は、戸の下面と戸の内部、そして戸
の一方の面に設けたガラリ装置等による換気手段を空気
が流通する下部吸気構造によるものでもよく、あるい
は、戸の上面と戸の内部、そして戸の一方の面に設けた
ガラリ装置等による換気手段を空気が流通する上部吸気
構造によるものでもよく、あるいはまた、戸の左右端面
のうちの少なくとも一方の面と戸の内部、そして戸の一
方の面に設けたガラリ装置等による換気手段を空気が流
通する側部吸気構造によるものでもよく、さらに、戸の
両方の面に換気手段を設け、一方の換気手段と戸の内部
と他方の換気手段とを空気が流通する吸気構造によるも
のでもよい。
【0017】また、これらの吸気構造において、空気が
順番に通る複数の通気口を備えている開閉体について
は、これらの通気口のうち、例えば、前記空間に近い通
気口だけを発泡性樹脂等による加熱変形性部材で遮断す
るようにしてもよく、全部の通気口を加熱変形性部材で
遮断するようにしてもよい。
【0018】さらに、空気が順番に通る通気口とガラリ
装置等による換気手段とを備えている開閉体について
は、通気口だけを発泡性樹脂等による加熱変形性部材で
遮断するのではなく、換気手段に温度上昇でこの換気手
段を遮断するための温度ヒューズ等による遮断手段を設
けることにより、この換気手段をも遮断するようにして
もよい。
【0019】本発明に係る開閉体装置は、建物に設けら
れた開口部と、この開口部に開閉自在に配置された開閉
体とを含んで構成され、この開閉体が前記開口部を閉じ
たときにこの開口部を形成する部材における開閉体と対
面する対面部と、前記開閉体との間に隙間ができている
開閉体装置において、前記対面部と前記開閉体のうちの
少なくとも一方に、加熱により変形して前記隙間を塞ぐ
加熱変形性部材が配置されていることを特徴とするもの
である。
【0020】この開閉体装置によると、建物の開口部を
開閉体で閉じたときに隙間が生じていても、火災等の発
生で温度が上昇すると、加熱変形性部材の変形により隙
間が塞がれることになり、この隙間を塞ぐことは加熱変
形性部材を開口部の対面部と開閉体のうちの少なくとも
一方に配置するだけで実現できるため、使用する部材の
種類を少なくして構造の簡単化を図ることができる。
【0021】この開閉体装置においても、加熱変形性部
材は加熱されると変形して隙間を塞ぐものであれば任意
なものでよく、例えば、発泡性樹脂でもよく、形状記憶
合金でもよく、あるいは加熱膨脹性気体を封入したバル
ーンでもよい。
【0022】しかし、加熱変形部材を発泡性樹脂とする
と、取り扱い容易性、相手への確実な密着性等の利点を
得られる。
【0023】また、この開閉体装置における開閉体も、
玄関ドアや室内ドア等の開き戸でもよく、引き戸でもよ
く、雨戸でもよく、建物用シャッターのシャッターカー
テンでもよく、また、建物の出入り用開口部に設けられ
る開閉体ではなく、例えば、建物の壁に設けられる換気
用小窓の障子でもよい。
【0024】そして、前記開口部を形成していて前記開
閉体と対面する対面部を有する部材は、開閉体と開口部
の種類に応じた任意なものでよく、例えば、枠部材でも
よく、レールでもよい。
【0025】さらに本発明に係る開閉体と開閉体装置の
両方において、開閉体が開閉自在に配置される建物の開
口部は、玄関の出入口等のように天井よりも低い上端を
有しているものでもよく、また、建物内部の隣り合う防
火区画を開閉体である防災シャッターで遮断する防火区
画の境界部のように、天井と同じ高さの上端あるいは床
と同じ高さの下端を有しているものでもよい。
【0026】また、本発明は、開閉体および開口部を形
成している部材が金属製や木製等の任意な材料で生産さ
れている場合に適用できるものであり、その材料の種類
は限定されない。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態に係る
開閉体を図面に基づいて説明する。図1は、建物に設け
られる開閉体である金属製の玄関ドア1を示す。この玄
関ドア1は、建物の開口部である玄関の出入口2の枠部
材3にヒンジで回動自在に取り付けられることにより、
出入口2に開閉自在に配置され、玄関ドア1を閉じるこ
とにより出入口2の両側の室外空間S1と室内空間S2
は遮断される。玄関ドア1の室内側の面にはガラリ装置
4が取り付けられ、図2は、このガラリ装置4およびそ
の周辺における玄関ドア1の縦断面図を示す図1のII−
II線断面図である。
【0028】玄関ドア1は、上下左右の枠フレームと、
これらの枠フレームに取り付けられた室内側面材、室外
側面材とを含んで形成され、これらのうち、図2には下
フレーム5と室内側面材6と室外側面材7とが示されて
いる。玄関ドア1の表面材である室内側面材6と室外側
面材7との間には、下フレーム5の上部において通気フ
レーム8が配置されており、この通気フレーム8は、上
面部8Aと、下面部8Bと、室外側面部8Cと、上面部
8Aの室内側端部から下向きに延びる下向き折曲部8D
と、下面部8Bの室内側端部から上向きに延びる上向き
折曲部8Eとを有し、これらの折曲部8Dと8Eの間は
開口している。
【0029】この開口部分と対応する室内側面材6の箇
所も開口しており、この開口部分にガラリ装置4が配置
され、ガラリ装置4は表面板9と裏面板10とを含んで
形成され、表面板9の上下端部は、通気フレーム8の下
向き折曲部8D、上向き折曲部8Eと対応する室内側面
材6の開口部周辺部に接合されている。裏面板10は表
