JP2020023803A - 車両用ドア - Google Patents

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【課題】簡易な構造により防盗性を高めることができる車両用ドアを提供する。【解決手段】車両用ドアDは、ドア本体1と、ドア本体1に設けられたロック装置2と、ロック装置2をロック状態とアンロック状態とを切り替えるキーシリンダ4と、ドア本体1に設けられ、ランチャンネル5を介してドアガラス9をガイドするサッシュ10と、キーシリンダ4の外周を囲むプロテクター6と、を備えている。プロテクター6は、サッシュ10に固定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用ドアに関するものである。
自動車等の車両では、車両用ドアの防盗性を高める構造が多数開発されて実用化に至っている。例えば、特許文献1には、キーシリンダの車外側端部が挿入され当該キーシリンダの軸直角方向のグラツキを抑制するキーシリンダ保護ブラケットと、キーシリンダ保護ブラケットとドアインナパネルとの間に介設されたプロテクターと、を備えた構造が記載されている。
プロテクターには、キーシリンダ保護ブラケットを車内側から支持する支持部が設けられており、キーシリンダ保護ブラケットには、支持部に接触する延長部が設けられている。特許文献1の構造によれば、ハンマー等によってキーシリンダに対して車内側に向かう押圧荷重が入力されると、プロテクターの支持部によってキーシリンダ保護ブラケット及びキーシリンダの車内側への移動が抑制され、キーシリンダ周囲のエスカッションの破壊を抑制できる。
特許第5169801号公報
しかし、特許文献1の構造では、延長部や支持部を設けてキーシリンダ保護ブラケットからプロテクターに押圧荷重を伝える構造であるため、キーシリンダ保護ブラケットやプロテクターが大型化し、ひいては、車両用ドアの大型化を招くという問題がある。
このような観点から、本発明は、簡易な構造により防盗性を高めることができる車両用ドアを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、ドア本体と、前記ドア本体に設けられたロック装置と、前記ロック装置をロック状態とアンロック状態とを切り替えるキーシリンダと、前記ドア本体に設けられ、ランチャンネルを介してドアガラスをガイドするサッシュと、前記キーシリンダの外周を囲むプロテクターと、を備え、前記プロテクターは、前記サッシュに固定されていることを特徴とする。
本発明に係る車両用ドアによれば、簡易な構造により防盗性を高めることができる。
本発明の実施形態に係る車両用ドアを部分的に破断して示す側面図である。 図1のII−II断面図である。 図1のプロテクターの周辺を示す拡大図であり、ドアハンドルを省略した図である。 図3のプロテクターを右前方から見た斜視図である。 図1のV−V断面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、本発明を車両の左右側面に設けられる車両用ドアに適用した場合を例にして説明する。なお、各図中に矢印で示される、「前後」は、車両前後方向を示し、「上下」は、車両上下方向を示し、「左右」は、運転席から見た左右方向(車幅方向)を示している。車両用ドアを説明する際に用いる方向は、車両用ドアが閉じられた状態を基準とする。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る車両用ドアDは、車両の左右側面(本実施形態では右側面)に形成されたドア開口部を開閉するドアである。
車両用ドアDは、ドア本体1と、ロック装置2と、操作リンク機構部3と、キーシリンダ4(図2参照)と、プロテクター6と、ドアガラス9と、サッシュ10と、を主に備えている。
<ドア本体>