面板9の裏側にガイド部材11で左右摺動自在に配置さ
れ、裏面板10には、図1に示されているように、表面
板9に左右に長く形成された長孔12を貫通して室内側
に突出した摘み13が結合されているため、この摘み1
3の操作で裏面板10を表面板9に対して左右動させる
ことができる。
【0030】図2に示されている通り、表面板9と裏面
板10には縦長の換気孔14,15が形成されており、
これらの換気孔14,15は左右方向に間隔をあけて複
数設けられ、摘み13で裏面板10を左右動させて換気
孔14と15を一致させるとガラリ装置4による換気が
可能になり、換気孔14と15の位置をずらせるとガラ
リ装置4は閉じるようになっている。
【0031】玄関ドア1の下フレーム5は段状となった
下面部5Aを有し、この下面部5Aには通気口16が形
成され、また、通気フレーム8の下面部8Bにも通気口
17が形成されている。このため、玄関ドア1には、玄
関ドア1の下面と、玄関ドア1の内部である通気フレー
ム8の内部と、玄関ドア1の室内側の面に設けられたガ
ラリ装置4とを空気が流通することにより、室外側空間
S1と室内側空間S2との間での換気を可能とした下部
吸気構造が形成されている。
【0032】図3に示されているように、下フレーム5
の下面部5Aの通気口16と通気フレーム8の下面部8
Bの通気口17は、ともに玄関ドア1の幅方向である左
右方向に長くなっており、また、玄関ドア1の厚さ方向
における通気口17を挟んだ両側には、加熱されると発
泡膨脹する発泡性樹脂18,19が配置され、これらの
発泡性樹脂18,19は通気口17の長さと対応する十
分な長さを有している。
【0033】発泡性樹脂18と19は、玄関ドア1を構
成する水平な構成部になっている通気フレーム8の下面
部8Bの上部に載せられ、発泡性樹脂18は、この下面
部8Bと、通気フレーム8の室外側面部8Cとのうちの
一方また両方に両面テープ、接着剤等で固定され、発泡
性樹脂19は、通気フレーム8の下面部8Bと、通気フ
レームの上向き折曲部8Eとのうちの一方または両方に
両面テープ、接着剤等で固定されている。
【0034】このため、発泡性樹脂18は、室外空間S
1と対面している玄関ドア1の室外側面材7に、面状中
間部材である通気フレーム8の室外側面部8Cを介して
間接に面接触しており、また、発泡性樹脂19は、室内
空間S2と対面している玄関ドア1の室内側面材6に、
面状中間部材である通気フレーム8の上向き折曲部8E
を介して間接に面接触している。
【0035】発泡性樹脂18,19は、耐熱性があり、
加熱されると発泡膨脹する特性を有するものであれば任
意なものでよく、その一例は、オーストリアのケミーリ
ンツ社製の商品名「インツメックス」である。この「イ
ンツメックス」は加熱による高温で膨脹し、発泡倍率は
4倍以上、耐候性10年以上で、建材の防火用ラミネー
ト材として使用可能であることが確認できたものであ
る。
【0036】以上のように通気口17の近傍に発泡性樹
脂18,19が配置された玄関ドア1により図1の玄関
の出入口2が閉じられているときに、火災等の発生によ
り室外空間S1または室内空間S2の温度が上昇する
と、金属製の玄関ドア1の全体温度も上昇する。このた
め、発泡性樹脂18,19は図4に示すように発泡膨脹
し、この結果、通気口17は発泡性樹脂18,19で遮
断される。これにより、たとえ前記換気孔14と15の
一致でガラリ装置4が開いても、室外空間S1と室内空
間S2との間での煙の進行や延焼は防止されることにな
る。
【0037】特に本実施形態では、通気口17を遮断す
るための遮断構造は、発泡膨脹することによりそれ自身
だけで通気口17を塞ぐ発泡性樹脂18,19を玄関ド
ア1の内部に組み込んだものであるため、この遮断構造
のために使用する部材は発泡性樹脂だけでよく、したが
って部材種類の減少、構造の簡単化を達成することがで
きる。
【0038】また本実施形態では、通気口17を塞ぐ発
泡性樹脂は1個ではなく、通気口17を挟んだ両側に2
個配置しているため、これらの発泡性樹脂18,19は
互いに近づく方向に発泡膨脹して接続することになり、
通気口17の片側に1個配置した場合よりも通気口17
の遮断を確実に行わせることができ、また、通気量を多
くするために通気口17の幅を大きくしても、この通気
口17を確実に遮断することができるようになる。
【0039】また、発泡性樹脂18,19は、火災等の
発生で高温になる室外側空間S1、室内空間S2と対面
している玄関ドア1の室外側面材7、室内側面材6に、
面状中間部材である通気フレーム8の室外側面部8C、
上向き折曲部8Eを介して面接触しているため、空間S
1、S2からの熱は発泡性樹脂18,19に多量かつ確
実に伝達されることになり、加熱による発泡性樹脂1
8,19の発泡膨脹を早期に有効に行わせることができ
る。
【0040】さらに本実施形態によると、発泡性樹脂1
8,19は通気フレーム8の下面部8Bの上部に配置さ
れ、この下面部8Bは通気口17が形成された玄関ドア
1の水平な構成部であり、この水平な構成部を発泡性樹
脂18,19の配置場所として利用しているため、玄関
ドア1に発泡性樹脂の配置部を特別に設ける必要がな
く、したがって、それだけ玄関ドア1の構造の簡単化を
達成できる。
【0041】また、発泡性樹脂18,19が配置された
下面部8Bは、玄関ドア1の下フレームの下面部5Aに
形成された開口部16とガラリ装置4と共に前記下部吸
気構造を構成するために玄関ドア1の内部に組み込まれ