ドア本体1は、前端を中心として車体に揺動可能に設置されている。ドア本体1は、車外側に配置されたアウタパネル11と、アウタパネル11の車内側に配置されたインナパネル12と、を備えている。アウタパネル11は、略平板状の金属製部材であり、車両用ドアDの外表面を構成する。インナパネル12は、略平板状の金属製部材であり、車両用ドアDの内表面及び後面を構成する。インナパネル12は、側壁12aと、後壁12b(図5参照)と、を備えている。これらについては、後に詳しく説明する。
図2に示すように、アウタパネル11とインナパネル12との間には、ロック装置2、操作リンク機構部3、キーシリンダ4、サッシュ10、ランチャンネル5(図5参照)、プロテクター6、カウンタウェイト7等が設けられている。カウンタウェイト7は、ドアハンドル8の車内側に回転可能に設けられている。カウンタウェイト7は、ドア本体1に対して車内側に向かう衝突荷重が入力されたときに、ドアハンドル8の慣性による開放操作方向の慣性力を相殺するものである。図2中の矢印Cは、相殺動作時のカウンタウェイト7の回転方向を示す。
<ロック装置>
ロック装置2は、車体側に設けられたストライカ(図示略)にラッチ(図示略)が係合することによってドア本体1を車体に開扉不能に固定するロック状態と、ストライカに対するラッチの係合が解除されてドア本体1を開扉可能とする非ロック状態と、を切替可能な装置である。ロック装置2は、ボルト等の固定手段によって、インナパネル12に取り付けられている。
<キーシリンダ>
キーシリンダ4は、キーを差し込んで操作されることによって、ロック装置2をロック状態と非ロック状態とに切り替えるための機構である。キーシリンダ4は、車幅方向に延びる略円柱状を呈する。キーシリンダ4の車外側端部には、キーの差込口となるキー挿入孔41が形成されている。当該キー挿入孔41は、アウタパネル11から車両外部に臨んでいる。
<操作リンク機構部>
操作リンク機構部3は、ロック装置2とキーシリンダ4との間に介設されており、キーシリンダ4の操作をロック装置2に伝えるための機構である。操作リンク機構部3は、ロック装置2に対して上方に設置されている。操作リンク機構部3は、インナパネル12の側壁12aに配置されている。操作リンク機構部3は、キーシリンダ連結部31等を含んで構成されている。キーシリンダ連結部31は、車外側に開口する有底円筒状を呈し、キーシリンダ4の車内側端部が挿通されて連結される部位である。
キーシリンダ連結部31は、ドアガラス9とアウタパネル11の上縁との間の隙間Gに対して下方かつ車内側に位置している。隙間Gは、シール材Sで閉塞されていて防水処理が施されているが、キー操作工具の挿入(ねじ込み)に対するシール材Sの剛性が低いため不正解錠の際に標的となりやすい箇所である。インナパネル12の車外側には、金属製のスティフナ13が取り付けられている。スティフナ13は、車外側に向けて凸状に屈曲する屈曲部13aを有している。当該屈曲部13aは、キーシリンダ連結部31と隙間Gとを結ぶ直線上に配置されている。このため、キー操作工具を用いて隙間Gからキーシリンダ連結部31にアクセスするには、スティフナ13の屈曲部13aを迂回する必要があるため、隙間Gからキーシリンダ連結部31までが屈曲経路となる。
<ドアガラス>
ドアガラス9は、ドア本体1に対して昇降自在に設けられており、車両用ドアDの上部に形成された窓開口を開閉するものである。ドアガラス9は、窓開口の全開時に車両用ドアDの下部内に収納される。
<サッシュ>
サッシュ10は、ランチャンネル5(図5参照)を介してドアガラス9をガイドする金属製部材である。サッシュ10は、アウタパネル11とインナパネル12との間において上下方向に延在して設けられている。サッシュ10は、ブラケット(図示略)を介してインナパネル12に取り付けられている。図5に示すサッシュ10は、前方に開口する平断面視コ字状の溝型部材である。サッシュ10は、底壁10aと、左右一対の側壁10b,10bと、を備えている。サッシュ10には、底壁10aと側壁10b,10bとに囲まれた溝部が形成されている。当該溝部内には、ランチャンネル5が保持されている。サッシュ10は、底壁10aを後方(プロテクター6)に向けて配置されている。
<ランチャンネル>
ランチャンネル5は、ドアガラス9(図1参照)の端部が挿入される樹脂製部材である。ランチャンネル5は、アウタパネル11とインナパネル12との間において上下方向に延在して設けられている。図5に示すランチャンネル5は、前方に開口する平断面視コ字状の溝型部材である。ランチャンネル5は、底壁51と、左右一対の側壁52,52と、複数のリップ部と、を備えている。ランチャンネル5には、底壁51と側壁52,52とに囲まれた溝部が形成されている。当該溝部内には、ドアガラス9の端部が挿入される。ランチャンネル5は、底壁51を後方(プロテクター6)に向けて配置されている。ランチャンネル5は、サッシュ10の溝部内に挿入されている。底壁51,10a同士と側壁52,10b同士は、それぞれ接触している。
<プロテクター>
図3及び図4に示すように、プロテクター6は、キーシリンダ4の外周(周囲)を囲む金属製部材である。プロテクター6は、キーシリンダ4の外周と所定の距離を空けて配置されている。プロテクター6は、溶接等によってサッシュ10に固定されている。プロテクター6は、前側部材61と、後側部材62と、を一体的に組み合わせることによって形成されている。前側部材61及び後側部材62は、キーシリンダ連結部31に対して車外側に配置されている。前側部材61及び後側部材62は、特許請求の範囲の「本体部材」に相当する。
前側部材61は、プロテクター6の前壁、上壁及び下壁を構成する部材である。前側部材61は、一枚の金属板を所定形状に屈曲した屈曲形状を呈する。前側部材61は、第一側壁61aと、上壁61bと、下壁61cと、固定部61d(図2参照)と、を一体に備えている。
第一側壁61aは、プロテクター6の前壁を構成する部位であって、上下方向及び車幅方向に延在している。第一側壁61aは、キーシリンダ4の側方(実施形態では前方)に位置している。
上壁61bは、プロテクター6の上壁を構成する部位であって、概ね前後方向及び車幅方向に延在している。上壁61bは、第一側壁61aの上端からキーシリンダ4の上方に向けて延設されている。上壁61bは、第一側壁61aの上端から前方へ所定長だけ延設された後、上方に屈曲して延設されている。第一側壁61a及び上壁61bの車外側端部において、カウンタウェイト7の回転軌跡上に位置する部位には、カウンタウェイト7との干渉を避ける切欠部61fが車内側に切り欠いて形成されている。切欠部61fは、特許請求の範囲の「逃げ部」に相当する。逃げ部は、凹部や孔等でもよい。
下壁61cは、プロテクター6の下壁を構成する部位であって、前後方向及び車幅方向に延在している。下壁61cは、第一側壁61aの下端からキーシリンダ4の下方に向けて延設されている。下壁61cは、第一側壁61aの下端の車外側から前方へ延設されている。下壁61cの前端には、フランジ部61eが下方へ向けて延出している。フランジ部61eは、上下方向及び車幅方向に延在している。フランジ部61eは、溶接等によって後側部材62の第二側壁62aと固定されている。
図2に示すように、固定部61dは、サッシュ10に固定される部位である。固定部61dは、下方に向かうほど左右方向の幅が狭くなる略台形状を呈する。固定部61dは、下壁61cの車内側に切欠きを介して連続しており、第一側壁61aの下端の車内側から下方へ延設されている。固定部61dの固定方法は特に制限されないが、本実施形態では溶接によってサッシュ10の底壁10aに固定されている。
図3及び図4に示すように、後側部材62は、プロテクター6の後壁を構成する部材である。後側部材62は、一枚の金属板を所定形状に屈曲した屈曲形状を呈する。後側部材62は、第二側壁62aと、舌片62bと、を一体に備えている。
第二側壁62aは、プロテクター6の後壁を構成する部位であって、上下方向及び車幅方向に延在している。第二側壁62aは、キーシリンダ4を間に挟んで第一側壁61aと反対側に位置している。第二側壁62aの下縁は、溶接等によって下壁61cのフランジ部61eと固定されている。第二側壁62aの上端と上壁61bとは、前後方向で互いに離間している。
舌片62bは、第二側壁62aの車外側端部に設けた矩形状の板片を前方に折り返して形成された部位であって、前後方向及び上下方向に延在している。舌片62bは、第一側壁61aと前後方向に隙間を空けて配置されている。