た通気フレーム8の一部であるため、玄関ドア1の製造
時に通気フレーム5を玄関ドア1の内部に組み込む前に
発泡性樹脂18、19を通気フレーム8に取り付け、こ
の後、玄関ドア1の内部に通気フレーム8を組み込むこ
とにより、発泡性樹脂18,19を玄関ドア1の内部に
簡単に配置することができる。
【0042】なお、発泡性樹脂18,19の配置場所は
以上の実施形態に限定されず、例えば、図5に示すよう
に通気口17よりも下側の下フレーム5に配置してもよ
い。この実施形態によると、下フレーム5、室外側面材
7、室内側面材6等により玄関ドア1を組み立てる前に
下フレーム5に発泡性樹脂18,19を取り付けてお
き、この後、玄関ドア1の組み立てを行うことにより、
内部に発泡性樹脂18,19が配置された玄関ドア1を
簡単に製造することができる。
【0043】また、通気口17の近傍に発泡性樹脂1
8,19を配置するだけではなく、前記ガラリ装置4
に、火災発生の高温時にガラリ装置4を自動的に閉じる
遮断手段を設けてもよい。この遮断手段の一例は、ガラ
リ装置4の左右いずれかの端部に通常時は温度ヒューズ
で圧縮状態を維持されたばねを配置し、火災等の発生に
よる高温時にこの温度ヒューズが溶解することによりば
ねがガラリ装置4の裏面板10を左右方向に押圧移動さ
せ、これにより表面板9の換気孔14と裏面板10の換
気孔15の位置を不一致とさせる構造とすることであ
る。
【0044】図6は、本発明の一実施形態に係る開閉体
装置である玄関ドア装置を示す。この玄関ドア装置は、
開閉体である玄関ドア51と、建物の開口部である玄関
の出入口52と、この出入口52の外形を形成している
出入口枠53とを含んで構成されている。出入口枠53
は、上下の枠部材53A,53Bと左右の枠部材53
C,53Dとで形成され、出入口52を玄関ドア51で
閉じたときにおいて、これらの枠部材53A〜53Dに
おける玄関ドア51と対面することになる対面部、具体
的には枠部材53Aの下面、枠部材53Bの上面、枠部
材53Cと53Dの内側の側面には、これらの枠部材5
3A〜53Dの長手方向に連続して出入口52の全周を
囲む溝54が形成され、これの溝54には加熱変形性部
材である発泡性樹脂58が嵌入固定されている。また、
出入口52を玄関ドア51で閉じたときに溝54と対面
する玄関ドア51の箇所、具体的には玄関ドア51の上
下端面、左右端面にも溝55が形成され、玄関ドア51
の外面全周に亘って設けられているこの溝にも発泡性樹
脂59が嵌入固定されている。
【0045】図7は、出入口52を玄関ドア51で閉じ
たときにおける玄関ドア51と出入口枠53の縦断面図
であり、発泡性樹脂58と59との間には隙間56が存
在している。室外側空間S1または室内側空間S2の温
度が火災等の発生で上昇すると、図8に示すように発泡
性樹脂58,59が発泡膨脹し、これらが接続すること
により隙間56が塞がれることになり、これにより室外
側空間S1と室内側空間S2との間での煙や炎の進行等
が防止される。
【0046】この実施形態によると、隙間56を火災発
生時等に塞ぐことは、枠部材53A〜53D、玄関ドア
51に発泡性樹脂58,59を取り付けるという簡単な
構造で達成できる。
【0047】図6〜図8で示した実施形態において、玄
関ドア51に図1〜図5の実施形態と同様に通気口66
やガラリ装置等による吸気構造が設けられている場合に
は、この吸気構造を形成する通気口の近傍に発泡性樹脂
を配置し、ガラリ装置に温度ヒューズ等による遮断手段
を設けてもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明によると、火災発生時等において
玄関ドア等の開閉体の通気口を遮断する遮断部材を発泡
性樹脂等の加熱変形性部材としたため、使用する部材の
種類を少なくでき、また構造の簡単化を達成できるよう
になる。
【0049】また、建物の開口部を形成する部材と開閉
体とのうちの少なくとも一方に発泡性樹脂等の加熱変形
性部材を配置したため、開閉体で開口部を閉じても生じ
ている隙間を火災発生時等において塞ぐことができるよ
うになり、これも使用する部材の種類を少なくできて構
造の簡単化を達成できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る開閉体である玄関ド
アを示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図2の要部を示す斜視図である。
【図4】加熱変形性部材である発泡性樹脂が発泡膨脹し
て通気口を遮断した状態を示す図2と同様の図である。
【図5】発泡性樹脂の配置場所に関する別実施形態を示
す図2と同様の図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る開閉体装置である玄
関ドア装置を示す斜視図である。
【図7】図6の玄関ドア装置が閉められたときの一部破
断の縦断面図である。
【図8】図6の玄関ドア装置に設けられた発泡性樹脂が
発泡膨脹したときを示す図7と同様の図である。
【符号の説明】
1,51 開閉体である玄関ドア 2,52 建物の開口部である玄関の出入口 4 ガラリ装置 5 玄関ドアの下フレーム 6 玄関ドアの室内側面材 7 玄関ドアの室外側面材 8 通気フレーム 17 通気口 18,19,58,59 加熱変形性部材である発泡性
樹脂 53 出入口枠 53A〜53D 枠部材 56 隙間 S1 室外側空間 S2 室内側空間