プロテクター6は、車内外に開口する略四角筒状を呈する。車外側に開口する車外側開口63は、第一側壁61a、上壁61b、下壁61c及び第二側壁62aに囲まれて形成されている。舌片62bは、第二側壁62aの車外側端部の中央付近から車外側開口63に突出している。図3に示す車外側開口63の開口幅をWとし、図2に示すキーシリンダ連結部31から車外側開口63までの距離をLとすると、開口幅Wは、距離Lよりも小さく設定されている(W<L)。
ここで、図5を参照して、プロテクター6の周辺についてさらに説明する。
インナパネル12は、室内側に位置して前後方向に延びる側壁12aと、側壁12aの後端から車外側に屈曲して車幅方向に延びる後壁12bと、を一体に備えている。サッシュ10及びランチャンネル5は、操作リンク機構部3に対して車外側に離間配置されるとともに、後壁12bに対して前方に離間配置されている。プロテクター6は、前後方向において、サッシュ10の底壁10aとインナパネル12の後壁12bとの間に配置されている。つまり、プロテクター6の前後には、サッシュ10の底壁10aとインナパネル12の後壁12bが配置されている。
本実施形態に係る車両用ドアDは、基本的に以上のように構成されるものである。次に、その作用効果について説明する。
本実施形態の車両用ドアDは、図1及び図2に示すように、ドア本体1と、ドア本体1に設けられたロック装置2と、ロック装置2をロック状態とアンロック状態とを切り替えるキーシリンダ4と、ドア本体1に設けられランチャンネル5を介してドアガラス9をガイドするサッシュ10と、キーシリンダ4の外周を囲むプロテクター6と、を備えている。プロテクター6は、サッシュ10に固定されている。本実施形態によれば、プロテクター6によって外部からキーシリンダ4への不正アクセスを抑制することができる。また、取付剛性の高いサッシュ10にプロテクター6が固定されるため、外部から不正アクセスによってプロテクター6の位置やキーシリンダ4の位置が変わることを抑制することができる。これにより、簡易な構造により車両用ドアDの防盗性を高めることができる。
また、ドアガラス9とアウタパネル11との間の隙間GからドライバーやL字工具等のキー操作工具を挿入し、キーシリンダ4を破壊して落下させようとしても、プロテクター6が潰れることでキーシリンダ連結部31の開口を塞ぐことができる。このため、プロテクター6によって外部からキーシリンダ連結部31への不正アクセスを抑制することができる。また、仮にプロテクター6が潰れなくても、プロテクター6によってキーシリンダ4の外周を囲むので、外部からキーシリンダ連結部31への不正アクセスを抑制することができる。
本実施形態の車両用ドアDは、図2に示すように、ドア本体1に対して回転可能に設けられドア本体1に対して車内側に向かう衝突荷重が入力されたときにドアハンドル8の慣性による開放操作方向の慣性力を相殺するカウンタウェイト7を備えている。プロテクター6は、カウンタウェイト7との干渉を避ける切欠部(逃げ部)61fを有する。本実施形態によれば、プロテクター6を設けた場合でも、カウンタウェイト7の回転を許容し、衝突(側突)による車両用ドアDの開放を防ぐことができる。
本実施形態の車両用ドアDは、図3に示すように、キーシリンダ4の車内側端部が連結されるキーシリンダ連結部31を備えている。プロテクター6は、キーシリンダ連結部31に対して車外側に配置される前側部材61及び後側部材62(本体部材)と、第一側壁61a、上壁61b、下壁61c及び第二側壁62aに囲まれて形成され車外側に開口する車外側開口63と、第二側壁62aから車外側開口63に突出する舌片62bと、を備えている。本実施形態によれば、舌片62bによって車外側開口63が狭まるため、L字工具等のキー操作工具を車外側開口63から挿入することが不可能又は困難となる。これにより、キー操作工具によるキーシリンダ連結部31へのアクセスを防ぐことができる。
図2及び図3に示すように、車外側開口63の開口幅Wは、キーシリンダ連結部31から車外側開口63までの距離Lよりも小さく設定されている。車外側開口63からキーシリンダ連結部31に不正アクセスするためには、L字工具の先端部の長さを距離Lと同等かこれよりも大きくする必要がある。このため、開口幅Wと距離Lを前記した大小関係に設定することで、ドアガラス9とアウタパネル11との間の隙間Gから挿入したキー操作工具を回転させようとしても、キー操作工具の先端部の長さが開口幅Wよりも大きいため、キー操作工具がプロテクター6に接触して回転できない。これにより、キー操作工具をプロテクター6内に挿入することができないため、キー操作工具によるキーシリンダ連結部31へのアクセスを防ぐことができる。
本実施形態の車両用ドアDは、図2に示すように、ロック装置2に対して上方に設置され、キーシリンダ連結部31を含んで構成される操作リンク機構部3を備えている。ドア本体1は、外表面を構成するアウタパネル11と、アウタパネル11の車内側に配置されるインナパネル12と、を備えている。インナパネル12は、室内側に位置する側壁12aを備えている。操作リンク機構部3は、インナパネル12の側壁12aに配置されている。本実施形態によれば、ドアガラス9とアウタパネル11の上縁との間の隙間Gに対してキーシリンダ連結部31が下方かつ車内側に位置するため、隙間Gからキーシリンダ連結部31までが屈曲経路となる。これにより、ドライバー等でキーシリンダ連結部31を直接回転させてアンロック状態に切り替えることができない。
インナパネル12は、図5に示すように、側壁12aの後端から車外側に屈曲して車幅方向に延びる後壁12bを備えている。サッシュ10は、平断面視コ字状を呈し、操作リンク機構部3に対して車外側に配置されている。プロテクター6は、前後方向において、サッシュ10の底壁10aとインナパネル12の後壁12bとの間に配置されている。本実施形態によれば、プロテクター6の前後にサッシュ10の底壁10aとインナパネル12の後壁12bが配置されるため、キーシリンダ4やキーシリンダ連結部31への外部からの不正アクセスを一層防ぐことができる。これにより、キー操作工具でキーシリンダ連結部31を直接回転させてアンロック状態に切り替えることができない。
プロテクター6は、図3及び図4に示すように、キーシリンダ4の側方に位置する第一側壁61aと、第一側壁61aの上端からキーシリンダ4の上方に向けて延設された上壁61bと、第一側壁61aの下端からキーシリンダ4の下方に向けて延設された下壁61cと、サッシュ10に固定される固定部61dと、を有する。本実施形態によれば、簡易な構造のプロテクター6により車両用ドアDの防盗性を高めることができる。
プロテクター6は、図3及び図4に示すように、下壁61cに固定されキーシリンダ4を間に挟んで第一側壁61aと反対側に位置する第二側壁62aを備えている。本実施形態によれば、下壁61cと第二側壁62aとによって、プロテクター6の下方から内部へのL字工具の侵入を抑制することができる。
プロテクター6は、図3及び図4に示すように、屈曲形状を呈し、キーシリンダ4と所定の距離を空けて配置されている。本実施形態によれば、プロテクター6の周辺部材の配置や形状等を考慮してプロテクター6の屈曲形状やキーシリンダ4との距離を適宜調整することが可能となり、狭小なスペースでもプロテクター6を容易に配置することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態のプロテクター6は前側部材61と後側部材62とを備えたが、少なくとも前側部材61を構成する第一側壁61a、上壁61b、下壁61c及び固定部61dを備えればよい。
D 車両用ドア
1 ドア本体
2 ロック装置
3 操作リンク機構部
4 キーシリンダ
5 ランチャンネル
6 プロテクター
7 カウンタウェイト
9 ドアガラス
10 サッシュ
10a 底壁
11 アウタパネル
12 インナパネル
12a 側壁
12b 後壁
31 キーシリンダ連結部
61 前側部材(本体部材)
61a 第一側壁
61b 上壁
61c 下壁
61d 固定部
61e フランジ部