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の開口部に開閉自在に設けられた開
    閉体であって、この開口部を閉じたときに開口部両側の
    空間を連通させる通気口を有し、かつ、これらの空間の
    少なくとも一方の温度が上昇したときにこの通気口を遮
    断する遮断部材を備えている開閉体において、前記遮断
    部材が、加熱により変形して前記通気口を遮断する加熱
    変形性部材となっていることを特徴とする開閉体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の開閉体において、前記
    加熱変形性部材は発泡性樹脂であることを特徴とする開
    閉体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の開閉体において、前記
    発泡性樹脂は前記通気口を挟んだ両側に配置されている
    ことを特徴とする開閉体。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の開閉体におい
    て、前記発泡性樹脂は、前記空間と対面している面材と
    直接または面状中間部材を介して間接に面接触している
    ことを特徴とする開閉体。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4に記載の開閉体において、
    前記発泡性樹脂は水平な開閉体構成部の上部に配置さ
    れ、この開閉体構成部に上下方向を通気方向とする前記
    通気口が形成されていることを特徴とする開閉体。
  6. 【請求項6】 建物に設けられた開口部と、この開口部
    に開閉自在に配置された開閉体とを含んで構成され、こ
    の開閉体が前記開口部を閉じたときにこの開口部を形成
    する部材における前記開閉体と対面する対面部と、前記
    開閉体との間に隙間ができている開閉体装置において、
    前記対面部と前記開閉体のうちの少なくとも一方に、加
    熱により変形して前記隙間を塞ぐ加熱変形性部材が配置
    されていることを特徴とする開閉体装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の開閉体装置において、
    前記加熱変形性部材は発泡性樹脂であることを特徴とす
    る開閉体装置。
JP02239498A 1998-02-03 1998-02-03 開閉体および開閉体装置 Expired - Fee Related JP3524364B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02239498A JP3524364B2 (ja) 1998-02-03 1998-02-03 開閉体および開閉体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02239498A JP3524364B2 (ja) 1998-02-03 1998-02-03 開閉体および開閉体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11217978A true JPH11217978A (ja) 1999-08-10
JP3524364B2 JP3524364B2 (ja) 2004-05-10