61f 切欠部(逃げ部)
62 後側部材(本体部材)
62a 第二側壁
62b 舌片
63 車外側開口
W 開口幅
L 距離

Claims (10)

  1. ドア本体と、
    前記ドア本体に設けられたロック装置と、
    前記ロック装置をロック状態とアンロック状態とを切り替えるキーシリンダと、
    前記ドア本体に設けられ、ランチャンネルを介してドアガラスをガイドするサッシュと、
    前記キーシリンダの外周を囲むプロテクターと、
    を備え、
    前記プロテクターは、前記サッシュに固定されていることを特徴とする車両用ドア。
  2. 前記ドア本体に対して回転可能に設けられ、前記ドア本体に対して車内側に向かう衝突荷重が入力されたときにドアハンドルの慣性による開放操作方向の慣性力を相殺するカウンタウェイトを備え、
    前記プロテクターは、前記カウンタウェイトとの干渉を避ける逃げ部を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア。
  3. 前記キーシリンダの車内側端部が連結されるキーシリンダ連結部を備え、
    前記プロテクターは、
    前記キーシリンダ連結部に対して車外側に配置される本体部材と、
    前記本体部材の車外側に開口する車外側開口と、
    前記本体部材から前記車外側開口に突出する舌片と、
    を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用ドア。
  4. 前記車外側開口の開口幅は、前記キーシリンダ連結部から前記車外側開口までの距離よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用ドア。
  5. 前記ロック装置に対して上方に設置され、前記キーシリンダ連結部を含んで構成される操作リンク機構部を備え、
    前記ドア本体は、外表面を構成するアウタパネルと、前記アウタパネルの車内側に配置されるインナパネルと、を備え、
    前記インナパネルは、室内側に位置する側壁を備え、
    前記操作リンク機構部は、前記インナパネルの前記側壁に配置されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の車両用ドア。
  6. 前記インナパネルは、前記側壁の後端から車外側に屈曲して車幅方向に延びる後壁を備え、
    前記サッシュは、平断面視コ字状を呈し、前記操作リンク機構部に対して車外側に配置され、
    前記プロテクターは、前後方向において、前記サッシュの底壁と前記インナパネルの後壁との間に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用ドア。
  7. 前記プロテクターは、
    前記キーシリンダの側方に位置する第一側壁と、
    前記第一側壁の上端から前記キーシリンダの上方に向けて延設された上壁と、
    前記第一側壁の下端から前記キーシリンダの下方に向けて延設された下壁と、
    前記サッシュに固定される固定部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア。
  8. 前記プロテクターは、
    前記下壁に固定され、前記キーシリンダを間に挟んで前記第一側壁と反対側に位置する第二側壁を備えていることを特徴とする請求項7に記載の車両用ドア。
  9. 前記プロテクターは、
    前記第一側壁、前記上壁、前記下壁及び前記第二側壁に囲まれて形成され、車外側に開口する車外側開口と、
    前記第二側壁から前記車外側開口に突出する舌片と、
    を備えていることを特徴とする請求項8に記載の車両用ドア。
  10. 前記プロテクターは、屈曲形状を呈し、前記キーシリンダと所定の距離を空けて配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の車両用ドア。
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