Family

ID=12081451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02239498A Expired - Fee Related JP3524364B2 (ja) 1998-02-03 1998-02-03 開閉体および開閉体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3524364B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011047151A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Shin Nikkei Co Ltd ドア
JP2012127182A (ja) * 2011-11-01 2012-07-05 Sankyo Tateyama Aluminium Inc サッシ
JP2012127127A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Sanwa Shutter Corp 通気機構付きのドア装置
JP2013076259A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Lixil Corp 開口部装置、防火部材
JP2016169599A (ja) * 2016-05-27 2016-09-23 三協立山株式会社 サッシ
JP2016169600A (ja) * 2016-05-27 2016-09-23 三協立山株式会社 サッシ
JP2018188955A (ja) * 2018-07-11 2018-11-29 株式会社Lixil 開口部装置
JP2019070310A (ja) * 2018-12-26 2019-05-09 Ykk Ap株式会社 建具
JP2020117971A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 文化シヤッター株式会社 建具
JP2021038581A (ja) * 2019-09-04 2021-03-11 Ykk Ap株式会社 戸体及び建具

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011047151A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Shin Nikkei Co Ltd ドア
JP2012127127A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Sanwa Shutter Corp 通気機構付きのドア装置
JP2013076259A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Lixil Corp 開口部装置、防火部材
JP2012127182A (ja) * 2011-11-01 2012-07-05 Sankyo Tateyama Aluminium Inc サッシ
JP2016169599A (ja) * 2016-05-27 2016-09-23 三協立山株式会社 サッシ
JP2016169600A (ja) * 2016-05-27 2016-09-23 三協立山株式会社 サッシ
JP2018188955A (ja) * 2018-07-11 2018-11-29 株式会社Lixil 開口部装置
JP2019070310A (ja) * 2018-12-26 2019-05-09 Ykk Ap株式会社 建具
JP2020117971A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 文化シヤッター株式会社 建具
JP2021038581A (ja) * 2019-09-04 2021-03-11 Ykk Ap株式会社 戸体及び建具

Also Published As

Publication number Publication date
JP3524364B2 (ja) 2004-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6240546B2 (ja) サッシ窓用の換気装置及びサッシ窓
JP6484419B2 (ja) 建具
JP6624810B2 (ja) 引戸装置
JP6096462B2 (ja) 開口部装置
JP3524364B2 (ja) 開閉体および開閉体装置
JP7174104B2 (ja) 建具
JP6154697B2 (ja) 窓の防火構造
JP6258634B2 (ja) 窓の防火構造
JP6385661B2 (ja) ドア
JP5972744B2 (ja) 建具及びドア
JP6140434B2 (ja) サッシ
JP3268024B2 (ja) 天井の換気構造
JP6883947B2 (ja) サッシ窓
JP6580875B2 (ja) 建具
JPH078775Y2 (ja) 開閉ガラス戸付木製サッシの防火装置
JP2014173250A (ja) 扉及び建具
JP6820795B2 (ja) 建具
JP2014118700A (ja) 開口部装置
JP6978297B2 (ja) 建具
JP7237778B2 (ja) 戸体及び建具
JP7446958B2 (ja) 建具
JP7501849B2 (ja) 建具
JP7197403B2 (ja) 防火ドア
JP7144637B2 (ja) 建具
JPH0827941A (ja) 天井の換気構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040114

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040212

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160220

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees